説明

蒸気殺菌プロセスインジケータ

【課題】従来技術に関連する不利な点を克服、又は実質的に軽減するインジケータインクを提供する。
【解決手段】蒸気殺菌プロセス用のインジケータとなる物品、並びにこのような物品の調製において使用されるインクに関する。蒸気に反応するインクは、活性成分としてテトラゾリウム塩および2,4−ジヒドロキシ安息香酸、エチルセルロース、2−エトキシエタノール、ジフェニルグアニジン又はヒドロキノン、及びタンニン酸を含有する。このインクが基体に被覆され、又は含浸されて、蒸気殺菌インジケータを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気殺菌プロセス用のインジケータとなる物品、並びにこのような物品の調製において使用されるインクに関する。
【背景技術】
【0002】
病院において再使用可能な医療設備を殺菌するために、加圧された蒸気が使用される。殺菌された品を収容しているトレイと、未だ殺菌処理をされていないであろう非無菌の品を収容しているトレイとを区別するために、インジケータが使用される。これは通常、プリントされた有色のマークをその上に有する1片の紙である。殺菌のプロセスは、その紙片上のマークの色を変化させる。一般に、元の色は明るく、処理後の色は暗い。色の変化は、蒸気とインクとの間の化学反応によりもたらされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
殺菌のために最も一般的に使用される色変化インジケータの一つは、硫黄及び鉛塩を含む。これらの化合物は、蒸気殺菌の状態で、硫化鉛を生成するように反応し、黄から黒に色変化を引き起こす。このようなインジケータは広く普及して使用され、低コストであるが、これらに関連する幾つかの不利な点がある。第1に、インクは、オートクレーブ(加圧蒸気滅菌器)内で接触する物品に転写され、その物品にしみをつける傾向がある。不体裁であることに加え、これらのしみは非常に有毒な化合物を含む可能性もあり、それらが意図せずに患者に与えられ得る。第2に、インクの感度は、特に湿気がある状態で貯蔵されると、時間とともに低下する。それにより、最初の色と最後の色が近付き得る。
【0004】
蒸気殺菌を検出可能な他の色変化システムが多数存在し、それらには金属塩、有機酸又は他の化合物が含まれる。これらの多くは、鉛/硫黄インクより著しく毒性が低いことはなく、限られた色変化を有し、その上/或いは高価である。
【0005】
従来技術に関連する不利な点を克服するか、又は実質的に軽減するインジケータインクが、現在考案されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様では、蒸気に反応するインクは、活性成分としてテトラゾリウム塩を含む。
【0007】
本発明で使用されるテトラゾリウム塩は、次の一般構造Iを含む化合物類の1要素である。
一般構造I:
【0008】
【化1】

【0009】
ここで、X-は陰イオンを表し、同一であっても異なってもよいR2、R3及びR5の少なくとも1つは芳香族を表す。
【0010】
好ましくはR2及びR3の少なくとも1つ、より好ましくはこれらの両方が芳香族を表す。R5もまた芳香族を表すことが好ましい。
【0011】
2、R3及び/又はR5が表し得る芳香族は、どちらも炭素環式及び複素環式である5及び6員から成る単環の環状系及び縮合環系を含む。この例には、フェニル、ナフチル、キノリニル、ピリジル及びアゾリル(例えば、オキサゾリル、チアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル等)が含まれる。環は、置換されないか、又は広範囲の置換基の1つ又は複数により置換されてもよい。存在し得る置換基の例は、低級アルキル又は低級アルコキシ(即ち、1〜6個の炭素原子を有し、更に、例えばここで記載されるあらゆる置換基により置換され得るアルキル又はアルコキシ)、アリール基(例えば、フェニル、ベンジル、スチリル、ビフェニル、ナフチル等)、アリールオキシ(例えば、フェノキシ)、ハロゲン(即ち、弗化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物)、ニトロ、アミノ、シアン化物、アジ化合物等である。
【0012】
2、R3及び/又はR5が表し得る目下のところ好ましい芳香族は、置換されていない又は置換された単環基、最も好ましくはフェニル及びオキサゾリル基を含む。
【0013】
特に好ましい化合物は、R3及びR5がどちらもフェニルを表す化合物である。
【0014】
2、R3及びR5のいずれも芳香族を表さない場合、それは水素基又は脂肪族基、例えば広範囲の置換基(上述された置換基等)のいずれかにより置換され得る低級アルキル基を表し得る。
【0015】
更に、R2、R3及びR5置換基の1つ又は複数が、テトラゾリウム環を更なるテトラゾリウム環状構造に連結する架橋基として作用し得る。即ち、活性成分は、このような環状構造を複数包含し得る。例えば、活性成分は、一般式IIを有し得る。
一般式II:
【0016】
【化2】

【0017】
好ましい構成要素は、R2が2つのテトラゾリウム環の間の橋として作用する構成要素を含む。このような場合、R2は最も好ましくはビフェニル基である。
【0018】
対イオン(X-)は、あらゆる陰イオンであってよいが、好ましくは塩化物、臭化物、ヨウ化物、テトラフルオロ硼酸塩、ヘキサフルオロホスフェイト、過塩素酸塩又は硫酸塩である。
【0019】
挙げられ得る特定のテトラゾリウム塩は、以下を含む。
塩化2,3,5−トリフェニル−2H−テトラゾリウム
塩化2−(p−ヨードフェニル)−3−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム
塩化3−(1−ナフチル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム
臭化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム
塩化2−(2−ベンゾチアゾリル)−3−(4−フタルヒドラジディル)−5−スチリル−2H−テトラゾリウム
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−(p−チオカルバミルフェニル)−2H−テトラゾリウム)
3,3’−(4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム)
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−(p−ニトロフェニル)−2H−テトラゾリウム)。
【0020】
他の多数のテトラゾリウム塩が、米国特許第4,284,704号に記載されている。
【0021】
また、本発明のインクは、好ましくは結合剤を含む。
【0022】
結合剤は、あらゆる耐水性、耐熱性ポリマーを含んでよい。適切なポリマーは、エチル及びニトロセルロース、セルロースアセテート及びその誘導体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリスチレン、ポリメタクリレート、塩化ポリビニル、ポリビニルアセテート等の可溶性のポリマーと、ポリ塩化ビニリデン、アクリリックス及びポリビニルアセテート等の乳剤ラテックスと、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアルデヒド等の架橋性樹脂と、紫外線硬化系と、乾性油とを含む。
【0023】
目下のところ好ましい重合体の結合剤には、セルロース誘導体、特にエチルセルロース及びニトロセルロースが含まれる。
【0024】
必要な場合には、溶剤がポリマーに対してベヒクルをもたらすために使用され得る。本発明のインク用の適切な溶剤は、例えば、脂肪族アルコール、工業用メチル化アルコール、例えばエチレングリコールモノエチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエーテル、ホワイトスピリット、例えば酢酸イソプロピル等の脂肪族エステル、又は脂肪族炭化水素溶剤、或いはこれらの2つ以上の混合物である。また、水又は水性溶剤系も適切である。
【0025】
特に好ましい一溶剤は、2−エトキシエタノールである。
【0026】
更なる添加物が、コーティングプロセス及び性能を改善するために含まれ得る。コーティングを改善するための典型的な添加剤は、消泡剤及び可塑剤を含む。
【0027】
性能は、タイミングを調整するために使用され得る酸化防止剤を添加することにより高めることができる。この例には、アスコルビン酸及びヒドロキノンが含まれる。ポリヒドロキシ安息香酸は、系を安定させるために使用され得、これらは、ジヒドロキシ安息香酸及びトリヒドロキシ安息香酸を含む。金属水酸化物、アミン及びグアニジン等のアルカリの添加は、最終的な色を改善し、色変化を速めることができる。
【0028】
本発明の第2の態様では、活性成分としてテトラゾリウム塩を含み、基体に被覆され、又は含浸されるインクを含む蒸気殺菌インジケータが提供される。
【0029】
インクが被覆、又は含浸され得る基体は、蒸気を通すが、蒸気殺菌状態でそれらの完全性を維持する紙及び類似の材料を含む。
【0030】
本発明のインク及び殺菌インジケータは、それらが蒸気殺菌状態にあるときに、明白に色変化するという点で特に有利である。それに加えて、本発明のインク及び殺菌インジケータは、公知の材料よりも安価であり且つ/又は毒性が低く、その上/或いは、より高い安定性を示すことができる。
【0031】
以下に、本発明の例示的態様を例挙する。
【0032】
<1>物品の蒸気殺菌の方法であって、該方法は、前記物品と蒸気殺菌インジケータの両方を蒸気にさらすことを含み、前記インジケータは活性成分としてテトラゾリウム塩を含有している、物品の蒸気殺菌方法。
【0033】
<2>テトラゾリウム塩が一般構造Iを含む化合物類の1要素であって、この構造において、X-は陰イオンを表し、同一であっても異なってもよいR2、R3及びR5の少なくとも1つは芳香族を表す、<1>に記載の方法。
一般構造I:
【0034】
【化3】

【0035】
<3>R2及びR3の少なくとも1つ、より好ましくはこれらの両方が芳香族を表す、<2>に記載の方法。
【0036】
<4>R5もまた芳香族を表す、<3>に記載の方法。
【0037】
<5>R2、R3及び/又はR5が表す芳香族が、どちらも炭素環式及び複素環式である5及び6員から成る単環の環状系及び縮合環系を含む群から選択される、<2>〜<4>のいずれかに記載の方法。
【0038】
<6>前記芳香族が、フェニル、ナフチル、キノリニル、ピリジル及びアゾリルから成る群から選択される、<5>に記載の方法。
【0039】
<7>前記芳香族が、置換されないか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、アリール基、アリールオキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアン化物、アジ化合物から成る群から選択される1つ又は複数の置換基により置換される、<2>〜<6>のいずれかに記載の方法。
【0040】
<8>R2、R3及び/又はR5が、フェニル又はオキサゾリル基を表す、<2>〜<7>のいずれかに記載の方法。
【0041】
<9>R3及びR5がどちらもフェニルを表す、<2>〜<8>のいずれかに記載の方法。
【0042】
<10>前記活性成分が一般式IIから成る、上記請求項のいずれかに記載の方法。
一般式II:
【化4】

【0043】
<11>R2がビフェニル基である、<10>に記載の方法。
【0044】
<12>X-が、塩化物、臭化物、ヨウ化物、テトラフルオロ硼酸塩、ヘキサフルオロホスフェイト、過塩素酸塩及び硫酸塩から成る群から選択される対イオンを表す、<2>〜<11>のいずれかに記載の方法。
【0045】
<13>テトラゾリウム塩が、塩化2,3,5−トリフェニル−2H−テトラゾリウム、塩化2−(p−ヨードフェニル)−3−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム、塩化3−(1−ナフチル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム、臭化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム、塩化2−(2−ベンゾチアゾリル)−3−(4−フタルヒドラジディル)−5−スチリル−2H−テトラゾリウム、3,3'−(3,3'−ジメトキシ−4,4'−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−(p−チオカルバミルフェニル)−2H−テトラゾリウム)、3,3'−(4,4'−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)、3,3'−(3,3'−ジメトキシ−4,4'−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)、3,3'−(3,3'−ジメトキシ−4,4'−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム)、及び3,3'−(3,3'−ジメトキシ−4,4'−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−(p−ニトロフェニル)−2H−テトラゾリウム)、から成る群から選択される、<1>に記載の方法。
【0046】
<14>前記インジケータが結合剤を更に含む、上記いずれかに記載の方法。
【0047】
<15>前記結合剤が、エチル及びニトロセルロース、セルロースアセテート及びその誘導体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリスチレン、ポリメタクリレート、塩化ポリビニル、ポリビニルアセテートと、ポリ塩化ビニリデン、アクリリックス及びポリビニルアセテート等の乳剤ラテックスと、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアルデヒド等の架橋性樹脂と、紫外線硬化系と、乾性油とから成る群から選択される、<14>に記載の方法。
【0048】
<16>前記結合剤がセルロース誘導体である、<14>に記載の方法。
【0049】
<17>前記インジケータが溶剤を更に含む、上記いずれかに記載の方法。
【0050】
<18>前記溶剤が、脂肪族アルコール、工業用メチル化アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、ホワイトスピリット、脂肪族エステル、脂肪族炭化水素溶剤、水、及びこれらの2つ以上の混合物から成る群から選択される、<17>に記載の方法。
【0051】
<19>前記溶剤が、2−エトキシエタノールである、<17>に記載の方法。
【0052】
<20>前記テトラゾリウム塩が基体に被覆され、又は含浸される、上記いずれかに記載の方法。
【0053】
<21>前記基体が、蒸気を通すが、蒸気殺菌状態でその完全性を維持する紙又は類似の材料から成る、<20>に記載の方法。
【0054】
ここで本発明は、以下の実施例に関連して示されるが、これらは例に過ぎない。
【実施例1】
【0055】
塩化ネオテトラゾリウム* 7.5グラム
2,4−ジヒドロキシ安息香酸 12.5グラム
エチルセルロース 150グラム
2−エトキシエタノール 1リットル
ジフェニルグアニジン 12.5グラム
タンニン酸 7.5グラム
【実施例2】
【0056】
塩化ネオテトラゾリウム* 7.5グラム
2,4−ジヒドロキシ安息香酸 25グラム
エチルセルロース 150グラム
2−エトキシエタノール 1リットル
ヒドロキノン 12.5グラム
【実施例3】
【0057】
MTT** 10グラム
エタノール 1リットル
ニトロセルロース 400グラム
フタル酸ジブチル 5グラム
【実施例4】
【0058】
塩化ブルーテトラゾリウム*** 10グラム
2エトキシエタノール 1リットル
エチルセルロース 150グラム
2,4,6トリヒドロキシ安息香酸 20グラム
アスコルビン酸 10グラム
【実施例5】
【0059】
塩化ニトロブルーテトラゾリウム****13.5グラム
エチルセルロース 168グラム
2−エトキシエタノール 1リットル
ヒドロキノン 2.2グラム
2,4−ジヒドロキシ安息香酸 101グラム
タンニン酸 13.5グラム
【0060】
*塩化ネオテトラゾリウム=3,3’−(4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)
【0061】
**MTT=塩化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム
【0062】
***塩化ブルーテトラゾリウム=3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)
【0063】
****塩化ニトロブルーテトラゾリウム=3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム)
【0064】
各製剤のために、構成要素が共に混合及び溶解され、次にコーティング及びプリントのいずれかにより紙の基体に付着された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3,3’−(4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)又は3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4、4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、エチルセルロース、2−エトキシエタノール、ジフェニルグアニジン又はヒドロキノン、及びタンニン酸を含有している、蒸気に反応するインク。
【請求項2】
3,3’−(4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、エチルセルロース、2−エトキシエタノール、ジフェニルグアニジン及びタンニン酸を含有している、請求項1に記載の蒸気に反応するインク。
【請求項3】
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4、4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−テトラゾリウム)、エチルセルロース、2−エトキシエタノール、ヒドロキノン、2,4−ジヒドロキシ安息香酸及びタンニン酸を含有している、請求項1に記載の蒸気に反応するインク。
【請求項4】
3,3’−(4,4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、エチルセルロース、2−エトキシエタノール及びヒドロキノンを含有している、蒸気に反応するインク。
【請求項5】
塩化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム、エタノール、ニトロセルロース及びフタル酸ジブチルを含有している、蒸気に反応するインク。
【請求項6】
3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4、4’−ビフェニレン)−ビス−(塩化2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム)、2−エトキシエタノール、エチルセルロース、2,4,6トリヒドロキシ安息香酸及びアスコルビン酸を含有している、蒸気に反応するインク。
【請求項7】
基体に、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の蒸気に反応するインクを被覆し、又は含浸させた蒸気殺菌インジケータ。
【請求項8】
前記基体が、蒸気を通すが、蒸気殺菌状態で、該基体の完全性を維持する材料からなる、請求項7に記載の蒸気殺菌インジケータ。
【請求項9】
物品の蒸気殺菌の方法であって、該方法は、前記物品と請求項7又は請求項8に記載の蒸気殺菌インジケータの両方を蒸気にさらすことを含む、物品の蒸気殺菌方法。

【公開番号】特開2010−100855(P2010−100855A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265893(P2009−265893)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【分割の表示】特願平10−536366の分割
【原出願日】平成10年2月13日(1998.2.13)
【出願人】(505409063)アルバート ブラウン リミテッド (3)
【Fターム(参考)】