説明

蛍光照明器具用の改良型制御システム

【課題】動作温度が十分な期間、閾値を超える場合、電界コンデンサおよび/または他のシステム構成部品は損傷を受け、蛍光灯は動作不能になることがある。
【解決手段】蛍光灯用の安定器モジュール100は、電解コンデンサ106を備える。温度センサ112は、電解コンデンサ106の温度を検知する。制御モジュール104は、温度センサ112と通信し、検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯10への電力出力を調整する。制御モジュール104は、蛍光灯10への電力出力を低減する。所定の期間、制御モジュール104は電力出力を低減する。所定の期間の後に、制御モジュール104は蛍光灯10への電力出力を増大させる。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
[0001]本発明は、蛍光照明器具に関し、より詳細には、蛍光照明器具用の制御システムに関する。
【発明の背景】
【0002】
[0002]図1を参照すると、蛍光灯10は、シールドガラス管12を有し、当該シールドガラス管12は、水銀などの第1の材料およびアルゴンなどの第1の不活性ガスを収容する。第1の材料及び第1の不活性ガスは、両者共に、包括的に14で特定されている。蛍光体粉末16は、管12の内面に沿ってコートされることがある。管12は、管12の両端に位置する電極18Aおよび18B(まとめて電極18)を含む。電力は制御システムによって電極18に供給され、制御システムには、交流電源22、スイッチ24、安定器モジュール26およびコンデンサ28が含まれ得る。
【0003】
[0003]スイッチ24が閉じているとき、制御システムは電力を電極18に供給する。電子は、ガス14を介して管12の一端から反対端に移動する。流れる電子からのエネルギーは、水銀のうちのいくらかを液体からガスに変化させる。電子および電荷を帯びた原子が管12を介して移動するとき、ガス状の水銀原子と衝突するものもある。その衝突により、原子は励起され、電子はより高い状態に遷移する。電子は、より低いエネルギーレベルに戻るときに、光子または光を放出する。水銀原子中の電子は紫外線波長帯の光量子を放出する。蛍光塗装16が紫外光子を吸収することによって、蛍光塗装16中の電子をより高いレベルに遷移させる。電子は、より低いエネルギーレベルに戻るとき、白色光に相当する波長を有する光子を放出する。
【0004】
[0004]管12を介して電流を送るため、蛍光灯10は、自由電子およびイオン、ならびに電極18間の電荷の差を必要とする。一般的に、原子は通常中性の電荷を維持しているので、ガス14中にはイオンおよび自由電子はほとんどない。蛍光灯10は、点灯するときには、新規の自由電子およびイオンを導入する必要がある。
【0005】
[0005]安定器モジュール26は、起動中に両方の電極18を介して電流を出力する。電流の流れは二つの電極18の間に電荷の差を生み出す。蛍光灯10が点灯するとき、両方の電極フィラメントは非常に急速に熱する。電子が放出され、それにより管12内のガス14がイオン化する。ガスがイオン化されると、電極18間の電圧差により、電気アークが確立する。流れる荷電粒子は水銀原子を励起し、それにより照明プロセスが始動する。電子およびイオンは、特定の区域を介して多く流れるほど、より多くの原子と衝突し、それにより電子が解放され、より多くの荷電粒子が生み出される。抵抗は減少し、電流は増大する。安定器モジュール26は、起動中および起動後の両者において、電力を調整する。
【0006】
[0006]次に図2を参照すると、安定器モジュール50には、制御モジュール54、一つ以上の電解コンデンサ56、ならびに他の部品58を含むものがある。電解コンデンサ56は、電圧を濾波または平滑化するのに使用され得る。電解コンデンサ56および/または他のシステム構成部品は、高い動作温度に敏感であることがある。動作温度が十分な期間、閾値を超える場合、電解コンデンサ56および/または他のシステム構成部品は損傷を受け、蛍光灯10は動作不能になることがある。
【発明の概要】
【0007】
[0007]蛍光灯用の安定器モジュールは、電解キャパシタンス素子を備える。温度センサは電解キャパシタンス素子の温度を検知する。制御モジュールは、温度センサに通じており、検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整する。
【0008】
[0008]他の特徴において、制御モジュールは、蛍光灯への電力出力を低減する。所定の期間、制御モジュールは電力出力を低減する。所定の期間の後に、制御モジュールは蛍光灯への電力出力を増大させる。制御モジュールは、蛍光灯への電力出力を止める。所定の期間、制御モジュールは電力出力を止める。所定の期間の後に、制御モジュールは蛍光灯への電力出力を増大させる。制御モジュールは、検知された温度に基づいて電力出力を調整する。
【0009】
[0009]システムは、安定器モジュールを備え、制御モジュールに選択的に電力を供給するスイッチをさらに備える。このスイッチは三路スイッチである。整流器モジュールは、選択的に電圧源に通じる入力を有する。電解キャパシタンス素子および制御モジュールは、整流器モジュールの出力に通じている。
【0010】
[0010]他の特徴において、安定器モジュールは、整流器の第1の出力端子に通じている第1の端子と、制御モジュールに通じている制御端子とを有する第1のパワートランジスタを更に備える。第2のパワートランジスタは、第1のパワートランジスタの第2の端子に通じている第1の端子と、制御モジュールに通じている制御端子とを有する。第2のキャパシタンス素子は、第1のパワートランジスタの第1および第2の端子に通じている。インダクタンス素子は、第1のパワートランジスタの第2の端子に通じている一端と、蛍光灯の電極に通じている反対端とを有する。
【0011】
[0011]システムは、安定器モジュールを備え、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。第3のキャパシタンス素子は、第1の電極対の一方および第2の電極対の一方に通じている。システムは、安定器モジュールを備え、第1および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。第4のキャパシタンス素子は、第1の電極対の一方および第2のキャパシタンス素子に通じている。
【0012】
[0012]蛍光灯用の安定器モジュールは、キャパシタンスを提供する電解キャパシタンス手段を備える。温度検知手段は、電解キャパシタンス手段の温度を検知する。制御手段は、検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整するために、温度検知手段に通じている。
【0013】
[0013]他の特徴において、制御手段は蛍光灯への電力出力を低減する。所定の期間、制御手段は電力出力を低減する。所定の期間の後に、制御手段は蛍光灯への電力出力を増大させる。制御手段は、蛍光灯への電力出力を止める。所定の期間、制御手段は電力出力を止める。所定の期間の後に、制御手段は蛍光灯への電力出力を増大させる。制御手段は、検知された温度に基づいて電力出力を調整する。
【0014】
[0014]システムは、安定器モジュールを備え、制御手段に選択的に電力を供給するための切替手段を更に備える。この切替手段は三路切替手段である。整流用の整流器手段は、選択的に電圧源に通じる入力を有する。電解キャパシタンス手段および制御手段は、整流器手段の出力に通じている。切替用の第1の電力切替手段は、整流器の第1の出力端子に通じている第1の端子と、制御手段に通じている制御端子とを有する。切替用の第2の電力切替手段は、第1の電力切替手段の第2の端子に通じている第1の端子と、制御手段に通じている制御端子とを有する。キャパシタンスを提供するための第2のキャパシタンス手段は、第1の電力切替手段の第1および第2の端子に通じている。インダクタンスを提供するためのインダクタンス手段は、第1の電力切替手段の第2の端子に通じている一端と、蛍光灯の電極に通じている反対端とを有する。
【0015】
[0015]システムは、安定器モジュールを備え、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。キャパシタンスを提供するための第3のキャパシタンス手段は、第1の電極対の一方および第2の電極対の一方に通じている。システムは、安定器モジュールを備え、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。キャパシタンスを提供するための第4のキャパシタンス手段は、第1の電極対の一方および第2のキャパシタンス手段に通じている。
【0016】
[0016]蛍光灯用の安定器モジュールを動作させる方法は、安定器モジュール内に電解キャパシタンス素子を提供するステップ、電解キャパシタンス素子の温度を検知するステップ、および検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整するステップを含む。
【0017】
[0017]他の特徴において、この方法には、蛍光灯への電力出力を低減するステップが含まれる。この方法には、所定の期間、電力出力を低減するステップが含まれる。この方法には、所定の期間の後に、蛍光灯への電力出力を増大させるステップが含まれる。この方法には、蛍光灯への電力出力を止めるステップが含まれる。この方法には、所定の期間、電力出力を止めるステップが含まれる。この方法には、所定の期間の後に、蛍光灯への電力出力を増大させるステップが含まれる。この方法には、検知された温度に基づいて電力出力を調整するステップが含まれる。方この法には、制御モジュールに選択的に電力を供給するステップが含まれる。
【0018】
[0018]蛍光灯用の制御システムは、第1の電気部品を備える。温度センサは、第1の電気部品の温度を検知する。制御モジュールは、温度センサに通じていており、検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整する。
【0019】
[0019]他の特徴において、制御モジュールは蛍光灯への電力出力を低減する。所定の期間、制御モジュールは電力出力を低減する。所定の期間の後に、制御モジュールは蛍光灯への電力出力を増大させる。制御モジュールは、蛍光灯への電力出力を止める。所定の期間、制御モジュールは電力出力を止める。所定の期間の後に、制御モジュールは蛍光灯への電力出力を増大させる。制御モジュールは、検知された温度に基づいて電力出力を調整する。
【0020】
[0020]制御システムは、制御モジュールに選択的に電力を供給するスイッチを更に備える。このスイッチは三路スイッチである。整流器モジュールは、選択的に電圧源に通じる入力を有する。電解キャパシタンス素子および制御モジュールは、整流器モジュールの出力に通じている。
【0021】
[0021]他の特徴において、制御システムは、整流器の第1の出力端子に通じている第1の端子と制御モジュールに通じている制御端子とを有する第1のパワートランジスタを更に備える。第2のパワートランジスタは、第1のパワートランジスタの第2の端子に通じている第1の端子と制御モジュールに通じている制御端子とを有する。第2のキャパシタンス素子は、第1のパワートランジスタの第1および第2の端子に通じている。インダクタンス素子は、第1のパワートランジスタの第2の端子に通じている一端および蛍光灯の電極に通じている反対端を有する。
【0022】
[0022]制御システムは、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。第3のキャパシタンス素子は、第1の電極対の一方および第2の電極対の一方に通じている。制御システムは、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。第4のキャパシタンス素子は、第1の電極対の一方および第2のキャパシタンス素子に通じている。
【0023】
[0023]蛍光灯用の制御システムは、第1の電気的機能を提供するための第1の手段を備える。温度検知手段は、第1の手段の温度を検知する。制御手段は、検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整するために温度検知手段に通じている。
【0024】
[0024]他の特徴において、制御手段は、蛍光灯への電力出力を低減する。所定の期間、制御手段は電力出力を低減する。所定の期間の後に、制御手段は蛍光灯への電力出力を増大させる。制御手段は、蛍光灯への電力出力を止める。所定の期間、制御手段は電力出力を止める。所定の期間の後に、制御手段は蛍光灯への電力出力を増大させる。制御手段は、検知された温度に基づいて電力出力を調整する。
【0025】
[0025]制御システムは、制御手段に選択的に電力を供給するための切替手段を更に備える。この切替手段は三路切替手段である。整流用の整流器手段は、選択的に電圧源に通じる入力を有する。電解キャパシタンス手段および制御手段は、整流器手段の出力に通じている。切替用の第1の電力切替手段は、整流器の第1の出力端子に通じている第1の端子と、制御手段に通じている制御端子とを有する。切替用の第2の電力切替手段は、第1の電力切替手段の第2の端子に通じている第1の端子と、制御手段に通じている制御端子とを有する。キャパシタンスを提供するための第2のキャパシタンス手段は、第1の電力切替手段の第1および第2の端子に通じている。インダクタンスを提供するためのインダクタンス手段は、第1の電力切替手段の第2の端子に通じている一端と、蛍光灯の電極に通じている反対端とを有する。
【0026】
[0026]制御システムは、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。キャパシタンスを提供するための第3のキャパシタンス手段は、第1の電極対の一方および第2の電極対の一方と通信する。制御システムは、第1の電極対および第2の電極対を有する蛍光灯を更に備える。キャパシタンスを提供するための第4のキャパシタンス手段は、第1の電極対の一方および第2のキャパシタンス手段と通信する。
【0027】
[0027]蛍光灯用の制御システムを動作させるための方法は、第1の電気部品を提供するステップ、第1の電気部品の温度を検知するステップ、および検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整するステップを含む。
【0028】
[0028]他の特徴において、方法には、蛍光灯への電力出力を低減するステップが含まれる。方法には、所定の期間、電力出力を低減するステップが含まれる。方法には、所定の期間の後に、蛍光灯への電力出力を増大させるステップが含まれる。方法には、蛍光灯への電力出力を止めるステップが含まれる。方法には、所定の期間、電力出力を止めるステップが含まれる。方法には、所定の期間の後に、蛍光灯への電力出力を増大させるステップが含まれる。方法には、検知された温度に基づいて電力出力を調整するステップが含まれる。方法には、制御モジュールに選択的に電力を供給するステップが含まれる。
【0029】
[0029]本発明の適用範囲のさらなる領域は、以下に示す詳細な記述から明白になるであろう。詳細な記述および具体的な例は、本発明の好ましい実施形態を示してはいるが、例示するためだけのものであり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
[0030]本発明は、詳細な記述および各添付図から、より完全に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】従来技術による蛍光灯用の例示的な制御システムの機能ブロック図である。
【図2】図1の蛍光灯用の制御システムのより詳細な機能ブロック図である。
【図3】本発明による蛍光灯用の改良された制御システムの機能ブロック図である。
【図4】図3の制御システムの例示的な実施形態の電気接続図および機能ブロック図である。
【図5】図3の制御システムを動作させるためのステップを示す第1の例示的なフローチャートである。
【図6】図3の制御システムを動作させるためのステップを示す第2の例示的なフローチャートである。
【図7】図3の制御システムを動作させるためのステップを示す第3の例示的なフローチャートである。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0031】
[0038]好ましい各実施形態の以下の記述は、本質的には単に例示的なものであり、本発明、その適用例、または用途を限定することを決して意図してはいない。本明細書では、モジュールという用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、一つまたは複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共用、専用、またはグループ)およびメモリ、組合せ論理回路、ならびに/もしくは記述された機能を提供する他の適した部品を指す。明確にするために、各図面において同じ参照番号を使用して、同様の要素を識別する。
【0032】
[0039]次に図3を参照すると、蛍光灯10用の制御システム98の機能ブロック図が示されている。安定器モジュール100は、制御モジュール104、一つ以上の電解コンデンサ108、および包括的に110で特定されている一つ以上の他の部品を含む。安定器モジュール100は、一つ以上の温度検知モジュール112および114を有しており、当該モジュール112及び114は、安定器モジュール100の構成部品および/または蛍光灯10の制御システムの動作温度を検知する。幾つかの実施形態では、温度センサ112は電解コンデンサ108の動作温度を検知し、温度センサ114は安定器モジュール100の一つ以上の他の部品110、および/または制御システムの動作温度を検知する。
【0033】
[0040]制御モジュール104は、検知された動作温度のうちの一つ以上に基づいて蛍光灯10の動作を調整する。例えば、電解コンデンサ56の動作温度が所定の温度閾値を超えるときに、制御モジュール104は蛍光灯10を消灯する。あるいは、制御モジュール104は、所定の期間、リセットするまで、無期限に、および/または他の基準を使用して蛍光灯10を消灯する。他の実施形態では、制御モジュール104は、所定の期間、無期限に、リセットするまで、および/または他の基準を使用して、安定器モジュール100の出力電圧および/または電流を下げる。
【0034】
[0041]次に図4を参照すると、安定器モジュール100の例示的な実施形態が、示されており、全波または半波整流器120、電解コンデンサ106および制御モジュール104を有している。パワートランジスタ126の第1の端子は、整流器120の第1の出力に接続されている。第2の端子は、制御モジュール104、およびパワートランジスタ128の第1の端子に接続されている。制御モジュール104は、起動中および/または動作中に、各パワートランジスタをオン及びオフし、蛍光灯10への電流および/または電圧を変化させる。
【0035】
[0042]コンデンサC1は、整流器120の第1の出力、パワートランジスタ126の第2の端子、パワートランジスタ128の第1の端子、およびインダクタLの一端に接続されることがある。インダクタLの反対側は、電極18Aの一端に接続される。電極18Aの反対側は、コンデンサC3によって電極18Bの一端に結合されている。整流器120の第1の出力は、コンデンサC2によって電極18Bの反対側に結合されている。
【0036】
[0043]次に図5を参照すると、図3の制御システムを動作させるためのステップを示すフローチャートが示されている。制御はステップ200から始まる。ステップ204において、制御は、スイッチ24がオンか否かを判定する。偽である場合、制御はステップ204に戻る。ステップ204が真である場合、制御は、蛍光灯10がすでにオンであるか否かを判定する。真である場合、制御はステップ208に進み、検知された温度が閾値温度よりも大きいか否かを判定する。検知された温度は、安定器モジュール100での電解コンデンサ56および/または他の部品、ならびに/あるいは制御システムの他の構成部品に関連し得る。ステップ206が偽である場合、制御は、ステップ214で蛍光灯を点灯し、ステップ208に進む。ステップ208が偽であり、閾値温度を超えていない場合、制御はステップ210で、スイッチ24がオフか否かを判定する。スイッチ24がオフでない場合、制御はステップ204に戻る。
【0037】
[0044]ステップ208が真であるとき、制御は、ステップ216においてスイッチ24および/または蛍光灯10をオフにする。実施形態によっては、スイッチ24は、制御モジュール104によって制御されてもよい。あるいは、制御モジュール104は、スイッチ24の位置とは独立に蛍光灯10を消灯してもよい。あるいは、制御モジュール104は、三路スイッチ24と協働して三路スイッチとして動作してもよい。ステップ210が真であり、スイッチ24がオフであるとき、制御はステップ218において蛍光灯10を消灯する。
【0038】
[0045]次に図6を参照すると、図3の制御システムを動作させるための代替ステップを示すフローチャートが示されている。ステップ208が偽のとき、制御はステップ204に戻る。ステップ208が真のとき、制御はステップ242において蛍光灯10を消灯する。ステップ246において、制御はタイマを起動する。ステップ250において、制御は、タイマの時限がきたか否かを判定する。ステップ250が真である場合、制御はステップ204に戻る。そうでない場合、制御はステップ250に戻る。
【0039】
[0046]次に図7を参照すると、図3の制御システムを動作させるための代替のステップを示すフローチャートが示されている。ステップ208が真であるとき、制御は、ステップ282において、蛍光灯10に出力される電力を低減する。蛍光灯10への電力出力を低減するステップには、安定器モジュール100によって電圧出力および/または電流出力を低減するステップが含まれていてもよい。蛍光灯10は、スイッチ24の使用をリセットするまで、このモードで動作され得る。あるいは、ステップ286において、制御はタイマを起動する。ステップ290において、制御は、タイマの時限がきたか否かを判定する。ステップ290が真である場合、制御はステップ204に戻る。そうでない場合、制御はステップ290に戻る。
【0040】
[0047]本発明の広範な教示を様々な形態で実施することができることを当業者であれば前述の記述から理解できる。例えば、部品の温度を検知し、それに応じて電力出力を調整することができる。ヒステリシス、平均化および/または他の技法を使用して、光強度において発生しうるフリッカおよび/または他の目立った変化を低減することができる。したがって、本発明をその具体例に関して述べてきたが、各図面、明細書および以下の特許請求の範囲を調査することによって、当業者には他の修正形態が明らかになるであろうから、本発明の真の範囲はそれらに限定されるべきではない。
【符号の説明】
【0041】
10…蛍光灯、12…シールドガラス管、14…ガス、16…蛍光体粉末、18…電極、18A…電極、18B…電極、22…交流電源、24…スイッチ、26…安定器モジュール、50…安定器モジュール、54…制御モジュール、56…電解コンデンサ、58…他の構成部品、98…制御システム、100…安定器モジュール、104…制御モジュール、112…温度センサ,温度検知モジュール、114…温度センサ,温度検知モジュール、120…整流器、126…パワートランジスタ、128…パワートランジスタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解キャパシタンス素子と、
前記電解キャパシタンス素子の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサに通じており、前記検知された温度が所定の閾値を超えるときに蛍光灯への電力出力を調整する制御モジュールと、
を備える蛍光灯用の安定器モジュール。
【請求項2】
前記制御モジュールは、前記蛍光灯への前記電力出力を低減する、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項3】
前記制御モジュールは、所定の期間、前記電力出力を低減する、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項4】
前記制御モジュールは、前記所定の期間の後に、前記蛍光灯への電力出力を増大させる、請求項3に記載の安定器モジュール。
【請求項5】
前記制御モジュールは、前記蛍光灯への前記電力出力をオフにする、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項6】
前記制御モジュールは、所定の期間、前記電力出力をオフにする、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項7】
前記制御モジュールは、前記所定の期間の後に、前記蛍光灯への電力出力を増大させる、請求項6に記載の安定器モジュール。
【請求項8】
前記制御モジュールは、前記検知された温度に基づいて前記電力出力を調整する、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項9】
請求項1に記載の前記安定器モジュールを備え、前記制御モジュールに選択的に電力を供給するスイッチを更に備えるシステム。
【請求項10】
前記スイッチは三路スイッチである、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
選択的に電圧源に通じる入力を有する整流器モジュールを更に備え、前記電解キャパシタンス素子および前記制御モジュールは、前記整流器モジュールの出力に通じている、請求項1に記載の安定器モジュール。
【請求項12】
前記整流器の第1の出力端子に通じている第1の端子、および前記制御モジュールに通じている制御端子を有する第1のパワートランジスタと、
前記第1のパワートランジスタの第2の端子に通じている第1の端子、および前記制御モジュールに通じている制御端子を有する第2のパワートランジスタと、
を更に備える、請求項11に記載の安定器モジュール。
【請求項13】
前記第1のパワートランジスタの前記第1および第2の端子に通じている第2のキャパシタンス素子をさらに備える、請求項12に記載の安定器モジュール。
【請求項14】
前記第1のパワートランジスタの前記第2の端子に通じている一端、および前記蛍光灯の電極に通じている反対端を有するインダクタンス素子を更に備える、請求項13に記載の安定器モジュール。
【請求項15】
請求項1に記載の前記安定器モジュールを備え、
第1電極対および第2の電極対を有する前記蛍光灯と、
前記第1の電極対の一方および前記第2の電極対の一方に通じている第3のキャパシタンス素子と、
を更に備えるシステム。
【請求項16】
請求項13に記載の前記安定器モジュールを備え、
第1の電極対および第2の電極対を有する前記蛍光灯と、
前記第1の電極対の一方および前記第2のキャパシタンス素子に通じている第4のキャパシタンス素子と、
を更に備えるシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−124180(P2012−124180A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−40573(P2012−40573)
【出願日】平成24年2月27日(2012.2.27)
【分割の表示】特願2006−99049(P2006−99049)の分割
【原出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(502188642)マーベル ワールド トレード リミテッド (302)
【Fターム(参考)】