説明

著作権を保護したデータ管理装置、方法、プログラム、及び媒体

【課題】従来の技術は、バックアップしたものを元に戻した場合など、データの不整合が発生する。これは、何らかのデータ保護機能が働き、著作権に違反したものとして、データをすべて使用できなくなる場合がある。このように一旦、不整合が発生すると不整合を解消する手段がない。
【解決手段】不整合の発生した(著作権に違反した)データは従来通り、使用できないが、サーバ側、クライアント側の双方で管理情報の確認、修正を行うことで、不整合を回避し、使用できるデータを常に1つに保つ手段をもつことで、著作権を保護しながら、データの不整合を解消することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアントとサーバシステムにおいて、それぞれ管理情報を持ち、クライアント側のデータの不整合が発生した場合でも、双方で管理情報の確認、修正を行うことで、不整合を回避し、使用できるデータを常に1つに保つことを可能にした。著作権を保護したデータ管理装置、方法、その動作をコンピュータ上で実現するデータ管理システム用プログラム、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術は、バックアップしたものを元に戻した場合、不整合が発生する。これは、何らかのデータ保護機能が働き、著作権に違反したものとして、データをすべて使用できなくなる場合がある。例えば、バックアップしたときの管理ファイルの暗号鍵と、バッグアップして、使用後の管理ファイルの暗号鍵は違うことで、管理ファイルが復号できずに、全データが使用できなくなるなどの場合がある。このように一旦、不整合が発生すると不整合を解消する手段を持たない。
【0003】
なお、これに関連する先行技術として以下のものがある。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開2007−128458号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、クライアント側のデータの不整合が発生した場合でも、サーバ側、クライアント側の双方で管理情報の確認、修正を行うことで、不整合を回避し、使用できるデータを常に1つに保つことで、従来の著作権を保護しながら、違反しているデータの不整合を解消する手段を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のデータ管理装置は、著作権を保護するための機能を有するサーバと、サーバからのデータを所有することができるクライアント端末(メディア側)とを備えるデータ管理システムにおいて、サーバは、データを書込むクライアント側のメディア情報を管理するためのメディア管理DBと、メディア管理DBに情報を登録するメディア管理DB登録手段と、データを蓄積するデータ蓄積手段と、データ蓄積手段で蓄積したデータを管理するためのデータ管理DBと、データ管理DBに情報を登録するデータ管理DB登録手段と、データ蓄積手段で蓄積したデータをクライアント側のメディアに移動するデータ移動手段と、データ移動手段で移動したデータの情報やクライアント側のデータが削除された場合にデータ管理DBの情報を更新するデータ管理DB更新手段と、クライアント側のデータや管理DBを手動で削除したり、バックアップデータを上書きすることでデータの不整合が発生した際に、データ管理DBの情報とクライアント側の保存データ管理DBの情報を比較し、クライアント側のデータが1つであることを確認して、データの使用許可を確認するデータ使用許可確認手段と、データ使用許可確認手段で使用可能と判断した場合に、データ管理DBを修正するデータ管理DB修正手段とを備え、クライアント端末は、メディア管理DB登録手段に該メディア情報の登録を要求するメディア登録要求手段と、データ移動手段で移動してきたデータを書込むデータ保存手段と、データ保存手段で保存したデータの情報を管理する保存データ管理DBと、保存データ管理DBへ情報を登録する保存データ管理DB登録手段と、データ保存手段で保存されたデータを削除するデータ削除手段と、データ削除手段でデータが削除された場合に保存データ管理DBの情報を更新する保存データ管理DB更新手段と、該データの不整合が発生した際に、データ使用許可確認手段にデータの使用許可を要望するデータ使用許可要望手段と、データ使用許可要望手段で許可がでた場合に、保存データ管理DBを修正する保存データ管理DB修正手段を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に記載のデータ使用許可確認手段は、データ管理DBからデータの情報を受け取り、使用したいデータがどのメディアに存在しているかを確認する手段と、使用したいデータがどのメディアにも存在していない場合、使用の許可をクライアント側のデータ使用許可要望手段に送信する手段と、使用を許可するデータの情報をデータ管理DB修正手段に送信する手段とを備えることにより、クライアント側のデータが1つであることを確認することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に記載のデータ管理方法は、著作権を保護するための機能を有するサーバと、サーバからのデータを所有することができるクライアント端末(メディア側)とを備えるデータ管理方法において、該サーバは、データを書込むクライアント側のメディア情報を管理するためのメディア管理DBに情報を登録するメディア管理DB登録ステップと、データを蓄積するデータ蓄積ステップと、データ蓄積ステップで蓄積されたデータを管理するためのデータ管理DBに情報を登録するデータ管理DB登録ステップと、データ蓄積ステップで蓄積したデータをクライアント側のメディアに移動するデータ移動ステップと、データ移動ステップで移動されたデータの情報やクライアント側のデータが削除された場合にデータ管理DBの情報を更新するデータ管理DB更新ステップと、クライアント側のデータや管理DBを手動で削除したり、バックアップデータを上書きすることで、データの不整合が発生した際に該データ管理DBの情報とクライアント側の保存データ管理DBの情報を比較し、クライアント側のデータが1つであることを確認して、データの使用許可を確認するデータ使用許可確認ステップと、データ使用許可確認ステップで使用可能と判断した場合に、該データ管理DBを修正するデータ管理DB修正ステップとを有し、該クライアント端末は、メディア管理DB登録ステップに該メディア情報の登録を要求するメディア登録要求ステップと、データ移動ステップで移動されたデータを書込むデータ保存ステップと、データ保存ステップで保存されたデータの情報を管理する保存データ管理DBへ情報を登録する保存データ管理DB登録ステップと、データ保存ステップで保存されたデータを削除するデータ削除ステップと、データ削除ステップでデータが削除された場合に該保存データ管理DBの情報を更新する保存データ管理DB更新ステップと、該データの不整合が発生した際に、データ使用許可確認ステップにデータの使用許可を要望するデータ使用許可要望ステップと、データ使用許可要望ステップで許可がされた場合に、該保存データ管理DBを修正する保存データ管理DB修正ステップとを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に記載のデータ使用許可確認ステップは、データ管理DBからデータの情報を受け取り、使用したいデータがどのメディアに存在しているかを確認するステップと、使用したいデータがどのメディアにも存在していない場合、使用の許可をクライアント側のデータ使用許可要望ステップに送信するステップと、使用を許可するデータの情報をデータ管理DB修正ステップに送信するステップとを有することにより、クライアント側のデータが1つであることを確認することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3のデータ管理方法を実行させるためのプログラムである。
【0010】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムを記録した媒体である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、不整合の発生した(著作権に違反した)データは従来通り、使用できないが、サーバ側、クライアント側の双方で管理情報の確認、修正を行い、重複したデータを削除し、不整合を解消することで、データは1つとなり、著作権が守られた形で使用することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態におけるデータ管理装置の全体構成を示すブロック図である。図1において、100はサーバ側を示し、200はクライアント側(メディア)を示す。101はメディア管理DB登録手段、102はデータ蓄積手段、103はデータ管理DB登録手段、104はデータ移動手段、105はデータ管理DB更新手段、106はデータ使用許可確認手段、107はデータ管理DB修正手段、111はメディア管理DB、112はデータ管理DB、113はデータ、201はメディア登録要求手段、202はデータ保存手段、203は保存データ管理DB登録手段、204はデータ削除手段、205は保存データ管理DB更新手段、206はデータ使用許可要望手段、207は保存データ管理DB修正手段、211は保存データ管理DB、212はデータを表している。
【0013】
以上のように構成されたデータ管理装置について、以下、その動作について図1を用いて説明する。本装置は大きく分けて、対象となるメディアの管理、データの蓄積、データの登録、データの移動、データの使用許可の確認、データ管理DBの更新、修正を行うサーバ側100と、対象となるメディアの登録の要求、データの保存、保存データ管理DBへの登録、データの削除、データの使用許可の要望、保存データ管理DBの更新、修正を行うクライアント側(メディア)200より構成される。
【0014】
まず、クライアント側(メディア)200は、使用するメディアの情報をサーバ側100に登録するためにメディア登録要求手段201でサーバ側100のメディア管理DB登録手段101に送信する。メディア登録要求を受信したメディア管理DB登録手段101は、メディア管理DB111にメディアの情報を登録する。次にサーバ側100は、データを蓄積するためにデータ蓄積手段102でデータ113を蓄積する。データ管理DB登録手段103は、蓄積したデータの情報をデータ管理DB112に登録する。次にサーバ側100は、クライアント側(メディア)200にデータを移動するためにデータ移動手段104でデータ113からデータを取得し、クライアント側(メディア)200のデータ保存手段202にデータを送信する。データ管理DB更新手段105は、データ管理DB112内の移動したデータの情報を更新する。データ保存手段202は受信したデータをデータ212に保存する。保存データ管理DB登録手段203は、保存したデータの情報を保存データ管理DB211に登録する。次にクライアント側(メディア)200のデータを削除する場合には、データ削除手段204でデータ212から対象となるデータを削除する。保存データ管理DB更新手段205は、保存データ管理DB211内の削除したデータの情報を更新する。また、データ削除手段204は、削除したデータの情報をサーバ側100のデータ管理DB更新手段105へ送信する。データ管理DB更新手段105は、データ管理DB112内の情報を更新する。次に、データの不整合により著作権に違反していると判断された場合に、著作権を保護したかたちでのデータの不整合の解消方法の例をあげる。まず、クライアント側200のデータを他のメディアにコピーした場合、2つのメディアに同じデータが存在することになるが、一般的には著作権保護機能が働いて、元のメディアのデータは使用できるが、他のメディアにコピーしたデータは使用できない。ユーザが誤って元のメディアのデータを削除した場合を想定すると、データ自体は1つしか存在しないにも関わらず、他のメディアにコピーしたデータを使用できないことになる。この不整合の状態を解消するために、クライアント側200のデータ使用許可要望手段206は、データが使用できるように使用したいデータの情報をサーバ側100のデータ使用許可確認手段106へ送信する。データの情報を受け取ったデータ使用許可確認手段106は、データ管理DB112からデータの情報を受け取り、使用したいデータが、どのメディアに存在しているかを確認し、情報をクライアント側200のデータ使用許可要望手段206に送信する。データ使用許可要望手段206は、受信した情報のデータを削除するために、データ削除手段204に情報を送信する。データ削除手段204は、データ212から対象となるデータを削除する。保存データ管理DB更新手段205は、保存データ管理DB211内の削除したデータの情報を更新する。また、データ削除手段204は、削除したデータの情報をサーバ側100のデータ管理DB更新手段105へ送信する。データ管理DB更新手段105は、データ管理DB112内の情報を更新する。また、データ削除手段204は、削除が終了したことをデータ使用許可要望手段206に送信する。データ使用許可要望手段206は、再度、使用したいデータの情報をサーバ側100のデータ使用許可確認手段106へ送信する。データの情報を受け取ったデータ使用許可確認手段106は、データ管理DB112からデータの情報を受け取り、使用したいデータが、どのメディアに存在しているかを確認する。このとき、前記のデータ削除手段204により使用したいデータは、どのメディアにも存在していない状態になる。どのメディアにも存在していない場合、データ使用許可確認手段106は使用の許可をクライアント側200のデータ使用許可要望手段206に送信する。また、データ使用許可確認手段106は、使用を許可するデータの情報をデータ管理DB修正手段107に送信する。データ管理DB修正手段107は、データ管理DB112内の情報を修正する。使用の許可を受信したデータ使用許可要望手段206は、保存データ管理DB211を修正するために、保存データ管理DB修正手段207に修正するデータの情報を送信する。保存データ管理DB修正手段207は、保存データ管理DB211内の情報を修正する。上記の様に、サーバ側100のデータ管理DB112とクライアント側200の保存データ管理DB211を修正し、クライアント側200のデータを1つにすることで、データの不整合の解消し、著作権を保護したかたちでデータの使用が可能となる。
【0015】
図3にサーバ側のメディア管理DBで管理する情報300とデータ管理DBで管理する情報400とクライアント側の保存データ管理DBで管理する情報500の一例をします。メディア管理DBで管理する情報300のSDカードID301は、各SDカードで必ず一意となるIDを示します。データ管理DBで管理する情報400の曲名401は、曲名(タイトル)を、暗号鍵402は、データを暗号している鍵を、SDカードID(保存先)403は、データを保存しているSDカードのIDを示します。保存データ管理DBで管理する情報500の曲名501は、曲名(タイトル)を、暗号鍵502は、データを暗号している鍵を、SDカードID(保存先)503は、データを保存しているSDカードのIDを示します。
【0016】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の実施の形態2におけるデータ管理方法の処理フローを示す図である。図2−1は、メディア情報の登録の処理フローを表している。図2−2は、データの蓄積と移動の処理フローを表している。図2−3は、データ不整合の解消の処理フローを表している。図2−1において、600はメディア情報の登録要求ステップ、601はメディア管理DBへの登録ステップ、602はメディア管理DBを表している。図2−2において、700はデータの蓄積ステップ、701はデータ管理DBへの登録ステップ、702はデータの移動ステップ、703はデータ管理DBの更新ステップ、704はデータの保存ステップ、705は保存データ管理DBへの登録ステップ、706はデータ(サーバ側)、707はデータ管理DB、708はデータ(クライアント側)、709は保存データ管理DBを表している。図2−3において、800はデータの使用許可の要求ステップ、801はデータの使用許可の確認ステップ、802はデータの削除ステップ、803はデータ管理DBの更新ステップ、804は保存データ管理DBの更新ステップ、805はデータ管理DBの修正ステップ、806は保存データ管理DBの修正ステップ、807はデータ管理DB、808はデータ(クライアント側)、809は保存データ管理DBを表している。
【0017】
まず、図2−1を用いてメディア情報の登録の処理フローを説明する。クライアント側は、使用するメディアの情報をサーバ側に登録するためにメディア情報の登録要求ステップ600でサーバ側のメディア管理DBへの登録ステップ601にメディア情報を送信する。メディア管理DBへの登録ステップ601は、メディア管理DB602にメディアの情報を登録する。次に、図2−2を用いてデータの蓄積と移動の処理フローを説明する。サーバ側は、データを蓄積するためにデータの蓄積ステップ700でデータ706を蓄積する。データ管理DBへの登録ステップ701は、蓄積したデータの情報をデータ管理DB707に登録する。サーバ側は、クライアント側にデータを移動するためにデータの移動ステップ702でデータ706からデータを取得し、クライアント側のデータ保存のステップ704にデータを送信する。データ管理DBの更新ステップ703は、データ管理DB707内の移動したデータの情報を更新する。データの保存ステップ704は受信したデータをデータ708に保存する。保存データ管理DBへの登録ステップ705は、保存したデータの情報を保存データ管理DB709に登録する。
【0018】
次に、図2−3を用いてデータ不整合の解消の処理フローを説明する。クライアント側のデータの不整合により著作権に違反していると判断された場合に、著作権を保護したかたちでのデータの不整合の解消方法の例をあげる。まず、クライアント側のデータを他のメディアにコピーした場合、2つのメディアに同じデータが存在することになるが、一般的には著作権保護機能が働いて、元のメディアのデータは使用できるが、他のメディアにコピーしたデータは使用できない。ユーザが誤って元のメディアのデータを削除した場合を想定すると、データ自体は1つしか存在しないにも関わらず、他のメディアにコピーしたデータを使用できないことになる。この不整合の状態を解消するために、クライアント側のデータの使用許可の要望ステップ800は、データが使用できるように使用したいデータの情報をサーバ側のデータの使用許可の確認ステップ801へ送信する。データの情報を受け取ったデータの使用許可の確認ステップ801は、データ管理DB809からデータの情報を受け取り、使用したいデータが、どのメディアに存在しているかを確認し、情報をクライアント側のデータの使用許可の要望ステップ800に送信する。データの使用許可の要望ステップ800は、受信した情報のデータを削除するために、データの削除ステップ802に情報を送信する。データの削除ステップ802は、データ810から対象となるデータを削除する。保存データ管理DBの更新ステップ804は、保存データ管理DB811内の削除したデータの情報を更新する。また、データの削除ステップ802は、削除したデータの情報をサーバ側のデータ管理DBの更新ステップ803へ送信する。データ管理DBの更新ステップ803は、データ管理DB809内の情報を更新する。また、データの削除ステップ802は、削除が終了したことをデータの使用許可の要望ステップ800に送信する。データの使用許可の要望ステップ800は、再度、使用したいデータの情報をサーバ側のデータの使用許可の確認ステップ801へ送信する。データの情報を受け取ったデータの使用許可の確認ステップ801は、データ管理DB809からデータの情報を受け取り、使用したいデータが、どのメディアに存在しているかを確認する。このとき、前記のデータの削除ステップ802により使用したいデータは、どのメディアにも存在していない状態になる。どのメディアにも存在していない場合、データの使用許可の確認ステップ801は使用の許可をクライアント側のデータの使用許可の要望ステップ800に送信する。また、データの使用許可の確認ステップ801は、使用を許可するデータの情報をデータ管理DBの修正ステップ807に送信する。データ管理DBの修正ステップ807は、データ管理DB809内の情報を修正する。使用の許可を受信したデータの使用許可の要望ステップ800は、保存データ管理DB811を修正するために、保存データ管理DBの修正ステップ808に修正するデータの情報を送信する。保存データ管理DBの修正ステップ808は、保存データ管理DB811内の情報を修正する。上記の様に、サーバ側のデータ管理DB809とクライアント側の保存データ管理DB811を修正し、クライアント側のデータを1つにすることで、データの不整合の解消し、著作権を保護したかたちでデータの使用が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、不整合の発生した(著作権に違反した)データをサーバ側、クライアント側の双方で管理情報の確認、修正を行うことができ、不整合を解消することで、データは1つとなり、著作権が守られた形で使用することできる。この方式は、著作権保護が必要なクライアントとサーバを有するシステムや装置などに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ装置の概略構成を表すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2におけるデータ管理方法の処理フロー図
【図3】本発明の実施の形態1における各DBで管理する情報の一例を示す図
【符号の説明】
【0021】
100 サーバ側全体
101 メディア管理DB登録手段
102 データ蓄積手段
103 データ管理DB登録手段
104 データ移動手段
105 データ管理DB更新手段
106 データ使用許可確認手段
107 データ管理DB修正手段
111 メディア管理DB
112 データ管理DB
113 データ
200 クライアント(メディア)側全体
201 メディア登録要求手段
202 データ保存手段
203 保存データ管理DB登録手段
204 データ削除手段
205 保存データ管理DB更新手段
206 データ使用許可要望手段
207 保存データ管理DB修正手段
211 保存データ管理DB
212 データ
300 メディア管理DBで管理する情報の例
301 曲名
400 データ管理DBで管理する情報の例
401 曲名
402 暗号鍵
403 SDカードID
500 保存データ管理DBで管理する情報の例
501 曲名
502 暗号鍵
503 SDカードID
602 メディア管理DB
706 データ(サーバ側)
707 データ管理DB
708 データ(クライアント側)
709 保存データ管理DB
807 データ管理DB
808 データ(クライアント側)
809 保存データ管理DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
著作権を保護するための機能を有するサーバと、サーバからのデータを所有することができるクライアント端末(メディア側)とを備えるデータ管理システムにおいて、前記サーバは、データを書込むクライアント側のメディア情報を管理するためのメディア管理DBと、前記メディア管理DBに情報を登録するメディア管理DB登録手段と、データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段で蓄積したデータを管理するためのデータ管理DBと、前記データ管理DBに情報を登録するデータ管理DB登録手段と、前記データ蓄積手段で蓄積したデータをクライアント側のメディアに移動するデータ移動手段と、前記データ移動手段で移動したデータの情報やクライアント側のデータが削除された場合に前記データ管理DBの情報を更新するデータ管理DB更新手段と、クライアント側のデータや管理DBを手動で削除したり、バックアップデータを上書きすることでデータの不整合が発生した際に、前記データ管理DBの情報とクライアント側の保存データ管理DBの情報を比較し、クライアント側のデータが1つであることを確認して、データの使用許可を確認するデータ使用許可確認手段と、前記データ使用許可確認手段で使用可能と判断した場合に、前記データ管理DBを修正するデータ管理DB修正手段とを備え、前記クライアント端末は、前記メディア管理DB登録手段に該メディア情報の登録を要求するメディア登録要求手段と、前記データ移動手段で移動してきたデータを書込むデータ保存手段と、前記データ保存手段で保存したデータの情報を管理する保存データ管理DBと、前記保存データ管理DBへ情報を登録する保存データ管理DB登録手段と、前記データ保存手段で保存されたデータを削除するデータ削除手段と、前記データ削除手段でデータが削除された場合に前記保存データ管理DBの情報を更新する保存データ管理DB更新手段と、該データの不整合が発生した際に、前記データ使用許可確認手段にデータの使用許可を要望するデータ使用許可要望手段と、前記データ使用許可要望手段で許可がでた場合に、前記保存データ管理DBを修正する保存データ管理DB修正手段を備えることを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記データ使用許可確認手段は、前記データ管理DBからデータの情報を受け取り、使用したいデータがどのメディアに存在しているかを確認する手段と、使用したいデータがどのメディアにも存在していない場合、使用の許可をクライアント側の前記データ使用許可要望手段に送信する手段と、使用を許可するデータの情報をデータ管理DB修正手段に送信する手段とを備えることにより、クライアント側のデータが1つであることを確認する、請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
著作権を保護するための機能を有するサーバと、サーバからのデータを所有することができるクライアント端末(メディア側)とを備えるデータ管理方法において、該サーバは、データを書込むクライアント側のメディア情報を管理するためのメディア管理DBに情報を登録するメディア管理DB登録ステップと、データを蓄積するデータ蓄積ステップと、前記データ蓄積ステップで蓄積されたデータを管理するためのデータ管理DBに情報を登録するデータ管理DB登録ステップと、前記データ蓄積ステップで蓄積したデータをクライアント側のメディアに移動するデータ移動ステップと、前記データ移動ステップで移動されたデータの情報やクライアント側のデータが削除された場合に前記データ管理DBの情報を更新するデータ管理DB更新ステップと、クライアント側のデータや管理DBを手動で削除したり、バックアップデータを上書きすることで、データの不整合が発生した際に該データ管理DBの情報とクライアント側の保存データ管理DBの情報を比較し、クライアント側のデータが1つであることを確認して、データの使用許可を確認するデータ使用許可確認ステップと、前記データ使用許可確認ステップで使用可能と判断した場合に、該データ管理DBを修正するデータ管理DB修正ステップとを有し、該クライアント端末は、前記メディア管理DB登録ステップに該メディア情報の登録を要求するメディア登録要求ステップと、前記データ移動ステップで移動されたデータを書込むデータ保存ステップと、前記データ保存ステップで保存されたデータの情報を管理する保存データ管理DBへ情報を登録する保存データ管理DB登録ステップと、前記データ保存ステップで保存されたデータを削除するデータ削除ステップと、前記データ削除ステップでデータが削除された場合に該保存データ管理DBの情報を更新する保存データ管理DB更新ステップと、該データの不整合が発生した際に、前記データ使用許可確認ステップにデータの使用許可を要望するデータ使用許可要望ステップと、前記データ使用許可要望ステップで許可がされた場合に、該保存データ管理DBを修正する保存データ管理DB修正ステップとを有することを特徴とするデータ管理方法。
【請求項4】
前記データ使用許可確認ステップは、前記データ管理DBからデータの情報を受け取り、使用したいデータがどのメディアに存在しているかを確認するステップと、使用したいデータがどのメディアにも存在していない場合、使用の許可をクライアント側の前記データ使用許可要望ステップに送信するステップと、使用を許可するデータの情報をデータ管理DB修正ステップに送信するステップとを有することにより、クライアント側のデータが1つであることを確認する、請求項3に記載のデータ管理方法。
【請求項5】
請求項3のデータ管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムを記録した媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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