説明

自動食器洗いシステムのためのスケール低減添加剤

【課題】無リンまたは低リン酸塩自動食器洗いシステムにおける混合無機沈着物を最小限にする配合物の提供。
【解決手段】少なくとも2つの成分を有する自動食器洗い洗剤組成物。第1の成分は、少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基およびラクトン末端基を含むポリマー。第2の成分は、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリシン−N,N−二酢酸、メチルグリシン−N,N−二酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グルタミン酸−N,N−二酢酸、3−ヒドロキシ−2,2−イミノジスクシナート、S,S−エチレンジアミンジスクシナート、アスパラギン酸−二酢酸、N,N’−エチレンジアミンジコハク酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸−N,N−ジアセタート、ベータ−アラニン二酢酸、ポリアスパラギン酸、これらの塩およびこれらの組み合わせから選択されるビルダー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、リン酸塩不使用または低リン酸塩自動食器洗いシステムにおける混合無機沈着物を最小限にする配合物に関する。
【背景技術】
【0002】
自動食器洗い洗剤は、概して、織物洗濯または水処理に使用されるものとは別の種類の洗剤組成物として認識されている。自動食器洗い洗剤は、清浄化サイクル完了後に、洗浄された物品上に斑点がなく膜のない外観を生じさせることを必要とする。リン酸塩非含有または低リン酸塩組成物は非リン酸塩ビルダー、例えば、クエン酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、ジシリケート塩、重炭酸塩、アミノカルボン酸塩などを利用しており、硬水からカルシウムおよびマグネシウムを封鎖し、乾燥時に不溶性で目に見える沈着物を残す場合がある。(メタ)アクリル酸およびマレイン酸から製造されたポリマーは非リン酸塩ビルダーから生じるスケールまたは他の不溶性沈着物を抑制する使用について知られている。例えば、国際公開第2009/123322号は、生分解性ビルダーを含む組成物におけるアクリル酸、マレイン酸およびスルホン化モノマーから製造されるポリマーを開示する。しかし、この文献はラクトン末端基を有するポリマーを含む組成物を開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2009/123322号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明により取り組まれる課題は混合無機沈着物の形成を低減することができる組成物を見いだすことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(a)少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基およびラクトン末端基を含むポリマー;並びに、(b)ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリシン−N,N−二酢酸、メチルグリシン−N,N−二酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グルタミン酸−N,N−二酢酸、3−ヒドロキシ−2,2−イミノジスクシナート、S,S−エチレンジアミンジスクシナート アスパラギン酸−二酢酸、N,N’−エチレンジアミンジコハク酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸−N,N−ジアセタート、ベータ−アラニン二酢酸、ポリアスパラギン酸、これらの塩およびこれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ビルダー:を含む、自動食器洗い洗剤組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
他に示されない限りは、全てのパーセンテージは重量パーセンテージ(重量%)であり、他に示されない限りは全ての温度は℃単位である。重量平均分子量、すなわち、Mは、当該技術分野において知られているように、ポリアクリル酸標準を使用するゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によって測定される。GPCの技術はW.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;ウイリーインターサイエンス(Wiley−Interscience)1979のモダンサイズ排除クロマトグラフィ(Modern Size Exclusion Chromatography)、および物質の特徴付けおよび化学分析の指針(A Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis) J.P.Sibilia;VCH,1988、81〜84ページに詳細に論じられている。本明細書において報告される分子量はダルトンの単位である。本明細書において使用される場合、用語「(メタ)アクリル」はアクリルまたはメタクリルをいう。好ましくは、生分解性ビルダーはナトリウム塩、カリウム塩またはリチウム塩;好ましくはナトリウム塩またはカリウム塩;好ましくはナトリウム塩として存在する。好ましい生分解性ビルダーには、グリシン−N,N−二酢酸、メチルグリシン−N,N−二酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ポリアスパラギン酸、イミノジコハク酸、3−ヒドロキシ−2,2−イミノジスクシナート、グルタミン酸−N,N−二酢酸およびこれらの塩が挙げられる。好ましくは、本組成物は、「リン非含有」であり、すなわち、本組成物は0.5重量%未満、好ましくは0.2重量%未満、好ましくは0.1重量%未満のリン(元素リンとして)しか含まず、好ましくは検出可能なリンを含まない。好ましくは、本組成物は「低リン酸塩」であり、すなわち本組成物は0.5〜3重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%のリン(元素リンとして)を含む。好ましくは、本組成物は2重量%未満、好ましくは1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満、好ましくは0.2重量%未満、好ましくは0.1重量%未満の低分子量(1,000未満)のホスホナート化合物(例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、および塩)を含む。「C−Cカルボン酸モノマー」は、1または2個のカルボン酸基を有するモノエチレン性不飽和化合物、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、クロトン酸などである。好ましくは、ポリマーは少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基を少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも85重量%、好ましくは少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、好ましくは少なくとも98重量%、好ましくは少なくとも99重量%含む。好ましくは、C−Cカルボン酸モノマーは(メタ)アクリル酸およびマレイン酸から選択され、好ましくは(メタ)アクリル酸から選択され、好ましくはアクリル酸である。
【0007】
好ましくは、ラクトン末端基は、重合されたカルボン酸モノマー残基のカルボン酸置換基と、連鎖移動剤に由来する末端ヒドロキシ基との間の内部エステル化反応によって生じるものであり、ほとんどの場合以下に示されるようなγ−ラクトンである:
【化1】

式中、Aは(メタ)アクリル酸の重合残基を含むポリマー鎖であり;RおよびRは独立して水素、メチル、エチル、プロピルもしくはブチルであることができ;ただし、RおよびRは合計で少なくとも2つの炭素原子を含む。例えば、アクリル酸の重合において連鎖移動剤としてイソプロパノールが使用される場合には、イソプロパノールはポリアクリル酸鎖上の末端ヒドロキシ基をもたらし、このヒドロキシ基はカルボン酸と反応してγ−ラクトン末端基を生じさせることができ、これは以下に示される。
【化2】

【0008】
好ましくは、連鎖移動剤として第二級アルコールが使用され、結果的に、ポリアクリル酸について以下に示される一般的なγ−ラクトン末端基を生じさせる。
【化3】

【0009】
連鎖移動剤としてイソプロパノールよりも大きなアルコールの使用は、潜在的に、ヒドロキシ非含有炭素原子でのラジカル形成によって生じる別の構造、おそらくはδ−ラクトンなどを導きうる。
【0010】
ポリマー中に存在しうる別の重合モノマー残基には、例えば、非イオン性(メタ)アクリラートエステル、カチオン性モノマー、モノ不飽和ジカルボキシラート、飽和(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル、ビニルアミド(例えば、N−ビニルピロリドンなど)、スルホン化アクリルモノマー、スチレンおよびα−メチルスチレンが挙げられる。
【0011】
組成物中の生分解性ビルダーの全重量は、組成物の全重量の2〜40重量%である。好ましくは、生分解性ビルダーの全重量は少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも7重量%、好ましくは少なくとも8重量%、好ましくは少なくとも9重量%、好ましくは少なくとも10重量%である。好ましくは、生分解性ビルダーの全重量は35重量%以下、好ましくは30重量%以下、好ましくは25重量%以下、好ましくは20重量%以下、好ましくは17重量%以下、好ましくは15重量%以下、好ましくは14重量%以下、好ましくは13重量%以下、好ましくは12重量%以下である。好ましくは、組成物はアルカリ金属のクエン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩および/またはアミノカルボン酸塩をさらに含む。好ましくは、アルカリ金属クエン酸塩の量は0.01〜40重量%、好ましくは35重量%以下、好ましくは30重量%以下、好ましくは25重量%以下、好ましくは20重量%以下である。
【0012】
好ましくは、ポリマーはアクリル酸のエステルもしくはメタクリル酸のエステルの重合残基を40重量%以下、好ましくは30重量%以下、好ましくは20重量%以下、好ましくは10重量%以下、好ましくは5重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下含む。好ましくは、ポリマーは(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸から選択されるモノマーの重合残基を少なくとも70重量%、並びにアクリル酸のエステルもしくはメタクリル酸のエステルの重合残基を30重量%以下含み;好ましくは、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸から選択されるモノマーの重合残基を少なくとも80重量%、並びにアクリル酸のエステルもしくはメタクリル酸のエステルの重合残基を20重量%以下含む。好ましくは、ポリマーは2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)(金属塩もしくはアンモニウム塩も包含する)または他のスルホンアクリル系モノマー(例えば、アリルオキシベンゼンスルホン酸、メタリルスルホン酸、および(メタ)アリルオキシベンゼンスルホン酸)を30モル%以下、好ましくは20モル%以下、好ましくは10モル%以下、好ましくは5モル%以下、好ましくは2モル%以下、好ましくは1モル%以下、好ましくは0.5モル%以下含む。
【0013】
好ましくは、ポリマーは1,000〜90,000のMを有する。好ましくは、Mは少なくとも2,000、好ましくは少なくとも3,000、好ましくは少なくとも4,000、好ましくは少なくとも5,000、好ましくは少なくとも6,000である。好ましくは、Mは70,000以下、好ましくは50,000以下、好ましくは40,000以下、好ましくは30,000以下、好ましくは20,000以下、好ましくは15,000以下、好ましくは10,000以下である。
ポリマーは、自動食器洗い機における不溶性沈着物を抑制するのに有用な他のポリマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸もしくは他の二酸モノマー、アクリル酸のエステルもしくはメタクリル酸のエステル、例えば、ポリエチレングリコールエステル、スチレンモノマー、AMPSおよび他のスルホン酸モノマー、並びに置換アクリルアミドもしくは置換メタクリルアミドの残基の組み合わせを含むポリマーなどと組み合わせて使用されうる。
【0014】
本発明のポリマーは、アクリル系モノマーの重合についての何らかの既知の技術、例えば、溶液重合および乳化重合によって製造されることができ、溶液重合が好ましい。好ましくは、開始剤はリンを含まない。好ましくはポリマーは1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満、好ましくは0.1重量%未満のリンを含み、好ましくはポリマーはリンを含まない。連鎖移動剤はアルコール、好ましくはイソプロパノールを含む。ポリマーは水溶性溶液ポリマーの形態、スラリー、乾燥粉体もしくは顆粒、または他の固体形態であることができる。
【0015】
自動食器洗い洗剤組成物の他の成分には、例えば、界面活性剤、酸素および/または塩素漂白剤、漂白活性化剤、酵素、抑泡剤、着色剤、香料、抗バクテリア剤およびフィラーが挙げられうる。典型的な界面活性剤量は使用される具体的な界面活性剤に応じて変化するが、典型的には0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%〜5重量%である。錠剤または粉体におけるフィラーは不活性で水可溶性の物質であり、典型的には、ナトリウム塩もしくはカリウム塩、例えば、硫酸ナトリウムもしくは硫酸カリウムおよび/または塩化ナトリウムもしくは塩化カリウムであり、典型的には、0重量%〜75重量%、好ましくは5重量%〜50重量%、好ましくは10重量%〜40重量%の範囲の量で存在する。ゲル配合物におけるフィラーは、上述したものおよび水を含むことができる。香料、染料、抑泡剤、酵素、腐蝕抑制剤および抗バクテリア剤は通常、合計で、組成物の5重量%以下の量である。
【0016】
好ましくは、組成物は過炭酸塩を5〜20重量%、好ましくは8〜15重量%、好ましくは10〜15重量%含む。好ましくは、組成物は(水中1重量%で)少なくとも9、好ましくは少なくとも10.5のpHを有し;好ましくは、pHは12.5以下、好ましくは11.5以下である。
【0017】
組成物は典型的な形態、例えば、錠剤、粉体、モノドース(monodose)、多コンポーネントモノドース、小袋、ペースト、液体もしくはジェルで配合されうる。組成物は、典型的な自動食器洗い機についての典型的な操作条件下で使用されうる。洗浄プロセス中の典型的な水温は好ましくは20℃〜85℃、好ましくは30℃〜70℃である。組成物の典型的な濃度は、食器洗い機における全液体のパーセンテージとして0.1〜1重量%、好ましくは0.2〜0.7重量%である。好適な製品形態および添加時点の選択に関して、組成物はプレ洗浄、主洗浄、最後から二番目のすすぎ、最終すすぎ、またはこれらのサイクルの何らかの組み合わせにおいて存在することができる。本発明のポリマーは食器洗い洗剤に多くの方法で配合されうる。例えば、ポリマーは無機ビルダー、生分解性ビルダー、フィラー、界面活性剤、漂白剤、酵素などと配合されることができた。あるいは、例えば、ポリマーは界面活性剤、クエン酸、溶媒および他の任意成分と配合されることができた。さらに、洗浄サイクル中で生分解性ビルダーとは異なる点で放出するように、ポリマーは設計された単位投与製品の中の1以上の区画に配置されることができた。
【0018】
好ましくは、組成物は0.5〜12重量%の前記ポリマーを含む。好ましくは、組成物は少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも2.5重量%のポリマーを含む。好ましくは、組成物は10重量%以下、好ましくは8重量%以下、好ましくは6重量%以下、好ましくは5重量%以下、好ましくは4重量%以下のポリマーを含む。本発明のポリマーはスルホン酸モノマーから製造されたポリマーとブレンドされることができる。
【実施例】
【0019】
ポリマー試験:全てのポリマーは以下に記載されるようにそれらを以下に記載される「プロトタイプ1F」と共に組み込み、ケンモアクワイエットガード(KENMORE QUIETGUARD)食器洗い機(主洗浄サイクルに固体を添加)において、400ppmの硬度(2:1=Ca2+:Mg2+)の水を用いて、130°F(54.4℃)で、食べ物汚れなしに、5サイクル、グラスを洗浄することによりスケール低減について試験された。グラスはASTM方法3556−85の評定(1=清浄、5=重度の膜)を用いて3および5サイクル後に評価された。
【0020】
結果:3.2グラム活性のメチルグリシン二酢酸三ナトリウム塩が、28グラムの配合プロトタイプ1Fと共に各実験に添加された。
【0021】
【表1】

TRILON(トリロン)Mは、BASF Corp.から入手可能なメチルグリシン二酢酸の三ナトリウム塩(Na3MGDA)の水溶液である。
【0022】
【表2】

【0023】
【表3】

【0024】
ポリマーサンプル:
比較ポリマーA(Mw=2220)=90%アクリル酸/10%マレイン酸、ナトリウム塩、ホスホノ末端基。
比較ポリマーB(Mw=7,201)=スルホナート末端基を有する100%アクリル酸ポリマー。
ANTIPREX A(チバコーポレーション(Ciba Corp.)から入手可能)(Mw=6,877)ジェミナルメチル基を有するγ−ラクトン末端基を有する100%アクリル酸ポリマー。
比較ポリマーC(Mw22,974)70%アクリル酸/30%2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、ナトリウム塩、スルホナート末端基を有する。
比較ポリマーAは1.6湿潤g(50%固形分=0.8g活性)/サイクルの量で添加された。
比較ポリマーBは1.78湿潤g(45.53%固形分=0.8g活性)/サイクルの量で添加された。
ポリマーAは2.02湿潤g(39.7%固形分=0.8g活性)/サイクルの量で添加された。
比較ポリマーCは2.16湿潤g(37%固形分=0.8g活性)/サイクルの量で添加された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基およびラクトン末端基を含むポリマー;並びに、
(b)ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリシン−N,N−二酢酸、メチルグリシン−N,N−二酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グルタミン酸−N,N−二酢酸、3−ヒドロキシ−2,2−イミノジスクシナート、S,S−エチレンジアミンジスクシナート アスパラギン酸−二酢酸、N,N’−エチレンジアミンジコハク酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸−N,N−ジアセタート、ベータ−アラニン二酢酸、ポリアスパラギン酸、これらの塩およびこれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ビルダー:
を含む、自動食器洗い洗剤組成物。
【請求項2】
ポリマーが少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基を少なくとも50重量%含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ラクトン末端基がγ−ラクトンである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
ポリマーが2,000〜40,000のMを有する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
1〜8重量%のポリマーを含む請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
ポリマーが式:
【化1】

(式中、Aは少なくとも1種のC−Cカルボン酸モノマーの重合残基を含むポリマー鎖であり;RおよびRはメチルである)
を有する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
組成物が5〜20重量%の生分解性ビルダーを含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
ポリマーが、(メタ)アクリル酸およびマレイン酸からなる群から選択される少なくとも1種のモノマーの重合残基を少なくとも70重量%含む、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
ポリマーが4,000〜30,000のMを有する、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
メチルグリシン−N,N−二酢酸、グリシン−N,N−二酢酸、グルタミン酸−N,N−二酢酸、これらの塩またはこれらの組み合わせを含む請求項9に記載の組成物。

【公開番号】特開2011−190435(P2011−190435A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−26961(P2011−26961)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(590002035)ローム アンド ハース カンパニー (524)
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
【Fターム(参考)】