説明

自動発払機

【課題】投票カードから読み取った投票情報を修正する際に、修正画面として投票カードの画像を表示部に表示することにより、取引を迅速にする自動発払機を提供する。
【解決手段】投票カードの画像情報を取得するイメージスキャナ部12と、イメージスキャナ部12によって取得された画像情報を記憶する記憶部13と、投票情報を修正するための修正画面を生成する画面生成手段と、読み取った投票情報を修正する場合、記憶部13に記憶された画像情報と、投票情報の修正を要する画像情報の領域に関連付けられて表示入力部2に表示される、投票情報を修正するための操作画面とを含む修正画面を、画面生成手段によって生成して、表示入力部2によって表示するよう制御する制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動発払機に係り、特に、公営競技場や場外投票券売場などに設置される自動発払機に関する。
【背景技術】
【0002】
競艇場等の公営競技場やその場外投票券売場には、投票券を販売(発券)する自動発券機、的中した投票券(的中投票券)を払い戻す自動払い戻し機及びその両方の機能を備えた自動発払機が設置されている。
【0003】
自動発払機には、その正面パネルに貨幣の挿入口、払出口、投票カードや投票券の挿入口、投票券の排出口、表示部や利用者の操作のための各種操作ボタンを有する操作部が設けられている。特許文献1には、表示部で表示される案内情報に従って、的中投票券と他のレースの投票カードとを挿入し、操作部で所定の操作を行うことにより、このレースの投票券を的中投票券で購入できる投票券自動販売払戻機に関する技術が記載されている。特許文献2には、表示画面に投票カードの読み取り内容の画面が表示され、この表示画面に表示された内容に誤りがあると、この誤りを修正やカード返却などのかかる誤りに対して予測される操作のための部分画面(タッチキーなどの画面)が予め格納されているメモリから読み出され、投票カードの内容が表示される表示画面に表示され、タッチ操作によって修正の可能な自動発払機に関する技術が記載されている。特許文献3には、投票シートの内容を表示画面上で修正することができる表示端末装置に関する技術が記載されている。
【0004】
これらの特許文献では、投票カードに記入した内容に記入ミスがあったり、記入内容が読取れなかったりする場合、販売しようとする投票券と同じ、もしくは投票券に近い形式で読み取ることの出来た投票情報と修正箇所を表示することにより利用者に記入内容の修正を促している。
【0005】
【特許文献1】特開平11−149508号公報
【特許文献2】特開2005−157493号公報
【特許文献3】特開2003−6694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、自動発払機に投票カードが取り込まれてしまうと、利用者は、投票カードに記入した内容を確認することができないので、記入した内容を思い出すためには、予め記入内容を覚えておく必要がある。従って記入内容を忘れてしまった場合、利用者は、投票を取消す操作を行って、自動発払機から投票カードを取り出し、その内容を確認しなければならない。
【0007】
また、自動発払機に投入された投票カードの記入内容が、記入箇所の誤り、記入漏れ等の記入ミスであっても、利用者からのクレームが生じる場合もあり、このようなクレームが生じると、自動発払機に取り込まれた投票カードを探したり、修正内容を詳細に説明するなど、その都度、自動発払機の保守員の対応が必要となり、投票券の購入及び払い戻しの取引の効率が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、投票カードから読み取った投票情報を修正する際に、修正画面として投票カードの画像を表示部に表示することにより、取引を迅速にする自動発払機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の自動発払機は、好ましい例では、投票券を購入するための投票情報が記入された投票カードを読み取り、読み取れた情報を含む画面を表示部に表示することができる自動発払機において、該投票カードの画像情報を取得する画像情報取得部と、該画像情報取得部によって取得された該画像情報を記憶する記憶部と、投票情報を修正するための修正画面を生成する画面生成手段と、読み取った投票情報を修正する場合、該記憶部に記憶された該画像情報と、投票情報の修正を要する該画像情報の領域に関連付けられて該表示部に表示される、投票情報を修正するための操作画面とを含む該修正画面を、該画面生成手段によって生成して、該表示部によって表示するよう制御する制御手段とを有するように構成することができる。
【0010】
また、好ましい例では、該操作画面から入力された修正した投票情報を、該投票カードに印字する印字部を有するように構成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、投票カードから読み取った投票情報を修正する際に、修正画面として投票カードの画像を表示部に表示することにより、取引を迅速にする自動発払機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は、本実施例による自動発払機の構成例を示す図である。
【0014】
自動発払機1は、競艇場等の公営競技場に設置され、利用者(顧客)により投票カード21(図2)に記入された投票情報に基づいて投票券31(図3)の発券又は払い戻しを行う装置であり、表示入力部2、紙幣入出金部3、硬貨投入部4、硬貨受取り部5、投票カード投入部6、投票券投入部7、投入券返却部8、発券部9、制御部10、読み取り部11、イメージスキャナ部12、印字部15及び記憶部13を有する。また、自動発払機1は、データベースを備え、投票券を発券する端末コンピュータの番号、レース番号、投票内容、発券通番、発行金額を含む投票券の発券情報等を記憶して管理するホストコンピュータ14に接続されている。
【0015】
表示入力部2は、操作案内及び投票情報の表示を行う表示部と、利用者の操作により入力を行う入力部(例えばタッチパネル)から構成されている。表示入力部2には、投票券を購入するための案内画面が表示される。案内画面には、投票カード21に記入された投票情報を修正するための修正画面が含まれ、修正画面の詳細については図4乃至8を用いて後述する。
【0016】
紙幣入出金部3は、紙幣の入出金を行う。硬貨投入部4及び硬貨受取り部5は、硬貨の入出金を行う。投票カード投入部6は、利用者によって投票カード21が投入される。投票券投入部7は、投票券のうち投票が的中した投票券(的中券)が投入される。投入券返却部8は、投入された投票カード21及び投票券が読み取れなかった場合、利用者へその券片を返却する。発券部9は、投票券を発券する。
【0017】
読み取り部11は、投入された投票カード21に記入された情報を読み取る。イメージスキャナ部12は、投票カード21の表面像を撮影し画像データとして取り込む。尚、読み取り部11及びイメージスキャナ部12は、同一の装置で構成してもよい。印字部15は、投票カード21の記入内容が修正されると、投票カード21に修正した内容を印字する。記憶部13は、読み取り部11によって読み取られた投票カード21の投票情報である投票カード情報500(図9)及びイメージスキャナ部12によって取り込まれた投票カード21の画像データである投票カード画像データ504(図9)を記憶する。
【0018】
制御部10は、各構成部を統括して制御する。また、制御部10は、投票カード21から読み取った投票情報を修正するための修正画面を生成する画面生成手段を有する。また、投票カード21から読み取った投票情報を修正する場合、記憶部13に記憶された投票カード画像データ504と、投票カード画像データ504の投票情報の修正を要する領域に関連付けて投票情報を修正するための操作画面(図4乃至8を用いて後述)とを含む修正画面を画面生成手段によって生成し、生成した修正画面を表示入力部2に表示するよう制御する制御手段を有する。制御部10は、CPUを有し、所定のプログラムがCPUで実行されることによって、これらの機能を実現する。
【0019】
図2に、投票に用いられる投票カード21の例を示す。投票カード21には、利用者(投票券購入者)が選択する開催場、レース番号、投票する馬や舟の番号及び購入金額を記入するための対象枠22を有する。
【0020】
図3に、自動発払機1から発券された投票券31、33の例を示す。投票券31、33には、投票したレース番号、投票した馬、舟、車等の番号が印刷されるとともに、その印刷された内容がバーコードにより情報記録エリア32、34に記録される。このバーコードは、投票券31、33を発券した後の取り消し処理や精算の際に、端末コンピュータによって読み取られる。ここで、情報記録エリア32、34は、バーコードの記録に限らず、磁気による磁気記録としてもよい。尚、これ以降の実施例の説明では、投票券は投票券31及び32のうち、投票券31を例に取り上げて説明する。
【0021】
図4乃至8は、本実施例による表示入力部2に表示される修正画面を説明するための図である。
【0022】
図4に、修正画面401の構成例を示す。修正画面401は、表示入力部2に表示され、投票券31に記入された投票情報を確認又は修正するための画面であり、投票券画面402及び修正選択画面403を有する。投票券画面402は、読み取り部11によって挿入された投票カード21を読み取った情報に基づいて作成され、投票カード21を読み取った結果、問題のある修正対象箇所404を他の箇所とは異なる背景色、修正箇所周辺の縁取り、点滅等により強調して表示する。修正選択画面403には、利用者に修正操作を促すメッセージ、及び、修正のための選択肢ボタン403aが備えられた操作部が表示される。
【0023】
さらに、修正画面401には、図5に示すように、投票券画面402で表示している投票カード21の画像を表示する投票カード拡大画面405が表示され、さらに、図6のように、投票カード21の詳細イメージを表示する修正箇所拡大画面407が表示される。尚、投票カード拡大画面405では投票券画面402と同様に、投票カード21を読み取って問題があった修正箇所406を他の箇所とは異なる背景色、修正箇所周辺の縁取り、点滅等により強調して表示する。修正箇所拡大画面407は、修正対象となる箇所の周辺のイメージ(投票カード21紙面の対象枠22)が拡大して表示され、修正ボタン420が選択されると、投票カード修正画面409(図7)へ移行する。
【0024】
投票カード修正画面409では、操作画面に表示された修正箇所の番号が選択されると(図8の投票カード修正画面409a)、投票カード21に記入された内容が修正される。投票カード21に記入された内容が修正されると、修正内容確認画面412が表示され、修正内容確認画面412に備えられた確認ボタン481、やり直しボタン482又はカード返却ボタン483が操作されることにより、修正した内容の確認、やり直し又は投票カード自体の取り消しが実行される。
【0025】
尚、投票カード拡大画面405、修正箇所拡大画面407及び投票カード修正画面409は、読み取った投票カードイメージをそのまま表示するだけでなく、印刷された番号などの文字と下地とのコントラストの高低や色調の変更、文字色や下地の色の変更などの画像加工を施すことで、表示する画像自体を見易くしたり、修正箇所の文字を強調または弱調してもよい。
【0026】
図9は、投票カード情報500及び投票カード画像データ504について説明するための図である。
【0027】
投票カード情報500は、読み取り部11によって投票カード21から読み取られた投票情報であり、投票カード番号501、受付日時502及び投票カード画像番号503から構成されている。投票カード番号501は、投票カード21を識別するための識別番号であり、自動発払機1に投入された順に番号が付けられる。受付日時502は、自動発払機1に投入された投票カード21を受け付けた日時に係る情報である。投票カード画像番号503は、投票カード画像データ504(後述)を識別するための識別番号である。
【0028】
投票カード画像データ504は、イメージスキャナ部12によって投票カード21から読み取られた画像情報である。投票カード画像データ504には、投票カード21を識別するために、投票カード画像番号503に関連付けられて番号タグ505が設定されている。尚、投票カード情報500及び投票カード画像データ504は、記憶部13に記憶されている。
【0029】
図10は、自動発払機1による投票券21の発券処理を説明するための図である。
【0030】
自動発払機1は、利用者が表示入力部2に表示される案内画面に従って操作することにより所望の情報が入力される。まず、現金又は的中券が、紙幣入出金部3、硬貨投入部4又は的中券投入部7へ投入される(S601)。投票券31が投入された場合、制御部10は投入された投票券31が的中券か否かを判断する。次に、利用者によって予め選択した投票内容が記入された投票カード21が、投票カード投入部6より挿入される(S602)。読み取り部11は、投入された投票カード21に記入された投票情報(開催場名、レース番号、組番(投票する番号)、式別(単勝、連勝、単式、複式等)及び投票金額)を読み取る(S603)。
【0031】
制御部10は、予めホストコンピュータ14から受信して記憶部13に記憶した投票情報(開催場名、開催レース数、出走数を含む開催情報等)と、投入された投票カード21から読み取った投票情報とを比較することにより、投票カード21から読み取った投票情報が有効か否かを判断する(S604)。また、同時に、イメージスキャナ部12は、投票カード21の投票カード画像データ504として画像データを読み取る。制御部10は、イメージスキャナ部12によって読み取られた投票カード画像データ504に番号タグ505を付して投票カード画像番号503として、投票カード番号501及び受付日時502とともに投票カード情報500として記憶部13に記憶する。尚、S604における投票情報の有効性の判断については、自動発払機1が判断する構成に限らず、投票情報をホストコンピュータ14へ送信することにより、送信された投票情報に基づいてホストコンピュータ14が判断する構成としてもよい。
【0032】
投票情報が有効であると判断した場合、制御部10は、ホストコンピュータ14へ発券許可を要求し、ホストコンピュータ14から発券許可の通知を受け取ると(S605)、印字部15は、予め決められた印刷フォーマットに従って、投票券31の表面に投票情報を含む発券情報を印刷し、さらに、同様の情報であるバーコードを投票券31の情報記録エリア32に印刷して、印刷された投票券31を発券部9から発券する(S606)。
【0033】
S604で、投票情報が有効でないと判断された場合、制御部10は、投票情報の修正が可能か否かを判定する(S607)。記入内容の修正が可能と判定した場合、制御部10は、表示入力部2に修正画面401を表示し、さらに、修正画面401の修正対象箇所404を、背景色変更、文字色変更、囲み枠表示等の画像加工によって強調して表示することにより、利用者に対して記入内容の確認と修正を促す(S608)。例えば、15:00の時点で、その日の10:00に終了したレースに対しての投票があった場合、過去に遡る発券はできないので、レースの変更をさせるために、投票カード21に記入された内容を修正させる。また、開催場名やレース番号、式別、組番等が未記入であったり、当日該当する番号がないにもかかわらず指定できない番号が記入されている場合なども、投票カード21に記入された内容を修正させる。また、例えば、金額の未記入や、複数箇所の記入が許可されていない箇所での複数記入などの表示入力部2の画面上からの修正が困難である場合には、投票券31の発券や投票カード21の修正を行わず、自動発払機1に投入された投票カード21は利用者へ返却される(S615)。
【0034】
S607で投票情報の修正が可能であると判定された場合、投票カード21から読み取った投票情報に基づいて、修正画面401には投票券画面402及び修正選択画面403が表示され、利用者はこの修正選択画面403から選択肢ボタン403aをタッチ操作で選択することで投票カード21の記入内容を修正することができる(S608)。投票券画面402上で強調表示された投票カード読み取り結果の修正対象箇所404の画面部分が利用者によってタッチ操作されると(S609)、制御部10は、制御手段によって、投入された投票カード番号501に対応した投票カード画像番号503に関連付けられた番号タグ505に対応する投票カード画像データ504を、記憶部13から読み出して、読み出した投票カード画像データ504を有する投票カード拡大画面405を画面生成手段によって生成し、図5のように強調表示された修正対象箇所404に関連付けて表示入力部2に表示する(S610)。尚、投票カード拡大画面405も修正対象箇所404と同様に強調表示を行う。
【0035】
投票カード拡大画面405の修正箇所406の画面部分がタッチ操作されると(S611)、制御部10は、制御手段によって、さらに、図6のような修正箇所拡大画面407を画面生成手段によって生成し、修正箇所406に関連付けてこの修正箇所拡大画面407を表示入力部2に表示する(S612)。修正箇所拡大画面407には修正箇所周辺の投票カード21の表面や記入結果を含むイメージが大きく表示されており、利用者は投票カード21の修正箇所の紙面状態を見ることができる。
【0036】
さらに、修正箇所拡大画面407上から修正ボタン420が選択されると、修正箇所拡大画面407は投票カード修正画面409に切り替わる(S613)。投票カード修正画面409では投票カードイメージ上の番号がタッチ操作で選択されると、修正選択画面403と同様に投票記入内容の修正、変更が可能となる(S614)。ここで、投票カード修正画面409に表示されている番号のうち、記憶部13に記憶された開催情報などから選択が許可されていない番号は、ハッチング処理や背景色変更などによって弱調表示されており、該当番号部に対してタッチ操作が実行されても選択することはできない。
【0037】
尚、修正画面401上に投票カード拡大画面405、修正箇所拡大画面407及び投票カード修正画面409が表示されている状態においても、修正選択画面403の選択肢ボタン403aがタッチ操作されることで、記入内容を修正することは可能である。
【0038】
本実施例では、指定が許可されていない番号は「6」であり、利用者は、その「6」を含む「6−5」と投票カード21に記入した場合の例を示す。そこで、自動発払機1は、投票カード21を読み取った結果、利用者に番号の修正を促すため修正画面401を表示する。利用者は、「6」が記入された投票カード21の記入内容を、投票カード拡大画面405及び修正箇所拡大画面407により確認することができる。次に、利用者は、修正箇所拡大画面407から修正ボタン420を選択して、投票カード修正画面409を表示させることで、投票カード21の記入内容を修正することができる。このとき、許可されていない番号「6」は、ハッチング処理で弱調表示されることにより選択できないことが視覚化されると共に、画面がタッチ操作されても選択されない。利用者は、投票カード修正画面409上の番号「1〜5」のどれか一つを画面のタッチなどで選択すると(本実施例では「2」を選択)、投票カード修正画面409は投票カード修正画面409aへ移行し、投票券画面402上の修正対象箇所404(図7)も修正対象箇所411(図8)に「2」が再表示されると共に修正内容確認画面412が表示され、確認ボタン481を選択すると修正操作は完了する。
【0039】
また、自動発払機1は、読み取り部11又はイメージスキャナ部12の付近に、さらに、投票カード21へ印字する印字部15を有する構成とすることにより、投票カード21の記入内容を修正した後、投票カード21に修正した内容を印字する。この構成により、投票カード21に修正履歴を残すことが可能となり、投票カード21の修正後における利用者からの問い合わせにも迅速に対応することができる。尚、修正履歴を印字する場合、文字の色は記入時とは異なる色(例えば赤色)を使用することにより、利用者が最初に投入した際の投票カード21に記載した内容との区別が容易となる。また、印字部は投票カード21の修正箇所に穴をあけるパンチ機構を有する構成としてもよい。
【0040】
また、修正操作には、修正選択画面403による修正操作及び投票カード修正画面409による修正操作の2種類があるが、自動発払機毎に、どちらか一方、又は、両方による修正操作を選択可能であるように制御部10で設定する構成としてもよい。
【0041】
以上、本実施例によれば、投票カード21の画像情報を表示入力部2に表示する構成にすることにより、自動発払機1に投入された投票カード21の記入内容が表示入力部2の画面上に表示されるので、投票カードの記入内容を修正する必要がある場合でも、利用者は、表示入力部2の画面上に表示された投票カード21の画像を確認しながら修正ができるため、従来のように、予め投票カード21に記入した内容を記憶しておく必要がなくなるという効果がある。また、このような操作性の向上により、自動発払機1が占有される時間の短縮化、また、利用者からの操作に係るクレームの減少を図ることができることから、迅速な取引を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施例による自動発払機の構成例を示す図。
【図2】本実施例による投票カードを説明するための図。
【図3】本実施例による投票券を説明するための図。
【図4】本実施例による修正画面を説明するための図。
【図5】本実施例による投票カード拡大画面を説明するための図。
【図6】本実施例による修正箇所拡大画面を説明するための図。
【図7】本実施例による投票カード修正画面を説明するための図。
【図8】本実施例による修正内容確認画面を説明するための図。
【図9】本実施例による投票カード情報及び投票カード画像データを説明するための図。
【図10】本実施例による投票券の発券処理を説明するための図。
【符号の説明】
【0043】
1:自動発払機、 2:表示入力部、 3:紙幣入出金部、 4:硬貨投入部、 5:硬貨受取り部、 6:投票カード投入部、 7:投票券投入部、 8:投入券返却部、 9:発券部、 10:制御部、 11:読取り部、 12:イメージスキャナ部、 13:記憶部、 14:ホストコンピュータ、 15:印字部、 21:投票カード、 31、33:投票券、 32、34:情報記録エリア、 401:修正画面、 402:投票券画面、 403:修正選択画面、 404、411:修正対象箇所、 405:投票カード拡大画面、 406:修正箇所、 407:修正箇所拡大画面、 409、409a:投票カード修正画面、 412:修正内容確認画面、 420:修正ボタン、 500:投票カード情報、 504:投票カード画像データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票券を購入するための投票情報が記入された投票カードを読み取り、読み取れた情報を含む画面を表示部に表示することができる自動発払機において、
該投票カードの画像情報を取得する画像情報取得部と、
該画像情報取得部によって取得された該画像情報を記憶する記憶部と、
投票情報を修正するための修正画面を生成する画面生成手段と、
読み取った投票情報を修正する場合、該記憶部に記憶された該画像情報と、投票情報の修正を要する該画像情報の領域に関連付けられて該表示部に表示される、投票情報を修正するための操作画面とを含む該修正画面を、該画面生成手段によって生成して、該表示部によって表示するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする自動発払機。
【請求項2】
該操作画面から入力された修正した投票情報を、該投票カードに印字する印字部を有することを特徴とする請求項1の自動発払機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−265895(P2009−265895A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114035(P2008−114035)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】