説明

自動車用モールディング

【課題】長時間のアニール処理を施すことなしに成形後の収縮を大幅に抑制することを可能とした自動車用モールディングを提供する。
【解決手段】 本体部2がオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリプロピレンからなるドアウエストモールにおいて、有機系フィラーを30〜50wt%含有するポリプロピレンの内層12aの全周を、無機系フィラーを30〜50wt%含有するポリプロピレンの外層12bで被覆してある。有機系フィラーは、植物由来の木粉、紙粉およびセルロースのいずれかとし、無機系フィラーは炭酸カルシウム、タルクおよびワラストナイトのいずれかとする。さらに、外層12bと内層12aとの断面積比を1:2とし、内層12aの重心位置と外層12bの重心位置とを一致させてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用モールディング、例えばサイドドアのウエスト部(ベルトライン)に装着されるドアウエストモール(ベルトラインモール)や、ルールサイド部に装着されるルーフモール、あるいはウインドシールドガラスの周囲に装着されるウインドモール等に代表される長尺な自動車用モールディングに関し、特に長手方向での収縮や膨張による寸法変化を考慮した自動車用モールディングの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の自動車用モールディングにあっては、モール本体部のほかに例えば加飾のための表皮層や保護層あるいは各種のリップ類等を有しているのが一般的であるが、特にモール本体部にあっては、それ自体の軽量化やリサイクル容易性等を考慮して、内部に金属製の芯材を埋設するのに代えて、特許文献1〜3に記載のように、それ自体を例えばポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑性樹脂あるいはスチレン系熱可塑性樹脂にて成形する際に、耐候性を考慮して雲母、タルク、ガラス繊維等の粉体状またはフィラー状の無機系補助材料を配合した複合材料が使用されている。特にタルクを配合したポリプロピレンはタルクPPと称されて、モール本体部の材料として多用されつつある。
【特許文献1】特開平11−227457号公報
【特許文献2】特開2000−117808号公報
【特許文献3】特開2003−266514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、いわゆるタルクPPに代表されるような複合材料は、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動による収縮の発生が顕著であり、モールディングとして車体に装着した後にモール本体部の本来の機能が損なわれたり、外観不良等の二次的不具合が発生しやすい。
【0004】
かかる二次的不具合の対策として、モールディングとして完成した後にアニール処理を施すことである程度収縮を抑制することは可能ではあるが、収縮が実用上問題ない程度に収束するまで処理しようとすると、処理時間が極端に長くなり、生産性が著しく低下することとなって好ましくない。
【0005】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、とりわけ長時間のアニール処理を施すことなしに成形後の収縮を大幅に抑制することを可能とした自動車用モールディングの構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、本体部分がオレフィン系熱可塑性樹脂からなる長尺な自動車用モールディングにおいて、本体部分が、有機系フィラーを30〜50wt%含有するオレフィン系熱可塑性樹脂の内層と、無機系フィラーを30〜50wt%含有するオレフィン系熱可塑性樹脂の外層と、からなり、内層の全周を外層で被覆してあることを特徴とする。
【0007】
それぞれのフィラーの含有量を30〜50wt%としているのは、30wt%未満では線膨張係数が大きくなりすぎるために長尺なモールディングには不向きであり、また50wt%を超えると比重が高すぎ、耐衝撃性も低下するために同様にモールディングには不向きであるためである。
【0008】
上記有機系フィラーは、請求項2に記載のように植物由来のものであることが望ましく、より具体的には、請求項3に記載のように、有機系フィラーは木粉、紙粉およびセルロースのうちの少なくともいずれか一つとし、無機系フィラーは炭酸カルシウム、タルクおよびワラストナイトのうちの少なくともいずれか一つとする。もちろん、有機系フィラーおよび無機系フィラーは、それぞれに二種以上のものを混ぜて使用することもできる。
【0009】
また、オレフィン系熱可塑性樹脂としては、請求項4に記載のように、特に成形性およびコストの面でポリプロピレンが望ましい。
【0010】
ここで、請求項1,2に記載の発明において、有機系フィラーと無機系フィラーとの組み合わせとしたのは、木粉等の有機系フィラーは冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動により膨張性を呈する特性があるのに対して、先に例示したタルク等の無機系フィラーは冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動により収縮する特性があるためである。
【0011】
この場合において、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けた場合の収縮と膨張のバランスを考慮すると、請求項5に記載のように、外層と内層との断面積比が例えば1:2であることがより望ましく、また、請求項6に記載のように、本体部分の長手方向に直交する断面において、内層の重心位置と外層の重心位置とを一致させてあることが、収縮しようとする力の中心と膨張しようとする力の中心とを合わせてモールディングの反りの発生を抑制する上でより望ましい。
【0012】
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、モールディングの本体部分の内層が膨張性を有する有機系フィラーを含有したオレフィン系熱可塑性樹脂であるのに対して、同じく本体部分の外層が収縮性を有する無機系フィラーを含有したオレフィン系熱可塑性樹脂であることから、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けた場合に、モールディングの本体部分における収縮と膨張とが相殺され、経年変化または経時変化による長手方向での寸法変化を大幅に抑制することができる。同時に、内層の全周を外層が被覆していることにより、収縮と膨張の差による断面形状の変化をも抑制することができ、結果として長手方向での反りの発生も抑制できるようになる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1〜4に記載の発明によれば、膨張性を有する有機系フィラーと収縮性を有する無機系フィラーとの相殺効果のために、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けたとしても長手方向および断面形状共にその寸法変化がきわめて小さく、経年変化または経年時化による長尺なモールディングの寸法変化を大幅に抑制することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、外層と内層との断面積比を特定の割合とすることで、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けた場合の収縮と膨張のバランスをとることができ、上記寸法変化を抑制する上で一段と有利となる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、上記のような膨張性を有する有機系フィラーと収縮性を有する無機系フィラーとの相殺効果を得るに際して、収縮しようとする力の中心と膨張しようとする力の中心とを合わせることができるため、モールディングの反りの発生を一段と抑制できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は本発明に係る自動車用モールディングのより具体的な実施の形態を示す図で、ドアウエスト部(ベルトライン)に装着されるドアウエストモール(ベルトラインモール)1の例を示している。
【0017】
ドアウエストモール1は、図1の断面形状が長手方向で均一な長尺状のものとして形成されているとともに、平板状の脚部3とその脚部3の一端から湾曲形成されたカバー部4とで略鉤形状に屈曲した本体部分たる本体部2が形成されている。脚部3とカバー部4の内側面には相互に正対する位置に保持ビード部5と保持リップ6とがそれぞれ二段にわたり一体に突出形成されていて、さらに、カバー部4は表皮層7で覆われているとともに、カバー部4の先端にはパネルリップ8が突出形成されている。そして、保持ビード部5と保持リップ6とでドアウエスト開口部において図示外のドアアウタパネルを嵌合保持することになるとともに、パネルリップ8がドアアウタパネルに圧接することになる。
【0018】
他方、脚部3の外側面には上下二段にわたりシールリップ9が一体に突出形成されているとともに、補助リップ10が一体に突出形成されていて、シールリップ9は図示外のドアガラスに直接弾接するものであるために、ドアガラスと摺動する部分には植毛層11が形成されている。
【0019】
ここで、上記のように脚部3とカバー部4とからなる本体部2は、内層12aとその内層12aの全周を覆う外層12bとで形成されていて、脚部3は周長方向のどの位置においてもいわゆる三層のサンドウィッチ構造となっているとともに、表皮層7で覆われたカバー部4が4層構造となっている。このような断面構造のドアウエストモール1は公知の同時押出成形法によって成形される。
【0020】
上記本体部2は内層12aと外層12bとで材質が異なる異種材料の組み合わせにより複合構造となっており、内層12aは、マトリクス樹脂であるオレフィン系熱可塑性樹脂としてのポリプロピレンにいわゆる植物由来の有機系フィラーとして木粉、紙粉およびセルロースのうちの少なくともいずれか一つを単独で30〜50wt%含有した樹脂材料で形成されているのに対して、外層12bは、同じくマトリクス樹脂であるオレフィン系熱可塑性樹脂としてのポリプロピレンに無機系フィラーとして炭酸カルシウム、タルクおよびワラストナイトのうちの少なくともいずれか一つを単独で30〜50wt%含有した樹脂材料で形成されている。
【0021】
なお、シールリップ9や補助リップ10のほか、保持リップ6、保持ビード部5およびパネルリップ8は、例えば硬さが60A〜80Aのオレフィン系あるいはスチレン系の熱可塑性エラストマーをもって形成されている。また、表皮層7はカバー部4と親和性の良い熱可塑性樹脂あるいは加飾フィルムをもって構成される。
【0022】
先に述べたように、炭酸カルシウム、タルクおよびワラストナイト等の無機系フィラーを含有したポリプロピレンで形成された外層12bは、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けた場合に収縮するいわゆる収縮性を有しているのに対して、木粉、紙粉およびセルロース等の植物由来の有機系フィラーを含有したポリプロピレンで形成された内層12aは、冷熱サイクル等の環境負荷条件の変動を受けた場合に膨張するいわゆる膨張性を有している。そして、本実施の形態では、収縮性を有する外層12bと膨張性を有する内層12aとを積極的に併用しつつこれらを積層構造にて一体成形することで、収縮しようとする力と膨張しようとする力を相殺し、もって製品としてのドアウエストモール1の経年変化または経時変化による寸法変化の抑制を図っている。
【0023】
また、内層12aの全周を覆っている外層12bの厚みを均一なものとし、実質的に内層12aの輪郭形状と外層12bの輪郭形状とを相似形のものとしてあるとともに、外層12bと内層12aとの断面積比の設定をもって上記寸法変化を抑制するべく、それぞれの材料の初期弾性率、収縮率、膨張率等を考慮し、収縮しようとする力と膨張しようとする力が釣り合って内外層12a,12bの肉厚のバランスをとれるように、その外層12bと内層12aとの断面積比を所定の値に設定してある。より具体的には、外層12bの初期弾性率に収縮率および断面積を乗じたものと、内層12aの初期弾性率に膨張率および断面積を乗じたものとが、互いにほぼ等しくなるように設定する。
【0024】
ここでは、外層12bと内層12aとの断面積比を例えば1:2に設定してあり、もって図1の断面形状において内層12aの重心位置と外層12bの重心位置とを一致もしくはほぼ一致させてある。これは、先に述べた収縮しようとする力と膨張しようとする力の相殺をもって図1の断面形状においてもその寸法変化を抑制し、もってドアウエストモール1の長手方向での反りの発生を抑制しようとすることに基づいている。
【0025】
ただし、有機系フィラーの含有量と無機系フィラーの含有量との組み合わせによっては、外層12bと内層12aとの断面積比は先に例示した1:2に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0026】
また、有機系であるか無機系であるかにかかわらずそれぞれのフィラーの含有量を30〜50wt%としているのは、30wt%未満では線膨張係数が大きくなりすぎるために長尺なドアウエストモール1には不向きであり、また50wt%を超えると比重が高すぎ、耐衝撃性も低下するために同様にドアウエストモール1には不向きであるからである。
【0027】
表1には、無機系フィラーを含有したポリプロピレンを幅寸法が35mmで厚みが2mmのテストピースに押出成形し、それを供試体として熱サイクル試験を行った場合の寸法変化を示す。
【0028】
同様に、表2には、有機系フィラーを含有したポリプロピレンを幅寸法が35mmで厚みが2mmのテストピースに押出成形し、それを供試体として熱サイクル試験を行った場合の寸法変化を示す。なお、上記熱サイクル試験は、−30℃×4hr→23℃×30min→80℃×4hrを1サイクルとして、20サイクル行った。
【0029】
【表1】

【0030】
【表2】

【0031】
表1,2から明らかなように、無機系フィラーであるタルク、炭酸カルシウムおよびワラストナイトはいずれも同じような収縮性を呈しており、フィラー添加量が増大するのに伴い収縮率が低下する傾向にある。他方、植物由来の有機系フィラーであるセルロース、木粉および紙分はいずれも同じような膨張性を呈しているものの、フィラー添加量の増減によっても膨張率が大きく変動しない傾向にある。
【0032】
本発明者は、内外層12a,12bのマトリクス樹脂をポリプロピレンとした上で、内層12aに含まれる有機系フィラーと外層12bに含まれる無機系フィラーとの組み合わせのほか、それらの添加量、断面積比を種々変化させて図1に示すような断面形状のドアウエストモール1を押出成形した。そして、それらのドアウエストモール1の熱サイクル試験を行った。熱サイクル試験の条件は先の場合と同じとした。その結果を表3に示す。
【0033】
【表3】

【0034】
表3の比較例は、従来品と同等のものであり、内外層12a,12bの区別なく無機系フィラーであるタルクを30wt%含有したポリプロピレンで押出成形したものである。
【0035】
実施例1,2は、外層12bに含まれることになる無機系フィラーであるタルクと内層12aに含まれることになる有機系フィラーであるセルロースとの組み合わせ、およびその含有量(添加量)は50/40で共に同じであるが、内外層12a,12bの断面積比を変えてある。この実施例1,2から明らかなように、タルクとセルロースの組み合わせでは、比較例に比較してドアウエストモール1としての収縮率が大幅に小さくなるとともに、外層12bと内層12aとの断面積比を1:1とした場合に比べてその断面積比を1:2とした場合の方がドアウエストモール1としての収縮率が一段と小さくなる。
【0036】
実施例2〜6では、外層12bに含まれることになる無機系フィラーであるタルクと内層12aに含まれることになる有機系フィラーであるセルロースとの組み合わせは共に同じであるが、両者の含有量を30〜50wtパーセントの範囲で変化させている。無機系であるか有機系であるかにかかわらずフィラー含有量が相対的に少ない実施例3では、ドアウエストモール1としての収縮率が唯一他に比べて大きくなる傾向にあるものの、それ以外の各実施例ではドアウエストモール1としての収縮率が大幅に小さくものとなる。ただし、実施例3の場合でも従来よりも低比重の材料でドアウエストモール1を成形することができるので、特にモール単体の軽量化の上では有利となる。
【0037】
実施例7〜10は、逆に無機系フィラーと有機系フィラーそれぞれの含有量は同じであるものの、外層12bに含まれることになる無機系フィラーと内層12aに含まれることになる有機系フィラーそのものの組み合わせを変えている。いずれの場合にも大幅に収縮率が低下することが理解できる。
【0038】
このように、各実施例、特に実施例3,4以外の場合にはその収縮率が0.01〜0.03%程度となって、ほぼ0に近付けることが可能である。これは、ドアウエストモール1を車両に装着した場合に、経年変化によっても長手方向端部での位置ずれが発生しないばかりでなく、ドアパネルとの間に隙間や段差が発生することがないことを意味しており、実用上きわめて有益である。
【0039】
図2は本発明の第2の実施の形態を示し、車体のルーフに装着されることになるルーフモール21に適用した場合の例を示しており、図1と共通する部分には同一符号を付してある。
【0040】
このルーフモール21では、図示外のルーフパネルとボデイサイドとの接合部に形成される凹状の溝部に嵌合されるものであり、頭部23の意匠面となる表皮層25がルーフパネルとほぼ面一となるように溝部に嵌合保持される。そして、保持リップ26を含む頭部23および同じく保持リップ27を含む脚部24がオレフィン系あるいはスチレン系の熱可塑性エラストマーをもって形成されるの対して、頭部23と脚部24の間に介在する本体部分たるモール本体部22が図1と同様に無機系フィラーと有機系フィラーとを使い分けた内層12aと外層12bとで形成されている。
【0041】
したがって、この第2の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
【0042】
なお、本発明は、先に例示したドアウエストモール、ルーフモールおよびウインドモール以外の同種のモール類にも同様に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るモールディングの第1の実施の形態としてドアウエストモールの構造を示す断面図。
【図2】本発明に係るモールディングの第2の実施の形態としてルーフモールの構造を示す断面図。
【符号の説明】
【0044】
1…ドアウエストモール
2…本体部(本体部分)
3…脚部
4…カバー部
6…保持リップ
7…表皮層
9…シールリップ
11…植毛層
12a…内層
12…外層
21…ルーフモール
22…モール本体部(本体部分)
23…頭部
24…脚部
25…表皮層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部分がオレフィン系熱可塑性樹脂からなる長尺な自動車用モールディングにおいて、
本体部分が、有機系フィラーを30〜50wt%含有するオレフィン系熱可塑性樹脂の内層と、無機系フィラーを30〜50wt%含有するオレフィン系熱可塑性樹脂の外層と、からなり、
内層の全周を外層で被覆してあることを特徴とする自動車用モールディング。
【請求項2】
有機系フィラーが植物由来のものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車用モールディング。
【請求項3】
有機系フィラーが、木粉、紙粉およびセルロースのうちの少なくともいずれか一つであり、無機系フィラーが炭酸カルシウム、タルクおよびワラストナイトのうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項2に記載の自動車用モールディング。
【請求項4】
オレフィン系熱可塑性樹脂がポリプロピレンであることを特徴とする請求項3に記載の自動車用モールディング。
【請求項5】
外層と内層との断面積比が1:2であることを特徴とする請求項4に記載の自動車用モールディング。
【請求項6】
本体部分の長手方向に直交する断面において、内層の重心位置と外層の重心位置とを一致させてあることを特徴とする請求項5に記載の自動車用モールディング。

【図1】
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【図2】
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