説明

葉書読取装置

【課題】プレゼントキャンペーンなどの応募葉書のデータ管理に寄与することができる構造の葉書読取装置を提供する。
【解決手段】葉書搬送機構110により搬送される応募葉書Pの表面からコード読取部120によりユニークコードが読取走査されて固有の識別データが生成され、搬送される応募葉書Pの表面から表面読取部130により表面画像が読み取られ、搬送される応募葉書Pの裏面から裏面読取部140により裏面画像が読み取られる。読み取られた表面画像と裏面画像とに識別付与部150により識別データが個々に付与されるので、応募葉書Pの表面画像と裏面画像とが個々に付与された識別データにより管理される。応募葉書Pの表面に印刷されているユニークコードは、例えば、郵送元などを反映しているので、そのユニークコードから生成される識別データも郵送元などを反映したものとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、葉書から画像を読み取る葉書読取装置に関し、特に、表面に郵送先が表記されていて裏面に応募資格が表記されている応募葉書から画像を読み取る葉書読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、企業が応募葉書によるプレゼントキャンペーンなどを実施することがある。このような場合、応募葉書として私信用の官製葉書が使用されることもあるが、企業が専用の応募葉書を用意することが一般的となっている。
【0003】
このような応募葉書は、抽選などの作業を容易とするため、私信葉書とは相違して、その表面および裏面に必要事項が事前に印刷されている。例えば、このような応募葉書は、表面の上部に郵送先が事前に印刷されている。
【0004】
また、表面の下部などに郵送元や年齢などの個人情報の記入欄が所定フォーマットで印刷されている。さらに、裏面には応募資格となるキャンペーンシールの貼付欄などが所定フォーマットで印刷されている。
【0005】
そこで、応募者は、上述のような応募葉書の表面の記入欄に必要事項を記入するとともに裏面にキャンペーンシールを貼付する。そして、この応募葉書を応募者が発送すると、その応募葉書は表面に印刷されている郵送先に対応してプレゼントキャンペーンの実施企業や代行業者まで郵送される。
【0006】
すると、その代行業者などでは、応募葉書の表面の個人情報と裏面の応募資格とが確認され、この確認された応募葉書が対象として抽選が実施される。ただし、代行業者などに収集される応募葉書の枚数は膨大である。そこで、その確認などを容易とするための各種の提案がある。
【0007】
例えば、封書書類と単葉書類の両方を受入れ、単葉書類を整合、種別し、識別情報を印加して、その情報を磁気走査して読み取り、さらに単葉書類の片面、あるいは両面の画像を読み取る書類処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、葉書の表裏面の画像データを読み取り、テキストデータを生成し、画像データとともにテキストデータを一覧表示し、指定により画像データの拡大表示機能を有する葉書データ管理システムも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
さらに、この特許文献2には、葉書の表原稿に対応する画像データと、裏原稿に対応する画像データとをそれぞれ読み取ることによる表裏面の画像データ対を一つの画像データとして記憶させることも開示されている。
【0010】
また、スキャナの読取り面に載置した複数枚の葉書画像データを一枚毎の葉書画像データとして分割し、表面画像データと裏面画像データとを区別して一つの管理データとして取り込む画像処理装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0011】
さらに、この特許文献3には、表原稿をスキャナで読み取り後、葉書原稿を裏返し、今度は裏原稿をスキャナで読み取ることも開示されている。
【特許文献1】特開平07−049976号公報
【特許文献2】特開2003−016111号公報
【特許文献3】特開2003−016424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、前述のように膨大な枚数の応募葉書の表面と裏面から必要な情報を収集して管理することは、上述した特許文献1ないし3の何れの装置でも困難である。つまり、膨大な枚数の応募葉書から情報を収集するためには、応募葉書を高速に発送して情報を読み取る必要がある。
【0013】
一方、応募葉書は表面と裏面との両方に必要な情報が存在する。このため、表面を読み取った応募葉書を反転させて裏面を読み取る構造では、膨大な枚数の応募葉書の表面と裏面から必要な情報を取得することが困難である。
【0014】
現在、単票の両面から画像データを略同時に読み取る画像読取装置はある。このような画像読取装置で応募葉書の両面から画像を読み取り、シリアルナンバなどを付与することは可能である。
【0015】
しかし、この場合のシリアルナンバは応募葉書の郵送元などの内容を一切反映していない。このため、応募葉書を郵送元に基づいて集計するような場合には、表面画像からOCR処理などで郵送元のテキストデータを生成する必要がある。
【0016】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、応募葉書の表面画像と裏面画像とを管理することができ、その管理に郵送元などを反映させることもできる葉書読取装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の葉書読取装置は、表面に少なくとも郵送先が表記されているとともにユニークコードが印刷されていて裏面に少なくとも応募資格が表記されている応募葉書を搬送する葉書搬送機構と、搬送される応募葉書の表面からユニークコードを読取走査して固有の識別データを生成するコード読取部と、搬送される応募葉書の表面から表面画像を読み取る表面読取部と、搬送される応募葉書の裏面から裏面画像を読み取る裏面読取部と、読み取られた表面画像と裏面画像とに識別データを個々に付与する識別付与部と、を有する。
【0018】
従って、本発明の葉書読取装置では、葉書搬送機構により搬送される応募葉書の表面からコード読取部によりユニークコードが読取走査されて固有の識別データが生成される。さらに、搬送される応募葉書の表面から表面読取部により表面画像が読み取られ、搬送される応募葉書の裏面から裏面読取部により裏面画像が読み取られる。そして、読み取られた表面画像と裏面画像とに識別付与部により識別データが個々に付与される。このため、応募葉書の表面画像と裏面画像とが個々に付与された識別データにより管理される。応募葉書の表面に印刷されているユニークコードは、例えば、郵送元などを反映しているので、そのユニークコードから生成される識別データも郵送元などを反映したものとすることができる。
【0019】
本発明の葉書処理システムは、本発明の葉書読取装置と、識別データが個々に付与された表面画像と裏面画像とを保持するデータ保持部と、識別データに基づいて表面画像と裏面画像とを読み出すデータ読出部と、を有する。
【0020】
従って、本発明の葉書処理システムでは、本発明の葉書読取装置で読み取られて識別データが個々に付与された表面画像と裏面画像とがデータ保持部により保持される。その表面画像と裏面画像とが識別データに基づいてデータ読出部により読み出される。このため、応募葉書の表面画像と裏面画像とが個々に付与された識別データにより管理されて必要により読み出される。その識別データは、例えば、郵送元などを反映している。このため、郵送元の区分などに基づいて表面画像と裏面画像とを管理したり読み出すようなことができる。
【0021】
なお、本発明で云う各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたコンピュータ装置、コンピュータプログラムによりコンピュータ装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
【0022】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、応募葉書の表面からユニークコードが読取走査されて固有の識別データが生成され、その識別データが応募葉書から読み取られた表面画像と裏面画像とに個々に付与される。このため、応募葉書の表面画像と裏面画像とを個々に付与された識別データにより管理することができる。応募葉書の表面に印刷されているユニークコードは、例えば、郵送元などを反映している。このため、そのユニークコードから生成される識別データも郵送元などを反映したものとすることができ、応募葉書の表面画像と裏面画像の管理に郵送元などを反映させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の葉書読取装置100は、図1に示すように、表面に少なくとも郵送先が表記されているとともにユニークコードが印刷されていて裏面に少なくとも応募資格が表記されている応募葉書Pを搬送する葉書搬送機構110と、搬送される応募葉書Pの表面からユニークコードを読取走査して固有の識別データを生成するコード読取部120と、搬送される応募葉書Pの表面から表面画像を読み取る表面読取部130と、搬送される応募葉書Pの裏面から裏面画像を読み取る裏面読取部140と、読み取られた表面画像と裏面画像とに識別データを個々に付与する識別付与部150と、を有する。
【0025】
また、本実施の形態の葉書読取装置100は、図2に示すように、葉書処理システム200の一部として形成されている。この葉書処理システム200は、葉書読取装置100と、識別データが個々に付与された表面画像と裏面画像とを保持するデータ保持部210と、識別データに基づいて表面画像と裏面画像とを読み出すデータ読出部220と、を有する。
【0026】
より具体的には、応募葉書Pは、図3(a)に示すように、表面の上部に郵送先が事前に印刷されている。また、表面の下部には、郵送元や年齢などの個人情報の記入欄が所定フォーマットで印刷されている。さらに、図3(b)に示すように、裏面には応募資格となるキャンペーンシールの貼付欄などが所定フォーマットで印刷されている。
【0027】
上述のような応募葉書Pが郵送されるとき、郵便局により応募葉書Pの表面にユニークコードが印刷される。このユニークコードは、郵便局での作業および管理を容易とするためのもので、少なくとも郵送元と郵送先とを反映している。このユニークコードは、可視光では読み取られず紫外線で読み取られるインクで印刷されたバーコードからなる。
【0028】
本実施の形態の葉書読取装置100の葉書搬送機構110は、例えば、順番に配列された搬送ローラを有し、上述のような状態の応募葉書Pを、その表面が上面となって裏面が下面となる状態で長手方向に搬送する。
【0029】
コード読取部120は、搬送される応募葉書Pの表面に紫外線を照射するUV(Ultra Violet)光源と、応募葉書Pの表面で反射された紫外線によりユニークコードを読み取るバーコードリーダと、を有する(図示せず)。
【0030】
さらに、コード読取部120は、所定のコンピュータプログラムが実装されているデータ処理回路(図示せず)も有する。このデータ処理回路は、実装されているコンピュータプログラムに対応してユニークコードの読取結果から識別データを生成する。このように生成される識別データは、ユニークコードに設定されている郵送元を反映している。
【0031】
上述のようなコード読取部120は、葉書搬送機構110の搬送方向で、表面読取部130および裏面読取部140より上流に配置されている。表面読取部130および裏面読取部140は、応募葉書Pに可視光を照射する光源と、応募葉書Pで反射された可視光で画像を読み取るイメージスキャナと、を各々有する(図示せず)。
【0032】
本実施の形態の葉書処理システム200は、例えば、データベースサーバからなる。このデータベースサーバは、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)からなるデータ処理ユニット、大容量のHDD(Hard Disc Drive)、等を有する。
【0033】
本実施の形態の葉書処理システム200のデータ保持部210は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)に構築された記憶エリアからなり、識別データが付与されている表面画像と裏面画像とを保持する。
【0034】
データ読出部220は、所定のコンピュータプログラムによりデータ処理ユニットに実現された機能からなり、識別データが入力されると、その識別データが付与されている表面画像と裏面画像とを読み出す。
【0035】
上述のような構成において、本実施の形態の葉書読取装置100および葉書処理システム200を利用してプレゼントキャンペーンなどを実施する場合を以下に順番に説明する。
【0036】
まず、企業がプレゼントキャンペーンなどを実施する場合、図3に示すように、表面の上部に郵送先が事前に印刷され、表面の下部に郵送元などの記入欄が印刷され、裏面にキャンペーンシールの貼付欄などが印刷された、応募葉書Pを配布する。
【0037】
上述のような応募葉書Pを入手した応募者は、例えば、製品に貼付されているキャンペーンシールを応募葉書Pの裏面の貼付欄に貼付する。一方、応募葉書Pの表面の記入欄には応募者により必要事項が記入される。
【0038】
そこで、応募者が応募葉書Pを搬送すると、この応募葉書Pは郵便局により郵送先まで郵送される。このとき、郵便局では、少なくとも郵送元と郵送先とを反映したバーコードからなるユニークコードが、可視光では読み取られず紫外線で読み取られるインクで印刷される。
【0039】
このような応募葉書Pが郵送先まで郵送されると、例えば、この郵送先に設置されている本実施の形態の葉書読取装置100に応募葉書Pが搬入される。すると、本実施の形態の葉書読取装置100は、搬入される多数の応募葉書Pが葉書搬送機構110により順次搬送される。
【0040】
そして、この搬送される応募葉書Pの表面からコード読取部120によりユニークコードが読取走査されて固有の識別データが生成される。さらに、搬送される応募葉書Pの表面から表面読取部130により表面画像が読み取られ、搬送される応募葉書Pの裏面から裏面読取部140により裏面画像が読み取られる。
【0041】
そして、読み取られた表面画像と裏面画像とに識別付与部150により識別データが個々に付与される。このように識別データが付与された表面画像と裏面画像とが葉書読取装置100からデータ保持部210に出力される。このデータ保持部210では、識別データが個々に付与された表面画像と裏面画像とが蓄積される。
【0042】
上述のような処理動作が、プレゼントキャンペーンの応募期間中に実施される。そして、プレゼントキャンペーンの応募期間が満了すると、蓄積された応募葉書Pの表面画像と裏面画像とが識別データに基づいてデータ読出部220により読み出される。
【0043】
その場合、例えば、表面画像がOCR(Optical Character Reader)処理され、応募者の個人情報などがテキストデータとして検出される。さらに、裏面画像から所定の画像処理により、貼付されているキャンペーンシールの枚数などが判定される。
【0044】
そして、個人情報やキャンペーンシールの枚数などが応募資格に適合しているか判定される。応募資格に適合していると、例えば、その識別データで抽選処理が実行される。この抽選処理で当選者が抽出されると、その識別データにより表面画像と裏面画像とが読み出される。
【0045】
このように読み出された表面画像と裏面画像とが葉書処理システム200のディスプレイユニット(図示せず)に表示出力されるので、作業者は表面画像と裏面画像とを目視して問題ないことを確認する。
【0046】
この確認が完了すると、例えば、葉書処理システム200のプリンタユニットにより、表面画像の郵送元が郵送先として粘着シールに印刷される(図示せず)。そこで、この粘着シールがプレゼント小包に貼付されて当選した応募者に郵送される(図示せず)。
【0047】
本実施の形態の葉書読取装置100では、上述のように応募葉書Pの表面からユニークコードが読取走査されて固有の識別データが生成され、この識別データが応募葉書Pの表面画像と裏面画像とに個々に付与される。
【0048】
そして、本実施の形態の葉書処理システム200では、識別データが個々に付与された表面画像と裏面画像とを蓄積し、識別データにより表面画像と裏面画像とを関連させて読み出すことができる。このため、応募葉書Pの表面画像と裏面画像とを個々に付与された識別データにより管理することができる。
【0049】
しかも、応募葉書Pの表面に印刷されているユニークコードは郵送元などを反映している。このため、そのユニークコードから生成される識別データも郵送元などを反映したものとすることができ、応募葉書Pの表面画像と裏面画像の管理に郵送元などを反映させることができる。
【0050】
例えば、上記形態では抽選に郵送元を反映させない場合を例示した。しかし、プレゼントキャンペーンが地域限定などの場合、識別データが生成された段階で応募資格の適合性を判定することができる。しかも、ユニークコードは郵便局により印刷されるので、その郵送元の確度が良好である。
【0051】
なお、このようなユニークコードは、葉書の外観を阻害しないために可視光では読み取られず紫外線で読み取られるインクで印刷される。しかし、本実施の形態の葉書読取装置100では、コード読取部120が紫外線でユニークコードを読取走査する。このため、目視では確認できないユニークコードを支障なく読み取ることができる。
【0052】
しかも、本実施の形態の葉書読取装置100では、葉書搬送機構110の搬送方向で表面読取部130および裏面読取部140より上流にコード読取部120が配置されている。
【0053】
このため、応募葉書Pからユニークコードが読み取られてから、表面画像と裏面画像とが読み取られる。従って、葉書搬送機構110により多数の応募葉書Pが高速に搬送されても、その表面画像と裏面画像とに識別データを問題なく付与することができる。
【0054】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では葉書読取装置100が応募葉書Pの郵送先に設置されていることを想定した。
【0055】
しかし、葉書読取装置100が応募葉書Pの郵送経路に設置されていてもよい。その場合、例えば、郵送先である私書箱の手前に葉書読取装置100が設置されていること、郵便局でユニークコードが印刷される区分機の下流に葉書読取装置100が設置されていること、区分機の一部として葉書読取装置100が形成されていること、等でよい。
【0056】
さらに、上記形態では郵便局により応募葉書Pに郵送先と郵送元とを反映したユニークコードが印刷されることを説明した。現在、郵便局では不可視のバーコードとして局内バーコードを印刷している。
【0057】
これは郵便局の区分機により紫外線インクで印刷されるもので、郵送先の住所を表現している。そして、区分機により読取エラーが発生したとき、紫外線インクでIDバーコードを印刷している。これは、区分機ID、処理日時、シリアルナンバ、等からなる。
【0058】
従って、上述のようなIDバーコードをユニークコードとして利用することができるが、IDバーコードは全部の葉書に印刷されるものではない。そこで、郵便局の区分機に、郵送先が所定の私書箱の場合にはIDバーコードを印刷するように設定しておけば、ユニークコードを全部の応募葉書Pに印刷させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態の葉書読取装置の全体構造を示す模式図である。
【図2】葉書処理システムの要部を示す模式図である。
【図3】応募葉書を示す模式図である。
【符号の説明】
【0060】
100 葉書読取装置
110 葉書搬送機構
120 コード読取部
130 表面読取部
140 裏面読取部
150 識別付与部
200 葉書処理システム
210 データ保持部
220 データ読出部
P 応募葉書

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に少なくとも郵送先が表記されているとともにユニークコードが印刷されていて裏面に少なくとも応募資格が表記されている応募葉書を搬送する葉書搬送機構と、
搬送される前記応募葉書の表面から前記ユニークコードを読取走査して固有の識別データを生成するコード読取部と、
搬送される前記応募葉書の表面から表面画像を読み取る表面読取部と、
搬送される前記応募葉書の裏面から裏面画像を読み取る裏面読取部と、
読み取られた前記表面画像と前記裏面画像とに前記識別データを個々に付与する識別付与部と、
を有する葉書読取装置。
【請求項2】
前記ユニークコードが前記応募葉書の少なくとも郵送元と前記郵送先とを反映している請求項1に記載の葉書読取装置。
【請求項3】
前記ユニークコードは、可視光では読み取られず紫外線で読み取られるインクで印刷されたバーコードからなり、
前記コード読取部は、前記紫外線で前記ユニークコードを読取走査する請求項1または2に記載の葉書読取装置。
【請求項4】
前記葉書搬送機構の搬送方向で前記表面読取部および前記裏面読取部より上流に前記コード読取部が配置されている請求項1ないし3の何れか一項に記載の葉書読取装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の葉書読取装置と、
前記識別データが個々に付与された前記表面画像と前記裏面画像とを保持するデータ保持部と、
前記識別データに基づいて前記表面画像と前記裏面画像とを読み出すデータ読出部と、
を有する葉書処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−33605(P2008−33605A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205789(P2006−205789)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(392013501)株式会社ディプロマット (3)
【Fターム(参考)】