菓子用パッケージデザイン
本発明は、上側の部屋及び下側の部屋である2つの別個の部屋を利用するガムパッケージデザインである。各部屋を、別個の板紙ブランクを折り曲げることによって形成し、下側の部屋を上側の部屋に付着させる。下側の部屋が空になった後、下側の部屋を分離可能である。2つの部屋を互いに面するように折り畳み、上側の部屋のフラップの端部(120)を下側の部屋の後パネルの受入れスロットに差込み、パッケージをコンパクトな閉鎖位置に保持する。下側の部屋を上側の部屋から分離した後、同じカバーフラップの同じ端部(120)を上側の部屋の前パネルの受入れスロット(124)に差込み、パッケージの残部を閉鎖する。カバーフラップは非対称であってもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「別々の部屋を有するパッケージデザイン」と題する2004年6月2日に出願された米国仮特許出願第60/576,122号に基づく優先権を主張し、その内容を本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、概略的には、チューインガム及びその他の製品用のパッケージに関し、より詳細には、チューインガム及びその他の製品用のパッケージの形状に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、様々な異なる形態のチューインガムを消費者が入手可能である。これらの形態は、棒状ガム、板状(slab)ガム、粒状ガム、押出しガム、及びその他を含む。棒状ガムは、長さ約6〜7cm、幅約1.5〜2cm、厚さ約0.2cmのサイズにすることができる。板状ガムは、長さ約4.5cm、幅約1.2cm、厚さ約0.3cmのサイズにすることができる。
【0004】
ガムのパッケージにも様々なタイプがあり、1つ又は2つ以上のガム形式に対して主に幾つかのタイプのパッケージが使用されている。板状ガムは、多くの場合、フォイルパッケージの状態で販売されている。元来、これらの板状ガム、場合によってはパッケージ当り5枚〜7枚の板状ガムがパッケージ内に並べて配列されていた。最近では、これらの板状ガムは、それらが対面するようにフォイルパッケージ内に配列され、14枚〜20枚の板状ガムが使い勝手のよいパッケージ内に収容されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、このようなパッケージが普及し、満足な結果が得られている。しかしながら、この方法には幾つかの欠点があることが分かった。これらの欠点は、パッケージを開封したとき、これを閉じるための好適な手段が無いことに関係している。通常、フォイルパッケージの一部は取外され、板状ガムを手に取ることができる。その後、パッケージをハンドバッグ、ジャケット、又はズボンのポケットに保管又は収容する。このようにして保管されている間、板状ガムの一部がパッケージから抜け落ちる場合がある。また、このようにして保管されている間、糸屑、埃、その他の異物がパッケージ内に混入する可能性が極めて高い。続いて、パッケージをハンドバッグ又はポケットから取出すとき、板状ガムの一部がパッケージから滑り出て、ハンドバッグ又はポケット内でバラバラになる可能性がある。また、パッケージは、それに混入又は付着する可能性のある異物のために、ハンドバッグ又はポケットから取出された時の外観が良くない場合がある。ガム製品を販売する人々は、ガムパッケージの内容物を他者と分け合う社会的側面を促進させるよう努めているので、これらの人々にとってこの点は重要である。
【0006】
更に、消費者に対するガム販売の一部として、異なるパッケージ形状を提供することが望ましい。この背景技術に対し、また先行技術の改良を目指して、ガム及び他の製品のパッケージデザインが開発されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前壁と後壁とを有し、食用製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋を含む、食用製品の小片を収容するためのパッケージが提供される。パッケージはまた、部屋の後壁から延び、部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成されたカバーフラップを含み、このカバーフラップを延ばしたとき、カバーフラップは、部屋及びカバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である。
【0008】
カバーフラップは、部屋の前壁と選択的に係合可能である。部屋の前壁は、カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように形成された受入れスロットを含むのがよい。受入れスロットは山形状であるのがよい。食用製品の小片は、例えば、個々の板状のチューイングガムである。
【0009】
また、前壁及び後壁を有し、製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋を含む、製品の小片を収容するためのパッケージが提供される。パッケージはまた、部屋の後壁から延び、部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成されたカバーフラップを含み、このカバーフラップを延ばしたとき、カバーフラップは、部屋及びカバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である。
【0010】
本発明の多数の追加の特徴及び利点は、以下の更に詳細な説明を検討すると当業者であれば明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
ここで、パッケージデザインの様々な関連する特徴を説明する助けとなる添付図面を参照する。本発明は、主として、ガムのパッケージに関して説明することになるが、本発明は、その他の適用例にも適用可能であることを明白に理解すべきであり、その他の適用例は、多数の別個の部屋が必要とされ又は望まれ、且つ、各部屋が1つ又は2つ以上の取出し可能な物のためのものである。この点に関して、ガムパッケージデザインの以下の説明を、例示及び説明の目的で提示する。更に以下の説明は、本発明を本明細書で開示される形態に限定するものではない。その結果、以下の教示及び関連技術の知見に基づく変形及び変更は、本発明のパッケージデザインの範囲内にある。更に、本明細書に記載した実施形態は、本発明の実施に関して知られる方式を説明するものであり、当業者がこのような又は他の実施形態において、及びパッケージデザインの特定の適用又は用途によって要求される様々な変更を用いて本発明を利用可能にするものである。
【0012】
このパッケージデザインは、2枚の板紙ブランク10、12(図5及び7)を使用し、これらのブランクには、その各々がチューインガム等の消費製品を収容するための部屋を形成するように折り曲げられる折り目が付けられる。ブランクの内の一方は上側の部屋14を形成し、ブランクの他方は、下側の部屋16を形成する。一方のブランク(又は部屋)は、他方に接着され、それをミシン目に沿って引き裂くことによって、一方を他方から容易に分離することができる。部屋14及び16は、最初にこのように取付けられ、一方と他方とが対向して置かれるように互いに折り曲げられ、且つ、端部20を有する上側の部屋14から延びるカバーフラップ18が下側の部屋16の後パネル24の受入れスロット22上に置かれた状態で提供される。消費者は、この端部20をスロット22内に差し込み、図1に示すコンパクトなパッケージ26を形成することができる。
【0013】
消費者は、購入後、透明フィルム(図示せず)をパッケージ18から取外し、フラップ18を持ち上げ、下側の部屋16を図2に示す位置まで下方に旋回させる。この位置において、消費者は、製品の板状ガム28を要求に応じて取出し、又は他者と分け合うことができる。次いでパッケージ26を、図1に示す元の配置に戻すことができる。消費者が望めば、始めに下側の部屋16から板状ガム28を消費し、次いで、下側の部屋16が空になったら、図3に示すように、パッケージをミシン目ラインに沿って引き裂くことによって、部屋14と16を互いから分離することができる。次に消費者は、所望であれば図4に示すように、カバーフラップ18を上側の部屋14の上方で下に折り曲げ、カバーフラップ18の端部20を上側の部屋14に形成された受入れスロット84に差込み、パッケージ26の上側の部屋14を、製品を全て消費するまでこの状態で継続して使用することができる。
【0014】
図5に示すように、第1の板紙ブランク10は、その一方の辺から延びるカバーフラップ18と、その反対側の辺から延びる底フラップ30とを有する。第1の板紙ブランク10の両側においては、1対の横フラップ32及び34が両方向に延びている。第1の板紙ブランク10の残りの中央部分は、上側の部屋14の後パネル35を形成する。第1の板紙ブランク10は、SBS(固体漂白サルフェート)板紙で構成されるが、これは1つには、この材料の折り曲げ特性が良好であるためである。変形例として、部屋14及び16は、塩化ポリビニール(PCV)等のその他の好適な任意の材料で構成されてもよい。板紙材料は、その外面上に白土(カオリン)エマルジョンコーティングを有し、その内面上にコーティングを有しないのがよい。コーティングは、板紙上への印刷能力を高め、この印刷は、以下で説明する裁断、折り目入れ、及び組立て工程の前に行うのがよい。印刷面には、ホログラフィー材料の積層体を付加してもよい。
【0015】
図5で見られるように、カバーフラップ18は、全体的に5つの側辺があり、折り線36に沿って定められた1つの辺と、直交する2つの側辺54、56と、これらの側辺54、56から延びてカバーフラップ18の端部20で交わる1対の頂辺58、60とを有する。底フラップ30は、折り線40によって定められる1辺と、1対の直交する2つの側辺62、64と、側辺62、64に直交する底辺66とを含む。横フラップ32、34は、互いに鏡像関係にあるので、横フラップ32についてのみ詳述する。横フラップ32は、上側の部屋14に対して横パネル68を形成することになる折り線42、52間にほぼ矩形の部分を含む。横フラップ32の残りの部分は、折り線42、52に沿って折り曲げられた後に前ウイング70を形成する。前ウイングは、ほぼ矩形の部分と、ほぼ矩形部分の上方に位置するほぼ三角形の部分とを含む。
【0016】
図5で理解できるように、第1の板紙ブランク10は、折り線36、38、40、42、44、46、48.50、52に沿って複数の箇所に折り目が入れられる。折り線36、38、40、42、44は、通常の折り線であり、ライン46、48.50、52は、カット折り線である。通常折り線は、整合する雄形チャネル及び雌形チャネルを有する工具を使用して板紙に形成される折り目であり、雄形チャネル及び雌形チャネルを両側から板紙ブランク10に押付けて材料(板紙)にV字形状を形成する。カット折り線は、上述した方法で折り目をつけるだけでなく、材料を完全に貫通した小さなスリットを折り線に沿って間隔を置いた箇所に形成する点で、通常折り線とは異なる。カット折り線は、通常折り線よりも折り曲げが容易な線を形成する。カット折り線の短所は、組み立てて閉じたときに外側から消費者の見える外観が通常折り線ほどすっきりとしていない点である。この理由により、図1に示すようにパッケージが完全に組み立てられたときに目に見えることになる線を、通常折り線にし、残りの折り線を、カット折り線にするのがよい。
【0017】
図5及び6に示すように、横フラップ32、34を、折り線42、52、38、48に沿って折り曲げ、前ウイング70を形成し、底フラップ30を、折り線40、50に沿って折り曲げ、底壁80及び前パネル82を形成する。次に、前パネルに面する前ウイングの表面及び/又は前ウイングに面する前パネルの一部分に接着剤(図示せず)を塗布し、前パネル82を前ウイング70に取付ける。このようにして、上側の部屋14が第1の板紙ブランク10から形成される。
【0018】
底フラップ30は、その前パネル82内に形成された受入れスロット84を含む。図4において、上側の部屋14は、カバーフラップ18の端部20が上側の部屋14の前パネル82上の受入れスロット84内に挿入された状態で示されている。理解できるように、この受入れスロット84は、下側の部屋16を取外したときにパッケージを閉じるために使用されるに過ぎない。
【0019】
第2の板紙ブランク12は、多くの点で第1の板紙ブランク10と同様である。第2の板紙ブランクは、同じ材料で構成され、その上に材料を印刷する能力を高めるために一方の面にクレイコーティングを有する。第2の板紙ブランク12もまた、第1の板紙ブランク10の底フラップ30及び横フラップ32、34と同様の底フラップ90及び横フラップ92、94を含む。第2の板紙ブランク12と第1の板紙ブランク10との間の主な相違は、第2の板紙ブランク12の接続フラップ96と、下側の部屋16の受入れスロット22とに関連している。
【0020】
第2の板紙ブランク12の接続フラップ96は、第1の板紙ブランク10のカバーフラップ18とは大きく異なる。接続フラップ96は、ほぼ矩形であって、その底辺の通常折り線98によって定められる1辺と、1対の側辺100、102と、頂辺104とを有する。孔付き折り線106が、接続フラップ96を上部分108と下部分110とに分ける。孔付き折り線106は、折り線と、一連の小孔とを含み、一連の小孔は、分離を望むまで上部分108と下部分110とを互いに保持するのに必要な紙の量だけを残すのに十分互いに近接している。分離を望むとき、この孔付き折り線106により取外しを可能にするので、顧客が上部分108と下部分110とをかなり容易に分離することができる。図2及び8に示すように、接続フラップ96の上部分108は、それを上側の部屋14の底壁80の外面に取付けるためにその内面に塗布された接着剤112を含む。これは、図1及び2に示されている。図3は、孔付き折り線106に沿って互いに分離された後の2つの部屋14及び16を示している。
【0021】
このように取付けると、図2の開放位置にあり且つ下側の部屋16を上側の部屋16から下向きに吊るすことを可能にするように上側の部屋14が垂直に保持された状態では、下側の部屋16の後パネルと上側の部屋14の前パネルは、ほぼ同一平面内で吊り下げられる傾向がある。更にまた、接続フラップの下部分110は、下側の部屋の側壁とほぼ等しい高さを有するように寸法決めされるのがよい。
【0022】
下側の部屋16はまた、上側の部屋14の受入れスロット84に対する下側の部屋16上の受入れスロット22の位置及び向きにおいて上側の部屋14とは異なる。受入れスロット84の前パネル82と比較して、下側の部屋16の受入れスロット22は、下側の部屋16の後パネル24に形成される。この場合、受入れスロット22の湾曲部分は、パッケージが図2及び3に示す向きであるときに受入れスロット84の湾曲部分と反対の方向に差向けられる。下側の部屋16が、図1に示す向きで上側の部屋14に隣接して折り畳まれたとき、湾曲部分は、それとカバーフラップ18の端部20とが係合できる方向に差向けられる。接続フラップ96に関して既に述べた相違点以外、横フラップ92、94及び底フラップ90を折り曲げて互いに取付けることは、上側の部屋14に関連して上述したことと同様の方法で行われる。
【0023】
別の実施形態を図9〜図12に示す。この実施形態と上述した第1の実施形態との間の主な相違は、カバーフラップの形状と上側の部屋及び下側の部屋の受入れスロットの位置とに関係している。図から分かるように、この実施形態のカバーフラップ120は、横方向に非対称である。図11に示すように、フラップ120は、一方の側が他方の側よりも背が高いので軸線130に対して対称ではない。その結果、下側の部屋の受入れスロット122は、カバーフラップ120の端部を受入れるための所定位置となるように一方の側部に向かってずらして配置(オフセット)されている。上側の部屋の受入れスロット124もこ同様にずらして配置されている。理解できるように、本発明の教示は、非対称を含む様々なタイプの異なる形状のカバーフラップ並びに異なる形状及び位置にある受入れスロットを有する他の構成にも適用されてもよい。更に、この非対称フラップのデザイン及びずらして配置された受入れスロットデザインは、ガムパッケージを含む他のタイプの菓子製品容器に適用されてもよい。例えば、図11に示すような単一の部屋のみを有するガムパッケージに使用されてもよい。非対称フラップは、パッケージの外側に載せる販促用材料のための追加スペース(又は異なる形状のスペース)を提供することができる。
【0024】
更に、このようなフラップ120(又は図1〜図6に示すフラップ18)は、フラップの下のパッケージの一部分を透かして見えるようにする1つ又は2つ以上の開口を含むように更に変形されても良い。例えば、閉じたカバーフラップの下のガム用部屋上のグラフィック又は他の販促材料は、フラップの1つ又は2つ以上の開口を通して見ることができる。また、ガム用部屋は、開口を貫通又は部分的に貫通して延びることのできる隆起特徴部を有していてもよい。1つの実施例において、グラフィックを見ること及び/又は隆起特徴部が突出することが可能な単一の円形開口があってもよい。
【0025】
別の変形形態(図示せず)として、上側の部屋14の底壁80の外面への取付けのために、接続フラップ96の上部分108の外面に接着剤112を塗布することによって、下側の部屋16を上側の部屋14に取付けてもよい。このように取付けると、図2の開放位置にあり且つ下側の部屋が上側の部屋から下方に吊下がることを可能にするように上側の部屋が垂直に保持された状態では、上側の部屋14及び下側の部屋16の後パネルは、はほぼ同一平面内で吊下がる傾向がある。従って、接続フラップの下部分110は、上側の部屋の側壁と下側の部屋の側壁との和にほぼ等しい高さを有するように寸法決めされるのがよい。
【0026】
典型的には、ガム製品を製造した後、冷却し、放置する。ガム製品をシート状に圧延し、これを帯状に切断して、これに切れ目を入れて個々のガム片にすることによって、板状ガム及び棒状ガムを作製する。個々の板状ガムを個別のパラフィン紙のシートで1つずつ包み、このようにして包んだ板状ガムの列を、フォイルハーフポーチ(図示せず)内に配置することが有用であることが判った。ガム用パッケージを、これと同時に組立てる。すなわち、板紙に印刷を施し、板紙を切断し、板紙に折り線を付ける。次いで、板紙を折り曲げ、充填し、組立て、閉鎖し、開封テープ付き透明フィルムを外側に取付ける。12個のこのようなパッケージを有する展示トレイを作製し、これらの展示トレイを透明フィルムで包み、次いで、これらをダンボール出荷容器内に置き、パレットに載せ、収縮包装する。次いで、これを倉庫に保管し、また配送センターに出荷する。
【0027】
幾つかの実施形態においては、板状ガムは、パッケージに接着又はその他の方法で取付けられてもよい。このことは、ガムがパッケージから抜け落ちること、変形例としてパッケージ内部で倒れることを防ぐことができる。このように、板状ガムは、パッケージに対し又はその内部に取出し可能に固着又は取付けられるのがよい。板状ガムをパッケージ内に接着することについては多くの可能性がある。1つの可能性は、板状ガムをパッケージ内に置く前に、フォイルハーフポーチ、紙又はプラスチックストリップ、ラップバンド、又はその他の種類のシート状材料(本明細書では総称して「シート」と称する)内又はその上に板状ガムを配置することである。シートは、1つの層を有していてもよいし、複数の層を有していてもよい。層の内の1つは、板状ガムがパッケージ内にあるときに板状ガムが吸収する湿気の量を低減する防湿材料を含むのがよい。
【0028】
シートを使用する変形形態として、シートを使用することなしに、板状ガムを直接パッケージ内に配置してもよい。板状ガムを直接パッケージ内に置く場合、これら(又はこれらの包装物)がパッケージに貼付けられてもよいし、変形例として、貼付けられなくてもよい。例えば、板状ガムは、パッケージの1つ又は2つ以上の内面にワックス又はその他の接着剤で付着させてもよい。ワックス又は接着剤は、2つ以上の板状ガムに付着させる接着剤の1つ又は2つ以上のストリップ又はバンドに含まれていてもよいし、変形例として設けられていてもよい。パッケージ自体は、板状ガムに付着させるために、その内面上にパラフィン又は他のワックス状材料を含んでいてもよい。変形例として、パッケージの1つ又は2つ以上の内面に複数のワックス又は接着スポット又は接着区域を形成してもよく、その各々は、板状ガムの1つ又は2つ以上に取付けられてもよいし、変形例として、板状ガムの周りの包装物に取付けられてもよい。板状ガムの周りに包装物が使用される場合、パッケージに板状ガムを付着させるのに使用される接着剤により、包装物をパッケージに付着させてもよい。接着接合は、包装物がパッケージから剥がれる可能性を抑制又は低減するのに十分な程度強くするのがよい。従って、板状ガムをパッケージ及び包装物から取外したときに、包装物はパッケージ内に留まる。変形例として、包装物とパッケージ間の接着接合は、包装物及び板状ガムをパッケージから取出すことができるが包装物内の板状ガムがパッケージから抜け落ちず又はパッケージ内で倒れないようにする程度の強さであってもよい。1つの可能性のある実施形態は、「接着剤フラップを有する板状ガムパッケージ」と題する2004年5月11日出願の米国仮特許出願第60/570,015号に説明され、Hoffman&Baron,LLPの法律事務所における整理番号1412−28Pとして特定され、これらの内容の全てを本明細書に援用する。
【0029】
更に別の変形形態として、板状ガムは、パッケージ内でシートが使用されるか否かに関係なく互いに付着させてもよい。例えば、板状ガム又はこれらの包装物が共に保持されるように、接着剤の小滴又はストリップを板状ガム又はこれらの包装物上に置いてもよい。接着剤の小滴又はストリップは、板状ガムの1つ又は2つ以上の側面上に置いてもよく、これらの板状ガムは、パッケージ内で互いに横に並べた構成で配置されるのがよい。同じ接着剤又は異なる接着剤を使用して、板状ガムをハウジング及び/又はシートに付着させてもよい。
【0030】
シートがある場合、或るタイプの低温又は高温硬化接着剤を用いて板状ガムをシートに付着させ、次いで、シートの外側部分をパッケージの内面又は壁に付着させてもよい。1つ又は2つ以上の接着剤のストリップ、スポット又はその他の領域を使用して、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面に付着させてもよい。変形例として、シートを、パッケージに付着させる必要はなく、単にパッケージの内部に置いてもよい。板状ガムをシートに付着させずにシートをパッケージに付着させることも望ましい。変形例として、シートをパッケージに付着させる必要はない。
【0031】
1つの可能性としては、シート及び板状ガムの両方をパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は壁に付着させてもよい。例えば、シート及び板状ガムをパッケージ内に置いたとき、板状ガム(又はこれらの包装物)の頂部がシートの縁部よりも上方に延びるように、即ち、板状ガムをシート上又はシート内に置いたときに板状ガムの一部分だけを覆うように、シート又はポーチを使用してもよい。接着剤のストリップを、パッケージのガム用部屋の後部内壁に且つポーチの上縁部とほぼ同じ位置又はこれを覆う位置に塗布するのがよい。接着剤のストリップが十分に大きい場合には、ポーチと板状ガムの頂部の両方をパッケージの内面に固着させてもよい。変形例として、板状ガム(又はこれらの包装物)をパッケージに付着させるものと、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内壁又は内表面に付着させるものといった接着剤の2つの異なるストリップを使用してもよい。接着剤のこれら2つのストリップは、パッケージの同じ後部内壁上に置くのがよく、変形例として、例えば一方をパッケージの後部内壁上に置いて板状ガムの頂部をパッケージの後部内壁に付着させ、他方をパッケージの前部内壁上に置いてシートをパッケージの前部内壁に付着させてもよい。1つの可能性のある実施形態が、「接着性固定部を有する板状ガムパッケージ」と題する2004年5月11日出願の米国仮特許出願第60/570,004号において説明され、且つ、Hoffman&Baron,LLPの法律事務所における整理番号1421−23Pとして特定され、これらの内容の全てを本明細書に援用する。
【0032】
この一般的な仕方に関して、幾つかの可能な変形形態が存在することを理解すべきである。更に、接着剤を帯状に塗布する必要はなく、他の形状又は配置としてもよい。ホットワックスは、接着剤のタイプの一例である。
【0033】
更に別の実施例として、接着剤を用いて、板状ガムをシートに付着させ、及び/又は、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は壁に付着させてもよい。異なるパッケージデザインについてのこのような構成は、「取出し可能に固定された消費製品を有するパッケージ」と題する米国特許公開第2003/0080020号(米国特許出願第10/003,336号)に記載されており、この内容の全てを本明細書に援用する。
【0034】
上述したパッケージデザインは、板状ガムに関連して説明してきたが、棒状ガム、押出しガム、粒状ガム、及びキャンディーコートされたガムに適用させてもよい。更に、各部屋は、わずかに1つの大きなガム片を保持してもよい。更に、本明細書で説明したパッケージデザインを用いて、他の種類の個々の消費製品(例えば、クッキー、チョコレートバー、タフィー、トフィー、フルーツロールアップス、その他)を保持してもよい。変形例として、写真、クーポン、チケット、切手、パズルピース、ゲームピース、その他のような非食用製品を販売、郵送、配送、又は保管するのに使用してもよい。パッケージ内の個々の物品は全て同じものであってもよいし、互いに組み立てることができる異なる物品であってもよいし、変形例として、食用製品の場合、異なる種類又は味であってもよい。また、パッケージを用いて、ピル、ビタミン剤、オーラルケアストリップ、その他のような医薬品又は栄養補助食品、変形例として咀嚼又は嚥下できない物品(例えば、噛みタバコ、歯周病用の鎮痛ストリップ、その他)を保管してもよい。
【0035】
理解できるように、このパッケージデザインには多くの利点がある。1つの利点は、互いに隣接した板状ガムの2つ又は3つ以上の列でなく、板状ガムの単一の列を有することに関する。この場合、一度に一片ずつ取出すことがより容易になり、残りの片がパッケージから抜け落ちる可能性が特に少ない。更に、このパッケージは、魅力的で見映えのよい外観を有しており、これは、ガム製品を他者と共有することを促進させることができる。更に、このパッケージは、確実に閉鎖され、ガム製品を完全に包装する。実施形態の各々においてこれらの利点の全てが必ずしも見出されるわけではない。
【0036】
添付の請求項の記載事項に加えて、本パッケージデザインの以下の側面は新規であると考えられる。即ち、部屋及び非対称フラップを有し、部屋は、上側の部屋と、上側の部屋に取付けられた下側の部屋とを有し、下側の部屋を上側の部屋に対して旋回させ、下側の部屋を上側の部屋と対向関係をなすように配置し、カバーフラップが下側の部屋の上に折り曲げられるように構成されたパッケージは新規と考えられる。
【0037】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋が前壁と後壁とを有し、カバーフラップが下側の部屋の後壁と開放可能に係合可能なパッケージは新規と考えられる。
【0038】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋の後壁が、カバーフラップの一部を選択的に受入れるように形成された受入れスロットを有するパッケージは新規と考えられる。
【0039】
また、前段落で定義されたパッケージであって、受入れスロットが軸線に対してずらして配置されるパッケージは新規と考えられる。
【0040】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋が、上側の部屋に対して開放可能に取付けられているパッケージは新規と考えられる。
【0041】
また、食用製品の小片を収容するためのパッケージであって、上側の部屋と下側の部屋とを含み、各部屋が、食用製品の個々の小片を複数個受入れて収容するように形成され、上側の部屋が、後壁、前壁、底壁、及び1対の横壁を含むその5つの辺上で少なくとも部分的に包装され、下側の部屋が、後壁、前壁、底壁、及び1対の横壁を含む5つの辺上で少なくとも部分的に包装され、上側の部屋及び下側の部屋が、フラップによって互いに接続され、カバーフラップが、上側の部屋の後壁から延び、両部屋が互いに対して旋回して対向する関係をなし、上側の部屋の前壁又は下側の部屋の後壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成され、カバーフラップは、それが両部屋から離れる方向に延びたとき、カバーフラップ、上側の部屋及び下側の部屋を貫いて延びる中央軸線に対して非対称であるパッケージは新規と考えられる。
【0042】
パッケージデザインに関する上記説明は、例証及び説明の目的で提示された。更に、本説明は、本明細書で開示された形態に本発明を限定するものではない。従って、上記の教示並びに関連分野の技能及び知見に相応する変形及び変更は、本発明の範囲内にある。本明細書で上記に説明された実施形態は、本発明の実施に関して知られた最良の方式を説明するものであり、当業者がこのような又は他の実施形態において、及びパッケージデザインの特定の適用又は用途によって要求される様々な変更を用いて本発明を利用可能にするものである。添付の請求項は、先行技術によって許容される範囲まで変形の実施形態を含むものと解釈されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】閉鎖位置におけるパッケージデザインの斜視図である。
【図2】個々にパッケージされた複数の板状ガムを収容した、開放位置における図1のパッケージデザインの斜視図である。
【図3】空の下側の部屋を分離した後の図1のパッケージデザインの斜視図である。
【図4】空の下側の部屋を除去した後、パッケージを閉じるために所定位置に差し込まれたカバーフラップを示す、図3のパッケージデザインの残り部分の斜視図である。
【図5】パッケージデザインの上側の部屋及びカバーフラップを形成するのに使用される第1の板紙ブランクの平面展開図である。
【図6】折り曲げられた横フラップと部分的に折り曲げられた底フラップとを示す、図5のブランクの斜視図である。
【図7】パッケージデザインの下側の部屋を形成するのに使用される第2の板紙ブランクの平面展開図である。
【図8】折り曲げられた横フラップ、部分的に折り曲げられた底フラップ、及び接着剤が塗布された状態で下に折り曲げられた接続フラップを示す、図7のブランクの斜視図である。
【図9】カバーフラップ及び受入れスロットの変形形状を示し、カバーフラップが受入れスロット内に差し込まれた、第2の実施形態のパッケージデザインの平面図である。
【図10】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて上向きに部分的に折り曲げられた、図9に示す第2の実施形態の平面図である。
【図11】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて下向きに折り曲げられ且つ下側の部屋が取外された、図9に示す第2の実施形態の平面図である。
【図12】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて上向きに折り曲げられ且つ下側の部屋が下方へ旋回され上側の部屋から垂下した、図9に示す第2の実施形態の底面図である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、「別々の部屋を有するパッケージデザイン」と題する2004年6月2日に出願された米国仮特許出願第60/576,122号に基づく優先権を主張し、その内容を本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、概略的には、チューインガム及びその他の製品用のパッケージに関し、より詳細には、チューインガム及びその他の製品用のパッケージの形状に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、様々な異なる形態のチューインガムを消費者が入手可能である。これらの形態は、棒状ガム、板状(slab)ガム、粒状ガム、押出しガム、及びその他を含む。棒状ガムは、長さ約6〜7cm、幅約1.5〜2cm、厚さ約0.2cmのサイズにすることができる。板状ガムは、長さ約4.5cm、幅約1.2cm、厚さ約0.3cmのサイズにすることができる。
【0004】
ガムのパッケージにも様々なタイプがあり、1つ又は2つ以上のガム形式に対して主に幾つかのタイプのパッケージが使用されている。板状ガムは、多くの場合、フォイルパッケージの状態で販売されている。元来、これらの板状ガム、場合によってはパッケージ当り5枚〜7枚の板状ガムがパッケージ内に並べて配列されていた。最近では、これらの板状ガムは、それらが対面するようにフォイルパッケージ内に配列され、14枚〜20枚の板状ガムが使い勝手のよいパッケージ内に収容されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、このようなパッケージが普及し、満足な結果が得られている。しかしながら、この方法には幾つかの欠点があることが分かった。これらの欠点は、パッケージを開封したとき、これを閉じるための好適な手段が無いことに関係している。通常、フォイルパッケージの一部は取外され、板状ガムを手に取ることができる。その後、パッケージをハンドバッグ、ジャケット、又はズボンのポケットに保管又は収容する。このようにして保管されている間、板状ガムの一部がパッケージから抜け落ちる場合がある。また、このようにして保管されている間、糸屑、埃、その他の異物がパッケージ内に混入する可能性が極めて高い。続いて、パッケージをハンドバッグ又はポケットから取出すとき、板状ガムの一部がパッケージから滑り出て、ハンドバッグ又はポケット内でバラバラになる可能性がある。また、パッケージは、それに混入又は付着する可能性のある異物のために、ハンドバッグ又はポケットから取出された時の外観が良くない場合がある。ガム製品を販売する人々は、ガムパッケージの内容物を他者と分け合う社会的側面を促進させるよう努めているので、これらの人々にとってこの点は重要である。
【0006】
更に、消費者に対するガム販売の一部として、異なるパッケージ形状を提供することが望ましい。この背景技術に対し、また先行技術の改良を目指して、ガム及び他の製品のパッケージデザインが開発されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前壁と後壁とを有し、食用製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋を含む、食用製品の小片を収容するためのパッケージが提供される。パッケージはまた、部屋の後壁から延び、部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成されたカバーフラップを含み、このカバーフラップを延ばしたとき、カバーフラップは、部屋及びカバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である。
【0008】
カバーフラップは、部屋の前壁と選択的に係合可能である。部屋の前壁は、カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように形成された受入れスロットを含むのがよい。受入れスロットは山形状であるのがよい。食用製品の小片は、例えば、個々の板状のチューイングガムである。
【0009】
また、前壁及び後壁を有し、製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋を含む、製品の小片を収容するためのパッケージが提供される。パッケージはまた、部屋の後壁から延び、部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成されたカバーフラップを含み、このカバーフラップを延ばしたとき、カバーフラップは、部屋及びカバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である。
【0010】
本発明の多数の追加の特徴及び利点は、以下の更に詳細な説明を検討すると当業者であれば明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
ここで、パッケージデザインの様々な関連する特徴を説明する助けとなる添付図面を参照する。本発明は、主として、ガムのパッケージに関して説明することになるが、本発明は、その他の適用例にも適用可能であることを明白に理解すべきであり、その他の適用例は、多数の別個の部屋が必要とされ又は望まれ、且つ、各部屋が1つ又は2つ以上の取出し可能な物のためのものである。この点に関して、ガムパッケージデザインの以下の説明を、例示及び説明の目的で提示する。更に以下の説明は、本発明を本明細書で開示される形態に限定するものではない。その結果、以下の教示及び関連技術の知見に基づく変形及び変更は、本発明のパッケージデザインの範囲内にある。更に、本明細書に記載した実施形態は、本発明の実施に関して知られる方式を説明するものであり、当業者がこのような又は他の実施形態において、及びパッケージデザインの特定の適用又は用途によって要求される様々な変更を用いて本発明を利用可能にするものである。
【0012】
このパッケージデザインは、2枚の板紙ブランク10、12(図5及び7)を使用し、これらのブランクには、その各々がチューインガム等の消費製品を収容するための部屋を形成するように折り曲げられる折り目が付けられる。ブランクの内の一方は上側の部屋14を形成し、ブランクの他方は、下側の部屋16を形成する。一方のブランク(又は部屋)は、他方に接着され、それをミシン目に沿って引き裂くことによって、一方を他方から容易に分離することができる。部屋14及び16は、最初にこのように取付けられ、一方と他方とが対向して置かれるように互いに折り曲げられ、且つ、端部20を有する上側の部屋14から延びるカバーフラップ18が下側の部屋16の後パネル24の受入れスロット22上に置かれた状態で提供される。消費者は、この端部20をスロット22内に差し込み、図1に示すコンパクトなパッケージ26を形成することができる。
【0013】
消費者は、購入後、透明フィルム(図示せず)をパッケージ18から取外し、フラップ18を持ち上げ、下側の部屋16を図2に示す位置まで下方に旋回させる。この位置において、消費者は、製品の板状ガム28を要求に応じて取出し、又は他者と分け合うことができる。次いでパッケージ26を、図1に示す元の配置に戻すことができる。消費者が望めば、始めに下側の部屋16から板状ガム28を消費し、次いで、下側の部屋16が空になったら、図3に示すように、パッケージをミシン目ラインに沿って引き裂くことによって、部屋14と16を互いから分離することができる。次に消費者は、所望であれば図4に示すように、カバーフラップ18を上側の部屋14の上方で下に折り曲げ、カバーフラップ18の端部20を上側の部屋14に形成された受入れスロット84に差込み、パッケージ26の上側の部屋14を、製品を全て消費するまでこの状態で継続して使用することができる。
【0014】
図5に示すように、第1の板紙ブランク10は、その一方の辺から延びるカバーフラップ18と、その反対側の辺から延びる底フラップ30とを有する。第1の板紙ブランク10の両側においては、1対の横フラップ32及び34が両方向に延びている。第1の板紙ブランク10の残りの中央部分は、上側の部屋14の後パネル35を形成する。第1の板紙ブランク10は、SBS(固体漂白サルフェート)板紙で構成されるが、これは1つには、この材料の折り曲げ特性が良好であるためである。変形例として、部屋14及び16は、塩化ポリビニール(PCV)等のその他の好適な任意の材料で構成されてもよい。板紙材料は、その外面上に白土(カオリン)エマルジョンコーティングを有し、その内面上にコーティングを有しないのがよい。コーティングは、板紙上への印刷能力を高め、この印刷は、以下で説明する裁断、折り目入れ、及び組立て工程の前に行うのがよい。印刷面には、ホログラフィー材料の積層体を付加してもよい。
【0015】
図5で見られるように、カバーフラップ18は、全体的に5つの側辺があり、折り線36に沿って定められた1つの辺と、直交する2つの側辺54、56と、これらの側辺54、56から延びてカバーフラップ18の端部20で交わる1対の頂辺58、60とを有する。底フラップ30は、折り線40によって定められる1辺と、1対の直交する2つの側辺62、64と、側辺62、64に直交する底辺66とを含む。横フラップ32、34は、互いに鏡像関係にあるので、横フラップ32についてのみ詳述する。横フラップ32は、上側の部屋14に対して横パネル68を形成することになる折り線42、52間にほぼ矩形の部分を含む。横フラップ32の残りの部分は、折り線42、52に沿って折り曲げられた後に前ウイング70を形成する。前ウイングは、ほぼ矩形の部分と、ほぼ矩形部分の上方に位置するほぼ三角形の部分とを含む。
【0016】
図5で理解できるように、第1の板紙ブランク10は、折り線36、38、40、42、44、46、48.50、52に沿って複数の箇所に折り目が入れられる。折り線36、38、40、42、44は、通常の折り線であり、ライン46、48.50、52は、カット折り線である。通常折り線は、整合する雄形チャネル及び雌形チャネルを有する工具を使用して板紙に形成される折り目であり、雄形チャネル及び雌形チャネルを両側から板紙ブランク10に押付けて材料(板紙)にV字形状を形成する。カット折り線は、上述した方法で折り目をつけるだけでなく、材料を完全に貫通した小さなスリットを折り線に沿って間隔を置いた箇所に形成する点で、通常折り線とは異なる。カット折り線は、通常折り線よりも折り曲げが容易な線を形成する。カット折り線の短所は、組み立てて閉じたときに外側から消費者の見える外観が通常折り線ほどすっきりとしていない点である。この理由により、図1に示すようにパッケージが完全に組み立てられたときに目に見えることになる線を、通常折り線にし、残りの折り線を、カット折り線にするのがよい。
【0017】
図5及び6に示すように、横フラップ32、34を、折り線42、52、38、48に沿って折り曲げ、前ウイング70を形成し、底フラップ30を、折り線40、50に沿って折り曲げ、底壁80及び前パネル82を形成する。次に、前パネルに面する前ウイングの表面及び/又は前ウイングに面する前パネルの一部分に接着剤(図示せず)を塗布し、前パネル82を前ウイング70に取付ける。このようにして、上側の部屋14が第1の板紙ブランク10から形成される。
【0018】
底フラップ30は、その前パネル82内に形成された受入れスロット84を含む。図4において、上側の部屋14は、カバーフラップ18の端部20が上側の部屋14の前パネル82上の受入れスロット84内に挿入された状態で示されている。理解できるように、この受入れスロット84は、下側の部屋16を取外したときにパッケージを閉じるために使用されるに過ぎない。
【0019】
第2の板紙ブランク12は、多くの点で第1の板紙ブランク10と同様である。第2の板紙ブランクは、同じ材料で構成され、その上に材料を印刷する能力を高めるために一方の面にクレイコーティングを有する。第2の板紙ブランク12もまた、第1の板紙ブランク10の底フラップ30及び横フラップ32、34と同様の底フラップ90及び横フラップ92、94を含む。第2の板紙ブランク12と第1の板紙ブランク10との間の主な相違は、第2の板紙ブランク12の接続フラップ96と、下側の部屋16の受入れスロット22とに関連している。
【0020】
第2の板紙ブランク12の接続フラップ96は、第1の板紙ブランク10のカバーフラップ18とは大きく異なる。接続フラップ96は、ほぼ矩形であって、その底辺の通常折り線98によって定められる1辺と、1対の側辺100、102と、頂辺104とを有する。孔付き折り線106が、接続フラップ96を上部分108と下部分110とに分ける。孔付き折り線106は、折り線と、一連の小孔とを含み、一連の小孔は、分離を望むまで上部分108と下部分110とを互いに保持するのに必要な紙の量だけを残すのに十分互いに近接している。分離を望むとき、この孔付き折り線106により取外しを可能にするので、顧客が上部分108と下部分110とをかなり容易に分離することができる。図2及び8に示すように、接続フラップ96の上部分108は、それを上側の部屋14の底壁80の外面に取付けるためにその内面に塗布された接着剤112を含む。これは、図1及び2に示されている。図3は、孔付き折り線106に沿って互いに分離された後の2つの部屋14及び16を示している。
【0021】
このように取付けると、図2の開放位置にあり且つ下側の部屋16を上側の部屋16から下向きに吊るすことを可能にするように上側の部屋14が垂直に保持された状態では、下側の部屋16の後パネルと上側の部屋14の前パネルは、ほぼ同一平面内で吊り下げられる傾向がある。更にまた、接続フラップの下部分110は、下側の部屋の側壁とほぼ等しい高さを有するように寸法決めされるのがよい。
【0022】
下側の部屋16はまた、上側の部屋14の受入れスロット84に対する下側の部屋16上の受入れスロット22の位置及び向きにおいて上側の部屋14とは異なる。受入れスロット84の前パネル82と比較して、下側の部屋16の受入れスロット22は、下側の部屋16の後パネル24に形成される。この場合、受入れスロット22の湾曲部分は、パッケージが図2及び3に示す向きであるときに受入れスロット84の湾曲部分と反対の方向に差向けられる。下側の部屋16が、図1に示す向きで上側の部屋14に隣接して折り畳まれたとき、湾曲部分は、それとカバーフラップ18の端部20とが係合できる方向に差向けられる。接続フラップ96に関して既に述べた相違点以外、横フラップ92、94及び底フラップ90を折り曲げて互いに取付けることは、上側の部屋14に関連して上述したことと同様の方法で行われる。
【0023】
別の実施形態を図9〜図12に示す。この実施形態と上述した第1の実施形態との間の主な相違は、カバーフラップの形状と上側の部屋及び下側の部屋の受入れスロットの位置とに関係している。図から分かるように、この実施形態のカバーフラップ120は、横方向に非対称である。図11に示すように、フラップ120は、一方の側が他方の側よりも背が高いので軸線130に対して対称ではない。その結果、下側の部屋の受入れスロット122は、カバーフラップ120の端部を受入れるための所定位置となるように一方の側部に向かってずらして配置(オフセット)されている。上側の部屋の受入れスロット124もこ同様にずらして配置されている。理解できるように、本発明の教示は、非対称を含む様々なタイプの異なる形状のカバーフラップ並びに異なる形状及び位置にある受入れスロットを有する他の構成にも適用されてもよい。更に、この非対称フラップのデザイン及びずらして配置された受入れスロットデザインは、ガムパッケージを含む他のタイプの菓子製品容器に適用されてもよい。例えば、図11に示すような単一の部屋のみを有するガムパッケージに使用されてもよい。非対称フラップは、パッケージの外側に載せる販促用材料のための追加スペース(又は異なる形状のスペース)を提供することができる。
【0024】
更に、このようなフラップ120(又は図1〜図6に示すフラップ18)は、フラップの下のパッケージの一部分を透かして見えるようにする1つ又は2つ以上の開口を含むように更に変形されても良い。例えば、閉じたカバーフラップの下のガム用部屋上のグラフィック又は他の販促材料は、フラップの1つ又は2つ以上の開口を通して見ることができる。また、ガム用部屋は、開口を貫通又は部分的に貫通して延びることのできる隆起特徴部を有していてもよい。1つの実施例において、グラフィックを見ること及び/又は隆起特徴部が突出することが可能な単一の円形開口があってもよい。
【0025】
別の変形形態(図示せず)として、上側の部屋14の底壁80の外面への取付けのために、接続フラップ96の上部分108の外面に接着剤112を塗布することによって、下側の部屋16を上側の部屋14に取付けてもよい。このように取付けると、図2の開放位置にあり且つ下側の部屋が上側の部屋から下方に吊下がることを可能にするように上側の部屋が垂直に保持された状態では、上側の部屋14及び下側の部屋16の後パネルは、はほぼ同一平面内で吊下がる傾向がある。従って、接続フラップの下部分110は、上側の部屋の側壁と下側の部屋の側壁との和にほぼ等しい高さを有するように寸法決めされるのがよい。
【0026】
典型的には、ガム製品を製造した後、冷却し、放置する。ガム製品をシート状に圧延し、これを帯状に切断して、これに切れ目を入れて個々のガム片にすることによって、板状ガム及び棒状ガムを作製する。個々の板状ガムを個別のパラフィン紙のシートで1つずつ包み、このようにして包んだ板状ガムの列を、フォイルハーフポーチ(図示せず)内に配置することが有用であることが判った。ガム用パッケージを、これと同時に組立てる。すなわち、板紙に印刷を施し、板紙を切断し、板紙に折り線を付ける。次いで、板紙を折り曲げ、充填し、組立て、閉鎖し、開封テープ付き透明フィルムを外側に取付ける。12個のこのようなパッケージを有する展示トレイを作製し、これらの展示トレイを透明フィルムで包み、次いで、これらをダンボール出荷容器内に置き、パレットに載せ、収縮包装する。次いで、これを倉庫に保管し、また配送センターに出荷する。
【0027】
幾つかの実施形態においては、板状ガムは、パッケージに接着又はその他の方法で取付けられてもよい。このことは、ガムがパッケージから抜け落ちること、変形例としてパッケージ内部で倒れることを防ぐことができる。このように、板状ガムは、パッケージに対し又はその内部に取出し可能に固着又は取付けられるのがよい。板状ガムをパッケージ内に接着することについては多くの可能性がある。1つの可能性は、板状ガムをパッケージ内に置く前に、フォイルハーフポーチ、紙又はプラスチックストリップ、ラップバンド、又はその他の種類のシート状材料(本明細書では総称して「シート」と称する)内又はその上に板状ガムを配置することである。シートは、1つの層を有していてもよいし、複数の層を有していてもよい。層の内の1つは、板状ガムがパッケージ内にあるときに板状ガムが吸収する湿気の量を低減する防湿材料を含むのがよい。
【0028】
シートを使用する変形形態として、シートを使用することなしに、板状ガムを直接パッケージ内に配置してもよい。板状ガムを直接パッケージ内に置く場合、これら(又はこれらの包装物)がパッケージに貼付けられてもよいし、変形例として、貼付けられなくてもよい。例えば、板状ガムは、パッケージの1つ又は2つ以上の内面にワックス又はその他の接着剤で付着させてもよい。ワックス又は接着剤は、2つ以上の板状ガムに付着させる接着剤の1つ又は2つ以上のストリップ又はバンドに含まれていてもよいし、変形例として設けられていてもよい。パッケージ自体は、板状ガムに付着させるために、その内面上にパラフィン又は他のワックス状材料を含んでいてもよい。変形例として、パッケージの1つ又は2つ以上の内面に複数のワックス又は接着スポット又は接着区域を形成してもよく、その各々は、板状ガムの1つ又は2つ以上に取付けられてもよいし、変形例として、板状ガムの周りの包装物に取付けられてもよい。板状ガムの周りに包装物が使用される場合、パッケージに板状ガムを付着させるのに使用される接着剤により、包装物をパッケージに付着させてもよい。接着接合は、包装物がパッケージから剥がれる可能性を抑制又は低減するのに十分な程度強くするのがよい。従って、板状ガムをパッケージ及び包装物から取外したときに、包装物はパッケージ内に留まる。変形例として、包装物とパッケージ間の接着接合は、包装物及び板状ガムをパッケージから取出すことができるが包装物内の板状ガムがパッケージから抜け落ちず又はパッケージ内で倒れないようにする程度の強さであってもよい。1つの可能性のある実施形態は、「接着剤フラップを有する板状ガムパッケージ」と題する2004年5月11日出願の米国仮特許出願第60/570,015号に説明され、Hoffman&Baron,LLPの法律事務所における整理番号1412−28Pとして特定され、これらの内容の全てを本明細書に援用する。
【0029】
更に別の変形形態として、板状ガムは、パッケージ内でシートが使用されるか否かに関係なく互いに付着させてもよい。例えば、板状ガム又はこれらの包装物が共に保持されるように、接着剤の小滴又はストリップを板状ガム又はこれらの包装物上に置いてもよい。接着剤の小滴又はストリップは、板状ガムの1つ又は2つ以上の側面上に置いてもよく、これらの板状ガムは、パッケージ内で互いに横に並べた構成で配置されるのがよい。同じ接着剤又は異なる接着剤を使用して、板状ガムをハウジング及び/又はシートに付着させてもよい。
【0030】
シートがある場合、或るタイプの低温又は高温硬化接着剤を用いて板状ガムをシートに付着させ、次いで、シートの外側部分をパッケージの内面又は壁に付着させてもよい。1つ又は2つ以上の接着剤のストリップ、スポット又はその他の領域を使用して、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面に付着させてもよい。変形例として、シートを、パッケージに付着させる必要はなく、単にパッケージの内部に置いてもよい。板状ガムをシートに付着させずにシートをパッケージに付着させることも望ましい。変形例として、シートをパッケージに付着させる必要はない。
【0031】
1つの可能性としては、シート及び板状ガムの両方をパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は壁に付着させてもよい。例えば、シート及び板状ガムをパッケージ内に置いたとき、板状ガム(又はこれらの包装物)の頂部がシートの縁部よりも上方に延びるように、即ち、板状ガムをシート上又はシート内に置いたときに板状ガムの一部分だけを覆うように、シート又はポーチを使用してもよい。接着剤のストリップを、パッケージのガム用部屋の後部内壁に且つポーチの上縁部とほぼ同じ位置又はこれを覆う位置に塗布するのがよい。接着剤のストリップが十分に大きい場合には、ポーチと板状ガムの頂部の両方をパッケージの内面に固着させてもよい。変形例として、板状ガム(又はこれらの包装物)をパッケージに付着させるものと、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内壁又は内表面に付着させるものといった接着剤の2つの異なるストリップを使用してもよい。接着剤のこれら2つのストリップは、パッケージの同じ後部内壁上に置くのがよく、変形例として、例えば一方をパッケージの後部内壁上に置いて板状ガムの頂部をパッケージの後部内壁に付着させ、他方をパッケージの前部内壁上に置いてシートをパッケージの前部内壁に付着させてもよい。1つの可能性のある実施形態が、「接着性固定部を有する板状ガムパッケージ」と題する2004年5月11日出願の米国仮特許出願第60/570,004号において説明され、且つ、Hoffman&Baron,LLPの法律事務所における整理番号1421−23Pとして特定され、これらの内容の全てを本明細書に援用する。
【0032】
この一般的な仕方に関して、幾つかの可能な変形形態が存在することを理解すべきである。更に、接着剤を帯状に塗布する必要はなく、他の形状又は配置としてもよい。ホットワックスは、接着剤のタイプの一例である。
【0033】
更に別の実施例として、接着剤を用いて、板状ガムをシートに付着させ、及び/又は、シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は壁に付着させてもよい。異なるパッケージデザインについてのこのような構成は、「取出し可能に固定された消費製品を有するパッケージ」と題する米国特許公開第2003/0080020号(米国特許出願第10/003,336号)に記載されており、この内容の全てを本明細書に援用する。
【0034】
上述したパッケージデザインは、板状ガムに関連して説明してきたが、棒状ガム、押出しガム、粒状ガム、及びキャンディーコートされたガムに適用させてもよい。更に、各部屋は、わずかに1つの大きなガム片を保持してもよい。更に、本明細書で説明したパッケージデザインを用いて、他の種類の個々の消費製品(例えば、クッキー、チョコレートバー、タフィー、トフィー、フルーツロールアップス、その他)を保持してもよい。変形例として、写真、クーポン、チケット、切手、パズルピース、ゲームピース、その他のような非食用製品を販売、郵送、配送、又は保管するのに使用してもよい。パッケージ内の個々の物品は全て同じものであってもよいし、互いに組み立てることができる異なる物品であってもよいし、変形例として、食用製品の場合、異なる種類又は味であってもよい。また、パッケージを用いて、ピル、ビタミン剤、オーラルケアストリップ、その他のような医薬品又は栄養補助食品、変形例として咀嚼又は嚥下できない物品(例えば、噛みタバコ、歯周病用の鎮痛ストリップ、その他)を保管してもよい。
【0035】
理解できるように、このパッケージデザインには多くの利点がある。1つの利点は、互いに隣接した板状ガムの2つ又は3つ以上の列でなく、板状ガムの単一の列を有することに関する。この場合、一度に一片ずつ取出すことがより容易になり、残りの片がパッケージから抜け落ちる可能性が特に少ない。更に、このパッケージは、魅力的で見映えのよい外観を有しており、これは、ガム製品を他者と共有することを促進させることができる。更に、このパッケージは、確実に閉鎖され、ガム製品を完全に包装する。実施形態の各々においてこれらの利点の全てが必ずしも見出されるわけではない。
【0036】
添付の請求項の記載事項に加えて、本パッケージデザインの以下の側面は新規であると考えられる。即ち、部屋及び非対称フラップを有し、部屋は、上側の部屋と、上側の部屋に取付けられた下側の部屋とを有し、下側の部屋を上側の部屋に対して旋回させ、下側の部屋を上側の部屋と対向関係をなすように配置し、カバーフラップが下側の部屋の上に折り曲げられるように構成されたパッケージは新規と考えられる。
【0037】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋が前壁と後壁とを有し、カバーフラップが下側の部屋の後壁と開放可能に係合可能なパッケージは新規と考えられる。
【0038】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋の後壁が、カバーフラップの一部を選択的に受入れるように形成された受入れスロットを有するパッケージは新規と考えられる。
【0039】
また、前段落で定義されたパッケージであって、受入れスロットが軸線に対してずらして配置されるパッケージは新規と考えられる。
【0040】
また、前段落で定義されたパッケージであって、下側の部屋が、上側の部屋に対して開放可能に取付けられているパッケージは新規と考えられる。
【0041】
また、食用製品の小片を収容するためのパッケージであって、上側の部屋と下側の部屋とを含み、各部屋が、食用製品の個々の小片を複数個受入れて収容するように形成され、上側の部屋が、後壁、前壁、底壁、及び1対の横壁を含むその5つの辺上で少なくとも部分的に包装され、下側の部屋が、後壁、前壁、底壁、及び1対の横壁を含む5つの辺上で少なくとも部分的に包装され、上側の部屋及び下側の部屋が、フラップによって互いに接続され、カバーフラップが、上側の部屋の後壁から延び、両部屋が互いに対して旋回して対向する関係をなし、上側の部屋の前壁又は下側の部屋の後壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように形成され、カバーフラップは、それが両部屋から離れる方向に延びたとき、カバーフラップ、上側の部屋及び下側の部屋を貫いて延びる中央軸線に対して非対称であるパッケージは新規と考えられる。
【0042】
パッケージデザインに関する上記説明は、例証及び説明の目的で提示された。更に、本説明は、本明細書で開示された形態に本発明を限定するものではない。従って、上記の教示並びに関連分野の技能及び知見に相応する変形及び変更は、本発明の範囲内にある。本明細書で上記に説明された実施形態は、本発明の実施に関して知られた最良の方式を説明するものであり、当業者がこのような又は他の実施形態において、及びパッケージデザインの特定の適用又は用途によって要求される様々な変更を用いて本発明を利用可能にするものである。添付の請求項は、先行技術によって許容される範囲まで変形の実施形態を含むものと解釈されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】閉鎖位置におけるパッケージデザインの斜視図である。
【図2】個々にパッケージされた複数の板状ガムを収容した、開放位置における図1のパッケージデザインの斜視図である。
【図3】空の下側の部屋を分離した後の図1のパッケージデザインの斜視図である。
【図4】空の下側の部屋を除去した後、パッケージを閉じるために所定位置に差し込まれたカバーフラップを示す、図3のパッケージデザインの残り部分の斜視図である。
【図5】パッケージデザインの上側の部屋及びカバーフラップを形成するのに使用される第1の板紙ブランクの平面展開図である。
【図6】折り曲げられた横フラップと部分的に折り曲げられた底フラップとを示す、図5のブランクの斜視図である。
【図7】パッケージデザインの下側の部屋を形成するのに使用される第2の板紙ブランクの平面展開図である。
【図8】折り曲げられた横フラップ、部分的に折り曲げられた底フラップ、及び接着剤が塗布された状態で下に折り曲げられた接続フラップを示す、図7のブランクの斜視図である。
【図9】カバーフラップ及び受入れスロットの変形形状を示し、カバーフラップが受入れスロット内に差し込まれた、第2の実施形態のパッケージデザインの平面図である。
【図10】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて上向きに部分的に折り曲げられた、図9に示す第2の実施形態の平面図である。
【図11】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて下向きに折り曲げられ且つ下側の部屋が取外された、図9に示す第2の実施形態の平面図である。
【図12】カバーフラップが受入れスロットから抜取られて上向きに折り曲げられ且つ下側の部屋が下方へ旋回され上側の部屋から垂下した、図9に示す第2の実施形態の底面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用製品の小片を収容するためのパッケージであって、
前壁及び後壁を有し、食用製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋と、
前記部屋の後壁から延び、前記部屋の前壁の少なくとも一部の上に折り曲げられるように構成されたカバーフラップと、を有し、
前記カバーフラップを延ばしたとき、前記カバーフラップは、前記部屋と前記カバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である、パッケージ。
【請求項2】
前記カバーフラップは、前記部屋の前壁と選択的に係合可能である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記部屋の前壁は、前記カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように構成された受入れスロットを有する、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記受入れスロットは、前記軸線に対してずらして配置される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記受入れスロットは山形状である、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記食用製品の小片は、個々の板状のチューインガムである、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
製品の小片を収容するためのパッケージであって、
前壁及び後壁を有し、製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋と、
前記部屋の後壁から延び、前記部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように構成されたカバーフラップと、を有し、
前記カバーフラップを延ばしたとき、前記カバーフラップは、前記部屋と前記カバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である、パッケージ。
【請求項8】
前記カバーフラップは、前記部屋の前壁と選択的に係合可能である、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記部屋の前壁は、前記カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように構成された受入れスロットを有する、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記受入れスロットは、前記軸線に対してずらして配置される、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記受入れスロットは山形状である、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項12】
食用製品の前記小片は、個々の板状のチューインガムである、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項1】
食用製品の小片を収容するためのパッケージであって、
前壁及び後壁を有し、食用製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋と、
前記部屋の後壁から延び、前記部屋の前壁の少なくとも一部の上に折り曲げられるように構成されたカバーフラップと、を有し、
前記カバーフラップを延ばしたとき、前記カバーフラップは、前記部屋と前記カバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である、パッケージ。
【請求項2】
前記カバーフラップは、前記部屋の前壁と選択的に係合可能である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記部屋の前壁は、前記カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように構成された受入れスロットを有する、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記受入れスロットは、前記軸線に対してずらして配置される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記受入れスロットは山形状である、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記食用製品の小片は、個々の板状のチューインガムである、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
製品の小片を収容するためのパッケージであって、
前壁及び後壁を有し、製品の個々の小片を複数個、受入れて収容するように形成された部屋と、
前記部屋の後壁から延び、前記部屋の前壁の少なくとも一部分の上に折り曲げられるように構成されたカバーフラップと、を有し、
前記カバーフラップを延ばしたとき、前記カバーフラップは、前記部屋と前記カバーフラップを貫いて延びる軸線に対して非対称である、パッケージ。
【請求項8】
前記カバーフラップは、前記部屋の前壁と選択的に係合可能である、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記部屋の前壁は、前記カバーフラップの一部分を選択的に受入れるように構成された受入れスロットを有する、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記受入れスロットは、前記軸線に対してずらして配置される、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記受入れスロットは山形状である、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項12】
食用製品の前記小片は、個々の板状のチューインガムである、請求項7に記載のパッケージ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2008−501586(P2008−501586A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515424(P2007−515424)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/018857
【国際公開番号】WO2005/120989
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506043321)キャドバリー アダムズ ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/018857
【国際公開番号】WO2005/120989
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506043321)キャドバリー アダムズ ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (4)
【Fターム(参考)】
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