自在手摺
【課題】 本発明は使用者が最適状態でバー部材をつかんで伝い歩きして、トイレまでの移動や運動能力の維持、内臓機能の活性化、病気、怪我のリハビリ等として有効な自在手摺を得るにある。
【解決手段】 寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで自在手摺を構成している。
【解決手段】 寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで自在手摺を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は被介護者、高齢者、身体の具合の悪い人が一人でベッドから起き上がり、安全にトイレ等へ移動することができる自在手摺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手摺部が壁面等の保持体に固定された取付け部材に片持ち状態に支持され、手摺部の先端位置を任意の位置に設定し、手摺部の先端位置を伸縮自在に調整したり、手摺部の支持された保持体からの開度を任意に調整することができる起き上がり、転倒防止等のための自在手摺が考えられている。
【0003】
しかしながら、このように構成された自在手摺は壁面等の保持体に取付け部材を固定的に取付けているため、使用者がベッドより起き上がってつかんだり、伝い歩きする場合の最適な高さ寸法に設定することが難しいとともに、ベッドのクッションや敷き布団の変更により、高さが変更した場合には手摺部の高さ変更が必要となり、取付け部材の壁面等の保持体に取付ける位置を変更しなければならないという大変な作業が必要になるという欠点があった。
【特許文献1】特開2004−244823
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、使用者が最適状態でバー部材をつかんで伝い歩きして、トイレまでの移動や運動能力の維持、内臓機能の活性化、病気、怪我のリハビリ等として有効な自在手摺を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで自在手摺を構成している。
【0007】
本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の伸縮を所定部位で固定することができる伸縮ロック機構と、前記伸縮バー部材の水平方向の回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構とで自在手摺を構成している。
【0008】
本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた水平回動バー、この水平回動バーの先端部に取付けられた所定方向に2個所の枢支部で回動させることができる関節部材、この関節部材の先端部に取付けられた前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる支持バーとで自在手摺を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0010】
(1)寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで構成されているので、スライダーのスライド移動によって、使用者が最適状態で使用することができる高さにバー部材を設定することができる。
したがって、最適状態で使用することができるとともに、使用状態が変化しても、最適に使用できる高さにバー部材を簡単に調整することができる。
【0011】
(2)前記(1)によって、ベッドから寝室入口への移動をバー部材につかまって行なうことができる。
したがって、自力でのトイレへの移動や運動能力の維持、内臓機能の活性化、病気、怪我のリハビリに利用することができる。
【0012】
(3)前記(1)によって、スライダーをガイドレールにスライド移動可能に取付けているので、スライダーの位置の設定が容易で、かつロック機構で最適状態に容易にロックすることができる。
【0013】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、伸縮バー部材で最適な長さに設定して使用でき、かつ伸縮バー部材を最適な水平方向位置に設定してロックして使用することができる。
【0014】
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【0015】
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、関節部材の取付けにより、上下方向、水平方向、斜め上下方向のいずれにでも支持バーを回動させて、最適状態で使用することができる。
【0016】
(7)請求項5も前記(1)〜(3)、(6)と同様な効果が得られるとともに、支持バーを回動位置させる作業が、工具を用いることなく指先だけでできるとともに、回動位置の固定を確実に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1ないし図9に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明の自在手摺で、この自在手摺1は寝室2の入口3近傍の壁面4にほぼ垂直状態で固定された、リップミゾ形鋼形状あるいは台形状の凹部が形成される形状のガイドレール5と、このガイドレール5にベルトローラー6を介してスライド移動可能に取付けられたスライダー7と、このスライダー7のほぼ中央部の上下部位に形成されたねじ孔8、8と螺合して、前記ガイドレール5を押し圧して該スライダー7を所定位置でロックする操作摘み9、9を形成したボルト10、10を用いたロック機構11と、前記スライダー7に水平方向に回動可能に取付けられた伸縮バー部材12と、この伸縮バー部材12の水平方向に回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構13とで構成されている。
【0019】
前記伸縮バー部材12は前記スライダー7の上下部の中央部に固定された支持バー14、14に回転可能に取付けられた回転軸15と、この回転軸15の上下部に後端部が固定されたパイプ材製の一対の固定バー16、16と、この一対の固定バー16、16の先端部寄りの部位に取付けられた補強筒17と、前記一対の固定バー16、16にスライド移動可能に取付けられたほぼU字状のスライドバー18と、このほぼU字状のスライドバー18を所定部位で固定する伸縮ロック機構19とで構成され、前記伸縮ロック機構19は前記補強筒17のほぼ中央部に形成された長孔20と、この長孔20より外方へ突出する操作片21、21および補強筒17の上下部の固定バー16、16に形成された透孔22、22へ突出する係止片23、23を有する一対のロックレバー24、24と、この一対のロックレバー24、24の係止片23、23間に介装された、常時係止片23、23が係止方向に付勢される付勢スプリング25と、前記ほぼU字状のスライドバー18の対向する面に所定間隔で形成された複数対の係止凹部26、26とで構成されている。
【0020】
前記回動ロック機構13は前記伸縮バー部材12の回転軸15のほぼ中央部に固定された歯車27と、この歯車27と噛み合うように前記スライダー7に固定された支持板28の下部位置に枢支ピン29で枢支されたラック30と、このラック30を常時前記歯車27と噛み合わない方向に付勢する一端部が、該ラック30の上部位置に取付けられ、他端部が前記支持板28に取付けられた付勢スプリング31と、前記支持板28に回動可能に取付けられた前記ラック30を歯車27方向へ押し圧するカム32を備えた操作レバー33とで構成されている。
【0021】
上記構成の自在手摺1はガイドレール5に沿ってスライダー7を、ベルトローラー6を介してスムーズに移動させ、使用者が最適状態で使用できる高さに設定し、ロック機構11の操作摘み9、9を回転させて、スライダー7が移動しないようにガイドレール5に固定する。
伸縮バー部材12のスライドバー18を一対の固定バー16、16より伸縮させ、ベッド34から起き上がった人がつかむあるいは起き上がった時につかめる部位に位置させ、伸縮ロック機構19および回動ロック機構13をロックする。
【0022】
このようにセットされた自在手摺1はベッド34から起き上がり、自在手摺1のスライドバー18、固定バー16、16につかまりながら歩くと、寝室2の入口3部へ容易に移動することができる。
また、自在手摺1の長さ、高さ、方向をロック機構11、回動ロック機構13および伸縮ロック機構19によって、容易に調整して使用することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0023】
次に、図10ないし図33に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図10ないし図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、スライダー7の上下部のほぼ中央部に一対の軸状の支持バー35、35を固定し、該一対の支持バー35、35の先端部に水平方向に回動可能に伸縮バー部材12Aの一対の固定バー16、16を操作レバー36の回動によって所定部位でロックできるねじ棒37を用いた回動ロック機構13Aと、スライダー7のほぼ中央部に設けたロック機構11Aと、伸縮バー部材12AのほぼU字状のスライドバー18の先端部寄りの部位の下部バー18aにフック38で収納できるように回動可能に枢支金具39で枢支され、下端部に螺合によって伸縮できる伸縮脚座40が取付けられた伸縮脚41とを用いた点で、このように構成した自在手摺1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
図15ないし図18に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、一対の支持バー35、35と伸縮支持バー部材12Bの一対の固定バー16、16との枢支部にテーパリーマ状のピン42および、該ピン42と噛み合う凹凸部43が形成されたテーパー孔44、45、46とからなる、枢支および回動ロック機構13Bとを用いた点で、このような枢支および回動ロック機構13Bを用いることにより、ピン42を押し上げることにより伸縮バー部材12Bを水平方向に自由に回動でき、ピン42を押し込むことにより、伸縮バー部材12Bの一対の固定バー16、16が固定され、水平方向の回動がロックされる自在手摺1Bにでき、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0026】
図19ないし図25に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、回転軸15に固定された水平回動バー47、47の先端部に所定回動方向に2個の枢支部48、49で回動させることができる関節部材50を介して支持バー51、51を取付けたバー部材52を用いた点で、このように関節部材50、50を介装したバー部材52を用いて構成した自在手摺1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、関節部材50、50の取付けにより、図25に示すように上下方向、水平方向、斜め上下方向に支持バー51、51を回動位置させて、最適な状態で使用することができる。
なお、関節部材50は図21ないし図24に示すように、水平回動バー47が挿入され、止めボルト53で所定回動位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた水平回動バー挿入孔54を有する一方の接続部材55と、この一方の接続部材55の先端部と一端部が指先で締付け固定できる蝶ボルトや蝶ナットを用いたボルト56を介して回動可能に取付けられた関節部材本体57と、この関節部材本体57の他端部と一端部が指先で締付け固定できる蝶ボルトや蝶ナットを用いたボルト56を介して回動可能に取付けられた他端部に支持バー51が挿入され、止めボルト53で所定回動位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた支持バー挿入孔58を有する他方の接続部材59とからなり、前記一方の接続部材55の先端部と前記関節部材本体57の一端部の前記ボルト56で締付けられる当接面60、60にはボルト56の軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸61、61が形成され、前記関節部材本体57の他端部と前記他方の接続部材59の一端部の前記ボルト56で締付けられる当接面60、60にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸61、61が形成されている。
【0027】
図26ないし図28に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、関節部材本体57Aの他端部に支持バー51が挿入され、止めボルト53で所定位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた支持バー挿入孔58を形成した点で、このような一方の接続部材55と関節部材本体57Aとからなる関節部材50Aを用いて構成した自在手摺1Dにしても、前記本発明を実施するための第4の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図29ないし図31に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、支持バー51の先端部寄りの部位に、該支持バー51の軸心に対して止めボルト53で回動位置調整することができる枢支金具62を介して伸縮脚座40を回転させることにより伸縮する伸縮脚41を取付けた点で、このような伸縮脚41を用いて構成した自在手摺1Eにしても、前記本発明を実施するための第4の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0029】
図32および図33に示す本発明を実施するための第7の形態において、前記本発明を実施するための第6の形態と主に異なる点は、支持バー51一本でバー部材52Aを構成し、該バー部材52Aを水平方向、上下方向、斜め上下方法等いずれの方向にでも選択的に回動できるようにした点で、このようなバー部材52Aを用いて構成した自在手摺1Fにしても、前記本発明を実施するための第6の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0030】
なお、前記本発明を実施する各形態ではガイドレール5を寝室2の入口3近傍の壁面4に取付けるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、寝室2の壁面に固定的な手摺が設置されていれば、該固定的な手摺へベッド34から導けるように自在手摺1を配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は自在手摺を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の説明図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態のガイドレールとスライダーの説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態のロック機構の説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮ロック機構の説明図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の回動ロック機構の説明図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮バー部材の伸縮状態の説明図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の側面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図13】本発明を実施するための第2の形態の回動ロック機構の説明図。
【図14】本発明を実施するための第2の形態の伸縮脚の説明図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図17】本発明を実施するための第3の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図18】本発明を実施するための第3の形態の枢支および回動ロック機構の説明図。
【図19】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の側面図。
【図21】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の平面図。
【図22】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の側面図。
【図23】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の分解斜視図。
【図24】図19の24−24線に沿う断面図。
【図25】本発明を実施するための第4の形態の支持バーを水平方向に回動させた状態の説明図。
【図26】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
【図27】本発明を実施するための第5の形態の側面図。
【図28】本発明を実施するための第5の形態の関節部材の説明図。
【図29】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
【図30】本発明を実施するための第6の形態の側面図。
【図31】図30の31−31線に沿う断面図。
【図32】本発明を実施するための第7の形態の平面図。
【図33】本発明を実施するための第7の形態の側面図。
【符号の説明】
【0033】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F:自在手摺、
2:寝室、 3:入口、
4:壁面、 5:ガイドレール、
6:ベルトローラー、 7:スライダー、
8:ねじ孔、 9:操作摘み、
10:ボルト、 11、11A:ロック機構、
12、12A、12B:伸縮バー部材、
13、13A、13B:回動ロック機構、
14:支持バー、 15:回転軸、
16:固定バー、 17:補強筒、
18:スライドバー、 19:伸縮ロック機構、
20:長孔、 21:操作片、
22:透孔、 23:係止片、
24:ロックレバー、 25:付勢スプリング、
26:係止凹部、 27:歯車、
28:支持板、 29:枢支ピン、
30:ラック、 31:付勢スプリング、
32:カム、 33:操作レバー、
34:ベッド、 35:支持バー、
36:操作レバー、 37:ねじ棒、
38:フック、 39:枢支金具、
40:伸縮脚座、 41:伸縮脚、
42:ピン、 43:凹凸部、
44、45、46:テーパー孔、
47:水平回動バー、 48、49:枢支部、
50、50A:関節部材、 51:支持バー、
52、52A:バー部材、 53:止めボルト、
54:水平回動バー挿入孔、 55:一方の接続部材、
56:ボルト、 57、57A:関節部材本体、
58:支持バー挿入孔、 59:他方の接続部材、
60:当接面、 61:係合用凹凸、
62:枢支金具。
【技術分野】
【0001】
本発明は被介護者、高齢者、身体の具合の悪い人が一人でベッドから起き上がり、安全にトイレ等へ移動することができる自在手摺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手摺部が壁面等の保持体に固定された取付け部材に片持ち状態に支持され、手摺部の先端位置を任意の位置に設定し、手摺部の先端位置を伸縮自在に調整したり、手摺部の支持された保持体からの開度を任意に調整することができる起き上がり、転倒防止等のための自在手摺が考えられている。
【0003】
しかしながら、このように構成された自在手摺は壁面等の保持体に取付け部材を固定的に取付けているため、使用者がベッドより起き上がってつかんだり、伝い歩きする場合の最適な高さ寸法に設定することが難しいとともに、ベッドのクッションや敷き布団の変更により、高さが変更した場合には手摺部の高さ変更が必要となり、取付け部材の壁面等の保持体に取付ける位置を変更しなければならないという大変な作業が必要になるという欠点があった。
【特許文献1】特開2004−244823
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、使用者が最適状態でバー部材をつかんで伝い歩きして、トイレまでの移動や運動能力の維持、内臓機能の活性化、病気、怪我のリハビリ等として有効な自在手摺を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで自在手摺を構成している。
【0007】
本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の伸縮を所定部位で固定することができる伸縮ロック機構と、前記伸縮バー部材の水平方向の回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構とで自在手摺を構成している。
【0008】
本発明は寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた水平回動バー、この水平回動バーの先端部に取付けられた所定方向に2個所の枢支部で回動させることができる関節部材、この関節部材の先端部に取付けられた前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる支持バーとで自在手摺を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0010】
(1)寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とで構成されているので、スライダーのスライド移動によって、使用者が最適状態で使用することができる高さにバー部材を設定することができる。
したがって、最適状態で使用することができるとともに、使用状態が変化しても、最適に使用できる高さにバー部材を簡単に調整することができる。
【0011】
(2)前記(1)によって、ベッドから寝室入口への移動をバー部材につかまって行なうことができる。
したがって、自力でのトイレへの移動や運動能力の維持、内臓機能の活性化、病気、怪我のリハビリに利用することができる。
【0012】
(3)前記(1)によって、スライダーをガイドレールにスライド移動可能に取付けているので、スライダーの位置の設定が容易で、かつロック機構で最適状態に容易にロックすることができる。
【0013】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、伸縮バー部材で最適な長さに設定して使用でき、かつ伸縮バー部材を最適な水平方向位置に設定してロックして使用することができる。
【0014】
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【0015】
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、関節部材の取付けにより、上下方向、水平方向、斜め上下方向のいずれにでも支持バーを回動させて、最適状態で使用することができる。
【0016】
(7)請求項5も前記(1)〜(3)、(6)と同様な効果が得られるとともに、支持バーを回動位置させる作業が、工具を用いることなく指先だけでできるとともに、回動位置の固定を確実に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1ないし図9に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明の自在手摺で、この自在手摺1は寝室2の入口3近傍の壁面4にほぼ垂直状態で固定された、リップミゾ形鋼形状あるいは台形状の凹部が形成される形状のガイドレール5と、このガイドレール5にベルトローラー6を介してスライド移動可能に取付けられたスライダー7と、このスライダー7のほぼ中央部の上下部位に形成されたねじ孔8、8と螺合して、前記ガイドレール5を押し圧して該スライダー7を所定位置でロックする操作摘み9、9を形成したボルト10、10を用いたロック機構11と、前記スライダー7に水平方向に回動可能に取付けられた伸縮バー部材12と、この伸縮バー部材12の水平方向に回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構13とで構成されている。
【0019】
前記伸縮バー部材12は前記スライダー7の上下部の中央部に固定された支持バー14、14に回転可能に取付けられた回転軸15と、この回転軸15の上下部に後端部が固定されたパイプ材製の一対の固定バー16、16と、この一対の固定バー16、16の先端部寄りの部位に取付けられた補強筒17と、前記一対の固定バー16、16にスライド移動可能に取付けられたほぼU字状のスライドバー18と、このほぼU字状のスライドバー18を所定部位で固定する伸縮ロック機構19とで構成され、前記伸縮ロック機構19は前記補強筒17のほぼ中央部に形成された長孔20と、この長孔20より外方へ突出する操作片21、21および補強筒17の上下部の固定バー16、16に形成された透孔22、22へ突出する係止片23、23を有する一対のロックレバー24、24と、この一対のロックレバー24、24の係止片23、23間に介装された、常時係止片23、23が係止方向に付勢される付勢スプリング25と、前記ほぼU字状のスライドバー18の対向する面に所定間隔で形成された複数対の係止凹部26、26とで構成されている。
【0020】
前記回動ロック機構13は前記伸縮バー部材12の回転軸15のほぼ中央部に固定された歯車27と、この歯車27と噛み合うように前記スライダー7に固定された支持板28の下部位置に枢支ピン29で枢支されたラック30と、このラック30を常時前記歯車27と噛み合わない方向に付勢する一端部が、該ラック30の上部位置に取付けられ、他端部が前記支持板28に取付けられた付勢スプリング31と、前記支持板28に回動可能に取付けられた前記ラック30を歯車27方向へ押し圧するカム32を備えた操作レバー33とで構成されている。
【0021】
上記構成の自在手摺1はガイドレール5に沿ってスライダー7を、ベルトローラー6を介してスムーズに移動させ、使用者が最適状態で使用できる高さに設定し、ロック機構11の操作摘み9、9を回転させて、スライダー7が移動しないようにガイドレール5に固定する。
伸縮バー部材12のスライドバー18を一対の固定バー16、16より伸縮させ、ベッド34から起き上がった人がつかむあるいは起き上がった時につかめる部位に位置させ、伸縮ロック機構19および回動ロック機構13をロックする。
【0022】
このようにセットされた自在手摺1はベッド34から起き上がり、自在手摺1のスライドバー18、固定バー16、16につかまりながら歩くと、寝室2の入口3部へ容易に移動することができる。
また、自在手摺1の長さ、高さ、方向をロック機構11、回動ロック機構13および伸縮ロック機構19によって、容易に調整して使用することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0023】
次に、図10ないし図33に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図10ないし図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、スライダー7の上下部のほぼ中央部に一対の軸状の支持バー35、35を固定し、該一対の支持バー35、35の先端部に水平方向に回動可能に伸縮バー部材12Aの一対の固定バー16、16を操作レバー36の回動によって所定部位でロックできるねじ棒37を用いた回動ロック機構13Aと、スライダー7のほぼ中央部に設けたロック機構11Aと、伸縮バー部材12AのほぼU字状のスライドバー18の先端部寄りの部位の下部バー18aにフック38で収納できるように回動可能に枢支金具39で枢支され、下端部に螺合によって伸縮できる伸縮脚座40が取付けられた伸縮脚41とを用いた点で、このように構成した自在手摺1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
図15ないし図18に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、一対の支持バー35、35と伸縮支持バー部材12Bの一対の固定バー16、16との枢支部にテーパリーマ状のピン42および、該ピン42と噛み合う凹凸部43が形成されたテーパー孔44、45、46とからなる、枢支および回動ロック機構13Bとを用いた点で、このような枢支および回動ロック機構13Bを用いることにより、ピン42を押し上げることにより伸縮バー部材12Bを水平方向に自由に回動でき、ピン42を押し込むことにより、伸縮バー部材12Bの一対の固定バー16、16が固定され、水平方向の回動がロックされる自在手摺1Bにでき、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0026】
図19ないし図25に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、回転軸15に固定された水平回動バー47、47の先端部に所定回動方向に2個の枢支部48、49で回動させることができる関節部材50を介して支持バー51、51を取付けたバー部材52を用いた点で、このように関節部材50、50を介装したバー部材52を用いて構成した自在手摺1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、関節部材50、50の取付けにより、図25に示すように上下方向、水平方向、斜め上下方向に支持バー51、51を回動位置させて、最適な状態で使用することができる。
なお、関節部材50は図21ないし図24に示すように、水平回動バー47が挿入され、止めボルト53で所定回動位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた水平回動バー挿入孔54を有する一方の接続部材55と、この一方の接続部材55の先端部と一端部が指先で締付け固定できる蝶ボルトや蝶ナットを用いたボルト56を介して回動可能に取付けられた関節部材本体57と、この関節部材本体57の他端部と一端部が指先で締付け固定できる蝶ボルトや蝶ナットを用いたボルト56を介して回動可能に取付けられた他端部に支持バー51が挿入され、止めボルト53で所定回動位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた支持バー挿入孔58を有する他方の接続部材59とからなり、前記一方の接続部材55の先端部と前記関節部材本体57の一端部の前記ボルト56で締付けられる当接面60、60にはボルト56の軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸61、61が形成され、前記関節部材本体57の他端部と前記他方の接続部材59の一端部の前記ボルト56で締付けられる当接面60、60にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸61、61が形成されている。
【0027】
図26ないし図28に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、関節部材本体57Aの他端部に支持バー51が挿入され、止めボルト53で所定位置に固定することができる止めボルト53が取付けられた支持バー挿入孔58を形成した点で、このような一方の接続部材55と関節部材本体57Aとからなる関節部材50Aを用いて構成した自在手摺1Dにしても、前記本発明を実施するための第4の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図29ないし図31に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、支持バー51の先端部寄りの部位に、該支持バー51の軸心に対して止めボルト53で回動位置調整することができる枢支金具62を介して伸縮脚座40を回転させることにより伸縮する伸縮脚41を取付けた点で、このような伸縮脚41を用いて構成した自在手摺1Eにしても、前記本発明を実施するための第4の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0029】
図32および図33に示す本発明を実施するための第7の形態において、前記本発明を実施するための第6の形態と主に異なる点は、支持バー51一本でバー部材52Aを構成し、該バー部材52Aを水平方向、上下方向、斜め上下方法等いずれの方向にでも選択的に回動できるようにした点で、このようなバー部材52Aを用いて構成した自在手摺1Fにしても、前記本発明を実施するための第6の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0030】
なお、前記本発明を実施する各形態ではガイドレール5を寝室2の入口3近傍の壁面4に取付けるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、寝室2の壁面に固定的な手摺が設置されていれば、該固定的な手摺へベッド34から導けるように自在手摺1を配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は自在手摺を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の説明図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態のガイドレールとスライダーの説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態のロック機構の説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮ロック機構の説明図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の回動ロック機構の説明図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の伸縮バー部材の伸縮状態の説明図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の側面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図13】本発明を実施するための第2の形態の回動ロック機構の説明図。
【図14】本発明を実施するための第2の形態の伸縮脚の説明図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図17】本発明を実施するための第3の形態の伸縮バー部材の説明図。
【図18】本発明を実施するための第3の形態の枢支および回動ロック機構の説明図。
【図19】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の側面図。
【図21】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の平面図。
【図22】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の側面図。
【図23】本発明を実施するための第4の形態の接続部材の分解斜視図。
【図24】図19の24−24線に沿う断面図。
【図25】本発明を実施するための第4の形態の支持バーを水平方向に回動させた状態の説明図。
【図26】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
【図27】本発明を実施するための第5の形態の側面図。
【図28】本発明を実施するための第5の形態の関節部材の説明図。
【図29】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
【図30】本発明を実施するための第6の形態の側面図。
【図31】図30の31−31線に沿う断面図。
【図32】本発明を実施するための第7の形態の平面図。
【図33】本発明を実施するための第7の形態の側面図。
【符号の説明】
【0033】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F:自在手摺、
2:寝室、 3:入口、
4:壁面、 5:ガイドレール、
6:ベルトローラー、 7:スライダー、
8:ねじ孔、 9:操作摘み、
10:ボルト、 11、11A:ロック機構、
12、12A、12B:伸縮バー部材、
13、13A、13B:回動ロック機構、
14:支持バー、 15:回転軸、
16:固定バー、 17:補強筒、
18:スライドバー、 19:伸縮ロック機構、
20:長孔、 21:操作片、
22:透孔、 23:係止片、
24:ロックレバー、 25:付勢スプリング、
26:係止凹部、 27:歯車、
28:支持板、 29:枢支ピン、
30:ラック、 31:付勢スプリング、
32:カム、 33:操作レバー、
34:ベッド、 35:支持バー、
36:操作レバー、 37:ねじ棒、
38:フック、 39:枢支金具、
40:伸縮脚座、 41:伸縮脚、
42:ピン、 43:凹凸部、
44、45、46:テーパー孔、
47:水平回動バー、 48、49:枢支部、
50、50A:関節部材、 51:支持バー、
52、52A:バー部材、 53:止めボルト、
54:水平回動バー挿入孔、 55:一方の接続部材、
56:ボルト、 57、57A:関節部材本体、
58:支持バー挿入孔、 59:他方の接続部材、
60:当接面、 61:係合用凹凸、
62:枢支金具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項2】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の伸縮を所定部位で固定することができる伸縮ロック機構と、前記伸縮バー部材の水平方向の回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項3】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる長方形状の枠状に形成された伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の先端部寄りの部位に、該伸縮バー部材の下部に収納できるように回動可能に取付けられた伸縮可能な支持脚とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項4】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた水平回動バー、この水平回動バーの先端部に取付けられた所定方向に2個所の枢支部で回動させることができる関節部材、この関節部材の先端部に取付けられた前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる支持バーとからなるバー部材とを備えることを特徴とする自在手摺。
【請求項5】
関節部材は水平回動バーに取付けられる一方の接続部材と、この一方の接続部材の先端部と一端部が指先で締付け固定できるボルトを介して回動可能に取付けられた関節部材本体と、この関節部材本体の他端部と一端部が指先で締付け固定できるボルトを介して回動可能に取付けられ、他端部に支持バーが取付けられる他方の接続部材とからなり、前記一方の接続部材の先端部と前記関節部材本体の一端部のボルトで締付けられる面にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸が形成され、前記関節部材本体の他端部と前記他方の接続部材の一端部のボルトで締付けられる面にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸が形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の自在手摺。
【請求項1】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができるバー部材とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項2】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の伸縮を所定部位で固定することができる伸縮ロック機構と、前記伸縮バー部材の水平方向の回動を所定部位で固定することができる回動ロック機構とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項3】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにベルトローラーを介してスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた伸縮可能な先端部が、前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる長方形状の枠状に形成された伸縮バー部材と、この伸縮バー部材の先端部寄りの部位に、該伸縮バー部材の下部に収納できるように回動可能に取付けられた伸縮可能な支持脚とからなることを特徴とする自在手摺。
【請求項4】
寝室入口部近傍の壁面あるいは手摺が設けられた部位の近傍の壁面にほぼ垂直状態で固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられたスライダーと、このスライダーを所定位置で固定することができるロック機構と、前記スライダーに水平方向に回動可能に取付けられた水平回動バー、この水平回動バーの先端部に取付けられた所定方向に2個所の枢支部で回動させることができる関節部材、この関節部材の先端部に取付けられた前記寝室内のベッドから起き上がった人がつかむことができる支持バーとからなるバー部材とを備えることを特徴とする自在手摺。
【請求項5】
関節部材は水平回動バーに取付けられる一方の接続部材と、この一方の接続部材の先端部と一端部が指先で締付け固定できるボルトを介して回動可能に取付けられた関節部材本体と、この関節部材本体の他端部と一端部が指先で締付け固定できるボルトを介して回動可能に取付けられ、他端部に支持バーが取付けられる他方の接続部材とからなり、前記一方の接続部材の先端部と前記関節部材本体の一端部のボルトで締付けられる面にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸が形成され、前記関節部材本体の他端部と前記他方の接続部材の一端部のボルトで締付けられる面にはボルトの軸心を中心とした放射状の多数個の係合用凹凸が形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の自在手摺。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2008−57310(P2008−57310A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64504(P2007−64504)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(503057259)株式会社 三雲住建 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(503057259)株式会社 三雲住建 (1)
【Fターム(参考)】
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