説明

自己取付支え装置を備えた伸縮クレーン、及び支え装置の取付方法

【課題】伸縮クレーンと支えユニットのシステム、及び伸縮クレーンのジブへの支えユニットの取付方法。
【解決手段】支えユニット9が、ジブ3に設けられたリフト手段によって所定位置に位置付けられ、そこから、ジブ3がジブの移動によって支えユニット9の保持フレーム内に取り付けられて位置付けられることができ、支えユニット9がリフト手段から解放され、支えユニットを位置付けた後に支えユニット取付長さにまだ達していない場合に、ジブ3が支えユニット取付長さまで動かされ、ジブが保持フレーム内へのジブ3の取付接続を確立するために動かされ、上部において開口する保持フレームの断面の中へ上から挿入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮クレーン、特に移動式クレーンと関連した支え操作の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
支え(bracing)システムは、ジブの支持力又はジブの安定性及び剛性を増大させる手段としてクレーンや伸縮クレーンとともに使用される。本発明の場合のように、多くの場合、支えシステムは、一体的なユニットの形で設けられ、それはまた、「ガイフレーム」として呼ばれる場合がある。支えシステムは、直立可能な支え支柱と、クレーンジブに固定される保持フレームとを有する。ケーブルは、ジブヘッドに達し、支え支柱によって張られ、ジブに作用する力の一部を吸収し、それによって荷重の一部をとって剛性を向上させる。支え支柱は、ジブ回転軸の近くに支え部材を用いて固定される。
【0003】
特に、大型移動式クレーンの場合、支えユニットはまた、大きくて重く、クレーンが配置場所に移動させられるときに高さ制限及び/又は重量制限に適合できないかもしれないので、ジブに予め取り付けることができない。このような場合、支えユニットは、配置場所に別々に移動させられ、該配置場所で、従来技術から知られているように、支えユニットは多くの場合、更なるホイスト、例えば他のクレーンを使用してジブに取り付ける必要がある。他のホイストを使用する必要があるというまさにその事実によって、このアプローチを高価なものにするが、それはまた一般に大きな労働力を要するとともに多大な時間を必要とする。
【0004】
国際公開第2005/092775A1号明細書は、支えユニットが移動式クレーンの前のある位置に位置付けられ、ジブとともに移動式クレーンが次に、その後にジブに固定される支柱に取り付けられる支えユニットの下に動かされる支えシステムを開示する。これの欠点は、この種類の支柱構造が非常に高く、ジブと支えユニットとを結合するために正しい位置調整が複雑であることである。
【0005】
欧州特許第1342692B1号明細書は、2つの個々の支え支柱を、伸縮ジブの左右に車両に配置されたブラケットに位置付けることができる支えシステムを開示する。この場合、2つの支え支柱は、別々に移動させられ、動かされ、位置付けられる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、全体的ではないとしても少なくとも部分的に前記の問題を克服する、自己取付支え装置を備えた伸縮クレーン、及び支え装置の取付方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に基づく伸縮クレーンと支えユニットのシステム、及び、請求項11に規定される伸縮クレーンのジブへの支えユニットの取付方法によって達せられる。従属請求項は、本発明の好ましい実施形態を規定する。
【0008】
本発明によって提案される伸縮クレーンと支えユニットのシステムは、ボギーと、該ボギーに回転可能に取り付けられ、外側ジブベース部分と1つ若しくはそれ以上の伸縮ジブ部分とを有する直立可能なジブが配置される上部構造とを備えた伸縮クレーン、特に移動式伸縮クレーンを有するとともに、ジブに取り付けることができ、直立可能な支え支持体とジブに取り付けるための保持フレームとを有する支えユニットを有する。本発明によって提案されるように、保持フレームは、ユニットを形成するために支え支持体を接続し、保持フレームは、上部において開口し、ジブを挿入して開口位置から係合することができる断面を有する。
【0009】
本発明によって提案される設計の1つの特有の利点は、支えユニットの構造が、該支えユニットをクレーンに取り付けるために低くなるように設計することができるという事実にある。ジブによる保持フレームへのアクセスを上から引き起こすことができるという事実を考慮し、支えユニットは、その接続を確立可能とするために比較的低く位置付けることができる。それにもかかわらず、本発明によって提案される構造設計は、支えユニットが保持フレームと一体的なユニットとして設けることができ、容易に移動し、動かし、このような方法で位置付けることができるという別の利点を提供する。
【0010】
本発明の1つの実施形態によれば、上部において開口する、特に上部における一端において開口する保持フレームは、ジブ部分のカラーであり得るジブアセンブリ部分を収容するように設計される。
【0011】
1つの特別な実施形態の場合、運搬中に安定性を付与するために、支えユニットが移動させられる状態において、取り外し可能な補助支持体がまた、直立させる支柱の自由端の間に及び/又は保持フレームに、特に開口断面の部分に設けられる。
【0012】
本発明のまた別の実施形態の場合、ジブと支えユニットの位置調整ユニットが設けられ、該位置調整ユニットによって、ジブと支えユニットとは、ジブを動かすことによりジブを保持フレーム内に取り付けて位置付けることができるように互いに対して規定された方法で位置調整することができる。
【0013】
この実施形態では、従って、本発明によって提案されるシステムは、規定された再現可能な方法でジブと支えユニットとを互いに対して位置付けるための装置を有し、それは、特に建築場所において大きな利点を提供する。支えユニットの位置調整を標準化することができるという事実によって、ジブはただ、取付を開始することができるようにするために支えユニットに「沿って動かされる」必要があるだけである。別体のホイストはもはや必要ではなく、このアプローチは標準化されるので、取付の結果として、すなわち支えユニットの安定した固定の結果として、その取付方法は簡単で安全である。結果として、本発明は費用及び努力を低減する。
【0014】
1つの実施形態では、位置調整ユニットは、ジブと保持フレームとの間の規定された距離比を確立する位置に配置される位置調整要素を有する。
【0015】
本発明は、保持フレームがジブの上部構造の関節位置からジブの支えユニット取付長さに対応する距離に配置される位置に、(規定された位置を達成するために使用される)位置調整ユニットが、支えユニットを保持フレームとともに位置付けるような方法で実行される。
【0016】
ジブは、問題なしに接続を確立するために保持フレームに対して正しく位置付ける必要があるので、相対的な位置調整操作は、これら2つの要素に基づいて説明することができる。しかしながら、この相対的な位置調整を確立するために、原則としてこれら2つの部分の特定の1つの部分を動かすこと、又はクレーンの特定の部分若しくは支えユニットの特定の部分に位置調整ユニットを配置することが必要であるとは限らない。その結果に関して重要なことは、所定の相対位置が、規定された再現可能な方法でとることができることである。位置調整ユニットの協働部分を伸縮クレーン、特にボギー及び/又は上部構造と支えユニットとにともに配置することが完全に可能である。
【0017】
位置調整ユニットは、大なり小なり操作者側の入力を用いて位置調整機能を果たすのであれば、本発明を実行するために種々の考えられる方法で構成することができる。例えば、位置調整ユニットには、1つ若しくはそれ以上の以下の位置調整要素、すなわち、
停止、又は、特に固定可能なマーク、
少なくとも1つの平面における移動を防止する能動(positive)又は非能動(non-positive)固定手段、
少なくともジブと支えユニットが間隔をあける方向における移動を防止する能動又は非能動固定手段、
解放可能なキャッチ機構、特に力によって解放可能なキャッチ機構、
特に、周囲に延びる特に閉じた側方ロック、特に環状側方ロックを有する刻み目、凹部又は直立ホルダの形で上部から接近可能で収容する横方向固定支持ホルダ、
支えユニット上の取り外し可能な位置調整又は設置支持体、
支えユニットリフト手段、特に支えユニットをジブとともに動かすように設計されるケーブル及び支えユニットの固定位置、
が組み込まれ得る。
【0018】
支え支持体は、ジブに直立に立てることに加えて油圧で横向きに旋回可能であってもよい(又はジブに直立にのみ立てられてもよい)。従って、本発明は、ジブ引込み面(luffing plane)において従来の支えシステムとともに使用することができるが、側方支えシステム又は複合(Y又はV支え)システムとともにまた使用することができる。
【0019】
別の態様によれば、本発明は、
支えユニットが、ジブに設けられたリフト手段によって(クレーン及び/又はフロアの)所定位置に位置付けられ、そこからジブを動かすことにより支えユニットの保持フレーム内のジブの取付接続を確立することができ、
支えユニットがリフト手段から解放され、
支えユニットを位置付けた後に支えユニット取付長さにまだ達していない場合に、ジブが支えユニット取付長さまで動かされ、
ジブが保持フレーム内へのジブの取付接続を確立するために動かされ、上部において開口する保持フレームの断面の中へ上から挿入される、
伸縮クレーンのジブへの支えユニットの取付方法に関する。
【0020】
前述した全ての装置及びシステムの特徴は、このような方法を実行するために使用することができ、前述した全ての装置及びシステムの特徴はまた、互いに独立していてもよい。この点において、本発明は、他のものとの間で、伸縮クレーンのジブに支えユニットを取り付けるための前述したシステムの1つの使用に基づくものとして解釈される。
【0021】
以下、本発明を、実施形態及び添付図面を参照してより詳細に説明する。本発明には、記載される特徴の全てが個別にまた組み合わせて組み込まれ得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の目的のために使用され得る種類の支えユニットを示す図である。
【図2】ジブに取り付けるための保持フレームが配置される端部における図1に示す支えユニットの詳細を示す図である。
【図3】本発明に基づいて移動式クレーンの支えユニットを取り付ける操作の別の段階を示す図である。
【図4】本発明に基づいて移動式クレーンの支えユニットを取り付ける操作の別の段階を示す図である。
【図5】本発明に基づいて移動式クレーンの支えユニットを取り付ける操作の別の段階を示す図である。
【図6】本発明に基づいて移動式クレーンの支えユニットを取り付ける操作の別の段階を示す図である。
【図7】本発明に基づいて移動式クレーンの支えユニットを取り付ける操作の別の段階を示す図である。
【図8】本発明により提案される別の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明によって提案されるシステムは、例えば図4において明らかに示される実施例として記載された実施形態に基づく移動式伸縮クレーンの形で実行され、以下に手短に説明することができる。
【0024】
伸縮クレーンは、ボギー1と、該ボギーに回転可能に取り付けられた上部構造2と、少なくとも外側ジブ部分4及び1つ若しくはそれ以上の内側ジブ部分5を有し、少なくとも1つの引込みラムを用いて回転軸の周りに旋回可能であるジブ3とを有する。外側ジブ部分4のカラー領域6に支え装置が配置される。支え装置は、油圧で立てることができ、また両側に旋回することができ、ジブヘッド26の固定位置又はジブ回転軸に関して随意的に設けられた固定された支えの固定位置に関して変更することができる支えは、ジブ長手方向軸に対して横方向の両方の軸について剛性を増大させる機能を果たす。
【0025】
支えユニット9一式は、伸縮クレーンと別々に移動させられ、該クレーンを用いて別々に取り付けることができるように構造的に設計される。これについてのより詳細な説明を、以下の要素を有し、図面に示される本発明によって提案されるシステムに関連して付与する。
【0026】
符号1は、上部構造2とジブ3とを備えた移動式伸縮クレーンのボギーを示す。最も外側のジブ部分又はジブベース部分4は、外側端部においてカラー6を組み込み、該カラー6は、保持フレーム10への接続を付与するために使用される。
【0027】
図3において、符号8は、配置される場所に支えユニット9を移動させるために使用される輸送車両を示す。保持フレーム10は、横方向に配置された要素11、12、13、14を取り付けるために上部において開口する曲げ耐性のあるフレームであり、外側ジブ部分のカラーとのインターフェースとしての機能を果たす。符号11は、支え支柱を示し、符号12は、支え支柱を直立まで引込み面において略90度まで動かすために使用される直立シリンダであり、符号13は、支え支柱を横向きに旋回するために使用される旋回ブロックであり、最後に符号14は、旋回シリンダである。
【0028】
符号15は、保持フレーム10とカラー6とを接続するためにそれぞれ使用され、各ジブ側面にある1つ若しくはそれ以上のロックシリンダを示し、符号16は、支えケーブル23及び24を収容するためのウインチユニットを示し、23は、ジブヘッド26に関して変更することができるガイアンカである。
【0029】
図面に示される他の要素は、長さ調節可能な支柱17と、取り外し可能な支柱18と、更なる剛性を付与するための2つの取り外し可能なステー19及び20と、ケーブルハンガー21と、位置調整ユニット(又は位置調整補助具)(の一部)としての機能を果たすボギー上の固定位置22である。
【0030】
最後に、符号25は、支えユニット9とジブベースとの間の固定ガイを示し、23は、ジブヘッド26へのケーブルガイの取付を示し、29は、接触位置を備えた格子部分(ベース27)を示し、30は、クレーンフック(リフト手段)である。
【0031】
支え支持部分又は支えユニット9は次に、図3から図8を参照して以下に記載される方法で取り付けられる。
【0032】
図4において、クレーンは、接触手段(リフト手段又はフック30)を用いて支えユニット9を輸送車両又は低荷台トラック8から持ち上げ(図3)、支えユニットを車両の長手方向軸の方へ旋回し、支柱17を用いてボギー上に配置された固定位置の方へ支えユニットを正確に動かす。従って、置かれた支えユニット9は、構成要素10及び6に結合するための準備を整えて正確に位置付けられる。ステー19及び20は次に取り除かれる。従って、先端領域は、ジブを引込むために自由である。この時点において、上部において開口する断面を備えた本発明によって提案される保持フレームの設計は本領を発揮する。図示されるように、支えユニットは、地面上で又は車両上で比較的低く支柱17及び18の取付位置に配置され、高度な構造設計を用いた精密な配置の必要性を取り除くことができる。従って、支えユニットの全構造ユニットは、配置の全ての瞬間、又は取付の全ての瞬間において元のままの形を保ち、安定性だけでなく配置する能力及び移動する能力を最適化する。
【0033】
図5に示すように、ジブは次に低くされ、ボルトユニット15を用いてカラーに接続される。油圧的及び電気的インターフェースへの接続が同時に確立される。
【0034】
支柱18が次に取り除かれ、支柱17が縮められる。
【0035】
図6に示すように、ガイ25が次に取り付けられ、接続される。支え支持体11は次に、直立シリンダ12を用いて約90度まで直立に動かされる。ケーブル23及び24(図8)が次に、26に合わせられる。
【0036】
次に図7から分かるように、支え支柱11及び旋回ブロック13は、所定角度まで横向きに旋回される。
【0037】
図8は、本発明の別の実施形態を示す図である。この場合、本発明によって提案される支えユニット9Aは、前部に、すなわち移動式クレーンの運転室端部に、(すなわち、移動式クレーンにのみ)完全に配置され、支柱17A及び18Aに配置される。この実施形態は、所定の最初の位置が、常に支えユニットを位置付けるために達成され、クレーンが立っている地面にそれほど関係がないという更なる利点を有している。その他の点では、支えユニット9Aの取付及び取り外しが、図1から図7に示す実施形態と関連して記載されたものと同一若しくは対応する方法で行われる。
【符号の説明】
【0038】
1 ボギー
2 上部構造
3 ジブ
4 最も外側のジブ部分
5 伸縮ジブ部分
6 最も外側のジブ部分のカラー
7 最も内側のジブ部分のヘッド
8 輸送車両
9、9A 支えユニットの移動ユニット
10 支えユニットの保持フレーム
11 支えユニットの支え支持体
12 支えユニットの直立シリンダ
13 支えユニットの旋回ブロック
14 支えユニットの旋回シリンダ
15 支えユニットのロックシリンダ
16 支えユニットのウインチユニット
17、17A 支えユニットの長さ調整可能な支柱
18、18A 支えユニットの取り外し可能な支柱
19 支えユニットの補助支柱
20 支えユニットの取り外し可能な補助支柱
21 接触手段
22 ボギー上の固定点
23 支えユニットとジブヘッドの可変支え
25 支えユニットとジブベースの固定支え
26 ジブヘッドの固定点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボギー(1)と、該ボギーに回転可能に取り付けられ、外側ジブベース部分(4)と1つ若しくはそれ以上のジブ伸縮部分(7)とを有する直立可能なジブ(3)が配置される上部構造(2)とを備えた伸縮クレーン、特に移動式クレーンと、
ジブ(3)に取り付けることができ、直立可能な支え支持体(11)とジブ(3)に取り付けるための保持フレーム(10)とを有する支えユニット(9)と、
を有する伸縮クレーンと支えユニットのシステムであって、
保持フレーム(10)は、1つのユニットを形成するために支え支持体(11)を接続し、
保持フレーム(10)は、ジブ(3)を開口位置に挿入して位置付けることができる上部において開口する断面を有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
上部において、特に上部における一端において開口する保持フレーム(10)は、ジブ部分のカラー(6)であり得るジブ取付部分を収容するように設計される、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
取り外し可能な補助支柱(19、20)が、支えユニット(9)の輸送状態のために、前記直立する支柱の自由端の間に及び/又は前記保持フレームに、特に開口断面部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
ジブと支えユニットの位置調整ユニット(17、18、22)が設けられ、それによって、ジブ(3)と支えユニット(9)とは、ジブ(3)が、ジブの移動によって保持フレーム内に取り付けられて位置付けられ得るように互いに対して規定された方法で位置付けられ得る、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記位置調整ユニット(17、18、22)は、ジブ(3)と保持フレーム(10)との間の規定の距離比を確立する位置に配置される位置調整要素を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
規定された方法で保持フレーム(10)を備えた支えユニット(9)を位置付けるための前記位置調整ユニット(17、18、22)は、保持フレーム(10)が、ジブ(3)の上部構造の関節位置からジブ(3)の支えユニット取付長さに対応するある距離にある位置に配置される、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記位置調整ユニットの協働部分が、伸縮クレーン、特にボギー(1)及び/又は上部構造(2)と支えユニット(9)との両方に配置される、
ことを特徴とする請求項4から請求項6の何れか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記位置調整ユニットは、1つ若しくはそれ以上の以下の位置調整要素、すなわち、
停止、又は、特に固定可能なマーク、
少なくとも1つの平面における移動を防止する能動又は非能動固定手段、
少なくともジブと支えユニットが間隔をあける方向における移動を防止する能動又は非能動固定手段、
解放可能なキャッチ機構、特に力によって解放可能なキャッチ機構、
特に、周囲に延びる特に閉じた側方ロック、特に環状側方ロック(22)を有する刻み目、凹部又は直立ホルダの形で上部から接近可能で収容する横方向固定支持ホルダ、
支えユニット(9)上の取り外し可能な位置調整又は設置支持体(17、18)、
支えユニットリフト手段、特に支えユニット(9)をジブ(3)とともに動かすように設計されるケーブル及び支えユニット(9)上の固定位置、
を有することを特徴とする請求項4から請求項7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記支え支持体(11)は、旋回ブロック(13)を用いて油圧で横向き旋回され得る、
ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記支えユニットは、ジブ部分のカラー領域に、特にジブベース部分のカラー(6)の領域に取り付けられ得る、
ことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか1項に記載のシステム。
【請求項11】
伸縮クレーンのジブ(3)への支えユニット(9)の取付方法であって、
支えユニットが、ジブ(3)に設けられたリフト手段(30)によって所定位置に位置付けられ、そこから、ジブ(3)は、ジブの移動によって支えユニット(9)の保持フレーム(10)内に取り付けられて位置付けられることができ、
支えユニット(9)が、リフト手段(30)から解放され、
支えユニットを位置付けた後に、支えユニット取付長さにまだ達していない場合に、ジブ(3)が支えユニット取付長さまで動かされ、
ジブが保持フレーム(10)内へのジブ(3)の取付接続を確立するために動かされ、上部(10)において開口する保持フレーム(10)の断面の中へ上から挿入される、
ことを特徴とする方法。
【請求項12】
伸縮クレーンのジブ(3)に支えユニット(9)を取り付けるときにおける請求項1から請求項10の何れか1項に記載のシステムの使用。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−260725(P2010−260725A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−106856(P2010−106856)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(507186322)マニトワック・クレーン・グループ・フランス・ソシエテ・パール・アクシオン・サンプリフィエ (12)
【氏名又は名称原語表記】Manitowoc Crane Group France SAS
【Fターム(参考)】