自律移動ロボットの航法システム及びこの航法システムに利用される絶対座標を提供するフロア材
本発明は移動手段が装着された本体を有する自律移動ロボットの航法システムを提供する。本発明の航法システムは所定大きさを有するフロア面にお互いに所定の離隔距離を有するように形成されて、お互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコードと、前記本体の下部所定位置に設置されてフロア面の二次元バーコードを読むようになされたバーコードリーダーと、前記本体に設置されてバーコードリーダーと電気的に連結されてバーコードリーダーが読んだ二次元バーコードの固有座標値によってメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標を認識して、プログラムされた移動アルゴリズムに認識した絶対座標を適用して本体が移動できるように移動手段を制御する制御部とを含む。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は移動手段が装着された本体を有する自律移動ロボットの航法システムに関し、特に、自律移動ロボットが移動及び運行中である時に現在の位置を正確に獲得することで、すでに設定された障害物及び移動限界線と自律移動ロボットとの相対的な距離を速かに演算することができるようにするし、これによって、プログラムされた移動アルゴリズムまたは保存された移動経路に沿って自律移動ロボットが迅速で正確に移動できるようにするし、併せて、自律移動ロボットが現在の絶対的な位置を速かに獲得することができるようにお互いに異なる固有の座標値を有する二次元バーコードをフロア材に所定間隔で形成して、この二次元バーコードは可視光線には発色されないで、自律移動ロボットが移動中である時に照射される300nm〜850nmの波長領域の光に発色されるようにしてフロア材の美麗な外観が維持されることができるようにする自律移動ロボットの航法システム及び絶対座標を提供するフロア材に関する。
【0002】
〔背景技術〕
一般的に、自律移動ロボットは産業分野に広く使われて発展して来たロボット(Robot)が応用発展されたものであり、近来には官公署、オフィス、各家庭などで広く活用されている。
【0003】
このような自律移動ロボットなどは現在使用者が直接コントロールしなくても自律走行しながら掃除しなければならない面積を自律的に掃除する無人清掃機にも活用されている。
【0004】
ここで、前記した自律移動ロボットが自律移動をするために解決されなければならない最優先の課題は自らが自分の現位置を正確に認識して、移動する方向及び距離を正確に演算するものである。
【0005】
このような課題を解決するための従来の方法としては、オドメトリ(odometry)を例にすることができるが、このオドメトリが適用された自律移動ロボットは走行距離計(odometer)またはホイールセンサー(wheel sensor)を利用して速度情報を得て磁性センサーなどを利用して方位角情報を得て初期位置で次の位置までの移動距離及び方向に対する情報を演算して自分の位置と方向を認識するようになる。
【0006】
一般的なオドメトリ座標系での位置及び方向認識の概念は図1に示すところのように、オドメトリ座標系で自律移動ロボット1の位置は自律移動ロボット1の回転中心2が位置した地点の座標xrとyrで決定して、方向は自律移動ロボット1の正面方向とx軸との間の角度trで決定される。
【0007】
オドメトリは外部から別途の情報入力なしに自体的に発生する情報に依存するものであり、非常に高いサンプリング速度で位置情報を獲得するから位置情報のアップデートが早い。
【0008】
それだけでなく、比較的短い距離では正確度が非常に高くて、費用も低廉である。しかし、オドメトリは積分を通じて位置と方向を計算するから、走行距離が増加するほど測定誤差が累積する大きな短所を有している。特に、移動領域のフロア材の状態によってスライドなどが発生することがあるが、これによって発生する誤差が全然補正されることができずに、そのまま累積するから精密度が低下される問題点が発生する。
【0009】
前記したオドメトリを利用した位置及び方向認識の方法を改良した方法としてはRFID(Radio Frequency IDentification)カード及びRFIDリーダーを利用したものがある。
【0010】
すなわち、固有の位置情報が付与された多数ヶのRFIDカードを自律移動ロボットが移動する領域のフロア5に埋設しておくと、自律移動ロボット1が移動領域のフロア面を移動しながらRFIDリーダーを通じてRFIDカードを検出して固有の位置情報を判読することで、自律移動ロボット自分の現位置を認識できるようになる。
【0011】
RFID座標系での位置及び方向認識の概念を示す図2を参照すると、移動領域のフロアに格子模様で埋設された多数のRFIDカード3らのうちで現在自律移動ロボット1によって検出されたRFIDカード3の座標xcとycで決定される。それぞれのRFIDカード3には固有番号が保存されて、自律移動ロボット1にはこの固有番号に対応するRFID座標値を参照テーブルの形態で有している。自律移動ロボット1はRFIDリーダー4を通じてRFIDカード3を検出して固有番号を獲得して、参照テーブルで該当の固有番号に対応するRFID座標値を捜し出して自分の現在位置を認識する。
【0012】
前記したRFIDを利用した位置及び方向認識方法はRFIDカード3の分布密度によって自律移動ロボット1の位置及び方向認識の精密度が決定される。RFIDカード3の分布密度がすぎるほど低いと、自律移動ロボット1の精緻な位置及び方向認識は期待することができないし、RFIDカード3の分布密度がすぎるほど高いと、図3に示すようにRFIDカード3a、3b、3cから出力されるRF信号らの間の相互干渉によって固有番号の判読に間違いが発生することがある。
【0013】
したがって、間違いが発生しないようにするためには、RFIDカード3の埋設分布密度を適切な範囲で制限するしかないが、この制限はRFIDを利用した位置及び方向認識方法の精密度を落とす原因になる。また、RFIDカード3らが埋設された場所に磁場を吸収する物体がある場合にも間違いが発生することがある。
【0014】
それだけでなく、前記したRFID方法では方向を認識するために図3のように少なくとも二つ以上のRFIDカード3a、3b、3cを同時に認識しなければならないが、RFIDカード3の分布密度が充分に高くなければ方向を認識することが困難になる。
【0015】
特に、前記したRFID方法はRFIDカード3をフロア5に埋設しなければならない不便があり、RFIDカード3が損傷された場合にフロア面全体を補修するか、または該当RFIDカード3のみを抜粹して、ここにRFIDカード3をまた埋設しなければならないために外観が良くない問題点がある。
【0016】
併せて、前記したRFIDカード3を広い面積に使用する場合に多数ヶのRFIDカード3が使われなければならないことで、自律移動ロボット1を運営するにおいて、高価の設置費用が出費されることはもちろん、維持補修時にも破損されないように注意が必要であって、高価の維持補修費の出費される問題点が発生する。
【0017】
〔発明の詳細な説明〕
前記した問題点を解決するために案出された本発明は自律移動ロボットの現位置(絶対座標)を隣接した絶対座標の識別手段と干渉されないようにして容易に獲得するようにして、設定された領域内の障害物を認識すると現在の正確な位置から障害物との相対的座標及び距離を迅速で正確に演算または認識することができるようにして移動方向及び距離を安定的に制御するようにして、自律移動ロボットの絶対座標確保が容易になされるようにすると同時にどのような場所であると言っても多数ヶのお互いに異なる固有の位置情報が簡便に設置されるようにして、維持管理が容易になされるようにすることにその目的がある。
【0018】
そして、本発明のまた他の目的は、普段にはフロア材の外観が損傷されないように二次元バーコードが肉眼で識別されないようにして、絶対座標が獲得される時のみに二次元バーコードが発色されて二次元バーコードの固有情報(絶対座標)が獲得できるようにするフロア材を提供することにその目的がある。
【0019】
前記した目的は、移動手段が装着された本体102を有する自律移動ロボットの航法システムにおいて、所定大きさを有するフロア面103にお互いに所定の離隔距離を有するように形成されて、お互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104と、前記本体102の下部所定位置に設置されてフロア面103の二次元バーコード104を読むようになったバーコードリーダー105と、前記本体102に設置されてバーコードリーダー105と電気的に連結されてバーコードリーダー105が読んだ二次元バーコード104の固有座標値によってメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標を認識して、プログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して本体102が移動されるように移動手段を制御する制御部を含むことを特徴とする自律移動ロボット101の航法システムによって達成される。
【0020】
そして、前記バーコードリーダー105の隣接した位置に設置されて、フロア面103を向かって特定領域の波長を有する光を照射するようになされた発光素子106をさらに含んで、前記発光素子106は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射するようにすることが望ましい。
【0021】
一方、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、所定面積の透明材の裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコード104が所定間隔で反転印刷されて、この裏面に接着層111aが形成された第1シート111を少なくとも一つ以上接着して表面で二次元バーコード104が定位置に透視されるようにすることを特徴とするフロア材110によって達成される。
【0022】
そして、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インク(例えば、所定領域の波長を有する光が照射された時に模様が現われるようになされたインク)のうちいずれか一つで印刷するようにして、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は等間隔の格子形態で配列形成されるようにすることもでき、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列形成されるようにすることが望ましい。
【0023】
併せて、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、所定面積の透明材の裏面に一つの固有座標値を有する二次元バーコード104が反転印刷されて、この裏面に接着層112aが形成された第2シート112が多数ヶ接着されて表面で二次元バーコード104が定位置に透視されるようにすることを特徴でフロア材110によっても達成される。
【0024】
そして、前記第2シート112に形成される二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましい。
【0025】
また、前記第2シート112は等間隔の格子形態で配列接着させることもでき、多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列接着させるようにすることが望ましい。
【0026】
それだけでなく、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104が所定距離が離隔されるように多数ヶ印刷したことを特徴とするフロア材110によっても達成される。
【0027】
そして、前記二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましくて、前記二次元バーコード104は等間隔の格子形態で配列印刷することもでき、多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列印刷することもできることが望ましい。
【0028】
ここで、前記二次元バーコード104が印刷した表面に接着される透明材質のコーティング紙113をさらに含むことが望ましい。
【0029】
〔実施例〕
以下、本発明の構成及び作用を添付された図4ないし図10を参照して詳細に説明する。
【0030】
先ず、本発明による自律移動ロボット101はその形象や模様を限定しない。
【0031】
そして、本発明は正確な絶対座標を制御部が獲得して移動手段を制御することで效果的な移動がなされるようにすることにあるので、前記した移動手段は通常的な構造として、本体102に車輪107を設置して、この車輪107を駆動する駆動モーターの組合構造でなされることができるし、本体102の両側にそれぞれ一対のスプロケットと駆動モーターを設置して、一対のスプロケットには無限軌道を設置することもできることで、本発明はこれを具体的に限定しない。
【0032】
本発明によるとフロア面103は既存建物のフロア面103をそのまま利用することもでき、別に製作された床マット及びタイルを利用することもできる。
【0033】
すなわち、既存のフロア面103に所定の間隔で二次元バーコード104を印刷するか、または二次元バーコード104が印刷したシートを付着することもでき、別途の床マットやタイルなどに二次元バーコード104を印刷するか、または二次元バーコード104が印刷したシートを付着して使用することもできる。
【0034】
ここで言う二次元バーコード104は、図6に示すように多様な幅を有した図形及び文様の配列パターンで情報を表現する符号または符号体系として、本発明では多様な二次元バーコード104が適用されることができる。
【0035】
すなわち、二次元バーコード104は記号や数字特殊文字などのように一つの文様が特定の情報が含まれることができればそれで満足して、その実施例としては、図6に示すように両側(X軸方向、Y軸方向)にデータを配列させて平面化させたものであり、この二次元バーコード104は狭い領域に多いデータを高密度で表現することができるという点と、空間利用率が非常に高いという点と、シンボルが汚染するか、または毀損されてデータが損傷されても間違いを検出して復元する能力が卓越であり、黒白エレメントが辺に拘束されていなくてシンボル印刷及び判読が易しくてシンボルの判読を360゜多方向でできるという最大の長所を有している。
【0036】
したがって、ある方向でこの二次元バーコード104を読んでも方向に制限がないから、早く判読することができる長所を有していて本発明に好適である。
【0037】
本発明の自律移動ロボット101のメモリーには移動する領域の範囲がすでに設定されているし、この設定された範囲内での絶対座標値が保存される。
【0038】
したがって、自律移動ロボット101が運行されると同時に現在自律移動ロボット101が位置されたフロア面103をバーコードリーダー105がスキャンして二次元バーコード104を読んで、この二次元バーコード104に記録された座標値を獲得して、制御部は獲得された座標値がメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標で認識する。
【0039】
そして、前記制御部はプログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して、本体102が移動しなければならない方向に移動手段を制御するようになる。
【0040】
すなわち、二次元バーコード104の固有座標値がバーコードリーダー105によって読まれた後に、制御部はこの固有座標値をメモリーに設定された領域内での絶対座標で認識して設定された領域内で現在の自律移動ロボット101の位置(絶対的位置)を認識するようになる。
【0041】
このように自律移動ロボット101の現位置(絶対座標)が分かるようになれば、障害物との相対的な距離は簡単な演算によって計算されることができるし、プログラムされた移動アルゴリズムによって障害物を避けて移動するようになる。
【0042】
一方、本発明では言及しなかったが、従来技術で説明したところのようにオドメトリ座標系と本発明を並行して使用することで、運行中に障害物が出現するとこれを識別して、移動経路を再設定することもでき、ビジョンを使用することもあるものであり。本発明は前記したところのようにオドメトリ座標系などを組み合わせて航法システムを補正できるものとしてこれを限定しない。
【0043】
但し、本発明は絶対座標を容易に獲得して障害物との相対的な距離及び座標計算と移動する経路で自律移動ロボット101を制御することができればよい。
【0044】
一方、図4に示すように自律移動ロボット101の本体102下部に設置されたバーコードリーダー105と隣接した位置にはフロア面103を向けて特定領域の波長を有する光を照射する発光素子106を追加的に設置するが、この発光素子106は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射するようにする。
【0045】
すなわち、前記した発光素子106は後述するようになるフロア材110に印刷する透明インク(秘密インク)を発色させるためのものであり、後述する透明インクで印刷した二次元バーコード104は肉眼では識別されないし、所定領域の波長を有する光の照射によって発色されるので、このような発光素子106で光を照射するようにして肉眼識別が可能にさせた後、バーコードリーダー105で二次元バーコード104を読むようにすることが望ましい。
【0046】
一方、本発明によるフロア材110は前記した二次元バーコード104が形成されたフロア材110をいうものであり、フロア材110の第1実施例は図7aに示すように所定大きさの単位面積を有する透明材質の第1シート111裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコード104を所定距離が離隔されるように反転印刷する。
【0047】
付加的に示すように保護膜114が接着層111aに仮接着されるようにすると、使用時にこの保護膜114をとり除いた後直ちに使用することができる便利さを有するようになる。
【0048】
例えば、上下左右で30cmの離隔距離を置いて二次元バーコード104が印刷する場合に第1シート111の長さと幅が180cm×180cmなら横長方向に6個の二次元バーコード104が印刷するはずであり、縦長方向にも6個の二次元バーコード104が印刷できるし、これらそれぞれの二次元バーコード104には(0、0)(0、1)、(0、2)、(0、3)、(0、4)、(0、5)、(1、0)、(1、1)・・・(1、5)・・・(5、4)、(5、5)のような位置情報を有することができるようになるし、これは後述する第2実施例の第2シート112がフロア材110に接着される時や第3実施例のフロア材110表面に直接印刷する時にも同一に適用される。
【0049】
ここで、前記二次元バーコード104が有している情報は固有の位置情報として多数ヶの二次元バーコード104がお互いに異なる位置情報を有して、前記二次元バーコード104の上部を移動する本発明による自律移動ロボット101はこの二次元バーコード104を通る度に二次元バーコード104をスキャンして固有の位置情報を獲得して、獲得された位置情報を参照して移動領域内での現在位置とこれから移動しなければならない経路及び方向、速度などを設定維持及び変更できるようになる。
【0050】
このように前記二次元バーコード104が印刷した面には接着層111aを形成して図7cに示すようにフロア材110に第1シート111が接着できるようにする。
【0051】
ここで、前記第1シート111は透明材質であるので、第1シート111の裏面に反転印刷された二次元バーコード104は表面で定位置に透視できるようになるものであり、第1シート111に印刷する二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクまたは透明インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましい。
【0052】
すなわち、肉眼で識別される有色インクで二次元バーコード104が形成される場合にはフロア材110が有する固有の柄及び質感から得られる美麗な外観が毀損される虞があるので、肉眼で識別されない無色の秘密インクまたは透明インクで二次元バーコード104が印刷するようにすることが望ましくて、これは製作者及び消費者の好みによって選択的に採択されえるものである。
【0053】
本発明の第1、第2、第3実施例に共通的に適用される肉眼で識別されない透明インクまたは秘密インクは現在通常的に使われるものとして紙幤、小切手、商品巻、などの有価証券や保安用紙に印刷してプリントしても記号(数字含み)、文字、図形、などが見えなくてスキャン、コピーなどによってはスキャン及びコピーができない。
【0054】
前記した秘密インクは300nmないし850nmの波長の光によって波長領域651nmないし900nmの蛍光を発する有機蛍光物質、クェンチャー及び硬化性樹脂組成物であることもあり、EC(EC:2-エトキシエタノール(2-ethoxyethanol;分子式:C4H10O2)にMT(メチルアルコル)を40%〜20%混合してA溶液1lを用意して、そのA溶液にCKR樹脂(Mgo反応性アルキルフェノール(Alkyl phenol)樹脂)を10g〜20g及び130g〜170gを混合させて、180℃〜220℃で加熱したOX(オレイン酸(oleic acid):C17H23CO2H)を15cc〜25cc混合してSiを0.01g〜0.001g混合して作われたものでありうるものとして、本発明はこれを限定しないが、前記した透明インクまたは秘密インクは300nm〜850nmの波長領域で光を照射する発光素子106によって肉眼識別が可能でなければならない。
【0055】
したがって、前記した秘密インクまたは透明インクは普段には肉眼で識別ができなくて、自律移動ロボット101による絶対座標の獲得時のみに照射される特定領域の波長を有する光によって識別されるので、美麗なフロア材110の外観をそのまま維持できるようになる。
【0056】
前記した二次元バーコード104は図9aに示すように格子柄の形態で等間隔に配列形成されることもでき、図9bに示すように所定の中心点で仮想に形成される多数ヶの同心円線上に等間隔で二次元バーコード104が形成できるようにするものであり、このような配列形態は絶対座標を獲得した自律移動ロボット101の移動アルゴリズムによって採択されることもでき、フロア材110に美的な外観を加味する時に採択して使用することもできる。
【0057】
一方、本発明によるフロア材110の第2実施例は図8a、図8b、図8cに示すように固有座標値を有する一つの二次元バーコード104が透明な材質でなされた第2シート112の裏面に印刷するようにして、二次元バーコード104が印刷した裏面に接着層112aを形成して多数ヶの第2シート112が直接接着されてなされた形態のフロア材110である。
【0058】
付加的に前記接着層112aには保護膜114が仮接着されるようにすると、使用時に保護膜114をとり除いた後直ちに第2シート112をフロア材110に接着することもできる。
【0059】
前記した第2実施例は一つの二次元バーコード104がそれぞれ固有座標値を有することはもちろん、フロア材110の表面が毀損されて二次元バーコード104も毀損されて固有座標値を自律移動ロボット101のバーコードリーダー105が認識できない場合に損傷された第2シート112を引き離して新しい第2シート112を接着することができる形態として、部分的な毀損が発生すると、該当の毀損部位のみを新しく入れ替ることができて維持管理が容易で、維持補修に出費される費用を最小化できる長所を有する。
【0060】
それだけでなく、前記したところのように損傷された部分のみを復旧する場合には、損傷された二次元バーコード104を消すか、またはとり除いた後、二次元バーコード104を印刷する携帯用印刷機で該当部位のフロア材110に二次元バーコード104を印刷することもできるから、各家庭で誰でも手軽く補修作業ができて、すでに設置されたフロア材110は損傷されない状態をそのまま維持することができ、維持補修及び管理に出費される費用を節減することができる。
【0061】
前記した第2実施例でも第2シート112に印刷する二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクが図8aのように印刷することもでき、肉眼識別ができない無色の秘密インクまたは透明インクが図8bのように印刷することもできるものであり、第1実施例のように製作者及び使用者の意図によって選択的に使用することができる。
【0062】
併せて、第2実施例でのようにフロア材110に配列形成される二次元バーコード104の配列方式は図9aの格子形態と図9bの同心円上に等間隔で配列形成される形態のうちでいずれか一つを選択的に採択することもできる。
【0063】
そして、第1シート111と第2シート112はフロア面103の床マットや床、タイルなどのようなフロア材110に接着されることもでき、場合によって上述したように第1シート111と第2シート112の接着層111a、112aに保護膜114を付着して第1シート111と第2シート112を使用する場合に保護膜114をとり除いた後、床マットや床などのようなフロア材110に付着することもできることが望ましい。
【0064】
一方、本発明による第3実施例は図10に示すように表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104が、所定距離が離隔されるように多数ヶの印刷はフロア材110であり、前記二次元バーコード104も第1、第2実施例のように肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つを選択的に採択して印刷することができるし、この二次元バーコード104を等間隔の格子形態で印刷するか、または仮想に形成される多数ヶの同心円線上に等間隔で配列して印刷することもできる。
【0065】
前記したところのように二次元バーコード104が表面に印刷すると二次元バーコード104の毀損を防止するためにフロア材110の表面に透明材質のコーティング紙113を接着することが望ましくて、本発明では絶対座標情報を含む二次元バーコード104をその実施例として説明したが、絶対座標情報を含むこのような識別子らを必ず二次元バーコード104で限定する必要はない。
【0066】
すなわち、角度、重心(center of gravity)などを中心に角度及び方向を算出することができる方向性を有する記号やシンボルも二次元バーコード104のような識別子の役割をすることができて、このような記号やシンボルにも特定データを含ませることができるので、本発明は絶対座標情報を含む前記した記号やシンボル、二次元バーコード104のうちいずれか一つを選択的に使用することができるというものである。
【0067】
このような第3実施例はフロア材110の表面に二次元バーコード104を直接印刷するため、フロア材110の成形と同時に作業がなされることができて、製造時間が短縮されて生産性が向上する長所を有する。
【0068】
前記した第3実施例は所定長さを単位でカッティングしてローリングされた状態で保管する床マットのようなフロア材110に使用することが望ましくて、このような二次元バーコード104が床マット(フロア材110)に形成されると、単に床マットを設置することだけでも、所定領域に自律移動ロボット101が参照する絶対座標を設定することができるので、床マットなどのようなフロア材110に第1シート111や第2シート112を付着するために所要される作業時間をさらに短縮できるようになる。
【0069】
一方、第1、第2実施例のフロア材110に接着される第1シート111、第2シート112には、その裏面に二次元バーコード104が印刷した状態であるので、フロア材110の表面では表面摩擦が発生しても損傷されるか、または毀損されなくなるし、第3実施例のフロア材110の表面に印刷した二次元バーコード104は透明材質のコーティング紙113がその上部に接着されることで表面摩擦などの外力から二次元バーコード104が保護されることができる。
【0070】
〔産業上利用可能性〕
前記したところのように本発明は高価のRFIDカードをフロア面に埋設するか、またはフロア材の構造をRFIDカードが埋設されることができる構造で変更設置しなければならない厄介及び不便さを解消すると同時に高価のRFIDカードを使わなくても迅速で簡便に二次元バーコードが印刷したシートを床マット、床、タイルなどのフロア材に付着設置することで、自律移動ロボットが絶対座標を獲得することができるようにしてその活用が極大化できるし、ひいては、低廉な価格に自律移動ロボットを活用することができるようになって、自律移動ロボットの大衆化に大きく貢献できるようになったし、既存に設置されたフロア材や新しく製作されるフロア材に手軽く二次元バーコードを付与することができるし、付与された二次元バーコードが肉眼で識別されないようにすることもできてフロア材の美麗な外観を毀損しないで、維持することができる效果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は従来オドメトリ座標系での位置及び方向認識概念を示す図面。
【図2】図2は従来RFID座標系での位置及び方向認識概念を示す図面。
【図3】図3は従来RFIDカードの相互干渉による間違い発生の概念を示す図面。
【図4】図4は本発明による自律移動ロボットがフロア材の絶対座標をバーコードリーダーで読む状態を示す図面。
【図5】図5は本発明による自律移動ロボットの航法システムの全体を示す図面。
【図6】図6は本発明による二次元バーコードを示す図面。
【図7a】図7aは本発明によるフロア材の第1実施例を示す図面。
【図7b】図7bは本発明によるフロア材の第1実施例による二次元バーコードが透明インクで印刷した状態を示す図面。
【図7c】図7cは本発明によるフロア材の第1実施例の使用状態を示す図面。
【図8a】図8aは本発明によるフロア材の第2実施例を示す図面。
【図8b】図8bは本発明によるフロア材の第2実施例による二次元バーコードが透明インクで印刷した状態を示す図面。
【図8c】図8cは本発明によるフロア材の第2実施例の使用状態を示す図面。
【図9a】図9aは本発明によるフロア材の二次元バーコードが格子状に配列された状態を示す図面。
【図9b】図9bは本発明によるフロア材の二次元バーコードが放射状に配列された状態を示す図面。
【図10】図10は本発明によるフロア材の第3実施例を示す図面。
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は移動手段が装着された本体を有する自律移動ロボットの航法システムに関し、特に、自律移動ロボットが移動及び運行中である時に現在の位置を正確に獲得することで、すでに設定された障害物及び移動限界線と自律移動ロボットとの相対的な距離を速かに演算することができるようにするし、これによって、プログラムされた移動アルゴリズムまたは保存された移動経路に沿って自律移動ロボットが迅速で正確に移動できるようにするし、併せて、自律移動ロボットが現在の絶対的な位置を速かに獲得することができるようにお互いに異なる固有の座標値を有する二次元バーコードをフロア材に所定間隔で形成して、この二次元バーコードは可視光線には発色されないで、自律移動ロボットが移動中である時に照射される300nm〜850nmの波長領域の光に発色されるようにしてフロア材の美麗な外観が維持されることができるようにする自律移動ロボットの航法システム及び絶対座標を提供するフロア材に関する。
【0002】
〔背景技術〕
一般的に、自律移動ロボットは産業分野に広く使われて発展して来たロボット(Robot)が応用発展されたものであり、近来には官公署、オフィス、各家庭などで広く活用されている。
【0003】
このような自律移動ロボットなどは現在使用者が直接コントロールしなくても自律走行しながら掃除しなければならない面積を自律的に掃除する無人清掃機にも活用されている。
【0004】
ここで、前記した自律移動ロボットが自律移動をするために解決されなければならない最優先の課題は自らが自分の現位置を正確に認識して、移動する方向及び距離を正確に演算するものである。
【0005】
このような課題を解決するための従来の方法としては、オドメトリ(odometry)を例にすることができるが、このオドメトリが適用された自律移動ロボットは走行距離計(odometer)またはホイールセンサー(wheel sensor)を利用して速度情報を得て磁性センサーなどを利用して方位角情報を得て初期位置で次の位置までの移動距離及び方向に対する情報を演算して自分の位置と方向を認識するようになる。
【0006】
一般的なオドメトリ座標系での位置及び方向認識の概念は図1に示すところのように、オドメトリ座標系で自律移動ロボット1の位置は自律移動ロボット1の回転中心2が位置した地点の座標xrとyrで決定して、方向は自律移動ロボット1の正面方向とx軸との間の角度trで決定される。
【0007】
オドメトリは外部から別途の情報入力なしに自体的に発生する情報に依存するものであり、非常に高いサンプリング速度で位置情報を獲得するから位置情報のアップデートが早い。
【0008】
それだけでなく、比較的短い距離では正確度が非常に高くて、費用も低廉である。しかし、オドメトリは積分を通じて位置と方向を計算するから、走行距離が増加するほど測定誤差が累積する大きな短所を有している。特に、移動領域のフロア材の状態によってスライドなどが発生することがあるが、これによって発生する誤差が全然補正されることができずに、そのまま累積するから精密度が低下される問題点が発生する。
【0009】
前記したオドメトリを利用した位置及び方向認識の方法を改良した方法としてはRFID(Radio Frequency IDentification)カード及びRFIDリーダーを利用したものがある。
【0010】
すなわち、固有の位置情報が付与された多数ヶのRFIDカードを自律移動ロボットが移動する領域のフロア5に埋設しておくと、自律移動ロボット1が移動領域のフロア面を移動しながらRFIDリーダーを通じてRFIDカードを検出して固有の位置情報を判読することで、自律移動ロボット自分の現位置を認識できるようになる。
【0011】
RFID座標系での位置及び方向認識の概念を示す図2を参照すると、移動領域のフロアに格子模様で埋設された多数のRFIDカード3らのうちで現在自律移動ロボット1によって検出されたRFIDカード3の座標xcとycで決定される。それぞれのRFIDカード3には固有番号が保存されて、自律移動ロボット1にはこの固有番号に対応するRFID座標値を参照テーブルの形態で有している。自律移動ロボット1はRFIDリーダー4を通じてRFIDカード3を検出して固有番号を獲得して、参照テーブルで該当の固有番号に対応するRFID座標値を捜し出して自分の現在位置を認識する。
【0012】
前記したRFIDを利用した位置及び方向認識方法はRFIDカード3の分布密度によって自律移動ロボット1の位置及び方向認識の精密度が決定される。RFIDカード3の分布密度がすぎるほど低いと、自律移動ロボット1の精緻な位置及び方向認識は期待することができないし、RFIDカード3の分布密度がすぎるほど高いと、図3に示すようにRFIDカード3a、3b、3cから出力されるRF信号らの間の相互干渉によって固有番号の判読に間違いが発生することがある。
【0013】
したがって、間違いが発生しないようにするためには、RFIDカード3の埋設分布密度を適切な範囲で制限するしかないが、この制限はRFIDを利用した位置及び方向認識方法の精密度を落とす原因になる。また、RFIDカード3らが埋設された場所に磁場を吸収する物体がある場合にも間違いが発生することがある。
【0014】
それだけでなく、前記したRFID方法では方向を認識するために図3のように少なくとも二つ以上のRFIDカード3a、3b、3cを同時に認識しなければならないが、RFIDカード3の分布密度が充分に高くなければ方向を認識することが困難になる。
【0015】
特に、前記したRFID方法はRFIDカード3をフロア5に埋設しなければならない不便があり、RFIDカード3が損傷された場合にフロア面全体を補修するか、または該当RFIDカード3のみを抜粹して、ここにRFIDカード3をまた埋設しなければならないために外観が良くない問題点がある。
【0016】
併せて、前記したRFIDカード3を広い面積に使用する場合に多数ヶのRFIDカード3が使われなければならないことで、自律移動ロボット1を運営するにおいて、高価の設置費用が出費されることはもちろん、維持補修時にも破損されないように注意が必要であって、高価の維持補修費の出費される問題点が発生する。
【0017】
〔発明の詳細な説明〕
前記した問題点を解決するために案出された本発明は自律移動ロボットの現位置(絶対座標)を隣接した絶対座標の識別手段と干渉されないようにして容易に獲得するようにして、設定された領域内の障害物を認識すると現在の正確な位置から障害物との相対的座標及び距離を迅速で正確に演算または認識することができるようにして移動方向及び距離を安定的に制御するようにして、自律移動ロボットの絶対座標確保が容易になされるようにすると同時にどのような場所であると言っても多数ヶのお互いに異なる固有の位置情報が簡便に設置されるようにして、維持管理が容易になされるようにすることにその目的がある。
【0018】
そして、本発明のまた他の目的は、普段にはフロア材の外観が損傷されないように二次元バーコードが肉眼で識別されないようにして、絶対座標が獲得される時のみに二次元バーコードが発色されて二次元バーコードの固有情報(絶対座標)が獲得できるようにするフロア材を提供することにその目的がある。
【0019】
前記した目的は、移動手段が装着された本体102を有する自律移動ロボットの航法システムにおいて、所定大きさを有するフロア面103にお互いに所定の離隔距離を有するように形成されて、お互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104と、前記本体102の下部所定位置に設置されてフロア面103の二次元バーコード104を読むようになったバーコードリーダー105と、前記本体102に設置されてバーコードリーダー105と電気的に連結されてバーコードリーダー105が読んだ二次元バーコード104の固有座標値によってメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標を認識して、プログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して本体102が移動されるように移動手段を制御する制御部を含むことを特徴とする自律移動ロボット101の航法システムによって達成される。
【0020】
そして、前記バーコードリーダー105の隣接した位置に設置されて、フロア面103を向かって特定領域の波長を有する光を照射するようになされた発光素子106をさらに含んで、前記発光素子106は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射するようにすることが望ましい。
【0021】
一方、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、所定面積の透明材の裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコード104が所定間隔で反転印刷されて、この裏面に接着層111aが形成された第1シート111を少なくとも一つ以上接着して表面で二次元バーコード104が定位置に透視されるようにすることを特徴とするフロア材110によって達成される。
【0022】
そして、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インク(例えば、所定領域の波長を有する光が照射された時に模様が現われるようになされたインク)のうちいずれか一つで印刷するようにして、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は等間隔の格子形態で配列形成されるようにすることもでき、前記第1シート111に形成される二次元バーコード104は多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列形成されるようにすることが望ましい。
【0023】
併せて、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、所定面積の透明材の裏面に一つの固有座標値を有する二次元バーコード104が反転印刷されて、この裏面に接着層112aが形成された第2シート112が多数ヶ接着されて表面で二次元バーコード104が定位置に透視されるようにすることを特徴でフロア材110によっても達成される。
【0024】
そして、前記第2シート112に形成される二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましい。
【0025】
また、前記第2シート112は等間隔の格子形態で配列接着させることもでき、多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列接着させるようにすることが望ましい。
【0026】
それだけでなく、本発明の目的は、自律移動ロボット101が移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材110において、表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104が所定距離が離隔されるように多数ヶ印刷したことを特徴とするフロア材110によっても達成される。
【0027】
そして、前記二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましくて、前記二次元バーコード104は等間隔の格子形態で配列印刷することもでき、多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列印刷することもできることが望ましい。
【0028】
ここで、前記二次元バーコード104が印刷した表面に接着される透明材質のコーティング紙113をさらに含むことが望ましい。
【0029】
〔実施例〕
以下、本発明の構成及び作用を添付された図4ないし図10を参照して詳細に説明する。
【0030】
先ず、本発明による自律移動ロボット101はその形象や模様を限定しない。
【0031】
そして、本発明は正確な絶対座標を制御部が獲得して移動手段を制御することで效果的な移動がなされるようにすることにあるので、前記した移動手段は通常的な構造として、本体102に車輪107を設置して、この車輪107を駆動する駆動モーターの組合構造でなされることができるし、本体102の両側にそれぞれ一対のスプロケットと駆動モーターを設置して、一対のスプロケットには無限軌道を設置することもできることで、本発明はこれを具体的に限定しない。
【0032】
本発明によるとフロア面103は既存建物のフロア面103をそのまま利用することもでき、別に製作された床マット及びタイルを利用することもできる。
【0033】
すなわち、既存のフロア面103に所定の間隔で二次元バーコード104を印刷するか、または二次元バーコード104が印刷したシートを付着することもでき、別途の床マットやタイルなどに二次元バーコード104を印刷するか、または二次元バーコード104が印刷したシートを付着して使用することもできる。
【0034】
ここで言う二次元バーコード104は、図6に示すように多様な幅を有した図形及び文様の配列パターンで情報を表現する符号または符号体系として、本発明では多様な二次元バーコード104が適用されることができる。
【0035】
すなわち、二次元バーコード104は記号や数字特殊文字などのように一つの文様が特定の情報が含まれることができればそれで満足して、その実施例としては、図6に示すように両側(X軸方向、Y軸方向)にデータを配列させて平面化させたものであり、この二次元バーコード104は狭い領域に多いデータを高密度で表現することができるという点と、空間利用率が非常に高いという点と、シンボルが汚染するか、または毀損されてデータが損傷されても間違いを検出して復元する能力が卓越であり、黒白エレメントが辺に拘束されていなくてシンボル印刷及び判読が易しくてシンボルの判読を360゜多方向でできるという最大の長所を有している。
【0036】
したがって、ある方向でこの二次元バーコード104を読んでも方向に制限がないから、早く判読することができる長所を有していて本発明に好適である。
【0037】
本発明の自律移動ロボット101のメモリーには移動する領域の範囲がすでに設定されているし、この設定された範囲内での絶対座標値が保存される。
【0038】
したがって、自律移動ロボット101が運行されると同時に現在自律移動ロボット101が位置されたフロア面103をバーコードリーダー105がスキャンして二次元バーコード104を読んで、この二次元バーコード104に記録された座標値を獲得して、制御部は獲得された座標値がメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標で認識する。
【0039】
そして、前記制御部はプログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して、本体102が移動しなければならない方向に移動手段を制御するようになる。
【0040】
すなわち、二次元バーコード104の固有座標値がバーコードリーダー105によって読まれた後に、制御部はこの固有座標値をメモリーに設定された領域内での絶対座標で認識して設定された領域内で現在の自律移動ロボット101の位置(絶対的位置)を認識するようになる。
【0041】
このように自律移動ロボット101の現位置(絶対座標)が分かるようになれば、障害物との相対的な距離は簡単な演算によって計算されることができるし、プログラムされた移動アルゴリズムによって障害物を避けて移動するようになる。
【0042】
一方、本発明では言及しなかったが、従来技術で説明したところのようにオドメトリ座標系と本発明を並行して使用することで、運行中に障害物が出現するとこれを識別して、移動経路を再設定することもでき、ビジョンを使用することもあるものであり。本発明は前記したところのようにオドメトリ座標系などを組み合わせて航法システムを補正できるものとしてこれを限定しない。
【0043】
但し、本発明は絶対座標を容易に獲得して障害物との相対的な距離及び座標計算と移動する経路で自律移動ロボット101を制御することができればよい。
【0044】
一方、図4に示すように自律移動ロボット101の本体102下部に設置されたバーコードリーダー105と隣接した位置にはフロア面103を向けて特定領域の波長を有する光を照射する発光素子106を追加的に設置するが、この発光素子106は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射するようにする。
【0045】
すなわち、前記した発光素子106は後述するようになるフロア材110に印刷する透明インク(秘密インク)を発色させるためのものであり、後述する透明インクで印刷した二次元バーコード104は肉眼では識別されないし、所定領域の波長を有する光の照射によって発色されるので、このような発光素子106で光を照射するようにして肉眼識別が可能にさせた後、バーコードリーダー105で二次元バーコード104を読むようにすることが望ましい。
【0046】
一方、本発明によるフロア材110は前記した二次元バーコード104が形成されたフロア材110をいうものであり、フロア材110の第1実施例は図7aに示すように所定大きさの単位面積を有する透明材質の第1シート111裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコード104を所定距離が離隔されるように反転印刷する。
【0047】
付加的に示すように保護膜114が接着層111aに仮接着されるようにすると、使用時にこの保護膜114をとり除いた後直ちに使用することができる便利さを有するようになる。
【0048】
例えば、上下左右で30cmの離隔距離を置いて二次元バーコード104が印刷する場合に第1シート111の長さと幅が180cm×180cmなら横長方向に6個の二次元バーコード104が印刷するはずであり、縦長方向にも6個の二次元バーコード104が印刷できるし、これらそれぞれの二次元バーコード104には(0、0)(0、1)、(0、2)、(0、3)、(0、4)、(0、5)、(1、0)、(1、1)・・・(1、5)・・・(5、4)、(5、5)のような位置情報を有することができるようになるし、これは後述する第2実施例の第2シート112がフロア材110に接着される時や第3実施例のフロア材110表面に直接印刷する時にも同一に適用される。
【0049】
ここで、前記二次元バーコード104が有している情報は固有の位置情報として多数ヶの二次元バーコード104がお互いに異なる位置情報を有して、前記二次元バーコード104の上部を移動する本発明による自律移動ロボット101はこの二次元バーコード104を通る度に二次元バーコード104をスキャンして固有の位置情報を獲得して、獲得された位置情報を参照して移動領域内での現在位置とこれから移動しなければならない経路及び方向、速度などを設定維持及び変更できるようになる。
【0050】
このように前記二次元バーコード104が印刷した面には接着層111aを形成して図7cに示すようにフロア材110に第1シート111が接着できるようにする。
【0051】
ここで、前記第1シート111は透明材質であるので、第1シート111の裏面に反転印刷された二次元バーコード104は表面で定位置に透視できるようになるものであり、第1シート111に印刷する二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクまたは透明インクのうちでいずれか一つで印刷することが望ましい。
【0052】
すなわち、肉眼で識別される有色インクで二次元バーコード104が形成される場合にはフロア材110が有する固有の柄及び質感から得られる美麗な外観が毀損される虞があるので、肉眼で識別されない無色の秘密インクまたは透明インクで二次元バーコード104が印刷するようにすることが望ましくて、これは製作者及び消費者の好みによって選択的に採択されえるものである。
【0053】
本発明の第1、第2、第3実施例に共通的に適用される肉眼で識別されない透明インクまたは秘密インクは現在通常的に使われるものとして紙幤、小切手、商品巻、などの有価証券や保安用紙に印刷してプリントしても記号(数字含み)、文字、図形、などが見えなくてスキャン、コピーなどによってはスキャン及びコピーができない。
【0054】
前記した秘密インクは300nmないし850nmの波長の光によって波長領域651nmないし900nmの蛍光を発する有機蛍光物質、クェンチャー及び硬化性樹脂組成物であることもあり、EC(EC:2-エトキシエタノール(2-ethoxyethanol;分子式:C4H10O2)にMT(メチルアルコル)を40%〜20%混合してA溶液1lを用意して、そのA溶液にCKR樹脂(Mgo反応性アルキルフェノール(Alkyl phenol)樹脂)を10g〜20g及び130g〜170gを混合させて、180℃〜220℃で加熱したOX(オレイン酸(oleic acid):C17H23CO2H)を15cc〜25cc混合してSiを0.01g〜0.001g混合して作われたものでありうるものとして、本発明はこれを限定しないが、前記した透明インクまたは秘密インクは300nm〜850nmの波長領域で光を照射する発光素子106によって肉眼識別が可能でなければならない。
【0055】
したがって、前記した秘密インクまたは透明インクは普段には肉眼で識別ができなくて、自律移動ロボット101による絶対座標の獲得時のみに照射される特定領域の波長を有する光によって識別されるので、美麗なフロア材110の外観をそのまま維持できるようになる。
【0056】
前記した二次元バーコード104は図9aに示すように格子柄の形態で等間隔に配列形成されることもでき、図9bに示すように所定の中心点で仮想に形成される多数ヶの同心円線上に等間隔で二次元バーコード104が形成できるようにするものであり、このような配列形態は絶対座標を獲得した自律移動ロボット101の移動アルゴリズムによって採択されることもでき、フロア材110に美的な外観を加味する時に採択して使用することもできる。
【0057】
一方、本発明によるフロア材110の第2実施例は図8a、図8b、図8cに示すように固有座標値を有する一つの二次元バーコード104が透明な材質でなされた第2シート112の裏面に印刷するようにして、二次元バーコード104が印刷した裏面に接着層112aを形成して多数ヶの第2シート112が直接接着されてなされた形態のフロア材110である。
【0058】
付加的に前記接着層112aには保護膜114が仮接着されるようにすると、使用時に保護膜114をとり除いた後直ちに第2シート112をフロア材110に接着することもできる。
【0059】
前記した第2実施例は一つの二次元バーコード104がそれぞれ固有座標値を有することはもちろん、フロア材110の表面が毀損されて二次元バーコード104も毀損されて固有座標値を自律移動ロボット101のバーコードリーダー105が認識できない場合に損傷された第2シート112を引き離して新しい第2シート112を接着することができる形態として、部分的な毀損が発生すると、該当の毀損部位のみを新しく入れ替ることができて維持管理が容易で、維持補修に出費される費用を最小化できる長所を有する。
【0060】
それだけでなく、前記したところのように損傷された部分のみを復旧する場合には、損傷された二次元バーコード104を消すか、またはとり除いた後、二次元バーコード104を印刷する携帯用印刷機で該当部位のフロア材110に二次元バーコード104を印刷することもできるから、各家庭で誰でも手軽く補修作業ができて、すでに設置されたフロア材110は損傷されない状態をそのまま維持することができ、維持補修及び管理に出費される費用を節減することができる。
【0061】
前記した第2実施例でも第2シート112に印刷する二次元バーコード104は肉眼識別が可能な有色インクが図8aのように印刷することもでき、肉眼識別ができない無色の秘密インクまたは透明インクが図8bのように印刷することもできるものであり、第1実施例のように製作者及び使用者の意図によって選択的に使用することができる。
【0062】
併せて、第2実施例でのようにフロア材110に配列形成される二次元バーコード104の配列方式は図9aの格子形態と図9bの同心円上に等間隔で配列形成される形態のうちでいずれか一つを選択的に採択することもできる。
【0063】
そして、第1シート111と第2シート112はフロア面103の床マットや床、タイルなどのようなフロア材110に接着されることもでき、場合によって上述したように第1シート111と第2シート112の接着層111a、112aに保護膜114を付着して第1シート111と第2シート112を使用する場合に保護膜114をとり除いた後、床マットや床などのようなフロア材110に付着することもできることが望ましい。
【0064】
一方、本発明による第3実施例は図10に示すように表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコード104が、所定距離が離隔されるように多数ヶの印刷はフロア材110であり、前記二次元バーコード104も第1、第2実施例のように肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つを選択的に採択して印刷することができるし、この二次元バーコード104を等間隔の格子形態で印刷するか、または仮想に形成される多数ヶの同心円線上に等間隔で配列して印刷することもできる。
【0065】
前記したところのように二次元バーコード104が表面に印刷すると二次元バーコード104の毀損を防止するためにフロア材110の表面に透明材質のコーティング紙113を接着することが望ましくて、本発明では絶対座標情報を含む二次元バーコード104をその実施例として説明したが、絶対座標情報を含むこのような識別子らを必ず二次元バーコード104で限定する必要はない。
【0066】
すなわち、角度、重心(center of gravity)などを中心に角度及び方向を算出することができる方向性を有する記号やシンボルも二次元バーコード104のような識別子の役割をすることができて、このような記号やシンボルにも特定データを含ませることができるので、本発明は絶対座標情報を含む前記した記号やシンボル、二次元バーコード104のうちいずれか一つを選択的に使用することができるというものである。
【0067】
このような第3実施例はフロア材110の表面に二次元バーコード104を直接印刷するため、フロア材110の成形と同時に作業がなされることができて、製造時間が短縮されて生産性が向上する長所を有する。
【0068】
前記した第3実施例は所定長さを単位でカッティングしてローリングされた状態で保管する床マットのようなフロア材110に使用することが望ましくて、このような二次元バーコード104が床マット(フロア材110)に形成されると、単に床マットを設置することだけでも、所定領域に自律移動ロボット101が参照する絶対座標を設定することができるので、床マットなどのようなフロア材110に第1シート111や第2シート112を付着するために所要される作業時間をさらに短縮できるようになる。
【0069】
一方、第1、第2実施例のフロア材110に接着される第1シート111、第2シート112には、その裏面に二次元バーコード104が印刷した状態であるので、フロア材110の表面では表面摩擦が発生しても損傷されるか、または毀損されなくなるし、第3実施例のフロア材110の表面に印刷した二次元バーコード104は透明材質のコーティング紙113がその上部に接着されることで表面摩擦などの外力から二次元バーコード104が保護されることができる。
【0070】
〔産業上利用可能性〕
前記したところのように本発明は高価のRFIDカードをフロア面に埋設するか、またはフロア材の構造をRFIDカードが埋設されることができる構造で変更設置しなければならない厄介及び不便さを解消すると同時に高価のRFIDカードを使わなくても迅速で簡便に二次元バーコードが印刷したシートを床マット、床、タイルなどのフロア材に付着設置することで、自律移動ロボットが絶対座標を獲得することができるようにしてその活用が極大化できるし、ひいては、低廉な価格に自律移動ロボットを活用することができるようになって、自律移動ロボットの大衆化に大きく貢献できるようになったし、既存に設置されたフロア材や新しく製作されるフロア材に手軽く二次元バーコードを付与することができるし、付与された二次元バーコードが肉眼で識別されないようにすることもできてフロア材の美麗な外観を毀損しないで、維持することができる效果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は従来オドメトリ座標系での位置及び方向認識概念を示す図面。
【図2】図2は従来RFID座標系での位置及び方向認識概念を示す図面。
【図3】図3は従来RFIDカードの相互干渉による間違い発生の概念を示す図面。
【図4】図4は本発明による自律移動ロボットがフロア材の絶対座標をバーコードリーダーで読む状態を示す図面。
【図5】図5は本発明による自律移動ロボットの航法システムの全体を示す図面。
【図6】図6は本発明による二次元バーコードを示す図面。
【図7a】図7aは本発明によるフロア材の第1実施例を示す図面。
【図7b】図7bは本発明によるフロア材の第1実施例による二次元バーコードが透明インクで印刷した状態を示す図面。
【図7c】図7cは本発明によるフロア材の第1実施例の使用状態を示す図面。
【図8a】図8aは本発明によるフロア材の第2実施例を示す図面。
【図8b】図8bは本発明によるフロア材の第2実施例による二次元バーコードが透明インクで印刷した状態を示す図面。
【図8c】図8cは本発明によるフロア材の第2実施例の使用状態を示す図面。
【図9a】図9aは本発明によるフロア材の二次元バーコードが格子状に配列された状態を示す図面。
【図9b】図9bは本発明によるフロア材の二次元バーコードが放射状に配列された状態を示す図面。
【図10】図10は本発明によるフロア材の第3実施例を示す図面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動手段が装着された本体を有する自律移動ロボットの航法システムにおいて、
所定大きさを有するフロア面にお互いに所定の離隔距離を有するように形成されて、お互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコードと、
前記本体の下部所定位置に設置されて前記フロア面の二次元バーコードを読むようになされたバーコードリーダーと、
前記本体に設置されてバーコードリーダーと電気的に連結されてバーコードリーダーが読んだ二次元バーコードの固有座標値によってメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標を認識して、プログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して本体が移動できるように移動手段を制御する制御部と、を含むことを特徴とする自律移動ロボットの航法システム。
【請求項2】
前記バーコードリーダーの隣接した位置に設置されて、フロア面を向けて特定領域の波長を有する光を照射するようになされた発光素子をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボットの航法システム。
【請求項3】
前記発光素子は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射することを特徴とする請求項2に記載の自律移動ロボットの航法システム。
【請求項4】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識できるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
所定面積の透明材の裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコードが所定間隔で反転印刷されて、この裏面に接着層が形成された第1シートを少なくとも一つ以上接着して表面で二次元バーコードが定位置に透視できるようにすることを特徴とするフロア材。
【請求項5】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項6】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは等間隔の格子形態で配列形成されたことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項7】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列形成されたことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項8】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識できるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
所定面積の透明材の裏面に一つの固有座標値を有する二次元バーコードが反転印刷されて、この裏面に接着層が形成された第2シートが多数ヶ接着されて表面で二次元バーコードが定位置に透視できるようにすることを特徴とするフロア材。
【請求項9】
前記第2シートに形成される二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別できない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項8に記載のフロア材。
【請求項10】
前記第2シートは等間隔の格子形態で配列接着されることを特徴とする請求項9に記載のフロア材。
【請求項11】
前記第2シートは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列接着されることを特徴とする請求項9に記載のフロア材。
【請求項12】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコードが所定距離が離隔されるように多数ヶ印刷することを特徴とするフロア材。
【請求項13】
前記二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項14】
前記二次元バーコードは等間隔の格子形態で印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項15】
前記二次元バーコードは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項16】
前記二次元バーコードが印刷した表面に接着される透明材質のコーティング紙をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項1】
移動手段が装着された本体を有する自律移動ロボットの航法システムにおいて、
所定大きさを有するフロア面にお互いに所定の離隔距離を有するように形成されて、お互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコードと、
前記本体の下部所定位置に設置されて前記フロア面の二次元バーコードを読むようになされたバーコードリーダーと、
前記本体に設置されてバーコードリーダーと電気的に連結されてバーコードリーダーが読んだ二次元バーコードの固有座標値によってメモリーに保存された所定の設定領域内での絶対座標を認識して、プログラムされた移動アルゴリズムに絶対座標を適用して本体が移動できるように移動手段を制御する制御部と、を含むことを特徴とする自律移動ロボットの航法システム。
【請求項2】
前記バーコードリーダーの隣接した位置に設置されて、フロア面を向けて特定領域の波長を有する光を照射するようになされた発光素子をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボットの航法システム。
【請求項3】
前記発光素子は300nm〜850nmの波長領域を有する光を照射することを特徴とする請求項2に記載の自律移動ロボットの航法システム。
【請求項4】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識できるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
所定面積の透明材の裏面にお互いに異なる固有の座標値を有する多数ヶの二次元バーコードが所定間隔で反転印刷されて、この裏面に接着層が形成された第1シートを少なくとも一つ以上接着して表面で二次元バーコードが定位置に透視できるようにすることを特徴とするフロア材。
【請求項5】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項6】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは等間隔の格子形態で配列形成されたことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項7】
前記第1シートに形成される二次元バーコードは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列形成されたことを特徴とする請求項4に記載のフロア材。
【請求項8】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識できるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
所定面積の透明材の裏面に一つの固有座標値を有する二次元バーコードが反転印刷されて、この裏面に接着層が形成された第2シートが多数ヶ接着されて表面で二次元バーコードが定位置に透視できるようにすることを特徴とするフロア材。
【請求項9】
前記第2シートに形成される二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別できない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項8に記載のフロア材。
【請求項10】
前記第2シートは等間隔の格子形態で配列接着されることを特徴とする請求項9に記載のフロア材。
【請求項11】
前記第2シートは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列接着されることを特徴とする請求項9に記載のフロア材。
【請求項12】
自律移動ロボットが移動空間上での絶対的な座標を認識することができるように絶対座標情報を提供するフロア材において、
表面にお互いに異なる固有座標値を有する二次元バーコードが所定距離が離隔されるように多数ヶ印刷することを特徴とするフロア材。
【請求項13】
前記二次元バーコードは肉眼識別が可能な有色インクと肉眼で識別されない無色の秘密インクのうちでいずれか一つで印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項14】
前記二次元バーコードは等間隔の格子形態で印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項15】
前記二次元バーコードは多数ヶの同心円の線上に等間隔で配列印刷したことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【請求項16】
前記二次元バーコードが印刷した表面に接着される透明材質のコーティング紙をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のフロア材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【公表番号】特表2007−531105(P2007−531105A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504866(P2007−504866)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002539
【国際公開番号】WO2005/092632
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(506320565)マイクロロボット カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002539
【国際公開番号】WO2005/092632
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(506320565)マイクロロボット カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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