説明

自動車におけるパーキングブレーキ装置

【課題】自動車におけるパーキングブレーキ装置の構成を簡単にして、車体フレームへの組み付け作業がより容易にできるようにする。
【解決手段】自動車におけるパーキングブレーキ装置は、車体フレーム3に取り付けられたブラケット18に枢支される回動アーム20と、この回動アーム20に枢支されるイコライザ22と、ブレーキ装置13をイコライザ22に連結させるインナケーブル24と、インナケーブル24を摺動可能となるよう内嵌するアウタケーブル25と、制動操作用の制動操作部14から延出してその延出部が回動アーム20の回動端部20bに連結される操作ケーブル27とを備える。クロスメンバ5にブラケット18を取り付け、このブラケット18に各アウタケーブル25を支持させる。回動アーム20の回動端部20b側の回動軌跡Cを、車体2の平面視で、サイドメンバ4とクロスメンバ5とに挟まれた隅部Dに配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右車輪用の各ブレーキ装置を、イコライザを介して制動操作用の操作部に連動連結させるようにした自動車におけるパーキングブレーキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記自動車におけるパーキングブレーキ装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車体フレームに取り付けられた第1ブラケットに枢支される回動アームと、この回動アームの長手方向の中途部に入力部が枢支されるイコライザと、左右車輪用の各ブレーキ装置から延出して、その延出部が上記イコライザの出力部に連結される左右一対のインナケーブルと、これらインナケーブルを摺動可能となるようそれぞれ内嵌して上記車体フレームに不図示の第2ブラケットにより支持される左右一対のアウタケーブルと、制動操作用の制動操作部から延出してその延出部が上記回動アームの回動端部に連結される操作ケーブルとを備えている。
【0003】
そして、自動車の駐車時などに、この自動車を制動状態に保持させようとして、上記制動操作部に対し操作力を与えるよう制動操作すれば、この操作力は上記制動操作部から操作ケーブル、回動アーム、イコライザ、および各インナケーブルを介して上記各ブレーキ装置に伝達され、これら各ブレーキ装置が制動動作する。この場合、上記回動アームが回動し、この回動アームの回動に連動するイコライザは、上記制動操作部への操作力が上記各ブレーキ装置に対し互いに均等に与えられるよう働く。このため、上記操作力により上記各ブレーキ装置はそれぞれ均等に制動動作し、これにより、自動車が制動状態に保持される。
【特許文献1】実開昭60−165256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
【0005】
即ち、第1に、車体フレームに対する回動アームと各アウタケーブルとのそれぞれの支持のために、個別に第1、第2ブラケットが設けられている。このため、上記パーキングブレーキ装置の全体的な構成部品の点数が多くなって、その構成が複雑になりがちである。また、このように構成が複雑である分、車体フレームに対するパーキングブレーキ装置の組み付け作業が煩雑となりがちである。
【0006】
また、第2に、上記各ブレーキ装置から延出する各インナケーブルと、これらインナケーブルと連結されるイコライザとは、上記各ブレーキ装置がより確実な制動動作をするよう上記回動アームの大きい回動に連動して十分にストロークすることが要求される。また、上記各ブレーキ装置の制動動作が上記制動操作部への軽快な操作力によってできるよう、上記回動アームの長さを大きくして上記操作力に基づくモーメントを大きくすることも要求される。
【0007】
このため、車体の平面視での上記回動アームの回動軌跡が大きくなりがちであり、つまり、この回動アームの占有空間が大きくなりがちである。よって、特に、余剰空間が狭い小型車両などにおいては、エンジンやその補機類などに阻害されてパーキングブレーキ装置の設置の自由度が阻害されがちとなり、この点でも、車体フレームに対するパーキングブレーキ装置の組み付け作業が煩雑になるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、自動車におけるパーキングブレーキ装置の構成を簡単にして、車体フレームへの組み付け作業がより容易にできるようにすることである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、上記パーキングブレーキ装置の設置の自由度を向上させて、上記組み付け作業が更に容易にできるようにすることである。
【0010】
請求項1の発明は、左右一対のサイドメンバ4に架設されるクロスメンバ5を有する車体フレーム3と、この車体フレーム3に取り付けられたブラケット18に枢支される回動アーム20と、この回動アーム20の長手方向の中途部に入力部21が枢支されるイコライザ22と、左右車輪9用の各ブレーキ装置13から延出して、その延出部が上記イコライザ22の出力部23に連結される左右一対のインナケーブル24と、これらインナケーブル24を摺動可能となるようそれぞれ内嵌する左右一対のアウタケーブル25と、制動操作用の制動操作部14から延出してその延出部が上記回動アーム20の回動端部20bに連結される操作ケーブル27とを備えた自動車におけるパーキングブレーキ装置において、
上記クロスメンバ5に上記ブラケット18を取り付け、このブラケット18に上記各アウタケーブル25を支持させ、
上記回動アーム20の回動端部20b側の回動軌跡Cを、車体2の平面視(図1)で、上記サイドメンバ4とクロスメンバ5とに挟まれた隅部Dに配置したことを特徴とする自動車におけるパーキングブレーキ装置である。
【0011】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0012】
本発明による効果は、次の如くである。
【0013】
請求項1の発明は、左右一対のサイドメンバに架設されるクロスメンバを有する車体フレームと、この車体フレームに取り付けられたブラケットに枢支される回動アームと、この回動アームの長手方向の中途部に入力部が枢支されるイコライザと、左右車輪用の各ブレーキ装置から延出して、その延出部が上記イコライザの出力部に連結される左右一対のインナケーブルと、これらインナケーブルを摺動可能となるようそれぞれ内嵌する左右一対のアウタケーブルと、制動操作用の制動操作部から延出してその延出部が上記回動アームの回動端部に連結される操作ケーブルとを備えた自動車におけるパーキングブレーキ装置において、
上記クロスメンバに上記ブラケットを取り付け、このブラケットに上記各アウタケーブルを支持させている。
【0014】
このため、上記制動操作部とイコライザとを連結する回動アームを枢支させるブラケットが、上記各ブレーキ装置とイコライザとを連結する各アウタケーブルの支持に利用されている。よって、これら各アウタケーブルの支持のために別途のブラケットを設けていた従来の技術に比べて、パーキングブレーキ装置の部品点数を少なくでき、その構成を簡単にできる。この結果、上記車体フレームに対するパーキングブレーキ装置の組み付け作業がより容易にできる。
【0015】
また、上記回動アームの回動端部側の回動軌跡を、車体の平面視で、上記サイドメンバとクロスメンバとに挟まれた隅部に配置している。
【0016】
ここで、上記サイドメンバとクロスメンバとに挟まれた隅部は、デッドスペースになり易い部分である。そこで、車体の平面視での形状が大きくなりがちな上記回動アームの回動端部側の回動軌跡を上記隅部を利用して配置している。よって、このようにデッドスペースになりがちな隅部を利用した分、パーキングブレーキ装置の設置の自由度が向上し、この点でも、上記車体フレームに対するパーキングブレーキ装置の組み付け作業が更に容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の自動車におけるパーキングブレーキ装置に関し、自動車におけるパーキングブレーキ装置の構成を簡単にして、車体フレームへの組み付け作業がより容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
【0018】
即ち、自動車におけるパーキングブレーキ装置は、車体の長手方向に延びる左右一対のサイドメンバ、およびこれら両サイドメンバに架設されるクロスメンバを有する車体フレームと、この車体フレームに取り付けられたブラケットに枢支される回動アームと、この回動アームの長手方向の中途部に入力部が枢支されるイコライザと、左右車輪用の各ブレーキ装置から延出して、その延出部が上記イコライザの出力部に連結される左右一対のインナケーブルと、これらインナケーブルを摺動可能となるようそれぞれ内嵌する左右一対のアウタケーブルと、制動操作用の制動操作部から延出してその延出部が上記回動アームの回動端部に連結される操作ケーブルとを備えている。
【0019】
上記クロスメンバの長手方向の中途部に上記ブラケットが取り付けられ、このブラケットに上記各アウタケーブルにおける上記イコライザ側の端部が支持されている。また、上記回動アームの回動端部側の回動軌跡が、車体の平面視で、上記サイドメンバとクロスメンバとに挟まれた隅部に配置されている。
【実施例1】
【0020】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1−3に従って説明する。
【0021】
図1−3において、符号1は自動車である。また、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。
【0022】
上記自動車1の車体2は板金製の車体フレーム3を備えている。この車体フレーム3は、車体2の長手方向(前後方向)に延びる左右一対のサイドメンバ4、および車体2の幅方向に延びて上記左右サイドメンバ4に架設されるクロスメンバ5とを有している。上記車体フレーム3は、車体2の幅方向の中央を通る中心線6を基準として左右対称形とされている。また、上記車体フレーム3の上面に沿ってフロアパネル7が延び、上記車体フレーム3の上面部とフロアパネル7とはスポット溶接S1によって、互いに結合されている。上記フロアパネル7の上方空間が車体2内部の車室8とされている。
【0023】
上記車体フレーム3に懸架されるそれぞれ左右一対の前車輪(不図示)と、後車輪9とが設けられている。また、上記中心線6の一側方(左側方)、かつ、クロスメンバ5の前方に配置されて上記車体フレーム3に支持されるエンジン10が設けられている。このエンジン10が出力する駆動力により上記自動車1が走行可能とされている。
【0024】
上記自動車1は、駐車時などに、この自動車1を制動状態に保持可能とさせるパーキングブレーキ装置12を備えている。このパーキングブレーキ装置12は、上記各車輪9をそれぞれ個別に制動可能とするブレーキ装置13と、乗員による操作力Fを入力して上記各ブレーキ装置13を制動動作させ、かつ、これら各ブレーキ装置13を制動動作した状態に保持可能とする制動操作部14とを備えている。図例では、この制動操作部14は手動操作式のステッキ構造とされ、自動車1の運転席に配置されている。
【0025】
また、上記パーキングブレーキ装置12は、上記中心線6の一側方(左側方)で、上記クロスメンバ5の長手方向の中途部、および上記フロアパネル7に跨るようスポット溶接S2,S3により結合され、このフロアパネル7から前方に突出する延長ブラケット16と、上記クロスメンバ5の長手方向の中途部、および上記延長ブラケット16に跨るよう複数(3つ)の締結具17により強固に取り付けられるブラケット18と、このブラケット18に枢支軸19により前方に向かって往、復回動A,B可能となるよう枢支される回動アーム20とを備えている。
【0026】
上記延長ブラケット16とブラケット18とは共に板金製とされている。上記延長ブラケット16は、車体2の正面視で倒立ハット形状をなしている。上記クロスメンバ5の中途部の底板下面に浅い凹部5aが形成され、この凹部5aに上記延長ブラケット16の底板の後端部16aが嵌入されて、上記スポット溶接S2されている。また、上記延長ブラケット16の左右上端部16bが上記フロアパネル7の下面に上記スポット溶接S3されている。上記クロスメンバ5と延長ブラケット16との各下面は面一とされている。そして、この面一の面に上記ブラケット18の上面が面接触させられ、このブラケット18が上記したようにクロスメンバ5と延長ブラケット16とに取り付けられている。
【0027】
上記回動アーム20は、上記クロスメンバ5の前側近傍に配置されて車体2の幅方向に延び、上記回動アーム20の基部20aは上記枢支軸19と共に上記中心線6側に位置し、上記回動アーム20の回動端部20bは上記一側方のサイドメンバ4の近傍に位置している。
【0028】
これにより、上記回動アーム20の回動端部20b側の回動軌跡Cは、車体2の平面視(図1)で、上記サイドメンバ4とクロスメンバ5とに挟まれた隅部Dに配置されている。また、上記ブラケット18と回動アーム20とのそれぞれ少なくとも一部分は、高さ方向で、上記フロアパネル7の下方近傍、かつ、上記クロスメンバ5の上、下端面間の範囲内に配置されている。図例では、上記ブラケット18と回動アーム20とのほぼ全体が上記範囲内に配置されている。
【0029】
また、上記パーキングブレーキ装置12は、上記回動アーム20の長手方向の中途部に入力部21が枢支されるイコライザ22と、上記各ブレーキ装置13から延出して上記イコライザ22の左右各出力部23に連結される左右一対のインナケーブル24と、これら各インナケーブル24をその長手方向に摺動可能となるようそれぞれ内嵌して、上記車体フレーム3側に支持されるチューブ構造のアウタケーブル25とを備えている。これら各アウタケーブル25における上記各ブレーキ装置13側の端部25aはそれぞれ上記車体フレーム3に支持されている。一方、上記各アウタケーブル25における上記各イコライザ22側の端部25bは、それぞれ締結具26により上記ブラケット18に支持され、つまり、このブラケット18を介し車体フレーム3に支持されている。
【0030】
また、上記パーキングブレーキ装置12は、上記制動操作部14から後方に向かい延出して、その延出部が上記回動アーム20の回動端部20bに連結される操作ケーブル27とを備えている。この操作ケーブル27は、上記制動操作部14と回動アーム20の回動端部20bとを連結するインナケーブル29と、このインナケーブル29をその軸方向に摺動可能となるよう内嵌して、上記車体フレーム3側に支持具30により支持されるチューブ構造のアウタケーブル31とを備えている。
【0031】
上記回動アーム20を復回動Bさせるよう付勢するばね34が設けられている。また、上記回動アーム20が所定角度まで復回動Bしたとき、それ以上の復回動Bを阻止するストッパ35が上記ブラケット18に一体的に形成されている。上記回動アーム20が復回動Bした状態(図1−3中、実線)では、上記各ブレーキ装置13の制動動作は解除されている。
【0032】
そして、自動車1の駐車時などに、この自動車1を制動状態に保持させようとして、上記制動操作部14に対し操作力Fを与えるよう制動操作すれば、この操作力Fは上記制動操作部14から操作ケーブル27、回動アーム20、イコライザ22、および各インナケーブル24を介して上記各ブレーキ装置13に伝達され、これら各ブレーキ装置13が制動動作する。この場合、上記回動アーム20が往回動Aし、この回動アーム20の往回動Aに連動するイコライザ22は、上記制動操作部14への操作力Fが上記各ブレーキ装置13に対し互いに均等に与えられるよう働く。このため、上記操作力Fにより上記各ブレーキ装置13はそれぞれ均等に制動動作し、これにより、自動車1が制動状態に保持される。
【0033】
一方、上記各ブレーキ装置13の制動動作の解除は、上記制動操作部14への解除操作によって可能とされる。この解除操作により、上記パーキングブレーキ装置12は、上記ばね34の付勢によって元の状態(図1−3中、実線)に戻される。
【0034】
なお、図示しないが、自動車1の走行中に、上記各ブレーキ装置13を制動動作可能とする他の制動操作部(ブレーキペダル)が設けられている。
【0035】
上記構成によれば、クロスメンバ5に上記ブラケット18を取り付け、このブラケット18に上記各アウタケーブル25を支持させている。
【0036】
このため、上記制動操作部14とイコライザ22とを連結する回動アーム20を枢支させるブラケット18が、上記各ブレーキ装置13とイコライザ22とを連結する各アウタケーブル25の支持に利用されている。よって、これら各アウタケーブル25の支持のために別途のブラケットを設けていた従来の技術に比べて、パーキングブレーキ装置12の部品点数を少なくでき、その構成を簡単にできる。この結果、上記車体フレーム3に対するパーキングブレーキ装置12の組み付け作業がより容易にできる。
【0037】
また、上記回動アーム20の回動端部20b側の回動軌跡Cを、車体2の平面視(図1)で、上記サイドメンバ4とクロスメンバ5とに挟まれた隅部Dに配置している。
【0038】
ここで、上記サイドメンバ4とクロスメンバ5とに挟まれた隅部Dは、デッドスペースになり易い部分である。そこで、車体2の平面視(図1)での形状が大きくなりがちな上記回動アーム20の回動端部20b側の回動軌跡Cを上記隅部Dを利用して配置している。よって、このようにデッドスペースになりがちな隅部Dを利用した分、パーキングブレーキ装置12の設置の自由度が向上し、この点でも、上記車体フレーム3に対するパーキングブレーキ装置12の組み付け作業が更に容易にできる。
【0039】
なお、以上は図示の例によるが、上記左右インナケーブル24を一本のケーブルで構成し、上記イコライザ22を滑車として、この滑車に上記ケーブルの中央部を掛合させるようにしてもよい。また、上記制動操作部14は踏動式のペダル構造としてもよい。また、本願の実施例ではないが、上記回動アーム20を設けないで、上記イコライザ22を上記制動操作部14に上記操作ケーブル27を介して連動連結させることが考えられる。
【0040】
以下の図4は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【実施例2】
【0041】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図4に従って説明する。
【0042】
図4において、上記中心線6の一側方、かつ、クロスメンバ5の後方に燃料タンク38が配置されている。車体2の長手方向で、上記クロスメンバ5と燃料タンク38との間に上記パーキングブレーキ装置12のブラケット18、枢支軸19、回動アーム20、およびイコライザ22が配置されている。また、上記制動操作部14は手動式のハンドルレバー構造とされている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施例1を示し、自動車の部分平面図である。
【図2】実施例1を示し、図1の部分拡大図である。
【図3】実施例1を示し、図2のIII−III線矢視断面図である。
【図4】実施例2を示し、図1に相当する図である。
【符号の説明】
【0044】
1 自動車
2 車体
3 車体フレーム
4 サイドメンバ
5 クロスメンバ
6 中心線
9 車輪
10 エンジン
12 パーキングブレーキ装置
13 ブレーキ装置
14 制動操作部
18 ブラケット
19 枢支軸
20 回動アーム
20a 基部
20b 回動端部
21 入力部
22 イコライザ
23 出力部
24 インナケーブル
25 アウタケーブル
25a 端部
25b 端部
27 操作ケーブル
A 往回動
B 復回動
C 回動軌跡
D 隅部
F 操作力
S1 スポット溶接
S2 スポット溶接
S3 スポット溶接

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のサイドメンバに架設されるクロスメンバを有する車体フレームと、この車体フレームに取り付けられたブラケットに枢支される回動アームと、この回動アームの長手方向の中途部に入力部が枢支されるイコライザと、左右車輪用の各ブレーキ装置から延出して、その延出部が上記イコライザの出力部に連結される左右一対のインナケーブルと、これらインナケーブルを摺動可能となるようそれぞれ内嵌する左右一対のアウタケーブルと、制動操作用の制動操作部から延出してその延出部が上記回動アームの回動端部に連結される操作ケーブルとを備えた自動車におけるパーキングブレーキ装置において、
上記クロスメンバに上記ブラケットを取り付け、このブラケットに上記各アウタケーブルを支持させ、
上記回動アームの回動端部側の回動軌跡を、車体の平面視で、上記サイドメンバとクロスメンバとに挟まれた隅部に配置したことを特徴とする自動車におけるパーキングブレーキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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