説明

苦味のないナトリウム不含または低ナトリウム塩組成物

クエン酸、酒石酸、フマル酸、乳酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸味料;カリウム塩;カルシウム塩;マグネシウム塩;および米粉を含んでなる、ナトリウム不含または低ナトリウム調味料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、すべての人々、すなわち、若者、成人、高齢者および妊婦による消費を対象とする、一般的な食卓塩と極めて類似した快い塩味の、安定な、ナトリウム不含(sodium−free)または低ナトリウム(low−sodium)調味料組成物(seasoning composition)に関する。前記組成物はまた、栄養補助食品としても作用し、食物に、カルシウム、カリウム、マグネシウムおよびビタミンCを付与する。
【背景技術】
【0002】
本組成物は、ナトリウム(sodium)の消費が原因である特定の疾患、中でも、高血圧症、骨粗しょう症および肥満症などを予防または治療するのに役立つ。家庭および食品加工業において、一般的な食卓塩のように、食材の調理前、調理中、調理後を通じて使用されるよう意図される。
【0003】
一般的な食卓塩の代わりにすることへの多数の試みが知られているが、それらは、主に、塩化カリウムを含んでなり、従って、苦い残存する味を付与するので、失敗に終わってきたか、またはまだ所望の成功を収めてはいない。この苦味は、医学的推奨によってナトリウム摂取量を制限しなければならない人のコンプライアンスを妨げ、深刻な結果を引き起こす。例えば、動脈性高血圧症では、ナトリウムが血圧の直接増大をもたらすので、ナトリウム摂取量の減少が頼みの綱である。
【0004】
身体に対するナトリウム毒性は、一酸化窒素(nitric oxide)(NO)の減少によって実証されている。NOは、心血管系調節に活発に関与している天然物質である。NOは、健康な血管を維持し、血管、心臓、脳および腎臓の疾患から保護し、血管拡張を引き起こすことによって動脈圧の値を低下させ、その抗動脈硬化および抗血栓作用のために虚血性疾患の発症を防ぎ、感染と闘うのに役立ち、肺高血圧を低下させ、癌性腫瘍を破壊するのに役立つので健康にとって有益である。
【0005】
科学研究によれば、高ナトリウム食が、NOレベルを低下させ、続いて、心臓、血管、腎臓および脳の疾患の発生の危険を増大させる。ナトリウムは、主に、NO低下からの血管拡張がないために動脈圧の増大と関係している。
【0006】
ナトリウム摂取量の制限は、順に、種々の疾患を予防および治療するのに役立ち、公衆衛生全体を改善する。単純な食事療法、すなわち、ナトリウム摂取量減少によって、動脈性高血圧症−先進国において高い罹患率および死亡率を保持する疾患−が予防されることが証明されている。高血圧症の5千万人の米国人が、低ナトリウム食−1日あたり約1,500ミリグラムを維持するよう勧められている。
【0007】
先進工業国における現在の栄養分補給は、子供、青年、妊婦および高齢者に完全食の十分な基礎的栄養を与えていない。したがって、水および塩などの大量の成分中に見られる栄養補助食品によって与えられる栄養素を必要とする。これらの成分は、ヒト食事必要量の重要な部分である。ヒトは、それらへの依存に従っている。結果として、私たちは、それらを、私たちの生活の毎日で消費しなくてはならない。ヒトが低ナトリウム水を飲むために支払うことを選択するが、その生活に有益であろう低ナトリウム栄養分を容易に見つけることができないことは矛盾するように思われる。
【0008】
FDAは、毎日最小500mg、最大2,400mgのナトリウム摂取量を推奨している。それにもかかわらず、平均的な米国人は、1日あたり4,000mgを超えるナトリウムを摂取し、その3/4は加工食材および摂取された栄養分に由来する。米国公衆衛生協会(The American Public Health Association(APHA))は、10年以内に加工食材中のナトリウム含量を50%低減するための提言をまとめた。APHAは、この変化によって高血圧症患者の数が20パーセント減少し、最終的に、1年あたり150,000人の命を救うことができると試算している。
【0009】
FDAは、現在、「健康な栄養素」を有すると主張する食材中のナトリウムレベルに対する規制の策定を考慮している。
【0010】
栄養補助食品として使用するための、また、有害な塩化ナトリウムの一般的使用を低減するために、快い塩味を有する、ナトリウム不含または低ナトリウム含量の新規塩代用品が必要である。
【0011】
本発明の目的は、家庭において、および食品加工業において使用できる、真にこくのある、美味なナトリウム不含塩を提供することである。
【0012】
一般大衆によって受け入れられるナトリウム不含塩は、いまだ獲得されていない。それに起因する望ましくない結果は、毎日のように見ることができる;すなわち、塩を含んだ脂肪の摂取量の周期的な増大は、今世紀最大の病気である、調和した高血圧症および肥満症をもたらすことと完全に相互に関連している。
【0013】
ナトリウム摂取量の減少が、高血圧者および正常血圧者の両方において動脈圧を低下させるということは、科学的に証明されている。ナトリウムは、ナトリウムがもたらす一酸化窒素の減少による血管拡張の失敗という理由で動脈圧の増大と関係している。
【0014】
ナトリウム摂取量の減少は、その心血管系に影響を及ぼす疾患を有する患者に指示されるが、これは前記患者の多くが、腎臓のナトリウムを排出する能力の変化を示すからである。
【0015】
心臓虚血性疾患は、西欧諸国における第1の死因である。米国単独で、毎年、5百万人を超える人々がこの疾患を有すると診断されている。軽度の心不全を起こしている患者では、塩摂取量の減少は、症状に対する対策を実質的に改善し、特定の薬物の活性化を促進し、それによって患者の生活の質を改善し得る。
【0016】
マサチューセッツ大学メディカルセンターの消化器病学部、内科(the Department of Medicine,Division of Gastroenterology,University of Massachusetts Medical Center)によれば、胃癌は、世界中で死亡率と関係している癌のうち2番目に最もよくある原因であり、死亡率のすべての原因の14番目である。この疾患の検出は、かなり進行した段階で起こることが多く、その結果、全生存率は悪い。ナトリウムは、胃癌の罹患率と正の相関を保持する。胃癌を経験している患者で実施される医学的検査における再発性知見の1つに、塩摂取量レベルの上昇がある。
【0017】
腎不全を示している患者は、ナトリウム摂取量を制限して、ヒドロシラン滞留などの既知代謝変動を制御し、不全症の進行を避けなくてはならない。前記対策は、浮腫の形成を減少させ、動脈圧(正常を上回るその率は、腎臓損傷の進行の一因となる)の制御に役立つ。
【0018】
肥満の個体は、米国心臓、肺および血液研究所(National Heart、Lung and Blood Institute(NHLBI))に一致して、カロリーおよびナトリウムの増加した値を摂取している。結果として、彼らは、肥満ではない個体よりも多くのナトリウムを保持している。
【0019】
さらに、NHLBIによって実施された研究によって、肥満の成人の間では、さらに100mmolのナトリウムが摂取される毎に、脳損傷による死亡リスクが89%増加すると示されている。
【0020】
高ナトリウム摂取量と合致する食物は、一酸化窒素のレベルを低下させ、続いて、心臓、血管、腎臓および脳の疾患の発生の危険を増大させる。
【0021】
したがって、低ナトリウム食は、高血圧の人、高齢者、肥満の人、塩分感受性の人、妊婦、子供、シンドロームXの患者−インスリン抵抗性、高インスリン症、グルコースに対する異常な不耐性、動脈性高血圧症、高グリセリド血症および低HDLコレステロールに苦しめられている人ならびに残りの人々に恩恵をもたらす。
【0022】
成人における心血管疾患の原因は、若年齢で始まる。これらの疾患は、小児の開始で防がれなくてはならない。高血圧は、心血管の危険の重要な因子である。したがって、小児科医は、高血圧症の子供だけでなく、正常血圧であるものも管理するべきである。早期対策は、肥満症および肥満症をもたらす高塩摂取量などの因子を変更するよう正しく取られるべきである。
【0023】
快い塩味のこの特別な組成物は、一般的な食卓塩と比較して塩化カリウムの独特の苦味を示さないので、完全に食塩の代わりになり得る。この品質は、最も重要なものであり、家庭において役立つ。
【0024】
カルシウムが豊富な、およびカリウムが豊富な食物は、健康に役立つ。カルシウムは、骨の健康にとって不可欠である。「塩が豊富な(塩化ナトリウム、sodium chloride)食物(diet)は、尿中カルシウムの喪失を増大させるので骨の健康にとって有害である」と、Dr. Sellmeyer、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(the University of California San Francisco)の学長によって、また、Mt.Zion骨粗しょう症センター(Osteoporosis Center)によって述べられている。また、身体が、筋収縮をはじめとする多くのその他の機能のためにカルシウムを必要とするので、カルシウム排泄が増大すると、身体は、骨から直接カルシウムを取り出すことによって応答し;従って、それらを弱める、すなわち、骨粗しょう症の発症を活性化する。したがって、身体は、適当な量−1日あたり1,000から1,300mgの間のカルシウムを受け取らなくてはならない。Dr.Sellmeyerによって行われた研究によって、カリウムが豊富な食物は、塩(塩化ナトリウム)の豊富な食物の骨の健康に対する負の効果に反撃できると示唆されている。
【0025】
普通の食物から得られるカルシウムは、不十分である。一致して、カルシウム摂取量は、増強されなくてはならない。ミネラルの適切な摂取量を達成するために、水および塩をこれらの栄養素で大規模に強化することが不可欠である。水に関しては、スキームは、ミネラルウォーターの使用によって作り上げられている。塩に関しては、本明細書において、本発明が同様の効果を与える。
【0026】
カリウムおよびカルシウムの栄養補助食品は、高血圧を低下させる。したがって、米国心臓、肺および血液研究所の米国高血圧教育プログラム(National High Blood Pressure Education Program)による「The Seventh Report of the Joint National Committee on Prevention、Detection,Evaluation and Treatment of Blood Pressure 2003」において提案されるように、すべての人々は、健全な生活様式を導入し、血圧の増大を防ぐべきであり、高血圧症になっている人は、高血圧を防止するための食事によるアプローチ(Dietary Approaches to Stop Hypertension(DASH))−カリウムおよびカルシウムが豊富であり、ナトリウムの低減された食事による栄養分補給プログラムによってそれを行うべきである。
【0027】
カリウムは、人体を、骨粗しょう症および高血圧症などの特定の疾患から保護するので、健康に対して基本的な効果を提供する。カリウム含量の増加は、身体によって排出されるナトリウムの量を増大させる。カリウムの1日あたりの推奨許容量は、2,000mgであるが、専門家によっては、高血圧を防ぐために3,500mgの1日あたり摂取量を推奨した。それにもかかわらず、平均的な米国人は、1日あたり、わずか800から1,500mgの間のカリウムしか摂取しない。
【0028】
報告書によって、心血管疾患による地域の死亡率は、飲用水の硬度に反比例することが示唆されている。硬水中のマグネシウムが、前記保護効果を引き起こす。マグネシウムは、1日の所要量を満たすには、現代の食材中では不十分である。マグネシウム補充が、心血管損傷および不整脈から保護することは証明されている。マグネシウムの1日あたりの推奨許容量は、300から500mgの間にあるが、先進工業国においても、1日あたり、わずか250mgのマグネシウムしか摂取されていない。
【0029】
したがって、一般的な食卓塩の代わりになり得る、十分なカルシウム、カリウムおよびマグネシウムを含み、適当な栄養補助食品を提供する、ナトリウム不含または低ナトリウム組成物が、是非とも必要である。
【発明の概要】
【0030】
本発明の目的は、一般的な食卓塩に慣れているあらゆる階層の人々によって適応されるのが容易である、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸味料;カリウム塩;カルシウム塩;マグネシウム塩;および米粉を含んでなる、快い塩味の調味料組成物を提供することである。
【0031】
別の目的は、身体に栄養補助食品、特に、ビタミンCカリウム、カルシウムまたはマグネシウム補給剤を与える塩を提供することである。
【0032】
これらの目的は、2から40重量%の間の米粉、15から65重量%の間の塩化カリウム、5から40重量%の間の酒石酸などの酸味料、2から15重量%の間の塩化カルシウムまたはリン酸カルシウム、および10から30重量%の間の硫酸マグネシウムを含んでなる、適当な栄養補助食品も与える調味料または塩代用品によって達成される。
【0033】
別の目的は、ヒト消費用の食品に、有効量の、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸味料;カリウム塩;カルシウム塩;マグネシウム塩;および米粉を含んでなる、ナトリウム不含または低ナトリウム調味料組成物を加えることを含んでなる、食品に塩味をつける方法を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の快い塩味の調味料組成物中の化合物は、種々の割合で存在する。
【0035】
米粉は、2から40重量%、好ましくは、5から30重量%、より好ましくは、15から25重量%の間で存在し得る。
【0036】
塩化ナトリウムは、0から50重量%、好ましくは、15から25重量%の間で存在し得る。
【0037】
塩化カリウムは、15から65重量%、好ましくは、25から35重量%の間で存在し得る。
【0038】
酸味料化合物は、5から40重量%、好ましくは、10から30重量%の間で存在し得る。食品中で使用するのに許容されるすべての種類の有機酸を使用してもよく、好ましくは、クエン酸、酒石酸、乳酸、アスコルビン酸および/またはフマル酸が考慮される。
【0039】
マグネシウム塩は、10から30重量%、好ましくは、15から25重量%の間で存在し得る。ヒト消費に適合しているすべてのマグネシウム塩、好ましくは、硫酸マグネシウムおよび塩化マグネシウムが考慮される。
【0040】
本発明の組成物は、薄片または結晶の、微粉化されていても、粗く粉末化されていてもよい、必要量の固体原材料を組み合わせることによって製造され、次いで、当技術分野で周知の方法で、工業用混合器中で加工され得る;微粉化された原材料が好ましい。
【0041】
具体的な矯味剤(flavoring agents、香味剤、香料添付剤、香味食材)は、市場の好みによって変わり得る。さまざまな種類および組み合わせの矯味剤が考慮され、0.5から8.5重量%、好ましくは、1から6重量%の間で存在し得る。
【0042】
化学安定化化合物は、個々に、約0.5から10重量%、好ましくは、1から5重量%の間で存在し得る。これらとして、リン酸カルシウムおよびケイ酸カルシウムが挙げられる。
【0043】
本発明の大きな利点は、ヒトの味覚にとって一般に許容されず、ヒトの消費には拒否されることが多い苦味を伴わずに本物の塩味を有することである。
【0044】
本発明の組成物は、少量のナトリウムを含むか、ナトリウムを含まず、人体に、世界のすべての人々によって、それらのすべてが大いに必要とされている、カルシウム、カリウム、マグネシウムおよびビタミンCの栄養補助食品を提供するので有益である。したがって、前記発明は、成人、妊婦および子供における、動脈性高血圧症、骨粗しょう症、肥満症、動脈圧の増大および浮腫(それからの合併症を含む)の発症を防ぐので、国の人々にとって有益である。同じく、動脈性高血圧症のための薬物の効果を強化する。結果として、このような治療は、すべての患者にとってより手頃な、有効なものとなり、投薬に基づいた治療の必要性を回避し、外科的介入、さらなるフォローアップ(それにおける合併症の発症)および病院への入場(なかでも、高血圧の人)の必要性を低減し、(全集団のなかで)胃癌などの特定の疾患の発症を防ぎ、腎不全などの特定の疾患の進行を減少させ、短期および長期の疾患の治療および予防に役立つ。
【0045】
本発明者らの経験では、本発明の個々の塩味は、今日までに知られている他のいかなる製品とも完全に異なる化合物の混合物のために、あらゆるヒト(成人または子供のいずれか)による、いかなる拒否(rejection)も引き起こさない。塩化カリウム、塩化カルシウムおよびマグネシウム塩の塩分をかんがみて、塩化カリウムの特徴的に苦い残存する味は、酸、例えば、酒石酸および米粉によって全体として中和される。酒石酸は、次いで、酸性のあと味を増強し、さらに塩味を強化する。
【0046】
前記組成物は、塩化ナトリウムに特有である塩味、酸味および酸度などの風味の特徴を提供するので、一般的な食卓塩の味を模倣している。多様な年齢、教育の、男女共の訓練されてない判定者のパネルによる消費者の味の受け入れおよび風味試験は、米粉の存在が苦味だけでなく、塩味も中和することを示す。
【0047】
塩分の性質は、2種以上の塩分を含む要素がブレンドされる場合に増強される。本発明では、数種の塩化合物が組み合わされ、本質的に苦味のない快い塩味を与える。
【0048】
本発明は、塩味を必要とする任意の種類の食品、例えば、スープ、ブロス(broths)、ジュース、野菜、魚、とり肉、肉類、マヨネーズ、ソースおよびその他のものに使用してよい。
【0049】
以下の実施例は、本発明を例示するものであって、制限であるよう意図されるものではない。

実施例
【実施例1】
【0050】
重量での成分割合:塩化カリウム33%、酒石酸20%、アスコルビン酸2%、硫酸マグネシウム16%米粉25%リン酸カルシウム4%。
【実施例2】
【0051】
重量での成分割合:塩化カリウム36%、酒石酸30%、硫酸マグネシウム23%リン酸カルシウム11%。
【実施例3】
【0052】
重量での成分割合:塩化カリウム62%、酒石酸10%、硫酸マグネシウム23%リン酸カルシウム5%。
【実施例4】
【0053】
重量での成分割合:塩化カリウム25%、クエン酸25%、塩化カルシウム10%、塩化ナトリウム25%、塩化マグネシウム5%、米粉10%。
【実施例5】
【0054】
重量での成分割合:塩化カリウム25%、酒石酸25%、硫酸マグネシウム15%、リン酸カルシウム4%、塩化ナトリウム15%、米粉16%。
【実施例6】
【0055】
重量での成分割合:塩化カリウム35%酒石酸28%硫酸マグネシウム23%リン酸カルシウム4%塩化ナトリウム10%
【実施例7】
【0056】
重量での成分割合:カリウム17.30686242塩化物15.69313758マグネシウム3.230742901硫酸塩12.7692571カルシウム2.234776637リン酸塩1.765223363酒石酸22%米粉25%
【実施例8】
【0057】
重量での成分割合カリウム18.88021355%塩化物17.11978645%マグネシウム4.644192921%硫酸塩18.35580708%カルシウム6.145635751%リン酸塩4.854364249%酒石酸30%
【実施例9】
【0058】
重量での成分割合カリウム32.51592333%塩化物29.48407667%マグネシウム4.644192921%硫酸塩18.35580708%カルシウム2.793470796%リン酸塩2.206529204%酒石酸10%
【実施例10】
【0059】
重量での成分割合カリウム13.11125941%塩化物11.88874059%カルシウム5.416756019%塩化物15.16563289%ナトリウム9.834367113%塩化物9.583243981%クエン酸25%米粉10%
【実施例11】
【0060】
重量での成分割合カリウム13.11125941%塩化物11.88874059%マグネシウム3.02882147%硫酸塩11.97117853%カルシウム2.234776637%リン酸塩1.765223363%ナトリウム5.900620268%塩化物9.099379732%酒石酸25%米粉16%
【実施例12】
【0061】
重量での成分割合カリウム18.35576317%塩化物16.64423683%マグネシウム4.644192921%硫酸塩18.35580708%カルシウム1.117388318%リン酸塩0.882611682%ナトリウム3.933746845%塩化物6.066253155%酒石酸30%
【実施例13】
【0062】
(50%食卓塩)重量での成分割合カリウム10.48900753%塩化物9.510992475%硫酸塩10.37502139%カルシウム1.117388318%リン酸塩0.882611682%ナトリウム19.66873423%塩化物30.33123577%酒石酸13.0000000%、アスコルビン酸2.00000%
【0063】
加工手順
組成物の粒径分布は、食卓塩と同様に降り落ちるように選択してよい。以下の手順を使用してもよい。
【0064】
手順A
1.1 秤量室および作業場は、機械および機器を運転するので、清潔で整然としていなくてはならない。1.2 すべての設備、容器および原材料が利用可能であることを確認する。原材料の保存は、乾燥し、清潔な、ラベルがつけられた、機密性の密閉された容器中で行われなくてはならない。1.3 分離されている各成分を振るう。有用な範囲は、40の篩を通り抜け、120の篩を通り抜けないものである。残りは使い捨てである。1.4 原材料は、品質管理部門によって分析された後に秤量しなくてはならない。1.5 抗湿潤剤を秤量すると、成分を使用される予定の部分の数に分割しなくてはならない。1.6 各成分を、薬剤が成分と十分に一体化されるまで、適当な量の抗湿潤剤とともに混合器またはボールミル中で処理する。1.7 これまでの操作が完了すると、各成分を別個に保存する。1.8 成分を準備すると、混合器中に入れ、粉末が均質になるまで混合する。1.9 保存は、機密性密閉容器中、乾燥環境で行う。1.10 工程は、充填操作で完了する。
【0065】
手順B
1.1 秤量室および作業場は、機械および機器を運転するので、清潔で整然としていなくてはならない。1.2 すべての設備、容器および原材料が利用可能であることを確認する。原材料の保存は、乾燥し、清潔な、ラベルがつけられた、機密性の密閉された容器中で行われなくてはならない。1.3 分離されている各成分を振るう。有用な範囲は、40の篩を通り抜け、120の篩を通り抜けないものである。残りは使い捨てである。1.4 原材料は、品質管理部門によって分析されると秤量しなくてはならない。1.5 抗湿潤剤を秤量すると、酸性成分を使用される予定の部分の数に分割する。1.6 各酸性成分を、薬剤が成分と十分に一体化されるまで、対応する量の抗湿潤剤とともに混合器またはボールミル中で処理する。1.7 これまでの操作が完了すると、各酸性成分を別個に保存する。1.8 成分を準備すると、混合器中で、粉末が均質になるまで混合する。1.9 保存は、機密性密閉容器中、乾燥環境で行う。1.10 工程は、充填操作で完了する。
【0066】
手順C
1.1 秤量室および作業場は、機械および機器を運転するので、清潔で整然としていなくてはならない。1.2 すべての設備、容器および原材料が利用可能であることを確認する。原材料の保存は、乾燥し、清潔な、ラベルがつけられた、機密性の密閉された容器中で行われなくてはならない。1.3 原材料は、品質管理部門によって分析されると、秤量しなくてはならない。1.4 ミネラルを含まない水を、先に秤量された成分に、飽和溶液となるまで加える。1.5 溶液をろ過して、不純物および/または不溶性粒子を排除する。1.6 結晶化する。溶液をろ過すると、蒸発パネル上に注ぎ、加熱する。水が蒸発すると、残存する結晶を保存する。1.7 工程は、充填操作で完了する。
【0067】
前述の説明は、単に例示として示されるものであって、本発明の趣旨および範囲から離れることなく、改変および逸脱を行ってもよいということは理解されなくてはならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナトリウム不含または低ナトリウム調味料組成物であって、クエン酸、酒石酸、フマル酸、乳酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸味料;カリウム塩;カルシウム塩;マグネシウム塩;および米粉を含んでなる前記調味料組成物。
【請求項2】
家庭または食品加工業において一般的な塩の代用品として適応している、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項3】
カリウム塩が、クエン酸カリウムまたは塩化カリウムであり、15から65重量%の間で存在し;酸味料が、酒石酸、クエン酸およびフマル酸からなる群から選択され、5から40重量%の間で存在し;マグネシウム塩が、硫酸マグネシウムであり、10から30重量%の間で存在し;カルシウム塩が、塩化カルシウムまたはリン酸カルシウムであり、2から15重量%の間で存在し;米粉が、2から40重量%の間で存在する、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項4】
前記組成物が、調理前、調理中、調理後に使用可能な食材の調味料として適応される混合物を含んでなる、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項5】
15から50重量%の間の塩化ナトリウムを含有する、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項6】
重量で30,000あたり1部以上の量のヨウ素を含有する、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項7】
0.5から8.5重量%の、ニンニク粉末、コショウ粉末、タマネギ粉末、セロリ粉末、スウィートバジル、タイム粉末、脱水パセリ、スイートレッドペッパー粉末およびスパイシーレッドペッパーおよびそれらの混合物からなる群から選択される矯味剤・香味材をさらに含んでなる、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項8】
0.5から5重量%の間で存在する、リン酸カルシウムおよびケイ酸カルシウムを含む、ヒト消費に適合している安定化剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の調味料組成物。
【請求項9】
塩シェーカー中での家庭使用に適応している、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
マグネシウム、カリウムおよびカルシウムの栄養補助食品として使用するのに適応している、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
重量での割合:塩化カリウム33%、酒石酸20%、およびアスコルビン酸2%、硫酸マグネシウム16%、米粉25%およびリン酸カルシウム4%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
重量での割合:塩化カリウム36%、酒石酸30%、硫酸マグネシウム23%、リン酸カルシウム11%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
重量での割合:塩化カリウム62%酒石酸10%硫酸マグネシウム23%リン酸カルシウム5%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
重量での割合:塩化カリウム25%、クエン酸25%、塩化カルシウム10%、塩化ナトリウム25%、塩化マグネシウム5%、米粉10%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
重量での割合塩化カリウム25%、酒石酸25%、硫酸マグネシウム15%、リン酸カルシウム4%、塩化ナトリウム15%、米粉16%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
重量での割合:塩化カリウム35%、酒石酸28%、硫酸マグネシウム23%、リン酸カルシウム4%、塩化ナトリウム10%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
食品に塩味をつける方法であって、ヒト消費用の食品に、有効量のナトリウム不含または低ナトリウム調味料組成物を加えることを含み、ナトリウム不含または低ナトリウム調味料組成物は、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、乳酸およびそれらの混合物からなる群から選択される酸味料;カリウム塩;カルシウム塩;マグネシウム塩;および米粉を含んでなる、前記方法。
【請求項18】
カリウム塩が、クエン酸カリウムまたは塩化カリウムであり、15から65重量%の間で存在し;酸味料が、酒石酸、乳酸、クエン酸およびフマル酸からなる群から選択され、5から40重量%の間で存在し;マグネシウム塩が、硫酸マグネシウムであり、10から30重量%の間で存在し;カルシウム塩が、塩化カルシウムまたはリン酸カルシウムであり、2から15重量%の間で存在し;米粉が2から40重量%の間で存在する、請求項1に記載の調味料組成物である、請求項17に記載の方法。

【公表番号】特表2010−521974(P2010−521974A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554764(P2009−554764)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/057804
【国際公開番号】WO2008/116142
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(509262839)エコソルト コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】