説明

落差利用水車伝動装置

【課題】昔から水で水車を回転して電気エネルギーを得る技術はあった。化石燃料を使う発電業界では大気汚染地球温暖化問題を解消できません。再生可能な水を使い水車の回転を利用した新たな技術開発をして、自然エネルギー産業を創る課題がある。
【解決手段】高低差を利用する。排水槽2,給水槽1を設けU字型導水管3で結び導水管の間に複数の水車4を
設け歯車8を駆動する。排水槽2から給水槽1へ揚水ポンプで揚水する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水車を水で駆動回転させて、水車と同軸の歯車に回転エネルギーを伝動する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
川の急流で回転する水車や、ダムの水力発電に使われる羽根車(水車)等、従来からある水と水車で行われる回転伝動技術であり、公知されている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【特許文献】 特許公開2008−256329 公報 特許公開2005−069517 公報 特許公開2001−289533 公報 特許公開2001−248942 公報 特許公開 平10−030812 公報 特許公開 平10−019244 公報 特許公開 平05−179327 公報 特許公表2000−504075 公報 特許公表 平11−507423 公報 実用新案公開05−028027 公報
【0004】
【非特許文献】
【非特許文献】 佐藤正和著 エネルギー kkナツメ社出版 2000年11月9日発行 p12 p72〜73 p118〜119 千矢博道著 小型水力発電入門 パワー社出版 1992年9月10日発行 p60〜82 p105〜107 藤原良樹 細川よし延共著 小型水車製作ガイドブック パワー社出版 1998年7月20日発行 p1〜96 竹尾敬三著 小型水力発電機製作所ガイドブック パワー社出版1999年3月25日発行 p1〜120 小町 弘 吉田裕亮著 絵とき 機械工学のやさしい知識 kkオーム社 平成18年1月20日発行 p155〜p158
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
大気汚染問題、地球温暖化問題、又最近石油燃料の価格の高騰、将来的には枯渇問題、東北震災後の電気不足が確実になり、全国的に節電一色の毎日、産業生産の将来、日常生活の今後が不安である等、日本の自然エネルギーへの関心を高める課題がある。
【0006】
再生可能なエネルギーの利用を20%に引き上げるという政策を発表したことにも応えたい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は高低差を利用して、水と水車の発電技術であるダムの仕組みを、そのまま小さくして家庭用、小規模企業の現場で、安心、安全、安価な再生可能なエネルギーである水を利用して、電気エネルギーを得る原動機を提供する。
【発明の効果】
【0008】
水を使用するので大気汚染、大きくは地球温暖化問題、又最近石油燃料の価格の高騰将来的には石油の枯渇問題、今全国的に節電一色で、産業生産また日常生活に不便ゆとりが無い等、問題の解決に少しでも貢献する効果がある。
【0009】
最近国の政策として、再生可能なエネルギーの利用を20%に引き上げると発表された。この政策の実現にも少し役立つと思う。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 落差利用水車伝動装置 正面図
【図2】 落差利用水車伝動装置 側面図
【図3】 伝動装置 給水槽と排水槽との関係図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
製作に実施使用する構成部品、組み立て位置、その仕事について説明する。
上から順次に、給水を目的とする給水槽(1)。その給水槽(1)の底面に、適正な位置につけられた2つの給水口(6)を開口する。
【0013】
その下に排水槽(2)を密着して2層に重ねて固定、排水槽(2)の天井部分と底面に、上の給水槽(1)の底面の給水口(6)に重なる天井部分と底面に2個ずつを開口する。又別に同じ排水槽(2)の底面部分の適正な位置に排水口(7)2個を開口する。
【0014】
水車(4)を回す水を流す導水管(配管)(3)はU字型で、U字形の右側を水の流れ落ちる側、U字型の左側を水が上る側として位置、排水側導水管(15)は排水槽(2)の開口部から密着接合して延長し、給水側の導水管(14)は、給水槽(1)の底面の開口部に密着接合して延長、排水槽(2)の天井と底面の開口部をトンネル状に貫通させて,通過させて延長。
【0015】
延長された左右(14)(15)の導水管をU字型の配管で1本に連結接合する。
【0016】
左右(14)(15)の導水管の間で水車(4)が水で回転するよう決められた適正な位置に、水車(4)を複数配置固定する。 この作業では左右2本の導水管(3×2)で、8個の風車(4)が固定使用される。 大型を希望の時は導水管の延長と、風車の数を増やせば良い。 始動は商用電源を使用。
【0017】
給水槽(1)の給水口(6)から給水側導水管(14)へ水が流れ落ちると、水車(4)が水の流れる方向に回転する。 流れ落ちた水は反転し上に流れて、排水槽(2)に入る。 給水側に高圧ポンプで、流水に水圧を加えると一層効果的である。
【0018】
水の特質として、凹状の口の開いたガラス容器の片方から水を入れると、もう一方の空間に水が流れて左右同じ水の高さを維持しようとする表面張力の性質を利用する。
【0019】
導水管(3)に回転するよう固定された水車(4)が流れる水で回転、水車(4)の回転軸(5)と同軸の歯車(A)(8)が回転、歯車(A)に接触している歯車(B)(9)と、歯車(B)と同軸の歯車(C)(10)が同時に回転する。
歯車(C)(10)2個と原動機(13)をベルトで連結、回転すると発電する。
【0020】
排水槽(2)から給水槽(1)に高圧、揚水ポンプ(11)を使用して揚水する。
使用する水は、水道水と雨水を使いエコになるようにする。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明の落差利用水車伝動装置で水と水車の回転運動を利用、原動機として使用される。 震災後の電気事情は電気不足で、全国的に節電一色になり、その解消に再生可能なエネルギーを使って自家製の電気を作り、電気会社に売電する時代がきて、高い石油もいらない将来にする。 自然エネルギーへの関心が高まり、電気は単独で発電システムを持つ時代が来る。
【符号の説明】
【0022】
1 給水槽
2 排水槽
3 導水管
4 水車
5 水車回転軸
6 給水口 (6個)
7 排水口 (2個)
8 歯車(A) 水車と回転同軸
9 歯車(10),(11)の回転軸
10 歯車(B) 歯車(C)と同軸
11 歯車(C) 歯車(B)と同軸
12 揚水ポンプ
13 伝動ベルト
14 原動機
15 給水側導水管
16 排水側導水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱形の給水を目的とする給水槽。 給水槽の底面の適正な位置に、2つの給水口を開口する。 給水槽の下に同じ大きさの排水槽を密着して2層に重ねて固定、排水槽の天井部分と、底面に給水槽の底面の給水口に合わせて、同じ大きさの給水口(4つ)と、又別に排水槽の底面の適正な位置に同じ大きさの排水口を開口(2個)する。 給水側導水管は給水槽の底面の開口部に密着接合した後、排水槽の天井と底面の開口部をトンネル状に貫通し延長して、別に排水槽の開口部に密着接合し、延長された排水側導水管と1本に連結する。 導水管は左右で2本になり、給水側2本、排水側2本になる。 U字型の両導水管の各々に、左右縦中間の適正な位置に水車が回転するように固定する。
導水管(配管)はU字型で、U字型の給水側の導水管内は水の流れ落ちる方で、流れる水が水車の右側半分を回転する。 U字型の排水側の導水管内の水は上に登りながら、水車の左側半分を回転して排水槽に入る。排水槽の水は、ポンプで給水槽に循環使用される。水が流れて水車が回転すると、水車と同軸の歯車(A)が回転、歯車(A)に接触している歯車(B)と、同軸の歯車(C)が同時に回転して、2個の歯車(C)にベルトで連結した電動機が回転することを特徴とする落差利用水車伝動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−57306(P2013−57306A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209827(P2011−209827)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【特許番号】特許第5093704号(P5093704)
【特許公報発行日】平成24年12月12日(2012.12.12)
【出願人】(592210751)
【Fターム(参考)】