荷重を弁パッキンに与えるための方法および装置
荷重を弁パッキンに与えるための方法および装置を説明する。荷重を弁パッキンに与えるための例示的な装置は、荷重をシールアセンブリに提供するように、弁パッキンフランジ(322)とストッパフランジ(324)との間に配設される付勢要素(334)を有する、荷重アセンブリを含む。パッキンフランジ(322)は、シールに印加される荷重を調整するように、ストッパフランジ(324)に対して調整可能である。パッキンフランジまたはストッパフランジに連結される第1のガイド部材(344)は、パッキンフランジとストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供する。第1のガイド部材(344)は、パッキンフランジおよびストッパフランジが第1のガイド部材によって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、荷重アセンブリによって提供される第1の所定の荷重の指示を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、流体弁に関し、より具体的には、荷重を弁パッキンに与えるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロセス制御プラントまたはシステムは、しばしば、プロセス流体の流れを制御するように、ロータリ弁、リニア弁等の流体弁を採用する。一般に、流体弁は、典型的に流体経路の中に配設され、例えば空気圧アクチュエータ、手動アクチュエータ等のアクチュエータに動作可能に連結される、流体流れ制御部材を含む。弁ステムまたは弁軸は、流れ制御部材をアクチュエータに動作可能に連結し、該アクチュエータは、該流れ制御部材を開放位置と閉鎖位置との間で移動させて、弁の流入口と流出口との間で流体流れを許容または制限する。典型的に、弁ステムまたは軸は、弁体に連結されるボンネットを通って、流れ制御部材とアクチュエータとの間に延在する。
【0003】
プロセス流体が弁ステムまたは軸に沿って弁体を通して環境中に不必要に漏出することを防止するように、しばしば、弁パッキンまたはパッキンアセンブリが採用される。弁パッキンは、封止を提供するために、弁ステムまたは軸の一部分に沿って配設される、複数のばねおよび/またはパッキンシールを含んでもよい。いくつかの周知の弁パッキンは、比較的に小さい範囲の撓みまたは圧縮にわたって比較的に高い荷重を提供するように、高ばね定数の荷重デバイスまたはばねアセンブリ(例えば、皿ばね)を採用している。しかしながら、そのような周知の荷重デバイスは、典型的に、所望のパッキン応力がパッキンシールに印加されることを可能にするように、非常に正確な撓みおよび/または厳しく保持される製造公差を必要とする。
【0004】
所望のパッキン応力をパッキンシールに提供することができなければ、不適当な封止を引き起こし得る。例えば、低過ぎるパッキン応力は、プロセス流体を、パッキンシールを通して環境中に漏出させ得る。高過ぎる(例えば、最大推奨パッキン応力よりも大きい)パッキン応力は、いくつかの種類のパッキンシール(例えば、グラファイトシール)に、材料の弁ステムへの転移を引き起こし得、それによって、弁ステムへの材料の蓄積を引き起こし、パッキンシールに損傷を与える。追加的または代替的に、高過ぎるパッキン応力は、パッキンシールと弁ステムまたは軸との間のパッキン摩擦を増加させ得、これは、弁の性能、および/または弁パッキンおよび/または弁ステムまたは軸の動作寿命を低下させ得る。
【発明の概要】
【0005】
一実施例において、荷重を弁パッキンに荷重を与えるための装置は、荷重をシールアセンブリに提供するように、弁パッキンフランジとストッパフランジとの間に配設される付勢要素を有する、荷重アセンブリを含む。パッキンフランジは、シールに印加される荷重を調整するように、ストッパフランジに対して調整可能である。第1のガイド部材は、パッキンフランジとストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、パッキンフランジまたはストッパフランジに連結される。第1のガイド部材は、パッキンフランジおよびストッパフランジが第1のガイド部材によって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、荷重アセンブリによって提供される第1の所定の荷重の指示を提供する。
【0006】
別の実施例において、弁とともに使用するパッキンアセンブリは、弁ステムまたは軸の周囲で流体封止を提供するように、弁ボンネットの孔内に配設される、シールアセンブリを含む。第1のフランジは、パッキン固定具を介してシールアセンブリに動作可能に連結され、第1のフランジは、第1の開口部を有する。第2のフランジは、弁ボンネットと第1のフランジとの間に配設され、第2のフランジは、第2の開口部を有する。付勢要素は、第1のフランジと第2のフランジとの間に配設され、パッキン応力をシールアセンブリに提供する。第1のガイド部材は、シールアセンブリに提供される第1の所定のパッキン応力に対応する、第1のフランジと第2のフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、第1のフランジの第1の開口部内、または第2のフランジの第2の開口部内に配設される。
【0007】
さらに別の実施例において、弁パッキンに荷重を与えるための方法は、付勢アセンブリの自由状態に少なくともほぼ対応する位置に、パッキンフランジナットを調整することと、第1のゲージ部材を第1のフランジに連結することとを含む。該方法は、第1のゲージ部材の第1の表面と、第1のフランジに対向する基準表面との間の間隙を第1の所定の距離に調整することをさらに含む。該方法は、第1のゲージ部材の第1の表面が基準表面と実質的に整合するように、そして第1のゲージ部材が基準表面と実質的に整合した時に、荷重アセンブリに、第1の所定のパッキン応力を弁パッキンに提供させるように、パッキンフランジナットを締めることをさらに含む。
【0008】
さらに別の実施例において、弁パッキンアセンブリは、荷重をシールアセンブリに提供するための手段と、荷重を提供するための手段によって提供される第1の所定の荷重の指示を提供するための手段とを含む。弁パッキンはまた、指示を提供するための手段が、荷重を提供するための手段の第1の基準フランジと、荷重を提供するための手段の第2の基準フランジとの間の所定の距離を提供するように、指示を提供するための手段を、荷重を提供するための手段に連結するための手段であって、該所定の距離は、第1の所定の荷重に対応する、手段も含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】周知の流体制御弁を示す図である。
【図1B】図1Aに示される流体弁の周知の弁パッキンの拡大図である。
【図2A】図1Aの流体弁を実装するために使用されてもよい、別の周知の弁パッキンを示す図である。
【図2B】図1Aの流体弁を実装するために使用されてもよい、別の周知の弁パッキンを示す図である。
【図3A】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図3B】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図3C】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図4A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図4B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図4C】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図5A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図5B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図6】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7C】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7D】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図8】図7A〜図7Dの例示的な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよい、ポジティブストッパ装置を示す図である。
【図9】図7A〜図7Dの例示的な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよい、ポジティブストッパ装置を示す図である。
【図10A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図10B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一般に、本明細書に記載される例示的な方法および装置は、パッキン応力の正確な制御を活荷重弁パッキンに提供する。より具体的には、本明細書に記載される例示的な弁パッキン装置は、付勢要素(例えば、皿ばね)の所定の距離または撓みに基づいて、所望または所定のパッキン応力をパッキンシールアセンブリに提供する、荷重アセンブリを含む。本明細書に記載される例示的な荷重アセンブリは、付勢要素の撓みの量の正確な制御を可能にする。具体的には、付勢要素の撓みを所定の位置に制御することで、荷重アセンブリを、実質的に一定の所望のパッキン応力をパッキンシールアセンブリに提供するように調整することができる。
【0011】
加えて、本明細書に記載される例示的な方法および装置は、付勢要素(例えば、皿ばね)を完全に圧縮させることなく、パッキン応力を設定または調整することを可能にする。また、いくつかの実施例では、パッキン応力を正確に制御することで、パッキン材料の弁ステムへの転移を防止し、および/またはパッキンシールと弁ステムまたは軸との間の摩擦を低減し得る。本明細書に記載される例示的な方法および装置はまた、要素の材料厚さ(例えば、積み重ね公差)の変動の結果による、複数の付勢要素の積み重ね高さの変動を補償し得る。
【0012】
具体的には、本明細書に記載される弁パッキン装置は、パッキンシールアセンブリに印加されるパッキン応力の指示を提供する、第1のガイド部材を含んでもよい。第1のガイド部材は、荷重アセンブリが、第1の所定のパッキン応力(例えば、所望の公称パッキン応力)よりも大きいパッキン応力をパッキンシールアセンブリに印加するのを防止または制限し得る。いくつかの実施例において、弁パッキン装置は、パッキンシールアセンブリに提供される第2のパッキン応力の指示を提供するように、第2のガイド部材を含んでもよい。第2のガイド部材は、荷重アセンブリが、第2の所定のパッキン応力(例えば、所望の最大パッキン応力)よりも大きいパッキン応力をパッキンシールアセンブリに印加するのを防止または制限し得る。
【0013】
いくつかの実施例において、弁パッキンアセンブリまたは装置の荷重アセンブリは、パッキンフランジとストッパフランジとの間に(例えば、直列に)配設または積み重ねられる、複数の付勢要素(例えば、皿ばね)を含む。第1のガイド部材は、パッキンフランジとストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、パッキンフランジまたはストッパフランジに連結されてもよい。第1のガイド部材は、パッキンフランジおよびストッパフランジが第1のガイド部材によって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、荷重アセンブリによって提供されるパッキン応力の指示を提供し得る。
【0014】
例示的な弁パッキン装置を説明する前に、周知の空気圧作動の流体制御弁100の簡単な考察を、図1Aとともに提供する。図1Aに示される周知の流体制御弁100は、ボンネット106を介して弁体104に動作可能に連結される、アクチュエータ102を含む。弁体104は、流入口110と流出口112との間に流体流路108を画定する。弁プラグ114は、流体流路108内に配設され、流入口110と流出口112との間でそれを通って流体が流れ得るポート領域120を制御するように弁座118と協働する、座面116を含む。弁ステム122は、弁プラグ114をアクチュエータステム124に連結する。アクチュエータステム124は、弁ステム122および弁プラグ114をアクチュエータ102に連結する。ボンネット106は、弁ステム122を摺動可能に受容し、かつ弁パッキンアセンブリ128を収容するように、孔126を含む。
【0015】
弁パッキンアセンブリ128は、プロセス流体が弁ステム122を過ぎて漏出するのを防止するように、および/または危険な流体もしくは汚染流体の排出に対して環境を保護するように、封止を提供する。換言すれば、弁パッキンアセンブリ128は、弁100を通って流れるプロセス流体の圧力に対抗する、封止を提供する。したがって、弁パッキンアセンブリ128は、弁100を通って流れるプロセス流体の圧力に対抗することができるパッキンシールを提供するように、適切または十分に荷重が与えられなければならない。
【0016】
図1Bは、図1Aの流体制御弁100の拡大分割した部分断面図を表す。図1Bの左側は、圧縮状態または応力下状態の弁パッキンアセンブリ128を示し、図1Bの右側は、非圧縮状態または非応力下状態の弁パッキンアセンブリ128を示す。図1Bに示されるように、弁パッキンアセンブリ128は、パッキンスタッド132およびパッキンナット134を介してボンネット104に連結される、パッキンフランジ130を含む。パッキン材料またはシールアセンブリ136は、弁ステム122を囲繞し、かつボンネット104のパッキン孔126内に配設される。パッキン材料136は、パッキン材料136の内孔または表面138が弁ステム122に対して封止されること、およびパッキン材料136の外面140がボンネット104の孔126に対して封止されることを確実にするように、典型的に、軸方向に圧縮される。軸142の周囲で軸方向の荷重をパッキン材料136に与えると、パッキン材料136を半径方向に拡張させて、移動弁ステム122上に動的封止を生じさせ、また、パッキン孔126の中に静的封止を生じさせて、パッキン材料136がパッキン孔126と接触する。図1Bに示されるように、パッキン材料またはシールアセンブリ136は、パッキンシール144と、パッキンリング146と、パッキンボックスリング148とを含む。
【0017】
示される実施例では、複数の付勢要素またはばね150(例えば、皿ばね)を、パッキンフランジ130と、パッキン従動子154のフランジまたは肩部152との間に位置付けるか、または直列に積み重ねてもよい。ばね150をパッキン従動子154に対して調整可能に駆動または付勢するために、パッキンナット134を使用してもよく、その結果、パッキン材料136を軸方向に圧縮して、封止を提供し、かつプロセス流体が弁ステム122を過ぎて漏出するのを防止する。パッキンナット134をパッキンスタッド132上で締めるにつれて、パッキンフランジ130が荷重をばね150に伝達する。パッキンナット134を締めて、パッキン従動子154を介してパッキン応力(例えば、軸方向荷重)をパッキン材料136に提供するにつれて、ばね150は、撓むまたは圧縮される。
【0018】
この実施例において、ばね150は、一様な荷重をパッキン材料136に提供し、そして弁の動作(例えば、弁のストローク)中にそのような一様なパッキン荷重を維持することによって、活荷重弁パッキンを提供する。換言すれば、ばね150は、実質的に一定の圧縮力をパッキン材料136上に働かせるように、実質的に一定の荷重をパッキン従動子154に提供する。したがって、パッキン材料136が(例えば、摩耗により)縮小した場合、ばね150を脱圧縮し、パッキン従動子154をボンネット104に向かって移動させて、パッキン材料136の圧縮力を維持し、それによって、パッキン材料136の封止の健全性を維持する。
【0019】
動作条件(例えば、温度および/またはプロセス流体の圧力)は、しばしば、十分な封止を特定のプロセス流体または用途に提供するように、使用すべきパッキン材料の種類を決定する。例えばグラファイトパッキン材料等のいくつかの周知のパッキン材料を、過酷な使用条件(例えば、450Fよりも高いプロセス流体温度、4500psigよりも大きい圧力)で使用してもよい。しかしながら、そのようなグラファイトパッキン材料には、最適に機能するように、および/または適切なシールを提供するように、適切なパッキン応力または荷重を正確に与える必要があり得る。
【0020】
図1Bの実施例において、ばね150は、皿ばねである。典型的に、比較的に大きい荷重力またはパッキン応力を提供して、過酷な使用条件(例えば、高圧用途)に使用されるパッキング材料を圧縮するために、皿ばねを使用してもよい。一般に、皿ばねは、皿ばねに与えられる移動または撓みに対して比較的に高いパッキン応力を提供する。換言すれば、皿ばねは、比較的に高いばね定数を有し、したがって、皿ばねの小さいまたは比較的に低い撓みまたは圧縮は、比較的に高いパッキン応力または力を提供する。例えば、直列に積み重ねた皿ばねは、直列に重ねる皿ばねの数に関わらず、積み重ねた皿ばねの撓みの割合または量(例えば、積み重ね高さに対する撓みの割合)に基づいて荷重を提供する。
【0021】
加えて、活荷重弁パッキンは、概して、異なるばねの間での材料厚さ変動のため、積み重ね公差を有する。皿ばねは、概して、比較的に高い力対圧縮比(すなわち、高いばね定数)を提供するので、そのような積み重ね公差は、荷重またはパッキン応力を正確に制御するための重要な考慮事項である。そのような積み重ね公差を無視すると、所望の最大荷重よりも大きい荷重をばねに提供させ得、これは、パッキン材料の破損や弁ステムへの転移を引き起こし得、あるいは機能を低下させることになり得る。
【0022】
したがって、皿ばねは、典型的に、所望のパッキン応力を提供するように、正確に圧縮する、または撓ませることが必要である。別様には、提供されたパッキン応力が大き過ぎると、高いパッキン摩擦が生じ得、これは、弁の性能を低下させる、および/またはパッキン材料の動作寿命を低下させる可能性がある。加えて、比較的に高い、または所望の最大パッキン応力よりも大きいパッキン応力は、グラファイトパッキン材料等のいくつかのパッキン材料に、材料の弁ステムへの転移を引き起こし得、これは、不適当な封止または初期破損を引き起こし得る。
【0023】
図1Bを参照すると、ばね150の撓みを調整または制御する1つの方法は、例えばトルクレンチを使用して、パッキンナット134に印加されるトルクを測定することである。しかしながら、トルクレンチは、例えばパッキンスタッド132および/またはパッキンナット134上の潤滑の変動性、パッキンスタッド132のねじ山を形成するために使用される異なる製造プロセス、パッキンスタッド132およびパッキンナット134が使用された回数等により、不安定であり得る。トルク測定によるそのような不正確な荷重は、不正確なパッキン応力または荷重をパッキン材料136に印加させ得る。その結果、トルクレンチ上のトルク読取値が、許容されるトルク測定値を示している場合であっても、パッキン材料134の初期破損が発生し得る。したがって、パッキンナットのトルクを測定して適切なパッキン応力を決定することは、グラファイトパッキン材料等のいくつかのパッキン材料の初期破損を防止するには不十分である。
【0024】
パッキン応力を制御するための別の方法は、パッキンナット134を締めることによって、ばね150を図1Bの左側に示されるような最大圧縮の平坦状態または一体状態に位置付けることである。この様態において、ばね150を完全な平坦状態または一体状態に圧縮または撓ませることは、ばね150によって提供することができる可能な最大荷重の指示を提供する。次いで、パッキンナット134をある量だけ(例えば、1/4回動または回転)緩めて、または後退させて、公称または所望のパッキン応力をパッキン材料136に提供する所望の位置までばね150を脱圧縮する。例えば、操作者または保守要員は、その後、パッキンナット134を、正確な回転数だけ、または回転量(例えば、1/4回転)だけ緩めて、パッキン応力を所望の応力レベルに設定する。しかしながら、いくつかの事例において、ばね150を完全な平坦状態または一体状態に圧縮または撓ませることは、ばね150を、完全な圧縮状態または平坦状態に固定させ、または撓ませ得、それによって、ばね150に恒久的に損傷を与える。
【0025】
別の実施例において、パッキン応力を制御する方法は、図1Bの右側に示されるように、ばね150が、ばね150の非圧縮または自由積み重ね高さに位置付けられるように、パッキンナット134を最初に手で締めることである。操作者または保守要員は、次いで、ばね150の非圧縮自由高さ、または固定具154の肩部152とパッキンフランジ130の表面156との間の距離を測定する。次いで、図1Bの左側に示されるように、パッキンナット134を、ばね150が完全に(例えば、100%)圧縮される、または実質的に平坦もしくは一体になるまで締める。操作者または保守要員は、次いで、平坦状態または圧縮状態のばね150の高さを測定する。次いで、パッキンナット134を緩めて、ばね150を、非圧縮高さと全圧縮高さとの間の所望の所定の測定高さまで脱圧縮する。また、この方法は、ばね150を完全に圧縮することを必要とし、これは、ばね150に損傷を与え得、または完全に圧縮される前にばね150によって所定の所望の高さにおいて提供される荷重と比較して、ばね150を所望の高さまで脱圧縮した時に、ばね150に異なる荷重を提供させ得る。
【0026】
図2Aおよび図2Bは、図1Aの流体制御弁100を実装するために使用してもよい、別の周知の弁パッキンアセンブリ200を示す。弁パッキンアセンブリ200は、パッキンフランジ204とパッキン固定具または従動子206との間に積み重ねられる、または配設される、付勢要素またはばね202(例えば、皿ばね)を含む。ばね202の圧縮または撓みの量の指示を提供し、したがって、パッキンシール210(例えばグラファイトシール)に与えられるパッキン応力の指示を提供するように、1つまたは複数のゲージまたは荷重スケール208をパッキンフランジ204に連結してもよい。荷重スケール208を調整するには、ばね202をわずかに圧縮して、パッキンフランジ204をばね202の自由積み重ね高さ位置に移動させる。荷重スケール208は、締結具212を介してパッキンフランジ204に連結され、よって、ばね202が(図2Aに示されるように)自由積み重ね高さ位置にある時に、荷重スケール208の底部エッジ214が指示器円板216と整合する。荷重スケール208がパッキンフランジ204に連結されると、パッキンナット218を締めて、指示器円板216を、荷重スケール208上の最小圧縮線もしくはマーキング220もしくは最大圧縮線またはマーキング222と整合させることができる。
【0027】
荷重スケール208は、パッキン応力の視覚的指示を提供するが、荷重スケール208は、最大圧縮線222によって示される撓みを超えるばね202の撓みまたは圧縮を防止するように、ポジティブストッパを提供しない。したがって、ばね202が、最大圧縮線222によって示される位置を超える位置まで撓まされた場合、パッキン材料210は、所望の最大パッキン応力よりも大きいパッキン応力を受け得る。
【0028】
さらに、荷重スケール208は、特定の弁ステムサイズ(例えば、弁ステムの直径)にサイズ決定される。最大動作寿命にわたって、かつ弁ステム224とパッキン材料210との間の所望のパッキン摩擦の範囲内で、弁パッキンアセンブリ200を動作させるには、対応する弁ステムサイズを伴う荷重スケールを使用しなければならない。しかしながら、この構成は、人的ミスを起こす傾向があり得る。加えて、弁パッキンアセンブリ200は、ゲージスケール208を介して目視で測定することができる撓みを提供するように、より大きくサイズ決定された(例えば、より大きい直径の)ばね202を使用する。しかしながら、そのような構成は、弁パッキンアセンブリ200のエンベロープ全体を拡大し、全体としてより小さい設置面積が必要とされる用途には適さない場合がある。
【0029】
図3Aおよび図3Bは、本明細書に記載される、例示的な活荷重弁パッキンアセンブリ300の異なる図を示す。図3A〜図3Cを参照すると、例示的な弁パッキンアセンブリ300は、荷重またはパッキン応力をパッキン材料またはシールアセンブリ304に提供するように、荷重アセンブリ302を含む。シールアセンブリ304(例えば、グラファイトパッキンシールアセンブリ)は、パッキン孔306によって摺動可能に受容される弁ステム310の周囲に流体封止を提供するように、ボンネット308のパッキン孔306内に配設される。軸312の周囲で軸方向の荷重をシールアセンブリ304に与えると、シールアセンブリ304を半径方向に拡張させて、移動弁ステム310上に動的封止を生じさせ、かつパッキン孔306の中に静的封止を生じさせて、シールアセンブリ304の外面314がパッキン孔306と接触する。ボンネット308は、弁(例えば、図1Aの弁104)をアクチュエータ(例えば、図1Aのアクチュエータ102)に連結する。アクチュエータが、第1の位置(例えば、開放位置)と第2の位置(例えば、閉鎖位置)との間で弁ステム310を移動させる時に、パッキン孔306は、弁ステム310を摺動可能に受容する。
【0030】
荷重アセンブリ302は、パッキンスタッド316aおよび316b、ならびにパッキンナット318aおよび318bを介して、ボンネット308に着脱可能に連結される。パッキンナット318aおよび318bは、それぞれのパッキンスタッド316aおよび316bにねじ込み可能に連結され、そしてそれらを回動させて(例えば、締めて、または緩めて)、ボンネット308内および弁ステム310の周囲で、シールアセンブリ304に対する荷重またはパッキン応力を調整する。ボンネット308はまた、パッキンスタッド316aおよび316bをねじ込み可能に受容するように、ねじ穴320も含む。
【0031】
この実施例において、荷重アセンブリ302は、第1のフランジまたはパッキンフランジ322と、および第2のフランジまたはストッパフランジ324とを含む。パッキンフランジ322およびストッパフランジ324は、弁ステム310を摺動可能に受容するように、それぞれの中央開口部326および328(図3C)を含む。パッキンフランジ322は、パッキンスタッド316aを摺動可能に受容するように、ストッパフランジ324の開口332と同軸に整合する、開口330を含む。図3Bに最も明らかに示されるように、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324を、弁ステム310(すなわち。軸312)に沿って、直線的な方向に移動させることができるように、パッキンフランジ322の開口330および対応するストッパフランジ324の開口332は、パッキンスタッド316aの直径よりもわずかに大きくサイズ決定される。
【0032】
この実施例において、荷重アセンブリ302は、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間に配設される、または積み重ねられる、付勢要素またはばね334を含む。この実施例において、付勢要素334は、荷重またはパッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間に直列に積み重ねられる、複数の皿ばねを含む。
【0033】
図3A〜図3Cに示されるように、パッキンフランジ322は、ストッパフランジ324の開口342aの軸340に実質的に平行であるが該軸からある距離だけ離間される軸338を有する、開口336aを含む。第1のガイド部材またはストッパねじ344aは、開口336aを介して、パッキンフランジ322に連結され、第2のガイド部材またはストッパねじ346aは、第2の開口342aを介して、ストッパフランジ324に連結される。しかしながら、他の実施例において、パッキンフランジ322は、第1のガイド部材344aを受容するように、開口336aだけを含んでもよく、またはストッパフランジ324は、第2のガイド部材346aを受容するように、開口342aだけを含んでもよい。
【0034】
示される実施例において、第1のガイド部材344aは、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第1の所定の距離を提供するように、ストッパフランジ324に対して位置付けられる。例えば、第1のガイド部材344aは、パッキンフランジ322が付勢要素334を所定のパッキン応力に対応する量だけ撓ませるように位置付けられる。したがって、第1の所定の距離は、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が、第1のガイド部材344aによって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、シールアセンブリ304に提供される第1の所定の荷重の指示を提供する。第1のガイド部材344aはまた、荷重アセンブリ302が、第1の所定の荷重よりも大きい荷重をシールアセンブリ304に印加することを防止するように、機械的なストッパも提供する。例えば、第1の所定の距離は、シールアセンブリ304に提供される公称パッキン応力に対応してもよい。
【0035】
第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第2の所定の距離を提供するように、ストッパフランジ324に連結され、かつパッキンフランジ322に対して位置付けられる。例えば、第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が第2のガイド部材346aによって提供される距離だけ離間された時に、パッキンフランジ322が第2の所定のパッキン応力に対応する量だけ付勢要素334を撓ませるように位置付けられる。したがって、第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が、第2の所定の距離だけ離間された時に、シールアセンブリ304に提供される第2の所定の荷重の指示を提供する。第2のガイド部材346aはまた、第2のガイド部材346aによって提供されるパッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第2の所定の距離に対応する第2の所定の荷重よりも大きい荷重を、荷重アセンブリ302がシールアセンブリ304に印加することを防止するように、機械的なストッパも提供する。例えば、第2の所定の荷重は、シールアセンブリ304に提供される所望の最大パッキン応力に対応してもよい。
【0036】
弁パッキンアセンブリ300はまた、荷重アセンブリ302をシールアセンブリ304に動作可能に連結するように、パッキン固定具またはパッキン従動子348も含む。この実施例において、ストッパフランジ324は、パッキン固定具348とパッキンフランジ322との間に位置付けられる。したがって、荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を介して、荷重をシールアセンブリ304に提供する。示されるように、パッキン固定具348は、基部352とスリーブ部分354との間に配設される、従動子フランジ350を含む。パッキン固定具348は、基部352の縁部356がシールアセンブリ304に係合し、かつ従動子フランジ350がストッパフランジ324の表面358に係合するように、ストッパフランジ324とシールアセンブリ304との間に配設される。スリーブ部分354は、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324の中央開口部326および328内で摺動可能に嵌合するようにサイズ決定される。パッキン固定具348は、弁ステム310を摺動可能に受容するように開口部360を含み、かつ炭素充填ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または他の好適な材料で内張りしてもよい。この実施例において、荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を介して、シールアセンブリ304に動作可能に連結される。荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を、シールアセンブリ304に向かって軸312に沿った直線方向に移動させるように、荷重をパッキン固定具348に印加する。
【0037】
例示的な荷重アセンブリ302は、付勢要素334の撓み量の正確な制御を可能にすることによって、シールアセンブリ304に与えられる所望のパッキン応力の正確な制御を可能にする。このようなパッキン応力の正確な制御は、図1B、2A、および2Bと関連して説明したもの等の周知の活荷重弁パッキンと比較して、弁パッキンアセンブリ300の性能を大幅に高め、かつパッキン応力の変動性を大幅に低減する。
【0038】
正確にパッキン応力を制御するように、弁パッキンアセンブリ300は、図3A〜図3Cに示されるように組み立てられる。パッキンナット318aおよび318bは、付勢要素334の少なくともほぼ自由な状態または自由積み重ね高さに対応する位置に調整される。例えば、パッキンナット318aおよび318bは、パッキンフランジ322が付勢要素334に比較的に小さい荷重を提供するように、付勢要素334の自由積み重ね高さ位置まで手で締めてもよい。この様態において、付勢要素334および/またはパッキンフランジ322は、付勢要素334の自由積み重ね高さに正確に、またはほぼ位置付けられ得る。
【0039】
弁パッキンアセンブリ300が自由積み重ね高さ状態である時に、第1のガイド部材344aは、第1の間隙G1(例えば、0.122インチ(約3.099mm)の間隙)が第1のガイド部材344aの基準面362とストッパフランジ324の基準面364との間に形成されるように(例えば、工具を介して)調整される。図示されていないが、間隙G1を測定するために、ゲージ工具を使用してもよい。追加的または代替的に、第2のガイド部材346aは、第2の間隙G2(例えば、0.164インチ(約4.166mm)の間隙)が第2のガイド部材346aの基準面366とパッキンフランジ322の基準面368との間に形成されるように(例えば、工具を介して)調整される。締結具370(例えば、ロックナット)は、所定の間隙G1およびG2を調整した後に、第1のガイド部材344aおよび第2のガイド部材346aの位置を、それぞれのパッキンフランジ322およびストッパフランジ324に係止または固定する。
【0040】
パッキンナット318aおよび318bを、第1のガイド部材344aの基準面362がストッパフランジ324の基準面364に係合するまで、回動させるか、または締める。代替として、パッキンナット318aおよび318bを、パッキンフランジ322をストッパフランジ324と実質的に平行に保つように、回動させるか、または締めてもよい。この実施例に示されるように、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ322をストッパフランジ324および/またはボンネット308の表面372と実質的に平行に保つのを補助するように、パッキンフランジ322は、第3のガイド部材344bを受容するように、開口(図示せず)を含み、ストッパフランジ324は、第4のガイド部材346bを受容するように、開口(図示せず)を含む。他の実施例では、ストッパフランジ324に対して第1の間隙G1だけ離間される複数のガイド部材を受容するように、複数の開口をパッキンフランジ322の外周の周囲で離間してもよく、および/またはパッキンフランジ322に対して第2の間隙G2だけ離間される複数のガイド部材を受容するように、複数の開口をストッパフランジ324の外周の周囲で離間してもよい。
【0041】
この実施例では、第1のガイド部材344aの基準面362がストッパフランジ324の基準面364に係合した時に、パッキンフランジ322がストッパフランジ324に向かってさらに移動するのを防止するように、第1のガイド部材344aは、機械的なストッパを提供する。第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合した時に、付加的なトルクがパッキンナット318aおよび318bに印加された(すなわち、パッキンナットを締めた)場合、第1のガイド部材344aは、付加的な荷重がシールアセンブリ304に与えられないようにする。代わりに、第1のガイド部材344aが、付加的な荷重を吸収する、または受ける。
【0042】
前述のように、直列に積み重ねた皿ばね等の付勢要素は、付勢要素の全体的な積み重ね高さに関わらず、積み重ねた付勢要素上に働く撓みの量に基づいて、荷重を提供する。換言すれば、第1のガイド部材344aとストッパフランジ324との間の第1の間隙G1は、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合した時に、付勢要素334の自由積み重ね高さ位置に対応するパッキンフランジ322の位置と、ストッパフランジ324に対するパッキンフランジ322の位置との間で付勢要素334の撓みを制御するように、所定の距離を提供する。
【0043】
したがって、第1の積み重ね高さを有する第1組の付勢要素(例えば、3つ積み重ねた皿ばね)は、第1の間隙G1に対応する量だけ撓ませた時に、荷重をシールアセンブリ304に提供する。該荷重は、(例えば、積み重ね公差のため)第1の積み重ね高さとは異なる第2の積み重ね高さを有する、異なる第2組の付勢要素(例えば、3つ積み重ねた皿ばね)によって提供される荷重に実質的に等しく、第2組の付勢要素は、第1の間隙G1に対応する位置まで撓まされる。したがって、弁パッキンアセンブリ300は、シールアセンブリ304に印加されるパッキン応力を、第1の所定の距離または第1の間隙G1によって提供される撓みの量に対応する荷重に制限する。追加的または代替的に、パッキンフランジ322を付勢要素334の自由積み重ね高さに位置付けた後に、第1のガイド部材344aを第1の間隙G1に調整することによって、付勢要素334の積み重ね公差が制御され、シールアセンブリ304に与えられる荷重の量に影響を及ぼさない。追加的または代替的に、他の実施例において、間隙G1およびG2は、付勢要素(例えば、5つ積み重ねた皿ばね)の積み重ね高さの関数として、比例して調整(例えば、増加)されてもよい。換言すれば、間隙G1およびG2は、付勢要素に与えられる撓みの量に対応する荷重を提供するように直列に積み重ねた付勢要素の積み重ね高さに対する、所定の撓みの量または割合を提供するように調整されてもよい。
【0044】
最大パッキン応力を提供するには、第1のガイド部材344aを、第1のガイド部材344aとストッパフランジ324との間の間隙が少なくとも第2の間隙G2よりも大きくなるように位置付ける、または移動させる(例えば、除去する)。次いで、パッキンフランジ322の基準面368が第2のガイド部材346aの基準面366に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。この実施例では、第2のガイド部材346aの基準面366がパッキンフランジ322の基準面368に係合した時に、パッキンフランジ322がストッパフランジ324に向かってさらに移動するのを防止するように、第2のガイド部材346aは、機械的なストッパを提供する。
【0045】
第1ガイド部材344aおよび第2のガイド部材346aのそれぞれの第1の間隙G1および第2の間隙G2は、工場で設定してもよく、および/または現場で調整してもよい。加えて、荷重は、第1ガイド部材344aまたは第2のガイド部材346aのそれぞれの第1の間隙G1および/または第2の間隙G2を調整することによって、調整(増加または減少させる)してもよい。例えば、第1のガイド部材344aおよび/または第2のガイド部材346aは、例えば第1のガイド部材344aまたは第2のガイド部材346aを所定の回動数だけ回動させる、または部分的回動によって、所定の距離だけ再位置付けしてもよい。
【0046】
動作中には、シールアセンブリ304の摩耗が、ストッパフランジ324およびパッキン固定具348をシールアセンブリ304に向かって移動させ得、それによって、第1のガイド部材344aの基準面362をストッパフランジ324の基準面364から遠ざける。付勢要素334は、脱圧縮しても、実質的に一定の荷重をシールアセンブリ304に提供し続け得る。保守中には、パッキンナット318aおよび318bを、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合するように締めることができる。他の実施例において、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合するように、第1の間隙G1を再調整することができ、かつパッキンナット318aおよび318bを締めることができる。
【0047】
例示的な弁パッキンアセンブリ300は、ストローク弁(例えば、流体制御弁100)、回転弁、または活荷重弁パッキンを必要とする任意の他の種類の流体制御デバイスとともに使用してもよい。
【0048】
図4A〜図4Cは、例示的な弁パッキンアセンブリ300を実装して所定の荷重またはパッキン応力を提供するように使用されてもよい、別の例示的な荷重アセンブリ400の異なる図を示す。例示的な荷重アセンブリ400は、弁パッキンアセンブリ300と関連して説明されるが、荷重アセンブリ400は、任意の他の好適な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよく、またはこれと関連付けられてもよい。
【0049】
前述した例示的な荷重アセンブリ302の構成要素と実質的に同様または同一である、およびそれらの構成要素の機能と実質的に同様または同一である機能を有する、図4A〜図4Cの例示的な荷重アセンブリ400の構成要素は、再び以下に詳しく説明しない。代わりに、関心のある読者は、図3A〜図3Cと関連した前述の対応する説明を参照されたい。実質的に同様または同一である構成要素は、図3A〜図3Cと関連して説明した構成要素と同じ参照番号で示す。
【0050】
図4A〜図4Cを参照すると、荷重アセンブリ400は、パッキンフランジ404とストッパフランジ406との間に配設される、付勢要素402を含む。この実施例では、図3A〜図3Cの荷重アセンブリ300とは対照的に、パッキンフランジ404の開口408は、ストッパフランジ406の開口410と同軸に整合させられる。第1のガイド部材412は、パッキンフランジ404の開口408に配置され、第2のガイド部材414は、ストッパフランジ406の開口410に配置される。この実施例では、荷重をシールアセンブリ304に提供するように荷重アセンブリ400を調整している時に、パッキンフランジ404をストッパフランジ406および/またはボンネット308の表面372に実質的に平行に保つのを補助するように、パッキンフランジ404は、ストッパフランジ406の第4のガイド部材(図示せず)と同軸に整合させられる、第3のガイド部材416を含む。
【0051】
組み立て中には、付勢要素402をわずかに撓ませて比較的に軽い荷重を提供して、パッキンフランジ404を付勢要素402のほぼ自由積み重ね高さ位置に位置付けるように、パッキンナット318aおよび318bを締める。図4Cに最も明らかに示されるように、第1の所定の間隙418は、第1のガイド部材412の基準面420と第2のガイド部材414の基準面422との間に提供される。加えて、第2の所定の間隙424は、第2のガイド部材414の基準面422とパッキンフランジ404の基準面426との間に提供される。示される実施例において、第2のガイド部材414は、第2の所定の間隙424に位置付けられ、次いで、第1のガイド部材412は、第1の所定の間隙418に位置付けられる。締結具428(例えば、ロックナット)は、所定の間隙418および424を設定または調整した後に、第1のガイド部材412および第2のガイド部材414の位置を、それぞれ、パッキンフランジ404およびストッパフランジ406に係止または固定する。所定の間隙418および424は、工場設定であってもよく、または現場で調整してもよい。
【0052】
第1の所定の間隙418と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、第1のガイド部材412の基準面420が第2のガイド部材414の基準面422に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める(例えば、手で締める)。第2の所定の間隙424と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、第1のガイド部材412の基準面420と第2のガイド部材414の基準面422との間の間隙が、第2の所定の間隙424よりも大きくなるように、第1のガイド部材412を除去または位置付ける。次いで、パッキンフランジ404の基準面426が第2のガイド部材414の基準面422に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。
【0053】
この実施例において、第1のガイド部材412は、荷重アセンブリ400が、第1の所定の距離418と関連するパッキン応力よりも大きいパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止または制限するように、機械的なストッパを提供する。換言すれば、第1のガイド部材412は、荷重アセンブリ400が第1の所定の距離418よりも大きい量だけ付勢要素402を撓ませることを防止する。同様に、第2のガイド部材414は、荷重アセンブリ402が、付勢要素402が第2の所定の距離424に対応する量だけ撓まされた時に提供されるパッキン応力よりも大きいパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止または制限するように、機械的なストッパを提供する。
【0054】
図5Aおよび図5Bは、図3A〜図3Cの例示的な弁パッキンアセンブリ300とともに使用されてもよい、本明細書に記載する、さらに別の例示的な荷重アセンブリ500の異なる図を示す。
【0055】
例示的な荷重アセンブリ500は、パッキンフランジ504とストッパフランジ506との間に配設される、付勢要素またはばね502(例えば、直列に積み重ねた皿ばね)を含む。ストッパフランジ506は、ガイド部材510を受容するように、開口508を含み、パッキンフランジ504は、工具514を受容するように、ストッパフランジ506の開口508と同軸に整合させられる、開口512を含む。
【0056】
ガイド部材510は、例えば、ソケットヘッドストッパねじ516であってもよい。パッキンフランジ504の開口512を介して、ガイド部材510の位置を調整するために、工具514(例えば、アレンレンチ)を使用してもよい。この実施例に示されるように、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ504をストッパフランジ506および/またはボンネット308の表面372に実質的に平行に保つように、第2のガイド部材518を提供してもよい。加えて、工具514の使用は、ガイド部材510の調整中に、工具514の回動数または回転数を計数することによって、ガイド部材510の調整を容易にし得る。
【0057】
組み立て中には、付勢要素502をわずかに撓ませて比較的に軽い荷重を提供して、パッキンフランジ504を付勢要素502のほぼ自由積み重ね高さ位置に位置付けるように、パッキンナット318aおよび318bを締める。ガイド部材510の基準面522とパッキンフランジ504の基準面524との間には、所定の間隙520が提供される。所定の間隙520を調整した後に、ガイド部材510の位置を係止または固定するために、締結具526(例えば、ロックナット)を使用してもよい。所定の間隙520は、工場設定であってもよく、および/または現場で調整してもよい。
【0058】
所定の間隙520と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、ガイド部材510の基準面522がパッキンフランジ504の基準面524に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。パッキンナット318aおよび318bは、パッキンフランジ504がガイド部材510に係合するまで、パッキンフランジ504をストッパフランジ506に向かって移動させ、それによって、付勢要素502を所定の間隙520に対応する所定の距離だけ撓ませる。
【0059】
所定の間隙520は、シールアセンブリ304に与えられる、所望の最大パッキン応力、公称パッキン応力、または任意の所望のパッキン応力に対応し得る。例えば、所定の間隙520は、所要の最大パッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように付勢要素502を撓ませる、パッキンフランジ504とストッパフランジ506との間の所定の距離を提供するように調整されてもよい。したがって、所定の間隙520が最大パッキン応力と関連する場合は、パッキンフランジ504の基準面524を、ガイド部材510の基準面522から遠ざけて、パッキンフランジ504がガイド部材510と係合した時に提供されるパッキン応力未満であるパッキン応力を提供するように、パッキンナット318aおよび318bを緩めてもよい。パッキンナット318aおよび318bは、最大パッキン応力未満である制御された所望のパッキン応力まで付勢要素502を脱圧縮またはその撓みを低減するように、パッキンフランジ504がガイド部材510に係合する位置から所定の回動数(例えば、1回動)だけ緩められてもよい。
【0060】
例示的なガイド部材510は、図5Aおよび5Bに示されるソケットヘッドストッパねじに限定されない。例えば、図6に示されるように、例示的な負荷アセンブリ600は、六角形の頭部または部分604を有する、ガイド部材602を含む。追加的または代替的に、この実施例において、パッキンフランジ606は、工具(例えば、工具514)を受容するように開口(例えば、図5Aおよび5Bの開口512)を製造することを必要とせずに提供されてもよい。代わりに、工具が、パッキンフランジ606とストッパフランジ608との間でガイド部材602にアクセスしてもよい。
【0061】
図7A〜図7Dは、図3Aおよび図3Bの例示的な弁パッキンアセンブリ300を実装するために使用されてもよい、さらに別の例示的な荷重アセンブリ700の異なる図を示す。例示的な負荷アセンブリ700は、パッキンフランジ704とゲージフランジ706との間に配設される、付勢要素702を含む。この実施例において、第1のガイド部材708aは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の第1の開口710aによって少なくとも部分的に受容される。第1のガイド部材708aとは異なる第2のガイド部材712aは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の第2の開口710bによって少なくとも部分的に受容される。この実施例において、第1のガイド部材708aと実質的に同様の第3のガイド部材708bは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の開口710cによって受容される。第2のガイド部材712aと実質的に同様の第4のガイド部材712bは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の開口710dによって受容される。開口710a〜710d、ならびにガイド部材708aおよび708b、712aおよび712bは、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ704をゲージフランジ706に実質的に平行に保つのを容易にするように、それぞれのパッキンフランジ704およびゲージフランジ706の外周の周囲に離間される。
【0062】
図7Cを参照すると、第1のガイド部材708aは、第1の面または端面716と、第2の面または基準面718との間の第1の所定の距離714を提供するように、段付き表面を含む。この距離は、所定のパッキン応力をシールアセンブリ304に提供する撓みを付勢要素702に提供するようにパッキンフランジ704が設定され得る、所定の間隙に対応する。例えば、そのような間隙は、公称パッキン応力をパッキンシールに提供するように設定されてもよい。
【0063】
図7Dを参照すると、第2のガイド部材712aは、第1の表面722と第2の表面724との間の第2の所定の距離720を提供するように、段付き表面を含む、ガイドピンである。距離720は、第1の所定のパッキン応力とは異なる(例えば、それよりも大きい)第2の所定のパッキン応力をシールアセンブリ304に提供する撓みを付勢要素702に提供するようにパッキンフランジ704が位置付けられる、所定の間隙に対応する。例えば、そのような間隙は、所望の最大パッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように設定されてもよい。
【0064】
したがって、例示的な荷重アセンブリ700は、例えばパッキンシールに印加される公称パッキン応力を示すように、第1組の第1のガイド部材708aおよび708bと、例えばパッキンシールに印加される所望の最大パッキン応力を示すように、第2組のガイド部材712aおよび712bとを含む。
【0065】
組み立て中、パッキン応力は、工場で設定してもよく、または現場で調整してもよい。パッキンナット318aおよび318bは、付勢要素702の自由積み重ね高さ状態(例えば、手で締めた位置)に少なくともほぼ対応する、初期位置まで締める。第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bは、ゲージフランジ706に連結される。パッキンフランジ704が自由積み重ね高さ位置にある時に、第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bは、それぞれの端面716および722がパッキンフランジ704の基準面726(例えば、上面)と実質的に整合する(例えば、それと同一平面上にある)ように調整される。図示されていないが、端面716および722がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合しているかどうかを判定するために、工具(例えば、板、定規等)を使用してもよい。例えば、平坦な定規をパッキンフランジ704の開口710a上で基準面726に対して保持して、端面716が定規に係合するまで、第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bを調整してもよい。
【0066】
パッキン応力を、付勢要素702を第1の所定の距離714まで撓ませた時に提供されるパッキン応力(例えば、公称パッキン応力)に設定するには、第1のガイド部材708aおよび708bの基準面718がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。ここでも、第1のガイド部材708aおよび708bの基準面718がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合することを判定するために、工具を使用してもよい。同様に、パッキン応力を、付勢要素702を第2の所定の距離720まで撓ませた時に提供されるパッキン応力(例えば、所望の最大パッキン応力)に調整するには、第2のガイド部材712aおよび712bの基準面724がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合するまで、パッキンナット318aおよび318bをさらに締める。
【0067】
図8は、図7A〜図7Dの例示的な荷重アセンブリ700とともに使用されてもよい、例示的なポジティブストッパ800を示す。ポジティブストッパ800は、パッキンフランジ704の開口710aにねじ込み可能に連結されるようにねじ付き部分804を有する、円筒体802を含む。ポジティブストッパ800は、第1の開口806と、カウンタボア808とを含む。第1の開口806は、端面814とガイド部材812の基準面816との間でガイド部材812の部分810を受容するようにサイズ決定される。この実施例において、ガイド部材812は、図7A〜図7Cのガイド部材708aの直径よりも小さい直径を有する。代替として、パッキンフランジ704の開口710aを、例えばガイド部材708aを受容するようにカウンタボアを有する大きなポジティブストッパ部材を受容するように、より大きく(例えばより大きい直径に)サイズ決定してもよい。
【0068】
この実施例において、カウンタボア808は、ガイド部材812を摺動可能に受容するようにサイズ決定される。ガイド部材812の基準面816は、パッキンフランジ704がゲージフランジ706(図7Bを参照)に向かって移動するのを防止するようにカウンタボア808と開口806との間に形成される、肩部818に係合する。したがって、ポジティブストッパ800は、基準面816が肩部818に係合した時に提供される撓みを超える付勢要素702の撓みを防止する。この様態において、ポジティブストッパ800は、荷重アセンブリ(例えば、図7Bの荷重アセンブリ702)が、ガイド部材812によって提供される所定の距離と関連するパッキン応力を超える荷重をシールアセンブリ304に印加することを防止する。いくつかの実施例において、ゲージフランジ706の厚さは、増加させてもよい。
【0069】
図9は、図7A〜図7Dの例示的な荷重アセンブリ700とともに使用されてもよい、別の例示的なポジティブストッパ900を示す。この実施例において、ポジティブストッパ900は、パッキンフランジ704の中に形成される(例えば、一体形成される)。この実施例において、カウンタボア902は、パッキンフランジ704の開口710a内に形成される。カウンタボア902は、ガイド部材908の基準面906に係合する肩部904を形成するようにサイズ決定されてもよい。肩部904は、ガイド部材908の端面910がパッキンフランジ704の基準面726と同一平面上にある時に、ガイド部材908が所定の距離912だけ基準面726に向かって直線運動だけで進行することができるように、パッキンフランジ704の基準面726からある距離だけ離間される。代替として、ガイド部材908の一部分を、基準面726と基準面906との間の所定の距離(例えば、所定の距離912よりも大きい所定の距離)を提供するようにサイズ決定してもよい(例えば、長さを長くしてもよい)。
【0070】
したがって、ポジティブストッパ900は、荷重アセンブリ700が、ガイド部材908によって提供される所定の距離912に相関するパッキン応力を超えるパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止するように、所定の距離912によって提供される撓みを超える付勢要素702の撓みを防止する。他の実施例において、開口710bは、荷重アセンブリ700が、第2の所定の距離と関連するパッキン応力よりも大きいパッキン応力を印加することを防止するように、ポジティブストッパ900とともに形成されてもよい。
【0071】
図10Aおよび図10Bは、例示的な弁パッキンアセンブリ300とともに使用されてもよい、さらに別の例示的な荷重アセンブリ1000の異なる図を示す。この実施例において、荷重アセンブリ1000は、パッキンフランジ1004とゲージフランジ1006との間に配設される、付勢要素1002を含む。ガイド部材1008は、ゲージフランジ1006に連結され、パッキンフランジ1004の開口1010によって少なくとも部分的に受容される。図7A〜図7Dのガイド部材708aおよび708b、ならびに708cおよび708dとは対照的に、ガイド部材1008は、付勢要素1002によって印加されるそれぞれの所定のパッキン応力に対応する異なる所定の距離または間隙の測定値だけ離間される、複数の段付き表面を含む。
【0072】
この実施例では、図10Bに示されるように、ガイド部材1008は、端面1014と第1の基準面1016との間の第1の所定の距離または間隙1012を提供するように、第1の段付き表面を含む。ガイド部材1008はまた、端面1014と第2の基準面1020との間の第2の所定の距離または間隙1018を提供するように、第2の段付き表面も含む。例示的なガイド部材1008は、パッキンフランジ1004およびゲージフランジ1006に必要とされる開口(例えば、開口710b〜710d)の数を低減し、それによって、製造コストを低減する。荷重アセンブリ1000を調整するための方法は、図7A〜図7Dに関連して前述した荷重アセンブリ700を調整する方法と実質的に同様であるため、繰り返さない。代わりに、関心のある読者は、図7A〜図7Dと関連して前述した荷重アセンブリ700の説明を参照されたい。
【0073】
特定の方法および装置について本明細書に記載したが、この特許が対象とする範囲は、それらに限定されない。それとは逆に、この特許は、文字通り、または均等論の下で、添付の特許請求の範囲の範囲内に適正に含まれる全ての方法および装置を対象とする。
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、流体弁に関し、より具体的には、荷重を弁パッキンに与えるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロセス制御プラントまたはシステムは、しばしば、プロセス流体の流れを制御するように、ロータリ弁、リニア弁等の流体弁を採用する。一般に、流体弁は、典型的に流体経路の中に配設され、例えば空気圧アクチュエータ、手動アクチュエータ等のアクチュエータに動作可能に連結される、流体流れ制御部材を含む。弁ステムまたは弁軸は、流れ制御部材をアクチュエータに動作可能に連結し、該アクチュエータは、該流れ制御部材を開放位置と閉鎖位置との間で移動させて、弁の流入口と流出口との間で流体流れを許容または制限する。典型的に、弁ステムまたは軸は、弁体に連結されるボンネットを通って、流れ制御部材とアクチュエータとの間に延在する。
【0003】
プロセス流体が弁ステムまたは軸に沿って弁体を通して環境中に不必要に漏出することを防止するように、しばしば、弁パッキンまたはパッキンアセンブリが採用される。弁パッキンは、封止を提供するために、弁ステムまたは軸の一部分に沿って配設される、複数のばねおよび/またはパッキンシールを含んでもよい。いくつかの周知の弁パッキンは、比較的に小さい範囲の撓みまたは圧縮にわたって比較的に高い荷重を提供するように、高ばね定数の荷重デバイスまたはばねアセンブリ(例えば、皿ばね)を採用している。しかしながら、そのような周知の荷重デバイスは、典型的に、所望のパッキン応力がパッキンシールに印加されることを可能にするように、非常に正確な撓みおよび/または厳しく保持される製造公差を必要とする。
【0004】
所望のパッキン応力をパッキンシールに提供することができなければ、不適当な封止を引き起こし得る。例えば、低過ぎるパッキン応力は、プロセス流体を、パッキンシールを通して環境中に漏出させ得る。高過ぎる(例えば、最大推奨パッキン応力よりも大きい)パッキン応力は、いくつかの種類のパッキンシール(例えば、グラファイトシール)に、材料の弁ステムへの転移を引き起こし得、それによって、弁ステムへの材料の蓄積を引き起こし、パッキンシールに損傷を与える。追加的または代替的に、高過ぎるパッキン応力は、パッキンシールと弁ステムまたは軸との間のパッキン摩擦を増加させ得、これは、弁の性能、および/または弁パッキンおよび/または弁ステムまたは軸の動作寿命を低下させ得る。
【発明の概要】
【0005】
一実施例において、荷重を弁パッキンに荷重を与えるための装置は、荷重をシールアセンブリに提供するように、弁パッキンフランジとストッパフランジとの間に配設される付勢要素を有する、荷重アセンブリを含む。パッキンフランジは、シールに印加される荷重を調整するように、ストッパフランジに対して調整可能である。第1のガイド部材は、パッキンフランジとストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、パッキンフランジまたはストッパフランジに連結される。第1のガイド部材は、パッキンフランジおよびストッパフランジが第1のガイド部材によって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、荷重アセンブリによって提供される第1の所定の荷重の指示を提供する。
【0006】
別の実施例において、弁とともに使用するパッキンアセンブリは、弁ステムまたは軸の周囲で流体封止を提供するように、弁ボンネットの孔内に配設される、シールアセンブリを含む。第1のフランジは、パッキン固定具を介してシールアセンブリに動作可能に連結され、第1のフランジは、第1の開口部を有する。第2のフランジは、弁ボンネットと第1のフランジとの間に配設され、第2のフランジは、第2の開口部を有する。付勢要素は、第1のフランジと第2のフランジとの間に配設され、パッキン応力をシールアセンブリに提供する。第1のガイド部材は、シールアセンブリに提供される第1の所定のパッキン応力に対応する、第1のフランジと第2のフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、第1のフランジの第1の開口部内、または第2のフランジの第2の開口部内に配設される。
【0007】
さらに別の実施例において、弁パッキンに荷重を与えるための方法は、付勢アセンブリの自由状態に少なくともほぼ対応する位置に、パッキンフランジナットを調整することと、第1のゲージ部材を第1のフランジに連結することとを含む。該方法は、第1のゲージ部材の第1の表面と、第1のフランジに対向する基準表面との間の間隙を第1の所定の距離に調整することをさらに含む。該方法は、第1のゲージ部材の第1の表面が基準表面と実質的に整合するように、そして第1のゲージ部材が基準表面と実質的に整合した時に、荷重アセンブリに、第1の所定のパッキン応力を弁パッキンに提供させるように、パッキンフランジナットを締めることをさらに含む。
【0008】
さらに別の実施例において、弁パッキンアセンブリは、荷重をシールアセンブリに提供するための手段と、荷重を提供するための手段によって提供される第1の所定の荷重の指示を提供するための手段とを含む。弁パッキンはまた、指示を提供するための手段が、荷重を提供するための手段の第1の基準フランジと、荷重を提供するための手段の第2の基準フランジとの間の所定の距離を提供するように、指示を提供するための手段を、荷重を提供するための手段に連結するための手段であって、該所定の距離は、第1の所定の荷重に対応する、手段も含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】周知の流体制御弁を示す図である。
【図1B】図1Aに示される流体弁の周知の弁パッキンの拡大図である。
【図2A】図1Aの流体弁を実装するために使用されてもよい、別の周知の弁パッキンを示す図である。
【図2B】図1Aの流体弁を実装するために使用されてもよい、別の周知の弁パッキンを示す図である。
【図3A】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図3B】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図3C】本明細書に記載される例示的な弁パッキンアセンブリを示す図である。
【図4A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図4B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図4C】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図5A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図5B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載する別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図6】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7C】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図7D】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図8】図7A〜図7Dの例示的な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよい、ポジティブストッパ装置を示す図である。
【図9】図7A〜図7Dの例示的な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよい、ポジティブストッパ装置を示す図である。
【図10A】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【図10B】図3A〜図3Cの弁パッキンアセンブリを実装するために使用されてもよい、本明細書に記載するさらに別の例示的な荷重アセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一般に、本明細書に記載される例示的な方法および装置は、パッキン応力の正確な制御を活荷重弁パッキンに提供する。より具体的には、本明細書に記載される例示的な弁パッキン装置は、付勢要素(例えば、皿ばね)の所定の距離または撓みに基づいて、所望または所定のパッキン応力をパッキンシールアセンブリに提供する、荷重アセンブリを含む。本明細書に記載される例示的な荷重アセンブリは、付勢要素の撓みの量の正確な制御を可能にする。具体的には、付勢要素の撓みを所定の位置に制御することで、荷重アセンブリを、実質的に一定の所望のパッキン応力をパッキンシールアセンブリに提供するように調整することができる。
【0011】
加えて、本明細書に記載される例示的な方法および装置は、付勢要素(例えば、皿ばね)を完全に圧縮させることなく、パッキン応力を設定または調整することを可能にする。また、いくつかの実施例では、パッキン応力を正確に制御することで、パッキン材料の弁ステムへの転移を防止し、および/またはパッキンシールと弁ステムまたは軸との間の摩擦を低減し得る。本明細書に記載される例示的な方法および装置はまた、要素の材料厚さ(例えば、積み重ね公差)の変動の結果による、複数の付勢要素の積み重ね高さの変動を補償し得る。
【0012】
具体的には、本明細書に記載される弁パッキン装置は、パッキンシールアセンブリに印加されるパッキン応力の指示を提供する、第1のガイド部材を含んでもよい。第1のガイド部材は、荷重アセンブリが、第1の所定のパッキン応力(例えば、所望の公称パッキン応力)よりも大きいパッキン応力をパッキンシールアセンブリに印加するのを防止または制限し得る。いくつかの実施例において、弁パッキン装置は、パッキンシールアセンブリに提供される第2のパッキン応力の指示を提供するように、第2のガイド部材を含んでもよい。第2のガイド部材は、荷重アセンブリが、第2の所定のパッキン応力(例えば、所望の最大パッキン応力)よりも大きいパッキン応力をパッキンシールアセンブリに印加するのを防止または制限し得る。
【0013】
いくつかの実施例において、弁パッキンアセンブリまたは装置の荷重アセンブリは、パッキンフランジとストッパフランジとの間に(例えば、直列に)配設または積み重ねられる、複数の付勢要素(例えば、皿ばね)を含む。第1のガイド部材は、パッキンフランジとストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、パッキンフランジまたはストッパフランジに連結されてもよい。第1のガイド部材は、パッキンフランジおよびストッパフランジが第1のガイド部材によって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、荷重アセンブリによって提供されるパッキン応力の指示を提供し得る。
【0014】
例示的な弁パッキン装置を説明する前に、周知の空気圧作動の流体制御弁100の簡単な考察を、図1Aとともに提供する。図1Aに示される周知の流体制御弁100は、ボンネット106を介して弁体104に動作可能に連結される、アクチュエータ102を含む。弁体104は、流入口110と流出口112との間に流体流路108を画定する。弁プラグ114は、流体流路108内に配設され、流入口110と流出口112との間でそれを通って流体が流れ得るポート領域120を制御するように弁座118と協働する、座面116を含む。弁ステム122は、弁プラグ114をアクチュエータステム124に連結する。アクチュエータステム124は、弁ステム122および弁プラグ114をアクチュエータ102に連結する。ボンネット106は、弁ステム122を摺動可能に受容し、かつ弁パッキンアセンブリ128を収容するように、孔126を含む。
【0015】
弁パッキンアセンブリ128は、プロセス流体が弁ステム122を過ぎて漏出するのを防止するように、および/または危険な流体もしくは汚染流体の排出に対して環境を保護するように、封止を提供する。換言すれば、弁パッキンアセンブリ128は、弁100を通って流れるプロセス流体の圧力に対抗する、封止を提供する。したがって、弁パッキンアセンブリ128は、弁100を通って流れるプロセス流体の圧力に対抗することができるパッキンシールを提供するように、適切または十分に荷重が与えられなければならない。
【0016】
図1Bは、図1Aの流体制御弁100の拡大分割した部分断面図を表す。図1Bの左側は、圧縮状態または応力下状態の弁パッキンアセンブリ128を示し、図1Bの右側は、非圧縮状態または非応力下状態の弁パッキンアセンブリ128を示す。図1Bに示されるように、弁パッキンアセンブリ128は、パッキンスタッド132およびパッキンナット134を介してボンネット104に連結される、パッキンフランジ130を含む。パッキン材料またはシールアセンブリ136は、弁ステム122を囲繞し、かつボンネット104のパッキン孔126内に配設される。パッキン材料136は、パッキン材料136の内孔または表面138が弁ステム122に対して封止されること、およびパッキン材料136の外面140がボンネット104の孔126に対して封止されることを確実にするように、典型的に、軸方向に圧縮される。軸142の周囲で軸方向の荷重をパッキン材料136に与えると、パッキン材料136を半径方向に拡張させて、移動弁ステム122上に動的封止を生じさせ、また、パッキン孔126の中に静的封止を生じさせて、パッキン材料136がパッキン孔126と接触する。図1Bに示されるように、パッキン材料またはシールアセンブリ136は、パッキンシール144と、パッキンリング146と、パッキンボックスリング148とを含む。
【0017】
示される実施例では、複数の付勢要素またはばね150(例えば、皿ばね)を、パッキンフランジ130と、パッキン従動子154のフランジまたは肩部152との間に位置付けるか、または直列に積み重ねてもよい。ばね150をパッキン従動子154に対して調整可能に駆動または付勢するために、パッキンナット134を使用してもよく、その結果、パッキン材料136を軸方向に圧縮して、封止を提供し、かつプロセス流体が弁ステム122を過ぎて漏出するのを防止する。パッキンナット134をパッキンスタッド132上で締めるにつれて、パッキンフランジ130が荷重をばね150に伝達する。パッキンナット134を締めて、パッキン従動子154を介してパッキン応力(例えば、軸方向荷重)をパッキン材料136に提供するにつれて、ばね150は、撓むまたは圧縮される。
【0018】
この実施例において、ばね150は、一様な荷重をパッキン材料136に提供し、そして弁の動作(例えば、弁のストローク)中にそのような一様なパッキン荷重を維持することによって、活荷重弁パッキンを提供する。換言すれば、ばね150は、実質的に一定の圧縮力をパッキン材料136上に働かせるように、実質的に一定の荷重をパッキン従動子154に提供する。したがって、パッキン材料136が(例えば、摩耗により)縮小した場合、ばね150を脱圧縮し、パッキン従動子154をボンネット104に向かって移動させて、パッキン材料136の圧縮力を維持し、それによって、パッキン材料136の封止の健全性を維持する。
【0019】
動作条件(例えば、温度および/またはプロセス流体の圧力)は、しばしば、十分な封止を特定のプロセス流体または用途に提供するように、使用すべきパッキン材料の種類を決定する。例えばグラファイトパッキン材料等のいくつかの周知のパッキン材料を、過酷な使用条件(例えば、450Fよりも高いプロセス流体温度、4500psigよりも大きい圧力)で使用してもよい。しかしながら、そのようなグラファイトパッキン材料には、最適に機能するように、および/または適切なシールを提供するように、適切なパッキン応力または荷重を正確に与える必要があり得る。
【0020】
図1Bの実施例において、ばね150は、皿ばねである。典型的に、比較的に大きい荷重力またはパッキン応力を提供して、過酷な使用条件(例えば、高圧用途)に使用されるパッキング材料を圧縮するために、皿ばねを使用してもよい。一般に、皿ばねは、皿ばねに与えられる移動または撓みに対して比較的に高いパッキン応力を提供する。換言すれば、皿ばねは、比較的に高いばね定数を有し、したがって、皿ばねの小さいまたは比較的に低い撓みまたは圧縮は、比較的に高いパッキン応力または力を提供する。例えば、直列に積み重ねた皿ばねは、直列に重ねる皿ばねの数に関わらず、積み重ねた皿ばねの撓みの割合または量(例えば、積み重ね高さに対する撓みの割合)に基づいて荷重を提供する。
【0021】
加えて、活荷重弁パッキンは、概して、異なるばねの間での材料厚さ変動のため、積み重ね公差を有する。皿ばねは、概して、比較的に高い力対圧縮比(すなわち、高いばね定数)を提供するので、そのような積み重ね公差は、荷重またはパッキン応力を正確に制御するための重要な考慮事項である。そのような積み重ね公差を無視すると、所望の最大荷重よりも大きい荷重をばねに提供させ得、これは、パッキン材料の破損や弁ステムへの転移を引き起こし得、あるいは機能を低下させることになり得る。
【0022】
したがって、皿ばねは、典型的に、所望のパッキン応力を提供するように、正確に圧縮する、または撓ませることが必要である。別様には、提供されたパッキン応力が大き過ぎると、高いパッキン摩擦が生じ得、これは、弁の性能を低下させる、および/またはパッキン材料の動作寿命を低下させる可能性がある。加えて、比較的に高い、または所望の最大パッキン応力よりも大きいパッキン応力は、グラファイトパッキン材料等のいくつかのパッキン材料に、材料の弁ステムへの転移を引き起こし得、これは、不適当な封止または初期破損を引き起こし得る。
【0023】
図1Bを参照すると、ばね150の撓みを調整または制御する1つの方法は、例えばトルクレンチを使用して、パッキンナット134に印加されるトルクを測定することである。しかしながら、トルクレンチは、例えばパッキンスタッド132および/またはパッキンナット134上の潤滑の変動性、パッキンスタッド132のねじ山を形成するために使用される異なる製造プロセス、パッキンスタッド132およびパッキンナット134が使用された回数等により、不安定であり得る。トルク測定によるそのような不正確な荷重は、不正確なパッキン応力または荷重をパッキン材料136に印加させ得る。その結果、トルクレンチ上のトルク読取値が、許容されるトルク測定値を示している場合であっても、パッキン材料134の初期破損が発生し得る。したがって、パッキンナットのトルクを測定して適切なパッキン応力を決定することは、グラファイトパッキン材料等のいくつかのパッキン材料の初期破損を防止するには不十分である。
【0024】
パッキン応力を制御するための別の方法は、パッキンナット134を締めることによって、ばね150を図1Bの左側に示されるような最大圧縮の平坦状態または一体状態に位置付けることである。この様態において、ばね150を完全な平坦状態または一体状態に圧縮または撓ませることは、ばね150によって提供することができる可能な最大荷重の指示を提供する。次いで、パッキンナット134をある量だけ(例えば、1/4回動または回転)緩めて、または後退させて、公称または所望のパッキン応力をパッキン材料136に提供する所望の位置までばね150を脱圧縮する。例えば、操作者または保守要員は、その後、パッキンナット134を、正確な回転数だけ、または回転量(例えば、1/4回転)だけ緩めて、パッキン応力を所望の応力レベルに設定する。しかしながら、いくつかの事例において、ばね150を完全な平坦状態または一体状態に圧縮または撓ませることは、ばね150を、完全な圧縮状態または平坦状態に固定させ、または撓ませ得、それによって、ばね150に恒久的に損傷を与える。
【0025】
別の実施例において、パッキン応力を制御する方法は、図1Bの右側に示されるように、ばね150が、ばね150の非圧縮または自由積み重ね高さに位置付けられるように、パッキンナット134を最初に手で締めることである。操作者または保守要員は、次いで、ばね150の非圧縮自由高さ、または固定具154の肩部152とパッキンフランジ130の表面156との間の距離を測定する。次いで、図1Bの左側に示されるように、パッキンナット134を、ばね150が完全に(例えば、100%)圧縮される、または実質的に平坦もしくは一体になるまで締める。操作者または保守要員は、次いで、平坦状態または圧縮状態のばね150の高さを測定する。次いで、パッキンナット134を緩めて、ばね150を、非圧縮高さと全圧縮高さとの間の所望の所定の測定高さまで脱圧縮する。また、この方法は、ばね150を完全に圧縮することを必要とし、これは、ばね150に損傷を与え得、または完全に圧縮される前にばね150によって所定の所望の高さにおいて提供される荷重と比較して、ばね150を所望の高さまで脱圧縮した時に、ばね150に異なる荷重を提供させ得る。
【0026】
図2Aおよび図2Bは、図1Aの流体制御弁100を実装するために使用してもよい、別の周知の弁パッキンアセンブリ200を示す。弁パッキンアセンブリ200は、パッキンフランジ204とパッキン固定具または従動子206との間に積み重ねられる、または配設される、付勢要素またはばね202(例えば、皿ばね)を含む。ばね202の圧縮または撓みの量の指示を提供し、したがって、パッキンシール210(例えばグラファイトシール)に与えられるパッキン応力の指示を提供するように、1つまたは複数のゲージまたは荷重スケール208をパッキンフランジ204に連結してもよい。荷重スケール208を調整するには、ばね202をわずかに圧縮して、パッキンフランジ204をばね202の自由積み重ね高さ位置に移動させる。荷重スケール208は、締結具212を介してパッキンフランジ204に連結され、よって、ばね202が(図2Aに示されるように)自由積み重ね高さ位置にある時に、荷重スケール208の底部エッジ214が指示器円板216と整合する。荷重スケール208がパッキンフランジ204に連結されると、パッキンナット218を締めて、指示器円板216を、荷重スケール208上の最小圧縮線もしくはマーキング220もしくは最大圧縮線またはマーキング222と整合させることができる。
【0027】
荷重スケール208は、パッキン応力の視覚的指示を提供するが、荷重スケール208は、最大圧縮線222によって示される撓みを超えるばね202の撓みまたは圧縮を防止するように、ポジティブストッパを提供しない。したがって、ばね202が、最大圧縮線222によって示される位置を超える位置まで撓まされた場合、パッキン材料210は、所望の最大パッキン応力よりも大きいパッキン応力を受け得る。
【0028】
さらに、荷重スケール208は、特定の弁ステムサイズ(例えば、弁ステムの直径)にサイズ決定される。最大動作寿命にわたって、かつ弁ステム224とパッキン材料210との間の所望のパッキン摩擦の範囲内で、弁パッキンアセンブリ200を動作させるには、対応する弁ステムサイズを伴う荷重スケールを使用しなければならない。しかしながら、この構成は、人的ミスを起こす傾向があり得る。加えて、弁パッキンアセンブリ200は、ゲージスケール208を介して目視で測定することができる撓みを提供するように、より大きくサイズ決定された(例えば、より大きい直径の)ばね202を使用する。しかしながら、そのような構成は、弁パッキンアセンブリ200のエンベロープ全体を拡大し、全体としてより小さい設置面積が必要とされる用途には適さない場合がある。
【0029】
図3Aおよび図3Bは、本明細書に記載される、例示的な活荷重弁パッキンアセンブリ300の異なる図を示す。図3A〜図3Cを参照すると、例示的な弁パッキンアセンブリ300は、荷重またはパッキン応力をパッキン材料またはシールアセンブリ304に提供するように、荷重アセンブリ302を含む。シールアセンブリ304(例えば、グラファイトパッキンシールアセンブリ)は、パッキン孔306によって摺動可能に受容される弁ステム310の周囲に流体封止を提供するように、ボンネット308のパッキン孔306内に配設される。軸312の周囲で軸方向の荷重をシールアセンブリ304に与えると、シールアセンブリ304を半径方向に拡張させて、移動弁ステム310上に動的封止を生じさせ、かつパッキン孔306の中に静的封止を生じさせて、シールアセンブリ304の外面314がパッキン孔306と接触する。ボンネット308は、弁(例えば、図1Aの弁104)をアクチュエータ(例えば、図1Aのアクチュエータ102)に連結する。アクチュエータが、第1の位置(例えば、開放位置)と第2の位置(例えば、閉鎖位置)との間で弁ステム310を移動させる時に、パッキン孔306は、弁ステム310を摺動可能に受容する。
【0030】
荷重アセンブリ302は、パッキンスタッド316aおよび316b、ならびにパッキンナット318aおよび318bを介して、ボンネット308に着脱可能に連結される。パッキンナット318aおよび318bは、それぞれのパッキンスタッド316aおよび316bにねじ込み可能に連結され、そしてそれらを回動させて(例えば、締めて、または緩めて)、ボンネット308内および弁ステム310の周囲で、シールアセンブリ304に対する荷重またはパッキン応力を調整する。ボンネット308はまた、パッキンスタッド316aおよび316bをねじ込み可能に受容するように、ねじ穴320も含む。
【0031】
この実施例において、荷重アセンブリ302は、第1のフランジまたはパッキンフランジ322と、および第2のフランジまたはストッパフランジ324とを含む。パッキンフランジ322およびストッパフランジ324は、弁ステム310を摺動可能に受容するように、それぞれの中央開口部326および328(図3C)を含む。パッキンフランジ322は、パッキンスタッド316aを摺動可能に受容するように、ストッパフランジ324の開口332と同軸に整合する、開口330を含む。図3Bに最も明らかに示されるように、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324を、弁ステム310(すなわち。軸312)に沿って、直線的な方向に移動させることができるように、パッキンフランジ322の開口330および対応するストッパフランジ324の開口332は、パッキンスタッド316aの直径よりもわずかに大きくサイズ決定される。
【0032】
この実施例において、荷重アセンブリ302は、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間に配設される、または積み重ねられる、付勢要素またはばね334を含む。この実施例において、付勢要素334は、荷重またはパッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間に直列に積み重ねられる、複数の皿ばねを含む。
【0033】
図3A〜図3Cに示されるように、パッキンフランジ322は、ストッパフランジ324の開口342aの軸340に実質的に平行であるが該軸からある距離だけ離間される軸338を有する、開口336aを含む。第1のガイド部材またはストッパねじ344aは、開口336aを介して、パッキンフランジ322に連結され、第2のガイド部材またはストッパねじ346aは、第2の開口342aを介して、ストッパフランジ324に連結される。しかしながら、他の実施例において、パッキンフランジ322は、第1のガイド部材344aを受容するように、開口336aだけを含んでもよく、またはストッパフランジ324は、第2のガイド部材346aを受容するように、開口342aだけを含んでもよい。
【0034】
示される実施例において、第1のガイド部材344aは、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第1の所定の距離を提供するように、ストッパフランジ324に対して位置付けられる。例えば、第1のガイド部材344aは、パッキンフランジ322が付勢要素334を所定のパッキン応力に対応する量だけ撓ませるように位置付けられる。したがって、第1の所定の距離は、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が、第1のガイド部材344aによって提供される第1の所定の距離だけ離間された時に、シールアセンブリ304に提供される第1の所定の荷重の指示を提供する。第1のガイド部材344aはまた、荷重アセンブリ302が、第1の所定の荷重よりも大きい荷重をシールアセンブリ304に印加することを防止するように、機械的なストッパも提供する。例えば、第1の所定の距離は、シールアセンブリ304に提供される公称パッキン応力に対応してもよい。
【0035】
第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第2の所定の距離を提供するように、ストッパフランジ324に連結され、かつパッキンフランジ322に対して位置付けられる。例えば、第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が第2のガイド部材346aによって提供される距離だけ離間された時に、パッキンフランジ322が第2の所定のパッキン応力に対応する量だけ付勢要素334を撓ませるように位置付けられる。したがって、第2のガイド部材346aは、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324が、第2の所定の距離だけ離間された時に、シールアセンブリ304に提供される第2の所定の荷重の指示を提供する。第2のガイド部材346aはまた、第2のガイド部材346aによって提供されるパッキンフランジ322とストッパフランジ324との間の第2の所定の距離に対応する第2の所定の荷重よりも大きい荷重を、荷重アセンブリ302がシールアセンブリ304に印加することを防止するように、機械的なストッパも提供する。例えば、第2の所定の荷重は、シールアセンブリ304に提供される所望の最大パッキン応力に対応してもよい。
【0036】
弁パッキンアセンブリ300はまた、荷重アセンブリ302をシールアセンブリ304に動作可能に連結するように、パッキン固定具またはパッキン従動子348も含む。この実施例において、ストッパフランジ324は、パッキン固定具348とパッキンフランジ322との間に位置付けられる。したがって、荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を介して、荷重をシールアセンブリ304に提供する。示されるように、パッキン固定具348は、基部352とスリーブ部分354との間に配設される、従動子フランジ350を含む。パッキン固定具348は、基部352の縁部356がシールアセンブリ304に係合し、かつ従動子フランジ350がストッパフランジ324の表面358に係合するように、ストッパフランジ324とシールアセンブリ304との間に配設される。スリーブ部分354は、パッキンフランジ322およびストッパフランジ324の中央開口部326および328内で摺動可能に嵌合するようにサイズ決定される。パッキン固定具348は、弁ステム310を摺動可能に受容するように開口部360を含み、かつ炭素充填ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または他の好適な材料で内張りしてもよい。この実施例において、荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を介して、シールアセンブリ304に動作可能に連結される。荷重アセンブリ302は、パッキン固定具348を、シールアセンブリ304に向かって軸312に沿った直線方向に移動させるように、荷重をパッキン固定具348に印加する。
【0037】
例示的な荷重アセンブリ302は、付勢要素334の撓み量の正確な制御を可能にすることによって、シールアセンブリ304に与えられる所望のパッキン応力の正確な制御を可能にする。このようなパッキン応力の正確な制御は、図1B、2A、および2Bと関連して説明したもの等の周知の活荷重弁パッキンと比較して、弁パッキンアセンブリ300の性能を大幅に高め、かつパッキン応力の変動性を大幅に低減する。
【0038】
正確にパッキン応力を制御するように、弁パッキンアセンブリ300は、図3A〜図3Cに示されるように組み立てられる。パッキンナット318aおよび318bは、付勢要素334の少なくともほぼ自由な状態または自由積み重ね高さに対応する位置に調整される。例えば、パッキンナット318aおよび318bは、パッキンフランジ322が付勢要素334に比較的に小さい荷重を提供するように、付勢要素334の自由積み重ね高さ位置まで手で締めてもよい。この様態において、付勢要素334および/またはパッキンフランジ322は、付勢要素334の自由積み重ね高さに正確に、またはほぼ位置付けられ得る。
【0039】
弁パッキンアセンブリ300が自由積み重ね高さ状態である時に、第1のガイド部材344aは、第1の間隙G1(例えば、0.122インチ(約3.099mm)の間隙)が第1のガイド部材344aの基準面362とストッパフランジ324の基準面364との間に形成されるように(例えば、工具を介して)調整される。図示されていないが、間隙G1を測定するために、ゲージ工具を使用してもよい。追加的または代替的に、第2のガイド部材346aは、第2の間隙G2(例えば、0.164インチ(約4.166mm)の間隙)が第2のガイド部材346aの基準面366とパッキンフランジ322の基準面368との間に形成されるように(例えば、工具を介して)調整される。締結具370(例えば、ロックナット)は、所定の間隙G1およびG2を調整した後に、第1のガイド部材344aおよび第2のガイド部材346aの位置を、それぞれのパッキンフランジ322およびストッパフランジ324に係止または固定する。
【0040】
パッキンナット318aおよび318bを、第1のガイド部材344aの基準面362がストッパフランジ324の基準面364に係合するまで、回動させるか、または締める。代替として、パッキンナット318aおよび318bを、パッキンフランジ322をストッパフランジ324と実質的に平行に保つように、回動させるか、または締めてもよい。この実施例に示されるように、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ322をストッパフランジ324および/またはボンネット308の表面372と実質的に平行に保つのを補助するように、パッキンフランジ322は、第3のガイド部材344bを受容するように、開口(図示せず)を含み、ストッパフランジ324は、第4のガイド部材346bを受容するように、開口(図示せず)を含む。他の実施例では、ストッパフランジ324に対して第1の間隙G1だけ離間される複数のガイド部材を受容するように、複数の開口をパッキンフランジ322の外周の周囲で離間してもよく、および/またはパッキンフランジ322に対して第2の間隙G2だけ離間される複数のガイド部材を受容するように、複数の開口をストッパフランジ324の外周の周囲で離間してもよい。
【0041】
この実施例では、第1のガイド部材344aの基準面362がストッパフランジ324の基準面364に係合した時に、パッキンフランジ322がストッパフランジ324に向かってさらに移動するのを防止するように、第1のガイド部材344aは、機械的なストッパを提供する。第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合した時に、付加的なトルクがパッキンナット318aおよび318bに印加された(すなわち、パッキンナットを締めた)場合、第1のガイド部材344aは、付加的な荷重がシールアセンブリ304に与えられないようにする。代わりに、第1のガイド部材344aが、付加的な荷重を吸収する、または受ける。
【0042】
前述のように、直列に積み重ねた皿ばね等の付勢要素は、付勢要素の全体的な積み重ね高さに関わらず、積み重ねた付勢要素上に働く撓みの量に基づいて、荷重を提供する。換言すれば、第1のガイド部材344aとストッパフランジ324との間の第1の間隙G1は、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合した時に、付勢要素334の自由積み重ね高さ位置に対応するパッキンフランジ322の位置と、ストッパフランジ324に対するパッキンフランジ322の位置との間で付勢要素334の撓みを制御するように、所定の距離を提供する。
【0043】
したがって、第1の積み重ね高さを有する第1組の付勢要素(例えば、3つ積み重ねた皿ばね)は、第1の間隙G1に対応する量だけ撓ませた時に、荷重をシールアセンブリ304に提供する。該荷重は、(例えば、積み重ね公差のため)第1の積み重ね高さとは異なる第2の積み重ね高さを有する、異なる第2組の付勢要素(例えば、3つ積み重ねた皿ばね)によって提供される荷重に実質的に等しく、第2組の付勢要素は、第1の間隙G1に対応する位置まで撓まされる。したがって、弁パッキンアセンブリ300は、シールアセンブリ304に印加されるパッキン応力を、第1の所定の距離または第1の間隙G1によって提供される撓みの量に対応する荷重に制限する。追加的または代替的に、パッキンフランジ322を付勢要素334の自由積み重ね高さに位置付けた後に、第1のガイド部材344aを第1の間隙G1に調整することによって、付勢要素334の積み重ね公差が制御され、シールアセンブリ304に与えられる荷重の量に影響を及ぼさない。追加的または代替的に、他の実施例において、間隙G1およびG2は、付勢要素(例えば、5つ積み重ねた皿ばね)の積み重ね高さの関数として、比例して調整(例えば、増加)されてもよい。換言すれば、間隙G1およびG2は、付勢要素に与えられる撓みの量に対応する荷重を提供するように直列に積み重ねた付勢要素の積み重ね高さに対する、所定の撓みの量または割合を提供するように調整されてもよい。
【0044】
最大パッキン応力を提供するには、第1のガイド部材344aを、第1のガイド部材344aとストッパフランジ324との間の間隙が少なくとも第2の間隙G2よりも大きくなるように位置付ける、または移動させる(例えば、除去する)。次いで、パッキンフランジ322の基準面368が第2のガイド部材346aの基準面366に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。この実施例では、第2のガイド部材346aの基準面366がパッキンフランジ322の基準面368に係合した時に、パッキンフランジ322がストッパフランジ324に向かってさらに移動するのを防止するように、第2のガイド部材346aは、機械的なストッパを提供する。
【0045】
第1ガイド部材344aおよび第2のガイド部材346aのそれぞれの第1の間隙G1および第2の間隙G2は、工場で設定してもよく、および/または現場で調整してもよい。加えて、荷重は、第1ガイド部材344aまたは第2のガイド部材346aのそれぞれの第1の間隙G1および/または第2の間隙G2を調整することによって、調整(増加または減少させる)してもよい。例えば、第1のガイド部材344aおよび/または第2のガイド部材346aは、例えば第1のガイド部材344aまたは第2のガイド部材346aを所定の回動数だけ回動させる、または部分的回動によって、所定の距離だけ再位置付けしてもよい。
【0046】
動作中には、シールアセンブリ304の摩耗が、ストッパフランジ324およびパッキン固定具348をシールアセンブリ304に向かって移動させ得、それによって、第1のガイド部材344aの基準面362をストッパフランジ324の基準面364から遠ざける。付勢要素334は、脱圧縮しても、実質的に一定の荷重をシールアセンブリ304に提供し続け得る。保守中には、パッキンナット318aおよび318bを、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合するように締めることができる。他の実施例において、第1のガイド部材344aがストッパフランジ324に係合するように、第1の間隙G1を再調整することができ、かつパッキンナット318aおよび318bを締めることができる。
【0047】
例示的な弁パッキンアセンブリ300は、ストローク弁(例えば、流体制御弁100)、回転弁、または活荷重弁パッキンを必要とする任意の他の種類の流体制御デバイスとともに使用してもよい。
【0048】
図4A〜図4Cは、例示的な弁パッキンアセンブリ300を実装して所定の荷重またはパッキン応力を提供するように使用されてもよい、別の例示的な荷重アセンブリ400の異なる図を示す。例示的な荷重アセンブリ400は、弁パッキンアセンブリ300と関連して説明されるが、荷重アセンブリ400は、任意の他の好適な弁パッキンアセンブリとともに使用されてもよく、またはこれと関連付けられてもよい。
【0049】
前述した例示的な荷重アセンブリ302の構成要素と実質的に同様または同一である、およびそれらの構成要素の機能と実質的に同様または同一である機能を有する、図4A〜図4Cの例示的な荷重アセンブリ400の構成要素は、再び以下に詳しく説明しない。代わりに、関心のある読者は、図3A〜図3Cと関連した前述の対応する説明を参照されたい。実質的に同様または同一である構成要素は、図3A〜図3Cと関連して説明した構成要素と同じ参照番号で示す。
【0050】
図4A〜図4Cを参照すると、荷重アセンブリ400は、パッキンフランジ404とストッパフランジ406との間に配設される、付勢要素402を含む。この実施例では、図3A〜図3Cの荷重アセンブリ300とは対照的に、パッキンフランジ404の開口408は、ストッパフランジ406の開口410と同軸に整合させられる。第1のガイド部材412は、パッキンフランジ404の開口408に配置され、第2のガイド部材414は、ストッパフランジ406の開口410に配置される。この実施例では、荷重をシールアセンブリ304に提供するように荷重アセンブリ400を調整している時に、パッキンフランジ404をストッパフランジ406および/またはボンネット308の表面372に実質的に平行に保つのを補助するように、パッキンフランジ404は、ストッパフランジ406の第4のガイド部材(図示せず)と同軸に整合させられる、第3のガイド部材416を含む。
【0051】
組み立て中には、付勢要素402をわずかに撓ませて比較的に軽い荷重を提供して、パッキンフランジ404を付勢要素402のほぼ自由積み重ね高さ位置に位置付けるように、パッキンナット318aおよび318bを締める。図4Cに最も明らかに示されるように、第1の所定の間隙418は、第1のガイド部材412の基準面420と第2のガイド部材414の基準面422との間に提供される。加えて、第2の所定の間隙424は、第2のガイド部材414の基準面422とパッキンフランジ404の基準面426との間に提供される。示される実施例において、第2のガイド部材414は、第2の所定の間隙424に位置付けられ、次いで、第1のガイド部材412は、第1の所定の間隙418に位置付けられる。締結具428(例えば、ロックナット)は、所定の間隙418および424を設定または調整した後に、第1のガイド部材412および第2のガイド部材414の位置を、それぞれ、パッキンフランジ404およびストッパフランジ406に係止または固定する。所定の間隙418および424は、工場設定であってもよく、または現場で調整してもよい。
【0052】
第1の所定の間隙418と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、第1のガイド部材412の基準面420が第2のガイド部材414の基準面422に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める(例えば、手で締める)。第2の所定の間隙424と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、第1のガイド部材412の基準面420と第2のガイド部材414の基準面422との間の間隙が、第2の所定の間隙424よりも大きくなるように、第1のガイド部材412を除去または位置付ける。次いで、パッキンフランジ404の基準面426が第2のガイド部材414の基準面422に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。
【0053】
この実施例において、第1のガイド部材412は、荷重アセンブリ400が、第1の所定の距離418と関連するパッキン応力よりも大きいパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止または制限するように、機械的なストッパを提供する。換言すれば、第1のガイド部材412は、荷重アセンブリ400が第1の所定の距離418よりも大きい量だけ付勢要素402を撓ませることを防止する。同様に、第2のガイド部材414は、荷重アセンブリ402が、付勢要素402が第2の所定の距離424に対応する量だけ撓まされた時に提供されるパッキン応力よりも大きいパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止または制限するように、機械的なストッパを提供する。
【0054】
図5Aおよび図5Bは、図3A〜図3Cの例示的な弁パッキンアセンブリ300とともに使用されてもよい、本明細書に記載する、さらに別の例示的な荷重アセンブリ500の異なる図を示す。
【0055】
例示的な荷重アセンブリ500は、パッキンフランジ504とストッパフランジ506との間に配設される、付勢要素またはばね502(例えば、直列に積み重ねた皿ばね)を含む。ストッパフランジ506は、ガイド部材510を受容するように、開口508を含み、パッキンフランジ504は、工具514を受容するように、ストッパフランジ506の開口508と同軸に整合させられる、開口512を含む。
【0056】
ガイド部材510は、例えば、ソケットヘッドストッパねじ516であってもよい。パッキンフランジ504の開口512を介して、ガイド部材510の位置を調整するために、工具514(例えば、アレンレンチ)を使用してもよい。この実施例に示されるように、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ504をストッパフランジ506および/またはボンネット308の表面372に実質的に平行に保つように、第2のガイド部材518を提供してもよい。加えて、工具514の使用は、ガイド部材510の調整中に、工具514の回動数または回転数を計数することによって、ガイド部材510の調整を容易にし得る。
【0057】
組み立て中には、付勢要素502をわずかに撓ませて比較的に軽い荷重を提供して、パッキンフランジ504を付勢要素502のほぼ自由積み重ね高さ位置に位置付けるように、パッキンナット318aおよび318bを締める。ガイド部材510の基準面522とパッキンフランジ504の基準面524との間には、所定の間隙520が提供される。所定の間隙520を調整した後に、ガイド部材510の位置を係止または固定するために、締結具526(例えば、ロックナット)を使用してもよい。所定の間隙520は、工場設定であってもよく、および/または現場で調整してもよい。
【0058】
所定の間隙520と関連する所定のパッキン応力まで荷重をシールアセンブリ304に与えるには、ガイド部材510の基準面522がパッキンフランジ504の基準面524に係合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。パッキンナット318aおよび318bは、パッキンフランジ504がガイド部材510に係合するまで、パッキンフランジ504をストッパフランジ506に向かって移動させ、それによって、付勢要素502を所定の間隙520に対応する所定の距離だけ撓ませる。
【0059】
所定の間隙520は、シールアセンブリ304に与えられる、所望の最大パッキン応力、公称パッキン応力、または任意の所望のパッキン応力に対応し得る。例えば、所定の間隙520は、所要の最大パッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように付勢要素502を撓ませる、パッキンフランジ504とストッパフランジ506との間の所定の距離を提供するように調整されてもよい。したがって、所定の間隙520が最大パッキン応力と関連する場合は、パッキンフランジ504の基準面524を、ガイド部材510の基準面522から遠ざけて、パッキンフランジ504がガイド部材510と係合した時に提供されるパッキン応力未満であるパッキン応力を提供するように、パッキンナット318aおよび318bを緩めてもよい。パッキンナット318aおよび318bは、最大パッキン応力未満である制御された所望のパッキン応力まで付勢要素502を脱圧縮またはその撓みを低減するように、パッキンフランジ504がガイド部材510に係合する位置から所定の回動数(例えば、1回動)だけ緩められてもよい。
【0060】
例示的なガイド部材510は、図5Aおよび5Bに示されるソケットヘッドストッパねじに限定されない。例えば、図6に示されるように、例示的な負荷アセンブリ600は、六角形の頭部または部分604を有する、ガイド部材602を含む。追加的または代替的に、この実施例において、パッキンフランジ606は、工具(例えば、工具514)を受容するように開口(例えば、図5Aおよび5Bの開口512)を製造することを必要とせずに提供されてもよい。代わりに、工具が、パッキンフランジ606とストッパフランジ608との間でガイド部材602にアクセスしてもよい。
【0061】
図7A〜図7Dは、図3Aおよび図3Bの例示的な弁パッキンアセンブリ300を実装するために使用されてもよい、さらに別の例示的な荷重アセンブリ700の異なる図を示す。例示的な負荷アセンブリ700は、パッキンフランジ704とゲージフランジ706との間に配設される、付勢要素702を含む。この実施例において、第1のガイド部材708aは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の第1の開口710aによって少なくとも部分的に受容される。第1のガイド部材708aとは異なる第2のガイド部材712aは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の第2の開口710bによって少なくとも部分的に受容される。この実施例において、第1のガイド部材708aと実質的に同様の第3のガイド部材708bは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の開口710cによって受容される。第2のガイド部材712aと実質的に同様の第4のガイド部材712bは、ゲージフランジ706に連結され、パッキンフランジ704の開口710dによって受容される。開口710a〜710d、ならびにガイド部材708aおよび708b、712aおよび712bは、荷重をシールアセンブリ304に与えた時に、パッキンフランジ704をゲージフランジ706に実質的に平行に保つのを容易にするように、それぞれのパッキンフランジ704およびゲージフランジ706の外周の周囲に離間される。
【0062】
図7Cを参照すると、第1のガイド部材708aは、第1の面または端面716と、第2の面または基準面718との間の第1の所定の距離714を提供するように、段付き表面を含む。この距離は、所定のパッキン応力をシールアセンブリ304に提供する撓みを付勢要素702に提供するようにパッキンフランジ704が設定され得る、所定の間隙に対応する。例えば、そのような間隙は、公称パッキン応力をパッキンシールに提供するように設定されてもよい。
【0063】
図7Dを参照すると、第2のガイド部材712aは、第1の表面722と第2の表面724との間の第2の所定の距離720を提供するように、段付き表面を含む、ガイドピンである。距離720は、第1の所定のパッキン応力とは異なる(例えば、それよりも大きい)第2の所定のパッキン応力をシールアセンブリ304に提供する撓みを付勢要素702に提供するようにパッキンフランジ704が位置付けられる、所定の間隙に対応する。例えば、そのような間隙は、所望の最大パッキン応力をシールアセンブリ304に提供するように設定されてもよい。
【0064】
したがって、例示的な荷重アセンブリ700は、例えばパッキンシールに印加される公称パッキン応力を示すように、第1組の第1のガイド部材708aおよび708bと、例えばパッキンシールに印加される所望の最大パッキン応力を示すように、第2組のガイド部材712aおよび712bとを含む。
【0065】
組み立て中、パッキン応力は、工場で設定してもよく、または現場で調整してもよい。パッキンナット318aおよび318bは、付勢要素702の自由積み重ね高さ状態(例えば、手で締めた位置)に少なくともほぼ対応する、初期位置まで締める。第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bは、ゲージフランジ706に連結される。パッキンフランジ704が自由積み重ね高さ位置にある時に、第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bは、それぞれの端面716および722がパッキンフランジ704の基準面726(例えば、上面)と実質的に整合する(例えば、それと同一平面上にある)ように調整される。図示されていないが、端面716および722がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合しているかどうかを判定するために、工具(例えば、板、定規等)を使用してもよい。例えば、平坦な定規をパッキンフランジ704の開口710a上で基準面726に対して保持して、端面716が定規に係合するまで、第1のガイド部材708aおよび708b、ならびに第2のガイド部材712aおよび712bを調整してもよい。
【0066】
パッキン応力を、付勢要素702を第1の所定の距離714まで撓ませた時に提供されるパッキン応力(例えば、公称パッキン応力)に設定するには、第1のガイド部材708aおよび708bの基準面718がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合するまで、パッキンナット318aおよび318bを締める。ここでも、第1のガイド部材708aおよび708bの基準面718がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合することを判定するために、工具を使用してもよい。同様に、パッキン応力を、付勢要素702を第2の所定の距離720まで撓ませた時に提供されるパッキン応力(例えば、所望の最大パッキン応力)に調整するには、第2のガイド部材712aおよび712bの基準面724がパッキンフランジ704の基準面726と実質的に整合するまで、パッキンナット318aおよび318bをさらに締める。
【0067】
図8は、図7A〜図7Dの例示的な荷重アセンブリ700とともに使用されてもよい、例示的なポジティブストッパ800を示す。ポジティブストッパ800は、パッキンフランジ704の開口710aにねじ込み可能に連結されるようにねじ付き部分804を有する、円筒体802を含む。ポジティブストッパ800は、第1の開口806と、カウンタボア808とを含む。第1の開口806は、端面814とガイド部材812の基準面816との間でガイド部材812の部分810を受容するようにサイズ決定される。この実施例において、ガイド部材812は、図7A〜図7Cのガイド部材708aの直径よりも小さい直径を有する。代替として、パッキンフランジ704の開口710aを、例えばガイド部材708aを受容するようにカウンタボアを有する大きなポジティブストッパ部材を受容するように、より大きく(例えばより大きい直径に)サイズ決定してもよい。
【0068】
この実施例において、カウンタボア808は、ガイド部材812を摺動可能に受容するようにサイズ決定される。ガイド部材812の基準面816は、パッキンフランジ704がゲージフランジ706(図7Bを参照)に向かって移動するのを防止するようにカウンタボア808と開口806との間に形成される、肩部818に係合する。したがって、ポジティブストッパ800は、基準面816が肩部818に係合した時に提供される撓みを超える付勢要素702の撓みを防止する。この様態において、ポジティブストッパ800は、荷重アセンブリ(例えば、図7Bの荷重アセンブリ702)が、ガイド部材812によって提供される所定の距離と関連するパッキン応力を超える荷重をシールアセンブリ304に印加することを防止する。いくつかの実施例において、ゲージフランジ706の厚さは、増加させてもよい。
【0069】
図9は、図7A〜図7Dの例示的な荷重アセンブリ700とともに使用されてもよい、別の例示的なポジティブストッパ900を示す。この実施例において、ポジティブストッパ900は、パッキンフランジ704の中に形成される(例えば、一体形成される)。この実施例において、カウンタボア902は、パッキンフランジ704の開口710a内に形成される。カウンタボア902は、ガイド部材908の基準面906に係合する肩部904を形成するようにサイズ決定されてもよい。肩部904は、ガイド部材908の端面910がパッキンフランジ704の基準面726と同一平面上にある時に、ガイド部材908が所定の距離912だけ基準面726に向かって直線運動だけで進行することができるように、パッキンフランジ704の基準面726からある距離だけ離間される。代替として、ガイド部材908の一部分を、基準面726と基準面906との間の所定の距離(例えば、所定の距離912よりも大きい所定の距離)を提供するようにサイズ決定してもよい(例えば、長さを長くしてもよい)。
【0070】
したがって、ポジティブストッパ900は、荷重アセンブリ700が、ガイド部材908によって提供される所定の距離912に相関するパッキン応力を超えるパッキン応力をシールアセンブリ304に印加することを防止するように、所定の距離912によって提供される撓みを超える付勢要素702の撓みを防止する。他の実施例において、開口710bは、荷重アセンブリ700が、第2の所定の距離と関連するパッキン応力よりも大きいパッキン応力を印加することを防止するように、ポジティブストッパ900とともに形成されてもよい。
【0071】
図10Aおよび図10Bは、例示的な弁パッキンアセンブリ300とともに使用されてもよい、さらに別の例示的な荷重アセンブリ1000の異なる図を示す。この実施例において、荷重アセンブリ1000は、パッキンフランジ1004とゲージフランジ1006との間に配設される、付勢要素1002を含む。ガイド部材1008は、ゲージフランジ1006に連結され、パッキンフランジ1004の開口1010によって少なくとも部分的に受容される。図7A〜図7Dのガイド部材708aおよび708b、ならびに708cおよび708dとは対照的に、ガイド部材1008は、付勢要素1002によって印加されるそれぞれの所定のパッキン応力に対応する異なる所定の距離または間隙の測定値だけ離間される、複数の段付き表面を含む。
【0072】
この実施例では、図10Bに示されるように、ガイド部材1008は、端面1014と第1の基準面1016との間の第1の所定の距離または間隙1012を提供するように、第1の段付き表面を含む。ガイド部材1008はまた、端面1014と第2の基準面1020との間の第2の所定の距離または間隙1018を提供するように、第2の段付き表面も含む。例示的なガイド部材1008は、パッキンフランジ1004およびゲージフランジ1006に必要とされる開口(例えば、開口710b〜710d)の数を低減し、それによって、製造コストを低減する。荷重アセンブリ1000を調整するための方法は、図7A〜図7Dに関連して前述した荷重アセンブリ700を調整する方法と実質的に同様であるため、繰り返さない。代わりに、関心のある読者は、図7A〜図7Dと関連して前述した荷重アセンブリ700の説明を参照されたい。
【0073】
特定の方法および装置について本明細書に記載したが、この特許が対象とする範囲は、それらに限定されない。それとは逆に、この特許は、文字通り、または均等論の下で、添付の特許請求の範囲の範囲内に適正に含まれる全ての方法および装置を対象とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷重を弁パッキンに与えるための装置であって、
荷重をシールアセンブリに提供するように、弁パッキンフランジとストッパフランジとの間に配設される付勢要素を有する、荷重アセンブリであって、前記パッキンフランジは、前記シールに印加される前記荷重を調整するように、前記ストッパフランジに対して調整可能である、荷重アセンブリと、
前記パッキンフランジと前記ストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、前記パッキンフランジの第1の開口または前記ストッパフランジの第2の開口に連結される、第1のガイド部材であって、前記第1のガイド部材は、前記パッキンフランジおよび前記ストッパフランジが前記第1のガイド部材によって提供される前記第1の所定の距離だけ離間された時に、前記荷重アセンブリによって提供される第1の所定の荷重の指示を提供する、第1のガイド部材と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記第1のガイド部材は、前記荷重アセンブリが、前記第1の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールに印加するのを機械的に止めるためのものである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のガイド部材は、前記パッキンフランジの前記第1の開口内、または前記ストッパフランジの前記第2の開口内に配設される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記パッキンフランジと前記ストッパフランジとの間の第2の所定の距離を提供するように、前記パッキンフランジの前記第1の開口または前記ストッパフランジの前記第2の開口の他方に連結される、第2のガイド部材をさらに備え、前記第2のガイド部材は、前記パッキンフランジおよび前記ストッパフランジが前記第2のガイド部材によって提供される前記第2の所定の距離だけ離間された時に、前記荷重アセンブリによって提供される第2の所定の荷重の指示を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のガイド部材は、前記荷重アセンブリが、前記第2の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールアセンブリに印加するのを機械的に止めるためのものである、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第2のガイド部材は、前記パッキンフランジの前記第1の開口内、または前記ストッパフランジの前記第2の開口内に配設される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のガイド部材は、前記第2のガイド部材と同軸に整合させられる、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の所定の荷重は、前記シールアセンブリに提供される公称パッキン応力を備え、前記第2の所定の荷重は、前記シールアセンブリに提供される最大パッキン応力を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記ガイド部材は、締結具またはピンを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ピンは、前記第1の所定の荷重の指示を提供するように、第1の段付き表面を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ピンは、前記第2の所定の荷重の指示を提供するように、第2の段付き表面を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記荷重アセンブリが、最大の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールアセンブリに印加するのを機械的に止めるように、前記パッキンフランジに着脱可能に取り付けられ、かつ前記ピンと同軸に整合させられる、ストッパをさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
弁とともに使用するパッキンアセンブリであって、
流体封止を弁ステムまたは軸の周囲に提供するように、弁ボンネットの孔内に配設される、シールアセンブリと、
パッキン固定具を介して前記シールアセンブリに動作可能に連結される、第1のフランジであって、第1の開口部を有する、第1のフランジと、
前記弁ボンネットと前記第1のフランジとの間に配設される、第2のフランジであって、第2の開口部を有する、第2のフランジと、
前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に配設される付勢要素であって、パッキン応力を前記シールアセンブリに提供するための、付勢要素と、
前記シールアセンブリに提供される第1の所定のパッキン応力に対応する、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、前記第1のフランジの前記第1の開口部内、または前記第2のフランジの前記第2の開口部内に配設される、第1のガイド部材と、
を備える、パッキンアセンブリ。
【請求項14】
前記シールアセンブリに提供される第2の所定のパッキン応力に対応する、前記第1の所定の距離とは異なる、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の第2の所定の距離を提供するように、前記第1のフランジの前記第1の開口部内、または前記第2のフランジの前記第2の開口部内に配設される、第2のガイド部材をさらに備える、請求項13に記載のパッキンアセンブリ。
【請求項15】
荷重を弁パッキンに与えるための方法であって、
付勢アセンブリの自由状態に少なくともほぼ対応する位置に、パッキンフランジナットを調整することと、
第1のゲージ部材を第1のフランジに連結することと、
前記第1のゲージ部材の第1の表面と、前記第1のフランジに対向する基準表面との間の間隙を第1の所定の距離に調整することと、
前記第1のゲージ部材の前記第1の表面が前記基準表面と実質的に整合するように、そして前記第1のゲージ部材が前記基準表面と実質的に整合した時に、荷重アセンブリに、第1の所定のパッキン応力を前記弁パッキンに提供させるように、前記パッキンフランジナットを締めることと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記第1のフランジから前記第1のゲージ部材を除去することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2のゲージ部材の第2の表面と前記基準表面との間の間隙を調整することをさらに含み、前記第2のゲージ部材は、前記第2のゲージ部材が前記基準表面と実質的に整合した時に、前記弁パッキンに提供される第2の所定のパッキン応力の指示を提供する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のゲージ部材は、前記荷重アセンブリが前記第1の所定のパッキン応力を前記弁パッキンに提供した時に、前記第1のフランジに対向する第2のフランジに係合する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記基準表面は、前記第1のフランジに対向する第2のフランジの表面、または第2のゲージ部材の第2の表面である、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記基準表面は、前記第2のフランジに連結され、かつ第1のゲージと同軸に整合させられる、第2のゲージ部材を備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
弁パッキンアセンブリであって、
荷重をシールアセンブリに提供するための手段と、
前記荷重を提供するための手段によって提供される第1の所定の荷重の指示を提供するための手段と、
前記指示を提供するための手段が、前記荷重を提供するための手段の第1の基準フランジと、前記荷重を提供するための手段の第2の基準フランジとの間の所定の距離を提供するように、前記指示を提供するための手段を、前記荷重を提供するための手段に連結するための手段であって、前記所定の距離は、前記第1の所定の荷重に対応する、手段と、
を備える、弁パッキンアセンブリ。
【請求項22】
前記荷重を提供するための手段は、前記第1の基準フランジと前記第2の基準フランジとの間に配設される、付勢要素を備え、前記第1の基準フランジは、前記付勢要素によって提供される荷重を増加または減少させるように、前記第2の基準フランジに対して移動可能である、請求項21に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項23】
前記指示を提供するための手段は、前記第1の基準フランジにねじ込み可能に連結され、かつ第1の基準表面から第1の所定の距離だけ離間される、第1の締結具を備え、前記第1の締結具は、前記第1の所定の荷重の指示を提供するように、前記第1の基準表面に係合する、請求項21に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項24】
前記荷重を提供するための手段によって提供される第2の所定の荷重の指示を提供するための手段をさらに備える、請求項23に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項25】
前記第2の所定の荷重の指示を提供するための手段は、前記第2の基準フランジにねじ込み可能に連結され、かつ第2の基準表面から第2の所定の距離だけ離間される、第2の締結具を備え、前記第2の締結具は、前記第2の所定の荷重の指示を提供するように、前記第2の基準表面に係合する、請求項24に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項1】
荷重を弁パッキンに与えるための装置であって、
荷重をシールアセンブリに提供するように、弁パッキンフランジとストッパフランジとの間に配設される付勢要素を有する、荷重アセンブリであって、前記パッキンフランジは、前記シールに印加される前記荷重を調整するように、前記ストッパフランジに対して調整可能である、荷重アセンブリと、
前記パッキンフランジと前記ストッパフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、前記パッキンフランジの第1の開口または前記ストッパフランジの第2の開口に連結される、第1のガイド部材であって、前記第1のガイド部材は、前記パッキンフランジおよび前記ストッパフランジが前記第1のガイド部材によって提供される前記第1の所定の距離だけ離間された時に、前記荷重アセンブリによって提供される第1の所定の荷重の指示を提供する、第1のガイド部材と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記第1のガイド部材は、前記荷重アセンブリが、前記第1の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールに印加するのを機械的に止めるためのものである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のガイド部材は、前記パッキンフランジの前記第1の開口内、または前記ストッパフランジの前記第2の開口内に配設される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記パッキンフランジと前記ストッパフランジとの間の第2の所定の距離を提供するように、前記パッキンフランジの前記第1の開口または前記ストッパフランジの前記第2の開口の他方に連結される、第2のガイド部材をさらに備え、前記第2のガイド部材は、前記パッキンフランジおよび前記ストッパフランジが前記第2のガイド部材によって提供される前記第2の所定の距離だけ離間された時に、前記荷重アセンブリによって提供される第2の所定の荷重の指示を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のガイド部材は、前記荷重アセンブリが、前記第2の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールアセンブリに印加するのを機械的に止めるためのものである、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第2のガイド部材は、前記パッキンフランジの前記第1の開口内、または前記ストッパフランジの前記第2の開口内に配設される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のガイド部材は、前記第2のガイド部材と同軸に整合させられる、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の所定の荷重は、前記シールアセンブリに提供される公称パッキン応力を備え、前記第2の所定の荷重は、前記シールアセンブリに提供される最大パッキン応力を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記ガイド部材は、締結具またはピンを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ピンは、前記第1の所定の荷重の指示を提供するように、第1の段付き表面を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ピンは、前記第2の所定の荷重の指示を提供するように、第2の段付き表面を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記荷重アセンブリが、最大の所定の荷重よりも大きい荷重を前記シールアセンブリに印加するのを機械的に止めるように、前記パッキンフランジに着脱可能に取り付けられ、かつ前記ピンと同軸に整合させられる、ストッパをさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
弁とともに使用するパッキンアセンブリであって、
流体封止を弁ステムまたは軸の周囲に提供するように、弁ボンネットの孔内に配設される、シールアセンブリと、
パッキン固定具を介して前記シールアセンブリに動作可能に連結される、第1のフランジであって、第1の開口部を有する、第1のフランジと、
前記弁ボンネットと前記第1のフランジとの間に配設される、第2のフランジであって、第2の開口部を有する、第2のフランジと、
前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に配設される付勢要素であって、パッキン応力を前記シールアセンブリに提供するための、付勢要素と、
前記シールアセンブリに提供される第1の所定のパッキン応力に対応する、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の第1の所定の距離を提供するように、前記第1のフランジの前記第1の開口部内、または前記第2のフランジの前記第2の開口部内に配設される、第1のガイド部材と、
を備える、パッキンアセンブリ。
【請求項14】
前記シールアセンブリに提供される第2の所定のパッキン応力に対応する、前記第1の所定の距離とは異なる、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の第2の所定の距離を提供するように、前記第1のフランジの前記第1の開口部内、または前記第2のフランジの前記第2の開口部内に配設される、第2のガイド部材をさらに備える、請求項13に記載のパッキンアセンブリ。
【請求項15】
荷重を弁パッキンに与えるための方法であって、
付勢アセンブリの自由状態に少なくともほぼ対応する位置に、パッキンフランジナットを調整することと、
第1のゲージ部材を第1のフランジに連結することと、
前記第1のゲージ部材の第1の表面と、前記第1のフランジに対向する基準表面との間の間隙を第1の所定の距離に調整することと、
前記第1のゲージ部材の前記第1の表面が前記基準表面と実質的に整合するように、そして前記第1のゲージ部材が前記基準表面と実質的に整合した時に、荷重アセンブリに、第1の所定のパッキン応力を前記弁パッキンに提供させるように、前記パッキンフランジナットを締めることと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記第1のフランジから前記第1のゲージ部材を除去することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2のゲージ部材の第2の表面と前記基準表面との間の間隙を調整することをさらに含み、前記第2のゲージ部材は、前記第2のゲージ部材が前記基準表面と実質的に整合した時に、前記弁パッキンに提供される第2の所定のパッキン応力の指示を提供する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のゲージ部材は、前記荷重アセンブリが前記第1の所定のパッキン応力を前記弁パッキンに提供した時に、前記第1のフランジに対向する第2のフランジに係合する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記基準表面は、前記第1のフランジに対向する第2のフランジの表面、または第2のゲージ部材の第2の表面である、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記基準表面は、前記第2のフランジに連結され、かつ第1のゲージと同軸に整合させられる、第2のゲージ部材を備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
弁パッキンアセンブリであって、
荷重をシールアセンブリに提供するための手段と、
前記荷重を提供するための手段によって提供される第1の所定の荷重の指示を提供するための手段と、
前記指示を提供するための手段が、前記荷重を提供するための手段の第1の基準フランジと、前記荷重を提供するための手段の第2の基準フランジとの間の所定の距離を提供するように、前記指示を提供するための手段を、前記荷重を提供するための手段に連結するための手段であって、前記所定の距離は、前記第1の所定の荷重に対応する、手段と、
を備える、弁パッキンアセンブリ。
【請求項22】
前記荷重を提供するための手段は、前記第1の基準フランジと前記第2の基準フランジとの間に配設される、付勢要素を備え、前記第1の基準フランジは、前記付勢要素によって提供される荷重を増加または減少させるように、前記第2の基準フランジに対して移動可能である、請求項21に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項23】
前記指示を提供するための手段は、前記第1の基準フランジにねじ込み可能に連結され、かつ第1の基準表面から第1の所定の距離だけ離間される、第1の締結具を備え、前記第1の締結具は、前記第1の所定の荷重の指示を提供するように、前記第1の基準表面に係合する、請求項21に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項24】
前記荷重を提供するための手段によって提供される第2の所定の荷重の指示を提供するための手段をさらに備える、請求項23に記載の弁パッキンアセンブリ。
【請求項25】
前記第2の所定の荷重の指示を提供するための手段は、前記第2の基準フランジにねじ込み可能に連結され、かつ第2の基準表面から第2の所定の距離だけ離間される、第2の締結具を備え、前記第2の締結具は、前記第2の所定の荷重の指示を提供するように、前記第2の基準表面に係合する、請求項24に記載の弁パッキンアセンブリ。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【公表番号】特表2012−533040(P2012−533040A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520642(P2012−520642)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/038025
【国際公開番号】WO2011/008378
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(591055436)フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー (183)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/038025
【国際公開番号】WO2011/008378
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(591055436)フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー (183)
【Fターム(参考)】
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