説明

自動式箱糊付け装置

糊付け可能な物品を自動的に糊付けし、折るための糊付け装置である。糊付け装置は、糊付け器械と支持板組立体が載設されている支持構造を含んでいる。支持板は、糊付け可能な物品を糊付け器械による糊付け及び組み立てに向けて支持し整列させるように構成されている。糊付け器械は、糊付け可能な物品の第1部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部と、糊供給部に流体連結されている糊分注ノズルと、糊が塗布された後に糊付け可能な物品の第1部分を糊付け可能な物品の第2部分の上へ折るように構成されている折り曲げ器械と、を含んでいる。糊付け可能な物品を自動的に糊付けし、折るための方法も開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
[0001]本出願は、2008年11月13日に出願されている「箱糊付け装置」という名称の米国仮特許出願第61/114,282号、2009年11月8日に出願されている「自動式箱糊付け装置」という名称の米国仮特許出願第61/259,211号、及び2009年11月12日に米国受理官庁に出願されている「箱糊付け装置」という名称のPCT国際特許出願第PCT/US2009/064248号の恩典及びそれらに対する優先権を主張し、それら特許出願をこれにより明示的に参考文献としてそっくりそのままここに援用する。
【0002】
[0002]本発明の例示的な実施形態は、包装材料の製造及び製作に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]段ボール産業では、切り抜かれたボックスブランクを段ボール箱に変えるのに、数多くの装置が使用されている。これらの装置には、箱を作成するために、段ボールブランクを切り抜く、罫線を入れる、折る、及び/又は糊付けすることができるものがある。グルアは、大抵、板紙のブランクを一つずつ箱に変えてゆくよう働く一連の機械の1つとして組分けられている。グルアは、普通、長手方向の罫線と切り込み溝によって互いに区切られた4つの隣り合うパネルを有する折られたブランクを受け取る。パネルのそれぞれは、更に、折ると箱の天面と底面に成る互いに反対側のフラップを含んでいる。また、パネルの1つは糊代も含んでいる。グルアが、糊を糊代及び/又は隣接するパネルに塗布し、糊代を隣接するパネルに当てて押圧すると、それにより4つのつながった面を有する箱が作成される。
【0004】
[0004]典型的なグルアは、比較的大型の複雑な機械である。これらの機械は、大抵、段ボールブランクを機械を通して前進させるためのコンベヤーベルトを有している。典型的なグルアは、更に、糊を糊代に塗布するために、段ボールブランクの一部分に沿って機械的に駆動させることができる糊塗布器を含んでいる。また、多くのグルアは、糊を糊代及び隣接するパネルに接着させるために、空圧式の腕の様な、糊代に圧力を加えるための手段を含んでいる。典型的な糊付け装置の複雑性や、糊分注器及びその他の可動部品の適切なタイミングを確保する必要性から、グルアは、大抵、機械の様々な部品の動作を可動部品が互いに衝突しないように制御するコンピュータ又は他の電子機器を有している。例えば、コンピュータ又は他の電子機器は、ボックスブランクを折るための1つ又はそれ以上の空圧式の腕、糊をボックスブランクに塗布するための糊塗布器、及びボックスブランクの糊付けされた部分に圧力を加えるための圧縮装置のタイミングを調整し、それらの動作を制御して、これらの構成要素のどれもが互いに干渉し合わないようにしているかもしれない。これらのグルアの複雑性に多数の可動部品及び電子機器が加わることで機械の費用が増加するばかりでなく、往々にして、膨大な保守運転経費が必要になる。
【0005】
[0005]特質的に比較的複雑であることに加え、典型的なグルアは、大抵、非常に大型である。典型的なグルアを使って糊付けされる段ボールブランクは、通常、糊フラップが段ボールブランクの中央に延びてくるようにして折られている。従って、グルアは、大きなC字形の枠を備えた造りである。枠の下部分は、糊付けプロセス中に段ボールブランクを支持する。糊塗布器を含んでいる枠の上部分は、段ボールブランクの中央の糊フラップに到達することができるように段ボールブランクの表面の上へ延びている。段ボールブランクの寸法が大きくなれば、なお一層大きな寸法の枠を備えたグルアが必要である。これらの大型糊付け機械は、製造又は他種の施設内の貴重な空間をふさぎかねない。
【0006】
[0006]ここで特許請求されている対象物は、あらゆる欠点を解消する実施形態、或いは上述の様な環境でしか機能しない実施形態に限定されるものではない。むしろ、この背景技術は、ここに記載されている幾つかの実施形態を実践することができる1つの例示的な技術分野を示すために提供されているにすぎない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国仮特許出願第61/114,282号
【特許文献2】米国仮特許出願第61/259,211号
【特許文献3】PCT国際特許出願第PCT/US2009/064248号
【発明の概要】
【0008】
[0007]本発明の例示的な実施形態は、包装材料の製造及び製作に関する。より詳しくは、実施形態は、段ボールで形成された包装用定型品の様な包装材料を糊付けするため方法と装置に関する。
【0009】
[0008]本発明の1つの実施形態では、糊付け装置が開示されている。1つの態様では、糊付け装置は、糊付け器械と支持板組立体が載設されている支持構造を含んでいる。支持板は、包装材料を糊付け器械による糊付け及び組み立てに向けて支持し整列させるように構成されている。糊付け器械は、包装材料の第1部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部と、糊供給部に流体連結されている糊分注ノズルと、包装材料の第1部分を包装材料の第2部分の上へ折るように構成されている折り曲げ器械と、を含んでいる。
【0010】
[0009]1つの態様では、糊分注ノズルは支持構造に、包装材料の少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布するのを容易にするため糊分注ノズルを支持構造上で第1位置と第2位置の間で選択的に動かすことができるように、可動式に取り付けられている。随意的に、糊分注ノズルは、糊分注ノズルが第1位置と第2位置の間で動くのを容易にするように適合されている軌道構造及び駆動機構組立体に動作可能に連結されていてもよい。随意的に、糊分注ノズルは、包装材料を検知するように構成されている少なくとも第1のセンサーに、同センサーが糊分注ノズルに包装材料の第1端と第2端の間へ糊を分注させるように動作可能に連結されていてもよい。
【0011】
[0010]別の態様では、折り曲げ器械は、包装材料の第1部分又は包装材料の第2部分の少なくとも一方の少なくとも1つの縁部表面に糊が塗布された後、当該第1部分を当該第2部分の上へ折るように構成されている。随意的に、第1押さえ部と折り曲げ器械は、包装材料の保持と折り曲げを容易にするため電動化されていてもよい。
【0012】
[0011]本発明の別の実施形態によれば、箱を製作するための方法が開示されている。本方法は、複数の隣り合うパネルと、パネルの1つから延びる糊代と、を有するボックスブランクを提供する工程を含んでいる。隣り合うパネルや糊代の間には、ボックスブランクの折り曲げを容易にする縦罫又は横罫が随意的に配置されている。箱は、第1パネルの縁と糊代とが互いに隣接し、ボックスブランクの周辺部に配置されるように、略矩形形状に配列される。糊代が第1パネルに固定されて、糊付けされたボックスブランクが形成されるが、このとき、糊代を第1パネルに固定する工程は、ボックスブランクを糊付け装置の第1側へ挿入する工程を含んでいる。1つの態様では、糊付け装置は、糊代の一部分を所定の場所に固定的に保持し、第1パネルの縁が糊代に隣接して配置されるように第1パネルの一部分を固定的に保持し、糊代と第1パネルの縁の少なくとも一方に糊を塗布し、糊代を第1パネルの上へ、それらの間に糊を挟んで折るように、適合されている。
【0013】
[0012]本発明の更に別の実施形態では、糊付け装置は、糊供給部に流体連結されている糊分注ノズルを有する糊付け器械を含んでおり、糊分注ノズルは、糊分注ノズルが複数の隣り合うパネルと第1パネルから延びる少なくとも1つの糊代とを有するボックスブランクの少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布できるように第1位置から第2位置へ動くのを容易にするため、軌道構造及び電動式駆動機構組立体に動作可能に連結されている。
【0014】
[0013]また、装置は、糊分注ノズルがボックスブランクに糊を塗布する際に、当該ボックスブランクを支持するように構成されている支持板と、ボックスブランクを支持板上で実質的に糊分注ノズルの下方に整列させるための少なくとも1つの整列手段と、糊代の第1端と第2端を検知するように構成されている少なくとも1つのセンサーであって、糊分注ノズルにボックスブランクの糊代の第1端と第2端の間にだけ糊を塗布させるように、糊分注ノズルと動作可能に関係付けられているセンサーと、を含んでいる。
【0015】
[0014]装置は、更に、糊代の少なくとも一部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部と、包装材料の第2部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第2押さえ部と、糊代又はボックスブランクの隣接するパネルの少なくとも一方の縁部表面に糊が塗布された後、糊代を当該隣接するパネルの上へ折るように構成されている折り曲げ器械と、を含んでいる。
【0016】
[0015]随意的に、折り曲げ器械は、包装材料の第1部分と包装材料の第2部分の少なくとも一方の少なくとも1つの縁部表面に糊が塗布された後に、第1部分を第2部分の上へ折るように構成されている。
【0017】
[0016]この発明の概要は、以下の詳細な説明の中で詳述されている選定された構想を簡略化された形式で紹介するために提供されている。この発明の概要は、特許請求の対象物の主要な特徴又は不可欠な特徴を特定することを意図するものでもなければ、特許請求の対象物の範囲を判定する場合の支援として使用されることを意図するものでもない。
【0018】
[0017]更なる特徴及び利点は、次に続く説明の中で述べられており、一部は、当該説明から明らかになりもすれば、ここでの教示を実践することによって知ることもできよう。本発明の特徴及び利点は、付随の特許請求の範囲に具体的に指し示されている器具及び組合せを用いて実現及び獲得することもできよう。本発明の特徴は、以下の記述及び付随の特許請求の範囲から、より完全に明らかになりもすれば、以下に述べられている本発明を実践することによって知ることもできよう。
【0019】
[0018]本発明の上記及び他の利点と特徴を更に明確にするため、本発明のより具体的な説明を、添付図面に示されているその特定の実施形態を参照しながら示してゆく。これらの図面は、本発明の例示としての実施形態を描いているにすぎず、従ってその範囲に制限を課すものと考えられてはならないものと理解する。添付図面を使用しながら、本発明を更に具体的且つ詳細に記載し説明してゆく。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の1つの実施形態による例示的な糊付け装置の図を示している。
【図2】図1の糊付け装置を使って糊付けすることのできるボックスブランクを示している。
【図3】図1の糊付け装置により糊付けされた図2のボックスブランクを示している。
【図4】図1の糊付け装置を使って糊付けすることのできる2つの別体部分であるボックスブランクを示している。
【図5】図1の糊付け装置を使って糊付けされた図4のボックスブランクを示している。
【図6】例示的な糊付け装置と操作者の図を示している。
【図7】図6の例示的な糊付け装置の部分断面図を示している。
【図8A】図7の糊付け装置の8A−8A線に沿った断面図である。
【図8B】糊代をボックスブランクの別のパネルに糊付けするときの糊付け装置の様々な構成要素の作用を示すための、図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った断面図である。
【図9】図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った別の断面図である。
【図10】図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った別の断面図である。
【図11】図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った別の断面図である。
【図12】図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った別の断面図である。
【図13】図7の糊付け装置の8B−13−8B−13線に沿った別の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0028]ここに記載されている実施形態は、物体を糊付けするための方法、装置、システム、組立体、及び器械に及ぶ。それらは、例えば、物体を単純で効率的なやり方で信頼性高く糊付けするように構成されている。
【0022】
[0029]本発明の例示的な実施形態の様々な態様を説明するため、これより図面を参照してゆく。図面は、その様な例示的な実施形態を概略的且つ模式的に表現したものであり、本発明に制限を課すものではなく、また特定の要素が何れも全ての実施形態にとって不可欠であると考えられるわけでもなければ、諸要素が特定の順序又はやり方で組み立て又は製造されなくてはならないわけでもないものと理解する。従って、何れの要素もその必要性について、図面から如何なる推論も引き出されてはならない。以下の説明では、本発明が十分に理解されるように、数多くの特定の詳細事項が述べられている。しかしながら、当業者には、本発明はこれらの特定の詳細事項無しに実践され得ることが自明であろう。他に、ここでは本発明の新奇な態様をいたずらに曖昧にしてしまうのを避けるため、糊付け装置及び方法、一般的な製造技法、及び包装製品のよく知られている態様は詳述されていない場合もある。
【0023】
[0030]図1−図13及び以下の考察は、本発明の実施形態を実施することができる例示的な装置の簡単な概要説明を提供することを意図している。包装材を糊付けするための糊付け器械が以下に説明されているが、これは一例でしかなく、本発明の実施形態は他の型式の糊付け可能な物体を相手に実施することもできる。従って、本明細書及び特許請求の範囲全体を通して、「糊付け可能な物体」、「糊付け可能な物品」、「包装材料」、「ボックスブランク」などの語句は、広範に、ここに記載されているシステム又は装置を使って糊付けすることのできる如何なる型式の物品にも適用されるものとする。
【0024】
[0031]図1を参照すると、糊付け可能な物品を糊付けするように構成されている例示的な糊付け装置100が広範に示されている。分かり易くするために、図1の糊付け装置100は、蓋103が開位置にある状態で示されているが、糊付け装置100は、蓋103を開いた状態でも閉じた状態でも運転することができる。糊付け装置100は、外筐体102と、蓋103と、糊付けプロセスの間、包装材料を支持することのできる支持板132と、を含んでいる。図示されている様に、糊付け装置100は、多数の支持脚134を含む支持構造130(例えば、テーブル天板)上に配置されている。支持板132は、支持構造130又は糊付け装置100の外筐体102の何れかと一体化されていてもよい。
【0025】
[0032]外筐体102には、糊付け可能な物品に糊を分注するように構成されている糊分注器械104が配置されている。糊分注器械104は、糊付け可能な物品の少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布するのを容易にするため、糊分注器械104を支持構造上で第1位置と第2位置の間で選択的に動かすことができるように、軌道構造108に可動式に取り付けられた取付ブラケット106に載設されている。糊付け装置100は、糊分注器械104にライン116、118、112及び可撓性の導管110を介して流体連結されている糊溜め114(例えば、ホットグルー溜め)を更に含んでいる。
【0026】
[0033]糊付け装置100は、装置100のモードを、例えば、操作者が糊付けプロセスを手動で始動させる手動モードから、糊付け可能な物品が装置100に挿入されると装置100が自動的に始動する自動モードへ切り替えるのに使用することができる多数のスイッチ124a−124eを更に含んでいる。また、足ペダル120が装置100にコード又はライン122を介して連結されている。足ペダル120は、糊付けプロセスを手動で始動させるのに使用することができる。包装材料106が糊付けされ、それから随意的にではあるが積み重ねられてしまえば、追加の包装材料を糊付け装置100を使って同様のやり方で糊付けすることができる。
【0027】
[0034]図2を参照すると、ここに記載されている装置100を使用して糊付けすることのできる段ボールボックスブランク200の一例が示されている。ボックスブランク200は、4つの隣り合うパネル202a−202dと糊代206を含んでいる。隣り合うパネル202a−202dと糊代206は、長手方向の縦罫208a−208c及び210によって区切られている。また、それぞれのパネルは、互いに反対側のフラップ204a−204hを画定している横方向の横罫線212a−212h及び切り込み溝214a−214fを含んでいる。互いに反対側のフラップ204a−204hは、折られて箱の天面部分と底面部分を作成する。長手方向及び横方向の罫線(208a−208c、210、及び212a−212h)と切り込み溝214a−214fと糊代206は、罫線入れ/溝切りユニット及び/又はダイカッターユニットを使って形成することができる。随意的には、以下に更に詳細に説明されている様に、糊代206とパネル202aの間に配置されている罫線210は、代わりに糊付け装置によって形成することもできる。
【0028】
[0035]ボックスブランク200に長手方向及び横方向の罫線(208a−208c、210、及び212a−212h)と切り込み溝214a−214fが形成されているので、箱200aを形成するためには、ボックスブランク200を図3に示されている様に罫線208bに沿って折り、糊代206を隣接するパネル202dに貼り付ければよい。以下に説明されている理由から、図3の折られて糊付けされた状態のボックスブランク202aでは、糊代206が、箱200aの中央というよりむしろ縁に配置されていることは注目に値する。糊代206が、隣接するパネル202dの内側ではなく、隣接するパネル202dの外側に配置されていることも注目に値する。
【0029】
[0036]図4は、一体に糊付けして箱を形成することのできる2つの別々の部片300aと300bに分離されているボックスブランクの代わりの実施形態を示している。ボックスブランク半部300aは、2つの隣り合うパネル302a−302bと糊代306aを含んでいる。同じく、ボックスブランク半部300bは、2つの隣り合うパネル302c−302dと糊代306bを含んでいる。隣り合うパネル302a−302bと糊代306aは、長手方向の縦罫308aと310aそれぞれによって区切られている。同様に、隣り合うパネル302c−302dと糊代306bは、長手方向の縦罫308bと310bそれぞれによって区切られている。また、隣り合うパネル302a−302dのそれぞれは、折ると箱の天面部分と下面部分が作成される互いに反対側のフラップ304a−304hを画定している横方向の横罫線312a−312hと切り込み溝314a−314dを含んでいる。長手方向及び横方向の罫線(308a−308b、310a−310b、及び312a−312h)と切り込み溝314a−314dと糊代306a−306bは、罫線入れ/溝切りユニット及び/又はダイカッターユニットを使って形成することができる。随意的には、以下に更に詳細に説明されている様に、糊代306a−306bと貼り合わせ相手のパネル302a及び302bの間に配置されている罫線310a−310bは、代わりに糊付け装置によって形成することもできる。
【0030】
[0037]図5に示されている様に、箱300aを形成するには、2つのボックスブランク半部300aと300bを、2つの糊代306aと306bが互いに反対側の端に来るようにして互いの表面の上に重ね置けばよい。第1の糊付け工程では、糊代306aを、ここに記載されている糊付け装置を使用してその相手方の隣接するパネル302cに貼り付けることができる。第2の糊付け工程では、この時点で糊代306aとパネル302cの間が貼り合わされている2つのボックスブランク半部300aと300bを装置から取り出し、180°回転させ、ひっくり返して装置に再度挿入して、糊代306bをその相手方の隣接するパネル302bに糊付けすることができる。
【0031】
[0038]次に図6−図13を見ると、本発明の幾つかの実施形態による糊付け装置の様々な図が示されている。
[0039]図6は、例示的な糊付け装置100において、ボックスブランク200が糊付け装置100で糊付けされるために支持板130上に配置されている状態の糊付け装置100の斜視図である。加えて、縮尺を分かり易くするために操作者600が含まれている。
【0032】
[0040]これより図6及び図7を参照していくが、糊付け装置100の部分断面図が追加的に示されている。図1に関連付けて論じられている様に、糊付け装置100は、外筐体102と、蓋103と、多数の支持脚134を含む支持構造130(例えば、テーブル天板)を含んでいる。外筐体102には、糊をボックスブランク200の上に分注するように構成されている糊分注器械104が配置されている。糊分注器械104は、ブラケット106に載設されており、当該ブラケット自体は、ボックスブランク200の少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布するのを容易にするため、糊分注器械104を支持板上で第1位置と第2位置の間で選択的に動かすことができるように、軌道構造108に連結されている。糊分注器械104の第1位置から第2位置への動きは矢印144で表わされている。糊付け装置100は、糊分注器械104に導管116、118、112及び可撓性の導管110を介して流体連結されている糊溜め114(例えば、ホットグルー溜め)を更に含んでいる。可撓性の導管110は、例えば、糊付け器械104が前後に動いた際にライン112が絡まるのを防止するように構成されている。
【0033】
[0041]糊付け装置100は、装置100のモードを、例えば、操作者が糊付けプロセスを手動で始動させる手動モードから、糊付け可能な物品が装置100に挿入されると装置100が自動的に始動する自動モードへ切り替えるのに使用することができる多数のスイッチ124a−124eを更に含んでいる。また、足ペダル120が装置100にコード又はライン122を介して連結されている。足ペダル120は、糊付けプロセスを手動で始動させるのに使用することができる。包装材料が糊付けされ、それから随意的にではあるが積み重ねられてしまえば、追加の包装材料を糊付け装置を使って同様のやり方で糊付けすることができる。
【0034】
[0042]また、図7の部分断面図から分かるように、糊付け装置100は、押さえ部(例えば、136及び138)及びボックスブランク200の糊付けと折り曲げに係わる糊付け及び折り曲げプロセスを行うように適合されている他の多数の装置、を作動させるのに使用することのできる多数の作動ピストン(例えば、142及び170)と多数のアクチュエータアーム(例えば、140)を含んでいる。ボックスブランク200の糊付けと折り曲げに係わる糊付け及び折り曲げプロセスを行うように適合されている装置は、以下で図8A−図13に関連付けて更に詳細に論じてゆく。
【0035】
[0043]次に図8A及び図8Bを参照すると、糊付け装置100の図7の8A−8A線及び8B−13−8B−13線に沿った互いに反対向きの断面図が示されている。図8A及び図8Bでは、ボックスブランク200は、糊付け装置100による糊付け及び組み立てに向けて支持構造上に整列、支持されている。糊付け装置100は、ボックスブランク200に糊を塗布し、糊代206をボックスブランク200の隣接するパネル202dの上へ折り、封緘するように適合されている多数の機械的構造を含んでいる。
【0036】
[0044]糊付け装置100は、ボックスブランク200の第1部分(例えば、糊代206)を支持板132上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部156と、ボックスブランク200の第2部分を支持板312上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第2押さえ部136及び138を含んでいる。図8A及び図8Bに示されている様に、第1押さえ部と第2押さえ部は「上げ」位置にある。第1押さえ部156の配置は、互いに連結され且つ第1押さえ部156に連結されているレバーアーム158とピストン160によって制御されている。第1押さえ部156の配置は、「上げ」位置へはピストン160を伸展させ、「下げ」位置へはピストン160を収縮させることによって制御することができる。同様に、第2押さえ部136及び138の配置は、レバー140とピストン142(図7)によって制御されている。糊付けプロセスが進行するにつれ、第1押さえ部156及び第2押さえ部136/138が上に巡回するとボックスブランク200を装置100に挿入することが許容され、「下げ」位置に巡回するとボックスブランク200が固定的に保持され、そして上位置に戻ると糊付けされたボックスブランク200が解放されて装置100から引き出すことができるようになる。押さえ部と糊付けプロセスの巡回は、ボックスブランク200が装置100へ挿入されることによって自動的に始動させることもできるし、操作者によって手動で始動させることもできる。
【0037】
[0045]また、支持板組立体132又は糊付け装置100の少なくとも一方は、案内レール、ストッパ、整列タブ、マーク、センサーの様な整列手段、又はボックスブランク200を支持板132上に、ボックスブランク200の適切な部分に糊を塗布することができるように適切に配置するのを容易にする別の整列手段を含んでいる。図8A−図13に示されている実施形態では、整列手段は、糊付け装置100に配置されている仕切り壁154を含んでいる。ボックスブランク200を糊付け装置100の中へ挿入する際、糊代206を仕切り壁154に当てて整列させれば、糊代206とボックスブランク200を糊塗布と折り曲げに向けて適切に整列させることができる。このやり方では、使用者は、ボックスブランク200の位置を目視で調べる必要無しに、ボックスブランク200を支持板132上に速く、簡便に、且つ正確に配置することができる。仕切り壁154は、更に、糊付けプロセス中に押さえ部が上及び下へ巡回するのを許容するように構成されている多数の切欠け155を含んでいる。当業者には、整列手段が本発明から逸脱すること無く他の如何なるやり方で構成されてもよいことが理解されるであろう。
【0038】
[0046]糊付け器械は、糊供給部(例えば、図6の144)に糊ライン112を介して流体連結されている糊分注器械104を更に含んでいる。糊分注器械104は、糊分注器本体105と、本体105に連結されている近位部分146及びボックスブランク200に向かって突き出ている遠位部分148を含む糊分注ノズルと、を更に含んでいる。図示の実施例では、糊分注器械104は、筋状を成した糊を、ボックスブランク200の少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って塗布するのを容易にするため、糊分注器械104を第1位置と第2位置の間で選択的に動かすことができるように、多数の車輪107で糊付け装置100の軌道108上に可動式に取り付けられている。
【0039】
[0047]分注ノズル146/148を通しての糊の分注は、様々な機械的機構によって制御することができる。例えば、ボックスブランク200が、分注ノズル146/148が糊代206に隣接するようにして配置されると、装置の操作者は、ボタン、レバー、スイッチ、ペダルなど(例えば、足ペダル120)の手段により分注ノズル146/148を作動させ、ボックスブランク200への糊の塗布を開始させてもよい。糊代206及び/又は隣接するパネル202dに所望量の糊が塗布されてしまえば、操作者は、同じ又は異なるボタン、レバー、スイッチ、ペダルなどを使用して、糊分注ノズル146/148の動作を停止させることができる。
【0040】
[0048]1つの実施形態では、糊付け装置100に糊付けされるべき物体が存在していることを検知するためのセンサー150が、糊分注器械104に動作可能に連結されている。図8Aに描かれているセンサー150は、装置に挿入されているボックスブランク200の存在を検知することができる赤外線(IR)センサーである。センサー150の赤外線ビームは模式的に152で表現されている。センサーは、装置100の糊ノズル146/148の下方に挿入されたボックスブランク200又は別の糊付け可能な物品の存在を検知したとき、糊が糊分注器械から分注されるのを許容するように構成することができる。例えば、ボックスブランク200が糊ノズル146/148の下方に配置された状態で、糊分注器械104は水平方向に第1位置から第2位置へ動く。センサー150は、器械104がノズル146/148がボックスブランク200の上にあるときだけ糊を分注しようとするように、配置することができる。これにより、糊分注器械104が糊を分注する必要のないときに糊を分注することが防止される。ここにはIRセンサーシステムが記載されているが、他の型式の光学、電子、及び機械的なセンサー(例えば、レーザーベースのセンサー、光検知器、動作検知器、近接センサー、ビデオカメラ、超音波センサー、ソナーセンサー、レーダーセンサー、機械的スタイラス、又はそれらの任意の組合せ)を、糊付け装置に糊付け可能な物体が存在していることを検知して、糊付け可能な物体の選択された部分への糊の塗布を命令するように適合させることができるものと理解する。
【0041】
[0049]1つの実施形態では、センサー150は、ボックスブランク200の存在を検知し、自動的に装置100に命令して、糊代206及び/又は隣接するパネル202dへの糊の分注を開始させる自動式システムにリンクさせることができる。自動式システムは、十分な糊が糊代及び/又はパネルに塗布されたとき、又は糊代及び/又はボックスブランクが糊分注ノズルのところにもはや存在しなくなったとき、それを検知することもできる。何れの場合も、自動式システムは、糊分注ノズルからの糊の流れを止めるために同ノズルの動作を停止させようとする。
【0042】
[0050]糊付け装置は、更に、ボックスブランク200の糊代206をボックスブランク200の隣接するパネル202dの外側部分の上へ折るように構成されている折り曲げ器械を含んでいる。折り曲げ器械は、糊代又は隣接するパネルの少なくとも一方の少なくとも1つの縁部表面に糊が塗布された後に、糊代を隣接するパネルの上へ折るように構成されている。
【0043】
[0051]折り曲げ器械は、糊代206を、持ち上げ、均して、ボックスブランク200の隣接するパネル202dの上へ折るように構成されている第1折り曲げバー162を含んでいる。第1折り曲げバー162の配置は、少なくとも1つの機械的なアクチュエータ(ピストン164)によって制御されており、第1折り曲げバー162は、糊代206を、持ち上げ、均して、第1押さえ部156の背面の上へ折るように駆動され、第1押さえ部156が引き上げられた後、第1折り曲げバー162は、糊代206をボックスブランク200の隣接するパネル202dの上へ折ることができる。折り曲げ器械は、更に、第1折り曲げバー162が糊代206を折る際に、ボックスブランク200の遠位端の下に出てくることができる第2折り曲げバー166を含んでいる。第2折り曲げバーの配置は、レバーアーム168及び少なくとも1つの機械的アクチュエータ(例えば、ピストン170)によって制御されている。
【0044】
[0052]第2折り曲げバー166は、ボックスブランク200の遠位端の下で支持板132を支持するように構成されている。こうして、第2折り曲げバー166は、折り曲げプロセスの間、支持板を支え、第1折り曲げバー162によって折り曲げ力が加えられたときに支持部が下に撓まないようにする。第2折り曲げバー166は、更に、第1折り曲げバー162と連携して、糊代206をボックスブランク200の隣接するパネル202dの上へ押圧するための挟み付け式押さえ部の役目を果たすことによって、折り曲げプロセスの効率を高めるように構成されている。第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166の配列により、第1折り曲げバー162及び第2折り曲げバー166と支持板に剛性に劣る材料を使用することが許容される。更に、ボックスの中央まで到達しなくてはならない腕部を有する場合とは対極的に、装置100では、装置100がボックスブランク200の1つの縁を挟み込んで封緘を作り出すので、より少ない数の内部構造及び剛性に劣る内部構造の使用が許容される。
【0045】
[0053]1つの実施形態では、第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166は、当該折り曲げバー162及び166に折り曲げプロセスの一連の運動を巡回させるように適合されている少なくとも1つの機械的アクチュエータ(例えば、ピストン164及び170)によって個々別々に作動する。別の実施形態では、第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166は、当該折り曲げバー162及び166に折り曲げプロセスの一連の運動を巡回させるように適合されている複数の離間された機械的アクチュエータ(例えば、ピストン164及び170)によって個々別々に作動する。必要とされる機械的アクチュエータの数は、装置100の寸法(即ち、折り曲げバー162及び166の長さ)と折り曲げバー162及び166の剛性との関数である。装置100が小型であれば、及び/又は折り曲げバー162及び166がとりわけ剛性に富んでいるのであれば、1つ又は2つの機械的アクチュエータで十分であろう。しかしながら、大型の装置100及び/又は剛性に劣る折り曲げバー162及び166を有する装置100では、糊代206を隣接するパネル202dの上へ封緘するのに十分な折り曲げ/封緘圧力を加えるためには、多数の機械的アクチュエータが必要であるかもしれない。
【0046】
[0054]1つの実施形態では、複数の離間された機械的アクチュエータは、約20cmから約80cm離間して、又は約30cmから約60cm離間して、或いは望ましくは約40cmから約50cm離間して配置されている。第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166を複数の機械的アクチュエータで作動させれば、当該折り曲げバー162及び166の機械的倍率が増加し、ボックスブランク200の長さに沿ってより均一な圧力を印加することができるようになる。更には、複数の機械的アクチュエータを使用すれば、ボックスブランク200の長さに沿って均一に分布させた圧力を印加する能力を危うくすること無しに、剛性の劣った第1折り曲げバー162及び第2折り曲げバー166の使用が許容される。
【0047】
[0055]次に図9−図13を参照すると、折り曲げプロセスの追加の段階が示されている。上で論じられている図8A及び図8Bは、ボックスブランク200が折り曲げ装置100の中へ挿入され、センサー152によって検知されるという折り曲げプロセスの第1段階を表現している。図9は、折り曲げプロセスの第2段階を表現している。
【0048】
[0056]第2段階では、第1押さえ部156と第2押さえ部136/138は、ボックスブランク200を支持板132の上に押さえる下げ位置へ巡回している。第1押さえ部156は、ボックスブランク200の遠位端の少なくとも1層のボックスブランク200を保持するように構成されている。例えば、第1押さえ部156は、糊付けプロセス中の糊代206の折り曲げ及び糊がボックスブランク200に塗布された後の糊代206の折り曲げを容易にする罫線210を有する糊代206の一部分の上に下ろされている。別の実施例では、第1押さえ部156は、糊代206に罫線を形成することができる。更に別の実施形態では、第1押さえ部156は、隣接するパネル202dと糊代206の両方を、糊が塗布されている間、保持するのを容易にし、更には糊が塗布された後の糊代206の折り曲げを容易にするように、隣接するパネル202dの一部分の上に下ろされている。第2押さえ部136/138は、少なくとも2層のボックス材料を保持する。例えば、第2押さえ部136/138は、パネル202c及び/又は202dの表面であって、それらの下方のパネル202aと202bそれぞれの範囲内にあるパネル202c及び/又は202dの表面へ下降させることができる。この様にして、第2押さえ部136/138は、ボックスブランク200を支持板132の表面の所定の場所に保持することができる。ボックスブランク200が第1押さえ部156と第2押さえ部136/138によってしっかりと保持された状態で、糊分注器械104は糊(例えば、172で模式的に示されている数珠状を成した糊)を、糊代206か又は隣接するパネル202dの折られたときに糊代206と結合する外側部分かの少なくとも一方に塗布することができる。
【0049】
[0057]図10−図13は、糊代206を隣接するパネル202dの上へ折る工程を示している。図示の実施形態では、折り曲げバー162及び166は、ボックスブランク200の糊代206をボックスブランク200の隣接するパネル202dの上へ少なくとも2つの段階又は2つの工程で折るように構成されている。図10に示されている折り曲げプロセスの第1工程では、第2折り曲げバー166は糊代206及びボックス200の遠位端の下を引き上げられてゆき、その間、第1折り曲げバー162は、糊代206を、持ち上げ、均し、90°を通り越して、下げ位置に置かれた状態の第1押さえ156の背面に当てて折る。
【0050】
[0058]気付かれるであろうが、第1折り曲げバー162は、上がってゆきながら、確実に、糊代が平坦になって罫線付けされている部分210に沿って折られるように、糊代206を第1押さえ部の背面に当てて均すことができる。本発明のこの特徴は、ボックスブランク200が、扇折形態に折られている、段ボール紙の様な無端包装材料の供給材から形成されている場合は特に好都合である。理解されるであろうが、段ボール紙の様な無端包装材料の供給材が扇折形態に折られるとき、包装材料には罫線又は折り線が形成される。
【0051】
[0059]扇折罫線は、包装材料から箱を形成するときに、幾つか問題を引き起こす。例えば、ボックスブランクが扇折された包装材料から裁断される場合、扇折罫線が、ボックスブランクの様々なパネルを形成するのに使用される罫線と一致していないかもしれない。一例として、扇折罫線は、パネルの1つ又は糊代の中央に延びてきているかもしれない。これらの扇折罫線があるとボックスブランクを平らに寝かせることができず、糊代が糊付けされるときにパネルと糊代を容易に整列させられなくなってしまう恐れがある。このため、操作者は、糊代が貼り付けられる間、パネルと糊代を所定の場所に保持しなくてはならなくなる。
【0052】
[0060]本発明の糊付け装置は、扇折罫線によって持ち上がる問題を最小限にする。本発明の糊付け装置は、糊代がボックスブランクの縁に配置されていれば、当該糊代に糊を塗布し、貼り付けるので、扇折罫線が何らかの現実的な問題を課してくるのは、扇折罫線が糊代の中央に延びてきている場合だけである。しかしながら、扇折罫線が糊代の中央に延びてくる頻度は極めて少ない。何れにせよ、第1折り曲げバー162は第1押さえ部156と協働して、糊代に存在しているかもしれない扇折罫線を均すことができる。具体的には、第1折り曲げバー162が糊代206を上へ持ち上げる際、第1折り曲げバー162は第1押さえ部156の背面に沿って動き、糊代206を第1押さえ部156の背面に当てて折り立ててゆく。第1折り曲げバー162は、第1押さえ部156から、糊代206をそれらの間に配置できるようにするのに十分なだけずらされてはいるが、糊代206の扇折罫線が糊代206に折れや襞を付けさせないようにするのに十分に第1押さえ部156に近接している。よって、第1折り曲げバー162が糊代206を図10に示されている位置へ折ってゆくと、糊代206の扇折罫線は均され、糊代206はパネル202dへ貼り付けられる準備ができた状態になる。
【0053】
[0061]折り曲げプロセスの第2段階が図11−図13に示されている。図11に示されている様に、第1押さえ部156は、糊代206から離れて上がってゆくように上に巡回する。糊代206が90°を通り越して折られる理由の1つがこの工程に示されている。第1押さえ部156が上がってゆくとき、隣接するパネル202dも同様に上がってゆきそうになる。しかしながら、糊代206が隣接するパネル202dに被さるように傾斜しているため、隣接するパネル202dは糊代206を通り越して上がってゆくことができない。その結果、隣接するパネル202dが上がろうとしても、折り曲げプロセスが以降の工程へ進んでゆくと、糊代206は、隣接するパネル202dを捕え、それを下へ押し戻すことができる。
【0054】
[0062]図12及び図13に示されている様に、第1折り曲げバー162は糊代206を隣接するパネル202dの上へ折る。第1折り曲げバー162が糊代を押し下げてゆくと、第1折り曲げバー162に連結されているレバーアーム163が仕切り壁154に自身を押し付けて第1折り曲げバー162を下向きに前方へ駆動して、糊代を隣接するパネル202dの上へ押圧する。同様の様式で、引き上げられている第2折り曲げバー166は、第1折り曲げバー162と連携して、糊代206を隣接するパネル202dの上へ押圧する。図12及び図13から分かるように、第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166は、ボックスブランク200の互いに反対側に配置されている。第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166のこの構成は、それらが糊代206をパネル202dの上へしっかりと押圧する挟み付け式押さえ部の役目を果たせるようにしている。ボックスブランク200は糊代206が中央ではなく縁に配置された状態で糊付けされるため、第1折り曲げバー162と第2折り曲げバー166の要求される挟み付け力は、大型C字枠で典型的に要求される力より遥かに小さいことは注目に値する。
【0055】
[0063]糊代206が糊付けされ、隣接するパネル202dの上へ折られてしまえば、糊付けされたボックスブランク200を、糊付け装置の、ボックスブランクが装置に挿入された側から引き出すことができる。1つの実施形態では、糊分注器械104は、糊代206を隣接するパネル202dの上へ折るプロセスの工程が進行している間にも巡回して第1位置に戻ることができる。これにより、装置100は、追加の箱を糊付け装置を使用してより速く糊付けできるように再び巡回することができる。具体的には、糊代206がパネル202dの上へ折られてゆくと、糊分注器械は(図7に示されている)第1位置へ戻ってゆくことができる。糊代206が折られてパネル202dに固定され、ボックスブランク200が糊付け装置100から取り出されてしまうとすぐに、別のボックスブランク200を挿入することができ、糊付け器械104はそれに糊を塗布する準備ができた状態になっているであろう。
【0056】
[0064]上で言及されている様に、多くの典型的な糊付け装置は、糊代がボックスブランクの中央に配置されるように折られているボックスブランクを糊付けするように構成されており、よって、糊を糊代に塗布し、糊代を隣接するパネルに当てて押圧するためには、ボックスブランクの中央に到達することができる大型枠を必要とする。これらの大型枠の構成は、ボックスブランクに糊を塗布して押圧するのを更に困難にする。加えて、これらの大型枠は、貴重な空間を相当量ふさぐ。更に、典型的な糊付け装置の寸法が大きいということは、取扱者がボックスブランクを各種機械(即ち、箱裁断/罫線付け装置、糊付け装置など)を通して加工するのに要する距離と時間が、装置が小型である場合よりも多大であることを意味する。
【0057】
[0065]本発明の糊付け装置100は、装置100を他の箱加工装置に密に近接して設置することができるように、比較的小さい面積内に収まる寸法と構成である。その結果、取扱者がそれぞれの箱を加工するのに要する距離と時間が短縮される。例えば、本発明の糊付け装置100は、例えば図3及び図5に示されている様に、糊代がボックスブランクの縁に配置されるように折られている場合のボックスブランクを糊付けするように適合されている。本発明の糊付け装置100では、それによって、糊を糊代に塗布するために大型枠の必要性がなくなる。むしろ、本発明の糊付け装置100は、装置を他の装置に比較的近接して配置することができるように装置のコンパクト性を維持しながら、如何なる調節も無しに、糊を任意の寸法のボックスブランクに塗布することができる。
【0058】
[0066]本発明の糊付け装置は、一度に1つ又はそれ以上のボックスブランクを糊付けする寸法とすることができる。例えば、上述の様に、糊付け装置は、一度にボックスブランクを1つだけ受け入れ、糊付けすることができる。代わりに、糊付け装置は、1回に複数のボックスブランクを受け入れるように適合させることもできる。例えば、複数のボックスブランクを、所定の場所に配置し、押さえ腕を使って固定するようにしてもよい。糊をボックスブランクのそれぞれに塗布し、折り曲げバーを使用して、複数のボックスブランクのそれぞれの糊代を同時に折るようにしてもよい。更に、複数のボックスブランクは、個々に支持板に載せられる別個のボックスブランクであってもよいし、一度に支持板に載せられるようにユニットとして互いに連結されていてもよい。連結ボックスブランクの場合、当該連結ボックスブランクは、糊付けプロセスが完了した後、互いから容易に切り離せるように適合させることができる。このやり方では、複数のボックスブランクを1回の糊付けプロセスで糊付けすることができ、それにより、所与の期間内に形成することができる箱の数が増加する。
【0059】
[0067]上述の様に、本発明の好都合な特徴の1つは、様々な寸法のボックスブランクを、糊付け装置の構成又は設定を調節する必要無しに、糊付けできることである。例えば、極めて大型のボックスブランクの糊代を糊付けするのにも、糊付け装置100を使用すれば、上述の様に、ボックスブランクの当該部分を糊代と共に糊付け装置に挿入するだけで糊付けすることができる。大型のボックスブランクが糊付けされてしまえば、異なるサイズの別のボックスブランクを直ちに、糊付け装置100を使って同じ手順に従って糊付けすることができる。異なる寸法のボックスブランクに対応するのに、糊付け装置100の何れの部分も再構成又は調節をする必要が無い。従って、本発明の糊付け装置は、要求に応じた又は特注寸法の箱を、糊付け装置を調節するための何らの休止時間無しに、次々に糊付けしてゆくことを可能にする。
【0060】
[0068]本発明のこの特徴は、それぞれの寸法の箱毎に特定の設定を必要とする殆どの典型的な糊付け装置とは対照的である。より具体的には、殆どの箱糊付け装置は、ボックスブランクをボックスブランクの寸法に基づいてバッチ式で糊付けするように構成されている。例えば、糊付け装置は、20”×20”×20”(50.8cm×50.8cm×50.8cm)を糊付けするように設定されているかもしれない。これらの設定を使って、数十ダースから数百ダースまでの任意の数のボックスブランクのバッチが糊付けされることになる。次いで、これらのボックスブランクは、積み重ねられ、消費者へ出荷される。異なる寸法、例えば、10”×8”×6”(25.4cm×20.32cm×15.24cm)のもう1つのボックスブランクのバッチが糊付けされる必要があるとき、糊付け装置の設定は、異なる寸法のボックスブランクに対応するために再設定されなくてはならない。よって、新しい寸法のボックスブランクが糊付けされる必要がでてくる都度、糊付け装置の設定は調節される必要がある。対照的に、本発明の糊付け装置は、様々な寸法のボックスブランクを、糊付け装置に何ら調節を行う必要無しに、次から次へ糊付けするように設計されている。
【0061】
[0069]図1及び図8A−図13に目を戻すと、糊分注器械104は、糊供給源114に取り付けられている。図示の実施形態では、糊供給源114は、糊分注ノズルに導管116及び/又は118を介して取り付けられている糊溜めを含んでおり、当該導管を通して溜め114と糊分注器械104の間を糊が運ばれる。導管116及び/又は118は、限定するわけではないが、パイプ、チューブ、ホースなどを含め、糊を輸送するのに適した如何なる構造とすることもできる。糊分注器械104は、更に、溜めから糊分注ノズルへの糊の移送を容易にするため、ポンプを含むことができる。
【0062】
[0070]糊付け装置100は、様々な種類の糊と共に使用するように適合させることができる。例えば、熱可塑性物質の様なホットメルト糊が使用される場合、糊溜め114は、糊を溶かすために加熱要素を含むことができる。溶かされた糊は、次いで、導管116及び/又は118を通して糊分注器械104へ移送されることになる。糊付け装置100と共に使用することのできる他の種類の糊には、コールドグルー、エポキシ、エラストマー、ポリマーを基材とする接着剤、ネオプレンの様な接触接着剤、及び感圧接着剤が含まれる。
【0063】
[0071]本実施形態の糊分注器械104は、導管を介して糊溜め114に取り付けられているものとして説明、図示されているが、様々な他の型式の糊分注器械104を本発明の糊付け装置100と共に使用できることが理解されるであろう。例えば、糊塗布器は、スティック糊を受け入れるための詰め替え可能なカートリッジや、糊を塗布に先立ち溶かすための内蔵式加熱要素を含んでいる糊塗布機を使用することができる。その様な適した糊塗布器の1つの例に、3M Scotch Weld Hot Melt塗布器がある。その様な糊塗布器は、簡単で使い勝手が良いであろう。例えば、糊分注器械104は、ここに記載されている糊付け装置100の支持構造に取り付けられてもよい。ユーザーは、ボタンを押したりトリガを引いたりなどして、糊分注器械104を容易に作動させることができる。当業者には、他の適した型式の糊塗布器を本発明の糊付け装置と共に使用できることが容易に認識されるであろう。
【0064】
[0072]本発明の別の実施形態によれば、箱を製作するための方法が開示されている。本方法は、複数の隣り合うパネルと、パネルの1つから延びる糊代と、を有するボックスブランク(例えば、図2及び図3のボックスブランク200)を提供する工程を含んでいる。隣り合うパネルや糊代の間には、ボックスブランクの折り曲げを容易にする縦罫又は横罫が随意的に配置されている。箱は、第1パネルの縁と糊代とが互いに隣接し、ボックスブランクの周辺部に配置されるように、略矩形形状に配列される。糊代が第1パネルに固定されて、糊付けされたボックスブランクが形成されるが、このとき、糊代を第1パネルに固定する工程は、ボックスブランクを糊付け装置の第1側へ挿入する工程を含んでいる。1つの態様では、糊付け装置は、糊代の一部分を所定の場所に固定的に保持し、第1パネルの縁が糊代に隣接して配置されるように第1パネルの一部分を固定的に保持し、糊代と第1パネルの縁の少なくとも一方に糊を塗布し、糊代を第1パネルの上へ、それらの間に糊を挟んで折るように、適合されている。
【0065】
[0073]ここに記載されている方法の1つの実施形態では、ボックスブランクは、糊付けのために糊付け装置の第1側へ挿入され、糊付けされたボックスブランクは糊付け装置の同じ側から引き出される。これにより、ここに記載されている糊付け装置は、折り曲げと糊付けがまだ行われていない箱を機械の一方の側へ搬入し、折られて糊付けされた箱を機械の他方の側から搬出する糊付機械に比べ、占めるフットプリントが遥かに小さくなる。
【0066】
[0074]糊付け装置は、更に、糊付け装置の簡便性を高める様々な特徴を含むことができる。例えば、糊付け装置の支持構造には、車輪又はキャスターが取り付けられていてもよい。車輪又はキャスターは、糊付け装置を素早く動かすことを容易にする。また、糊付け装置は、図示されているものより大きい支持板を備えて形成されているか、より大きい支持板が後付けされていてもよい。より大きな支持板は、比較的大きな箱を糊付けする場合に有用である。具体的には、より大きな支持板であれば、ボックスブランク全体ではないにしてもより多くの部分をその上に載せられ、それにより、操作者の側では、ボックスブランクを糊付けする際に、ボックスブランクを適切な向きに維持するのに要する労力が軽減される。とはいえ、より大きな支持板を使用するのではなく、別体のテーブルを糊付け装置に隣接して配置することもできる。
【0067】
[0075]本発明の様々な実施形態は、ボックスブランクを概ね水平の向きで糊付けすることができるものとして図示、説明されているが、本発明の糊付け装置は如何様にも所望の向きに置けることが理解されるであろう。例えば、様々な実施形態の支持構造、支持板、糊塗布器などは、様々な角度で配置することができる。この様に、本発明の糊付け装置は、ボックスブランクを、水平の向きにも、垂直の向きにも、或いはそれらの間のその他の向きにも、受け入れ、糊付けするように適合させることができる。糊付け装置をより垂直な方式に構成し直せば、倉庫又は他の施設で使用される平方フィート面積の点から見て大きな節約になる。
【0068】
[0076]本発明は、その精神又は本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態に具現化することができる。記載されている実施形態は、あらゆる点において、説明のみを目的とするものであって、制限を課すものではないと考えられるべきである。従って、本発明の範囲は、以上の説明によってではなく、付随の特許請求の範囲によって示されている。特許請求の範囲の意味及び等価範囲に含まれるあらゆる変更は、それらの範囲内に網羅されるものとする。
【符号の説明】
【0069】
100 糊付け装置
102 外筐体
103 蓋
104 糊分注器械
105 糊分注器本体
106 取付ブラケット
107 車輪
108 軌道構造
110 導管
112、116、118 ライン
114 糊溜め
120 足ペダル
122 ライン
124a−124e スイッチ
130 支持構造
132 支持板
134 支持脚
136、138 第2押さえ部
140 レバー
142 ピストン
144 糊分注器械の動く方向
146 分注ノズルの近位部分
148 分注ノズルの遠位部分
150 センサー
152 赤外線ビーム
154 仕切り壁
155 切欠け
156 第1押さえ部
158 レバーアーム
160 ピストン
162 第1折り曲げバー
163 レバーアーム
164 ピストン
166 第2折り曲げバー
168 レバーアーム
170 ピストン
172 糊
200 ボックスブランク
200a 箱
202a−202d パネル
204a−204h フラップ
206 糊代
208a−208c、210 縦罫
212a−212h 横罫
214a−214f 切り込み溝
300a、300b ボックスブランク半部
300c 箱
302a−302b、302c−302d パネル
304a−304h フラップ
306a、306b 糊代
308a、308b、310a、310b 縦罫
312a−312h 横罫
314a−314d 切り込み溝
600 操作者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
糊付け装置において、
支持構造と、
前記支持構造に連結されている支持板であって、包装材料を支持するように構成されている支持板と、
前記包装材料の第1部分を前記支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部と、
糊供給部に流体連結されている糊分注ノズルを有する糊付け器械であって、前記糊分注ノズルが前記支持構造に、前記包装材料の少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布するのを容易にするため前記糊分注ノズルを前記支持構造上で第1位置と第2位置の間で選択的に動かすことができるように、可動式に取り付けられている、糊付け器械と、
前記包装材料の前記第1部分と前記包装材料の第2部分の少なくとも一方の少なくとも1つの縁部表面に糊が塗布された後、前記第1部分を前記第2部分の上へ折るように構成されている折り曲げ器械と、を備えている糊付け装置。
【請求項2】
前記糊分注ノズルは、当該糊分注ノズルが前記第1位置と前記第2位置の間で動くのを容易にするように適合されている軌道構造及び駆動機構組立体に動作可能に連結されている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項3】
前記包装材料を前記支持板上で実質的に糊分注ノズルの下方に整列させるための少なくとも1つの整列手段を更に備えている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項4】
前記第1押さえ部と前記折り曲げ器械は、前記包装材料の保持及び折り曲げを容易にするため別々に電動化されている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項5】
前記第1押さえ部は、前記包装材料の遠位端に配置されている1層又はそれ以上の層の包装材料を保持する、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項6】
前記第1押さえ部は、更に、前記包装材料の第2部分を前記第1押さえ部に当てて整列させるように構成されている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項7】
前記包装材料が前記糊分注ノズルの下方に存在していることを検知するように構成されている少なくとも1つのセンサーを更に備えている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項8】
前記包装材料の第2部分を前記支持板上に保持するように構成されている第2押さえ部を更に備えている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項9】
前記第2押さえ部は、少なくとも2層の前記包装材料を前記支持板状に保持するように構成されている、請求項8に記載の糊付け装置。
【請求項10】
前記第2押さえ部は、前記包装材料の前記第2部分の保持を容易にするため電動化されている、請求項8に記載の糊付け装置。
【請求項11】
前記折り曲げ器械は、前記包装材料の前記第1部分を前記包装材料の前記第2部分の上へ、少なくとも2つの段階で折るように構成されており、即ち
第1段階では、前記第1押さえ部が前記第1部分を保持した状態で、前記第1部分が90°を通り越して折られ、
第2段階では、前記第1押さえ部が引き上げられて前記第1部分から離れた後に、前記第1部分が前記第2部分の上へ折られる、
ように構成されている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項12】
前記折り曲げ器械は少なくとも第1折り曲げバーと第2折り曲げバーとを含み、
前記第1折り曲げバーは、前記包装材料の前記第1部分を前記包装材料の前記第2部分の上へ折るように構成され、
前記第2折り曲げバーは、前記包装材料の前記第1部分を前記包装材料の前記第2部分の上へ封緘するのを容易にするため、前記第1折り曲げバーの下で前記包装材料を支持するように構成されており、
前記第1折り曲げバーと前記第2折り曲げバーは、少なくとも1つの機械的アクチュエータによって、個々別々に作動する、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項13】
前記第1折り曲げバーと前記第2折り曲げバーは、複数の離間された機械的アクチュエータによって、個々別々に作動する、請求項12に記載の糊付け装置。
【請求項14】
前記糊付け器械はホットグルーを分注する、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項15】
前記包装材料は、複数の隣り合うパネルと前記パネルのうち1つのパネルの縁から延びる糊代とを有するボックスブランクを備えている、請求項1に記載の糊付け装置。
【請求項16】
前記糊代の第1端と第2端を検知するように構成されている少なくとも1つのセンサーを更に備え、前記少なくとも1つのセンサーは、前記糊分注ノズルに前記ボックスブランクの前記糊代の前記第1端と前記第2端の間へ糊を分注させるように、前記糊分注ノズルと動作可能に関係付けられている、請求項15に記載の糊付け装置。
【請求項17】
前記糊分注ノズルは、前記糊代を前記隣接するパネルの外面に糊付けできるように、前記糊代の内側面上へ糊を分注するように適合されている、請求項16に記載の糊付け装置。
【請求項18】
前記糊分注ノズルは、前記糊代を前記隣接するパネルの外面に糊付けできるように、前記隣接するパネルの前記外面上へ糊を分注するように適合されている、請求項16に記載の糊付け装置
【請求項19】
前記折り曲げバーは、前記ボックスブランクに糊が塗布された後に、前記糊代を前記ボックスブランクの隣接するパネルの上へ折るように適合されている、請求項15に記載の糊付け装置。
【請求項20】
箱を製作するための方法において、
複数のパネルと、前記パネルの少なくとも1つから延びる少なくとも1つの糊代と、を有するボックスブランクを提供する工程であって、前記パネルの少なくとも1つと前記少なくとも1つの糊代の間には前記ボックスブランクを折ることを容易にするため、縦罫又は横罫が随意的に配置されている、ボックスブランクを提供する工程と、
前記ボックスブランクを、第1パネルの縁と糊代が互いに隣接し且つ前記ボックスブランクの周辺部に配置されるように、略矩形形状に配列する工程と、
前記糊代を前記第1パネルに固定して糊付けされたボックスブランクを形成する工程と、を備えており、前記糊代を前記第1パネルに固定する工程は、前記ボックスブランクを、以下の工程、即ち、
前記糊代の一部分を所定の場所に固定的に保持する工程と、
前記第1パネルの一部分を、前記第1パネルの縁が前記糊代に隣接して配置されるように、所定の場所に固定的に保持する工程と、
前記糊代と前記第1パネルの縁の少なくとも一方に糊を塗布する工程と、
前記糊代を前記第1パネルの上へ、それらの間に前記糊を挟んで折る工程と、を行うように適合されている糊付け装置の第1側へ挿入する工程を含んでいる、方法。
【請求項21】
前記糊付けされたボックスブランクを糊付け装置の前記第1側から引き出す工程を更に備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記糊代を前記第1パネルの上へ少なくとも2つの段階で折る工程であって、即ち、
第1段階では、前記糊代の前記部分を所定の場所に固定的に保持しながら前記糊代を折り、
第2段階では、前記糊代の前記部分への保持を解除し、前記糊代を前記第1パネルの上へ折る、
2つの段階で折る工程を更に備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記糊代を前記第1パネルに当てて、それらの間に前記糊を挟んで圧縮する工程を更に備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記糊代の前記部分は、第1の電動式押さえ部によって所定の場所に固定的に保持される、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の電動式押さえ部は、1層又はそれ以上の層の前記ボックスブランクを保持する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の電動式押さえ部は、実質的に、前記パネルの少なくとも1つと前記少なくとも1つの糊代の間に配置されている縦罫又は横罫上に下ろされる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の電動式押さえ部は、前記パネルの少なくとも1つと前記少なくとも1つの糊代の間に縦罫又は横罫を形成する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の電動式押さえ部は、更に、前記包装材料の第2部分を当該第1の電動式押さえ部に当てて整列させるように構成されている、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記第1パネルの前記部分は、第2の電動式押さえ部によって所定の場所に固定的に保持される、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
糊を前記ボックスブランクの所望の部分だけに塗布するのを容易にするため、前記糊代の配置位置を検知する工程を更に備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記糊代を前記第1パネルに固定する工程は、前記糊代を前記第1パネルの外面上へ貼り付ける工程を備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
前記糊代は前記第1パネルの上へ、電動式折り曲げバーを使って折られる、請求項20に記載の方法。
【請求項33】
糊付け装置において、
糊供給部に流体連結されている糊分注ノズルを有する糊付け器械であって、前記糊分注ノズルは、当該糊分注ノズルが複数の隣り合うパネルと第1パネルから延びる少なくとも1つの糊代とを有するボックスブランクの少なくとも1つの縁部表面の長さに沿って糊を塗布できるように第1位置から第2位置へ動くのを容易にするため、軌道構造及び電動式駆動機構組立体に動作可能に連結されている、糊付け器械と、
前記糊分注ノズルが前記ボックスブランクに糊を塗布する際に、当該ボックスブランクを支持するように構成されている支持板と、
前記ボックスブランクを前記支持板上で実質的に前記糊分注ノズルの下方に整列させるための少なくとも1つの整列手段と、
前記糊代の第1端と第2端を検知するように構成されている少なくとも1つのセンサーであって、前記糊分注ノズルに前記ボックスブランクの前記糊代の前記第1端と前記第2端の間にだけ糊を塗布させるように、前記糊分注ノズルと動作可能に関係付けられているセンサーと、
前記糊代の少なくとも一部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第1押さえ部と、
前記包装材料の第2部分を支持板上に選択的且つ固定的に保持するように構成されている第2押さえ部と、
前記糊代又は前記ボックスブランクの隣接するパネルの少なくとも一方の少なくとも1つの縁部表面に糊が塗布された後、前記糊代を前記隣接するパネルの上へ折るように構成されている折り曲げ器械と、を備えている糊付け装置。
【請求項34】
前記第1押さえ部、前記第2押さえ部、及び前記折り曲げバーは、前記ボックスブランクの保持と折り曲げを容易にするため、別々に電動化されている、請求項33に記載の糊付け装置。
【請求項35】
前記糊付け器械はホットグルーを分注する、請求項33に記載の糊付け装置。
【請求項36】
前記折り曲げバーは、前記糊代と前記隣接するパネルを、それらの間に前記糊を挟んで一体に圧縮し、その間に前記糊は硬化する、請求項33に記載の糊付け装置。
【請求項37】
前記糊分注ノズルは、前記糊代を前記隣接するパネルの外面に糊付けできるように、前記隣接するパネルの外面上に糊を分注するように適合されている、請求項33に記載の糊付け装置。
【請求項38】
前記糊付け装置は、複数のボックスブランクを同時に受け入れる寸法と構成である、請求項33に記載の糊付け装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つのセンサーは、前記糊分注ノズルに、前記糊付け装置内に同時に受け入れられた前記複数のボックスブランクのそれぞれの各糊代の第1端と第2端の間にだけ糊を分注させるように、前記複数のボックスブランクのそれぞれの前記第1端と前記第2端を検知するように構成されている、請求項38に記載の糊付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−509778(P2012−509778A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536544(P2011−536544)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/064477
【国際公開番号】WO2010/057053
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(511117392)パックサイズ,エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】