説明

自転車及び現地運動自転車兼用の交通用自転車

【課題】まず、スタンドと荷台とを合わせて巧妙に一つに成させ、車体の構造を簡素化させてなった自転車を提供することを第1の目的とするとともに、前記の自転車の構造を基礎として、普通の交通用自転車を、別に自転車のトレーニング専用の装置が取り付けられなくても駐輪中に後輪を地面から持ち上げた状態で安定に現地運動をするのに適切であるようにさせた現地運動兼用自転車を提供することを第2の目的とする。
【解決手段】車体の後輪の上方に荷台が設けられている自転車において、前記荷台は回動により前記後輪の上方から下方に移されてスタンドとして前記後輪を地面から持ち上げることができるように構成されている自転車、また前記荷台を、車体の後フォークに後輪の上方にあってその上面で荷物を載置し荷台とされる載貨位置と後輪の下方にあって前記上面で地面に当たりスタンドとされる駐輪位置との間に回動可能に枢支されている荷台/スタンド兼用機構とさせてなった現地運動自転車兼用の交通用自転車を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車に関し、特に、現地運動自転車兼用の交通用自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康増進やダイエット、あるいは通勤や買物のために、自転車は都会に住む人々にとって生活に欠かせないものになっている。通常、この種の自転車は、使用上の便利さを図るために、ほとんど車体にスタンドと荷台が備え付けられている。
【0003】
また、例えば雨天でも時間のない時でも前記健康増進やダイエットのために、外へ行くことに代って室内または庭でこの種の自転車を利用して現地の漕ぐ運動をしようとする場合、決して現在自転車によく見られる細い足である脚式スタンドにより後輪を地面から持ち上げて前記目標を達成することができないので、別に自転車のトレーニング専用の装置を買って自転車に装着してから前記のように利用しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記実況を鑑みてなされたものであり、まず、スタンドと荷台とを合わせて巧妙に一つに成させ、車体の構造を簡素化させてなった自転車を提供することを第1の目的とする。
【0005】
また、前記の自転車の構造を基礎として、普通の交通用自転車を、別に自転車のトレーニング専用の装置が取り付けられなくても駐輪中に後輪を地面から持ち上げた状態で安定に現地運動をするのに適切であるようにさせた現地運動兼用自転車を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記第1の目的を達成するために、本発明は、車体の後輪の上方に荷台が設けられている自転車において、前記荷台は回動により前記後輪の上方から下方に移されてスタンドとして前記後輪を地面から持ち上げることができるように構成されている自転車を提供する。
【0007】
また、前記第2の目的を達成するために、本発明は、車体の後輪の上方に荷台が設けられている自転車において、前記荷台は回動により前記後輪の上方から下方に移されてスタンドとして前記後輪を地面から持ち上げ、現地運動をすることができるように構成されている現地運動自転車兼用の交通用自転車を提供する。
【0008】
前記現地運動自転車兼用の交通用自転車の実施形態としては、前記荷台を、車体の後フォークに後輪の上方にあってその上面で荷物を載置し荷台とされる載貨位置と後輪の下方にあって前記上面で地面に当たりスタンドとされる駐輪位置との間に回動可能に枢支されている荷台/スタンド兼用機構とさせてなったものが挙げられる。
【発明の効果】
【0009】
前記第1の目的を達成するための自転車の構造によると、スタンドと荷台とを合わせて巧妙に一つに成させて車体の構造が簡素化する。
【0010】
前記第2の目的を達成するための自転車の構造によると、前記荷台を荷台/スタンド兼用機構とさせてその上面で荷物を載置したり、地面に当たったりするため、駐輪時、地面に接触する面積、即ち架台としての荷台式スタンドの接地面積は普通の脚式スタンドより大であって駐輪状態が安定して現地運動をするのに適切である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を具体的に説明する。
【0012】
本発明の自転車は、図1に示すように、従来の多くの交通用自転車と同様に、車体10の後輪41の上方に荷台が設けられているが、この荷台は、荷台/スタンド兼用機構60となり、即ち、回動により後輪41の上方から下方に移されてスタンドとして後輪41を地面から持ち上げるものになっている。この自転車は、このような荷台/スタンド兼用機構60により、もともとの交通用自転車を現地運動用自転車に兼用することができるので、ここで現地運動自転車兼用の交通用自転車と呼ぶ。
【0013】
次に、第1実施形態例を挙げて説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車の側面図である。図2〜図4は、すべて図1における第1の係止部材631と第2の係止部材632とを中心とした部分縦断面図であるが、それぞれ第1の係止部材631と第2の係止部材632とが解除関係、中間関係及び係止関係になった状態を示している。図5は、図1における荷台/スタンド兼用機構60が駐輪位置に回動され、スタンドとされている状態の側面図である。
【0015】
図1及び図5に示すように、本発明の第1実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車は、車体10の後フォーク11に、後輪41の上方にあってその上面611で荷物を載置し荷台とされる載貨位置と後輪41の下方にあって上面611で地面に当たりスタンドとされる駐輪位置との間に回動可能に枢支されている荷台/スタンド兼用機構60を備えている。
【0016】
この荷台/スタンド兼用機構60は、主として、平面フレーム61と、支持フレーム62と、係止手段63とからなっている。
【0017】
平面フレーム61は、その幅の狭い周面を除けば、一対の広くて反対面になっている平面があるが、説明の便を図るために、図1に示すような載貨位置を基準とした場合の上面を上面611と、下面を下面612と称する。以下、支持フレーム62または係止手段63を説明する時も、同じく図1に示すような載貨位置を基準とする。
【0018】
支持フレーム62は、平面フレーム61における下面612の前後両端縁側から、それぞれ前後両斜面フレーム621、622が下へ斜めに延伸してから他の斜面フレームとV字形になるように連結してなっている。前後両斜面フレーム621、622は、それぞれ後輪41をそれらの間に挟んでいる左右二本のポスト623、623/624、624からなっており、この左右二本のポスト623、623/624、624はそれぞれ上端623A/624Aが平面フレーム61における下面612の前端縁/後端縁の左右一端近くから下へ斜めに延伸して下端623B/624Bで他の斜面フレーム622/621の左右同一側の一本のポスト624/623の下端624B/623Bと連結しているうえ、該連結になった部分625により後フォーク11の左右両叉111、111の一つの末端近くに前後上下の平面に沿って回動可能に枢支されている。
【0019】
また、図2に示すように、前斜面フレーム621の左右二本のポスト623、623との間に連結ポスト621Aがそれらを連結強化するように設置されており、後フォーク11の左右両叉111、111の間に連結棒111Aがそれらを連結し且つ連結ポスト621Aに臨むように設置されている。
【0020】
係止手段63は、後フォーク11の連結棒111Aに形成された第1の係止部材631と前斜面フレーム621の連結ポスト621Aに第1の係止部材631と解除可能に係止することができるように形成された第2の係止部材632とを有する。
【0021】
この実施形態例において、図2〜図4に示すように、第1の係止部材631は、一端631aにブロック631bが固着されており、他端631cが連結棒111Aに回動可能に枢支された取付け座631dを摺動可能に挿通してから偏心レバー631eがついている係止ピン631Aからなっている。
【0022】
第2の係止部材632は、連結ポスト621Aの表面に、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、係止ピン631Aが図2〜図3に示すように取付け座631dを回動することにより、それに係止ピン631Aを挿通するように受け入れらてから、図4に示すようにブロック631bが偏心レバー631eの操作によりその係止ピン631Aにおける一端631aの近端から連結ポスト621Aを押圧して連結棒111Aに固着させることができるように開けてある開槽632Aからなっている。
【0023】
前記構造の第1の係止部材631と第2の係止部材632とにより、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、偏心レバー631eを操作し、容易に荷台/スタンド兼用機構60をそこに保持することができ、且つ同じく偏心レバー631eを操作し、第1の係止部材631と第2の係止部材632との係止を解除すると、図5に示すように荷台/スタンド兼用機構60を駐輪位置に回動させ、スタンドとすることができる。
【0024】
次に、その第1変形例を挙げて説明する。
【0025】
図6〜図7は、すべて図2における第1の係止部材631と第2の係止部材632との第1変形例の部分縦断面図であるが、それぞれ第1の係止部材631と第2の係止部材632とが解除関係及び係止関係になった状態を示している。
【0026】
この第1変形例において、第1の係止部材631は、一端631fにねじが形成されており、他端631gが連結棒111Aを摺動可能に挿通してから回転ボタン631hがついている係止ピン631Bからなっている。
【0027】
第2の係止部材632は、連結ポスト621Aを貫通しているうえ、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、係止ピン631Bの一端631fが図6〜図7に示すように回転ボタン631hの回転によりそれにねじ込んで連結ポスト621Aを引っ張って連結棒111Aに固着させることができるように開けてあるねじ付き開孔632Bからなっている。
【0028】
前記構造の第1変形例の第1の係止部材631と第2の係止部材632とにより、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、第1の実施形態例と同様に、回転ボタン631hを操作し、容易に荷台/スタンド兼用機構6をそこに保持することができ、且つ同じく回転ボタン631hを操作し、第1の係止部材631と第2の係止部材632との係止を解除すると、荷台/スタンド兼用機構60を駐輪位置に回動させ、スタンドとすることができる。
【0029】
次に、その第2変形例を挙げて説明する。
【0030】
図8〜図9は、すべて図2における第1の係止部材631と第2の係止部材632との第2変形例の部分縦断面図であるが、それぞれ第1の係止部材631と第2の係止部材632とが解除関係及び係止関係になった状態を示している。
【0031】
この第2変形例において、第1の係止部材631は、連結棒111A自体からなっている。
【0032】
第2の係止部材632は、その一端632iが連結ポスト621Aに枢支され、中央部近くに係止孔632jがあけてあり、且つ、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、図8〜図9に示すようにその回動により係止孔632jで上から連結棒111Aに外嵌して係止することができるように配置構成されている係止レバー632Cからなっている。
【0033】
前記構造の第2変形例の第1の係止部材631と第2の係止部材632とにより、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、第1の実施形態例と同様に、係止レバー632Cを操作し、容易に荷台/スタンド兼用機構60をそこに保持することができ、且つ同じく係止レバー632Cを操作し、第1の係止部材631と第2の係止部材632との係止を解除すると、荷台/スタンド兼用機構60を駐輪位置にへ回動させ、スタンドとすることができる。
【0034】
次に、その第3変形例を挙げて説明する。
【0035】
図10〜図11は、すべて図2における第1の係止部材631と第2の係止部材632との第3変形例の部分縦断面図であるが、それぞれ第1の係止部材631と第2の係止部材632とが解除関係及び係止関係になった状態を示している。図12は、図10における第3変形例の第1の係止部材631と第2の係止部材632の斜視図である。
【0036】
この第3変形例において、第1の係止部材631は、連結棒111Aの表面から上の方へ突設してなった左右一対の取付け座631C、631Cと、左右両円形の側面631n、631nを有する円盤形の枢接部631kと枢接部631kから接線になるように延伸してなったハンドル部631mとからなっているうえ、枢接部631kが左右一対の取付け座631C、631Cの間に回動可能に枢支されており、枢接部631kの右円形の側面631nに該側面631nの周縁に沿って一端631qから他端631rへと段々厚くなるように突出した案内レール631pが形成された係止フック631Dとからなっている。
【0037】
第2の係止部材632は、図12に示すように連結ポスト621Aの表面から連結棒111Aの方へ突出してから左方向に曲がってフック形先端632Dになったものからなっている。
【0038】
また、この第1の係止部材631と第2の係止部材632とは、係止フック631Dが、図10〜図11に示すようにハンドル部631mの回動操作により、まず案内レール631pの一端631qを第2の係止部材632のフック形先端632Dと引っ掛け関係になる位置に入れ、そして、他端631rへの回動につれ、前記引っ掛け関係を段々きつくさせることができる関係になっている。
【0039】
前記構造の第3変形例の第1の係止部材631と第2の係止部材632とにより、荷台/スタンド兼用機構60が載貨位置に置かれた場合、第1の実施形態例と同様に、ハンドル部631mを操作し、容易に荷台/スタンド兼用機構60をそこに保持することができ、且つ同じくハンドル部631mを操作し、第1の係止部材631と第2の係止部材632との係止を解除すると、荷台/スタンド兼用機構60を駐輪位置にへ回動させ、スタンドとすることができる。
【0040】
次に、本発明の第2実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車を説明する。
【0041】
図13は、本発明の第2実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車の背面図である。図14は、図13における荷台/スタンド兼用機構70を中心とした部分側面図である。図15は、図13における平面フレーム73と右支持棒71との引っ掛けが解除された状態の背面図である。図16は、図15における平面フレーム73と右支持棒71との引っ掛けが解除された後の作動を説明する背面図である。図17は、図13における荷台/スタンド兼用機構70が駐輪位置に回動され、スタンドとされている状態の背面図である。
【0042】
図13及び図17に示すように、本発明の第2実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車は、車体10の後フォーク11に、後輪41の上方にあってその上面711で荷物を載置し荷台とされる載貨位置と後輪41の下方にあって上面711で地面に当たりスタンドとされる駐輪位置との間に回動可能に枢支されている荷台/スタンド兼用機構70を備えている。
【0043】
また、図13及び図14に示すように、荷台/スタンド兼用機構70は、左右一対の支持棒71、71と、左右一対の支持枠72、72と、平面フレーム73とからなっている。
【0044】
左右一対の支持棒71、71は、前記第1実施形態例と同じように、載貨位置を基準としてその構成を説明すれば、すべて上面711と該上面711の反対面である下面712とを有する上、後輪41の上方に前後に沿って延伸している。以下、左右一対の支持枠72、72または平面フレーム73を説明する時も、同じく載貨位置を基準とする。
【0045】
左右一対の支持枠72、72は、図14に示すように左右一対の支持棒71、71それぞれの下面712における前後両端近くからそれぞれ前後両傾斜棒721、721が下へ斜めに延伸してから他の傾斜棒721とV字形になるように連結してなっているうえ、該連結になった部分722により後フォーク11の左右両叉111、111の一つの末端近くに左右方向に沿って回動可能に枢支されている。
【0046】
平面フレーム73は、左右一対の支持枠72、72を、その間の距離が載貨位置においても駐輪位置においてもそれらの枢支位置(前記連結になった部分722)から外へ徐々に広がるようにさせる左右の幅を有し、その一端縁73Aが左支持棒71に左右の方向に回動できるように枢支されており、他端縁73Bが鉤形になって右支持棒71を上から引っ掛けている。
【0047】
前記構造の平面フレーム73と支持棒71、71とにより、荷台/スタンド兼用機構70が載貨位置に置かれた場合、容易に荷台/スタンド兼用機構70をそこに保持することができ、且つ図15に示すように前記引っ掛けを解除してから、図16に示すように左右一対の支持枠72、72を下へ回動して左右一対の支持棒71、71を駐輪位置に置くと、平面フレーム73を回動し、鉤形端縁73Bで右支持棒71を再度引っ掛け、荷台/スタンド兼用機構70を駐輪位置に置かれた場合の状態に保持させ、スタンドとすることができる。
【0048】
なお、本発明は前述実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形可能がある。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の現地運動自転車兼用の交通用自転車によれば、スタンドと荷台とを合わせて巧妙に一つに成させ、車体の構造を簡素化させた上、普通の交通用自転車を、別に自転車のトレーニング専用の装置が取り付けられなくても駐輪中に後輪を地面から持ち上げた状態で安定に現地運動をするのに適切であるようにさせた。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車の側面図。
【図2】図1における第1の係止部材と第2の係止部材との近くの拡大部分縦断面図。
【図3】図2における第1の係止部材と第2の係止部材とが係止する途中の状態の部分縦断面図。
【図4】図2における第1の係止部材と第2の係止部材が係止し合った状態の部分縦断面図。
【図5】図1における荷台/スタンド兼用機構が駐輪位置に回動され、スタンドとされている状態を示す側面図。
【図6】図2における第1の係止部材と第2の係止部材との第1変形例の近くの拡大部分縦断面図。
【図7】図6における第1変形例の第1の係止部材と第2の係止部材が係止し合った状態の部分縦断面図。
【図8】図2における第1の係止部材と第2の係止部材との第2変形例の近くの拡大部分縦断面図。
【図9】図8における第2変形例の第1の係止部材と第2の係止部材が係止し合った状態の部分縦断面図。
【図10】図2における第1の係止部材と第2の係止部材との第3変形例の近くの拡大部分縦断面図。
【図11】図10における第3変形例の第1の係止部材と第2の係止部材が係止し合った状態の部分縦断面図。
【図12】図10における第3変形例の第1の係止部材と第2の係止部材の斜視図。
【図13】本発明の第2実施形態例の現地運動自転車兼用の交通用自転車の背面図。
【図14】図13における荷台/スタンド兼用機構の近くの側面図。
【図15】図13における平面フレームと右の支持棒との引っ掛けが解除された状態の背面図。
【図16】図15における平面フレームと右支持棒との引っ掛けが解除された後の作動を説明する背面図。
【図17】図13における荷台/スタンド兼用機構は駐輪位置に回動され、スタンドとされている状態の背面図。
【符号の説明】
【0051】
10 車体
11 後フォーク
111 後フォークの叉
111A 連結棒
41 後輪
60 荷台/スタンド兼用機構
61 平面フレーム
611 上面
612 下面
62 支持フレーム
621 前斜面フレーム
621A 連結ポスト
622 後斜面フレーム
623 ポスト
623A ポストの上端
623B ポストの下端
624 ポスト
624A ポストの上端
624B ポストの下端
625 ポストの連結になった部分
63 係止手段
631 第1の係止部材
631A 係止ピン
631a 係止ピンの(ブロックの)一端
631b ブロック
631c 係止ピンの(偏心レバーの)一端
631d 取付け座
631e 偏心レバー
631B 係止ピン
631f 係止ピンの(ねじの)一端
631g 係止ピンの(回転ボタンの)一端
631h 回転ボタン
631C 取付け座
631D 係止フック
631k 枢接部
631m ハンドル部
631n (枢接部の)側面
631p 案内レール
631q 案内レールの(薄い)一端
631r 案内レールの(厚い)一端
632 第2の係止部材
632A 開槽
632B ねじ付き開孔
632C 係止レバー
632D フック形先端
632i 係止レバーの(枢支の)一端
632j 係止孔
70 荷台/スタンド兼用機構
71 支持棒
711 上面
712 下面
72 支持枠
721 傾斜棒
722 傾斜棒の連結になった部分
73 平面フレーム
73A 平面フレームの(枢支の)端縁
73B 平面フレームの(鉤形の)端縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の後輪の上方に荷台が設けられている自転車において、前記荷台は回動により前記後輪の上方から下方に移されてスタンドとして前記後輪を地面から持ち上げることができるように構成されていることを特徴とする自転車。
【請求項2】
車体の後輪の上方に荷台が設けられている自転車において、前記荷台は回動により前記後輪の上方から下方に移されてスタンドとして前記後輪を地面から持ち上げ、現地運動をすることができるように構成されていることを特徴とする現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項3】
車体の後フォークに、後輪の上方にあってその上面で荷物を載置し荷台とされる載貨位置と、後輪の下方にあって前記上面で地面に当たりスタンドとされる駐輪位置との間に回動可能に枢支されている荷台/スタンド兼用機構を備えたことを特徴とする現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項4】
前記荷台/スタンド兼用機構は、前記載貨位置に置かれた場合の状態を基準として、
前記上面と該上面の反対面である下面とを有する平面フレームと、
前記平面フレームにおける下面の前後両端縁側から、それぞれ前後両斜面フレームが下へ斜めに延伸してから他の斜面フレームとV字形になるように連結してなっているうえ、該連結になった部分により前記後フォークの左右両叉の末端近くに前後上下の平面に沿って回動可能に枢支されている支持フレームと、
前記後フォークに形成された第1の係止部材と前記前斜面フレームに前記第1の係止部材と解除可能に係止することができるように形成された第2の係止部材とを有する係止手段とからなっていることを特徴とする請求項3に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項5】
前記前後両斜面フレームは、それぞれ前記後輪をそれらの間に挟んでいる左右二本のポストからなっており、この左右二本のポストはそれぞれ一端が前記平面フレームにおける下面の前後一端縁の左右一端近くから下へ斜めに延伸して他端で他の斜面フレームの左右同一側の一本のポストの他端と連結しているうえ、該連結になった部分により前記後フォークの左右両叉の一つの末端近くに前後上下の平面に沿って回動可能に枢支されており、且つ、少なくとも前記前斜面フレームの左右二本のポストとの間に連結ポストがそれらを連結強化するように設置されており、前記第2の係止部材はこの連結ポストに設置されていることを特徴とする請求項4に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項6】
前記後フォークの左右両叉の間に連結棒がそれらを連結し且つ前記連結ポストに臨むように設置されており、
前記第1の係止部材は、一端にブロックが固着されており、他端が前記連結棒に回動可能に枢支された取付け座を摺動可能に挿通してから偏心レバーがついている係止ピンからなっており、
前記第2の係止部材は、前記連結ポストの表面に、前記荷台/スタンド兼用機構が前記載貨位置に置かれた場合、前記係止ピンが前記取付け座の回動によりそれにそれを挿通するように受け入れられてから、前記ブロックが前記偏心レバーの操作によりその前記係止ピンにおける一端の近端から前記連結ポストを押圧して前記連結棒に固着させることができるように開けてある開槽からなっており、
前記第1の係止部材と前記第2の係止部材とにより前記荷台/スタンド兼用機構は前記載貨位置に保持されることができることを特徴とする請求項5に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項7】
前記後フォークの左右両叉の間に連結棒がそれらを連結し且つ前記連結ポストに臨むように設置されており、
前記第1の係止部材は、一端にねじが形成されており、他端が前記連結棒を摺動可能に挿通してから回転ボタンがついている係止ピンからなっており、
前記第2の係止部材は、前記連結ポストを貫通しているうえ、前記荷台/スタンド兼用機構が前記載貨位置に置かれた場合、前記係止ピンの一端が前記回転ボタンの回転によりそれにねじ込んで前記連結ポストを引っ張って前記連結棒に固着させることができるように開けてあるねじ付き開孔からなっており、
前記第1の係止部材と前記第2の係止部材とにより前記荷台/スタンド兼用機構は前記載貨位置に保持されることができることを特徴とする請求項5に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項8】
前記後フォークの左右両叉の間に連結棒がそれらを連結し且つ前記連結ポストに臨むように設置されており、
前記第1の係止部材は、前記連結棒自体からなっており、
前記第2の係止部材は、その一端が前記連結ポストに枢支され、中央部近くに係止孔があけてあり、且つ、前記荷台/スタンド兼用機構が前記載貨位置に置かれた場合、その回動により前記係止孔で上から前記連結棒に外嵌して係止することができるように配置構成されている係止レバーからなっており、
前記第1の係止部材と前記前記第2の係止部材とにより前記荷台/スタンド兼用機構は前記載貨位置に保持されることができることを特徴とする請求項5に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項9】
前記後フォークの左右両叉の間に連結棒がそれらを連結し且つ前記連結ポストに臨むように設置されており、
前記第1の係止部材は、前記連結棒の表面から上の方へ突設してなった左右一対の取付け座と、左右両円形の側面を有する円盤形の枢接部と該枢接部から接線になるように延伸してなったハンドル部とからなっているうえ、前記枢接部が前記左右一対の取付け座の間に回動可能に枢支されており、該枢接部の左右両円形の側面の一に該側面の周縁に沿って一端から他端へと段々厚くなるように突出した案内レールが形成された係止フックとからなっており、
前記第2の係止部材は、前記連結ポストの表面から前記連結棒の方へ突出してから左右の一方向に曲がってフック形先端になったものからなっており、
また、前記第1の係止部材と前記第2の係止部材とは、前記係止フックが、前記ハンドル部の回動操作により、まず前記案内レールの前記一端を前記第2の係止部材のフック形先端と引っ掛け関係になる位置に入れ、そして、前記他端へ回動するにつれ、前記引っ掛け関係を段々きつくさせることができる関係になっていることを特徴とする請求項5に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項10】
前記荷台/スタンド兼用機構は、前記載貨位置に置かれた場合の状態を基準として、
後輪の上方に前後に沿って延伸してなった左右一対の支持棒と、
前記左右一対の支持棒それぞれの下面における前後両端近くからそれぞれ前後両傾斜棒が下へ斜めに延伸してから他の傾斜棒とV字形になるように連結してなっているうえ、該連結になった部分により前記後フォークの左右両叉の一つの末端近くに左右方向に沿って回動可能に枢支されている左右一対の支持枠と、
その一端縁が前記左右一対の支持棒の一つに左右の方向に回動できるように枢支されており、他端縁が鉤形になって他の支持棒を上から引っ掛けている平面フレームとからなっており、
それにより、前記引っ掛けを解除してから、前記左右一対の支持枠を下へ回動して前記左右一対の支持棒を前記駐輪位置に置くと、前記平面フレームを回動し、前記鉤形端縁で前記他の支持棒を再度引っ掛け、前記駐輪位置に置かれた場合の状態に保持されることができることを特徴とする請求項3に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。
【請求項11】
前記平面フレームは、前記左右一対の支持枠を、その間の距離が前記載貨位置においても前記駐輪位置においてもそれらの枢支位置から外へ徐々に広がるようにさせる左右の幅を有することを特徴とする請求項10に記載の現地運動自転車兼用の交通用自転車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−283938(P2007−283938A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114527(P2006−114527)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(594046167)巨大機械工業股▲分▼有限公司 (25)