臭気低減組成物
フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減組成物を含む、悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物及び前記組成物を用いた悪臭アミンを中和する方法を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は悪臭アミンの知覚を減らす香料組成物に関する。より具体的には、本発明は所定の香料成分の強度を維持しつつ悪臭アミンの知覚を減らす香料成分を含む香料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
数多くの悪臭アミン源が存在し、それらにより生成される刺激性の悪臭が持続的な問題となっている。
【0003】
悪臭アミンの典型的な発生源は、ごみ廃棄場、ネコのトイレ、鶏舎、水処理設備及び池、ゴミ、犬小屋、動物飼料精製工場、食品加工工場、羊毛加工工場、魚缶詰工場、下水道、製紙工場、並びにトイレを含む。
【0004】
悪臭アミンを含む製品の典型的な例は、ヘアブリーチ及びヘアカラー等のヘアトリートメント製品である。
【0005】
ヘアブリーチ及びヘアカラー組成物は通常、無機過酸化剤等の酸化剤を含み、それらは、付加的に水性過酸化水素溶液等の過酸化物活性剤を含む。
【0006】
残念ながら、過酸化水素溶液の作用は緩やかであり、ヘアの処理にそれらを使用することは、メラニンを溶けやすくし、脱色することにより、脆さ等のヘアダメージ及び好ましくない質に導くこととなる。水性過酸化水素溶液の活性のレベルを維持するために、最終ヘア処理組成物は約9乃至約12のpHを有することが必要とされる。pH9以下では、脱色作用が不十分であり、約pH12を過ぎると過剰なヘアダメージが起こる。
【0007】
ヘアへのダメージを最小限にし、反応割合を高めるために、通常、活性剤が使用される。アンモニアは水性過酸化物溶液に対するアブリーチ作用の有効な活性剤であると知られている。アンモニアはヘア顔料の粒子の酸化的崩壊を促進することにより作用する一方で、そのpH調整作用により必要なアルカリ性を維持する。それゆえ、活性剤効果及びpH調整効果にアンモニアは一般的に使用されてきた。その結果、大部分のヘアブリーチ及びヘアカラー製品は、多量のアンモニアを含こととなった。
【0008】
残念ながら、ヘアブリーチ及び/又はカラーリング製品中へアンモニア及び(アルカノールアミン等の)それらの誘導体を包含することは、悪臭アミンを覆い隠すには非常に不利であり、効果的な香り付けの障害となる環境を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それ故、悪臭アミンを抑制するために、特に、ヘアトリートメント製品中のアンモニアに関する悪臭を抑制するために、適した組成物が必要とされる。
【0010】
欧州特許明細書No.1133982は、アンモニア含有製品の中に用いる空気拡散係数が>5.7であるフェニル環部分、又は空気拡散係数が>4.4であるsp2をハイブリダイズした少なくとも炭素数1を含むC−5環部分を含む香料物質を開示している。
【0011】
WO 00/37117は、5−メチル−2−(2−メチルプロピル)−1,3−ジオキサン(以下「カモナール(Camonal)」と言う)、又はメチル1,4−ジメチルシクロヘキシルカルボキシレート(以下「シプリゼート(Cyprisate)」とも言う)を香料物質として含む、低減された臭気を有する各種組成物を開示する。
【課題を解決しようとする手段】
【0012】
発明の概要
本発明はフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物を提供する。
【0013】
好ましくは、この臭気低減組成物はフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む。
【0014】
好適には、前記臭気低減物質は10重量%以上存在する。有利には、前記臭気低減物質は15重量%以上存在する。より好ましくは、臭気低減物質は30重量%以上存在する。
【0015】
本発明は、上で定義された臭気低減組成物を含むヘアトリートメント組成物も含む。
【0016】
好ましくは、前記組成物はヘアカラーである。有利には前記組成物はヘア用ブリーチ組成物である。
【0017】
本発明の1の態様において、前記悪臭アミンはアンモニアを含む。好適には、アンモニアはヘアトリートメント組成物中に0.5重量%乃至5重量%存在する。
【0018】
本発明は、悪臭源に、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む臭気低減組成物の悪臭中和量を添加することを含む悪臭アミンを中和する方法を提供する。
【0019】
好ましくは、前記臭気低減組成物の悪臭中和量は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む。
【0020】
好適には、前記臭気低減物質は前記臭気低減組成物の中に10重量%以上存在する。好ましくは、前記臭気低減物質は前記臭気低減組成物の中に15重量%以上存在する。より好ましくは、前記臭気低減物質は、前記臭気低減組成物の中に30重量%以上存在する。
【0021】
有利には、本発明の方法において前記悪臭アミンはアンモニアを含む。一の態様において、悪臭源は、ヘアトリートメント製品を含む。好適には、前記ヘアトリートメント製品は、ヘアカラー製品である。代替的には前記ヘアカラー製品はヘアをブリーチするための製品である。
【0022】
本発明は、悪臭アミンを低減するための組成物に関係し、そのような組成物は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含んでいる。
【0023】
香料組成物中にフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルを含有することは知られているけれども、悪臭アミンに接する環境下で用いるための組成物中にこれらを包含することにより悪臭を低減することができることは知られていなかった。更に、前記臭気低減物質はヘアカラー及びブリーチ等のアンモニアを多く含む環境において嗅覚的に安定であることがわかった。
【0024】
更に、驚くべきことに、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物が特に有効であることがわかった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
発明の詳細な説明
アンモニア含有ヘアトリートメント製品由来のアンモニア臭のような、悪臭アミンに関係した好ましくない香りを中和することを目的として、各種香料物質の効果について試験を行った。
【0026】
以下の香料物質を示された希釈率(V/V)でテストした。閉鎖環境下で、各香料物質の知覚強度を測定し、各香料物質と悪臭アミンとの組み合わせの知覚強度を測定した。
【0027】
アリルアミルグリコレート(Q) 1%
アリルヘプタノエイト 1%
アリルヘキサノエイト 1%
アミルサリシレート 20%
ベンジルサリシレート 20%
カモナール(Camonal) 5%
シス−3−ヘキセノール(Hexenol)(グリーン グラス) 10%
シトロネロール ピュア 10%
シトロネロールプロピオネート 5%
クレサンター(Cressanther) 3%
シプリゼート(Cyprisate) 1%
ジフェニルオキサイド 1%
ディスピロン(Dispirone) 0.5%
エリンタール(Elintaal) 15%
エチルヘパノエート(Ethyl hepanoate) 1%
エチルメチルフェニルグリシデート 1%
エチレンブラシレート(Ethylene brassylate) 20%
フロロシクレン(Florocyclene) 5%
無溶媒合成ムスク(Galaxolide solvent free) 20%
ガルドシクレン(Gardocyclene) 5%
ゲラニルプロピオネート(Geranyl propionate) 10%
ヘキシルサリシレート 10%
イソオイゲニル アセテート 0.5%
リリアル(Lilial) 10%
リキセトン(Lixetone)(Q) 5%
メチルベンゾエート 1%
メチルイオノン アルファ イソ(Q)5%
メチルサリチレート 1%
ノナラクトン ガンマ 1%
パラクレシルメチルエーテル 1%
ペティオール(Petiole) 1%
フェノキシエチルイソブチレート ベータ 5%
フェノキシエチルメチルエーテル 3%
フェノキシエチルフェニルアセテート 10%
フェニルエチルサリシレート 5%
スチラリイルプロピオネート 2%
テトラヒドロゲラニオール 5%
テトラヒドロミセノール 5%
ティンバロール(Timberol) 1%
ウンデカラクトン ガンマ 1%
悪臭アミンに対する各種香料成分の有効性を評価するために、以下のプロトコルを用いた。
【0028】
前記評価は嗅覚の鋭敏さに基づいて広範に選抜され、且つ本発明の評価方法について訓練を行った18乃至24人の審査員団(panelists)により行なわれた。
【0029】
成分強度:評価プロトコル
強度は60mlのボトルの中に1mlの香料物質のサンプルを設置し、訓練された知覚パネルがそれを評価(rated)することにより測定した。各香料物質は20回評価した。
【0030】
悪臭アミンに対する成分性能:評価プロトコル
性能は、キャップされていない15ml広口ジャー中に3mlの悪臭のサンプル(0.1N水酸化アンモニウム)を設置することにより評価した。
【0031】
1mlのテスト香料物質を含む15mlのキャップされていない広口ジャーを有する500mlの広口ジャーの中に前記広口ジャーを置いた。この500mlの広口ジャーをキャップし、平衡化のために30分間、系を放置した。
【0032】
確立されたスケーリング技術を用いて、訓練された知覚解析審査員(panel)パネルが各サンプル中のアンモニア悪臭及び香料物質の知覚強度を測定した。
【0033】
各パネルセッションにおいて、各審査員は4の香料物質を評価した。3ml(0.1N)の水酸化アンモニアを含む15mlの広口ジャーと1mlDEPを含む15mlの広口ジャーとを含む500mlの広口ジャーより構成される悪臭対照に対して各香料物質を評価した。またスケーリングの一貫性をチェックするために隠蔽対照をサンプルに含めた。ジャーの頭部におけるアンモニアの集中を排除するために、パネリストは、ジャーを開き3秒経過後測定を行った。機能麻痺を最少化し、適した測定精度を固守するために、各香料物質の間に5分間のレストピリオドを与えた。
【0034】
各サンプルにおいて20回評価を行った。評価の結果をVariance(バリアンス)の解析及び多重比較テストを用いて解析した。
【0035】
単一の香料成分の強度、及び成分/悪臭混合物の中の悪臭強度と香料成分との強度を表1に示した。
【0036】
シス−3ヘキシル サリシレートを標準参照として用いた。表1は明確に、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルが、それらの成分強度を維持しつつ悪臭の知覚強度を優位に低減する臭気低減物質として作用することを示している。
【0037】
本発明の非常に有効な臭気低減作用及び香料作用を達成するために、悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも2の臭気低減物質を含むことが特に好ましい。
【0038】
より好ましくは、悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、少なくとも10重量%の臭気低減物質、さらにより好ましくは少なくとも15重量%の臭気低減物質、より好ましくは少なくとも30重量%の臭気低減物質を含む。
【0039】
悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、必要に応じて臭気低減組成物へ取り込まれることができる。
【0040】
本明細書で用いるように、処理される「ヘア」の語は、「生命のある」(すなわち、生体における)、又は「生命のない」(すなわち、ウイッグ、又はヘアピース又はテキスタイル又はファブリックに用いられるような)非生繊維の集合体を意味する。哺乳動物、特にヒトの髪が好ましい。しかしながら、ウール、ファー及び他のメラニン含有繊維も含む。
【0041】
本発明の組成物又は方法は、特定の物理的形態又は製品形態に限定されず、かつ、例えば、水性又は非水性製品、発泡体、粉体、顆粒、ゲル、エアロゾル、非エアロゾル、ワックス、マイクロカプセルに包まれた媒体、及び相変化マイクロカプセルに包まれた媒体等を含むがこれらに限定されない。
【0042】
本発明は多くの悪臭アミンを含む環境又は製品に用いられる。例えば、ごみ廃棄場、ネコのトイレ、鶏舎、水処理設備及び池、ゴミ、犬小屋、脂肪精製工場、動物飼料精製工場、ウール工場、魚缶詰工場、下水道、製紙工場、及びトイレ、及びバスルームケア、ルームフレッシュナー、空気フレッシュナー、ペットケア、失禁用用品、家庭用洗剤、ヘアトリートメント、並びに硬表面用洗剤等を含むがこれらに限定されない。
【0043】
実施例
本発明の好ましい臭気低減組成物の例を以下に示す。
【実施例1】
【0044】
%
マンダリン イタリアン ピュア 3.2
シトロネリイルニトリル(Citronellyl nitrile)(Q)
0.8
トリデカン−2−ニトリル 10% dep(Q) 0.4
シプリゼート CL(CYPRISATE CI)(Q) 40.0
シス−3−ヘキシルアセテート 0.4
リグストラル(Ligustral)(Q) 0.8
エフェタール(Efetaal)(Q) 1.6
リリアル(Lilial) 4.0
イソジャスモン ピュア(Iso Jasmone Rure)(Q)
0.4
フェニルエチルアルコール 36.0
メーサル(Maceal) 10% dpg(Q) 0.4
酸洗浄パチョリ(Q) 4.0
アセチルセドレン(Acetylcedrene)(Q) 4.8
ビャクダン 1.6
ヘリオトロピン(Heliotropin) 1.6
【実施例2】
【0045】
%
ジヒドロミルセノール(Dihidromyrcenol)(Q) 10.0
ヘルボキサン(Herboxane)(Q) 10.0
カモナール CL(CAMONAL CI) (Q) 15.0
アリルヘパタノエート(Allyl heptanoate) 15.0
アリルアミルグリコレート(Q) 3.0
メフロゾール(Mefrosol) (Q) 15.0
MDJ スーパー(MDJ Super)(Q) 3.0
フロロシクレン(Florocylene)(Q) 4.0
ヘキシルサリシレート(Q) 5.0
イソ−E−スーパー(Iso−E−Super) 10.0
バンガロール(Bangalol)(Q) 5.0
シルバノン スーパー(Silvanone Supra)(Q) 5.0
【実施例3】
【0046】
%
パラクレシルメチルエーテル 6.0
カモナール(Camonal) (Q) 2.0
シプリゼート(Cyprisate) (Q) 3.0
イソボルニルシクロヘキサノール 0.5
フロロシクレン(Florocyclene) 10.0
ガンマ デカラクトン(Gamma decalactone) 6.0
エチルバニリン(Etyl vanillin) 10%(DPG) 0.5
シルバノン(Silvanone)(Q) 2.5
イソアミルアセテート(Isoamyl acetate) 4.0
ハーバネート(Herbanate)(Q) 1.0
マンザネート(Manzanate)(Q) 1.0
アミルブチレート(Amyl butyrate) 2.0
トランス−2−ヘキシル アセテート 1.0
オルホレート(Orholate(Q) 8.0
ヘルボキサン(Herboxane)(Q) 8.0
フェノキシエタノール 8.0
フェノキシイソブチレート 10.0
ベータ−イオノン 10.0
カラナール(Q) 10%(DPG) 0.5
本発明は好ましい態様及び実施例を参照して説明されるが、当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱せずに各種変更及び/又は修正を容易に行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は悪臭アミンの知覚を減らす香料組成物に関する。より具体的には、本発明は所定の香料成分の強度を維持しつつ悪臭アミンの知覚を減らす香料成分を含む香料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
数多くの悪臭アミン源が存在し、それらにより生成される刺激性の悪臭が持続的な問題となっている。
【0003】
悪臭アミンの典型的な発生源は、ごみ廃棄場、ネコのトイレ、鶏舎、水処理設備及び池、ゴミ、犬小屋、動物飼料精製工場、食品加工工場、羊毛加工工場、魚缶詰工場、下水道、製紙工場、並びにトイレを含む。
【0004】
悪臭アミンを含む製品の典型的な例は、ヘアブリーチ及びヘアカラー等のヘアトリートメント製品である。
【0005】
ヘアブリーチ及びヘアカラー組成物は通常、無機過酸化剤等の酸化剤を含み、それらは、付加的に水性過酸化水素溶液等の過酸化物活性剤を含む。
【0006】
残念ながら、過酸化水素溶液の作用は緩やかであり、ヘアの処理にそれらを使用することは、メラニンを溶けやすくし、脱色することにより、脆さ等のヘアダメージ及び好ましくない質に導くこととなる。水性過酸化水素溶液の活性のレベルを維持するために、最終ヘア処理組成物は約9乃至約12のpHを有することが必要とされる。pH9以下では、脱色作用が不十分であり、約pH12を過ぎると過剰なヘアダメージが起こる。
【0007】
ヘアへのダメージを最小限にし、反応割合を高めるために、通常、活性剤が使用される。アンモニアは水性過酸化物溶液に対するアブリーチ作用の有効な活性剤であると知られている。アンモニアはヘア顔料の粒子の酸化的崩壊を促進することにより作用する一方で、そのpH調整作用により必要なアルカリ性を維持する。それゆえ、活性剤効果及びpH調整効果にアンモニアは一般的に使用されてきた。その結果、大部分のヘアブリーチ及びヘアカラー製品は、多量のアンモニアを含こととなった。
【0008】
残念ながら、ヘアブリーチ及び/又はカラーリング製品中へアンモニア及び(アルカノールアミン等の)それらの誘導体を包含することは、悪臭アミンを覆い隠すには非常に不利であり、効果的な香り付けの障害となる環境を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それ故、悪臭アミンを抑制するために、特に、ヘアトリートメント製品中のアンモニアに関する悪臭を抑制するために、適した組成物が必要とされる。
【0010】
欧州特許明細書No.1133982は、アンモニア含有製品の中に用いる空気拡散係数が>5.7であるフェニル環部分、又は空気拡散係数が>4.4であるsp2をハイブリダイズした少なくとも炭素数1を含むC−5環部分を含む香料物質を開示している。
【0011】
WO 00/37117は、5−メチル−2−(2−メチルプロピル)−1,3−ジオキサン(以下「カモナール(Camonal)」と言う)、又はメチル1,4−ジメチルシクロヘキシルカルボキシレート(以下「シプリゼート(Cyprisate)」とも言う)を香料物質として含む、低減された臭気を有する各種組成物を開示する。
【課題を解決しようとする手段】
【0012】
発明の概要
本発明はフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物を提供する。
【0013】
好ましくは、この臭気低減組成物はフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む。
【0014】
好適には、前記臭気低減物質は10重量%以上存在する。有利には、前記臭気低減物質は15重量%以上存在する。より好ましくは、臭気低減物質は30重量%以上存在する。
【0015】
本発明は、上で定義された臭気低減組成物を含むヘアトリートメント組成物も含む。
【0016】
好ましくは、前記組成物はヘアカラーである。有利には前記組成物はヘア用ブリーチ組成物である。
【0017】
本発明の1の態様において、前記悪臭アミンはアンモニアを含む。好適には、アンモニアはヘアトリートメント組成物中に0.5重量%乃至5重量%存在する。
【0018】
本発明は、悪臭源に、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む臭気低減組成物の悪臭中和量を添加することを含む悪臭アミンを中和する方法を提供する。
【0019】
好ましくは、前記臭気低減組成物の悪臭中和量は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む。
【0020】
好適には、前記臭気低減物質は前記臭気低減組成物の中に10重量%以上存在する。好ましくは、前記臭気低減物質は前記臭気低減組成物の中に15重量%以上存在する。より好ましくは、前記臭気低減物質は、前記臭気低減組成物の中に30重量%以上存在する。
【0021】
有利には、本発明の方法において前記悪臭アミンはアンモニアを含む。一の態様において、悪臭源は、ヘアトリートメント製品を含む。好適には、前記ヘアトリートメント製品は、ヘアカラー製品である。代替的には前記ヘアカラー製品はヘアをブリーチするための製品である。
【0022】
本発明は、悪臭アミンを低減するための組成物に関係し、そのような組成物は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含んでいる。
【0023】
香料組成物中にフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルを含有することは知られているけれども、悪臭アミンに接する環境下で用いるための組成物中にこれらを包含することにより悪臭を低減することができることは知られていなかった。更に、前記臭気低減物質はヘアカラー及びブリーチ等のアンモニアを多く含む環境において嗅覚的に安定であることがわかった。
【0024】
更に、驚くべきことに、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物が特に有効であることがわかった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
発明の詳細な説明
アンモニア含有ヘアトリートメント製品由来のアンモニア臭のような、悪臭アミンに関係した好ましくない香りを中和することを目的として、各種香料物質の効果について試験を行った。
【0026】
以下の香料物質を示された希釈率(V/V)でテストした。閉鎖環境下で、各香料物質の知覚強度を測定し、各香料物質と悪臭アミンとの組み合わせの知覚強度を測定した。
【0027】
アリルアミルグリコレート(Q) 1%
アリルヘプタノエイト 1%
アリルヘキサノエイト 1%
アミルサリシレート 20%
ベンジルサリシレート 20%
カモナール(Camonal) 5%
シス−3−ヘキセノール(Hexenol)(グリーン グラス) 10%
シトロネロール ピュア 10%
シトロネロールプロピオネート 5%
クレサンター(Cressanther) 3%
シプリゼート(Cyprisate) 1%
ジフェニルオキサイド 1%
ディスピロン(Dispirone) 0.5%
エリンタール(Elintaal) 15%
エチルヘパノエート(Ethyl hepanoate) 1%
エチルメチルフェニルグリシデート 1%
エチレンブラシレート(Ethylene brassylate) 20%
フロロシクレン(Florocyclene) 5%
無溶媒合成ムスク(Galaxolide solvent free) 20%
ガルドシクレン(Gardocyclene) 5%
ゲラニルプロピオネート(Geranyl propionate) 10%
ヘキシルサリシレート 10%
イソオイゲニル アセテート 0.5%
リリアル(Lilial) 10%
リキセトン(Lixetone)(Q) 5%
メチルベンゾエート 1%
メチルイオノン アルファ イソ(Q)5%
メチルサリチレート 1%
ノナラクトン ガンマ 1%
パラクレシルメチルエーテル 1%
ペティオール(Petiole) 1%
フェノキシエチルイソブチレート ベータ 5%
フェノキシエチルメチルエーテル 3%
フェノキシエチルフェニルアセテート 10%
フェニルエチルサリシレート 5%
スチラリイルプロピオネート 2%
テトラヒドロゲラニオール 5%
テトラヒドロミセノール 5%
ティンバロール(Timberol) 1%
ウンデカラクトン ガンマ 1%
悪臭アミンに対する各種香料成分の有効性を評価するために、以下のプロトコルを用いた。
【0028】
前記評価は嗅覚の鋭敏さに基づいて広範に選抜され、且つ本発明の評価方法について訓練を行った18乃至24人の審査員団(panelists)により行なわれた。
【0029】
成分強度:評価プロトコル
強度は60mlのボトルの中に1mlの香料物質のサンプルを設置し、訓練された知覚パネルがそれを評価(rated)することにより測定した。各香料物質は20回評価した。
【0030】
悪臭アミンに対する成分性能:評価プロトコル
性能は、キャップされていない15ml広口ジャー中に3mlの悪臭のサンプル(0.1N水酸化アンモニウム)を設置することにより評価した。
【0031】
1mlのテスト香料物質を含む15mlのキャップされていない広口ジャーを有する500mlの広口ジャーの中に前記広口ジャーを置いた。この500mlの広口ジャーをキャップし、平衡化のために30分間、系を放置した。
【0032】
確立されたスケーリング技術を用いて、訓練された知覚解析審査員(panel)パネルが各サンプル中のアンモニア悪臭及び香料物質の知覚強度を測定した。
【0033】
各パネルセッションにおいて、各審査員は4の香料物質を評価した。3ml(0.1N)の水酸化アンモニアを含む15mlの広口ジャーと1mlDEPを含む15mlの広口ジャーとを含む500mlの広口ジャーより構成される悪臭対照に対して各香料物質を評価した。またスケーリングの一貫性をチェックするために隠蔽対照をサンプルに含めた。ジャーの頭部におけるアンモニアの集中を排除するために、パネリストは、ジャーを開き3秒経過後測定を行った。機能麻痺を最少化し、適した測定精度を固守するために、各香料物質の間に5分間のレストピリオドを与えた。
【0034】
各サンプルにおいて20回評価を行った。評価の結果をVariance(バリアンス)の解析及び多重比較テストを用いて解析した。
【0035】
単一の香料成分の強度、及び成分/悪臭混合物の中の悪臭強度と香料成分との強度を表1に示した。
【0036】
シス−3ヘキシル サリシレートを標準参照として用いた。表1は明確に、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルが、それらの成分強度を維持しつつ悪臭の知覚強度を優位に低減する臭気低減物質として作用することを示している。
【0037】
本発明の非常に有効な臭気低減作用及び香料作用を達成するために、悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも2の臭気低減物質を含むことが特に好ましい。
【0038】
より好ましくは、悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、少なくとも10重量%の臭気低減物質、さらにより好ましくは少なくとも15重量%の臭気低減物質、より好ましくは少なくとも30重量%の臭気低減物質を含む。
【0039】
悪臭アミンの知覚を低減するための組成物は、必要に応じて臭気低減組成物へ取り込まれることができる。
【0040】
本明細書で用いるように、処理される「ヘア」の語は、「生命のある」(すなわち、生体における)、又は「生命のない」(すなわち、ウイッグ、又はヘアピース又はテキスタイル又はファブリックに用いられるような)非生繊維の集合体を意味する。哺乳動物、特にヒトの髪が好ましい。しかしながら、ウール、ファー及び他のメラニン含有繊維も含む。
【0041】
本発明の組成物又は方法は、特定の物理的形態又は製品形態に限定されず、かつ、例えば、水性又は非水性製品、発泡体、粉体、顆粒、ゲル、エアロゾル、非エアロゾル、ワックス、マイクロカプセルに包まれた媒体、及び相変化マイクロカプセルに包まれた媒体等を含むがこれらに限定されない。
【0042】
本発明は多くの悪臭アミンを含む環境又は製品に用いられる。例えば、ごみ廃棄場、ネコのトイレ、鶏舎、水処理設備及び池、ゴミ、犬小屋、脂肪精製工場、動物飼料精製工場、ウール工場、魚缶詰工場、下水道、製紙工場、及びトイレ、及びバスルームケア、ルームフレッシュナー、空気フレッシュナー、ペットケア、失禁用用品、家庭用洗剤、ヘアトリートメント、並びに硬表面用洗剤等を含むがこれらに限定されない。
【0043】
実施例
本発明の好ましい臭気低減組成物の例を以下に示す。
【実施例1】
【0044】
%
マンダリン イタリアン ピュア 3.2
シトロネリイルニトリル(Citronellyl nitrile)(Q)
0.8
トリデカン−2−ニトリル 10% dep(Q) 0.4
シプリゼート CL(CYPRISATE CI)(Q) 40.0
シス−3−ヘキシルアセテート 0.4
リグストラル(Ligustral)(Q) 0.8
エフェタール(Efetaal)(Q) 1.6
リリアル(Lilial) 4.0
イソジャスモン ピュア(Iso Jasmone Rure)(Q)
0.4
フェニルエチルアルコール 36.0
メーサル(Maceal) 10% dpg(Q) 0.4
酸洗浄パチョリ(Q) 4.0
アセチルセドレン(Acetylcedrene)(Q) 4.8
ビャクダン 1.6
ヘリオトロピン(Heliotropin) 1.6
【実施例2】
【0045】
%
ジヒドロミルセノール(Dihidromyrcenol)(Q) 10.0
ヘルボキサン(Herboxane)(Q) 10.0
カモナール CL(CAMONAL CI) (Q) 15.0
アリルヘパタノエート(Allyl heptanoate) 15.0
アリルアミルグリコレート(Q) 3.0
メフロゾール(Mefrosol) (Q) 15.0
MDJ スーパー(MDJ Super)(Q) 3.0
フロロシクレン(Florocylene)(Q) 4.0
ヘキシルサリシレート(Q) 5.0
イソ−E−スーパー(Iso−E−Super) 10.0
バンガロール(Bangalol)(Q) 5.0
シルバノン スーパー(Silvanone Supra)(Q) 5.0
【実施例3】
【0046】
%
パラクレシルメチルエーテル 6.0
カモナール(Camonal) (Q) 2.0
シプリゼート(Cyprisate) (Q) 3.0
イソボルニルシクロヘキサノール 0.5
フロロシクレン(Florocyclene) 10.0
ガンマ デカラクトン(Gamma decalactone) 6.0
エチルバニリン(Etyl vanillin) 10%(DPG) 0.5
シルバノン(Silvanone)(Q) 2.5
イソアミルアセテート(Isoamyl acetate) 4.0
ハーバネート(Herbanate)(Q) 1.0
マンザネート(Manzanate)(Q) 1.0
アミルブチレート(Amyl butyrate) 2.0
トランス−2−ヘキシル アセテート 1.0
オルホレート(Orholate(Q) 8.0
ヘルボキサン(Herboxane)(Q) 8.0
フェノキシエタノール 8.0
フェノキシイソブチレート 10.0
ベータ−イオノン 10.0
カラナール(Q) 10%(DPG) 0.5
本発明は好ましい態様及び実施例を参照して説明されるが、当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱せずに各種変更及び/又は修正を容易に行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェニルエチルメチル エーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む、悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物。
【請求項2】
フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む請求項1に記載の悪臭アミンを中和するための臭気臭低減組成物。
【請求項3】
前記臭気低減物質が10重量%以上存在することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の臭気低減組成物。
【請求項4】
前記臭気低減物質が15重量%以上存在することを特徴とする請求項3に記載の臭気低減組成物。
【請求項5】
前記臭気低減物質が30重量%以上存在することを特徴とする請求項4に記載の臭気低減組成物。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1請求項に記載の臭気低減組成物を含むヘアトリートメント組成物。
【請求項7】
前記組成物がヘアカラーであることを特徴とする請求項6に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項8】
前記組成物がヘア用ブリーチ組成物であることを特徴とする請求項6に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項9】
前記悪臭アミンがアンモニアを含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1請求項に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項10】
前記アンモニアが0.5重量%乃至5重量%の量で存在することを特徴とする請求項9に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項11】
悪臭中和量のフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む臭気低減組成物を悪臭源に添加することを含む悪臭アミンを中和する方法。
【請求項12】
悪臭中和量のフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む臭気低減組成物を悪臭源に添加することを含む請求項11に記載の悪臭アミンを中和する方法。
【請求項13】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に10重量%以上存在することを特徴とする請求項11又は請求項12の方法。
【請求項14】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に15重量%以上存在することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に、30重量%以上存在することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記悪臭アミンがアンモニアを含むことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記悪臭源がヘアトリートメント製品を含むことを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか1請求項に記載の方法。
【請求項18】
前記ヘアトリートメント製品がヘアカラーを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ヘアトリートメント製品がヘア用ブリーチ組成物であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項1】
フェニルエチルメチル エーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む、悪臭アミンを中和するための臭気低減組成物。
【請求項2】
フェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む請求項1に記載の悪臭アミンを中和するための臭気臭低減組成物。
【請求項3】
前記臭気低減物質が10重量%以上存在することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の臭気低減組成物。
【請求項4】
前記臭気低減物質が15重量%以上存在することを特徴とする請求項3に記載の臭気低減組成物。
【請求項5】
前記臭気低減物質が30重量%以上存在することを特徴とする請求項4に記載の臭気低減組成物。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1請求項に記載の臭気低減組成物を含むヘアトリートメント組成物。
【請求項7】
前記組成物がヘアカラーであることを特徴とする請求項6に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項8】
前記組成物がヘア用ブリーチ組成物であることを特徴とする請求項6に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項9】
前記悪臭アミンがアンモニアを含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1請求項に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項10】
前記アンモニアが0.5重量%乃至5重量%の量で存在することを特徴とする請求項9に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項11】
悪臭中和量のフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1の臭気低減物質を含む臭気低減組成物を悪臭源に添加することを含む悪臭アミンを中和する方法。
【請求項12】
悪臭中和量のフェニルエチルメチルエーテル、シプリゼート(Cyprisate)、カモナール(Camonal)及びパラクレシルメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも2の臭気低減物質を含む臭気低減組成物を悪臭源に添加することを含む請求項11に記載の悪臭アミンを中和する方法。
【請求項13】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に10重量%以上存在することを特徴とする請求項11又は請求項12の方法。
【請求項14】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に15重量%以上存在することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記臭気低減物質が前記臭気低減組成物の中に、30重量%以上存在することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記悪臭アミンがアンモニアを含むことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記悪臭源がヘアトリートメント製品を含むことを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか1請求項に記載の方法。
【請求項18】
前記ヘアトリートメント製品がヘアカラーを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ヘアトリートメント製品がヘア用ブリーチ組成物であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【公表番号】特表2007−537325(P2007−537325A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512592(P2007−512592)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001616
【国際公開番号】WO2005/110499
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(504078442)クエスト・インターナショナル・サービシーズ・ビー・ブイ (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001616
【国際公開番号】WO2005/110499
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(504078442)クエスト・インターナショナル・サービシーズ・ビー・ブイ (6)
【Fターム(参考)】
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