説明

脱染剤組成物

【課題】好適な脱染効果を保持しつつ、毛髪の損傷を効果的に抑制できる脱染剤組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の脱染剤組成物は、過硫酸塩およびアルカリ化剤を含む脱染剤用第1剤と、酸化剤を含む脱染剤用第2剤とを1:1〜1:3で混合して得られる脱染剤組成物であって、pHが7〜9であり、かつ過硫酸塩の含有量が2〜35重量%の量であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱染剤組成物に関する。より詳しくは、特定のpH値を有することにより毛髪の損傷を低減した脱染剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
髪の色を変えるため、種々の染毛剤を使った毛髪の染色が行われている。脱染剤とは、酸化染料が重合してできた毛髪中の色素を酸化分解するものであり、主に染毛した髪の色を取りたい場合に用いられる剤である。脱染された毛髪は、染毛剤により所望の色に染め上げることが容易となる。したがって、一度染毛剤により染色した毛髪を再度染色する際には、その前処理として脱染剤により毛髪を処理して脱染することが広く行われている。こうした脱染剤は、酸化染料によって染色された毛髪の染料を引き抜く機能を有するとともに、毛髪のメラニン色素を分解する機能をも有し、これらの機能の相乗効果によって毛髪の脱染が行われる。
【0003】
従来より、過硫酸塩を配合し、この過硫酸塩から発生する酸素により脱染効果を得る種々の脱色剤または脱染剤が提案されている(たとえば、特許文献1〜4参照)。これらはいずれもより優れた脱染効果を得るべく、もっぱら過硫酸塩の働きを向上させることに着目したものであるが、脱染効果が向上する一方でメラニン色素が必要以上に分解されることとなり、それに応じて毛髪に対するダメージが大きくなるおそれがあることに着目するものではなかった。
【0004】
しかしながら、メラニン色素が分解されると、毛髪の損傷が激しくなるだけでなく、毛髪が本来有する自然色をも喪失してしまうおそれもあり、染色前の毛髪の色を復活させづらいという問題があった。また、脱染後にさらに染色する場合、毛髪が本来有する色を基準とすることができず、好適な染料を選択しにくくなる上、所望の色に染色することも困難であった。
【特許文献1】特表2003−518030号公報
【特許文献2】特表2005−523304号公報
【特許文献3】特許第2607857号
【特許文献4】特許第3053650号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来の脱染剤を用いれば、期待し得る脱染効果が得られても必然的に毛髪の損傷と、メラニンの喪失による毛髪の自然色の変化を伴うものであり、脱染施術後においても健康な毛髪と毛髪の自然色とを維持することは困難であった。
【0006】
したがって、本発明は、好適な脱染効果を保持しつつ、毛髪の損傷およびメラニン破壊を効果的に抑制できる脱染剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、第1剤と第2剤とを混合して得られる脱染剤組成物において、過硫酸塩の含有量を特定の量とし、かつpHを特定の値とすることにより、上記課題を解決できる脱染剤組成物を見出すに至った。
【0008】
本発明の脱染剤組成物は、過硫酸塩およびアルカリ化剤を含む脱染剤用第1剤と、酸化剤を含む脱染剤用第2剤とを1:1〜1:3で混合して得られる脱染剤組成物であって、
pHが7〜9であり、かつ過硫酸塩の含有量が2〜35重量%の量であることを特徴とする。
【0009】
前記過硫酸塩は、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、および過硫酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
また、前記アルカリ化剤が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸アンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の脱染剤組成物によれば、過硫酸塩の含有量を特定の量としつつ、特定のpH値を有しているため、適度な脱染効果を保持しながらも過硫酸塩に起因する毛髪のメラニン色素の分解を効果的に抑制することができる。
【0011】
したがって、本発明の脱染剤組成物を用いることにより、染料だけを効果的に除去することができ、しかも必要以上に毛髪のメラニンを破壊することがなく、毛髪が本来有する自然な色調を保持することができる。また、毛髪の損傷を抑制することもでき、施術後の毛髪におけるぱさつきの発生を低減し、好適な艶感を保持することが可能となる。
【0012】
このように、染色前の毛髪が有する自然な色調へ容易に戻すことができるとともに、再度染色する際に所望の色調を付与するための染料の選択も容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の脱染剤組成物について具体的に説明する。
本発明の脱染剤組成物は、過硫酸塩およびアルカリ化剤を含む脱染剤用第1剤と、酸化剤を含む脱染剤用第2剤とを混合して得られる脱染剤組成物である。すなわち、本発明の脱染剤組成物は、使用時に脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを混合して用いるものである。
【0014】
<脱染剤用第1剤>
本発明に用いられる脱染剤用第1剤には、過硫酸塩が含まれている。過硫酸塩は、酸素を発生させることで、脱染効果を発揮することができる。過硫酸塩としては、具体的には、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムが好ましく挙げられる。これら過硫酸塩の脱染剤用第1剤における配合量は、用いる脱染剤用第2剤の種類により変動し得るが、後述するように、脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを所定の割合で配合して得られる脱染剤組成物において、所定の含有量となるように調整される。
【0015】
また、本発明に用いられる脱染剤用第1剤には、アルカリ化剤が含まれている。アルカリ化剤は、過硫酸塩の働きを促進させる効果を奏するためのpH調整剤としての機能を有する。アルカリ化剤としては、具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウムの、水酸化物塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、ケイ酸塩、カルボン酸塩などが挙げられる。これらのなかでも、過硫酸塩の働きを適度に促進させつつ得られる脱染剤組成物を所望のpH値に調整しやすい等の観点から、弱アルカリ性のものが好ましく、具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムが挙げられ、炭酸ナトリウムがより好ましい。これらアルカリ化剤の脱染剤用第1剤における配合量は、用いる脱染剤用第2剤の種類、特に脱染剤用第2剤に含まれる酸化剤の種類および配合量により変動し得るが、後述するように、脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを所定の割合で配合して得られる脱染剤組成物において、所定のpH値となるように調整される。
【0016】
その他、本発明に用いられる脱染剤用第1剤には、本発明の効果を損なわない範囲内で界面活性剤、高級アルコール、エステル油、炭化水素油、増粘剤、湿潤剤、安定化剤など
の他の成分を配合することができる。
【0017】
他の成分としては、具体的には、たとえば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.
)、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリ
ルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの4級アンモニウム塩;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などのカチオン性界面活性剤:
ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩;スルホコハク酸塩;N−アシルスルホン酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;N−アシルアミノ酸塩;POEアルキルエーテルリン酸およびその塩などのアニオン性界面活性剤:
POEアルキルエーテル類;POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル類;ポリグリセリン脂肪酸エステル類;ソルビタン脂肪酸エステル類;POEグリセリン脂肪酸エステル類;POEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビット脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;アルキルアルカノールアミド類;POE硬化ヒマシ油;ピログルタミン酸イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油;POEラノリン;POEコレステロール;POEフィトステロールなどのノニオン系界面活性剤:
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコールなどの高級アルコール:
カルボキシエチルセルロース、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体などの増粘剤:
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの湿潤剤:
エデト酸塩などの安定化剤が挙げられる。
【0018】
<脱染剤用第2剤>
本発明に用いられる脱染剤用第2剤には、酸化剤が含まれている。酸化剤としては、具体的には、過酸化水素が挙げられる。
【0019】
これら酸化剤の脱染剤用第2剤における配合量は、酸化剤の種類だけでなく、用いる脱染剤用第1剤の種類、たとえば脱染剤用第1剤に含まれる過硫酸塩およびアルカリ化剤の種類および配合量により変動し得るが、後述するように、脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを所定の割合で配合して得られる脱染剤組成物において、所定のpH値となるように調整される。
【0020】
その他、本発明に用いられる脱染剤用第2剤には、本発明の効果を損なわない範囲内で界面活性剤、高級アルコール、エステル油、炭化水素油、増粘剤、湿潤剤、安定化剤などの他の成分を配合することができる。これらは、上記脱染剤用第1剤に採用し得る成分と同様のものを採用することができる。
【0021】
<本発明の脱染剤組成物>
本発明の脱染剤組成物は、上記脱染剤用第1剤と、上記脱染剤用第2剤とを混合して得
られる脱染剤組成物である。これら脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解等することによって製造することができる。これら脱染剤用第1剤と、上記脱染剤用第2剤との混合比は、通常1:1〜1:3である。
【0022】
このようにして得られる脱染剤組成物のpHは、通常7〜9、好ましくは7.2〜8.8、より好ましくは7.5〜8.5の値である。pH値が上記範囲内の値であると、毛髪に与えるダメージを著しく低減することが可能であるとともに、過硫酸塩が有する脱染力を必要以上に阻害するおそれもない。
【0023】
また、得られる脱染剤組成物における過硫酸塩の含有量は、通常2〜35重量%、好ましくは4〜30重量%、より好ましくは8〜25重量%の量である。過硫酸塩の含有量が上記範囲内であると、適度な脱染力を保持しつつ、脱染作用に伴って引き起こされるメラニン色素の分解を効果的に抑制することが可能となる。
【0024】
このように、本発明の脱染剤組成物は、特定含有量の過硫酸塩と特定のpH値とをバランスよく実現するものであるため、脱染力を適度に保持しつつも必要以上に毛髪のメラニン色素を分解するおそれがない。したがって、毛髪が本来有する自然な色調を容易に取り戻すことができるとともに、施術後の毛髪に与えられる損傷を著しく低減することができる。
【0025】
なお、本発明の脱染剤組成物の剤型は特に制限はなく、たとえば粉体状、クリーム状、ジェル状、またはペースト状などの剤型であってもよい。また、本発明の脱染剤組成物を用いて施術した毛髪は、適度に髪の色を取り除きつつ、毛髪の損傷を低減することができるので、その後の染毛剤による施術によって所望の色に染色しやすくなる。用いることができる染毛剤としては特に制限はなく、種々の染毛剤を採用することができる。
【実施例】
【0026】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜39]
《脱染剤用第1剤の調製》
表1〜3に記載した配合割合の各原料を乳鉢に量り取り、乳棒にてよく圧搾・粉砕させ、攪拌することにより、粉末状の脱染剤用第1剤を調整した。
【0027】
《脱染剤用第2剤の調製》
表5に記載した配合割合の各原料を用いて、常法により、過酸化水素含有量が4重量%であるクリーム状の脱染剤用第2剤を調製した。
【0028】
《脱染剤用組成物の調整》
得られた脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを、第1剤:第2剤=1:1の重量比で混合し、脱染剤用組成物を得た。得られた脱染剤用組成物のpH値および過硫酸塩の含有量を表1〜3に示す。
【0029】
[実施例40]
脱染剤用第1剤を下記のように調整した以外は、実施例1〜39にしたがって脱染剤用組成物を得た。得られた脱染剤用組成物のpH値および過硫酸塩の含有量を表4に示す。
【0030】
《脱染剤用第1剤の調製》
表4に記載した配合割合のミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、流動パラフィンを80℃まで加温し溶解させた後、撹拌しながら冷却した。次いで、この中に45
℃で乳棒にてよく圧搾・粉砕させた過硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、キサンタンガムを入れ、撹拌しながら30℃まで冷却し、ペースト状の脱染剤用第1剤を調整した。
【0031】
[比較例1〜12]
実施例1〜39と同様、表1に記載した配合割合の各原料を用いて粉末状の脱染剤用第1剤を調整した。脱染剤用第2剤は実施例1〜39と同様のものを用いた。
【0032】
得られた脱染剤用第1剤と脱染剤用第2剤とを、第1剤:第2剤=1:1の重量比で混合し、脱染剤用組成物を得た。得られた脱染剤用組成物のpH値および過硫酸塩の含有量を表1〜3に示す。
【0033】
[評価]
まず、染毛用組成物として下記に示すように、染毛剤用第1剤および染毛剤用第2剤を調整し、専門パネラー(美容師)が下記に示す各項目について評価した。
【0034】
《染毛剤用第1剤の調製》
撹拌機つき反応容器に、セタノール、流動パラフィン、ポリオキシエチレンセチルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよびポリエチレングリコールを添加し、85℃で加温溶解した。これに撹拌しながら、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、レゾルシン、メタアミノフェノール、亜硫酸ナトリウム、エデト酸4ナトリウムを85℃にて精製水に溶解したものを徐々に加え、さらに撹拌しながら30℃まで冷却し、次いで28重量%アンモニア水を加えて、クリーム状の第1剤を得た。なお、各成分の配合割合(重量%)を、表6に示す。
【0035】
《染毛剤用第2剤の調製》
表7に記載した配合割合の各原料を用いて、常法により、過酸化水素含有量が6重量%のクリーム状の第2剤を調製した。
【0036】
(1)脱染力の評価
上記方法で調製した染毛剤用第1剤と第2剤とを、第1剤:第2剤=1:1の重量比で混合し、市販(ビューラックス(株)製)の白髪(10cm,1g)に3g塗布して25℃で30分間放置した後、市販のシャンプーで洗浄し、市販のトリートメント剤でリンス処理をした後、水で洗浄し、ドライヤーで乾燥させた。このときの毛束を「染毛直後」とする。
【0037】
この毛束に対し、実施例および比較例で得られた脱染剤用組成物を3g塗布し、25℃で10分間放置した後、市販のシャンプーで洗浄し、市販のトリートメント剤でリンス処理をした後、水で洗浄し、ドライヤーで乾燥させた。この毛束を「脱染後」とする。「染毛直後」と「脱染後」の色の差を下記の評価基準に基づいて評価を行った。結果を表1〜4に示す。
【0038】
(評価基準)4段階評価;
強く脱染され、非常に明るくなっている ; ◎
脱染され、明るくなっている ; ○
弱く脱染され、やや明るくなっている ; △
ほとんど脱染されず、あまり明るくなっていない ; ×
(2)ブリーチ力の評価
パーマやカラー等の化学処理がされていない日本人毛(15cm,1g)に対し、実施例および比較例で得られた脱染剤用組成物を3g塗布して25℃で10分間放置した後、市販のシャンプーで洗浄し、市販のトリートメント剤でリンス処理をした後、水で洗浄し
、ドライヤーで乾燥させた。このときの毛束を「ブリーチ処理後」とし、未処理毛髪との色の差を下記の評価基準に基づいて評価を行った。結果を表1〜4に示す。
【0039】
(評価基準)4段階評価;
ほとんど明るくなっていない ; ◎
やや明るくなっている ; ○
明るくなっている ; △
非常に明るくなっている ; ×
(3)滑らかさの評価
ビューラックス社製美容師実技試験認定ウィッグに対し、実施例および比較例で得られた脱染剤用組成物を塗布し、10分放置した後、市販のシャンプーで洗浄し、市販のトリートメント剤でリンス処理をした後、水で洗浄し、ドライヤーで乾燥させた。このときの手触りの滑らかさについて下記の評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜4に示す。
【0040】
(評価基準)4段階評価;
非常に滑らか ; ◎
滑らか ; ○
わずかに滑らかさを感じる ; △
指どおりが悪く、引っ掛かりを感じる ; ×
(4)ツヤの評価
ビューラックス社製美容師実技試験認定ウィッグに対し、実施例および比較例で得られた脱染剤用組成物を塗布し、10分放置した後、市販のシャンプーで洗浄し、市販のトリートメント剤でリンス処理をした後、水で洗浄し、ドライヤーで乾燥させた。このときの毛髪のツヤについて下記の評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜4に示す。
【0041】
(評価基準)4段階評価;
非常にツヤがある ; ◎
ツヤがある ; ○
わずかにツヤがある ; △
ツヤがなく、パサついて見える ; ×
【0042】
【表1】

【0043】
【表2】

【0044】
【表3】

【0045】
【表4】

【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【0048】
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
過硫酸塩およびアルカリ化剤を含む脱染剤用第1剤と、酸化剤を含む脱染剤用第2剤とを1:1〜1:3で混合して得られる脱染剤組成物であって、pHが7〜9であり、かつ過硫酸塩の含有量が2〜35重量%の量であることを特徴とする脱染剤組成物。
【請求項2】
前記過硫酸塩が、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、および過硫酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の脱染剤組成物。
【請求項3】
前記アルカリ化剤が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸アンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載の脱染剤組成物。

【公開番号】特開2009−196916(P2009−196916A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38849(P2008−38849)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(595082283)株式会社アリミノ (38)
【Fターム(参考)】