説明

自動取引装置

【課題】上部ユニットと下部ユニットとで構成される自動取引装置において、上部ユニットの製作コストを低減するための手段を提供する。
【解決手段】紙幣入出金部3および鑑別部4を備えた上部ユニット2aと、金種別カセット13およびリジェクト庫15を有する下部ユニット2bを備え、上部ユニット2a内の各部に紙幣を搬送する上部搬送路7と、上部搬送路7に接続して下部ユニット2b内に配され、途中で分岐して金種別カセット13あるいはリジェクト庫15へと紙幣を搬送する下部搬送路10とを設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣収納部を具備し、投入された紙幣を金種ごとに紙幣収納部に収納する自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動取引装置は、入金取引で紙幣入出金部に投入された紙幣を搬送して鑑別部にてその真偽を鑑別し、その鑑別結果から正券である紙幣を一時保留部に一旦収納し、取引が確定した後、一時保留部に収納している紙幣を再度鑑別しその金種に応じて複数のカセットで構成される紙幣収納部へ搬送して収納している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一般的に自動取引装置は、上部ユニットと下部ユニットとに分割される構成のものがあり、上記の紙幣入出金部、鑑別部、一時保留部は上部ユニット内に設けられ、紙幣収納部は下部ユニット内に設けられ、また上部ユニットには紙幣を各部へと搬送すると共に、下部ユニットの紙幣収納部の各カセットへ紙幣を搬送するための分岐部を備えた搬送路が設けられ、従って上部ユニットの搬送路の途中の分岐部にて紙幣の搬送経路を分岐させ、下部ユニットの各カセットへと紙幣を搬送している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−108160号公報(段落「0008」−段落「0015」)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術においては、上部ユニットの搬送路に分岐部を設けているので、その搬送路を下部ユニットの紙幣収納部の構成に合わせた構造としなくてはならない、つまりカセット数の分だけ分岐した構造となっているため、下部ユニットのカセット数に合わせて上部ユニットの搬送路の構成を決定しなくてはならず、カセット数が多くなると上部ユニットの搬送路を長くする必要がある等、搬送路の構造が複雑になり上部ユニットの製作コストが高くなってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、紙幣が投入され、又は紙幣を排出する入出金部および、紙幣を鑑別する鑑別部を備えた上部ユニットと、紙幣を金種別に収納する複数の金種別カセットおよび、出金処理で前記金種別カセットから繰出した紙幣の内出金対象でない紙幣と入金処理で入出金部に投入されたまま顧客が取り忘れた異物を収納するリジェクト庫を有する下部ユニットを備えた自動取引装置であって、前記上部ユニット内の各部に紙幣を搬送する上部搬送路と、前記上部搬送路に接続して前記下部ユニット内に配され、途中で分岐して前記金種別カセットあるいは前記リジェクト庫へと紙幣を搬送する下部搬送路とを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
これにより、本発明は、金種別カセットやリジェクト庫へ紙幣を搬送するために分岐した搬送路を下部ユニット側に設けたことで、下部ユニットの構成に関係なく上部ユニット内の上部搬送路の構成を決められるので、上部ユニットの製作コストを低減させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1の自動取引装置を示す説明図
【図2】実施例1の下部搬送路を回動させた状態を示す説明図
【図3】実施例2の自動取引装置を示す説明図
【図4】実施例2の下部搬送路を回動させた状態を示す説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、図面を参照して本発明による自動取引装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は実施例1の自動取引装置を示す説明図である。
【0012】
図1において、1は紙幣分離集積機構を有する自動取引装置であり、上部ユニット2aと下部ユニット2bとの2つのユニットによって構成され、銀行等の金融機関の店舗に設置され顧客との取引を自動で行う。
【0013】
また、自動取引装置1は正面の接客面に表示画面やタッチパネル、顧客のキャッシュカードを挿入するカード挿入返却口、通帳を挿入する通帳挿入返却口、現金としての紙幣を投入する紙幣入出金口等を設けている。
【0014】
上部ユニット2aは、紙幣入出金部3、鑑別部4、一時保留部5および各部へ紙幣を搬送するための上部搬送路7等を有している。
【0015】
下部ユニット2bは、上部ユニット2aの上部搬送路7に接続する下部搬送路10や、紙幣収納部12等を有している。
【0016】
紙幣入出金部3は、接客部に設けられた紙幣入出金口を塞ぐシャッタ3aを設けており、シャッタ3aを開放した紙幣入出金口に投入された紙幣を立位の状態で受け止める。
【0017】
鑑別部4は、紙幣の真偽や正損、金種等を鑑別する。
【0018】
一時保留部5は、鑑別部4で正券と鑑別された紙幣を、取引が確定するまで一時的に収納する。
【0019】
上部搬送路7は、紙幣の搬送経路に沿って複数のローラを配しており、図示しないモータによって各ローラを回転させることにより、紙幣入出金部3に投入された紙幣を鑑別部4に搬送し、鑑別部4から一時保留部5または紙幣入出金部3に紙幣を搬送する。
【0020】
さらに上部搬送路7は、後述する下部ユニット2bの下部搬送路10に接続しており、これによって紙幣を下部搬送路10に受け渡している。
【0021】
また上部搬送路7は、紙幣入出金部3と鑑別部4および一時保留部5を結ぶ搬送経路上のローラの間隔を、顧客が間違って投入したレシートや切符、半折れ券等、取り扱う紙幣の長さよりも短い券(「媒体」、「短券」又は「異物」とも言う)を確実に搬送できる間隔としており、通常の紙幣を搬送するためのローラ間隔よりも狭い間隔となっている。
【0022】
さらに下部ユニット2bの下部搬送路10の上部搬送路7との接続部分からリジェクト庫15、又は、下部ユニット2bの下部搬送路10の上部搬送路7との接続部分から金種別カセット13aまでの搬送経路上のローラの間隔についても、上記の上部搬送路7の紙幣入出金部3と鑑別部4および一時保留部5を結ぶ搬送経路上と同様のローラピッチとなっている。
【0023】
下部搬送路10は、上部搬送路7に接続する一端部から紙幣収納部12の後述する各カセットに向かって分岐した他端部が延びており、紙幣を紙幣収納部12に搬送するものである。
【0024】
紙幣収納部12は、紙幣を金種ごとに収納する複数の金種別カセット13や、金種別カセット13に入りきらない回収対象の紙幣や金種別カセット13に補充する紙幣を収納する補充回収カセット14、リジェクト庫15を並列させることによって構成される。
【0025】
リジェクト庫15は、出金取引等で金種別カセット13から繰り出された紙幣の内、鑑別部4でリジェクト紙幣と鑑別された紙幣や、入金取引で顧客が誤って投入したレシートや切符等の返却対象の媒体であって顧客が取り忘れた媒体を集積する。
【0026】
紙幣収納部12は、例えばスライドレールによって図1の矢印に示す方向に移動可能に取り付けられており、これにより下部ユニット2bの筐体に設けた扉を開いて紙幣収納部12を外部に引き出すことができる。
【0027】
なお、下部ユニット2bの筐体に設けた扉は、前記接客面が設けられている側の反対、つまり背面側に設けられているものとする。
【0028】
そして、紙幣収納部12は、入金取引における紙幣の搬送方向に対する上流側から金種別カセット13、補充回収カセット14そしてリジェクト庫15の順に配置、つまり最も背面側にリジェクト庫15を配置している。
【0029】
また上記の下部搬送路10は、図示しない支点を介して回動可能に紙幣収納部12に接続し、紙幣収納部12の上方を通るように延びている。
【0030】
そのため自動取引装置1の保守点検等で外部に紙幣収納部12が引き出された際には、下部搬送路10も引き出され、引き出された状態で図示しない支点を中心に下部搬送路10を回動させることで、紙幣収納部12の上側から退避する向きとなる。
【0031】
ここで、図2は実施例1の下部搬送路を回動させた状態を示す説明図である。
【0032】
下部搬送路10を回動させて紙幣収納部12の上方を開放した状態にすることにより、リジェクト庫15を図2に示す矢印方向、つまり上方に持ち上げてリジェクト庫15だけを取り外すことができる。
【0033】
上述した構成の作用について説明する。
【0034】
入金取引を行う場合、紙幣入出金部3のシャッタ3aを開放する。
【0035】
紙幣入出金部3への紙幣の投入を図示しないセンサによって認識すると、シャッタを閉じて紙幣入出金部3内の紙幣を繰り出して鑑別部4に搬送する。
【0036】
次に鑑別部4に搬送した紙幣の鑑別を行い、その鑑別結果が正券である紙幣を一時保留部5に搬送して収納し、金種が鑑別できなかった紙幣は返却対象の紙幣として紙幣入出金部3に搬送し、顧客に返却する。
【0037】
なお、自動取引装置の制御部は、鑑別部4で正券と鑑別して一時保留部5に搬送した紙幣の合計額を計数していき、全ての紙幣を鑑別した後、接客面の表示画面に計数した合計額と、入金取引を行うか否かを問う画面を表示する。
【0038】
顧客が接客面の図示しないタッチパネルを操作して入金取引を行う旨の入力を行うと、自動取引装置1は一時保留部5に収納した紙幣を再度鑑別部4に搬送して金種を鑑別し、その金種に応じて紙幣を金種別カセット13に収納する。
【0039】
このとき、上部搬送路7から下部搬送路10へと搬送される紙幣は、全て共通する経路を通って下部搬送路10に到達し、下部搬送路10によって搬送されている途中で、分岐して各金種に対応した金種別カセット13へと搬送されていく。
【0040】
以上説明したように、本実施例では、上部ユニットと下部ユニットとに分割された自動取引装置において、金種別カセットや補充回収カセット、リジェクト庫へ紙幣を搬送するために下部搬送路の途中を分岐させることで、下部ユニットの構成と関係なく上部搬送路の構成を決めることができ、上部ユニットを様々な構成の下部ユニットに接続して自動取引装置を構成することができるため、上部ユニットの汎用性が向上し、さらに上部ユニットの製作コストを低減することができるという効果が得られる。
【0041】
また、下部ユニットから紙幣収納部を引き出す方向の最下流にリジェクト庫が位置するように紙幣収納部を構成したことで、リジェクト庫の利用頻度が高い自動取引装置の保守作業を行う保守員にとっては自動取引装置の保守作業の効率が向上し、利便性が向上する。
さらに、接客口から一番最短のカセット(金種別カセット13a)までの搬送経路上のローラの間隔を、顧客が間違って投入されたレシートや切符、半折れ券等、取り扱う紙幣の長さよりも短い券を確実に搬送できる間隔として、通常の紙幣を搬送するためのローラ間隔よりも狭い間隔とすることにより、上述した鑑別部4で金種不明等と鑑別して、紙幣入出金部3に集積した短券については、シャッタ3aを開くことで顧客に返却するが、顧客が取り出しているか否かを紙幣入出金部3内に設けた図示しないセンサによって監視し、所定時間取り出さない場合は顧客が取り忘れたものとして上部搬送路7に繰り出し、上部搬送路7から下部搬送路10を介して金種別カセット13aへ搬送して収納することができ、金種別カセット13aを短券収納庫として使用するように変更することも出来る。
【実施例2】
【0042】
本実施例は上記実施例1に対して、紙幣入出金部3に対する手前側に紙幣収納部12を引き出す前面保守タイプの自動取引装置1に適用することで効果が期待できるものであり、本実施例では自動取引装置1の正面に立つ保守員が紙幣収納部12を手前側に引き出す構造になっているものとする。
【0043】
ここで図3は実施例2の自動取引装置を示す説明図である。
【0044】
本実施例においては下部ユニット2bを装置の前面側、つまり手前に引き出すので、図3に示すように紙幣収納部12のリジェクト庫15を保守員が取り出しやすいように紙幣収納部12の引き出し方向の最も手前側に配置する。
【0045】
また上部搬送路7は、紙幣入出金部3と鑑別部4および一時保留部5を結ぶ搬送経路上のローラの間隔を、顧客が間違って投入したレシートや切符、半折れ券等、取り扱う紙幣の長さよりも短い券(媒体)を確実に搬送できる間隔としており、通常の紙幣を搬送するためのローラ間隔よりも狭い間隔となっている。
【0046】
さらに下部ユニット2bの下部搬送路10の上部搬送路7との接続部分からリジェクト庫15までの搬送経路上のローラの間隔についても、上記の上部搬送路7の紙幣入出金部3と鑑別部4および一時保留部5を結ぶ搬送経路上と同様のローラピッチとなっている。
【0047】
ここで図4は実施例2の下部搬送路10を回動させた状態を示す説明図である。
【0048】
実施例1と同様に本実施例の自動取引装置1の下部搬送路10も、図示しない支点を介して回動可能に紙幣収納部12に接続し、紙幣収納部12の上方を通るように延びており、紙幣収納部12が引き出された際には、下部搬送路10も引き出され、引き出された状態で図示しない支点を中心に下部搬送路10を回動させることで、図4に示すように紙幣収納部12の上側から退避する向きとなる。
【0049】
さらにリジェクト庫15を図4に示す矢印方向、つまり上方に持ち上げることでリジェクト庫15だけを取り外すことができる。
【0050】
上述した構成の作用について説明する。
【0051】
本実施例の自動取引装置1は、入金取引で顧客により間違って半折れ券や切符等の紙幣よりも短い短券が紙幣と共に紙幣入出金部3に投入された場合、紙幣入出金部3に投入された紙幣を1枚ずつ分離して鑑別部4へ搬送する。
【0052】
そして、鑑別部4で偽券と鑑別された短券や紙幣は、上部搬送路7によって紙幣入出金部3に搬送され集積される。
【0053】
一方、鑑別部4で正券と鑑別した紙幣については、一時保留部5に搬送して収納する。このとき自動取引装置1の図示しない制御部は、一時保留部5に搬送した紙幣の合計額を計数していき、全ての紙幣を鑑別した後、接客面の表示画面に計数した合計額と、入金取引を行うか否かを問う画面を表示する。
【0054】
顧客が接客面の図示しないタッチパネルを操作して入金取引を行う旨の入力を行うと、自動取引装置1は一時保留部5に収納した紙幣を再度鑑別部4に搬送して金種を鑑別し、その金種に応じて紙幣を金種別カセット13に収納する。
【0055】
上部搬送路7から下部搬送路10へと搬送される紙幣は、全て共通する経路を通って下部搬送路10に到達し、下部搬送路10によって搬送されている途中で、分岐して各金種に対応した金種別カセット13へと搬送されていく。
【0056】
なお、上述した鑑別部4で金種不明等と鑑別して、紙幣入出金部3に集積した短券については、シャッタ3aを開くことで顧客に返却するが、顧客が取り出しているか否かを紙幣入出金部3内に設けた図示しないセンサによって監視し、所定時間取り出さない場合は顧客が取り忘れたものとして上部搬送路7に繰り出し、上部搬送路7から下部搬送路10を介してリジェクト庫15へ搬送して収納する。
【0057】
以上説明したように、本実施例は、上記実施例1の効果に加えて、顧客が紙幣入出金部から取り忘れた切符等の紙幣の長さより短い異物を確実にリジェクト庫に搬送できるように、上部搬送路と下部搬送路のローラの間隔を狭めて配置することで、各搬送路の途中で異物が残留するのを防止することができる。
【0058】
また、入金取引における紙幣の搬送方向の最も上流側にリジェクト庫を配するように紙幣収納部を構成することで、紙幣入出金部からリジェクト庫までの距離、つまり上部搬送路と下部搬送路のローラ間隔を狭く配した箇所の距離を縮めるようにしたため、ローラ数が増えすぎることによるコストの増加を抑えることができる。
【符号の説明】
【0059】
1 自動取引装置
2a 上部ユニット
2b 下部ユニット
3 紙幣入出金部
4 鑑別部
5 一時保留部
7 上部搬送路
10 下部搬送路
12 紙幣収納部
13 金種別カセット
14 補充回収カセット
15 リジェクト庫

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣が投入され、又は紙幣を排出する入出金部および、紙幣を鑑別する鑑別部を備えた上部ユニットと、
紙幣を金種別に収納する複数の金種別カセットおよび、出金処理で前記金種別カセットから繰出した紙幣の内出金対象でない紙幣と入金処理で入出金部に投入されたまま顧客が取り忘れた異物を収納するリジェクト庫を有する下部ユニットを備えた自動取引装置であって、
前記上部ユニット内の各部に紙幣を搬送する上部搬送路と、前記上部搬送路に接続して前記下部ユニット内に配され、途中で分岐して前記金種別カセットあるいは前記リジェクト庫へと紙幣を搬送する下部搬送路とを設けたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動取引装置において、
金種別カセットと前記リジェクト庫とを、前記下部ユニットから同一方向に引き出し可能に取り付け、前記下部ユニットから引き出される方向に対する最前に前記リジェクト庫を配置したことを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の自動取引装置において、
前記リジェクト庫を装置前面側に位置させ、当該装置の正面方向に前記金種別カセットと前記リジェクト庫とを引き出すようにしたことで、前記紙幣入出金部から前記リジェクト庫までの紙幣の搬送距離を、前記紙幣入出金部から前記金種別カセットまでの紙幣の搬送距離よりも短くしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動取引装置において、
前記上部搬送路と前記下部搬送路とは、その搬送経路に沿って紙幣を搬送するための複数のローラを並べて構成し、
前記上部搬送路の前記紙幣入出金部から前記下部搬送路に接続する箇所までの搬送経路上のローラ間隔と、前記下部搬送路の前記上部搬送路側から前記リジェクト庫までの搬送経路上のローラ間隔とを狭めることにより、入金処理の際に紙幣の長さよりも短い長さであって、顧客が前記入出金部から取り忘れた媒体を確実に前記リジェクト庫に搬送することを特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の自動取引装置において、
前記上部搬送路と前記下部搬送路とは、その搬送経路に沿って紙幣を搬送するための複数のローラを並べて構成し、
前記上部搬送路の前記紙幣入出金部から前記下部搬送路に接続する箇所までの搬送経路上のローラ間隔と、前記下部搬送路の前記上部搬送路側から前記金種別カセットのうち前記入出金部と最短の位置にある金種別カセットまでの搬送経路上のローラ間隔とを狭めることにより、入金処理の際に紙幣の長さよりも短い長さであって、顧客が前記入出金部から取り忘れた媒体を前記金種別カセットのうち前記入出金部と最短の位置にある金種別カセットに搬送し、前記金種別カセットのうち前記入出金部と最短の位置にある金種別カセットを顧客が取り忘れた媒体を収納する媒体収納部に変更することを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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