説明

脊椎の超音波処置のための装置及び方法

本発明は、超音波を用いて骨格を治療的に処置するための装置に関し、より詳細には、本発明は、骨損傷又は種々の筋骨格損傷及び/又は問題を処置するための取付構造体を備えた装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、その全体を本明細書に組み入れる、2008年10月30日に出願された「Apparatus and methods for ultrasonic spine treatment」と題する米国特許仮出願第61/109824号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、超音波を用いて骨格を治療的に処置するための装置に関し、より詳細には、本発明は、骨損傷又は種々の筋骨格損傷及び/又は問題を処置するための取付構造体を備えた装置に関する。
【背景技術】
【0003】
骨損傷を治療的に処置し且つ評価するために超音波を使用することが知られている。骨損傷に隣接する適正な外部の場所で適切な時間にわたって適切なパラメータ、例えば、周波数、パルス繰返し、及び振幅を有する衝突超音波パルスは、例えば骨破壊及び骨折の自然治癒を加速させることが判っている。骨粗鬆症の高齢者のような治癒力の低下した患者では、超音波処置が、そうでなければ人工置換を必要とし又は患者に永久的に身体障がいを残し得る骨損傷の、治癒を促進する場合がある。
【0004】
Duarteの米国特許第4,530,360号は、骨損傷と隣接した場所の皮膚上に位置づけられた作用面から超音波パルスを適用するための基礎的な非侵襲治療技術及び装置を記載している。米国特許第4,530,360号に記載のアプリケータは、オペレータのためのグリップとして働くプラスチックチューブ、RF発生源と接続するためのプラスチックチューブに取り付けられたRFプラグ、及び超音波振動子と接続された内部ケーブル配線を有する。処置中に超音波パルスを適用するために、オペレータは、処置が完了するまでアプリケータを定位置に手で保持しなければならない。結果として、患者は、事実上、処置中に身動きが取れない。処置時間が長くなると、患者及び/又は看護者がより不便を感じ、背中のような或る身体部分には患者によってこうしたデバイスが届かず、したがって看護者の助けが必要である。米国特許第4,530,360号はまた、超音波を生じさせるためのRF信号の範囲、超音波出力密度レベル、各超音波パルスの持続時間の範囲、及び超音波パルス周波数の範囲を記載している。
【0005】
Talish他の米国特許第5,003,965号は、外装光ファイバ線によって遠隔制御ユニットと接続された身体アプリケータユニットを有する超音波身体処置システムに関する。超音波パルスの持続時間とパルス繰返し周波数を制御する信号は、身体アプリケータユニットとは別に生成される。Talish他はまた、作用面が皮膚の場所と隣接するように、身体アプリケータユニットを患者に取り付けるためのギプスと共に用いられるように適合された設置固定具を記載している。
【0006】
Talish他の米国特許第5,211,160号は、ストラップとフックループ取付具を用いて患者の四肢に取り付ける設置固定具を備えた超音波処置システムに関する。身体アプリケータユニットは、作用面が皮膚の場所と隣接するように、設置固定具に干渉する。
【0007】
これらの特許に記載のシステムは、損傷した骨を超音波で処置するための治療方法及び装置に関するものであり、身体アプリケータユニットを患者に取り付けるためのギプス又は四肢と共に用いられる基本的な設置固定具を記載するが、それらは、いずれも届きにくい又は、外部の皮膚の場所の位置関係のために、振動子をそこに隣接して手で配置し且つ維持するのが難しくなる身体の種々の部分に隣接して身体アプリケータユニットを配置できるようにする、信号生成器及び振動子、したがって取付具を開示するものではない。これらのシステムのいずれも、処置中の患者の移動を許すものではない。
【0008】
脊椎固定術(spondylodesis)又は脊椎癒着術としても知られている脊椎固定(Spinal fusion)は、2つ又はそれ以上の椎骨を連結するのに用いられる外科的技術である。補足的骨組織(自家移植片又は同種移植片のいずれか)が、身体の自然な骨芽細胞のプロセスと組み合わせて用いられる。この手順は、主に、椎骨自体を不動にすることによって椎骨の異常運動に起因する痛みをなくすために用いられる。脊椎固定は、脊椎の腰領域で最も一般的になされるが、これはまた、頸部の及び胸部の問題を処置するためにも用いられる。脊椎の正常運動は僅かなため、人々は、めったに脊椎に問題をもたない。脊椎固定を必要とする患者は、神経系の欠損か又は保存療法に反応しなかった激しい痛みのいずれかをもつ。
【0009】
互いに組み合わせて用いられ得る2つの主要なタイプの腰椎固定、すなわち、後側方固定と椎体間固定がある。後側方固定は、脊椎の背部の横突起の間に骨移植片を位置づける。これらの椎骨は、次いで、椎骨の各側部上の金属ロッドに取り付ける、各椎骨の茎部を通るスクリュー及び/又はワイヤで定位置に据付けられる。
【0010】
椎体間固定は、普通は椎間円板によって占領される領域内の椎骨の間に骨移植片を位置づける。脊椎固定のための準備において、円板が完全に除去される。脊椎の位置合わせと円板の高さを維持するデバイスが、椎骨の間に位置づけられてもよい。椎間デバイスは、プラスチック又はチタンのいずれかから作製されてもよい。次いで、椎骨の終板の間の固定が行われる。2つの主要なタイプの椎体間固定は、腰椎前方椎体間固定(Anterior lumbar interbody fusion)(ALIF)と腰椎後方椎体間固定(Posterior lumbar interbody fusion)(PLIF)である。ALIFでは、腰椎に到達するために前腹部切開術が用いられ、PLIFでは、腰椎に到達するために後方切開術が用いられる。別のタイプの固定は、経椎間孔的腰椎椎体間固定(Transforaminal Lumbar Interbody Fusion)(TLIF)である。TLIFは、単一の後方手法を通じて脊椎の前方(前部)の柱及び後方(後部)の柱を固定する。
【0011】
ほとんどの場合において、固定は、椎骨を安定化させて骨固定を容易にするために金属のスクリュー(しばしばチタンから作製された椎弓根スクリュー)、ロッド、又はプレート、若しくはケージを配置することを意味する据付け(fixation)と呼ばれるプロセスによって増強される。固定プロセスは、典型的には、術後6〜12ヶ月かかる。この時間の間、外部ブレイシング(装具学)が必要とされる場合がある。喫煙、骨粗鬆症、特定の薬、及び重度の活動のような外部要因が、固定プロセスを長引かせるか又は阻止することさえある。固定が起こらない場合、患者は再手術を必要とする場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第4,530,360号明細書
【特許文献2】米国特許第5,003,965号明細書
【特許文献3】米国特許第5,211,160号明細書
【特許文献4】米国特許第5,762,616号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、患者の移動度を維持しながら治癒を最適化する装置に対する必要性がある。特に、脊椎領域、股関節領域、又は骨盤領域のような、届きにくい又はそうでなければ振動子をそこに隣接して手で配置するのが難しい身体の種々の部分に隣接して身体アプリケータユニットを配置できるようにする装置に対する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の態様によれば、被検者の骨形成を加速させるために用いられる超音波送達システムが提供され、該システムは、超音波が送達されるべき被検者の領域に実質的に応従するように構成された被検者に面する表面を有する被検者取付構造体を備え、被検者取付構造体は、
被検者に面する表面上に位置し、各々が超音波振動子を受け入れることができる、一対の超音波振動子ホルダと、
ベルト取付領域と、
を備える。
【0015】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、被検者取付構造体が適用される被検者の領域に対して、対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つの上方/下方、内側/外側、又は前方/後方位置のうちの少なくとも1つを変化させるための機構を備える。
【0016】
本発明の実施形態において、振動子ホルダは、被検者取付構造体上に取り外し可能に配置することができる。
【0017】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、振動子ホルダを留め付けることができる振動子ホルダ位置決め穴のアレイを備える。
【0018】
本発明の実施形態において、対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つが振動子ホルダ支持部材上に支持され、振動子ホルダ支持部材は、被検者に面する表面を少なくとも部分的に横切って延びるトラックと関連付けられ、且つトラックに沿って移動可能である。
【0019】
本発明の実施形態において、対の振動子ホルダの各々は、振動子ホルダ支持部材上に支持される。
【0020】
本発明の実施形態において、各振動子ホルダは、振動子ホルダ支持部材から反対方向に延びる。
【0021】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ支持部材は2つの実質的に平行なトラックの間を延びる。
【0022】
本発明の実施形態において、対の振動子ホルダの各々は、別個の振動子ホルダ支持部材上に支持され、各振動子ホルダ支持部材は、トラックと関連付けられ、且つトラックに沿って移動可能である。
【0023】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ支持部材は、同じトラックに沿って移動可能である。
【0024】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ支持部材は、トラックに沿って独立して移動可能である。
【0025】
本発明の実施形態において、各振動子ホルダ支持部材は別個のトラックと関連付けられる。
【0026】
本発明の実施形態において、別個のトラックは実質的に平行である。
【0027】
本発明の実施形態において、別個のトラックは実質的に垂直である。
【0028】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ支持部材は、トラックにスライド可能に取り付けることができる。
【0029】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は周辺フレームを備え、トラックは、フレームの対向する縁部の間を延びる。
【0030】
本発明の実施形態において、トラックは、フレームの対向する縁部を形成する。
【0031】
本発明の実施形態において、トラックは、被検者に面する表面から外向きに延びるレールである。
【0032】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ又は対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つは、振動子ホルダ支持部材上を移動することができる。
【0033】
本発明の実施形態において、振動子ホルダは、振動子ホルダ支持部材上をスライド可能に移動することができる。
【0034】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体がインサイチューにあるとき、振動子ホルダを被検者に対して前方/後方方向に調節することができる。
【0035】
本発明の実施形態において、振動子ホルダ又は振動子ホルダ支持部材のうちの少なくとも1つは、振動子ホルダの角度調節又は回転調節のうちの少なくとも1つを可能にする機構を備える。
【0036】
本発明の実施形態において、振動子ホルダを特定の向きにロックするためにロック機構を備える。
【0037】
本発明の実施形態において、振動子ホルダの角度を被検者に面する表面に対して約1度から約50度までとなるように調節することができる。
【0038】
本発明の実施形態において、角度は、被検者に面する表面に対して約1度から約35度までである。
【0039】
本発明の実施形態において、振動子ホルダは、振動子を受け入れるように適合された皿又はカップ部を備える。
【0040】
本発明の実施形態において、ゲル保持カップは、振動子ホルダと関連付けられる。
【0041】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、少なくとも二対の振動子ホルダを備える。
【0042】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、被検者取付構造体を解剖学的構造体と及び/又は被検者上のマークと位置合わせするのに用いられる位置合わせ形状部を備える。
【0043】
本発明の実施形態において、解剖学的構造体は、椎骨である。
【0044】
本発明の実施形態において、被検者上のマークは、切開マーク、縫合糸の線、又は瘢痕である。
【0045】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、少なくとも1つの窓を備える。
【0046】
本発明の実施形態において、トラックに隣接して測定マークがつけられる。
【0047】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、胴に実質的に応従するように構成される。
【0048】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体が身体に応従できるようにするために、少なくとも被検者取付部の領域は可撓性材料で作製される。
【0049】
本発明の実施形態において、使用中に脊柱と位置合わせする被検者取付構造体の領域は、実質的に可撓性の材料で作製される。
【0050】
本発明の実施形態において、脊柱と位置合わせする被検者取付構造体の領域は、ヒンジとして働く。
【0051】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体の少なくとも2つの対向する側部上にベルト取付領域を備える。
【0052】
本発明の実施形態において、ベルト取付領域は、ベルトの一部を通すことができるスロットを備える。
【0053】
本発明のさらなる態様によれば、被検者の骨形成を加速させる方法が提供され、該方法は、
(i)超音波が送達されるべき被検者の領域に実質的に応従するように構成された被検者に面する表面を有する被検者取付構造体を備える超音波送達システムを提供するステップであって、被検者取付構造体が、
被検者に面する表面上に位置し、各々が超音波振動子を受け入れることができる一対の超音波振動子ホルダと、
ベルト取付領域と、
を備える、超音波送達システムを提供するステップと、
(ii)超音波振動子を各振動子ホルダの中に導入するステップと、
(iii)被検者取付構造体の被検者に面する表面を処置部位に接触するように位置づけるステップと、
(iv)少なくとも1つの振動子ホルダの位置を処置部位に対して内側/外側、又は下方/上方、或いは前方/後方位置のうちの少なくとも1つに調節するステップと、
(v)ベルト取付領域の中にベルトを導入し、処置部位で被検者取付構造体に留め付けるステップと、
を含む。
【0054】
本発明の実施形態において、少なくとも1つの振動子ホルダの角位置を処置部位に対して変化させることができる。
【0055】
本発明の実施形態において、方法は、脊椎適応において骨形成を加速させるために用いられる。
【0056】
本発明の実施形態において、方法は、部分的な又は完全な脊椎椎体固定を得るために用いられる。方法は、脊椎固定術又は脊椎癒着術で用いられる。
【0057】
本発明の実施形態において、対の振動子ホルダは、振動子ホルダが椎骨のいずれかの側に位置するように配置される。
【0058】
本発明の実施形態において、被検者取付構造体は、腸骨稜に配置される。
【0059】
本発明の実施形態において、超音波は、処置部位に日常的に適用される。
【0060】
本発明の実施形態において、超音波は、約10から約30分までの期間にわたって適用される。
【0061】
本発明の実施形態において、被検者は哺乳類である。
【0062】
本発明の実施形態において、哺乳類はヒトである。
【0063】
本発明の実施形態において、哺乳類は、ヒトではない哺乳類である。
【0064】
本発明のさらなる態様によれば、脊椎固定を加速させるための装置が提供される。装置は、処置ヘッドモジュールハウジングとベルトを備える。処置ヘッドモジュールハウジングは、調節レールを備えたフレーム、調節レールに取り付けられた少なくとも2つのヨーク、ヨークの各々に移動可能に取り付けられたプランジャ、及び各プランジャに取り付けられた振動子ホルダを有する。ベルトは、処置ヘッドモジュールハウジングに接続されてもよい。
【0065】
本発明のさらなる態様によれば、内科療法の方法が提供される。方法は、患者の脊椎に対して脊椎固定を行うステップと、処置ヘッドモジュールハウジングを患者にフィッティングするステップと、少なくとも1つの振動子ホルダの位置を調節するステップと、脊椎固定域を超音波で定期的に或る期間にわたって処置するステップとを含む。
【0066】
本発明のさらなる態様によれば、付属の図面を参照しながら実質的に本明細書で説明されたような超音波送達システム又は方法が提供される。
【0067】
本発明を適用可能なさらなる分野は、以下で提供される詳細な説明から明らかとなるであろう。本発明の特定の実施形態を示している詳細な説明と具体的な例は、説明する目的のみを意図されたものであって、本発明の範囲を限定することを意図されたものではないことを理解されたい。
【0068】
明細書に組み入れられ、その一部をなす付属の図面は、本発明の実施形態を例証し、記載の説明と共に本発明の原理、特徴、及び形状部を解説するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】第1の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの正面図である。
【図2】図1に示された実施形態の背面図である。
【図3】第2の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの正面斜視図である。
【図4】ベルトが取り付けられた状態で例証される第2の実施形態の正面斜視図である。
【図5】第1の実施形態における振動子ホルダの正面図である。
【図6】図5に示された実施形態の背面図である。
【図7】図5に示された振動子ホルダの変形を例証する図である。
【図8】第2の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。
【図9】第3の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。
【図10】第4の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。
【図11】第3の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図12】図11に示された実施形態の正面斜視図である。
【図13】第1の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図14】図13に示された実施形態の分解図である。
【図15】図14に示された実施形態の後面斜視図である。
【図16】第4の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図17】第5の実施形態における振動子ホルダの側面斜視図である。
【図18】図17に示された実施形態の側面図である。
【図19】代替的な実施形態におけるプランジャの側面斜視図である。
【図20】第5の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図21】第6の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図22】第7の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図23】第8の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図24】第2の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図25】第9の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図26】第3の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図27】第10の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図28】第4の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図29】第11の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図30】第5の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図31】第12の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図32】第13の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図33】第14の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図34】第15の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図35】図34に示された実施形態のフレームの背面斜視図である。
【図36】第6の実施形態における振動子ホルダの背面斜視図である。
【図37】第7の実施形態における振動子ホルダの正面斜視図である。
【図38】図37に示された実施形態の背面斜視図である。
【図39】第8の実施形態における振動子ホルダの正面斜視図である。
【図40】第16の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図41】第17の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図42】第18の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図43】第19の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図44】第9の実施形態における振動子ホルダの詳細な斜視図である。
【図45】図44に示された実施形態の後面斜視図である。
【図46】第20の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【図47】第10の実施形態における振動子ホルダの詳細な斜視図である。
【図48】第21の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面図である。
【図49】図48に示された実施形態の斜視図である。
【図50】図49に示された振動子ホルダの変形を例証する図である。
【図51】第6の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図52】第7の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図53】第8の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図54】第9の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図55】第10の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図56】第11の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図57】第12の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図58】第13の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図59】第14の実施形態におけるヨークの断面図である。
【図60】第22の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面図である。
【図61】図60に示された実施形態の詳細な正面斜視図である。
【図62】図60に示された実施形態の詳細な後面斜視図である。
【図63】第23の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面図である。
【図64】図63に示された実施形態の正面斜視図である。
【図65】図63に示された実施形態の部分的に分解された後面斜視図である。
【図66】第24の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの詳細な斜視図である。
【図67】第11の実施形態における振動子ホルダの詳細な斜視図である。
【図68】第12の実施形態における振動子ホルダの詳細な上面斜視図である。
【図69】図68に示された実施形態の詳細な下部斜視図である。
【図70】第13の実施形態における振動子ホルダの正面斜視図である。
【図71】カバーが取り外された状態の図70に示された振動子ホルダの正面斜視図である。
【図72】第15の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。
【図73】第1のベルト構成を示す図である。
【図74】第2のベルト構成を示す図である。
【図75】第3のベルト構成を示す図である。
【図76】第4のベルト構成を示す図である。
【図77】第5のベルト構成を示す図である。
【図78】従来技術の振動子信号を例証する図である。
【図79】1つの特定の実施形態の振動子信号を例証する図である。
【図80】振動子信号を適用するためのシステムを例証する図である。
【図81】図80に示されたコントローラのブロック図である。
【図82】超音波適用方法を例証するフローチャートである。
【図83】振動子位置を選択するための器具である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
図示された実施形態(単数又は複数)の以下の説明は、本質的に単なる例示であって、決して、本発明、その適用、又は使用を限定することを意図されたものではない。
【0071】
図1及び図2は、処置ヘッドモジュールハウジング10を例証する。処置ヘッドモジュールハウジング10は、一対の振動子ホルダ12と一対のベルト挿入開口部14とを含む。各振動子ホルダ12は、振動子(図示せず)を保持するように適合され、且つ振動子に取り付けられたワイヤ(図示せず)を受け入れるためにワイヤ開口部16を含む。ベルト(図示せず)は、ベルト挿入開口部14の一方又は両方に取り付けられてもよい。
【0072】
図3及び図4は、処置ヘッドモジュールハウジング50の第2の実施形態を例証する。処置ヘッドモジュールハウジング50は、位置決め穴52、ベルト取付部材54、及び位置合わせ部56を含む。ベルト取付部材54において処置ヘッドモジュールハウジング50にベルト58が取り付けられる。位置決め穴52の中に振動子ホルダ62が選択的に位置決めされてもよい。図示された実施形態において、位置決め穴は、グリッド状の様式で配列される。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング50は、切開窓60を含む。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング50は、屈曲部55を含んでもよい。屈曲部55は、ベルト取付部材54よりも可撓性であり、処置ヘッドモジュールハウジング50が患者の背中に応従することを可能にする。
【0073】
図5〜図7は、振動子ホルダ62を例証する。振動子ホルダ62は、皿形部又はカップ66を含む。カップ66は、振動子(図示せず)を受け入れるように適合される。振動子ホルダ62を処置ヘッドモジュールハウジング50に取り付けるために1つ又は複数の留め具64が用いられてもよい。図7に最も良く見られるように、振動子ホルダ62は、超音波信号を振動子から患者の脊椎に向けて送信するように形状設定されてもよい。振動子ホルダ62は、処置ヘッドモジュールハウジング50に対して角度を付けられてもよい。図7に例証されるように、角度は、約1度から約50度まで、より詳細には約1度から約35度までの範囲であってもよい。
【0074】
図8は、第2の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。振動子ホルダ70は、裏当て層72、ベース74、及び接着剤層76を有する。裏当て層72は、接着剤層76を露出するために取り外される。振動子78は、接着剤層76を介してベース74に取り付けられてもよい。
【0075】
図9は、第3の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。振動子ホルダ80は、第1の層82と第2の層84とを含む。第2の層84は、振動子を受け入れるように適合された皿部又はカップ86を含んでもよい。
【0076】
図10は、第4の実施形態における振動子ホルダの上面斜視図である。振動子ホルダ90は、下方部92、上方部94、及び下方部92と上方部94とを接続する留め具96を含む。上方部94は、振動子を受け入れるように適合された皿部又はカップ95を含む。下方部92及び上方部94は、相補的な形状と相補的な歯98を有する。上方部94は、振動子の所望の角度を達成するために下方部92に対して回転されてもよい。
【0077】
図11〜図15は、処置ヘッドモジュールハウジング100を例証する。処置ヘッドモジュールハウジング100は、フレーム110と調節レール112とを含む。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング100は、位置合わせ形状部114を含む。フレーム110に一対のヨーク116が取り外し可能に取り付けられる。幾つかの実施形態において、フレーム110に1つ又は複数のヨークが恒久的に付着されてもよい。ヨーク116を内側/外側方向に調節するために水平方向調節ノブ118が用いられる。図14に最も良く見られるように、水平方向調節ノブ118は、第1の留め具124を含んでもよい。第1の留め具124は、水平方向調節ノブをロックするためにナットのような第2の留め具142に接続されてもよい。振動子ホルダ120は、プランジャ119の使用を通じてヨーク116に接続される。図示された実施形態において、プランジャは、D字形状にされる。他の実施形態において、プランジャ119は、円筒形であってもよい。三角形又は四角形のような他の形状が用いられてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0078】
振動子ホルダ120は、振動子140を受け入れる。幾つかの実施形態において、振動子ホルダ120は、振動子140のワイヤ146を受け入れるためにスロット121を含む。振動子140と振動子ホルダ120との間にゲル保持カップ122が位置づけられてもよい。図示された実施形態において、ゲル保持カップは、一般に円錐台形である。ゲル保持カップ122は、ゲルを保持するために用いられてもよい。幾つかの実施形態において、保持カップ122の中にゲルが位置づけられ、カップは、患者の皮膚に接触して位置づけられ、患者の皮膚に接触して配置されると円錐が広がる。ゲル保持カップ122は、ゲルがこぼれる可能性を低減させる。
【0079】
幾つかの実施形態において、振動子ホルダ120は、ヨーク116に対して角度を付けられてもよい。この角度は、約0度から約50度までの範囲内であってもよい。図示された実施形態において、振動子ホルダ120は、約5度の角度をなしている。
【0080】
フレーム110は、一対のベルト取付部材138を含む。ベルト取付部材138は、ベルト(図示せず)をフレーム110に取り付けるために用いられる。ベルト取付部材138は、フレーム110と一体にされてもよいが、図示された実施形態においては、対のベルト取付部材138は、フレーム110の主要区域に取り外し可能に取り付けられる。
【0081】
図14に最も良く見られるように、ヨーク116とレール112との間に位置合わせ部材126が位置づけられる。レール112は、1つ又は複数の溝又はチャネル113を含んでもよい。位置合わせ部材126は、1つ又は複数のレールボス136を含んでもよい。レールボス136は、チャネル113と相補的であり、位置合わせ部材126を近位/遠位方向に配置するように適合される。もちろん、チャネル113とレールボス136が位置を逆にされてもよいことを当業者は理解するであろう。幾つかの実施形態において、位置合わせ部材126は、ヨーク116の回転を防止するために1つ又は複数のフランジ127を含む。幾つかの実施形態において、レール112は、レール開口部132を含み、位置合わせ部材126は、対応する位置合わせガイド134を含む。位置合わせガイド134は、位置合わせ部材126を内側/外側方向に配置するためにレール開口部132内を延びる。位置合わせガイド134は、位置合わせ部材126の回転を実質的に防止するために、レール開口部132と相補的な、一般に平行な側部のような特定の幾何学的形状部を有してもよい。レール開口部132は、1つの連続するスロットとして例証されるが、レール開口部132は、同様に一連の穴とすることができることを当業者は理解するであろう。幾つかの実施形態において、フレーム110は、上から下までの一般に弓形の形状を有する。幾つかの実施形態において、フレーム110は、側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。さらに別の実施形態において、フレーム110は、上から下までの及び側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。
【0082】
図13〜図15は、ヨーク116の1つの特定の実施形態を例証する。図示された実施形態において、ヨーク116は、ギア歯130を含み、水平方向調節ノブは、対応するギア部材128を含む。ギア部材128の歯は、ギア部材128が回転される際に、ヨーク116が内側/外側方向に動かされるように、ギア歯130とかみ合うように適合される。図示された実施形態において、ヨーク116は、最小で約45mm離して又は最大で約120mm離して位置づけられてもよい。
【0083】
図16は、処置ヘッドモジュールハウジング100の代替的なバージョンである。図16に図示された実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング100は、フレーム110と調節レール112とを含む。図16に図示された実施形態において、レールは、溝又はチャネルを含まないが、1つ又は複数のレール開口部132を含む。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング100は、位置合わせ形状部114を含む。フレーム110に対のヨーク116が取り外し可能に取り付けられる。幾つかの実施形態において、フレーム110に1つ又は複数のヨークが恒久的に付着されてもよい。ヨーク116を内側/外側方向に調節するために水平方向調節ノブ118が用いられる。ヨーク116に振動子ホルダ120が接続される。振動子ホルダ120は、振動子140を受け入れる。振動子140と振動子ホルダ120との間にゲル保持カップ122が位置づけられてもよい。幾つかの実施形態において、振動子ホルダ120は、ヨーク116に対して角度を付けられてもよい。この角度は、約0度から約50度までの範囲内であってもよい。図示された実施形態において、振動子ホルダ120は、約5度の角度をなしている。幾つかの実施形態において、フレーム110は、上から下までの一般に弓形の形状を有する。幾つかの実施形態において、フレーム110は、側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。さらに別の実施形態において、フレーム110は、上から下までの及び側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。
【0084】
フレーム110は、対のベルト取付部材138を含む。ベルト取付部材138は、ベルト(図示せず)をフレーム110に取り付けるために用いられる。ベルト取付部材138は、フレーム110と一体にされてもよいが、図示された実施形態においては、対のベルト取付部材138は、フレーム110の主要区域に取り外し可能に取り付けられる。
【0085】
図17〜図18は、第5の実施形態における振動子ホルダを例証する。振動子ホルダ123は、一般に半球形の形状と、振動子140を保持する中央ポケットを有する。
【0086】
図19は、代替的な実施形態におけるプランジャの側面斜視図である。プランジャ120は、カム148を含む。カム148は、ボールペンに類似の二位置動作を可能にする。
【0087】
図20は、第5の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング200は、フレーム210、調節レール212、及びベルト取付部材216を含む。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング200はまた、位置合わせ形状部214を含む。幾つかの実施形態において、ベルト取付部材216にベルト(図示せず)が恒久的に又は取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0088】
図21は、第6の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング300は、フレーム310と調節レール312とを含む。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング300はまた、位置合わせ形状部314を含む。図示された実施形態において、フレーム310は、上から下までの一般に弓形の形状を有する。幾つかの実施形態において、フレーム310は、側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。さらに別の実施形態において、フレーム310は、上から下までの及び側部から側部までの一般に弓形の形状を有する。
【0089】
図22は、第7の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング220は、フレーム222を含み、且つ、フレーム222に取り付けられた1つ又は複数のヨーク226を含んでもよい。フレーム222は、1つ又は複数のレール224を含む。各ヨーク226に振動子ホルダ228が接続されてもよい。図示された実施形態において、振動子ホルダ228は、ヨーク226に対しピボット運動可能である。振動子ホルダ228は、角度調節されてもよく、一時的に定位置にロックされる。
【0090】
図23は、第8の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。図示された実施形態において、ヨーク226は、ゲル保持カップ230、振動子(図示せず)、及び振動子から延びているワイヤ又はケーブル232をさらに含む。
【0091】
図24は、第2の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。ヨーク226は、振動子ホルダ228を含む。図示された実施形態において、振動子ホルダ228内に振動子234が位置づけられ、振動子234からワイヤ又はケーブル232が延びる。ヨーク226と振動子ホルダ228は穴236を有する。選択された角度調節を保持するために、位置合わせ穴236の中に、取り外し可能なピンのような留め具(図示せず)が位置づけられてもよい。
【0092】
図25は、第9の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング240は、フレーム242と1つ又は複数のヨーク246とを含む。フレーム242は、1つ又は複数のレール244を含む。ヨーク246に振動子ホルダ248が接続されてもよい。図示された実施形態において、プランジャ250が、ヨーク246に振動子ホルダ248を接続し、プランジャ250の移動が振動子ホルダ248の前方/後方位置を変化させる。ゲル保持カップ252は、振動子ホルダ248と関連付けられてもよい。プランジャ250は、ゲル保持カップ252が患者の皮膚と接触する可能性をより高めるために、ばね付勢されてもよい。
【0093】
図26は、第3の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。図示された実施形態において、ヨーク246は、振動子ホルダ248、プランジャ250、及びゲル保持カップ252を含む。
【0094】
図27は、第10の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング260は、フレーム262と1つ又は複数のヨーク266とを含む。フレーム262は、1つ又は複数のレール264を含む。図示された実施形態において、ヨーク266は、くぼみを付けられ、又はより長い移動深さ調節のためのオフセット部を有する。ヨーク266に振動子ホルダ268が接続されてもよい。図示された実施形態において、プランジャ270が、ヨーク266に振動子ホルダ268を接続し、プランジャ270の移動が振動子ホルダ268の前方/後方位置を変化させる。ゲル保持カップ272は、振動子ホルダ268と関連付けられてもよい。プランジャ270は、ゲル保持カップ272が患者の皮膚と接触する可能性をより高めるために、ばね付勢されてもよい。
【0095】
図28は、第4の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。ヨーク316は、取り込まれたギア322を有する。ヨーク316は、トラック324を含み、取り込まれたギア322は、トラック324の中に位置する。ヨーク316にプランジャ320が取り付けられてもよい。プランジャ320は、穴326を含んでもよい。穴326は、振動子の選択された角度調節を達成するために振動子ホルダ及び/又は振動子カップ(図示せず)と共に用いられてもよい。図示された実施形態において、ヨーク316はくぼみを付けられ、又はより長い移動深さ調整のためのオフセット部を有する。取り込まれたギア322は、ヨークを内側/外側方向に動かすために回転されてもよい。
【0096】
図29は、第11の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング280は、フレーム282と1つ又は複数のヨーク286とを含む。フレーム282は、1つ又は複数のレール284を含む。図示された実施形態において、ヨーク286はくぼみを付けられ、又はより長い移動深さ調整のためのオフセット部を有し、なおかつ、ヨークに対して安定性を提供するためにより厚い部分を有する。ヨーク286に振動子ホルダ288が接続されてもよい。図示された実施形態において、プランジャ290が、ヨーク286に振動子ホルダ288を接続し、プランジャ290の移動が振動子ホルダ288の前方/後方位置を変化させる。ゲル保持カップ292は、振動子ホルダ288と関連付けられてもよい。プランジャ290は、ゲル保持カップ292が患者の皮膚と接触する可能性をより高めるために、ばね付勢されてもよい。
【0097】
図30は、第5の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。ヨーク318は、重量を減らすために1つ又は複数の窓332を含む。窓332は、円形として例証されるが、他の幾何学的形状が用いられてもよい。ヨーク318にプランジャ330が取り付けられてもよい。
【0098】
図31は、第12の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング380は、フレーム382を含む。フレーム382は、翼の形状にされたベルト取付構造体384を含んでもよい。翼の形状にされたベルト取付構造体384は、上から下までの全長を延び又はその一部のみを包含してもよい。
【0099】
図32は、第13の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング390は、フレーム392を含む。フレーム392は、ベルト取付構造体396の近傍に又は近隣に、重量を減らすための切抜部394を含んでもよい。切抜部394は、上から下までの全長を延び又はその一部のみを包含してもよい。
【0100】
図33は、第14の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング400は、フレーム410とレール412とを含む。図示された実施形態において、レール412は、フレーム410の概ね平坦な面からオフセットされるが、レール412は、等しく実質的に同一平面とすることができる。レール412は、1つ又は複数の開口部414を含んでもよい。レール412にレンチ416が取り外し可能に取り付けられる。幾つかの実施形態において、レール412に対してレンチを定位置に保つために、クリップ418が用いられる。クリップ418は、開口部414の中にはめられる。レンチ416は、近位に又は遠位に調節され、クリップ418を介して選択された場所に保たれてもよい。レンチ416は、1つ又は複数の振動子ホルダ420を有してもよい。レンチは、振動子ホルダをフレーム410に対して又は互いに対して角度を付けるように形状設定されてもよい。図示された実施形態において、レンチ416は、レール412から一定の等しい距離だけ分離された2つの振動子ホルダ420を含む。しかしながら、振動子ホルダ420がレール412から一定の等しくない距離だけ分離されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0101】
図34〜図36は、第15の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングを例証する。処置ヘッドモジュールハウジング500は、フレーム510とレール512とを含む。幾つかの実施形態において、フレーム510は、位置合わせ形状部511を含む。レール512は、1つ又は複数の開口部514を含んでもよい。レール512にレンチ516が取り外し可能に取り付けられる。レンチ516は、近位に又は遠位に調節され、開口部514を介して選択された場所に保持されてもよい。レンチ516は、1つ又は複数の振動子ホルダ520を有してもよい。レンチは、振動子ホルダをフレーム510に対して角度を付けるように形状設定されてもよい。図示された実施形態において、レンチ516は、レール512に対して均等に離間された2つの振動子ホルダ520を含む。しかしながら、振動子ホルダ520がレール512から不均等に離間されてもよいことを当業者は理解するであろう。幾つかの実施形態において、レンチは、1つ又は複数の位置合わせ形状部518を含む。位置合わせ形状部518は、解剖学的構造又は瘢痕組織と位置合わせされてもよい。図35は、図34に示された実施形態のフレームの背面斜視図である。図36に図示された実施形態において、レンチ516は、開口部514と接続するためのピン522を含む。ピン522は、取り外し可能に取り付けられてもよく、又は一体の構成要素であってもよい。
【0102】
図37〜図38は、第7の実施形態における振動子ホルダを例証する。振動子ホルダは、レンチ530の形態である。レンチ530は、1つ又は複数の振動子カップ532を含み、振動子カップ532の各々は、振動子534を保持するように適合される。レンチは、1つ又は複数のスロット536を含んでもよい。幾つかの実施形態において、レンチ530は、位置合わせ形状部538を含む。
【0103】
図39は、第8の実施形態における振動子ホルダの正面斜視図である。振動子ホルダは、レンチ650の形態である。レンチ650は、第1の部分652と第2の部分654を有する。各部分652、654は振動子カップ622を有する。第1の部分652は、第2の部分654のタブ658を受け入れるチャネル656を有する。各部分652、654は、レンチ650をフレーム(図示せず)に接続するために1つ又は複数の穴を含んでもよい。
【0104】
図40は、第16の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング450は、フレーム452とレール454とを含む。図示された実施形態において、レール454は、フレーム452の概ね平坦な面と実質的に同じ平面であるが、レール454は等しくオフセットすることができる。レール454にレンチ458が取り外し可能に取り付けられる。レール454は、1つ又は複数のスロット455とマーク456を含んでもよい。例として、マーク456は、レンチ458の位置を測定する一助となる戻り止め又は突起であってもよい。レンチ458は、スロット455の中に延びるタブ(図示せず)を含んでもよい。レンチ458は、近位に又は遠位に調節され、タブとレール454との間の摩擦を介して選択された場所に保持される。レンチ458は、1つ又は複数の振動子ホルダ464を有してもよい。レンチ458は、振動子ホルダをフレーム452に対して角度を付けるように形状設定されてもよい。図示された実施形態において、レンチ458は、レール454から一定の等しい距離だけ分離された2つの振動子ホルダ464を含む。しかしながら、振動子ホルダ464は、レール454から一定の等しくない距離だけ分離されてもよいことを当業者は理解するであろう。幾つかの実施形態において、レンチ458は、振動子ホルダ464をレール454の方に又はレール454から離れる方に調節するために、スクリュー機構又はウォーム機構462を含む。スクリュー機構462は、スクリューアンドバンド型ホースクランプと動作が類似している。幾つかの実施形態において、レンチ458又は振動子ホルダ464は、振動子ホルダ464が調節後に一定の角度に保たれるようにロック機構466を含んでもよい。
【0105】
図41は、第17の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング600は、フレーム610とレール612とを含む。図示された実施形態において、レール612は、フレーム610の概ね平坦な面と概ね同一平面にあるが、レール612は等しくオフセットすることができる。レール612は、水平方向スロット615を備えた1つ又は複数の開口部613を含んでもよい。レール612にラックアンドピニオン614が取り外し可能に取り付けられる。ラックアンドピニオン614は、第1のラック616、第2のラック618、及びノブ組立体624を含んでもよい。各ラック616、618は、歯620を含んでもよい。ノブ組立体624は、外側ダイヤル626と内側ダイヤル628とを含む。外側ダイヤル626は、歯620と係合する歯(図示せず)を含む。外側ダイヤル626は、ラック616、618をレール612の方に又はレール612から離れる方に動かすために回転されてもよい。内側ダイヤル628は、摩擦板(図示せず)と係合するように適合された留め具部(図示せず)を含んでもよい。摩擦板は、水平方向スロット615と係合してもよい。ラックアンドピニオン614は、内側ダイヤル628と摩擦板を介して近位に又は遠位に調節され、選択された場所に保持されてもよい。ラックアンドピニオン614は、1つ又は複数の振動子ホルダ622を有してもよい。ラックアンドピニオン614は、振動子ホルダをフレーム610に対して角度を付けるように形状設定されてもよい。図示された実施形態において、ラックアンドピニオン614は、レール612から一定の等しい距離だけ分離された2つの振動子ホルダ622を含む。しかしながら、振動子ホルダ622は、レール612から一定の等しくない距離だけ分離されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0106】
図42は、第18の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。
【0107】
図43は、第19の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング700は、フレーム710、開口部712、第1のレール714、第2のレール716、及び第3のレール718を含む。第3のレール718に振動子ホルダ720がスライド可能に取り付けられる。幾つかの実施形態において、レール714、716、718は、目盛り722を含んでもよい。振動子ホルダ720又は第3のレール718は、ロック機構726を含んでもよい。第3のレール718は、近位/遠位方向に調節され、定位置にロックされてもよい。さらに、振動子ホルダ720は、内側/外側方向に調節されてもよい。
【0108】
図44〜図45は、第9の実施形態における振動子ホルダを例証する。振動子ホルダ720は、シャフト724を含んでもよく、シャフト724は、ねじが切られてもよい。幾つかの実施形態において、振動子ホルダ720は、振動子取付部728を含む。振動子取付部728は、ヒンジ730の使用を通じてピボット運動可能に取り付けられてもよい。振動子取付部728に振動子732が接続されてもよい。代替的に、振動子732は、振動子ホルダ720上に直接取り付けられてもよい。図45に図示された実施形態において、シャフト724は、振動子取付部728に押し当たるように回転され、振動子取付部728は、振動子732の角度を調節するためにピボット運動する。
【0109】
図46は、第20の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの背面斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング150は、フレーム152と開口部154とを含む。フレーム152は、第1のレール158と第2のレール160とを含んでもよい。処置ヘッドモジュールハウジング150は、1つ又は複数のヨーク162を含んでもよい。各ヨーク162は、ギア歯163を含んでもよい。処置ヘッドモジュールハウジング150は、1つ又は複数の位置合わせ形状部156を含んでもよい。位置合わせ形状部156は、患者の切開部又は瘢痕190と位置合わせされてもよい。各レール158、160は、1つ又は複数のスロット157を含んでもよい。各スロット157は、1つ又は複数の内側/外側溝、チャネル、又はスロット159を含んでもよい。ノブ組立体164が、各ヨーク162を各レール部158、160に接続してもよい。各ノブ164は、外側ダイヤル166と内側ダイヤル168とを含んでもよい。各ヨーク162に旋回可能な振動子ホルダ170が取り付けられてもよい。外側ダイヤル166は、歯163と係合する歯(図示せず)を含む。外側ダイヤル166は、ヨーク162をレール158、160の方に又はレール158、160から離れる方に動かすために回転されてもよい。内側ダイヤル168は、摩擦板(図示せず)と係合するように適合された留め具部(図示せず)を含んでもよい。摩擦板は、水平方向スロット159と係合してもよい。ヨーク162は、内側ダイヤル168と摩擦板を介して近位に又は遠位に調節され、選択された場所に保持されてもよい。
【0110】
図47は、第10の実施形態における振動子ホルダの詳細な斜視図である。振動子ホルダ342は、ピン344の使用を通じてスイベルヨーク340に接続される。スイベルヨークは、振動子ホルダの角度342が選択され、ピン344を介して定位置にロックされ得るように、多数のピンホール場所を有する。
【0111】
図48〜図50は、第21の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングを例証する。処置ヘッドモジュールハウジング800は、フレーム810を含む。フレーム810にベルト812が取り付けられてもよい。フレーム810は、開口部814を含んでもよい。フレーム810は、1つ又は複数のレール815を含んでもよい。各レール815に振動子ホルダ816が接続されてもよい。振動子ホルダ816は、カップ830を含んでもよい。カップ830は、振動子832を受け入れるように適合される。図49に最も良く見られるように、振動子ホルダ816をレール815に接続するためにクリップ818が用いられてもよい。レール815は、1つ又は複数の穴820とチャネル821とを含んでもよい。穴820は、マーク822でマークされてもよい。振動子ホルダ816は、穴828を備えたタブ826を含んでもよい。タブ826は、チャネル821及びクリップ818がそれを通して挿入され得るように位置合わせされた穴820、828の中に挿入されてもよい。図50に最も良く見られるように、カップ830は、タブ826に対して角度を付けられてもよい。このように、振動子ホルダ816は、フレーム810に対する振動子832の所望の角度のために選択されてもよい。
【0112】
図51は、第6の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図51に図示された実施形態において、カップ358は傾斜部351を有する。スライドバール356が、振動子354の角度をもたらすように傾斜部351と係合する。言い換えれば、スライドバール356は、振動子354の角度を調節するために内側/外側方向に動かされてもよい。
【0113】
図52は、第7の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図52に図示された実施形態において、ヨーク350は、ヒンジ付きシュラウド370を含む。
【0114】
図53は、第8の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図53に図示された実施形態において、カップ358は、ハンドル360と雄ねじとを有する回転可能なノブを形成する。ヨーク350は、ねじ362を含み、カップ358は、振動子354の位置を変化させるために内向きに又は外向きに回転される。
【0115】
図54は、第9の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350は、カップ372を含む。振動子354とゲル又はゲルパック352が、カップ372の中に配置される。カップ372は、可撓性であってもよく、ゲル352を収容するように適合されてもよい。
【0116】
図55は、第10の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図55に図示された実施形態において、カップ358は、ばね364上に取り付けられる。ばねを収容するためにシュラウド366が用いられてもよい。
【0117】
図56は、第11の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350は、段付きカップ374を含む。振動子354とゲル又はゲルパック352は、段付きカップ374の中に配置される。段付きカップ372は、可撓性であってもよく、ゲル352を収容するように適合されてもよい。
【0118】
図57は、第12の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354は、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図57に図示された実施形態において、シュラウド366は、ばね364上に取り付けられる。
【0119】
図58は、第13の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図58に図示された実施形態において、カップ358に可撓性荒毛部376が取り付けられる。
【0120】
図59は、第14の実施形態におけるヨークの断面図である。ヨーク350はカップ358を含む。ゲル又はゲルパック352と振動子354が、ヨーク350に接続され又はヨーク350の上に置かれる。例えば、振動子354は、カップ358内に設置され又はカップ358に取り付けられてもよい。図59に図示された実施形態において、シュラウド368が、カップ358とゲル352を包囲する。
【0121】
図60〜図62は、第22の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングを例証する。処置ヘッドモジュールハウジング470は、フレーム472とレール474とを含む。フレーム472に振動子ホルダ476が接続されてもよい。図示された実施形態において、フレーム472は、近位/遠位方向に動くように適合され、振動子ホルダ476は、内側/外側方向に動くように適合される。処置ヘッドモジュール470は、調節後にフレーム又は振動子ホルダを定位置に保持するために1つ又は複数のロック機構を含んでもよい。振動子ホルダは、振動子480の角度調節を可能にするためにヒンジ478を含んでもよい。振動子ホルダ476は、振動子480の角度を調節するために調節スクリュー479を含んでもよい。振動子ホルダ476は、調節角度を示すためにマークを含んでもよい。
【0122】
図63〜図65は、第23の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングを例証する。処置ヘッドモジュールハウジング490は、フレーム492とレール494とを含む。フレーム492に振動子ホルダ496が接続されてもよい。図示された実施形態において、フレーム492は、近位/遠位方向に動くように適合され、振動子ホルダ496は、内側/外側方向に動くように適合される。処置ヘッドモジュール490は、調節後にフレーム又は振動子ホルダを定位置に保持するために1つ又は複数のロック機構を含んでもよい。幾つかの実施形態において、ベルトを取り付けるための構造体を提供するために各レール494にロッド498が取り付けられてもよい。
【0123】
図66は、第24の実施形態における処置ヘッドモジュールハウジングの詳細な斜視図である。処置ヘッドモジュールハウジング660は、第1のスライド部材662と第2のスライド部材664とを含む。各スライド部材662、664は、振動子ホルダ666と段付き縁部667とを含む。各スライド部材662、664は、ベルトを取り付けるためのベルト取付部668を含んでもよい。処置ヘッドモジュールハウジング660は、患者の背中にわたって位置づけられ、スライド部材662、664を互いに対してスライドさせることによって幅を調節されてもよい。処置ヘッドモジュールハウジング660は、振動子ホルダ666の間の距離を示すためにマークを含んでもよい。
【0124】
図67は、第11の実施形態における振動子ホルダの詳細な斜視図である。振動子ホルダ670は、角度調節と回転調節を有する。調節後に、振動子ホルダ670を定位置にロックすることができる。これは図10に示された実施形態と類似している。
【0125】
図68〜図69は、第12の実施形態における振動子ホルダを例証する。振動子ホルダ680は、カム682とスライダ683とを含む。スライダ683は、振動子を中に又は外に動かすためにカム682に沿って動く。図69に図示された実施形態において、振動子ホルダ690は、カム692とスライダ693を含む。スライダ693は、振動子を中に又は外に動かすためにカム692に沿って動く。
【0126】
図70〜図71は、第13の実施形態における振動子ホルダを例証する。振動子ホルダ180は、蓋182、本体184、ハンドル186、及びばね付きカップ188を含む。カップ188は、ばねに接触して付勢され、ハンドル186の使用を通じて定位置に保持される。ハンドル186は、カップ188を解放するために動かされてもよい。
【0127】
図72は、第16の実施形態におけるヨークの詳細な斜視図である。ヨーク694は、第1のスライド部材696と第2のスライド部材698とを含む。各スライド部材696、698は、振動子ホルダ699を含む。ヨーク694は、患者の背中にわたって位置づけられ、スライド部材696、698を互いに対してスライドさせることによって幅を調節されてもよい。ヨーク694は、振動子ホルダ699の間の距離を示すためにマークを含んでもよい。
【0128】
図73は、第1のベルト構成である。図示された実施形態において、フレーム910とベルト912を有する組立体900が存在し、ベルト912は、フレーム910に対して実質的に中心に位置する。
【0129】
図74は、第2のベルト構成である。図示された実施形態において、フレーム922とベルト924を有する組立体920が存在し、ベルト924は、フレーム922の下方部に近位/遠位方向に取り付けられるが、フレーム922よりも下には延びない。幾つかの実施形態において、フレーム924は、より広範囲の患者に適応するために近位に又は遠位に延長される。図示された実施形態において、フレーム924の上方部は、近位方向に約63.5ミリメートルだけ延長される。
【0130】
図75は、第3のベルト構成である。図示された実施形態において、フレーム932とベルト934を有する組立体930が存在する。フレーム932は、各側部上に3つ又はそれ以上のスロット936を有する。低位の骨折に対しては、ベルト934を上側の2つのスロット936に取り付ける。代替的に、高位の骨折に対しては、図76に示すように、ベルト934を下側の2つのスロット936に取り付ける。図示された実施形態において、ベルト934は非対称である。幾つかの実施形態において、ベルト934は、腰椎の下部又は上部に達するように上側を下に又は下側を上に装着してもよい。
【0131】
図77は、第5のベルト構成である。図示された実施形態において、フレーム952とベルト954を有する組立体950が存在し、ベルト954は、フレーム952の下方部に近位/遠位方向に取り付けられるが、フレーム952よりも下には延びない。ベルト954は、低位の骨折に対しては表を上に又は高位の骨折に対しては上側を下に装着してもよい。
【0132】
幾つかの実施形態において、フレーム910、922、932、952を骨折部位に関して適切な高さで固定するために、ベルト912、924、934、954にサスペンダ(図示せず)が取り付けられる。さらに、幾つかの実施形態において、フレーム910、922、932、952は、近位/遠位方向に伸縮し、フレームの高さが調節された後で定位置に一時的にロックされてもよい。最後に、フレーム910、922、932、952は、構成要素の選択に基づいて製造中に高さが調節されるようにモジュラ式であってもよい。
【0133】
図78は、従来技術の振動子信号を例証する。図示された実施形態において、2つの振動子を伴う独立コントローラが、他のコントローラ信号とオーバーレイする1つのコントローラ信号をもたらす。引用により本明細書に組み入れる米国特許第5762616号を参照すると、開示された装置は、胴上の筋骨格損傷のためにすべてが一度に起動される場合がある複数の超音波振動子を想定している。従来技術のデバイスにおいては、独立コントローラを用いることにより、処置信号が非同期になって、処置信号がオーバーレイする可能性が生じ、未知の影響をもつ破壊的又は建設的のいずれかの干渉を生じさせ得る可能性がある。
【0134】
図79は、1つの特定の実施形態の振動子信号を例証する。図示された実施形態において、2つの振動子を伴う単一のコントローラは、2つ又はそれ以上の信号をオーバーレイなしに同期させる。
【0135】
図80は、振動子信号をオーバーレイなしに脊椎1090に適用するためのシステムを例証する。システム1000は、フレーム1010、コントローラ1014、及び少なくとも2つの振動子1016、1018を含む。システム1000はまた、フレーム1010を患者に固定するためにベルト1012を含んでもよい。単一のコントローラ1014の使用は、送達された信号が同期したままであることを保証する。さらに、2つ又はそれ以上の振動子を伴う単一のコントローラ1014は、1つの振動子を伴うコントローラよりも著しく短い処置時間を有する。
【0136】
図81は、コントローラ1014のブロック図である。図示された実施形態において、コントローラ1014は、バッテリ1020、第1のコンバータ1022、第2のコンバータ1024、第1電圧調節回路1026、マイクロコントローラ1028、第2電圧調節回路1030、第1振動子駆動回路1032、第1のゲル感知回路1034、第2のゲル感知回路1036、及び第2振動子駆動回路1038を含む。
【0137】
本明細書に記載の構成要素は、金属、ポリマー、又は複合材から形成されてもよい。構成要素は、医療等級のプラスチックから形成されてもよい。構成要素は、低アレルギー性であってもよい。ユーザにとってより快適なものにするために処置ヘッドモジュールハウジングの幾つかの領域に緩衝材が施されてもよい。
【0138】
前述の装置は、処置方法と併せて用いられてもよい。処置方法は、部分的な又は完全な骨固定を得る時間を著しく減少させるために用いられてもよい。この方法において、医療介護提供機関によって脊椎固定術が患者に対して行われる。1〜4週間のような期間後に、患者は処置ヘッドモジュールハウジングを患者にフィッティングするために医療介護提供機関に戻る。医療介護提供機関は、脊椎固定術の領域とヘッドモジュールハウジングを配置する箇所を特定するために、X線像、動悸、及び/又は測定デバイスを用いてもよい。方法の幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジングは、繰返し可能な方法で適用され得るように腸骨稜に対して配置される。処置ヘッドモジュールハウジングの配置後に、振動子の位置が、ハウジングに対して及び脊椎固定領域に対して調節されてもよい。幾つかの実施形態において、処置ヘッドモジュールハウジング及び/又は振動子を配置するために放射線マーカが用いられてもよい。その後、脊椎固定領域は、定期的に或る期間にわたって超音波で処置される。例えば、脊椎固定領域は、毎日10〜30分間にわたって超音波で処置されてもよい。1つの特定の例では、脊椎固定領域は、一日当たり20分間にわたって処置される。
【0139】
図82は、超音波適用方法のためのフローチャートを例証する。方法は、ステップ1200で開始する。随意的なステップ1210において、脊椎固定術が患者に対して行われる。ステップ1212において、処置ヘッドモジュールハウジングを含む場合がある超音波処置デバイスが提供される。ステップ1214において、超音波処置デバイスが患者に適用される。このステップは、処置ヘッドモジュールハウジングを患者にフィッティングする及び/又は処置ヘッドモジュールハウジングを腸骨稜に対して位置づけることを含んでもよい。コントローラは、ステップ1216において関与する又は電源投入される。コントローラは、マイクロプロセッサを含んでもよい。ステップ1218において、マイクロプロセッサは、第1のサブルーチンを呼び出す。ステップ1220において、マイクロプロセッサは、第1の振動子駆動回路のための信号と関与する第1のマイクロプロセッサポートをオンにする。ステップ1222において、マイクロプロセッサポートが十分な期間にわたって関与しているかどうかの判定がなされる。例として、十分な時間は、約200マイクロ秒又は約300サイクル程の小さいものであってもよい。関与している場合、ステップ1224において、マイクロプロセッサは、第2のサブルーチンを呼び出す。そうでなければ、マイクロプロセッサは、第1の振動子駆動回路に信号を送信し続ける。ステップ1226において、マイクロプロセッサは、第2の振動子駆動回路のための信号と関与する第2のマイクロプロセッサポートをオンにする。ステップ1228において、マイクロプロセッサポートが十分な期間にわたって関与しているかどうかの判定がなされる。例として、十分な時間は、約200マイクロ秒又は約300サイクル程の小さいものであってもよい。関与している場合、ステップ1230において、マイクロプロセッサは、ゲル状態、バッテリ状態などのような事象を含む場合がある種々の機能の監視状態に進む。そうでなければ、マイクロプロセッサは、第2の振動子駆動回路に信号を送信し続ける。幾つかの実施形態において、プロセスループはステップ1218に戻る。方法における種々のステップは、容認できる適用期間を得るためにループにされ又は繰返されてもよい。ステップ1232において、プロセスが終了する。例として、プロセスは、20分のよ
うな期間後に自動的に終了してもよい。
【0140】
図83は、振動子位置を選択するための器具である。各振動子の角度を設定するために、CT像又はMRIスキャンと併せて脊椎ゴニオメータ1100が用いられてもよい。脊椎ゴニオメータ1100は、2つのピボット運動可能なアーム1110、1112、固定アーム1114、及びスライド可能アーム1116を有する。脊椎ゴニオメータ1100は、像の上に配置され、骨の解剖学的構造及び据付け構成要素とマッチするように調節される。その後、角度が読み取られ、振動子の角度を選択するのに用いられる。
【0141】
対応する例証を参照しながら前述したような例示的な実施形態に、本発明の範囲から逸脱することなく種々の修正を行うことができるので、上記の説明に含まれ且つ付属の図面に示されたすべての事項は、限定するものではなく例証するものと解釈されることが意図される。種々の実施形態の特徴は、任意の望ましい方法で組み合わされてもよい。したがって、本発明の広がり及び範囲は、前述の例示的な実施形態のいずれにも限定されるべきではないが、本明細書に添付された以下の請求項とそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0142】
10 処置ヘッドモジュールハウジング
12 振動子ホルダ
14 ベルト挿入開口部
16 ワイヤ開口部
50 処置ヘッドモジュールハウジング
52 位置決め穴
54 ベルト取付部材
55 屈曲部
56 位置合わせ部
58 ベルト
60 切開窓
62 振動子ホルダ
64 留め具
66 皿形部又はカップ
70 振動子ホルダ
72 裏当て層
74 ベース
76 接着剤層
78 振動子
80 振動子ホルダ
82 第1の層
84 第2の層
86 皿部又はカップ
90 振動子ホルダ
92 下方部
94 上方部
95 皿部又はカップ
96 留め具
98 歯
100 処置ヘッドモジュールハウジング
110 フレーム
112 調節レール
113 チャネル
114 位置合わせ形状部
116 ヨーク
118 水平方向調節ノブ
119 プランジャ
120 振動子ホルダ
121 スロット
122 ゲル保持カップ
123 振動子ホルダ
124 第1留め具
126 位置合わせ部材
127 フランジ
128 ギア部材
130 ギア歯
132 レール開口部
134 位置合わせガイド
136 レールボス
138 ベルト取付部材
140 振動子
142 第2留め具
146 振動子のワイヤ
148 カム
150 処置ヘッドモジュールハウジング
152 フレーム
154 開口部
156 位置合わせ形状部
157 スロット
158 第1のレール
159 内側/外側溝、チャネル、又はスロット
160 第2のレール
162 ヨーク
163 ギア歯
164 ノブ組立体
166 外側ダイヤル
168 内側ダイヤル
170 振動子ホルダ
180 振動子ホルダ
182 蓋
184 本体
186 ハンドル
188 ばね付きカップ
190 患者の切開部又は瘢痕
200 処置ヘッドモジュールハウジング
210 フレーム
212 調節レール
214 位置合わせ形状部
216 ベルト取付部材
220 処置ヘッドモジュールハウジング
222 フレーム
224 レール
226 ヨーク
228 振動子ホルダ
230 ゲル保持カップ
232 ワイヤ又はケーブル
234 振動子
236 穴
240 処置ヘッドモジュールハウジング
242 フレーム
244 レール
246 ヨーク
248 振動子ホルダ
250 プランジャ
252 ゲル保持カップ
260 処置ヘッドモジュールハウジング
262 フレーム
264 レール
266 ヨーク
268 振動子ホルダ
270 プランジャ
272 ゲル保持カップ
280 処置ヘッドモジュールハウジング
282 フレーム
284 レール
286 ヨーク
288 振動子ホルダ
290 プランジャ
292 ゲル保持カップ
300 処置ヘッドモジュールハウジング
310 フレーム
312 調節レール
314 位置合わせ形状部
316 ヨーク
318 ヨーク
322 取り込まれたギア
324 トラック
326 穴
330 プランジャ
332 窓
340 スイベルヨーク
342 振動子ホルダ
344 ピン
350 ヨーク
351 傾斜部
352 ゲル又はゲルパック
354 振動子
356 スライドバール
358 カップ
360 ハンドル
362 ねじ
364 ばね
366 シュラウド
368 シュラウド
370 ヒンジ付きシュラウド
372 カップ
374 段付きカップ
376 可撓性荒毛部
380 処置ヘッドモジュールハウジング
382 フレーム
384 ベルト取付構造体
390 処置ヘッドモジュールハウジング
392 フレーム
394 切抜部
396 ベルト取付構造体
400 処置ヘッドモジュールハウジング
410 フレーム
412 レール
416 レンチ
418 クリップ
420 振動子ホルダ
450 処置ヘッドモジュールハウジング
452 フレーム
454 レール
455 スロット
456 マーク
458 レンチ
462 スクリュー機構
464 振動子ホルダ
466 ロック機構
470 処置ヘッドモジュールハウジング
472 フレーム
474 レール
476 振動子ホルダ
478 ヒンジ
479 調節スクリュー
480 振動子
490 処置ヘッドモジュールハウジング
492 フレーム
494 レール
496 振動子ホルダ
498 ロッド
480 振動子
500 処置ヘッドモジュールハウジング
510 フレーム
512 レール
514 開口部
516 レンチ
518 位置合わせ形状部
520 振動子ホルダ
522 ピン
530 レンチ
532 振動子カップ
534 振動子
536 スロット
538 位置合わせ形状部
650 レンチ
652 第1の部分
654 第2の部分
656 チャネル
600 処置ヘッドモジュールハウジング
610 フレーム
612 レール
613 開口部
614 ラックアンドピニオン
615 スロット
616 第1のラック
618 第2のラック
620 歯
622 振動子ホルダ
624 ノブ組立体
626 外側ダイヤル
628 内側ダイヤル
660 処置ヘッドモジュールハウジング
662 第1のスライド部材
664 第2のスライド部材
666 振動子ホルダ
667 段付き縁部
668 ベルト取付部
670 振動子ホルダ
680 振動子ホルダ
682 カム
683 スライダ
690 振動子ホルダ
692 カム
693 スライダ
694 ヨーク
696 第1のスライド部材
698 第2のスライド部材
699 振動子ホルダ
700 処置ヘッドモジュールハウジング
710 フレーム
712 開口部
714 第1のレール
716 第2のレール
718 第3のレール
720 振動子ホルダ
722 チェックマーク
724 シャフト
726 ロック機構
728 振動子取付部
732 振動子
800 処置ヘッドモジュールハウジング
810 フレーム
812 ベルト
814 開口部
815 レール
816 振動子ホルダ
818 クリップ
820 穴
821 チャネル
822 マーク
826 タブ
828 穴
830 カップ
832 振動子
900 組立体
910 フレーム
912 ベルト
920 組立体
922 フレーム
924 ベルト
930 組立体
932 フレーム
934 ベルト
936 スロット
950 組立体
952 フレーム
954 ベルト
1000 システム
1010 フレーム
1012 ベルト
1014 コントローラ
1016、1018 振動子
1020 バッテリ
1022 第1のコンバータ
1024 第2のコンバータ
1026 第1電圧調節回路
1028 マイクロコントローラ
1030 第2電圧調節回路
1032 第1振動子駆動回路
1034 第1のゲル感知回路
1036 第2のゲル感知回路
1038 第2振動子駆動回路
1090 脊椎

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の骨形成を加速させるために用いられる超音波送達システムであって、前記システムが、超音波が送達されるべき被検者の領域に実質的に応従するように構成された被検者に面する表面を有する被検者取付構造体を備え、前記被検者取付構造体が、
前記被検者に面する表面上に位置し、各々が超音波振動子を受け入れることができる、一対の超音波振動子ホルダと、
ベルト取付領域と、
を備える、超音波送達システム。
【請求項2】
前記被検者取付構造体が、前記被検者取付構造体が適用される被検者の領域に対して、前記対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つの上方/下方、内側/外側、又は前方/後方位置のうちの少なくとも1つを変化させるための機構を備える、請求項1に記載の超音波送達システム。
【請求項3】
前記振動子ホルダを、前記被検者取付構造体上に取り外し可能に配置することができる、請求項2に記載の超音波送達システム。
【請求項4】
前記被検者取付構造体は、前記振動子ホルダを留め付けることができる振動子ホルダ位置決め穴のアレイを備える、請求項3に記載の超音波送達システム。
【請求項5】
前記対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つが振動子ホルダ支持部材上に支持され、前記振動子ホルダ支持部材が、前記被検者に面する表面を少なくとも部分的に横切って延びるトラックと関連付けられ、且つ前記トラックに沿って移動可能である、請求項2に記載の超音波送達システム。
【請求項6】
前記対の振動子ホルダの各々が、前記振動子ホルダ支持部材上に支持される、請求項5に記載の超音波送達システム。
【請求項7】
各振動子ホルダが、前記振動子ホルダ支持部材から反対方向に延びる、請求項6に記載の超音波送達システム。
【請求項8】
前記振動子ホルダ支持部材が2つの実質的に平行なトラックの間を延びる、請求項5から請求項7までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項9】
前記対の振動子ホルダの各々が別個の振動子ホルダ支持部材上に支持され、各振動子ホルダ支持部材がトラックと関連付けられ、且つ前記トラックに沿って移動可能である、請求項5に記載の超音波送達システム。
【請求項10】
前記振動子ホルダ支持部材が同じトラックに沿って移動可能である、請求項9に記載の超音波送達システム。
【請求項11】
前記振動子ホルダ支持部材が前記トラックに沿って独立して移動可能である、請求項10に記載の超音波送達システム。
【請求項12】
各振動子ホルダ支持部材が別個のトラックと関連付けられる、請求項9に記載の超音波送達システム。
【請求項13】
前記別個のトラックが実質的に平行である、請求項12に記載の超音波送達システム。
【請求項14】
前記別個のトラックが実質的に垂直である、請求項12に記載の超音波送達システム。
【請求項15】
前記振動子ホルダ支持部材を前記トラックにスライド可能に取り付けることができる、請求項5から請求項14までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項16】
前記被検者取付構造体が周辺フレームを備え、前記トラックが前記フレームの対向する縁部の間を延びる、請求項5から請求項15までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項17】
前記トラックが前記フレームの対向する縁部を形成する、請求項16に記載の超音波送達システム。
【請求項18】
前記トラックが、前記被検者に面する表面から外向きに延びるレールである、請求項5又は請求項17のいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項19】
前記振動子ホルダ又は対の振動子ホルダのうちの少なくとも1つが、前記振動子ホルダ支持部材上を移動することができる、請求項5から請求項18までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項20】
前記振動子ホルダが、前記振動子ホルダ支持部材上をスライド可能に移動することができる、請求項19に記載の超音波送達システム。
【請求項21】
前記被検者取付構造体がインサイチューにあるとき、前記振動子ホルダを被検者に対して前方/後方方向に調節することができる、請求項5から請求項20までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項22】
前記振動子ホルダ又は前記振動子ホルダ支持部材のうちの少なくとも1つが、前記振動子ホルダの前記角度調節又は回転調節のうちの少なくとも1つを可能にする機構を備える、請求項1から請求項21までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項23】
前記振動子ホルダを特定の向きにロックするためにロック機構を備える、請求項22に記載の超音波送達システム。
【請求項24】
前記振動子ホルダの角度を、前記被検者に面する表面に対して約1度から約50度までとなるように調節することができる、請求項22又は請求項23に記載の超音波送達システム。
【請求項25】
前記角度が、前記被検者に面する表面に対して約1度から約35度までである、請求項24に記載の超音波送達システム。
【請求項26】
前記振動子ホルダが振動子を受け入れるように適合された皿又はカップ部を備える、請求項1から請求項25までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項27】
ゲル保持カップが、前記振動子ホルダと関連付けられる、請求項1から請求項26までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項28】
前記被検者取付構造体が少なくとも二対の振動子ホルダを備える、請求項1から請求項27までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項29】
前記被検者取付構造体が、前記被検者取付構造体を解剖学的構造体と及び/又は前記被検者上のマークと位置合わせするのに用いられる位置合わせ形状部を備える、請求項1から請求項28までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項30】
前記解剖学的構造体が椎骨である、請求項29に記載の超音波送達システム。
【請求項31】
前記被検者上の前記マークが、切開マーク、縫合糸の線、又は瘢痕である、請求項30に記載の超音波送達システム。
【請求項32】
前記被検者取付構造体が少なくとも1つの窓を備える、請求項32に記載の超音波送達システム。
【請求項33】
前記トラックに隣接して測定マークがつけられる、請求項5から請求項32までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項34】
前記被検者取付構造体が、前記胴に実質的に応従するように構成される、請求項1から請求項33までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項35】
前記被検者取付構造体が身体に応従できるようにするために、前記被検者取付部の少なくとも一領域が可撓性材料で作製される、請求項1から請求項34までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項36】
使用中に前記脊柱と位置合わせする前記被検者取付構造体の前記領域が実質的に可撓性の材料で作製される、請求項35に記載の超音波送達システム。
【請求項37】
前記脊柱と位置合わせする前記被検者取付構造体の前記領域がヒンジとして働く、請求項36に記載の超音波送達システム。
【請求項38】
前記被検者取付構造体の少なくとも2つの対向する側部上にベルト取付領域を備える、請求項1から請求項37までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項39】
前記ベルト取付領域が、ベルトの一部を通すことができるスロットを備える、請求項1から請求項38までのいずれかに記載の超音波送達システム。
【請求項40】
被検者の骨形成を加速させる方法であって、
(i)超音波が送達されるべき被検者の領域に実質的に応従するように構成された被検者に面する表面を有する被検者取付構造体を備える超音波送達システムを提供するステップであって、前記被検者取付構造体が、
前記被検者に面する表面上に位置し、各々が超音波振動子を受け入れることができる一対の超音波振動子ホルダと、
ベルト取付領域と、
を備える、超音波送達システムを提供するステップと、
(ii)超音波振動子を各振動子ホルダの中に導入するステップと、
(ii)前記被検者取付構造体の前記被検者に面する表面を前記処置部位に接触するように位置づけるステップと、
(v)少なくとも1つの前記振動子ホルダの位置を前記処置部位に対して内側/外側、又は下方/上方、或いは前方/後方位置のうちの少なくとも1つに調節するステップと、
(vi)前記ベルト取付領域の中にベルトを導入し、前記処置部位で前記被検者取付構造体に留め付けるステップと、
を含む方法。
【請求項41】
前記少なくとも1つの振動子ホルダの角位置を前記処置部位に対して変化させることができる、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記方法が脊椎指示部の骨形成を加速させるために用いられる、請求項40又は請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記方法が部分的な又は完全な脊椎椎体固定を得るために用いられる、請求項40から請求項42までのいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記対の振動子ホルダは、振動子ホルダが椎骨のいずれかの側に位置するように配置される、請求項42又は請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記被検者取付構造体が腸骨稜に配置される、請求項40又は請求項41に記載の方法。
【請求項46】
超音波が前記処置部位に日常的に適用される、請求項40から請求項45までのいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記超音波が約10から約30分までの期間にわたって適用される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記被検者が哺乳類である、請求項40から請求項47までのいずれかに記載の方法。
【請求項49】
前記哺乳類がヒトである、請求項49に記載の方法。
【請求項50】
前記被検者が哺乳類(又は)ヒトではない哺乳類である、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
付属の図面を参照しながら実質的に本明細書で説明されたような超音波送達システム又は方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate

【図65】
image rotate

【図66】
image rotate

【図67】
image rotate

【図68】
image rotate

【図69】
image rotate

【図70】
image rotate

【図71】
image rotate

【図72】
image rotate

【図73】
image rotate

【図74】
image rotate

【図75】
image rotate

【図76】
image rotate

【図77】
image rotate

【図83】
image rotate

【図78】
image rotate

【図79】
image rotate

【図80】
image rotate

【図81】
image rotate

【図82】
image rotate


【公表番号】特表2012−507365(P2012−507365A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534760(P2011−534760)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/062542
【国際公開番号】WO2010/059371
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(397071355)スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド (186)
【Fターム(参考)】