説明

自動車用のロータリコンタクタ

【課題】
【解決手段】本発明は、自動車のロータリコンタクタに関し、車両のステアリングホイールと回転可能に接続されるようになっている可動部材(7)と、ステアリングコラムに装着されるように構成されている固定部材(3)であって、前記固定部材の内部に、前記可動部材(7)が収容されている、前記固定部材と、前記可動部材(7)と前記固定部材(3)との間に巻回されている可撓性導電リボン(15)であって、このリボンに対向して、前記部材(3)(7)が、互いに対して回転可能に取り付けられ、その両端を介して、前記可動部材(7)と前記固定部材(3)に取り付けられている可撓性導電リボンと、複数の弾性帯状閉環部材(21)であって、各弾性帯状閉環部材は、前記固定部材(3)の内側に配置されている第1歯(27a)、及び前記可動部材(7)の外側に配置されている第2歯(27b)と噛合することにより、前記リボン(15)を、前記固定部材(3)の内面(23)、及び前記可動部材(7)の外面(25)に押し付け固定する複数のセクション(29)を有する、前記複数の弾性帯状閉環部材(21)と、前記可動部材(7)の上方に配置されているカバー(31)とを備える。本発明によれば、前記弾性帯状閉環部材(21)のうちの1つの弾性帯状閉環部材(21a)が特に目立つようにし、前記カバー(31)は、前記目立つ弾性帯状閉環部材(21a)を見ることができるように透明であり、かつ前記可動部材(7)によって行なわれる回転の回数、及び回転方向に関連するマーク(R)を有し、これらのマークは、前記可動部材(7)が回転すると、前記弾性帯状閉環部材(21a)が、前記参照マーク(R)のうち、前記可動部材(7)によって行なわれる回転の回数、及び前記回転方向に対応するマークとほぼ同じ位置になるように配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原動機付き車両のロータリ式コンタクトスイッチに関し、このロータリ式コンタクトスイッチは、2つの同軸部材を備えるタイプであり、これらの部材は、電気伝達手段を前記部材群の間に介在させた状態で、互いに対して移動することができるように取り付けられている。
【背景技術】
【0002】
普通、固定部材と呼ばれるコンタクトスイッチの前述の部材のうちの一方の部材は、車両のステアリングコラムに装着されるように構成されているのに対し、可動部材と呼ばれる他方の部材は、原動機付き車両のステアリングホイールと一体回転可能に接続されるように構成されている。
【0003】
電気伝達手段によって、車両のステアリングホイールに接続されている1つ以上の第1装置を、車両のステアリングコラムまたはシャーシに接続されている1つ以上の第2装置に電気的に接続することができる。この第1装置は、例えばホーンのような電気コンタクトスイッチ群から成るか、または事故発生時に膨張して車両の運転者を保護するエアバッグ安全装置から成っている。
【0004】
例えば、折り返しループを有する巻回リボンの形態を有し、かつコンタクトスイッチの2つの同軸部材の間に設けられているこの伝達手段によって、例えばステアリングホイールを、一方の方向に、そして他方の方向に、3回転だけ回すことができる。従って、リボンの両端は、固定部材及び可動部材にそれぞれ取り付けられているコネクタ群に接続されている。
【0005】
特定のロータリ式コンタクトスイッチ群によって、弾性帯状閉環部材を形成することができ、この弾性帯状閉環部材で、前記リボンを案内し、かつこのリボンを、固定部材の内面、及び可動部材の外面に固く押し付けることができる。これについては、本出願人が譲受人である特許文献1に詳細に記載されているので参照されたい。
【0006】
一般的に、ロータリ式コンタクトスイッチは、原動機付き車両製造業者に供給され、このスイッチをステアリングコラムに、ステアリングホイールの下に配置されているスイッチ支持部材を介して装着しうることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第7,311,536号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このことを行うためには、ロータリ式コンタクトスイッチを、中立位置または中央位置にある状態で供給し、ステアリングホイールの必要な回転を、スイッチを損傷することなく行なうことができるようにする必要がある。普通、この目的のために、部品群をこの所定の位置に、例えば仮ロック部材を使用して保持する。
【0009】
そのためには、ロータリ式コンタクトスイッチの位置を、迅速かつ容易に識別して、このスイッチがステアリングコラムに装着されてしまう時点まで、このスイッチが回転しないように一時的にロックされる前に、このスイッチを、そのスイッチの中立位置に保持しうることができるようにする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
従って、本発明の目的は、最適化されたロータリ式コンタクトスイッチを提供することにあり、ロータリ式コンタクトスイッチを最適化することによって、ロータリ式コンタクトスイッチの位置の識別を可能とするものである。
【0011】
この目的のために、本発明の課題は、原動機付き車両のロータリ式コンタクトスイッチを提供することであり、このロータリ式コンタクトスイッチは:
−前記車両のステアリングホイールと一体回転可能に接続されるように構成されている可動部材と、
−ステアリングコラムに装着されるように構成されている同軸の固定部材であって、その内部に、前記可動部材が収容されている同軸固定部材と、
−前記可動部材と固定部材との間に巻回されている可撓性電気接続リボンであって、前記リボンと対向するように、前記部材群を取り付けて、これらの部材が、互いに対して回転して移動することができるようにし、前記リボンが、その両端を介して、まず、前記可動部材に、次に前記固定部材に取り付けられている可撓性電気接続リボンと、
−複数の弾性帯状閉環部材であって、各弾性帯状閉環部材は、前記固定部材の内側面に形成されている第1歯セット、及び前記可動部材の外側面に形成されている第2歯セットと噛合することにより、前記リボンを、前記固定部材の内面、及び前記可動部材の外面に固く押し付ける複数セクションを有する、複数の弾性帯状閉環部材と、
−前記可動部材を覆うように配置されているカバーとを備え、
前記ロータリ式コンタクトスイッチは、
前記弾性帯状閉環部材群のうちの1つの弾性帯状閉環部材は、一層目立つように形成されていることを特徴とし、かつ前記カバーは、前記目立つ弾性帯状閉環部材を見ることができるように透明であり、かつ前記カバーには参照マークが付され、これらの参照マークは、
−前記可動部材が行なう回転の回数、及び回転方向に関連し、かつ
−前記可動部材が回転すると、前記目立つ帯状閉環部材は、前記参照マーク群のうち、前記可動部材が行なうことができる回転の回数、及び前記回転方向に対応する参照マークの領域にほぼ位置するように配置されていることを特徴とする。
【0012】
従って、前記コンタクトスイッチの位置を容易に識別することができ、簡単に、前記スイッチを中立位置に戻すことができ、かつこの中立位置から、必要な回転数の回転を一方の方向及び他方の方向に、前記リボンを損傷することなく行なうことができるので、前記コンタクトスイッチを、ステアリングコラムに装着するための製造業者に供給することができる。
【0013】
前記コンタクトスイッチは更に、以下の特徴の1つ以上を別々に、または組み合わせて備えている。
−前記目立つ帯状閉環部材を、他の前記弾性帯状閉環部材群とは異なる色とする。
−前記カバーに付けられ、かつ前記コンタクトスイッチの中立位置と対応している前記参照マークは、他の参照マーク群から差別化され、前記中立位置は1つの位置であり、この1つの位置から、前記コンタクトスイッチが所定の回転数だけ両方向に回転することができ、これにより、この中立位置を迅速に特定することができるようになっている。
−前記カバーに付いている前記参照マーク群は、記号群の形状とされ、これらの記号は、山形マーク群の数が、前記可動部品が行なうことができる回転の回数に対応するように、かつVの先端が前記回転方向に関連するように、少なくとも1つのV字状山形を有する。
−前記記号群は、それぞれ、始点と終点とがつながった閉じた形状を有し、この形状は、前記可動部材が回転すると、前記目立つ帯状閉環部材の所定の側方部分のほとんどが、前記対応する閉じた線形状の内部に位置するように配置されている。
−前記カバーに付いている参照マーク群は、第1符号及び第2符号の組み合わせを有し、この組み合わせのうちの前記第1符号群は、前記可動部材の回転回数に対応し、この組み合わせのうちの前記第2符号群は、前記回転方向に関連している。
−前記目立つ帯状閉環部材は、前記可動部材が回転すると、前記対応する組み合わせに対向して位置するようになる長手部分を有している。
−前記コンタクトスイッチは、前記固定部材上の第1マーカと、前記可動部材上の第2マーカとを備え、前記マーカ群は、これらのマーカが、前記コンタクトスイッチが1回転するたびに、同じ位置に並ぶようになるように配置されている。
【0014】
本発明の別の特徴及び利点は、非限定的な例として示す以下の説明を読み、かつ添付の図面を参照することにより、一層明らかになるものと思う。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ステアリングコラムに固定されているスイッチ支持部材に取り付けられるようになっているロータリ式コンタクトスイッチの分解斜視図である。
【図2】前記コンタクトスイッチの固定部材と可動部材との間で機能する電気伝達手段、及び電気伝達手段を所定の位置に保持する弾性帯状閉環部材の1つの実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】前記コンタクトスイッチの可動部材の位置を識別するための第1の実施形態を示す図である。
【図4】前記コンタクトスイッチの可動部材の位置を識別するための第2の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、原動機付き車両のロータリ式コンタクトスイッチ1を示す。このコンタクトスイッチ1は、2つの同軸部材を備え、これらの部品は、電気伝達手段を、前記の2つの同軸部材の間に介在させた状態で、互いに対して移動することができるように取り付けられている。
【0017】
更に詳細に述べると、コンタクトスイッチ1は、車両のステアリングコラム5に装着されるように構成されている第1固定部材3と、原動機付き車両のステアリングホイール(図示せず)と一体回転可能に接続されるように構成されている第2同軸可動部材7とを備えている。
【0018】
第1固定部材3は中空であるので、この第1固定部材3に第2可動部材7を収容することができ、コンタクトスイッチ1の2つの部材、すなわち、固定部材3及び可動部材7はボアを有するので、ステアリングコラム5のシャフトを、これらの2つの部材に挿通することができる。
【0019】
第1固定部材3は、ステアリングコラム5に、ステアリングホイールの下に配置されているスイッチ支持部材9を介して装着されている。この支持部材9は、コラムに、例えばネジまたは他の締結部材を使用して固定され、かつコンタクトスイッチ1を収容するハウジング11を有する。
【0020】
第1固定部材3はスイッチ支持部材9に、例えば挟み込みにより、またはリベット締め、ネジ止めなどのようないずれかの手段により取り付けられている。
【0021】
図示の例では、固定部材3は固定用突起群13aを有し、これらの固定用突起13aは、突起が丁度収まるようにスイッチ支持部材9内に設けられた通路群13bに嵌入され、支持部材9に固定されている。
【0022】
図2から分かるように、電気伝達手段は、可撓性導電リボン15の形状とすることができ、この可撓性リボン15は、電気絶縁体で被覆された電気配線束を有する。リボン15は、螺旋状に巻回され、同軸固定部材3及び同軸可動部分7は、互いに対して相対的に、このリボン15を押圧しながら移動することができるようになっている。この構成を形成するために、リボン15は、固定部材3及び可動部分7により画定される空洞内に取り付けられている。
【0023】
リボン15の両端は、軸方向を向き、かつ固定部材3及び可動部分7に取り付けられているコネクタ17及び19(図1)に、それぞれ差し込まれている。
【0024】
別の構成として、電気伝達手段を、コンタクトスイッチ1の2つの固定部材3と可動部材7との間に螺旋状に巻回した銅の帯状体の形状に形成することもある。勿論、電気伝達手段は、他のいずれの形状であってもよい。
【0025】
更に、図2から分かるように、互いに接触することのない複数の弾性帯状閉環部材21を設けて、リボン15を固定部材3の内面23に、かつ可動部材7の外面25に固く押し付けてある。この構成を実現するために、第1歯セット27a及び第2歯セット27bをそれぞれ、固定部材3の内側に、そして可動部材7の外側に形成してある。帯状閉環部材21は、それぞれ、この第1歯セット27a及びこの第2歯セット27bと噛合するセクション29を有する。これについては、例えば、本出願人の会社の名前で出願された米国特許第7,311,536号が参考になると思う。
【0026】
更に、コンタクトスイッチ1を、同軸固定部材3及び可動同軸部材7が中立位置にある状態で供給して、一旦、コンタクトスイッチがステアリングコラムに装着すると、必要回転数の回転、すなわち、少なくとも3回の回転を各方向に、伝達手段を損傷することがないように行なうことができるようにすることが重要である。その理由は、この操作によって、ステアリングホイールに接続されている装置、例えば膨張可能なエアバッグを使用することができなくなって、車両の安全性が低下してしまうのを防止することができるからである。
【0027】
従って、ロータリ式コンタクトスイッチの位置を、当該スイッチが中立位置にロックされて、自動車製造業者に供給される状態になる前に、容易に判別することができる必要がある。
【0028】
図3は、ロータリ式コンタクトスイッチ1の位置を容易に判別することができる第1の実施形態を示している。
【0029】
この判別操作を行なうために、弾性帯状閉環部材群21のうちの1つの帯状部材21aは、他の弾性帯状閉環部材群とは異なる色とすることにより、よく目立つようにするのが好ましい。図示の例では、目立つ帯状閉環部材21aは白色であり、他の帯状閉環部材群21は黒色である。
【0030】
従って、透明カバー31を、可動部材7を覆う位置に設けて、白色の帯状閉環部材21aが見えるようにしてある。
【0031】
このカバー31には、更に、可動部材7によって行なわれる回転の回数、及び回転方向に関連する参照マークRを付けることにより、スイッチ1の中立位置に戻るようにしてある。参照マークRにより指示される回転方向が、中立位置を始点として行われる1回転、または複数回転の方向を示すように構成することが可能である。
【0032】
この中立位置の判別を更に容易にするために、関連する参照マークR0を、他の参照マークと区別しうるように、例えば異なる色にすることができる。
【0033】
このように、第1の実施形態においては、参照マークRは、少なくとも1つの倒立V字山形のマークとされている。この山形マークの数は、可動部材7の回転数に対応し、そのVの先端は、回転方向を示している。これらの記号は、更に、始点と終点とがつながった閉じた線状、例えば図示の例における円形としたり、または別の例として三角形とすることができる。
【0034】
これらの記号は、透明カバーの上に設けられ、可動部材7が回転すると、白色の帯状閉環部材21aは、可動部品により行なわれる回転数、及び回転方向とほぼ対応する参照マークの領域に位置するようになる。
【0035】
図示の例では、可動部材7は、中立位置R0を始点として、左回りに2回転している。従って、白色の帯状閉環部材21aの側端の大部分は、2つの山形マークに関連付けられている円R’の内部に位置し、これらの2つの山形マークの先端は、時計回り方向を指している。これは、可動部材7が中立位置に戻るためには、時計回りに2回転する必要があることを意味している。
【0036】
図4に示す第2の実施形態は、上に説明した第1の実施形態とは、カバーに付したマーク群が、第1符号及び第2符号の組み合わせを含む点で異なっている。
【0037】
この実施形態では、第1符号群は、可動部材7の回転数と対応する数字である。
【0038】
図4において、第2符号群は、符号「プラス」(+)及び「マイナス」(−)であり、「プラス」は、右回り(時計回り)の回転を指し、「マイナス」は左回り(反時計回り)を指している。
【0039】
図示していない別の構成として、第2符号群を文字とすることもある。
【0040】
より分かり易くするために、回転方向を指す記号群を、固定部材3に彫り込んでもよい。
【0041】
図示の例では、可動部材7は、中立位置を始点として左回りに1回転している。
【0042】
従って、白色の帯状閉環部材は、対応する組み合わせに対向するように配置されており、この組み合わせの側方、すなわち「−1」の側方に位置する長手部分を有する。従って、読み取り対象の参照マークは、白色の帯状閉環部材21aの中心に位置しているのに対し、他の参照マーク群は、黒色である他の帯状の閉環部材群21の端部に位置している。
【0043】
従って、中立位置に戻るためには、可動部材7は、右回りに1回転する必要がある。
【0044】
また、可動部材7の位置を更に正確に特定するために、第1マーカ33aを固定部材に設け、かつ第2マーカ33bを可動部材7に設け、これらのマーカ33a,33bは、これらが1回転するたびに同じ箇所に並ぶようにする。
【0045】
従って、透明カバーに付される参照マーク群、及び白色帯状閉環部材21aによって、ロータリ式コンタクトスイッチ1の位置を迅速に視覚化することができることが理解できると思う。更に、帯状閉環部材21aが目立つように白色であると、この視覚化を、カメラを使用して自動的に行なうことができることとなる。
【符号の説明】
【0046】
1 ロータリ式コンタクトスイッチ
3 固定部材
5 ステアリングコラム
7 可動部材
9 スイッチ支持部材
11 ハウジング
13a 固定用突起
13b 通路
15 可撓性導電リボン
17,19 コネクタ
21、21a 弾性帯状閉環部材
23 内面
25 外面
27a 第1歯
27b 第2歯
29 セクション
31 透明カバー
33a 第1マーカ
33b 第2マーカ
R 参照マーク
R0 中立位置の参照マーク
R’ 円

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原動機付き車両のロータリ式コンタクトスイッチであって、
前記車両のステアリングホイールと一体回転可能に接続されるように構成されている可動部材(7)と、
ステアリングコラムに装着されるように構成されている同軸の固定部材(3)であって、その内部に、前記可動部材(7)が収容されている、固定部材(3)と、
前記可動部材(7)と固定部材(3)との間において巻回されている可撓性導電リボン(15)であって、このリボンに対向するように、前記部材(3)(7)を取り付けて、これらの部材が、互いに対して回転移動することができるようにし、かつ前記リボン(15)は、その両端を介して、まず、前記可動部材(7)に、そして次に、前記固定部材(3)に取り付けられている可撓性導電リボン(15)と、
複数の弾性帯状閉環部材(21)であって、各弾性帯状部材(21)は、前記固定部材(3)の内側面に形成されている第1歯セット(27a)、及び前記可動部材(7)の外側面に形成されている第2歯セット(27b)と噛合することにより、前記リボン(15)を、前記固定部材(3)の内面(23)、及び前記可動部材(7)の外面(25)に固く押し付ける複数のセクション(29)を有する、複数の弾性帯状閉環部材(21)と、
前記可動部材(7)を覆うように配置されているカバー(31)とを備え、かつ前記ロータリ式コンタクトスイッチは、
前記弾性帯状閉環部材(21)のうちの1つ(21a)が一層目立つように形成されていることを特徴とし、さらに
前記カバー(31)は、前記弾性帯状閉環部材(21a)を見ることができるように透明であり、かつ前記カバー(31)には、参照マーク(R)が付され、この参照マーク(R)は、
前記可動部材(7)が行なうことができる回転の回数、及び回転方向に関連し、
前記可動部材(7)が回転すると、前記弾性帯状閉環部材(21a)は、前記参照マーク(R)のうち、前記可動部材(7)が行なうことができる回転の数、及び前記回転方向に対応する参照マーク(R)の領域にほぼ位置するように配置されていることを特徴とするロータリ式コンタクトスイッチ。
【請求項2】
前記弾性帯状閉環部材(21a)を、他の弾性帯状閉環部材(21)とは異なる色としてあることを特徴とする、請求項1に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項3】
前記カバーに付いており、かつ前記コンタクトスイッチ(1)の中立位置の前記参照マーク(R0)は、他の参照マーク(R)とは差別化され、前記中立位置は1つの位置であり、この1つの位置から、前記コンタクトスイッチ(1)が所定の回転数だけ両方向に回転することができることを特徴とする、請求項1または2に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項4】
前記カバーに付いている参照マーク(R)は、記号として作成され、かつこれらの記号は、山形マークの数が、前記可動部材が行なうことができる回数と対応するように、かつ先端が前記回転方向を示すように、少なくとも1つのV字の山形を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項5】
前記記号群は、それぞれ、始点と終点とがつながった閉じた線形状を有し、この線形状は、前記可動部材(7)が回転すると、前記目立つ帯状閉環部材(21a)の所定の側方部分のほとんどが、前記対応する閉じた線形状の内部に位置するように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項6】
前記カバー(31)に付いている前記参照マーク(R)は、第1符号及び第2符号の組み合わせを含み、この組み合わせのうちの第1符号群は、前記可動部材(7)の回転の回数に対応し、この組み合わせのうちの前記第2符号群は、前記回転方向に関連していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項7】
前記弾性帯状閉環部材(21a)は、前記可動部材(7)が回転すると、前記対応する組み合わせに対向して位置するようになる長手部分を含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンタクトスイッチ。
【請求項8】
前記コンタクトスイッチは、前記固定部材(3)上の第1マーカ(33a)と、前記可動部材(7)上の第2マーカ(33b)とを備え、前記マーカ(33a)(33b)は、これらのマーカが、前記コンタクトスイッチが1回転するたびに、同じ位置に並ぶようになるように配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンタクトスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−511466(P2012−511466A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540149(P2011−540149)
【出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【国際出願番号】PCT/FR2009/001397
【国際公開番号】WO2010/066963
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(505194941)
【Fターム(参考)】