説明

蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品、及びそれらの物を製造や加工する器具

【課題】蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品にスプーンの機能をもたせる。
【解決手段】蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を容器の形状にして、汁を汲んだり物を入れたりする部分と、箸で挟む部分とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品に関するものである。
【0002】
この発明は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などを製造する器具に関するものである。
【0003】
この発明は、食品を加工する器具に関するものである。
【0004】
【従来の技術】
従来、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品には、スプーンの機能はなかった。
【0005】
従来、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品に、スプーンの機能を持たせるのに必要な、製造や加工をする器具はなかった。
【0006】
餡・アイスクリーム等を入れるもち米を焼成して作った容器(モナカ)、意匠登録第79417号・意匠登録第80060号・意匠登録第80172号(菓子)、意匠登録第117983号(加工鯣)、意匠登録第326057号・意匠登録第326058号(せんべい)、公開実用新案公報の実開昭48−55083(パーティー用容器)・実開昭49−114290(チョコレート製ミルクカップ)・実開昭51−147187(小型のミルクカップ)・昭56―44083(脚台付き可食容器)・昭59−16384(食べられる食器)・昭62−148085(可食袋包装食品類)・平1−134469(チョコレート成形型)・平2−29292(箱状魚肉ねり製品)・実開平3−71787(可食容器)・平4−16592(皿状に窪みをつけて成形した蒲鉾)・実開平5−15784(シート状コースターを有する可食容器)・実開平5−39288(容器兼用食品)・実開平5−74288(チーズ製容器)・実開平6−17497(海苔カップ)・実開平6−23474(菓子でつくった食器類)・実開平6−64487(チョコレート製ミルクカップ)・実開平7−44403(原料がかつお等の杯)、登録実用新案公報第3029142号(可食性外皮付き食品及び練り食品)などの食べることができる容器はあるが、スプーンとして使うことを考えてないので、これらにはスプーンの機能は乏しいし、熱い汁を汲むとき菓子類は溶ける。昭59−16384(食べられる食器)・平2−29292(箱状魚肉ねり製品)・平4−16592(皿状に窪みをつけて成形した蒲鉾)・実開平7−44403(原料がかつお等の杯)などを箸で挟みスプーンの機能を持たせることはできるが、上の部分の一方を箸で挟むと、容器の重さと汁や物の重さで容器が外側に反り曲がるので、汁は汲みにくく物は入れにくい、また手も大変疲れる。それから、上の部分の両側を外から箸で挟むと、上の部分が内側に曲がり上の部分が閉じるので、汁は汲めなくなり物は入らない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品に、スプーンの機能をもたせることを課題とする。
【0008】
この発明は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品に、スプーンの機能をもたせるのに必要な、器具(型)を造ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品にスプーンの機能をもたせるには、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を容器の形状にして、汁を汲んだり物を入れたりする部分と、箸で挟む部分とを設けることが必要である。そして、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の箸で挟む部分を、箸で挟むと、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品はスプーンの機能をもつようになる。
【0010】
請求項1記載は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を、器具(上の型と下の型の間)で固め容器の形状にする。
【0011】
器具(図13)で、蒸し蒲鉾・焼き抜き蒲鉾・茹で蒲鉾・揚げ蒲鉾を容器の形状にする。
【0012】
器具(図14)で、焼き竹輪を容器の形状にする。
【0013】
容器の形状は、楕円形状・円形状・四角形状・三角形状などとする。
【0014】
器具(上の型と下の型の間)で固めた食品を、煮る・焼く・蒸す・油で揚げる・燻製にする・乾燥する・圧縮する等の食品加工をする。
【0015】
請求項2記載は、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を、容器の形状にするのに必要な器具(型)を造る。
【0016】
器具(型)は、金属・金属板・金属網・合成樹脂・合成樹脂フィルム・木・漆器・陶磁器・ガラス・紙・布・粘土などで造る。
【0017】
【発明の実施の形態】
蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を容器の形状にするには、容器の形状にするのに必要な器具(型)を使い、各々の食品の性質に応じた、煮る・焼く・蒸す・油で揚げる・燻製にする・乾燥する・圧縮する等の食品加工をする。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
請求項1記載の蒲鉾を実施するには、先ず、スケソウダラなど魚のすり身に塩を混ぜ、それを器具(型)を使いプリン状にする。そして、そのプリン状のものを、蒸し煮すると蒸し蒲鉾は容器の形状になり、あぶり焼きすると焼き竹輪や焼き抜き蒲鉾は容器の形状になり、湯煮すると茹で蒲鉾は容器の形状になり、油で揚げると揚げ蒲鉾は容器の形状になる。それから、塩ずりすり身を容器形状合成樹脂フイルムの中でゲル化させたあと加熱殺菌すると、ケーシング詰蒲鉾は容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0019】
(実施例2)
こんにゃくは、こんにゃくいもをすり、石灰乳を加えて煮込み、、それを型の中で冷やすと容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0020】
(実施例3)
豆腐は、豆乳にニガリを加えて、それを下に穴のある型の中で、オモリと木綿布とで水を出せば容器の形状になる。そして、それを凍らすことによる乾燥で水分を減少させれば凍り豆腐は容器の形状になり、それを油で揚げると揚げ豆腐は容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0021】
食品については、食品にはたくさんの種類があり、それらを型の中で固めても、すべての食品が容器の形状になることはないが、他の食品と混ぜることを考えるとすべての食品は容器の形状になる。そこで容器の形状になる食品の実施例を記載する。
【0022】
(実施例4)
寒天・ゼラチン・プリン・ゼリーなどのゲル化する食品は、型の中でゲル化させると容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0023】
(実施例5)
オニギリは、米を煮て型の中で押し固めると容器の形状になる、それからオニギリをラップやアルミホイルで巻くと熱い汁も汲める。餅は搗いた後、型の中で冷やすと容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0024】
(実施例6)
米を含め麦・あわ・ひえ・豆などの穀物は、粉にしたあと水などの水分を加えて、型の中で焼いたり、型で形をつくったあと油で揚げたり・煮たり・蒸したりすると、容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0025】
(実施例7)
蕎麦がきは、蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にしたものを型の中で固めると、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0026】
(実施例8)
団子や麺は、穀物の粉を水でこね型の中で固めたあと、蒸したり茹でたりすると容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0027】
(実施例9)
芋類は、煮たり・蒸したり・焼いたりして、それを型の中で固め、油で揚げると容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0028】
(実施例10)
肉は、生のものや煮たり・焼いたり・油で揚げたりしたものを、型の中で燻製にしたり乾燥させたりすると、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0029】
(実施例11)
ハンバーグステーキは、肉をミンチにして型で形を作り、油で揚げると容器の形状になる。肉団子は、肉をミンチにして型で形を作り、煮ると容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0030】
(実施例12)
ハムは、肉をミンチにしたあと容器形状合成樹脂フイルムの中で加熱殺菌すると、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0031】
(実施例13)
ツミレは、魚をすり身にして型で形を作り、それを煮たり蒸したりすると.容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0032】
(実施例14)
チーズは、牛・羊・山羊などの乳汁を酵素で凝固させ、型の中で脱水・成形したのち、微生物の作用で熟成させれば、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0033】
(実施例15)
バターは、牛・羊・山羊などの乳汁を遠心分離によってクリームを分離し、これを激しくかき回して型の中で固めると、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0034】
(実施例16)
マーガリンは、大豆油・コーン油などの精製した動植物油脂に発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し、練り合せて型の中で固めると、容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0035】
(実施例17)
卵は、殻を割り中身を型の中で蒸すと容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0036】
(実施例18)
牛蒡・人参・玉葱などの野菜は、千切りにしたものを小麦粉などのつなぎと混ぜた後、型で形を作り、油で揚げると容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0037】
(実施例19)
ちりめん雑魚などの小魚は、煮た芋を潰した繋ぎ等と混ぜた後、型で形を作り、油で揚げると容器の形状になる。そして、それを箸で挟むとスプーンになる。
【0038】
(実施例20)
昆布やひじき等の海藻は、千切りにしたものを魚のすり身などのつなぎと混ぜた後、型で形を作り、油で揚げると容器の形状になる。そして、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0039】
(実施例21)
請求項2記載の器具(型)を実施するには、金属・金属板・金属網・合成樹脂・合成樹脂フィルム・木・漆器・陶磁器・ガラス・紙・布・粘土などで、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を容器の形状にするのに必要な器具(上の型と下の型)を造る。
【0040】
(実施例22)
蒸し蒲鉾・焼き抜き蒲鉾・茹で蒲鉾・揚げ蒲鉾用器具は、金属・金属板・合成樹脂・合成樹脂フィルム・木・漆器・陶磁器・ガラスなどで造る。
【0041】
(実施例22)
焼き竹輪用器具は、金属・金属板・陶磁器・ガラスなどで造る。
【0042】
【発明の効果】
この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品は容器の形状だから、それらを箸で挟むとスプーンになる。
【0043】
うどん・そば・ラーメンなどの汁物を食べる時、この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品があると散蓮華を使用しないで済む。この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を箸で摘まみ、それで汁を飲んだ後は、この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を食べる。
【0044】
おでんを食べる時、この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品があると、それらを箸で挟み、ダシがすくえて飲める。
【0045】
この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品は容器の形状だから、サラダ・明太子・惣菜・漬物・果物などを入れることができる。そして、詰め合わせのものを食べると美味しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の楕円形状物の斜視図である。
【図2】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の円形状物の斜視図である。
【図3】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の四角形状物の斜視図である。
【図4】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の三角形状物の斜視図である。
【図5】図1を箸で摘まみ、スプーンとしての使用状態を示す斜視図である。
【図6】図2を箸で摘まみ、スプーンとしての使用状態を示す斜視図である。
【図7】図3を箸で摘まみ、スプーンとしての使用状態を示す斜視図である。
【図8】図4を箸で摘まみ、スプーンとしての使用状態を示す斜視図である。
【図9】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を製造や加工する楕円形状物用器具(上の型と下の型)の斜視図である。
【図10】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を製造や加工する円形状物用器具(上の型と下の型)の斜視図である。
【図11】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を製造や加工する四角形状物用器具(上の型と下の型)の斜視図である。
【図12】この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品を製造や加工する三角形状物用器具(上の型と下の型)の斜視図である。
【図13】蒸し蒲鉾・焼き抜き蒲鉾・茹で蒲鉾・揚げ蒲鉾を製造する器具の斜視図である。
【図14】焼き竹輪を製造する器具の斜視図である。
【符号の説明】
1 この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の楕円形状物
2 この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の円形状物
3 この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の四角形状物
4 この蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品の三角形状物
5 汁を汲んだり物を入れたりする部分
6 箸で挟む部分
7 箸の先
8 楕円形状物用器具(上の型)の斜視図
9 楕円形状物用器具(下の型)の斜視図
10 円形状物用器具(上の型)の斜視図
11 円形状物用器具(下の型)の斜視図
12 四角形状物用器具(上の型)の斜視図
13 四角形状物用器具(下の型)の斜視図
14 三角形状物用器具(上の型)の斜視図
15 三角形状物用器具(下の型)の斜視図
16 蒸し蒲鉾・焼き抜き蒲鉾・茹で蒲鉾・揚げ蒲鉾を製造する器具の斜視図
17 焼き竹輪を製造する器具の斜視図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の形状で、汁を汲んだり物を入れたりする部分と箸で挟む部分とを有する、蒲鉾・こんにゃく・豆腐などの食品。
【請求項2】
請求項1記載の物を製造や加工する器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2004−305133(P2004−305133A)
【公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−104754(P2003−104754)
【出願日】平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願人】(391019430)
【Fターム(参考)】