自己免疫性疾患の被検体の生体試料の前処理
本発明は、干渉を回避するために自己免疫性疾患被検体の生体試料を前処理する方法であって、特に該試料が中和抗体アッセイなどの細胞ベースの生物活性アッセイに供されるものである方法を記載する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫性疾患被検体の生体試料の処理方法であって、
(a) 試料を脱脂する;
(b) 試料中の免疫グロブリンを親和性精製する;
(c) 精製された免疫グロブリンを濃縮する;そして、
(d) 濃縮された免疫グロブリンを細胞ベースの生物活性アッセイに供する、
ことを含んでなる方法。
【請求項2】
前記の(d)のアッセイが中和抗体アッセイである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の(a)の試料が血清試料である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記被検体が関節リウマチを有する、請求項1ないし3の何れか一に記載の方法。
【請求項5】
前記被検体が全身性エリテマトーデス(SLE)を有する、請求項1ないし3の何れか一に記載の方法。
【請求項6】
工程(b)が基本的にすべての免疫グロブリンアイソタイプを精製することを含んでなる、請求項1ないし5の何れか一に記載の方法。
【請求項7】
工程(b)がプロテインA+G親和性精製を含んでなる、請求項1ないし6の何れか一に記載の方法。
【請求項8】
前記プロテインA+G親和性精製が2回以上繰り返される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プロテインA+G親和性精製が3回繰り返される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
工程(a)の試料が干渉を含んでなる、請求項1ないし9の何れか一に記載の方法。
【請求項11】
前記自己免疫性疾患被検体が治療用抗体又はイムノアドヘシンにて処置されている、請求項1ないし10の何れか一に記載の方法。
【請求項12】
前記自己免疫性疾患被検体が治療用抗体にて処置されている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記治療用抗体がCD20抗体である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記治療用抗体がリツキシマブ又はヒト化2H7である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記治療用抗体が、リツキシマブ、ヒト化2H7、2F2(HuMax-CD20)ヒトCD20抗体、ヒト化A20抗体ないしはIMMU-106、TRU015、腫瘍壊死因子(TNF)-α抗体、インフリキシマブ、CDP571、MAK-195、アダリムマブ、ペグ化されたTNFα抗体断片、CDP-870、抗TNFαポリクローナル抗体、PassTNF、インテグリン抗体、エファリズマブ、ナタリズマブ、BAFF抗体、BR3抗体、BAFFレセプター抗体、Blys抗体、ベリムマブ、CD37抗体、TRU016、CD22抗体、エピラツズマブ、アビオジェンCD22抗体、CMC544、コンボトックス、BL22、LIF226、VEGF抗体、VEGFレセプター抗体、ベバシズマブ、ラニビズマブ、抗HER抗体、トラスツズマブ、パーツズマブ、セツキシマブ、抗IgE抗体、オマリズマブ、IL-21抗体、イムフェロン抗B細胞抗体、1D09C3、Lym-1抗体、オンコリン、ISF154、ゴミリキシマ、IL-6レセプター抗体、アトリズマブ、IL-15抗体、HuMax-Il-15、ケモカインレセプター抗体、CCR2抗体、MLN1202、抗補体抗体、C5抗体、エキュリズマ、ヒト免疫グロブリンの経口製剤、IgPO、IL-12抗体、ABT-874、テネリキシマブ、CD40抗体、ヒト化S2C6、TNX100、CD52抗体、カンパス-1H、及びαvβ3抗体からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記治療用抗体がインテグリン抗体である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記インテグリン抗体がエファリズマブ又はナタリズマブである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記自己免疫性疾患被検体がイムノアドヘシンで処置されている、請求項11の方法。
【請求項19】
前記イムノアドヘシンが、BR3-Ig、TNF-αイムノアドヘシン、エタネルセプト、抗BAFFペプチボディ、TACI-Ig、BCMA-Ig、CTLA4-Ig、アバタセプト、及びBAFF-R-Igからなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記自己免疫性疾患被検体が腫瘍壊死因子(TNF)-α抗体又はTNF-αイムノアドヘシンにて処置されている、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
前記自己免疫性疾患被検体がインフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、CDP-870又はD2E7で処置されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記自己免疫性疾患被検体がペグ化された可溶性TNF-R、ペグスネルセプト、IL-1レセプターアンタゴニスト(IL-1Ra)、アナキラ、DN-BAFF、及びワクチンからなる群から選択される薬剤で処置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
自己免疫性疾患を有する被検体の処置方法であって、
(a) 自己免疫性疾患を治療するために被検体に治療用抗体又はイムノアドヘシンが投与される;
(b) 被検体から生体試料を得る;
(c) 生体試料中の免疫グロブリンを親和性精製する;そして、
(d) 精製された免疫グロブリンを中和抗体アッセイに供する、
ことを含む方法。
【請求項24】
前記の工程(b)の試料がヒト血清を含んでなる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記自己免疫性疾患が関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)又はシェーグレン病である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
工程(b)の試料が干渉を含んでなる、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
(a) 脱脂試薬;
(b) 免疫グロブリンの親和性精製のためのバッファ;及び、
(c) 請求項1に記載の方法を実施するための診断用キットの使用を使用者に指示する取扱説明書
を具備する診断用キット。
【請求項28】
さらに、薬剤標準物質、陽性のコントロール中和抗体、補体血清、細胞のためのアッセイ希釈液、及び細胞を標識する試薬の何れか一又は複数を具備する、請求項27に記載の診断用キット。
【請求項1】
自己免疫性疾患被検体の生体試料の処理方法であって、
(a) 試料を脱脂する;
(b) 試料中の免疫グロブリンを親和性精製する;
(c) 精製された免疫グロブリンを濃縮する;そして、
(d) 濃縮された免疫グロブリンを細胞ベースの生物活性アッセイに供する、
ことを含んでなる方法。
【請求項2】
前記の(d)のアッセイが中和抗体アッセイである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の(a)の試料が血清試料である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記被検体が関節リウマチを有する、請求項1ないし3の何れか一に記載の方法。
【請求項5】
前記被検体が全身性エリテマトーデス(SLE)を有する、請求項1ないし3の何れか一に記載の方法。
【請求項6】
工程(b)が基本的にすべての免疫グロブリンアイソタイプを精製することを含んでなる、請求項1ないし5の何れか一に記載の方法。
【請求項7】
工程(b)がプロテインA+G親和性精製を含んでなる、請求項1ないし6の何れか一に記載の方法。
【請求項8】
前記プロテインA+G親和性精製が2回以上繰り返される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プロテインA+G親和性精製が3回繰り返される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
工程(a)の試料が干渉を含んでなる、請求項1ないし9の何れか一に記載の方法。
【請求項11】
前記自己免疫性疾患被検体が治療用抗体又はイムノアドヘシンにて処置されている、請求項1ないし10の何れか一に記載の方法。
【請求項12】
前記自己免疫性疾患被検体が治療用抗体にて処置されている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記治療用抗体がCD20抗体である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記治療用抗体がリツキシマブ又はヒト化2H7である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記治療用抗体が、リツキシマブ、ヒト化2H7、2F2(HuMax-CD20)ヒトCD20抗体、ヒト化A20抗体ないしはIMMU-106、TRU015、腫瘍壊死因子(TNF)-α抗体、インフリキシマブ、CDP571、MAK-195、アダリムマブ、ペグ化されたTNFα抗体断片、CDP-870、抗TNFαポリクローナル抗体、PassTNF、インテグリン抗体、エファリズマブ、ナタリズマブ、BAFF抗体、BR3抗体、BAFFレセプター抗体、Blys抗体、ベリムマブ、CD37抗体、TRU016、CD22抗体、エピラツズマブ、アビオジェンCD22抗体、CMC544、コンボトックス、BL22、LIF226、VEGF抗体、VEGFレセプター抗体、ベバシズマブ、ラニビズマブ、抗HER抗体、トラスツズマブ、パーツズマブ、セツキシマブ、抗IgE抗体、オマリズマブ、IL-21抗体、イムフェロン抗B細胞抗体、1D09C3、Lym-1抗体、オンコリン、ISF154、ゴミリキシマ、IL-6レセプター抗体、アトリズマブ、IL-15抗体、HuMax-Il-15、ケモカインレセプター抗体、CCR2抗体、MLN1202、抗補体抗体、C5抗体、エキュリズマ、ヒト免疫グロブリンの経口製剤、IgPO、IL-12抗体、ABT-874、テネリキシマブ、CD40抗体、ヒト化S2C6、TNX100、CD52抗体、カンパス-1H、及びαvβ3抗体からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記治療用抗体がインテグリン抗体である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記インテグリン抗体がエファリズマブ又はナタリズマブである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記自己免疫性疾患被検体がイムノアドヘシンで処置されている、請求項11の方法。
【請求項19】
前記イムノアドヘシンが、BR3-Ig、TNF-αイムノアドヘシン、エタネルセプト、抗BAFFペプチボディ、TACI-Ig、BCMA-Ig、CTLA4-Ig、アバタセプト、及びBAFF-R-Igからなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記自己免疫性疾患被検体が腫瘍壊死因子(TNF)-α抗体又はTNF-αイムノアドヘシンにて処置されている、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
前記自己免疫性疾患被検体がインフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、CDP-870又はD2E7で処置されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記自己免疫性疾患被検体がペグ化された可溶性TNF-R、ペグスネルセプト、IL-1レセプターアンタゴニスト(IL-1Ra)、アナキラ、DN-BAFF、及びワクチンからなる群から選択される薬剤で処置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
自己免疫性疾患を有する被検体の処置方法であって、
(a) 自己免疫性疾患を治療するために被検体に治療用抗体又はイムノアドヘシンが投与される;
(b) 被検体から生体試料を得る;
(c) 生体試料中の免疫グロブリンを親和性精製する;そして、
(d) 精製された免疫グロブリンを中和抗体アッセイに供する、
ことを含む方法。
【請求項24】
前記の工程(b)の試料がヒト血清を含んでなる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記自己免疫性疾患が関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)又はシェーグレン病である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
工程(b)の試料が干渉を含んでなる、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
(a) 脱脂試薬;
(b) 免疫グロブリンの親和性精製のためのバッファ;及び、
(c) 請求項1に記載の方法を実施するための診断用キットの使用を使用者に指示する取扱説明書
を具備する診断用キット。
【請求項28】
さらに、薬剤標準物質、陽性のコントロール中和抗体、補体血清、細胞のためのアッセイ希釈液、及び細胞を標識する試薬の何れか一又は複数を具備する、請求項27に記載の診断用キット。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2008−545958(P2008−545958A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512557(P2008−512557)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/019576
【国際公開番号】WO2006/127517
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(507202770)ジェネンテック・インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/019576
【国際公開番号】WO2006/127517
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(507202770)ジェネンテック・インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
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