自動製パン機
【課題】焼成中に発生する排気を確実に排出することができる自動製パン機を提供すること。
【解決手段】製パン容器6を着脱自在に収容可能な焼成室5を有する本体2と、前記製パン容器6の上方を開閉自在に覆うと共に通気路15を有する蓋体3と、この蓋体3の前記焼成室5側に着脱自在に取り付けられる副材料容器21とを有する自動製パン機1において、前記副材料容器21に、副材料収容室25と、通気部としての通気室26とを設け、この通気室26に、入口開口30と出口開口31を有する第二通気路32を設けると共に、この第二通気路32を前記蓋体3の通気路15と連通させたことにより、副材料容器21の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を前記第二通気路32と通気路15を経由させて前記自動製パン機1の外部に排出させ、パンの水蒸気過多による焼き上がりの失敗を防止することができる。
【解決手段】製パン容器6を着脱自在に収容可能な焼成室5を有する本体2と、前記製パン容器6の上方を開閉自在に覆うと共に通気路15を有する蓋体3と、この蓋体3の前記焼成室5側に着脱自在に取り付けられる副材料容器21とを有する自動製パン機1において、前記副材料容器21に、副材料収容室25と、通気部としての通気室26とを設け、この通気室26に、入口開口30と出口開口31を有する第二通気路32を設けると共に、この第二通気路32を前記蓋体3の通気路15と連通させたことにより、副材料容器21の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を前記第二通気路32と通気路15を経由させて前記自動製パン機1の外部に排出させ、パンの水蒸気過多による焼き上がりの失敗を防止することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製パン工程の途中で、副材料をパン生地に投入できるようにした自動製パン機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動製パン機としては、焼成室を有しこの焼成室内にコンテナー(本発明の製パン容器に相当する)を着脱自在に収容可能な本体と、前記コンテナーの上方を開閉自在に覆うと共に排気口(本発明の通気路に相当する)を有する本体蓋体(本発明の蓋体に相当する)と、この本体蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる容器(本発明の副材料容器に相当する)とを有し、この容器に、前記本体蓋体の排気口に対応した排気口を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような自動製パン機は、前記容器の底面を開放させることで、前記容器内の副材料を前記コンテナー内に投入し、このコンテナー内のパン生地と混合させるように構成されている。そして、前記容器の底面を開放させることで、製パン工程中に発生する排気は、前記容器内空間及び両排気口を経て自動製パン機の外部に排出される。また、副材料を含まないパンを焼く場合、前記容器を前記本体蓋体から取り外すことで、製パン工程中に発生する排気は、前記本体蓋体の排気口から自動製パン機の外部に排出される。なお、前記排気口は、高温の水蒸気が排出されるため、安全上の理由から、自動製パン機の後部に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3666451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような自動製パン機は、副材料を含まないパンを焼く場合に、前記容器を誤って前記本体蓋体に取り付けたままにしておくと、製パン工程中に発生する排気を前記排気口から排出させにくく、排気を前記焼成室内に滞留させてしまうという問題がある。このように、排気、特に水蒸気を前記焼成室内に滞留させてしまうと、パンの焼き上がりに悪影響を及ぼす虞がある。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、焼成中に発生する排気を確実に排出することができる自動製パン機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の自動製パン機は、焼成室を有しこの焼成室内に製パン容器を着脱自在に収容可能な本体と、前記製パン容器の上方を開閉自在に覆うと共に通気路を有する蓋体と、この蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる副材料容器とを有する自動製パン機において、前記副材料容器に、副材料収容室と通気部とを設け、この通気部に、入口開口と出口開口を有する第二通気路を設けると共に、この第二通気路を前記蓋体の通気路と連通させたものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の自動製パン機は、請求項1において、前記副材料容器に底蓋を設けると共に、この底蓋が開放した状態において、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1に記載の自動製パン機は、以上のように構成することにより、副材料容器の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する排気を前記第二通気路と通気路を経由させて自動製パン機の外部に排出させることができる。
【0009】
また、前記副材料容器の底蓋が開放した際に、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したことで、開放した前記底蓋が前記第二通気路の入口開口と重ならないので、前記底蓋の開閉に拘わらず、製パン工程中に発生する排気を自動製パン機の外部に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態を示す製パン機の全体の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図2】同、全体の外観図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図である。
【図3】同、副材料容器の平面図である。
【図4】同、上蓋を開いた状態における副材料容器の平面図である。
【図5】同、副材料容器の左側面図である。
【図6】同、副材料容器の背面図である。
【図7】同、副材料容器のA−A断面図である。
【図8】同、下蓋を開いた状態における副材料容器のA−A断面図である。
【図9】同、副材料容器の底蓋の開閉動作を示す説明図である。
【図10】同、副材料容器の底蓋の開閉動作を示す説明図である。
【図11】同、副材料容器を取り付けた状態における要部の断面図である。
【図12】同、副材料容器を取り付けていない状態における要部の断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態実施形態を示す製パン機の副材料容器を取り付けた状態における要部の断面図である。
【図14】同、副材料容器を取り付けていない状態における要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図12に基づいて説明する。1は本発明の自動製パン機である。この自動製パン機1は、本体2と、蓋体3とを有して構成される。そして、前記本体2と蓋体3は、それぞれの後部に設けられたヒンジ機構4によって接続される。前記本体2は、焼成室5内に製パン容器6を着脱自在に取り付けることができるように構成される。また、前記本体2の内部には、ソレノイド7Aとプランジャ7Bからなるアクチュエータ7が設けられる。更に、前記本体2の前部には、操作部2Aが設けられる。なお、前記本体2自体は、前述した特許文献1等でよく知られているので、以下の説明を省略する。
【0012】
前記蓋体3は、前記焼成室5の一部を構成する金属製の内蓋体8と、この内蓋体8の外側を覆うように構成される合成樹脂製の外蓋体9と、この外蓋体9の天面9Aを覆うように設けられる耐熱ガラス製の化粧板部10とを有して構成される。前記内蓋体8の天面8Aと外蓋体9の天面9Aの中央部には、それぞれ開口8B,9Bが設けられる。そして、前記化粧板部9における前記各開口8B,9Bと重なる部分が、透明な窓部11となる。また、前記蓋体3には、前記内蓋体8の前記焼成室5側に突出するように、後述する副材料容器21を取り付けるための受部12が設けられる。この受部12は、前記内蓋体8の天面8Aに沿うように形成された溝部12Aを有する。なお、前記受部12は、前記窓部11よりも後方に設けられる。また、前記内蓋体8の天面8Aにおける前記窓部11よりも後方には、位置決め凹部8Cが形成される。更に、前記内蓋体8の後壁部8Dには、入口開口13が形成される。また、前記外蓋体9の背面9Cには、出口開口14が設けられる。そして、前記入口開口13と出口開口14とを接続するように、通気路15が前記蓋体3に形成される。
【0013】
なお、前記蓋体3内には、リンク機構16が設けられる。このリンク機構16は、前記アクチュエータ7によって押される杆状部17と、この杆状部17を前記アクチュエータ7側に付勢する付勢手段18と、前記杆状部17と連動する梃子状部19とを有して構成される。この梃子状部19は、回動軸19Aと、操作腕部19Bと、作用腕部19Cとを有して構成され、前記回動軸19A回りに回動可能に構成される。そして、前記作用腕部19Cの先端には、前記内蓋体8の後壁部8Dから出没可能な押圧部20が設けられる。
【0014】
前記蓋体3の受部12には、副材料容器21が着脱自在に取り付けられる。この副材料容器21は、容器本体22と、上蓋23と、底蓋24とを有して構成される。前記容器本体22は、副材料収容室25と、この副材料収容室25の後方に設けられた通気部としての通気室26と、前記副材料収容室25の上端の左右に設けられたリブ27を有する。これらのリブ27は、前記受部12の溝部12Aに対応する。また、前記容器本体22の副材料収容室25は、その上部に上開口部28を有すると共に、その下部に下開口部29を有する。また、前記通気室26は、その下面に入口開口30を有すると共に、その背面26Aに出口開口31を有する。そして、これら入口開口30と出口開口31とを接続するように、第二通気路32が形成される。なお、前記通気室26の背面26Aの形状は、前記内蓋体8の後壁部8Dにおける対応部分の形状とほぼ同じである。また、前記第二通気路32の出口開口31は、前記通気路15の入口開口13に対応して設けられる。これによって、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けた際に、前記背面26Aは、前記後壁部8Dに殆ど隙間なく当接すると共に、前記出口開口31は、前記通気路15の入口開口13と連通する。従って、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けることで、前記第二通気路32は、前記通気路15と連通する。
【0015】
また、前記通気室26内には、前記底蓋24を開放させるための開閉機構33が設けられる。この開閉機構33は、回動軸34と、操作腕部35と、作用腕部36とを有し、前記回動軸34を中心として回動する。また、前記操作腕部35の端部には、前記押圧部20に対応して、被押圧部37が設けられる。この被押圧部37は、前記通気室26の背面に設けられた貫通孔38から露出する。なお、前記被押圧部37は、前記通気室26の背面より後方に突出しない。一方、前記作用腕部36の端部には、爪部39が設けられる。この爪部39は、前記下開口部29の側面に形成された貫通孔40から突出可能に構成される。そして、前記操作腕部35は、図示しない付勢手段によって、後方に付勢される。これによって、前記爪部39は、前記貫通孔40から突出するように付勢される。
【0016】
前記上蓋23は、前記容器本体22の上開口部28を開閉するように設けられる。また、前記上蓋23は、前記蓋体3に設けられた位置決め凹部8Cに対応して、位置決め凸部41を有する。また、前記底蓋24は、前記容器本体22の下開口部29を開閉するように設けられる。前記底蓋24は、板状部42と、回動腕部43と、回動軸44とを有して構成される。そして、前記回動腕部43には、前記爪部39に対応して受部45が形成される。そして、前記爪部39が前記受部45と係合することで、前記底蓋24は前記下開口部29を閉じる。一方、前記爪部39が前記受部45から外れることで、前記底蓋24は、重力よって前記回動軸44回りに回動し、前記下開口部29を開放する。なお、前記回動軸44から前記板状部42の下端までの垂直方向距離Vは、前記回動軸44から前記第二通気路32の入口開口30迄の水平方向距離Hよりも小さい。従って、前記底蓋24が開放した状態において、この底蓋24の板状部42の上後端は、前記入口開口30の前端よりも前に位置する。即ち、前記入口開口30は、前記底蓋24よりも、前記焼成室5を画定する壁である前記後壁8D側となる。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。副材料入りのパンを作る場合、まず使用者は、小麦粉や水等の主材料を前記製パン容器6内に入れた後、この製パン容器6を前記本体2の焼成室5内に設置する。一方、前記副材料容器21の底蓋24が閉じた状態で、前記上蓋23を開き、前記上開口部28から前記副材料収容室25内にレーズン等の副材料を入れた後、前記上蓋23を閉じる。この状態で、副材料は前記副材料容器21の副材料収容室25内に収容される。そして、前記副材料容器21のリブ27を、前記蓋体3の受部12の溝部12Aに挿入すると共に、前記副材料容器21の上蓋23の位置決め凸部41を、前記蓋体3の内蓋体8の位置決め凹部8Cに係合させることで、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付ける。なお、前述したように、前記被押圧部37が前記副材料容器21の通気室26の背面26Aから突出しないので、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付ける際に、誤って前記被押圧部37を押してしまうことがない。更に、このように前記副材料容器21が取り付けられた前記蓋体3を閉じる。この状態において、前記副材料容器21の第二通気路32の出口開口31と、前記蓋体3の通気路15の入口開口13は対向する。これによって、前記第二通気路32と通気路15は連通する。また、前記副材料容器21の下開口部29は、前記製パン容器6の上方で且つこの製パン容器6の上端内縁よりも内側に位置する。
【0018】
そして、通常の製パン工程においては、前記操作部2Aの開始スイッチを操作することで、(タイマーを用いた製パンにおいては、設定した製パン開始時間となることで、)製パン工程が開始される。この製パン工程では、まず、前記製パン容器6内の主材料が混練される。そして、混練開始から所定の時間が経過すると、前記アクチュエータ7が作動して、前記リンク機構16の杆状部17が押される。この杆状部17が押されると、この杆状部17によって、前記梃子状部19の操作腕部19Bが押される。この操作腕部19Bが押されると、前記梃子状部19は前記回動軸19A回りに回動し、前記作用腕部19Cの先端に設けられた押圧部20が、前記内蓋体8の後壁部8Dから突出する。前記押圧部20は、前記貫通孔38から前記副材料容器21の通気室26内に入り、前記開閉機構33の被押圧部37を押す。この被押圧部37が押されると、前記開閉機構33は前記回動軸34を中心として図中左回りに回動する。更に、前記開閉機構33が回動することで、前記作用腕部36の先端に設けられた爪部39と前記底蓋24の受部45との係合が解除される。前記爪部39による支えを失った前記底蓋24は、重力によって前記回動軸44回りに回動し、前記下開口部29を開放する。これによって、前記副材料容器21の副材料容器収容室25内に収容されていた副材料が、前記製パン容器6内に投入される。そして更に、前記製パン容器6内の主材料と副材料とが混練される。その後、混練された主材料と副材料は、前記製パン容器6内で、イースト菌によって発酵された後、図示しないヒータによって焼成される。なお、前記底蓋24は、製パン終了後、前記蓋体3を開いて前記副材料容器21を取り外すまで、開いたままの状態である。
【0019】
前述したように、前記通気路15と第二通気路32とが連通することで、製パン材料の焼成中に発生する水蒸気Sは、前記副材料容器21の通気室26に形成された第二通気路32と、前記蓋体3に設けられた通気路15を通って、前記自動製パン機1の外部に放出される。なお、前述したように、前記底蓋24が閉じた状態において、前記回動軸44から前記板状部42の下端までの垂直方向距離Vが、前記回動軸44から前記第二通気路32の入口開口30迄の水平方向距離Hよりも小さいので、前記底蓋24が開放した状態では、この底蓋24の板状部42の後上端が、前記第二通気路32の入口開口30よりも前に位置する。即ち、前記底蓋24は、前記入口開口30と重ならない。従って、前記底蓋24の開閉によらず、前記入口開口30からの水蒸気Sの排出は妨げられない。
【0020】
一方、副材料を入れないパンを作る場合、まず使用者は、小麦粉や水等の材料を前記製パン容器6内に入れ、この製パン容器6を前記本体2の焼成室5内に設置した後、前記蓋体3を閉じる。この状態において、前記焼成室5と前記自動製パン機1の外部は、前記通気路15によって連通する。そして、通常の製パン工程においては、前記操作部2Aの開始スイッチを操作することで、(タイマーを用いた製パンにおいては、設定した製パン開始時間となることで、)製パン工程が開始される。この製パン工程において、製パン材料は、前記製パン容器6内で混練され、イースト菌によって発酵された後、図示しないヒータによって焼成される。そして、製パン材料の焼成中に発生する水蒸気Sは、前記蓋体3に設けられた通気路15を通って、前記自動製パン機1の外部に放出される。
【0021】
このように、前記蓋体3に前記副材料容器21を取り付けたか否かに拘わらず、また、前記副材料容器21の底蓋24の開閉に拘わらず、製パン材料の焼成によって発生した水蒸気Sを、前記焼成室5から前記自動製パン機1の外部に放出することができる。即ち、副材料入りのパンを作る場合に、誤って副材料の入らないパンを作る製パン工程を実行させたことで、前記底蓋24が開かなかったとしても、或いは、副材料の入らないパンを作る場合に、誤って前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けたままにしても、焼成によって発生する水蒸気Sを前記焼成室5から前記自動製パン機1の外部に排出することは可能である。従って、パン内に副材料が入らなかったという失敗があったとしても、水蒸気過多による焼き上がりの失敗は避けることができる。
【0022】
以上のように本発明は、製パン容器6を着脱自在に収容可能な焼成室5を有する本体2と、前記製パン容器6の上方を開閉自在に覆うと共に通気路15を有する蓋体3と、この蓋体3の前記焼成室5側に着脱自在に取り付けられる副材料容器21とを有する自動製パン機1において、前記副材料容器21に、副材料収容室25と、通気部としての通気室26とを設け、この通気室26に、入口開口30と出口開口31を有する第二通気路32を設けると共に、この第二通気路32を前記蓋体3の通気路15と連通させたことにより、副材料容器21の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を前記第二通気路32と通気路15を経由させて前記自動製パン機1の外部に排出させ、パンの水蒸気過多による焼き上がりの失敗を防止することができる。
【0023】
また、前記副材料容器21の底蓋24が開放した際に、前記第二通気路32の入口開口30が、前記底蓋24よりも前記焼成室5を画定する壁である前記後壁8D側となるように構成したことで、開放した前記底蓋24が前記第二通気路32の入口開口30と重ならないので、前記底蓋24の開閉に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を自動製パン機1の外部に排出させることができる。
【0024】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、副材料容器の背面に第二通気路の出口開口を設けると共に、この出口開口に対応する通気路の入口開口を内蓋体の後壁部に形成したが、図13及び図14に示すように、副材料容器60の上面後部60Aに第二通気路61の出口開口62を設けると共に、この出口開口62に対応する通気路63の入口開口64を内蓋体65の天面65Aに形成しても良い。
【符号の説明】
【0025】
1 自動製パン機
2 本体
3 蓋体
5 焼成室
6 製パン容器
13,64 入口開口
14 出口開口
15,63 通気路
21,60 副材料容器
24 底蓋
25 副材料収容室
26 通気室(通気部)
30 入口開口
31,62 出口開口
32,61 第二通気路
【技術分野】
【0001】
本発明は、製パン工程の途中で、副材料をパン生地に投入できるようにした自動製パン機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動製パン機としては、焼成室を有しこの焼成室内にコンテナー(本発明の製パン容器に相当する)を着脱自在に収容可能な本体と、前記コンテナーの上方を開閉自在に覆うと共に排気口(本発明の通気路に相当する)を有する本体蓋体(本発明の蓋体に相当する)と、この本体蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる容器(本発明の副材料容器に相当する)とを有し、この容器に、前記本体蓋体の排気口に対応した排気口を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような自動製パン機は、前記容器の底面を開放させることで、前記容器内の副材料を前記コンテナー内に投入し、このコンテナー内のパン生地と混合させるように構成されている。そして、前記容器の底面を開放させることで、製パン工程中に発生する排気は、前記容器内空間及び両排気口を経て自動製パン機の外部に排出される。また、副材料を含まないパンを焼く場合、前記容器を前記本体蓋体から取り外すことで、製パン工程中に発生する排気は、前記本体蓋体の排気口から自動製パン機の外部に排出される。なお、前記排気口は、高温の水蒸気が排出されるため、安全上の理由から、自動製パン機の後部に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3666451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような自動製パン機は、副材料を含まないパンを焼く場合に、前記容器を誤って前記本体蓋体に取り付けたままにしておくと、製パン工程中に発生する排気を前記排気口から排出させにくく、排気を前記焼成室内に滞留させてしまうという問題がある。このように、排気、特に水蒸気を前記焼成室内に滞留させてしまうと、パンの焼き上がりに悪影響を及ぼす虞がある。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、焼成中に発生する排気を確実に排出することができる自動製パン機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の自動製パン機は、焼成室を有しこの焼成室内に製パン容器を着脱自在に収容可能な本体と、前記製パン容器の上方を開閉自在に覆うと共に通気路を有する蓋体と、この蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる副材料容器とを有する自動製パン機において、前記副材料容器に、副材料収容室と通気部とを設け、この通気部に、入口開口と出口開口を有する第二通気路を設けると共に、この第二通気路を前記蓋体の通気路と連通させたものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の自動製パン機は、請求項1において、前記副材料容器に底蓋を設けると共に、この底蓋が開放した状態において、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1に記載の自動製パン機は、以上のように構成することにより、副材料容器の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する排気を前記第二通気路と通気路を経由させて自動製パン機の外部に排出させることができる。
【0009】
また、前記副材料容器の底蓋が開放した際に、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したことで、開放した前記底蓋が前記第二通気路の入口開口と重ならないので、前記底蓋の開閉に拘わらず、製パン工程中に発生する排気を自動製パン機の外部に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態を示す製パン機の全体の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図2】同、全体の外観図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図である。
【図3】同、副材料容器の平面図である。
【図4】同、上蓋を開いた状態における副材料容器の平面図である。
【図5】同、副材料容器の左側面図である。
【図6】同、副材料容器の背面図である。
【図7】同、副材料容器のA−A断面図である。
【図8】同、下蓋を開いた状態における副材料容器のA−A断面図である。
【図9】同、副材料容器の底蓋の開閉動作を示す説明図である。
【図10】同、副材料容器の底蓋の開閉動作を示す説明図である。
【図11】同、副材料容器を取り付けた状態における要部の断面図である。
【図12】同、副材料容器を取り付けていない状態における要部の断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態実施形態を示す製パン機の副材料容器を取り付けた状態における要部の断面図である。
【図14】同、副材料容器を取り付けていない状態における要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図12に基づいて説明する。1は本発明の自動製パン機である。この自動製パン機1は、本体2と、蓋体3とを有して構成される。そして、前記本体2と蓋体3は、それぞれの後部に設けられたヒンジ機構4によって接続される。前記本体2は、焼成室5内に製パン容器6を着脱自在に取り付けることができるように構成される。また、前記本体2の内部には、ソレノイド7Aとプランジャ7Bからなるアクチュエータ7が設けられる。更に、前記本体2の前部には、操作部2Aが設けられる。なお、前記本体2自体は、前述した特許文献1等でよく知られているので、以下の説明を省略する。
【0012】
前記蓋体3は、前記焼成室5の一部を構成する金属製の内蓋体8と、この内蓋体8の外側を覆うように構成される合成樹脂製の外蓋体9と、この外蓋体9の天面9Aを覆うように設けられる耐熱ガラス製の化粧板部10とを有して構成される。前記内蓋体8の天面8Aと外蓋体9の天面9Aの中央部には、それぞれ開口8B,9Bが設けられる。そして、前記化粧板部9における前記各開口8B,9Bと重なる部分が、透明な窓部11となる。また、前記蓋体3には、前記内蓋体8の前記焼成室5側に突出するように、後述する副材料容器21を取り付けるための受部12が設けられる。この受部12は、前記内蓋体8の天面8Aに沿うように形成された溝部12Aを有する。なお、前記受部12は、前記窓部11よりも後方に設けられる。また、前記内蓋体8の天面8Aにおける前記窓部11よりも後方には、位置決め凹部8Cが形成される。更に、前記内蓋体8の後壁部8Dには、入口開口13が形成される。また、前記外蓋体9の背面9Cには、出口開口14が設けられる。そして、前記入口開口13と出口開口14とを接続するように、通気路15が前記蓋体3に形成される。
【0013】
なお、前記蓋体3内には、リンク機構16が設けられる。このリンク機構16は、前記アクチュエータ7によって押される杆状部17と、この杆状部17を前記アクチュエータ7側に付勢する付勢手段18と、前記杆状部17と連動する梃子状部19とを有して構成される。この梃子状部19は、回動軸19Aと、操作腕部19Bと、作用腕部19Cとを有して構成され、前記回動軸19A回りに回動可能に構成される。そして、前記作用腕部19Cの先端には、前記内蓋体8の後壁部8Dから出没可能な押圧部20が設けられる。
【0014】
前記蓋体3の受部12には、副材料容器21が着脱自在に取り付けられる。この副材料容器21は、容器本体22と、上蓋23と、底蓋24とを有して構成される。前記容器本体22は、副材料収容室25と、この副材料収容室25の後方に設けられた通気部としての通気室26と、前記副材料収容室25の上端の左右に設けられたリブ27を有する。これらのリブ27は、前記受部12の溝部12Aに対応する。また、前記容器本体22の副材料収容室25は、その上部に上開口部28を有すると共に、その下部に下開口部29を有する。また、前記通気室26は、その下面に入口開口30を有すると共に、その背面26Aに出口開口31を有する。そして、これら入口開口30と出口開口31とを接続するように、第二通気路32が形成される。なお、前記通気室26の背面26Aの形状は、前記内蓋体8の後壁部8Dにおける対応部分の形状とほぼ同じである。また、前記第二通気路32の出口開口31は、前記通気路15の入口開口13に対応して設けられる。これによって、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けた際に、前記背面26Aは、前記後壁部8Dに殆ど隙間なく当接すると共に、前記出口開口31は、前記通気路15の入口開口13と連通する。従って、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けることで、前記第二通気路32は、前記通気路15と連通する。
【0015】
また、前記通気室26内には、前記底蓋24を開放させるための開閉機構33が設けられる。この開閉機構33は、回動軸34と、操作腕部35と、作用腕部36とを有し、前記回動軸34を中心として回動する。また、前記操作腕部35の端部には、前記押圧部20に対応して、被押圧部37が設けられる。この被押圧部37は、前記通気室26の背面に設けられた貫通孔38から露出する。なお、前記被押圧部37は、前記通気室26の背面より後方に突出しない。一方、前記作用腕部36の端部には、爪部39が設けられる。この爪部39は、前記下開口部29の側面に形成された貫通孔40から突出可能に構成される。そして、前記操作腕部35は、図示しない付勢手段によって、後方に付勢される。これによって、前記爪部39は、前記貫通孔40から突出するように付勢される。
【0016】
前記上蓋23は、前記容器本体22の上開口部28を開閉するように設けられる。また、前記上蓋23は、前記蓋体3に設けられた位置決め凹部8Cに対応して、位置決め凸部41を有する。また、前記底蓋24は、前記容器本体22の下開口部29を開閉するように設けられる。前記底蓋24は、板状部42と、回動腕部43と、回動軸44とを有して構成される。そして、前記回動腕部43には、前記爪部39に対応して受部45が形成される。そして、前記爪部39が前記受部45と係合することで、前記底蓋24は前記下開口部29を閉じる。一方、前記爪部39が前記受部45から外れることで、前記底蓋24は、重力よって前記回動軸44回りに回動し、前記下開口部29を開放する。なお、前記回動軸44から前記板状部42の下端までの垂直方向距離Vは、前記回動軸44から前記第二通気路32の入口開口30迄の水平方向距離Hよりも小さい。従って、前記底蓋24が開放した状態において、この底蓋24の板状部42の上後端は、前記入口開口30の前端よりも前に位置する。即ち、前記入口開口30は、前記底蓋24よりも、前記焼成室5を画定する壁である前記後壁8D側となる。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。副材料入りのパンを作る場合、まず使用者は、小麦粉や水等の主材料を前記製パン容器6内に入れた後、この製パン容器6を前記本体2の焼成室5内に設置する。一方、前記副材料容器21の底蓋24が閉じた状態で、前記上蓋23を開き、前記上開口部28から前記副材料収容室25内にレーズン等の副材料を入れた後、前記上蓋23を閉じる。この状態で、副材料は前記副材料容器21の副材料収容室25内に収容される。そして、前記副材料容器21のリブ27を、前記蓋体3の受部12の溝部12Aに挿入すると共に、前記副材料容器21の上蓋23の位置決め凸部41を、前記蓋体3の内蓋体8の位置決め凹部8Cに係合させることで、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付ける。なお、前述したように、前記被押圧部37が前記副材料容器21の通気室26の背面26Aから突出しないので、前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付ける際に、誤って前記被押圧部37を押してしまうことがない。更に、このように前記副材料容器21が取り付けられた前記蓋体3を閉じる。この状態において、前記副材料容器21の第二通気路32の出口開口31と、前記蓋体3の通気路15の入口開口13は対向する。これによって、前記第二通気路32と通気路15は連通する。また、前記副材料容器21の下開口部29は、前記製パン容器6の上方で且つこの製パン容器6の上端内縁よりも内側に位置する。
【0018】
そして、通常の製パン工程においては、前記操作部2Aの開始スイッチを操作することで、(タイマーを用いた製パンにおいては、設定した製パン開始時間となることで、)製パン工程が開始される。この製パン工程では、まず、前記製パン容器6内の主材料が混練される。そして、混練開始から所定の時間が経過すると、前記アクチュエータ7が作動して、前記リンク機構16の杆状部17が押される。この杆状部17が押されると、この杆状部17によって、前記梃子状部19の操作腕部19Bが押される。この操作腕部19Bが押されると、前記梃子状部19は前記回動軸19A回りに回動し、前記作用腕部19Cの先端に設けられた押圧部20が、前記内蓋体8の後壁部8Dから突出する。前記押圧部20は、前記貫通孔38から前記副材料容器21の通気室26内に入り、前記開閉機構33の被押圧部37を押す。この被押圧部37が押されると、前記開閉機構33は前記回動軸34を中心として図中左回りに回動する。更に、前記開閉機構33が回動することで、前記作用腕部36の先端に設けられた爪部39と前記底蓋24の受部45との係合が解除される。前記爪部39による支えを失った前記底蓋24は、重力によって前記回動軸44回りに回動し、前記下開口部29を開放する。これによって、前記副材料容器21の副材料容器収容室25内に収容されていた副材料が、前記製パン容器6内に投入される。そして更に、前記製パン容器6内の主材料と副材料とが混練される。その後、混練された主材料と副材料は、前記製パン容器6内で、イースト菌によって発酵された後、図示しないヒータによって焼成される。なお、前記底蓋24は、製パン終了後、前記蓋体3を開いて前記副材料容器21を取り外すまで、開いたままの状態である。
【0019】
前述したように、前記通気路15と第二通気路32とが連通することで、製パン材料の焼成中に発生する水蒸気Sは、前記副材料容器21の通気室26に形成された第二通気路32と、前記蓋体3に設けられた通気路15を通って、前記自動製パン機1の外部に放出される。なお、前述したように、前記底蓋24が閉じた状態において、前記回動軸44から前記板状部42の下端までの垂直方向距離Vが、前記回動軸44から前記第二通気路32の入口開口30迄の水平方向距離Hよりも小さいので、前記底蓋24が開放した状態では、この底蓋24の板状部42の後上端が、前記第二通気路32の入口開口30よりも前に位置する。即ち、前記底蓋24は、前記入口開口30と重ならない。従って、前記底蓋24の開閉によらず、前記入口開口30からの水蒸気Sの排出は妨げられない。
【0020】
一方、副材料を入れないパンを作る場合、まず使用者は、小麦粉や水等の材料を前記製パン容器6内に入れ、この製パン容器6を前記本体2の焼成室5内に設置した後、前記蓋体3を閉じる。この状態において、前記焼成室5と前記自動製パン機1の外部は、前記通気路15によって連通する。そして、通常の製パン工程においては、前記操作部2Aの開始スイッチを操作することで、(タイマーを用いた製パンにおいては、設定した製パン開始時間となることで、)製パン工程が開始される。この製パン工程において、製パン材料は、前記製パン容器6内で混練され、イースト菌によって発酵された後、図示しないヒータによって焼成される。そして、製パン材料の焼成中に発生する水蒸気Sは、前記蓋体3に設けられた通気路15を通って、前記自動製パン機1の外部に放出される。
【0021】
このように、前記蓋体3に前記副材料容器21を取り付けたか否かに拘わらず、また、前記副材料容器21の底蓋24の開閉に拘わらず、製パン材料の焼成によって発生した水蒸気Sを、前記焼成室5から前記自動製パン機1の外部に放出することができる。即ち、副材料入りのパンを作る場合に、誤って副材料の入らないパンを作る製パン工程を実行させたことで、前記底蓋24が開かなかったとしても、或いは、副材料の入らないパンを作る場合に、誤って前記副材料容器21を前記蓋体3に取り付けたままにしても、焼成によって発生する水蒸気Sを前記焼成室5から前記自動製パン機1の外部に排出することは可能である。従って、パン内に副材料が入らなかったという失敗があったとしても、水蒸気過多による焼き上がりの失敗は避けることができる。
【0022】
以上のように本発明は、製パン容器6を着脱自在に収容可能な焼成室5を有する本体2と、前記製パン容器6の上方を開閉自在に覆うと共に通気路15を有する蓋体3と、この蓋体3の前記焼成室5側に着脱自在に取り付けられる副材料容器21とを有する自動製パン機1において、前記副材料容器21に、副材料収容室25と、通気部としての通気室26とを設け、この通気室26に、入口開口30と出口開口31を有する第二通気路32を設けると共に、この第二通気路32を前記蓋体3の通気路15と連通させたことにより、副材料容器21の有無に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を前記第二通気路32と通気路15を経由させて前記自動製パン機1の外部に排出させ、パンの水蒸気過多による焼き上がりの失敗を防止することができる。
【0023】
また、前記副材料容器21の底蓋24が開放した際に、前記第二通気路32の入口開口30が、前記底蓋24よりも前記焼成室5を画定する壁である前記後壁8D側となるように構成したことで、開放した前記底蓋24が前記第二通気路32の入口開口30と重ならないので、前記底蓋24の開閉に拘わらず、製パン工程中に発生する水蒸気S等の排気を自動製パン機1の外部に排出させることができる。
【0024】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、副材料容器の背面に第二通気路の出口開口を設けると共に、この出口開口に対応する通気路の入口開口を内蓋体の後壁部に形成したが、図13及び図14に示すように、副材料容器60の上面後部60Aに第二通気路61の出口開口62を設けると共に、この出口開口62に対応する通気路63の入口開口64を内蓋体65の天面65Aに形成しても良い。
【符号の説明】
【0025】
1 自動製パン機
2 本体
3 蓋体
5 焼成室
6 製パン容器
13,64 入口開口
14 出口開口
15,63 通気路
21,60 副材料容器
24 底蓋
25 副材料収容室
26 通気室(通気部)
30 入口開口
31,62 出口開口
32,61 第二通気路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼成室を有しこの焼成室内に製パン容器を着脱自在に収容可能な本体と、前記製パン容器の上方を開閉自在に覆うと共に通気路を有する蓋体と、この蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる副材料容器とを有する自動製パン機において、
前記副材料容器に、副材料収容室と、この副材料収容室とは独立した通気部とを設け、この通気部に、入口開口と出口開口を有する第二通気路を設けると共に、この第二通気路を前記蓋体の通気路と連通させたことを特徴とする自動製パン機。
【請求項2】
前記副材料容器に底蓋を設けると共に、この底蓋が開放した状態において、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動製パン機。
【請求項1】
焼成室を有しこの焼成室内に製パン容器を着脱自在に収容可能な本体と、前記製パン容器の上方を開閉自在に覆うと共に通気路を有する蓋体と、この蓋体の前記焼成室側に着脱自在に取り付けられる副材料容器とを有する自動製パン機において、
前記副材料容器に、副材料収容室と、この副材料収容室とは独立した通気部とを設け、この通気部に、入口開口と出口開口を有する第二通気路を設けると共に、この第二通気路を前記蓋体の通気路と連通させたことを特徴とする自動製パン機。
【請求項2】
前記副材料容器に底蓋を設けると共に、この底蓋が開放した状態において、前記第二通気路の入口開口が、前記底蓋よりも前記焼成室の壁側となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動製パン機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−281(P2012−281A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138410(P2010−138410)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000109325)ツインバード工業株式会社 (176)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000109325)ツインバード工業株式会社 (176)
【Fターム(参考)】
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