蓋部材および飲料容器
【課題】開口部を塞ぐ塞ぎ片の離脱が起きにくい蓋部材等を提供する。
【解決手段】（Ｂ）に示すように、パネル４００の外縁部を、容器本体２００のうちの曲げ加工により下方へ変位した変位部位２１０と、容器本体２００のうちのこの変位部位２１０に対峙する対峙部位２２０との間に入れる。次いで、変位部位２１０が対峙部位２２０に接近するようにこの変位部位２１０を押圧する。これにより缶蓋３００が容器本体２００に固定される。また、（Ｂ）に示すように、シール部材５００に形成された第２突出部５３０の端部が、変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、第２突出部５３０の端部が機械的に固定される。このため、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなる。
【解決手段】（Ｂ）に示すように、パネル４００の外縁部を、容器本体２００のうちの曲げ加工により下方へ変位した変位部位２１０と、容器本体２００のうちのこの変位部位２１０に対峙する対峙部位２２０との間に入れる。次いで、変位部位２１０が対峙部位２２０に接近するようにこの変位部位２１０を押圧する。これにより缶蓋３００が容器本体２００に固定される。また、（Ｂ）に示すように、シール部材５００に形成された第２突出部５３０の端部が、変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、第２突出部５３０の端部が機械的に固定される。このため、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、蓋部材および飲料容器に関する。
【背景技術】
【０００２】
小孔に粘着シールが貼付されて密封されるとともに、容器の内容物が取り出される際に粘着シールが剥がされる容器が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実用新案登録第３０１８６７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
飲料容器等においては、飲み口となる開口部を塞ぐ塞ぎ片が缶蓋などに接着されてこの開口部が塞がれることがある。ここで、内部の飲料が飲まれる際にはユーザがこの塞ぎ片を剥がすこととなるが、塞ぎ片が缶蓋などから離脱してしまうとこの塞ぎ片がごみとなって散乱し周辺の環境を汚すおそれがある。
本発明の目的は、開口部を塞ぐ塞ぎ片の離脱が起きにくい蓋部材等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明が適用される蓋部材は、飲料が収容される容器に取り付けられる蓋部材であって、開口部が形成され、前記容器に取り付けられる基板と、前記基板の前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記基板に対して機械的に固定する固定手段と、を備える蓋部材である。
【０００６】
ここで、前記固定手段は、前記塞ぎ片の一方面側および他方面側から、当該塞ぎ片のうちの前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を保持し、前記基板に対して当該予め定められた部位を固定することを特徴とすることができる。
また、前記基板には、当該基板から突出するとともにその頂部が押し潰され当該頂部に扁平部が形成された突出部が形成され、前記固定手段は、前記基板と前記突出部の前記扁平部とで前記予め定められた部位を挟むことを特徴とすることができる。
さらに、前記固定手段は、前記塞ぎ片の複数箇所を前記基板に対して固定することを特徴とすることができる。
【０００７】
また本発明を飲料容器として捉えた場合、本発明が適用される飲料容器は、開口部が形成され、内部に飲料が収容される収容部と、前記収容部に形成された前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記収容部に対して機械的に固定する固定手段と、を備える飲料容器である。
【０００８】
ここで、前記収容部は、開口を有した筒状部材と、前記開口部が形成されるとともに当該筒状部材の当該開口を塞ぐ蓋部材とから少なくとも構成され、前記筒状部材の縁部と前記蓋部材の外縁部とを重ねるとともに、当該筒状部材の当該縁部と当該蓋部材の当該外縁部との両者に曲げ加工が施されることで、当該蓋部材は当該筒状部材に固定され、前記固定手段は、前記曲げ加工により変位する部位と当該変位する部位に対峙する部位とで前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を前記収容部に対して固定することを特徴とすることができる。
また、前記塞ぎ片の前記予め定められた部位は、当該塞ぎ片の他の部位よりも厚く形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記塞ぎ片は、複数の層が積層されることで形成され、当該複数の層には金属層が含まれていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、開口部を塞ぐ塞ぎ片の離脱が起きにくい蓋部材等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本実施の形態が適用される飲料缶を説明するための図である。
【図２】シール部材がパネルから剥がされた後の飲料缶を示した図である。
【図３】飲料缶の他の実施形態を説明するための図である。
【図４】飲料缶の他の実施形態を説明するための図である。
【図５】シール部材が固定される前の缶蓋を示した図である。
【図６】飲料缶の他の構成例を示した図である。
【図７】飲料缶の他の構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、本実施の形態が適用される飲料缶１００を説明するための図である。なお同図（Ａ）は飲料缶１００の平面図である。また同図（Ｂ）は、飲料缶１００を正面から見た場合の断面図である。
同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、本実施形態における飲料缶１００には、上部に開口を有するとともに下部に底部（不図示）を有し且つ筒状に形成され、清涼飲料などの飲料が内部に収容される収容部の一部として機能する容器本体（缶胴）２００が設けられている。また、飲料缶１００には、容器本体２００の上部に取り付けられ容器本体２００の開口を塞ぐ缶蓋３００が設けられている。
【００１２】
なお本実施形態では、容器本体２００、缶蓋３００の２つの部材で構成されたいわゆる２ピース缶を例示しているが、以下に説明する各構成は、筒状の容器本体、缶蓋、および底部材の３つの部材で構成されたいわゆる３ピース缶にも適用することができる。また、以下に説明する各構成は、紙パックなど缶体以外にも適用することができる。
【００１３】
蓋部材の一例としての缶蓋３００は、同図（Ａ）に示すように、円盤状に形成され基板として機能するパネル４００を有している。ここでパネル４００は、いわゆる巻き締めによってその外周縁が容器本体２００の縁部（上縁部）に固定されている。なおこの固定について詳細に説明すると、本実施形態では、まず、筒状部材の一例としての容器本体２００の縁部（上縁部）とパネル４００の外縁部とが重ね合わされる。次いで、容器本体２００の縁部とパネル４００の外縁部の両者に対して金型を押し当て曲げ加工を施す。
【００１４】
詳細に説明すると、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、容器本体２００の縁部とパネル４００の外縁部とが重なっている部分が下方に向かうように、曲げ加工を施すととともに、パネル４００の外縁部を、容器本体２００のうちの上記曲げ加工により下方へ変位した変位部位２１０と、容器本体２００のうちのこの変位部位２１０に対峙する対峙部位２２０との間に入れる。次いで、変位部位２１０が対峙部位２２０に接近するようにこの変位部位２１０を押圧する。これによりパネル４００の外縁部が容器本体２００に対し固定され、缶蓋３００が容器本体２００に固定された状態となる。付言すると、パネル４００の外縁部が上記変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、缶蓋３００が容器本体２００に固定される。
【００１５】
また本実施形態では、同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、パネル４００の中央部に、ユーザが内部の飲料を飲む際に飲み口となる円形の開口部３１０が形成されている。なお本実施形態では、開口部３１０が缶蓋３００の中央部に形成されているが、開口部３１０は缶蓋３００の外周方向に偏った位置にあってもよい。また本実施形態では、同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、缶蓋３００に形成された開口部３１０を塞ぐ塞ぎ片の一例としてのシール部材５００が缶蓋３００の表面に貼付（接着）されている。
【００１６】
ここで、シール部材５００には、同図（Ａ）に示すように、円形に形成され缶蓋３００に形成された開口部３１０を塞ぐ基部５１０と、基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第１突出部５２０と、同じく基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第２突出部５３０とが形成されている。ここでこの第２突出部５３０は、第１突出部５２０が設けられている側とは反対側に設けられている。
【００１７】
また本実施形態では、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、シール部材５００に形成された第２突出部５３０の端部が、上記にて説明した変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、第２突出部５３０の端部が機械的に固定された状態となっている。このため、本実施形態では、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなっている。
【００１８】
なお、シール部材５００の第２突出部５３０の固定は、缶蓋３００の外縁部と容器本体２００の縁部とを重ね合わせる際に、この外縁部と縁部との間に第２突出部５３０を配置することでも行うことができる。なお、上記にて説明した構成では、飲料缶１００の内部に第２突出部５３０が入らないが（図１（Ｂ）の拡大図参照）、外縁部と縁部との間に第２突出部５３０を配置する構成では、飲料缶１００の内部に第２突出部５３０が突出し、第２突出部５３０が内部の飲料に触れる可能性がある。
【００１９】
ここで、シール部材５００の構造は、特に限定されないが、金属層を含んだ多層構造で形成することが好ましい。なおシール部材５００は、例えば、アルミニウム箔とプラスチック製のフィルムとを積層した構造や、アルミニウム箔に樹脂を塗布した構造を採用できる。また、シール部材５００のうち上記のように挟まれる部分を、他の部分よりも厚くしておくこともできる。この場合もシール部材５００の破断が生じにくくなる。ここで、金属層、特にアルミニウム箔は気密性、防湿性及び遮光性に優れているが、引き裂き性及び耐衝撃性が充分とはいえない。一方、シール部材５００は、上記アルミニウム箔の弱点である、引き裂き性や耐衝撃性に優れた素材を採用することにより、金属層とフィルム層は、互いを補完する関係に立ち、複合素材として、遮光性、密封性に優れ、外力に対し強靭な封止材料となる。
【００２０】
ここで、飲料缶１００の内部の飲料がユーザによって飲まれる際は、第１突出部５２０がユーザによって上方に持ち上げられる。これにより、シール部材５００がパネル４００から次第に剥がれ、図２（シール部材がパネルから剥がされた後の飲料缶を示した図）の（Ａ）に示すように、開口部３１０が露出するようになる。なおシール部材５００がパネル４００から剥がされた後、シール部材５００は、同図（Ｂ）に示すように、垂れ下がる状態となる。
【００２１】
なおシール部材５００の缶蓋３００への接着は、例えば熱接着により行われる。具体的に説明すると、まず、缶蓋３００へのシール部材５００の接着が行われる前に、シール部材５００の一方の面に対して接着剤（ヒートシール剤）が塗布され且つ乾燥される。そしてこのように接着剤が塗布されたシール部材５００が、缶蓋３００のうちの開口部３１０が設けられている箇所に熱接着される。付言すると、シール部材５００の一部に熱が加えられることで接着剤の一部が溶融し、この溶融した接着剤によって、シール部材５００が缶蓋３００に貼り付けられる。より具体的には、缶蓋３００のうち開口部３１０の周囲に位置する部位に対して、シール部材５００が貼り付けられる。なお本実施形態では、接着剤を用いる場合を説明したが、シール部材５００をナイロンなどの樹脂により形成しこの樹脂を溶融させることで接着を行うこともできる。
【００２２】
さらに説明すると、本実施形態では、缶蓋３００に対してシール部材５００が押し当てられた状態にてシール部材５００に熱が加えられ、この熱によって接着剤が溶融し、シール部材５００が缶蓋３００に接着される。そしてシール部材５００の接着が終了すると、シール部材５００により開口部３１０が塞がれた状態の缶蓋３００が完成する。その後、本実施形態では、この缶蓋３００は、内部に飲料が充填された容器本体２００の開口に対して上記の巻き締めによって固定される。なおこの巻き締めが行われるときに、上記のとおり、シール部材５００の第２突出部５３０が、変位部位２１０と対峙部位２２０とによって挟まれる。これにより、飲料が充填された飲料缶１００（図１参照）が完成する。
【００２３】
飲料缶１００の他の実施形態について説明する。
図３、図４は、飲料缶１００の他の実施形態を説明するための図である。
図３（Ａ）に示すように、本実施形態における飲料缶１００でも、開口部３１０を塞ぐシール部材５００が設けられている。このシール部材５００は、上記と同様、開口部３１０を塞ぐ基部５１０、基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第１突出部５２０、同じく基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第２突出部５３０を備えている。また同図（Ｂ）における拡大図に示すように、シール部材５００の第２突出部５３０には、シール部材５００の厚み方向に貫通した貫通孔５３１が形成されている。
【００２４】
また本実施形態では、パネル４００の上面から上方に向かって突出した突出部４９０が形成されている（図３（Ｂ）の拡大図参照）。ここでこの突出部４９０は、筒状に形成され図中上方に向かって延びる基部４９１と、この基部４９１の頂部に位置するとともに基部４９１の直径よりも大きい直径で形成され且つパネル４００の上面に対向する対向部４９２とを備えている。ここで本実施形態では、シール部材５００に形成された貫通孔５３１に対して、突出部４９０の基部４９１が挿入されている。また本実施形態では、貫通孔５３１の直径よりも対向部４９２の直径が大きくなっている。このため本実施形態においても、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなっている。
【００２５】
ここで飲料缶１００の内部の飲料が飲まれる際には、上記と同様、シール部材５００の第１突出部５２０がユーザによって上方に引っ張られる。これにより、図４に示すように、シール部材５００の根元にてシール部材５００は折り曲げられるとともに、パネル４００に形成された開口部３１０が露出するようになる。
【００２６】
図５は、シール部材５００が固定される前の缶蓋３００を示した図である。
シール部材５００が缶蓋３００に固定される前においては、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、突出部４９０における基部４９１の頂部に、対向部４９２（図３参照）は形成されていない。シール部材５００を缶蓋３００に固定する際には、図５（Ｂ）の矢印に示すように、まず、突出部４９０の基部４９１をシール部材５００に形成された貫通孔５３１に通す。次いで、不図示の押圧機構を用いて、基部４９１の頂部を上方から押圧し基部４９１を押し潰す。
【００２７】
これにより、基部４９１の頂部側が扁平状となり、基部４９１の頂部に、扁平部の一例としての対向部４９２（図３参照）が形成されるようになる。ここでこのように、基部４９１が押し潰されることで対向部４９２が形成される場合、この対向部４９２は、シール部材５００およびパネル４００に押し付けられる状態となる。この結果、本実施形態では、シール部材５００の第２突出部５３０が、対向部４９２およびパネル４００により挟まれ、対向部４９２およびパネル４００によって、第２突出部５３０が保持される状態となる。そしてこの保持によって、シール部材５００がパネル４００に固定された状態となる。付言すると本実施形態においても、シール部材５００が機械的に固定された状態となる。
【００２８】
このように本実施形態においても、シール部材５００は挟まれて固定される。このため、上記と同様、シール部材５００のうちの挟まれる部分の厚さを他の部分の厚さよりも大きくしておくことが好ましい。またシール部材５００には、上記と同様、金属層を含ませて形成しておくことが好ましい。また上記では、一つの突出部４９０を設けた場合を説明したが、突出部４９０は、図６（飲料缶の他の構成例を示した図）に示すように、複数（本例では２つ）設けることもできる。このように突出部４９０を複数設ける場合、突出部４９０からシール部材５００に作用する荷重が分散されるようになり、シール部材５００の破損などが抑制される。そしてこの場合、シール部材５００の離脱がさらに起きにくくなる。
【００２９】
なお上記では説明を省略したが、容器本体２００および缶蓋３００が例えばアルミニウムにより形成されている場合、シール部材５００の金属層には、アルミニウムを使用することが好ましくなる。付言すると、容器本体２００および缶蓋３００に用いられている材料と同じ材料を、シール部材５００の金属層に用いることが好ましくなる。この場合、容器本体２００および缶蓋３００と、シール部材５００とを分離することなく、飲料缶１００を廃棄することができるようになる。付言すると、再利用のための分別を行うことなく飲料缶１００を廃棄することができるようになる。
【００３０】
また上記では、第１突出部５２０がユーザにより把持されることでシール部材５００が缶蓋３００から剥がされる場合を説明したが、図７（飲料缶の他の構成例を示した図）の（Ａ）、（Ｂ）に示すように、第１突出部５２０を省略するとともに、基部５１０の上方にリング片５９を設けることもできる。このリング片５９は図中左端部が基部５１０の図中左端部に接続されている。またこのリング片５９には、ユーザの指が挿入される貫通穴５９１が形成されている。さらにリング片５９の図中右端部には、リング片５９の外周縁から突出する突出部５９２が形成されている。
【００３１】
この実施形態では、突出部５９２がユーザより把持されこの突出部５９２が上方へ持ち上げられる。これにより、同図（Ｂ）の破線で示すように、リング片５９が基部５１０から剥離される。その後、リング片５９に形成された貫通穴５９１にユーザの指が挿入されるとともに、リング片５９が図中右方向に引っ張られる。これにより、基部５１０がパネル４００から剥離される。
【００３２】
本図で説明した構成の場合、図３等で示した構成に比べ、ユーザからの操作力が基部５１０に対してより効率的に伝わるようになる。そしてこの場合、図３等で示した構成に比べ、基部５１０とパネル４００との接着強度を高めることが可能となる。付言すると、基部５１０とパネル４００との接着強度を高めたとしても、基部５１０をパネル４００から剥がすことが可能となる。なお図７では、図３に示した飲料缶１００のシール部材５００に対してリング片５９を設けた場合を説明したが、図１で示したシール部材５００においても、リング片５９を設けることができる。
【符号の説明】
【００３３】
１００…飲料缶、２００…容器本体、２１０…変位部位、２２０…対峙部位、３００…缶蓋、３１０…開口部、４００…パネル、４９０…突出部、４９２…対向部、５００…シール部材
【技術分野】
【０００１】
本発明は、蓋部材および飲料容器に関する。
【背景技術】
【０００２】
小孔に粘着シールが貼付されて密封されるとともに、容器の内容物が取り出される際に粘着シールが剥がされる容器が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実用新案登録第３０１８６７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
飲料容器等においては、飲み口となる開口部を塞ぐ塞ぎ片が缶蓋などに接着されてこの開口部が塞がれることがある。ここで、内部の飲料が飲まれる際にはユーザがこの塞ぎ片を剥がすこととなるが、塞ぎ片が缶蓋などから離脱してしまうとこの塞ぎ片がごみとなって散乱し周辺の環境を汚すおそれがある。
本発明の目的は、開口部を塞ぐ塞ぎ片の離脱が起きにくい蓋部材等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明が適用される蓋部材は、飲料が収容される容器に取り付けられる蓋部材であって、開口部が形成され、前記容器に取り付けられる基板と、前記基板の前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記基板に対して機械的に固定する固定手段と、を備える蓋部材である。
【０００６】
ここで、前記固定手段は、前記塞ぎ片の一方面側および他方面側から、当該塞ぎ片のうちの前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を保持し、前記基板に対して当該予め定められた部位を固定することを特徴とすることができる。
また、前記基板には、当該基板から突出するとともにその頂部が押し潰され当該頂部に扁平部が形成された突出部が形成され、前記固定手段は、前記基板と前記突出部の前記扁平部とで前記予め定められた部位を挟むことを特徴とすることができる。
さらに、前記固定手段は、前記塞ぎ片の複数箇所を前記基板に対して固定することを特徴とすることができる。
【０００７】
また本発明を飲料容器として捉えた場合、本発明が適用される飲料容器は、開口部が形成され、内部に飲料が収容される収容部と、前記収容部に形成された前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記収容部に対して機械的に固定する固定手段と、を備える飲料容器である。
【０００８】
ここで、前記収容部は、開口を有した筒状部材と、前記開口部が形成されるとともに当該筒状部材の当該開口を塞ぐ蓋部材とから少なくとも構成され、前記筒状部材の縁部と前記蓋部材の外縁部とを重ねるとともに、当該筒状部材の当該縁部と当該蓋部材の当該外縁部との両者に曲げ加工が施されることで、当該蓋部材は当該筒状部材に固定され、前記固定手段は、前記曲げ加工により変位する部位と当該変位する部位に対峙する部位とで前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を前記収容部に対して固定することを特徴とすることができる。
また、前記塞ぎ片の前記予め定められた部位は、当該塞ぎ片の他の部位よりも厚く形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記塞ぎ片は、複数の層が積層されることで形成され、当該複数の層には金属層が含まれていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、開口部を塞ぐ塞ぎ片の離脱が起きにくい蓋部材等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本実施の形態が適用される飲料缶を説明するための図である。
【図２】シール部材がパネルから剥がされた後の飲料缶を示した図である。
【図３】飲料缶の他の実施形態を説明するための図である。
【図４】飲料缶の他の実施形態を説明するための図である。
【図５】シール部材が固定される前の缶蓋を示した図である。
【図６】飲料缶の他の構成例を示した図である。
【図７】飲料缶の他の構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、本実施の形態が適用される飲料缶１００を説明するための図である。なお同図（Ａ）は飲料缶１００の平面図である。また同図（Ｂ）は、飲料缶１００を正面から見た場合の断面図である。
同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、本実施形態における飲料缶１００には、上部に開口を有するとともに下部に底部（不図示）を有し且つ筒状に形成され、清涼飲料などの飲料が内部に収容される収容部の一部として機能する容器本体（缶胴）２００が設けられている。また、飲料缶１００には、容器本体２００の上部に取り付けられ容器本体２００の開口を塞ぐ缶蓋３００が設けられている。
【００１２】
なお本実施形態では、容器本体２００、缶蓋３００の２つの部材で構成されたいわゆる２ピース缶を例示しているが、以下に説明する各構成は、筒状の容器本体、缶蓋、および底部材の３つの部材で構成されたいわゆる３ピース缶にも適用することができる。また、以下に説明する各構成は、紙パックなど缶体以外にも適用することができる。
【００１３】
蓋部材の一例としての缶蓋３００は、同図（Ａ）に示すように、円盤状に形成され基板として機能するパネル４００を有している。ここでパネル４００は、いわゆる巻き締めによってその外周縁が容器本体２００の縁部（上縁部）に固定されている。なおこの固定について詳細に説明すると、本実施形態では、まず、筒状部材の一例としての容器本体２００の縁部（上縁部）とパネル４００の外縁部とが重ね合わされる。次いで、容器本体２００の縁部とパネル４００の外縁部の両者に対して金型を押し当て曲げ加工を施す。
【００１４】
詳細に説明すると、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、容器本体２００の縁部とパネル４００の外縁部とが重なっている部分が下方に向かうように、曲げ加工を施すととともに、パネル４００の外縁部を、容器本体２００のうちの上記曲げ加工により下方へ変位した変位部位２１０と、容器本体２００のうちのこの変位部位２１０に対峙する対峙部位２２０との間に入れる。次いで、変位部位２１０が対峙部位２２０に接近するようにこの変位部位２１０を押圧する。これによりパネル４００の外縁部が容器本体２００に対し固定され、缶蓋３００が容器本体２００に固定された状態となる。付言すると、パネル４００の外縁部が上記変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、缶蓋３００が容器本体２００に固定される。
【００１５】
また本実施形態では、同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、パネル４００の中央部に、ユーザが内部の飲料を飲む際に飲み口となる円形の開口部３１０が形成されている。なお本実施形態では、開口部３１０が缶蓋３００の中央部に形成されているが、開口部３１０は缶蓋３００の外周方向に偏った位置にあってもよい。また本実施形態では、同図（Ａ）、（Ｂ）に示すように、缶蓋３００に形成された開口部３１０を塞ぐ塞ぎ片の一例としてのシール部材５００が缶蓋３００の表面に貼付（接着）されている。
【００１６】
ここで、シール部材５００には、同図（Ａ）に示すように、円形に形成され缶蓋３００に形成された開口部３１０を塞ぐ基部５１０と、基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第１突出部５２０と、同じく基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第２突出部５３０とが形成されている。ここでこの第２突出部５３０は、第１突出部５２０が設けられている側とは反対側に設けられている。
【００１７】
また本実施形態では、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、シール部材５００に形成された第２突出部５３０の端部が、上記にて説明した変位部位２１０と対峙部位２２０とにより挟まれ、第２突出部５３０の端部が機械的に固定された状態となっている。このため、本実施形態では、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなっている。
【００１８】
なお、シール部材５００の第２突出部５３０の固定は、缶蓋３００の外縁部と容器本体２００の縁部とを重ね合わせる際に、この外縁部と縁部との間に第２突出部５３０を配置することでも行うことができる。なお、上記にて説明した構成では、飲料缶１００の内部に第２突出部５３０が入らないが（図１（Ｂ）の拡大図参照）、外縁部と縁部との間に第２突出部５３０を配置する構成では、飲料缶１００の内部に第２突出部５３０が突出し、第２突出部５３０が内部の飲料に触れる可能性がある。
【００１９】
ここで、シール部材５００の構造は、特に限定されないが、金属層を含んだ多層構造で形成することが好ましい。なおシール部材５００は、例えば、アルミニウム箔とプラスチック製のフィルムとを積層した構造や、アルミニウム箔に樹脂を塗布した構造を採用できる。また、シール部材５００のうち上記のように挟まれる部分を、他の部分よりも厚くしておくこともできる。この場合もシール部材５００の破断が生じにくくなる。ここで、金属層、特にアルミニウム箔は気密性、防湿性及び遮光性に優れているが、引き裂き性及び耐衝撃性が充分とはいえない。一方、シール部材５００は、上記アルミニウム箔の弱点である、引き裂き性や耐衝撃性に優れた素材を採用することにより、金属層とフィルム層は、互いを補完する関係に立ち、複合素材として、遮光性、密封性に優れ、外力に対し強靭な封止材料となる。
【００２０】
ここで、飲料缶１００の内部の飲料がユーザによって飲まれる際は、第１突出部５２０がユーザによって上方に持ち上げられる。これにより、シール部材５００がパネル４００から次第に剥がれ、図２（シール部材がパネルから剥がされた後の飲料缶を示した図）の（Ａ）に示すように、開口部３１０が露出するようになる。なおシール部材５００がパネル４００から剥がされた後、シール部材５００は、同図（Ｂ）に示すように、垂れ下がる状態となる。
【００２１】
なおシール部材５００の缶蓋３００への接着は、例えば熱接着により行われる。具体的に説明すると、まず、缶蓋３００へのシール部材５００の接着が行われる前に、シール部材５００の一方の面に対して接着剤（ヒートシール剤）が塗布され且つ乾燥される。そしてこのように接着剤が塗布されたシール部材５００が、缶蓋３００のうちの開口部３１０が設けられている箇所に熱接着される。付言すると、シール部材５００の一部に熱が加えられることで接着剤の一部が溶融し、この溶融した接着剤によって、シール部材５００が缶蓋３００に貼り付けられる。より具体的には、缶蓋３００のうち開口部３１０の周囲に位置する部位に対して、シール部材５００が貼り付けられる。なお本実施形態では、接着剤を用いる場合を説明したが、シール部材５００をナイロンなどの樹脂により形成しこの樹脂を溶融させることで接着を行うこともできる。
【００２２】
さらに説明すると、本実施形態では、缶蓋３００に対してシール部材５００が押し当てられた状態にてシール部材５００に熱が加えられ、この熱によって接着剤が溶融し、シール部材５００が缶蓋３００に接着される。そしてシール部材５００の接着が終了すると、シール部材５００により開口部３１０が塞がれた状態の缶蓋３００が完成する。その後、本実施形態では、この缶蓋３００は、内部に飲料が充填された容器本体２００の開口に対して上記の巻き締めによって固定される。なおこの巻き締めが行われるときに、上記のとおり、シール部材５００の第２突出部５３０が、変位部位２１０と対峙部位２２０とによって挟まれる。これにより、飲料が充填された飲料缶１００（図１参照）が完成する。
【００２３】
飲料缶１００の他の実施形態について説明する。
図３、図４は、飲料缶１００の他の実施形態を説明するための図である。
図３（Ａ）に示すように、本実施形態における飲料缶１００でも、開口部３１０を塞ぐシール部材５００が設けられている。このシール部材５００は、上記と同様、開口部３１０を塞ぐ基部５１０、基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第１突出部５２０、同じく基部５１０の外縁部から外側方向に向かって突出した第２突出部５３０を備えている。また同図（Ｂ）における拡大図に示すように、シール部材５００の第２突出部５３０には、シール部材５００の厚み方向に貫通した貫通孔５３１が形成されている。
【００２４】
また本実施形態では、パネル４００の上面から上方に向かって突出した突出部４９０が形成されている（図３（Ｂ）の拡大図参照）。ここでこの突出部４９０は、筒状に形成され図中上方に向かって延びる基部４９１と、この基部４９１の頂部に位置するとともに基部４９１の直径よりも大きい直径で形成され且つパネル４００の上面に対向する対向部４９２とを備えている。ここで本実施形態では、シール部材５００に形成された貫通孔５３１に対して、突出部４９０の基部４９１が挿入されている。また本実施形態では、貫通孔５３１の直径よりも対向部４９２の直径が大きくなっている。このため本実施形態においても、パネル４００から剥がされた後のシール部材５００が缶蓋３００から離脱しにくくなっている。
【００２５】
ここで飲料缶１００の内部の飲料が飲まれる際には、上記と同様、シール部材５００の第１突出部５２０がユーザによって上方に引っ張られる。これにより、図４に示すように、シール部材５００の根元にてシール部材５００は折り曲げられるとともに、パネル４００に形成された開口部３１０が露出するようになる。
【００２６】
図５は、シール部材５００が固定される前の缶蓋３００を示した図である。
シール部材５００が缶蓋３００に固定される前においては、同図（Ｂ）の拡大図に示すように、突出部４９０における基部４９１の頂部に、対向部４９２（図３参照）は形成されていない。シール部材５００を缶蓋３００に固定する際には、図５（Ｂ）の矢印に示すように、まず、突出部４９０の基部４９１をシール部材５００に形成された貫通孔５３１に通す。次いで、不図示の押圧機構を用いて、基部４９１の頂部を上方から押圧し基部４９１を押し潰す。
【００２７】
これにより、基部４９１の頂部側が扁平状となり、基部４９１の頂部に、扁平部の一例としての対向部４９２（図３参照）が形成されるようになる。ここでこのように、基部４９１が押し潰されることで対向部４９２が形成される場合、この対向部４９２は、シール部材５００およびパネル４００に押し付けられる状態となる。この結果、本実施形態では、シール部材５００の第２突出部５３０が、対向部４９２およびパネル４００により挟まれ、対向部４９２およびパネル４００によって、第２突出部５３０が保持される状態となる。そしてこの保持によって、シール部材５００がパネル４００に固定された状態となる。付言すると本実施形態においても、シール部材５００が機械的に固定された状態となる。
【００２８】
このように本実施形態においても、シール部材５００は挟まれて固定される。このため、上記と同様、シール部材５００のうちの挟まれる部分の厚さを他の部分の厚さよりも大きくしておくことが好ましい。またシール部材５００には、上記と同様、金属層を含ませて形成しておくことが好ましい。また上記では、一つの突出部４９０を設けた場合を説明したが、突出部４９０は、図６（飲料缶の他の構成例を示した図）に示すように、複数（本例では２つ）設けることもできる。このように突出部４９０を複数設ける場合、突出部４９０からシール部材５００に作用する荷重が分散されるようになり、シール部材５００の破損などが抑制される。そしてこの場合、シール部材５００の離脱がさらに起きにくくなる。
【００２９】
なお上記では説明を省略したが、容器本体２００および缶蓋３００が例えばアルミニウムにより形成されている場合、シール部材５００の金属層には、アルミニウムを使用することが好ましくなる。付言すると、容器本体２００および缶蓋３００に用いられている材料と同じ材料を、シール部材５００の金属層に用いることが好ましくなる。この場合、容器本体２００および缶蓋３００と、シール部材５００とを分離することなく、飲料缶１００を廃棄することができるようになる。付言すると、再利用のための分別を行うことなく飲料缶１００を廃棄することができるようになる。
【００３０】
また上記では、第１突出部５２０がユーザにより把持されることでシール部材５００が缶蓋３００から剥がされる場合を説明したが、図７（飲料缶の他の構成例を示した図）の（Ａ）、（Ｂ）に示すように、第１突出部５２０を省略するとともに、基部５１０の上方にリング片５９を設けることもできる。このリング片５９は図中左端部が基部５１０の図中左端部に接続されている。またこのリング片５９には、ユーザの指が挿入される貫通穴５９１が形成されている。さらにリング片５９の図中右端部には、リング片５９の外周縁から突出する突出部５９２が形成されている。
【００３１】
この実施形態では、突出部５９２がユーザより把持されこの突出部５９２が上方へ持ち上げられる。これにより、同図（Ｂ）の破線で示すように、リング片５９が基部５１０から剥離される。その後、リング片５９に形成された貫通穴５９１にユーザの指が挿入されるとともに、リング片５９が図中右方向に引っ張られる。これにより、基部５１０がパネル４００から剥離される。
【００３２】
本図で説明した構成の場合、図３等で示した構成に比べ、ユーザからの操作力が基部５１０に対してより効率的に伝わるようになる。そしてこの場合、図３等で示した構成に比べ、基部５１０とパネル４００との接着強度を高めることが可能となる。付言すると、基部５１０とパネル４００との接着強度を高めたとしても、基部５１０をパネル４００から剥がすことが可能となる。なお図７では、図３に示した飲料缶１００のシール部材５００に対してリング片５９を設けた場合を説明したが、図１で示したシール部材５００においても、リング片５９を設けることができる。
【符号の説明】
【００３３】
１００…飲料缶、２００…容器本体、２１０…変位部位、２２０…対峙部位、３００…缶蓋、３１０…開口部、４００…パネル、４９０…突出部、４９２…対向部、５００…シール部材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
飲料が収容される容器に取り付けられる蓋部材であって、
開口部が形成され、前記容器に取り付けられる基板と、
前記基板の前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、
前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記基板に対して機械的に固定する固定手段と、
を備える蓋部材。
【請求項２】
前記固定手段は、前記塞ぎ片の一方面側および他方面側から、当該塞ぎ片のうちの前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を保持し、前記基板に対して当該予め定められた部位を固定することを特徴とする請求項１記載の蓋部材。
【請求項３】
前記基板には、当該基板から突出するとともにその頂部が押し潰され当該頂部に扁平部が形成された突出部が形成され、
前記固定手段は、前記基板と前記突出部の前記扁平部とで前記予め定められた部位を挟むことを特徴とする請求項２記載の蓋部材。
【請求項４】
前記固定手段は、前記塞ぎ片の複数箇所を前記基板に対して固定することを特徴とする請求項１乃至３の何れかに記載の蓋部材。
【請求項５】
開口部が形成され、内部に飲料が収容される収容部と、
前記収容部に形成された前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、
前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記収容部に対して機械的に固定する固定手段と、
を備える飲料容器。
【請求項６】
前記収容部は、開口を有した筒状部材と、前記開口部が形成されるとともに当該筒状部材の当該開口を塞ぐ蓋部材とから少なくとも構成され、
前記筒状部材の縁部と前記蓋部材の外縁部とを重ねるとともに、当該筒状部材の当該縁部と当該蓋部材の当該外縁部との両者に曲げ加工が施されることで、当該蓋部材は当該筒状部材に固定され、
前記固定手段は、前記曲げ加工により変位する部位と当該変位する部位に対峙する部位とで前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を前記収容部に対して固定することを特徴とする請求項５記載の飲料容器。
【請求項７】
前記塞ぎ片の前記予め定められた部位は、当該塞ぎ片の他の部位よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項５又は６に記載の飲料容器。
【請求項８】
前記塞ぎ片は、複数の層が積層されることで形成され、当該複数の層には金属層が含まれていることを特徴とする請求項５乃至７の何れかに記載の飲料容器。
【請求項１】
飲料が収容される容器に取り付けられる蓋部材であって、
開口部が形成され、前記容器に取り付けられる基板と、
前記基板の前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、
前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記基板に対して機械的に固定する固定手段と、
を備える蓋部材。
【請求項２】
前記固定手段は、前記塞ぎ片の一方面側および他方面側から、当該塞ぎ片のうちの前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を保持し、前記基板に対して当該予め定められた部位を固定することを特徴とする請求項１記載の蓋部材。
【請求項３】
前記基板には、当該基板から突出するとともにその頂部が押し潰され当該頂部に扁平部が形成された突出部が形成され、
前記固定手段は、前記基板と前記突出部の前記扁平部とで前記予め定められた部位を挟むことを特徴とする請求項２記載の蓋部材。
【請求項４】
前記固定手段は、前記塞ぎ片の複数箇所を前記基板に対して固定することを特徴とする請求項１乃至３の何れかに記載の蓋部材。
【請求項５】
開口部が形成され、内部に飲料が収容される収容部と、
前記収容部に形成された前記開口部を塞ぐ塞ぎ片と、
前記塞ぎ片の予め定められた部位を前記収容部に対して機械的に固定する固定手段と、
を備える飲料容器。
【請求項６】
前記収容部は、開口を有した筒状部材と、前記開口部が形成されるとともに当該筒状部材の当該開口を塞ぐ蓋部材とから少なくとも構成され、
前記筒状部材の縁部と前記蓋部材の外縁部とを重ねるとともに、当該筒状部材の当該縁部と当該蓋部材の当該外縁部との両者に曲げ加工が施されることで、当該蓋部材は当該筒状部材に固定され、
前記固定手段は、前記曲げ加工により変位する部位と当該変位する部位に対峙する部位とで前記予め定められた部位を挟むことで、当該予め定められた部位を前記収容部に対して固定することを特徴とする請求項５記載の飲料容器。
【請求項７】
前記塞ぎ片の前記予め定められた部位は、当該塞ぎ片の他の部位よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項５又は６に記載の飲料容器。
【請求項８】
前記塞ぎ片は、複数の層が積層されることで形成され、当該複数の層には金属層が含まれていることを特徴とする請求項５乃至７の何れかに記載の飲料容器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１２−２３２７６３（Ｐ２０１２−２３２７６３Ａ）
【公開日】平成２４年１１月２９日（２０１２．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１０１４０６（Ｐ２０１１−１０１４０６）
【出願日】平成２３年４月２８日（２０１１．４．２８）
【出願人】（０００１８６８５４）昭和アルミニウム缶株式会社 (155)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月２９日（２０１２．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年４月２８日（２０１１．４．２８）
【出願人】（０００１８６８５４）昭和アルミニウム缶株式会社 (155)
【Ｆターム（参考）】
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