説明

衛星測位システム信号を処理するための方法および装置

少なくとも1つの衛星測位システム(SPS)から信号を受信するように適合されたデバイスにおいて使用するための方法および装置を提供する。SPSに関連する宇宙ビークル(SV)からの送信についての少なくとも1つの探索の一部として、本方法および装置は、複数の相関値を確立するためにSVに関連するコードを受信信号と相関させ、探索中に相関値の少なくとも一部分を標本化し、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて初期または早期に探索を選択的に遷移させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、衛星測位システム(SPS)信号および/または他の同様の信号を処理するように適合されたデバイスにおいて使用するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、デジタル情報領域において最も普及した技術の1つに急速になりつつある。衛星サービスおよびセルラー電話サービスならびに他の同様のワイヤレス通信ネットワークは、すでに地球全体に広がっている。さらに、(固定用と携帯用の両方の)極めて多くのデバイス間の接続性を提供するために様々なタイプおよびサイズの新しいワイヤレスシステム(たとえば、ネットワーク)が日々追加されている。これらのワイヤレスシステムの多くは、他の通信システムおよびリソースを介して互いに結合されて、情報のさらにより多くの通信および共有を促進する。実際、いくつかのデバイスが2つ以上のワイヤレス通信システムと通信するように適合されることは珍しくなく、この傾向は増大していると思われる。
【0003】
別の一般的な、重要性が増しているワイヤレス技術として、ナビゲーションシステムがあり、特に、たとえば、全地球測位システム(GPS)および他の同様の全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)などの衛星測位システム(SPS)がある。SPS受信機パスは、たとえば、GNSSの複数の周回軌道衛星によって送信されたワイヤレスSPS信号を受信することができる。SPS信号は、受信されると、処理されて、たとえば、地球時間、SPS受信機パスを有するデバイスに関連するおおよその地理的ロケーション、高度、および/または速度を判断することができる。
【発明の概要】
【0004】
少なくとも1つの衛星測位システム(SPS)から信号を受信するように適合されたデバイスにおいて使用するための方法および装置を提供する。SPSに関連する宇宙ビークル(SV)からの送信についての少なくとも1つの探索の一部として、本方法および装置は、複数の相関値を確立するためにSVに関連するコードを受信信号と相関させ、探索中に相関値の少なくとも一部分を標本化し、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて初期または早期に探索を選択的に遷移させることができる。
【0005】
いくつかの態様によれば、方法は、たとえば、複数の相関値を確立するために前記SVに関連するコードを受信信号と相関させることと、前記探索中に前記相関値の少なくとも一部分を標本化することと、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて初期または早期に前記探索を選択的に遷移させることとを含むことができる。いくつかの実装形態では、そのような方法は、初期ピークが検出されおよび/または最大積分時間に達するまで、前記探索中に中間有効ピークを識別することを含むことができる。いくつかの実装形態では、そのような方法は、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つの中間ピークを囲む(1つまたは複数の)エネルギー測定値を減算することを含むことができる。いくつかの実装形態では、そのような方法は、より初期のピークが識別された場合、より初期の相関値の補正を識別することを含むことができる。
【0006】
いくつかの実装形態では、そのような方法は、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することを含むことができる。いくつかの実装形態では、そのような方法は、前記標本化された相関値のうちの少なくとも2つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることと、前記標本化相関値のうちの前記少なくとも2つの各々を前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することとを含むことができる。ここで、たとえば、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第1の相関値は最良最大ピーク(BMP)候補として識別され、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第2の相関値は最良初期ピーク(BEP)候補または最良アザーピーク(BOP)候補として識別される。
【0007】
以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な態様について説明し、別段の規定がない限り、様々な図の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実装形態による、動的積分モードにおいてSPS信号を受信し、処理するための少なくとも1つの衛星測位システム(SPS)インターフェースをもつデバイス含む例示的な環境を示す図。
【図2】たとえば、図1の環境において実装できる、SPSインターフェースを有する例示的なデバイスのいくつかの特徴を示すブロック図。
【図3】たとえば、図1の環境において実装できる、動的積分モードを与えるための方法を示す流れ図。
【図4】複数のセルまたはビンを有する例示的な探索空間を示すグリッドを示す例示的な図。
【図5A】複数のセルまたはビンを有する例示的な探索空間を示すグリッドを示す例示的な図。
【図5B】複数のセルまたはビンを有する例示的な探索空間を示すグリッドを示す例示的な図。
【図6A】様々なシナリオの下での可能な最大ユーザ誘導加速度を示すグラフ。
【図6B】様々なシナリオの下での可能な最大ユーザ誘導加速度を示すグラフ。
【図7】3つの例示的なコヒーレント積分時間の対数低下(drop off)を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
概観
衛星測位システム(SPS)に関連する少なくとも1つの送信機から信号を受信するように適合されたデバイスにおいて使用するための方法および装置を提供する。本方法および装置は、デバイスが、信号の探索中に判断された相関値の少なくとも一部分を標本化し、可能ならば、その標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて初期または早期に何らかの方法で探索を選択的に「遷移」させることを可能にする。たとえば、探索は、探索期間または滞留時間が終了または経過するのを待つのではなく、そのような期間または時間中に標本化された相関値を使用して適用可能な候補ピークが検出された場合、初期または早期にその探索を終了する(terminate)(たとえば、終了する(end)、リセットする、など)こと、初期または早期に終了するためにその探索にフラグを付けること、および/または別のタイプの探索を開始することによって遷移させることができる。したがって、いくつかの状況では、本明細書で提供する技法に従って適合された例示的なデバイスは、信号を探索している間、より効率的に動作することができる。
【0010】
本明細書全体にわたる「一例」、「例」、または「いくつかの例」という言及は、特徴および/または例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、請求する主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例では」、「例」、「いくつかの例では」もしくは「いくつかの実装形態では」という句、または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すわけではない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性を組み合わせて1つまたは複数の例および/または特徴にすることができる。
【0011】
本明細書で説明する方法は、特定の特徴および/または例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装できる。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実装できる。ハードウェア実装の場合、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSP)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、および/またはそれらの組合せの中で実装できる。
【0012】
SPSは、エンティティが、送信機からの受信信号に少なくとも部分的に基づいて地球上のその送信機のロケーションを判断することができるように配置された送信機のシステムを含むことができる。そのような送信機は、チップのセット数の反復する擬似雑音(PN)コードでマークされた信号を送信し、地上ベースの制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークル上に配置できる。
【0013】
本明細書で言及する「宇宙ビークル」(SV)は、地球表面上の受信機に信号を送信することができる物体に関する。1つの特定の例では、そのようなSVは静止衛星を含むことができる。代替的に、SVは、軌道を進行し、地球上の静止位置に対して移動する衛星を含むことができる。ただし、これらはSVの例にすぎず、請求する主題はこれらの点について限定されない。
【0014】
特定の例では、そのような送信機は地球周回軌道衛星などのSV上に配置できる。たとえば、Global Positioning System(GPS)、Galileo、Glonass、またはCompassなどの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)のコンスタレーションにおける衛星は、コンスタレーションにおける他の衛星によって送信されるPNコードとは区別可能なPNコードでマークされた信号を送信することができる。
【0015】
受信機においてロケーションを推定するために、ナビゲーションシステムは、SVから受信された信号中のPNコードの検出に少なくとも部分的に基づいてよく知られている技法を使用して受信機から「見た」SVへの擬似距離測定値を決定することができる。SVへのそのような擬似距離は、受信機において受信信号を捕捉するプロセス中に、SVに関連するPNコードでマークされた受信信号中に検出されたコード位相に少なくとも部分的に基づいて決定できる。受信信号を捕捉するために、ナビゲーションシステムは、受信信号を、SVに関連する局所的に生成されたPNコードと相関させることができる。たとえば、そのようなナビゲーションシステムは、そのような受信信号を、そのような局所的に生成されたPNコードの複数のコードおよび/または時間シフトバージョンと相関させることができる。最高信号電力をもつ相関結果をもたらす特定の時間および/またはコードシフトバージョンの検出は、上述の擬似距離の測定において使用するための捕捉信号に関連するコード位相を示すことができる。
【0016】
GNSS SVから受信した信号のコード位相が検出されると、受信機は、複数の擬似距離仮定を形成することができる。追加情報を使用して、受信機は、そのような擬似距離の仮説を消去して、事実上、真の擬似距離測定値に関連する曖昧さを減らすことができる。GNSS SVから受信した信号のタイミングの知識の精度が十分ならば、一部または全部の誤った擬似距離仮定を消去することができる。
【0017】
いくつかの状況では、デバイスがSV送信信号を効率的な方法で探索し、位置決めすることが重要なことがある。たとえば、時間が限られている場合、SV信号を迅速に識別するデバイスを有することが有利なことがある。たとえば、処理リソースおよび/または電力供給が限られている場合、SV信号を迅速に識別するデバイスを有することが有利なことがある。
【0018】
図1は、本明細書のいくつかの例示的な実装形態によるナビゲーションサービスの少なくとも何らかの形式を提供するように適合された様々な計算リソースおよび通信リソースを含むことができるワイヤレス環境100を示すブロック図である。ここで、たとえば、SPS106は、SPS信号をデバイス102に送信することができる複数のSV106−1、106−2、106−3、...、106−xを含むことができる。
【0019】
デバイス102は、たとえば、モバイルデバイス、または移動可能であるが主に静止したままであるように意図されたデバイスを含むことができる。したがって、本明細書で使用する「デバイス」、「モバイルデバイス」、「移動局」(MS)という用語は、各用語がワイヤレス信号を送信および/または受信し得る任意の単一のデバイス、または任意の組合せ可能なデバイスのグループを指すように意図されているので、互換的に使用できる。
【0020】
限定ではなく例として、図1中のアイコンを使用して示すように、デバイス102は、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末、ポータブルコンピューティングデバイス、ナビゲーションユニットなどのモバイルデバイス、または任意のそれらの組合せを含むことができる。他の例示的な実装形態では、デバイス102は、移動式または固定式のマシンの形態をとることができる。さらに他の例示的な実装形態では、デバイス102は、別のデバイスにおいて使用するために動作可能に適合できる1つまたは複数の集積回路、回路板などの形態をとることができる。
【0021】
いくつかの実装形態では、ワイヤレス環境100はさらに、デバイス102に関する通信サービスおよび/または他の情報処理サービスを提供するように適合された様々な計算リソースおよび通信リソースを含むことができる。したがって、たとえば、ワイヤレス環境100は、少なくとも1つのワイヤレス通信システム104との間でワイヤレス信号を送信および/または受信するように適合された少なくとも1つのデバイス102を含み得る任意の(1つまたは複数の)システムあるいはその一部分の代表となることができる。
【0022】
図1に示すように、ワイヤレス通信システム104は、簡潔に雲110によって表されている他のデバイスおよび/またはリソースと通信し、および/または他の方法で動作可能にアクセスするように適合できる。たとえば、雲110は、1つまたは複数の通信デバイス、システム、ネットワーク、またはサービス、および/または1つまたは複数のコンピューティングデバイス、システム、ネットワーク、またはサービスなど、あるいは任意のそれらの組合せを含むことができる。
【0023】
デバイス102は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用できる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワークなどとすることができる。CDMAネットワークは、ほんのいくつかの無線技術を挙げれば、cdma2000、Wideband−CDMA(W−CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装することができる。この場合、cdma2000は、IS−95規格、IS−2000規格、およびIS−856規格に従って実装される技術を含むことができる。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS)、または何らかの他のRATを実装することができる。GSM(登録商標)およびW−CDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公に入手可能である。たとえば、WLANは、IEEE802.11xネットワークを含み、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xを含むことができる。
【0024】
デバイス102は、デバイス102への見通し線(LOS)においてSV106−1、106−2、106−3、...、106−xからの送信を受信し、その送信の4つ以上から時間測定を導出することができる。
【0025】
デバイス102は、SVのPNコードを受信信号と相関させることによって特定のSVからの送信を探索することができる。受信信号は、一般に、雑音の存在下でデバイス102における受信機への見通し線内に1つまたは複数のSVからの送信の複合物を含む。相関は、コード位相探索ウィンドウWCPとして知られるコード位相仮定の範囲にわたって、およびドップラー探索ウィンドウWDOPPとして知られるドップラー周波数仮定の範囲にわたって実行できる。上記で指摘したように、そのようなコード位相仮定は一般にPNコードシフトの範囲として表される。また、ドップラー周波数仮説は一般にドップラー周波数ビンとして表される。
【0026】
例として、図4に、複数のセル402を有する仮想グリッド400として提示された例示的な探索ウィンドウを示す。また、グリッド400中のセル402のサブセットに関連するグリッド400の領域404を示す。以後の節においてより詳細に説明するように、いくつかの実装形態では、グリッド400に関連付けできる1つまたは複数のしきい値は、グリッド400中の1つまたは複数の領域について異なることができる。
【0027】
相関は、NとMの積として表すことができる積分時間「I」にわたって実行でき、上式で、Nはコヒーレント積分時間であり、Mは非コヒーレントに組み合わせられるコヒーレント積分の数である。特定のPNコードについて、相関値は、2次元相関関数を定義するために、対応するPNコードシフトおよびドップラービンに関連付けできる。相関関数のピークは、たとえば、識別し、所定の雑音しきい値と比較できる。しきい値は、たとえば、フォールスアラーム確率、誤ってSV送信を検出する確率が所定の値以下となるように選択できる。SVの時間測定は、しきい値に等しいかまたはしきい値を超えるコード位相次元に沿って最も初期の非サイドローブピークのロケーションから導出できる。加入者局に関するドップラー測定は、しきい値に等しいかまたはしきい値を超えるドップラー周波数次元に沿って最も初期の非サイドローブピークのロケーションから導出できる。
【0028】
本明細書で説明する技法は、いくつかのSPSおよび/またはSPSの組合せのうちの任意の1つに関して使用できる。さらに、そのような技法は、スードライト(pseudolite)またはSVとスードライトとの組合せを利用する測位決定システムに関して使用できる。スードライトは、システム時刻と同期できる、PNコード、またはL帯(または他の周波数)キャリア信号上で変調された他のレンジングコード(たとえば、GPSまたはCDMAセルラー信号に類似した)をブロードキャストする地上ベースの送信機を含むことができる。そのような送信機には、遠隔受信機による識別を可能にするように一意のPNコードを割り当てることができる。スードライトは、トンネルの中、鉱山内、建築物の中、都市ビルの谷間または他の閉じられた区域内などの、周回軌道SVからのGPS信号が利用できないことがある状況において役立つことがある。スードライトの別の実装形態は無線ビーコンとして知られている。本明細書で使用する「SV」という用語は、スードライト、スードライトの等価物、および場合によっては他のものを含むものとする。本明細書で使用する「SPS信号」および/または「SV信号」という用語は、スードライトまたはスードライトの等価物からのSPS様の信号を含むものとする。
【0029】
このことを念頭に置き、いくつかの態様に従って、SPS信号を探索するときに動的積分モードを可能にするためにデバイス102などの1つまたは複数のデバイスにおいて実装できるいくつかの例示的な方法および装置について次に説明する。たとえば、デバイス102は、複数の相関値を確立するためにSVのコードを受信信号と相関させることによってSV106−1からの送信を探索するように適合できる。次いでデバイス102は、探索中に相関値の少なくとも一部分を標本化し、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて何らかの方法で探索を選択的に遷移させることができる。したがって、そのような遷移は、探索の「初期」または「早期」の段階において、たとえば、規定された探索期間、滞留時間などより前に生じることができる。
【0030】
したがって、たとえば、そのような動的積分モードにおいて動作している場合、デバイス102は、ピーク候補が識別されたら、このポイントを越えてさらに積分しても必ずしもそのような測定の品質に対して利益を与えることができないので、すぐに探索を終了するか、または探索に対して終了のフラグを付けるように適合できる。探索の潜在的に初期または早期の段階におけるそのような有効ピークを識別するに当たって一定のレベルの成功をさらに保証するために、デバイス102は、ジャマーまたは他の干渉、信号相互相関、信号のマルチパス成分などにかかわるのではなく、識別されたピーク候補が有効であり得る信頼度のレベルを高めるためのいくつかのタスクを実行するように適合することもできる。
【0031】
この態様および他の態様については、以下の節において、および「動的積分論理」と題する節で与える追加の例を通してより詳細に説明する。ただし、これらは動的積分モードに関連するいくつかの実装形態の例にすぎず、請求する主題はこれらの点について限定されない。
【0032】
本方法および装置は、多種多様なタイプの探索をサポートすることができる。限定ではなく例として、そのような探索は、1つまたは複数の捕捉探索、検証探索、追跡探索などを含むことができる。
【0033】
一例では、探索は捕捉探索を含み、デバイス102は、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて検証探索を開始することによって探索を選択的に遷移させるように適合できる。別の例では、探索は捕捉探索および/または検証探索を含むことができる。ここで、デバイス102は、たとえば、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて追跡探索を開始することによって探索を選択的に遷移させるように適合できる。
【0034】
いくつかの実装形態では、デバイス102によって確立される相関値は積分相関値を含むことができる。いくつかの実装形態では、たとえば、相関値は、コード位相仮定の範囲と、ドップラー周波数仮定の範囲とに関連することができる。したがって、たとえば、デバイス102は、規定された探索時間または滞留時間が経過するのを待つのではなく、探索中の初期または早期に積分相関値の少なくとも一部分を標本化するように適合できる。たとえば、探索が行われている間、デバイス102はそのような値を周期的に(たとえば、1秒に2回、1秒に1回など)標本化することができる。いくつかの例実装形態によれば、探索中に、デバイス102は、(たとえば、そのポイントまでの探索に適切なパラメータを使用して)中間探索結果を処理し、いくつかの基準が満たされた場合、初期または早期に探索を選択的に遷移させる(たとえば、探索から抜ける)ように適合できる。したがって、探索は探索標本化期間の任意の倍数において遷移できるので、得られた滞留時間は変化することができる。ただし、これは1つの例示的な実装形態にすぎず、請求する主題はこの特定の実装形態に限定されないことを理解されたい。別の例示的な実装形態によれば、初期または早期における探索の選択的遷移は、いくつかの基準が満たされた場合、初期に終了するために探索にフラグを付けること、および/または別のタイプの探索を開始することを含むことができる。
【0035】
デバイス102は、少なくとも1つのピークしきい値に少なくとも部分的に基づいて、標本化された相関値のうちの少なくとも1つが、SVからの送信に関連するピーク候補を表していると判断するように適合できる。いくつかの実装形態では、ピークしきい値を動的に判断することができ、たとえば、デバイスは、以前の探索、および/または少なくとも1つの以前に標本化された相関値に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つのピークしきい値を適合させることができる。ピークしきい値は、たとえば、雑音しきい値、ジャマーしきい値、および/または他の同様のしきい値のうちの1つまたは複数に等しいかまたはそれよりも大きくてよい。
【0036】
いくつかの例示的な実装形態では、ピークしきい値は、少なくとも1つのパッド値および雑音しきい値、ジャマーしきい値、および/または他の同様のしきい値に少なくとも部分的に基づくことができる。たとえば、ピークしきい値を確立するために、雑音しきい値、ジャマーしきい値、および/または他の同様のしきい値のうちの1つまたは複数にパッド値を加えることができる。パッド値は、たとえば、行われている1つまたは複数の探索の1つまたは複数のタイプに少なくとも部分的に基づくことができる。たとえば、少なくとも1つの探索が捕捉探索を含む場合、パッド値は、いくつかの実装形態では0dBまたは0dB近くになり得る「より低い」パッド値に設定できる。
【0037】
別の例では、少なくとも1つの探索が、後続の検証探索をもつ捕捉探索を含む場合、パッド値はより低いパッド値に設定できる。逆に、いくつかの実装形態では、少なくとも1つの探索が、後続の検証探索なしの捕捉探索を含む場合、パッド値は、たとえば、0dBよりも大きくなり得る(たとえば、3dB、6db、またはより高いもしくはより低い)「より高い」パッド値に設定できる。他の例示的な実装形態では、少なくとも1つの探索が検証探索を含む場合、パッド値はより高いパッド値に設定できる。さらに他の例では、少なくとも1つの探索が追跡探索を含む場合、追跡探索に関連する探索時間が時間しきい値を超えなかったならば、パッド値はより高いパッド値に設定し、さもなければパッド値はより低いパッド値に設定できる。たとえば、いくつかの実装形態では、時間しきい値は2秒として確立できる。ただし、これは1つの例示的な実装形態にすぎず、請求する主題はこの特定の実装形態に限定されないことを理解されたい。
【0038】
さらに他の例示的な実装形態では、少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の選択的に終了された探索に関連する追跡探索を含む場合、パッド値はより高いパッド値に設定できる。少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の追跡探索に関連する追跡探索を含む場合、パッド値は、たとえば、大体の場合、より低いパッド値に設定し、周期的により高いパッド値に設定できる。
【0039】
ピークしきい値は、たとえば、行われている探索のタイプに少なくとも部分的に基づくことができる。いくつかの実装形態では、デバイス102は、以前の探索に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つのピークしきい値を動的に確立するように適合できる。
【0040】
いくつかの例示的な実装形態では、デバイス102は、標本化された相関値を少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較することによって、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて探索を選択的に遷移させるように適合できる。たとえば、デバイス102は、相互相関テストの一部として、1つまたは複数の標本化された相関値を、1つまたは複数の対応する以前に標本化された相関値と比較することができる。いくつかの例示的な実装形態では、デバイス102は、標本化された相関値のうちの少なくとも1つよりも大きい、少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値が、SVからの送信に関連するピーク候補になり得ると判断するように適合できる。
【0041】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、標本化された相関値のうちの少なくとも1つをSVからの送信に関連するピーク候補として識別することによって、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて探索を選択的に遷移させるように適合できる。一例では、デバイス102は、標本化された相関値のうちの少なくとも2つに少なくとも部分的に基づいて探索を選択的に遷移させ、そのような標本化相関値をSVからの送信に関連するピーク候補として識別するように適合できる。たとえば、いくつかの実装形態では、標本化された相関値のうちの第1の相関値が最良最大ピーク(BMP)候補として識別され、標本化された相関値のうちの第2の相関値が最良初期ピーク(BEP)候補または最良アザーピーク(BOP)候補として識別できる。さらなる詳細および例については、「複数のピーク候補の報告」および「動的積分論理」と題する節などの後続の節で述べる。ただし、これらはいくつかの例示的な本実装形態にすぎず、請求する主題は、いかなる特定の実装形態にも限定されるものではないことを理解されたい。
【0042】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、相関値のうちの少なくとも2つを評価するに当たって考慮され得る、少なくとも2つの異なる雑音しきい値、少なくとも2つの異なるジャマーしきい値、および/または少なくとも2つの他の同様のしきい値を確立するように適合できる。たとえば、デバイス102は、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルの1つまたは複数のサブセットのために、「低減された」雑音しきい値、「低減された」ジャマーしきい値、および/または同様の別の「低減された」しきい値のうちの少なくとも1つを確立するように適合できる。ここで、たとえば、そのようなサブセットは、以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて仮想グリッド領域などの内の1つまたは複数のセルを含むことができる。
【0043】
さらなる詳細および例については、「複数のしきい値」、「動的積分論理」および「動的しきい値」と題する節などの後続の節で述べる。ただし、これらはいくつかの例示的な本実装形態にすぎず、請求する主題は、いかなる特定の実装形態にも限定されるものではないことを理解されたい。
【0044】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、少なくとも1つの以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つを記憶するように適合できる。たとえば、そのような値および/または他の同様のデータ/情報および/または命令を記憶するためにメモリを設けることができる。
【0045】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、探索を選択的に終了することによって少なくとも1つの探索を選択的に「遷移させる」ように適合できる。いくつかの実装形態では、そのような遷移は、規定された時間期間などにわたって探索を続ける(たとえば、探索が完了またはタイムアウトするのを待つ)のではなく、初期または早期に探索を終了することを含むことができる。いくつかの他の実装形態では、デバイスは、探索を第1のタイプの探索から第2のタイプの探索に選択的に遷移させることによって少なくとも1つの探索を選択的に遷移させるように適合できる。たとえば、いくつかのデバイスは、少なくとも1つの探索を捕捉探索から検証探索に選択的に遷移させるように適合できる。
【0046】
本明細書に記載する方法および装置は、1つまたは複数のSPSに関連する1つまたは複数のSVとともに使用するために適合でき、したがってSVからの送信はSPS信号を含むことができる。たとえば、そのようなSPSは少なくとも1つのGNSSを含むことができる。
【0047】
図2の例示的なブロック図に示すように、いくつかの例示的な実装形態では、デバイス102は、SPS106のSVに関連するSPS信号220の送信を受信し、その受信されたSPS信号202に基づいて対応するデジタル信号を生成するように適合できる少なくとも1つのフロントエンド無線202を有するSPSインターフェース200を含むことができる。SPSインターフェース200はまた、たとえば、SVからの送信についての少なくとも1つの探索の一部としてデジタル信号にアクセスし、複数の相関値を確立するためにSVのコードを受信信号と相関させ、探索中に相関値の少なくとも一部分を標本化し、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて探索を選択的に遷移させるように適合できる少なくとも1つの処理ユニット204などを含むことができる。いくつかの実装形態では、たとえば、そのようなデバイスはまた、(1つまたは複数の)処理ユニット204に結合され、少なくとも1つの以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つを記憶するように適合できるメモリ206を含むことができる。図2に示すように、処理ユニット204は、少なくとも1つの相関器208を含むか、あるいは少なくとも1つの相関器208に動作可能に結合できる。
【0048】
図2に示すように、コンピュータ可読媒体210を設け、たとえば、処理ユニット204がそのコンピュータ可読媒体210にアクセスすることができる。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本方法および/または装置は、少なくとも1つの処理ユニットまたは他の同様の回路によって実行された場合、(1つまたは複数の)処理ユニット204または他の同様の回路が、SVからの送信についての少なくとも1つの探索の一部として複数の相関値を確立するためにSVのコードを受信信号と相関させることと、探索中に相関値の少なくとも一部分を標本化することと、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて探索を選択的に遷移させることとを可能にするように適合された、その上に記憶されたコンピュータ実装可能命令を含み得るコンピュータ可読媒体210の形態を全体的または部分的にとることができる。
【0049】
相関器208は、RFフロントエンド202によって生成され、直接的におよび/またはメモリ206を通して相関器および/または処理ユニットに供給されるデジタル信号から相関値212を生成するように適合できる。相関器208は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装できる。ただし、これらは相関器を特定の態様に従ってどのように実装できるかの例にすぎず、請求する主題はこれらの点について限定されない。
【0050】
図示のように、メモリ206には、相関値212、1つまたは複数のしきい値214、および/または1つまたは複数のパッド値216を記憶することができる。この詳細な説明においてより詳細に説明するように、そのような値は、必要な場合、処理ユニット204がアクセスし、使用することができる。
【0051】
処理ユニット204は、たとえば、本明細書で説明するようにSVから受信した信号に少なくとも部分的に基づいてデバイス102のロケーションを推定するように適合できる。
【0052】
したがって、本明細書で提示する例示的な実装形態は、擬似距離測定に少なくとも部分的に基づいてロケーションを推定するためのシステムにおいて使用するために適合でき、そのような擬似距離測定の定量的評価を決定することにより、そのような擬似距離測定、および/またはシステム性能に関係するいくつかの他の態様の精度を実際に改善し得る方法でシステムが探索プロセスから初期または早期に遷移することが可能になる。ただし、請求する主題はそのような例示的な実装形態に限定されるものではないことに留意されたい。
【0053】
次に図3に注目すると、図3は、デバイス102において実装できる動的積分探索方法300を示す流れ図である。ブロック302において、たとえば、RFフロントエンド202と少なくとも1つのアンテナ214(図2)とを使用して、RFエネルギーを受信する。RFエネルギーは、少なくとも1つのSPS信号、たとえば、SPS信号220(図2)を含むことができる。そのようなRFエネルギーを受信するための技法はよく知られている。
【0054】
ブロック304において、受信したRFエネルギーの少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて、対応するデジタル信号を生成する。たとえば、RFフロントエンド202(図2)は、受信したRFエネルギーに関連するアナログ信号を標本化し、1つまたは複数の変換器(図示せず)を使用してそのようなアナログ信号をデジタル信号に変換するように適合できる。そのようなデジタル信号は(1つまたは複数の)エネルギー測定値を含むことができる。そのような標本化およびアナログデジタル変換の技法はよく知られている。
【0055】
ブロック306において、たとえば、SVのコードをブロック304において生成されたデジタル信号と相関させることに少なくとも部分的に基づいて複数の相関値を確立する。そのような相関技法はよく知られている。
【0056】
ブロック308において、相関値の少なくとも一部分を標本化する。矢印312によって示されるように、方法300はブロック306に戻って、たとえば、後続の相関値を確立できるようにすることができる。
【0057】
ブロック310において、標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて何らかの方法で探索を選択的に遷移させることによって少なくとも1つの動的積分期間を確立する。
【0058】
ピーク処理論理および動的積分モードの例
デバイス102は、いくつかの探索において動的積分長さを使用するように適合できる。たとえば、動的積分は、捕捉探索、検証探索および/または追跡探索において使用できる。そのような探索は、たとえば、固定時間探索であるように意図されることがあり、その固定時間探索は、代わりに、たとえば、少なくとも1つのピーク候補の存在を識別することに基づいて早期に何らかの方法で遷移させることができる。
【0059】
この節では、どのようにそのような探索をデバイス102によって行うことができるかに関するいくつかの例示的なアルゴリズムについて述べる。具体的には、たとえば、測定積分/フィックス時間および/または測定品質を最適化すること、初期パス、自己相関/時間サイドローブスパー、周波数サイドローブ検出、および/または相互相関検出を与えることなど、いくつかの性能目標がデバイス102によって満たされることを可能にする、いくつかの例示的な論理および/またはしきい値について説明する。そのような例示的なアルゴリズムは、固定モード/長さピーク処理モードとともに、または固定モード/長さピーク処理モードの代わりに与えることができる。
【0060】
複数のピーク候補の報告
上記の概要の節で述べたように、デバイス102は1つまたは複数のピーク候補を識別するように適合できる。たとえば、いくつかの実装形態では、処理ユニット204(図2)が、探索を遷移させるときのさらなる処理のために、少なくとも2つのピーク候補を識別し、報告するか、または他の方法で与えるように、論理を規定することができる。
【0061】
例として、これらのピーク候補のうちの第1のピーク候補は最良最大ピーク(BMP)を含み、第2のピーク候補は、最良初期ピーク(BEP)、または、BEPが識別されなかった場合における最良アザーピーク(BOP)のいずれかを含むことができる。ただ1つのピーク候補、たとえば、BMPのみが識別された場合、そのようなピーク候補を報告することができる。
【0062】
いくつかの実装形態では、複数のピーク候補の報告により、(i)存在するならば最も初期の有効パス(BEP)の報告すること、(ii)BEPが相互相関に関係すると思われる場合、最良最大有効ピーク(BMP)を報告すること、および/または(iii)そのようなBMPが相互相関に関係することが判明した場合、存在すると思われるならば代替のより弱い有効ピークBOPを報告することが可能になる。
【0063】
いくつかの実装形態では、BOPは、BMPのジャマーおよび/またはアーティファクトに関係すると思われない次に最も強い有効ピークとすることができる(たとえば、周波数サイドローブ、自己相関/時間サイドローブスパー、より後のパスなど)。例として、周波数サイドローブが除外できることをより良く保証するために、BMPの1つのチップおよび/または4つのドップラービン内の任意のピークを考慮から除外することができる。例として、BMPビンおよびいくつかの隣接ビン(たとえば、隣接ビンおよび/または他のローカルビン)を無視することによって自己相関/時間サイドローブスパーおよび/またはマルチパス成分をより良く除外することができる。たとえば、BEP(図5A)およびBOP(図5B)の許容領域を示すために「*」でマークされたセルまたはビンをもつグリッド400を示す図5Aおよび図5Bを参照されたい。ここで、BMPは各図中の「×」でマークされたセルまたはビンである。
【0064】
したがって、いくつかの実装形態では、デバイス102は、ジャマーに関係すると思われない最強有効ピークを識別するように設計できるBMP選択論理のとおりに適合できる。
【0065】
したがって、いくつかの実装形態では、デバイス102は、ジャマーに関係すると思われず、BMPの6dB以内にあると思われ、BMPの周りの許容領域内に(たとえば、4チップだけ初期に、および/または、BMPの周りの+/−4周波数ビン内に)現れる最も初期の有効ピークを識別するように設計できるBEP選択論理のとおりに適合できる。ここで、たとえば、コード位相次元中にタイ(tie)が現れる場合、そのような(1つまたは複数の)タイは最強ピークを選ぶことによって破壊できる。
【0066】
したがって、いくつかの実装形態では、デバイス102は、ジャマーに関係すると思われず、BMPの周りの領域内に(たとえば、BMPの周りの+/−1周波数ビン内に、または+/−1コード位相仮定内に、およびBMPの周りの+/−4周波数ビン内に)はない最強有効ピークを識別するように設計できるBOP選択論理のとおりに適合できる。
【0067】
そのような複数のピーク候補報告の論理は、多種多様な方法で実装できることを当業者なら認識されよう。限定ではなく例として、デバイス102において使用するように適合できる擬似コードを以下に与える。
【0068】
/* 略語:BMP−最良最大ピーク、BP−最良ピーク */

//BMP選択コード
各ドップラービンのために
{

/* 雑音またはジャマーのフラグがたてられた周波数ビンを除去する*/
雑音しきい値を上回る仮定の数を計数する;

if (ピークの数=0) {ビンをNOISE_BINとしてマークする}
elseif(ピークの数>MAX){ビンをJAMMMER_BINとしてマークする}
else {残存しているビンとそのピークとに関する情報をPOSSIBLE_BMP_ARRAYに追加する}
}

POSSIBLE_BMP_ARRAYを各ビン中の最大ピークエネルギーによってソートする

for (j=0; j <POSSIBLE_BMP_ARRAYのサイズ; j++)
{
/* ジャマー比テストを実行することができるように雑音合計を計算する */
以下の仮定を除外してPOSSIBLE_BMP_ARRAY[j].binの雑音総和を計算する
1.(たとえば、雑音しきい値を上回る)ピーク
2.ピークの(たとえば、3×3)近傍中のセル
3.自己相関であり得ない、すなわち
(ピーク>(POSSIBLE_BMP_ARRAY[j].energy >> SIDELOBE_THRESH_SHIFT) +
PRED_BKGND_NOISE_INT);
if (jammer_ratio_testが合格になる)
{
POSSIBLE_BMP_ARRAY[j]をBMPおよびBEPとしてマークする;
break; // 配列はソートされているので、すべての他の可能なBMPはエネルギーがより弱くなる
}
}
//BER選択コード
/*最大エネルギーが、見通し線(LOS)であると仮定されるパスに対応する経験的なしきい値を下回る場合、より初期のパスを探す。これらのパスについては、初期パスがないと仮定する。 */
if (BMPエネルギー<33.5dB−Hzの線形等価物)
{
early_peak_eng_threshold = BEP.energy >> EARLYPEAK_THRESH_SHIFT +
PRED_BKGND_NOISE_INT;
/* 次に、現在のBMPから開始してPOSSIBLE_BMP_ARRAYの残りにわたって繰り返す */
for (; j < size of POSSIBLE_BMP_ARRAY; j++)
{
// BMPのビンからあまりにも遠く離れているビンはスキップする
if (POSSIBLE_BMP_ARRAY[j].binが、BMPのビンから4ビンよりも多く離れている){continue;}
for (each しきい値を上回るピークin POSSIBLE_BMP_ARRAY[j].bin)
{
if (現在のピークが、BEPよりも後である||BMPよりもGPS_EARLY_PEAK_POS_THRESHチップ超だけより初期にある{continue;}
if (現在のピークがearly_peak_eng_thresholdを下回る)
{
break; // ピークリストはソートされているので、ピークの残りもしきい値を下回る
}
if (現在のピークが、BEPのコード位相に等しいけれども、より弱い){continue;}
if (現在のピークを使用したjammer_ratio_testが不合格になる)
{
break; // ビンはジャマーである
}
// ピークが上記のすべてのテストを通過した!
BEP = 現在のピーク
}
}
}
//BMP選択コード
...
peak1 = BMP;
temp = j; // インデックスをPOSSIBLE_BMP_ARRAYに保存する
//BEP選択コード
...
peak2 = BEP;
//BOP選択コード
if (BEP == BMP)
{ // これは、初期パスが見つからないことを意味する
BOP = null;
for (j = temp; j < size of POSSIBLE_BMP_ARRAY; j++){
if (BOP != null && ビン中の最初のエネルギー< BOP.energy)
{
break; // ビンループを抜ける
}
// 除外されたビン中にない
if ((現在のビン< (BMP.bin 1)) || (current bin > (BMP.bin + 1)))
{
// ビン中のすべてのピークにわたって繰り返し、ピークはソートされている
for (each peak in POSSIBLE_BMP_ARRAY[j].bin)
{
// 真ならば、ビン中のすべての他のピークはエネルギーがより低い
if ((BOP != null) && (current_peak.energy < BOP.energy))
{
break; // ピークループを抜ける
}
if ((peak < (BMP.hyp 1つの仮定)) || (peak > (BMP.hyp + 1つの仮定)) ||
(peak < (BMP.bin 4つのビン)) || (peak > (BMP.bin + 4つのビン)))
{
if (現在のビンのjammer_ratio_testが合格になる){ BOP = peak;}
break; // ピークループを抜ける
}
} // ピークループを抜ける
}
} // ビンループを抜ける
peak2 = BOP;
}
複数のしきい値
上記の概要の節で述べたように、デバイス102は、探索中に複数の異なるしきい値を利用するように適合できる。この節では、例として、デバイス102において使用するように適合できる追跡探索のための二重しきい値技法について説明する。
【0069】
たとえば、いくつかの実装形態では、処理ユニット204(図2)が、探索中に依然として感度を高めることを可能にしながらより低いしきい値を使用して、予想される、より小さい領域(たとえば、グリッド内のセルのサブセット)中に発見されたピークを比較することによって、追跡モードにおいて複数の(たとえば、二重)しきい値を採用することができるように、論理を規定することができる。たとえば、いくつかの実装形態では、感度利得が探索の積分長さに応じて約0.60dBから約0.74dBに変動するように、グリッドの1つの(たとえば、内部)領域は、グリッドの別の(たとえば、外側)領域と同じPFAを使用するように適合できる。さらなる感度利得は、たとえば、内部領域に対しグリッドPFAを1桁さらに高く設定して、1dBを上回る利得を実現することによって得られる。次いで、ピークが存在する場合、フォールスアラームの確率をさらに低減できるように、全PFAは内部領域と外側領域の両方のPFAの和とすることができる。
【0070】
例として、論理は、(たとえば、ランタイムに計算され得る)より低い雑音および/またはジャマーしきい値をグリッドの内部領域中のセルに適用するように適合できる。これなどの二重しきい値は、グリッド内のそのようなより小さい領域中に有効ピークを発見し得る信頼度のレベルに少なくとも部分的に基づいて選択的に使用可能にすることができる。たとえば、論理は、グリッドの所与の領域内にピークが含まれ得る確実性または不確実性のレベルを判断するように適合できる。そのような論理は、たとえば、ステアリング情報および/または以前の測定のいずれかから導出できる時間および周波数の不確実性を戻すことができる(たとえば、より低い時間の不確実性をもつソースが選択されることがある)。
【0071】
このことを念頭に置いて、限定ではなく例として、いくつかの実装形態では、中央ビンの周りに3時間仮定×5周波数ビンを含み得る二重しきい値処理領域を与えることができる。いくつかの例示的な実装形態では、3×5領域よりも3×3領域を使用することからの感度利得が約0.2dBになることがある。たとえば、これは、いくつかのより強い信号シナリオにおいて、および/または軽度のVCTCXO変動および/またはユーザ運動がある静止シナリオにおいて生じることがある。いくつかの実装形態では、VCTCXO変動および/またはユーザ運動が増加して、ピークが周波数次元において変動できるようになる場合、より大きい領域(たとえば、3×5領域)のほうがより小さい領域(たとえば、3×3領域)よりも有利なことがある。したがって、より多くの感度利得をもつより小さい領域が使用された場合、そのようなピークはより小さい領域よりも外に変動して、そのような二重しきい値処理技法の有効性を弱めることがある。
【0072】
この例示的なサイズよりも大きい領域は、いくつかのデバイスにおいて明らかな感度利得を実現しないことがある。たとえば、そのような二重しきい値処理領域の周波数幅は、信号の最大周波数変動に対して限界を効果的に設定するように作用することがある。ここで、たとえば、いくつかの重要な設計パラメータは、変動レートおよび/または探索間の時間を含むことができる。(たとえば、探索間に無視できる遅延を有する)連続的な追跡を仮定する場合、次の探索までの時間は約0.5秒〜約12秒とすることができる。図6Aおよび図6Bは、様々なシナリオの下での可能な最大ユーザ誘導加速度を示す例示的なグラフである。ここで、たとえば、探索間の時間が増大するにつれて、いくつかの(たとえば、より遅い、静止した)シナリオにおいて使用するのに本明細書などで説明する二重しきい値処理技法がより適切であるのがわかるであろう。これらのグラフは、SVドップラーレート+VCTCXO変動のいくつかの例示的な「典型的」な場合、「最良」の場合、および「最悪」の場合のシナリオでの最大ユーザ誘導加速度(マイル/時/秒)を示す。ここで、たとえば、典型的なシナリオはL1において1Hz/秒のSVドップラーレートおよび2.5Hz/秒のLO変動を有し、最良のシナリオはL1において0Hz/秒のSVドップラーレートおよび0Hz/秒のVCTCXO LO変動を有し、最悪のシナリオはL1において1Hz/秒のSVドップラーレートおよび10Hz/秒のVCTCXO LO変動を有することができる。
【0073】
動的積分論理
上記の概要の節に提示した方法および装置において示したように、デバイス102は、何らかの方法で1つまたは複数の探索を遷移させるために動的積分論理のとおりに適合できる。たとえば、デバイス102は、適用可能なピーク候補(たとえば、最良の最初期の有効ピーク)が識別されたら、このポイントを越えてさらに積分しても必ずしもそのような測定の品質を改善することができないので、探索を終了するか、または探索に対して終了のフラグを付けることができる。さらに、いくつかの形態では、デバイス102は限られた電力供給を有し、したがって、探索を初期に終了することは電力消費量を低減するように作用することができる。
【0074】
探索に成功し、そのような探索を初期に終えるために、デバイス102は、識別されたピーク候補がジャマーに関係せず、相互相関に関係せず、SPS信号のより後のパスに関係しないなどのことを確信するように構成できる。
【0075】
積分時間は、測定/フィックス時間と測定品質との間のトレードオフにおける基礎パラメータと見なすことができる。さらに、より長い積分時間は、同じ信号の(たとえば、多重反射などによる)より初期のパス、または強い相互相関が存在するときのより弱い信号の検出を可能にするのに役立つことがある。したがって、いくつかの実装形態では、処理ユニット204(図2)を介して適用される論理において以下の設計ガイドラインのうちの1つまたは複数を検討しおよび/または他の方法で実装することができる。
【0076】
(1)いくつかの実装形態では、積分時間を2倍にすると検出しきい値を約1.5dB低下させることができる。たとえば、図7のグラフに、(たとえば、グリッドPFA=10−4の)3つの例示的な模擬コヒーレント積分時間(すなわち、10ms、20msおよび160ms)について、(x軸上に示した)総積分時間(秒)に対する(y軸上に示した)検出しきい値(dB−Hz)の対数低下を示す。そのような例示的な低下の動きにより、いくつかの状況では、雑音しきい値より約3dB超を得るために、探索は、約4倍の時間、積分しなければならない場合があることを示すことができる。
【0077】
(2)加法性ホワイトガウスノイズ(AWGN)干渉では、信号は、単一パスから受信されるが、比較的フラットな周波数スペクトルおよび/またはガウス特性を有し得るAWGNによって破損することがある。RMSEは、たとえば、測定誤差の測度を含むことができる。いくつかの実装形態では、測定品質が、感度における約20mの2乗平均誤差(RMSE)から、3dB超の感度における10mのRMSEに改善することがある。ただし、多くの信号環境ではマルチパスが支配的であり、積分をより長くしても測定品質が著しく改善しないことがある。
【0078】
(3)より強いSV信号とより弱いSV信号との間の差(たとえば、デルタ)電力が相互相関損失を超えることがあるとき、真のピークよりも相互相関が強くなることがある。例として、GPS L1/CA GNSS信号では、雑音は感度において約13dB程度の低い値を生じるが、そのような損失は(理論的に)最低でも21dBになることがある。したがって、より強いSVによる相互相関ピークが、実際にはより弱い真のピークよりも強くなる、部分的に遮断された環境のシナリオが発生することがある。
【0079】
(4)いくつかの実装形態では、捕捉探索からできるだけ早く遷移して、検証探索、追跡探索、および/または複合検証/追跡探索に入ることが有利なことがある。
【0080】
(5)潜在的なピークを検証することに加えて、いくつかの実装形態では、検証探索がより弱い信号(たとえば、同じ信号のより初期のパス、および/または著しい相互相関が存在するときの他のより弱い信号)を考慮することが有用なことがある。
【0081】
(6)捕捉探索の後に検証探索がこない場合、捕捉探索自体において同じくより弱い信号(たとえば、同じ信号のより初期のパス、および/または著しい相互相関が存在するときの他のより弱い信号)を考慮し、探索することが有利なことがある。
【0082】
(7)追跡では、フィックス品質をさらに改善するために、より短い間隔ごとにデバイス102内の(たとえば、カルマンフィルタ(図示せず)などを使用して実装された)ナビゲーションプロセッサに供給すべき測定をより高速に行うことが有利なことがある。さらに、デバイス102は、知られている検証ピークを追跡するように適合でき、したがって、必ずしもあらゆる探索においてより弱いパスを検査することが必要なわけではない。ただし、フェージング環境では、デバイス102は、たとえば、追跡探索中により初期のパスの検出を可能にするように適合できる。
【0083】
いくつかの実装形態では、論理は、初期の成功基準を評価する前に相互相関検査が標本化ポイントごとに(たとえば、潜在的には、追跡では0.5秒ごとに、他の場合は1秒ごとに)ピーク上で実行できるように適合できる。
【0084】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、マルチパスプロファイルに関する様々な統計を考慮するように適合できる。たとえば、例示的なGPSマルチパスプロファイルの最大電力ばらつきがXtrack=6dBであり、Tno_early_path=33.5dB−Hzを上回る信号は見通し線(LOS)であると仮定できる。ここで、たとえば、Tcan’t be autocorrを上回る信号は自己相関/時間サイドローブスパーに関係することができない。たとえば、GPS L1C/A信号のいくつかの特性を考慮すると、最高約7dB利得のアクティブアンテナを用いた使用シナリオをカバーするために、そのようなしきい値は約31.75dB−Hzに設定できる。いくつかの実装形態では、(たとえば、実地試験中などに)ピークに対してあまりにもしばしば潜在的自己相関および/または時間サイドローブのフラグがたてられていることがわかった場合、そのようなしきい値は変更でき、たとえば、約27.25dB−Hzに低減できる。いくつかの実装形態では、デバイス102の論理は、1つまたは複数のしきい値によってあまりにも多くのピークにフラグがたてられているのを検出し、それを低減するための適切な変更を行うように適合できる。
【0085】
デバイス102における動的積分ピーク処理は、たとえば、ピークを報告した探索のタイプに依存することができる。たとえば、初期の成功論理は、捕捉探索、検証探索、および/または追跡探索のうちのいくつかのタイプについて初期の遷移が生じることを可能にするように適合できる。たとえば、いくつかの実装形態では、捕捉探索は、成功した検証探索の後にのみ終了することができる。たとえば、いくつかの実装形態では、初期の成功論理は、特定の時間が経過した後に探索からの初期の成功を可能にするように適合できる。
【0086】
デバイス102が動的積分ピークを処理し、最良候補ピークを選択し、もしあれば同じ候補ピークの複数の観測値のうち最良の観測値を選択するために使用するように適合できるいくつかの例示的な擬似コードを以下に与える。様々なタイプの動的積分探索からピークを処理するための個々の関数の例示的な擬似コードについては後続の節で提示する。ここで、peak1は、たとえば、上記の例で説明した二重ピーク報告基準を使用してSV滞留ごとに報告され得る1次有効ピークを表し、peak2は、SV滞留ごとに報告され得るより弱い2次有効ピークを表すことに留意されたい。ここでも、そのような論理は、多種多様な方法で実装できることを当業者なら認識されよう。
【0087】
early_success_allowed = !(single_shot_search) && (srch_is_single_segment_acqusition || srch_is_verify ||
srch_is_tracking);
void processDynamicIntegrationPeaks(Xtrack)
{
/* もしあれば、PEに報告すべきピークの最良の可能な候補を選択する*/
select_best_peak_candidate();

if (srch_is_single_shot) processSingleShotPeaks(Xtrack);
else if (srch_is_multi_segment_acquisition)
・ processMultiSegmentAcqisitionPeaks();
else if (early_success_allowed) processEarlySuccessPeaks(Xtrack);
}
void select_best_peak_candidate() {
/* if a valid peak reported and it passes cross-corr test*/
if (peak1_detected && (!is_peak_cross_corr(peak1)))
{
/*peak2が相互相関テストに合格し、peak1のより初期の有効パスである場合、peak2を候補ピークとして選択する。他の場合はpeak1を選択する*/
if (peak2_detected && (!is_peak_cross_corr(peak2)) &&
((peak1.cp peak2.cp) < EARLY_PATH_THRESH_CHIPS) &&
((peak1.cno peak2.cno) < EARLY_PATH_THRESH_DB) &&
(abs(peak1.dopp peak2.dopp) < EARLY_PATH_THRESH_Hz))
{
peak_candidate = peak2;
peak_candidate.type =2次;
}
else
{
peak_candidate = peak1;
peak_candidate.type =1次;
}
}
/*peak1が相互相関テストに不合格になり、peak2が相互相関テストに合格した場合、peak2を1次タイプの候補ピークとして選択する*/
else if (peak2_detected && (!is_peak_cross_corr(peak2))
{
peak_candidate = peak2;
peak_candidate.type =1次;
}
/* 他の場合は、候補ピークを選択しない*/
else
{
peak_candidate.type =なし;
}
}
いくつかの実装形態では、観測ピークが実際に最も初期の信号パスであることを高信頼度で判断するために十分長く積分する(たとえば、信号が雑音しきい値をXtrackdB上回るまで積分する)ことが望ましいが、同じ信号について複数の観測が行われる状況が存在することがある。したがって、以下の擬似コード中の例示的な関数is_old_peak_candidate_better()は、ある(たとえば、相互相関検査に合格する1次ピークに関連し得る)探索結果のコピーを記憶することを可能にするように適合できる。たとえば、そのような関数は、大きいLO変動が存在する場合の、および/または都市キャニオンにおけるユーザ運動中のピークスミアリングに関連するいくつかの問題を緩和するように適合できる。したがって、より短い探索からのピークが有効である(たとえば、相互相関テストに合格する)がノイズフロアをわずかに上回ることができる場合、より長い積分によって実際にはより悪い測定値を生成するか、あるいは極端な場合、ピークを発見するのに失敗することがある。したがって、そのような例示的な関数は、より短い探索からのより良いピークが報告され得ることを保証するように適合できる。たとえば、そのような関数は、より長い探索からのピークが低下していると思われる場合、探索が終了することを可能にすることができる。もう一度、そのような論理は、多種多様な方法で実装できることを当業者なら認識されよう。
【0088】
boolean is_old_peak_candidate_better() {
/*候補ピークが、この標本化ポイントでは観測されないが、このSV滞留の任意の以前の標本化ポイントに記憶されている場合、真を戻す*/
if (peak_candidate.type == なし) {
if (old_peak_candidate.type != なし) { return TRUE; }
/*候補ピークタイプが1次である場合、より良い古い候補ピークかどうかを確認する*/
else if (peak_candidate.type ==1次)
{
if (old_peak_candidate.type !=なし)
{
記憶された候補ピークを新しい候補ピークの時間に伝搬する;
/*新しい候補ピークおよび古い候補ピークが実際に同じパスの2つの観測であるが、新しい候補ピークが古い候補ピークよりもXdB弱い場合、TRUEを戻す。他の場合は、その2つのうちの最大値を記憶し、FALSEを戻す*/
if (abs(peak_candidate.cp - old_peak_candidate.cp) < SAME_PATH_CHIPS)
{
if (peak_candidate.cno < old_peak_candidate.cno X) { return TRUE;}
else if (peak_candidate.cno < old_peak_candidate.cno) {return FALSE;}
}
}
/* 他の場合、すなわち、候補ピークが初めて観測された場合、または古い候補ピークおよび新しい候補ピークが同じパスの観測ではない場合、新しい候補ピークを記憶する*/
古い候補ピーク=候補ピーク
}
/* FALSEを戻す */
FALSEを戻す;
}
上記のしきい値「X」は、この条件をC/No推定器の雑音が間違ってトリガしないように試みるために、最初は控えめな値(たとえば、5dB)に設定できることに留意されたい。
【0089】
以下の擬似コード提示関数は、もしあれば、相互相関ではなく、同じ信号のLOS(たとえば、「no−early−path」しきい値よりも強くなり得る信号)またはより弱いより初期のパスのいずれでもないピークの探索を可能にするためにデバイス102において使用するように適合できる(たとえば、信号が1つまたは複数のしきい値(たとえば、雑音)をXtrackdB上回るまでデバイス102は積分することができる)。そのような関数は、いくつかの捕捉探索、検証探索、追跡探索、および/またはそれらの組合せにおいて適用できる。ここで、たとえば、いくつかの例示的な捕捉探索の結果として、相互相関テストに合格するピーク上で自己相関/時間サイドローブ走査/検証探索を開始することができる。さらに、いくつかの捕捉探索は、成功した検証の後にのみ遷移させる(たとえば、終了する)ことができる。
【0090】
捕捉探索セグメントにおいてピークが観測され、検証探索がスケジュールされると、捕捉探索の残り(たとえば、残りの捕捉探索セグメント)を遷移させることなしにセグメントを遷移させることができる。同じピークのより後の観測に対する不要な検証をトリガすることを不能にするように注意を払われたい。検証探索が(初期の成功によって、または最大積分時間においてのいずれかで)首尾よく完了すると、残りの捕捉探索セグメントは、たとえば、中止されるかまたは他の方法で終了できる。
【0091】
以下に与える例示的な擬似コードでは、peak1は1次有効ピークを表し、peak2はより弱い2次有効ピークを表すことに留意されたい。また、この擬似コードでは、たとえば、GPS滞留の開始時において、verify_allowedフラグがTRUEに初期化されると仮定していることに留意されたい。そのような論理は、多種多様な方法で実装できることを当業者なら認識されよう。
【0092】
verify_allowed = TRUE;
void processMultiSegmentAcquisitionPeaks()
{
/*候補ピークがマルチセグメント捕捉探索ピークである場合、積分を続ける。また、自己相関/時間サイドローブ走査/検証を開始する */
if ((peak_candidate.type != none) && verify_allowed)
{
if (peak_candidate.cno < Tcan・ft_be_an_auto_corr) // ピークは自己相関であり得る
検証の前に自己相関/時間サイドローブ/時間サイドローブ走査を実行する;
peak_candidateの検証をスケジュールする;
verify_allowed = FALSE;
}
/* 次の滞留のためにverify_allowedをTRUEに設定する */
if (current_search_time == max_search_time) { verify_allowed = TRUE;}
}

void processEarlySuccessPeaks(Xtrack)
{
/* 探索が単一セグメント捕捉であり、最良候補ピークが潜在的に周波数サイドローブである場合、検証をスケジュールし、探索を終了する */
if ((peak_candidate.type != none) && verify_allowed &&
(srch_is_single_segment_acquisition) && (peak_candidate.dopp in 3エッジドップラービン))
{
検証をスケジュールする;
探索を中止する;
verify_allowed = FALSE;
}
/*同じピークの以前の観測がより良い場合、探索を終了し、古いピーク候補を報告する*/
else if (is_old_peak_candidate_better())
{
old_peak_candidateを報告する;
abort search;
}
/*初期の成功基準が満たされるかまたはタイムアウトになった場合、探索を終了する*/
else if ((peak_candidate.type == 2次) ||
((peak_candidate.type == 1次) &&
(peak_candidate.cno > MIN(Tno_early_path, noise_thresh + Xtrack))) ||
(current_search_time == max_search_time))
{
peak_candidateを報告する;
if (srch_is_tracking) {探索をリセットする;} else { abort search; }
}
}
ここで、たとえば、Xtrackは、たとえば、論理がより初期のパスをインテリジェントに探索することを保証するためにこれらの関数に渡される変数入力とすることができる。いくつかの実装形態では、たとえば、Xtrackは、(1)検証探索が後続する場合、捕捉探索に対してXtrackを0dBに設定し、(2)検証探索に対して、および/または検証探索が後続しない捕捉探索に対してXtrack=6dBに設定することで確立できる。少なくとも2秒間持続した追跡探索では、Xtrackは0dBに設定できる。約2秒よりも少ない追跡探索では、Xtrackは0dBよりも大きくしてよい(たとえば、3dB、6dBなど)。
【0093】
追跡探索では、前の探索結果が初期パスであった(ピークタイプが2次であった)場合、Xtrackは、現在の探索について(0dBの代わりに)3dBまたは6dBに設定できる。そのような前の探索は、追跡または以前の追跡結果に入る前に行われた捕捉探索および/または検証探索のことがある。初期パスの周期的検査を可能にするために、前のピークタイプが1次である場合でも、XtrackはZ個の追跡探索ごとに6dBに設定できる。ここで、たとえば、変数Zは、10、あるいはより少ないまたはより大きい整数に設定できる。いくつかの実装形態では、論理は、おそらくデバイス102内のカルマンフィルタ(図示せず)などがすべての着信測定値の急落を経験しないことを保証するために、Xtrackを6dBに設定する(たとえば、その時点で1つのSVについてXtrackを6dBに設定する)とき、SVを交互に配置することができる。
【0094】
いくつかの実装形態では、初期の成功探索終了は可能にされないが、初期の終了は可能にされる場合がある(たとえば、1回限りの探索)。すべての探索の第1の標本化ポイントにおいて/第1の滞留の終了時において初期の終了基準を評価することに加えて、後続の中間標本化ポイントを(たとえば、1秒ごとに)評価することを可能にするように動的な初期の終了基準を適合することができる。初期の成功基準を満たす(たとえば、有効ピークが、相互相関に関連せず、同じ信号のLOSまたはより弱いより初期のパスのいずれでもない)SVのみに動的な初期終了について検討するフラグがたてられる。いくつかの実装形態では、たとえば、有効な測定値をもつすべてのSVについて、初期の終了基準が満たされているかまたは否かにかかわらず、探索が遷移された(たとえば、終了した)ときそのSVについて報告することが有用なことがある。限定ではなく例として、例示的な擬似コードを以下に与える。
【0095】
// フラグをFALSEに初期化する
oldPeakWasBetter = FALSE;
considerSVforEarlyExit = FALSE;
void processSingleShotPeaks(Xtrack)
{
/*同じピークの以前の観測がより良い場合、古いピークを維持する。このコードは、有効な測定値が以前に報告されている場合のみ入力する。*/
if (is_old_peak_candidate_better())
{
peak_candidate = old_peak_candidate;
oldPeakWasBetter = TRUE;
return;
}
/*初期の成功基準が満たされるかまたはタイムアウトになった場合、探索を終了する*/
if ((peak_candidate.type == 2次) ||
((peak_candidate.type == 1次) &&
(peak_candidate.cno > MIN(Tno_early_path, noise_thresh + Xtrack)))
{
considerSVforEarlyExit = TRUE;
oldPeakWasBetter = FALSE;
return;
}
considerSVforEarlyExit = FALSE;
}
いくつかの探索のXtrack(たとえば、1回限りの探索)は、初期の成功探索における第1のスニッフ/標本化ポイント後にのみ6dBに設定できることに留意されたい。
【0096】
いくつかの実装形態では、測定レートから探索積分時間を分離することが有利なことがある。たとえば、処理ユニット204を介して適用される論理(図2)は、中間有効ピークを報告しながら初期ピークが検出されるかあるいは最大積分時間に達するまで探索の積分が継続するのを可能にするように適合できる。たとえば、探索の初期パス検出機能(たとえば、より長い探索)から依然として利益を得ながら、中間ピークを囲む(たとえば、隣接するおよび/または近接の)(1つまたは複数の)エネルギー測定値を保存し、後続のセル/領域/グリッドから減算して無相関測定値を与えることができる。いくつかの実装形態では、そのような技法は、初期フィックス時間(TTFF)および/または追跡モード測定レートの両方を向上させることができる。より初期のピークが発見された場合、たとえば、カルマンフィルタが回復することを保証すべきより初期の測定値の補正として、そのより初期のピークに重く重み付けし、および/または何らかの方法でフラグを付けることができることに留意されたい。
【0097】
いくつかの実装形態では、プリエンプティブ相互相関テストを実施するように初期の成功論理を適合させることが有利なことがあり、たとえば、他のSVについての知識、およびしたがって相互相関検査をデバイス102のピーク処理機能に組み込むことができる。このようにして、たとえば、強い相互相関が存在するときのより弱い有効信号を報告する確率を増大および/または最大化し、初期の成功論理を単純化して、SV滞留当たりただ1つのピークを検討することが可能である。
【0098】
動的しきい値
いくつかの例示的な実装形態では、受信機が所与の環境により適切であり得るパラメータおよびしきい値を用いて探索を効果的に実行することができるように、探索パラメータの任意のまたはいくつかの組合せの1つまたは複数のしきい値を動的にまたは他の方法で決定する方法を提供することができる。
【0099】
限定ではなく例として、デバイス102は、雑音しきい値および/またはジャマーしきい値などのいくつかのしきい値を動的に確立するように適合できる。さらに、グリッド処理周波数から生じ得るいくつかの特定のモードパラメータ値および/または(たとえば、シミュレーションによって発見される)いくつかの間隔に対応するいくつかの感度値を確立しまたは他の方法で与えることができる。
【0100】
雑音しきい値は、たとえば、(2Mの自由度をもつ)カイ2乗CDF上の1−PFAcellポイントを数値的に近似し、雑音電力によってスケーリングすることによって動的にまたは他の方法で確立できる。たとえば、いくつかの実装形態では、そのようなしきい値は、M(非コヒーレント積分)の関数として2次フィットを使用して決定でき、2次係数自体は、たとえば、メモリに記憶され得る小さいLUTに線形補間することによって決定できる。そのような雑音しきい値は、たとえば、グリッド処理間隔に対応し得る様々なモードパラメータおよびM値に対して自動雑音しきい値処理アルゴリズムを使用してデバイス102によって決定されるか、または他の方法で適用できる(たとえば、デバイス102は、2Hzまたは1Hzレートでエネルギーグリッドを処理するように適合できる)。
【0101】
ジャマーしきい値は、たとえば、感度における信号のSNR CDF上のポイントを数値的に近似することによって動的にまたは他の方法で確立できる。そのような値は、たとえば、デバイス102において使用するために適合できる自動ジャマーしきい値処理アルゴリズムにおいて実装できる2次および線形補間によって決定できる。たとえば、そのような自動ジャマーしきい値処理アルゴリズムは、グリッド処理間隔に対応し得る様々なモードパラメータおよびM値に対して適合できる(たとえば、デバイス102は、2Hzまたは1Hzレートでエネルギーグリッドを処理するように適合できる)。
【0102】
現在例示的な特徴と考えられていることを例示し説明したが、請求する主題を逸脱することなく、他の様々な変形を行うことができ、均等物を代用することができることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行うことができる。したがって、請求する主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような請求する主題は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての態様、およびその均等物をも含むものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宇宙ビークル(SV)からの送信についての少なくとも1つの探索の一部として、複数の相関値を確立するために前記SVに関連するコードを受信信号と相関させることと、
前記探索中に前記相関値の少なくとも一部分を標本化することと、
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて初期または早期に前記探索を選択的に遷移させることと
を備える方法。
【請求項2】
前記探索中に前記相関値の少なくとも前記一部分を標本化することが、初期ピークが検出されおよび/または最大積分時間に達するまで、前記探索中に少なくとも1つの中間有効ピークをピーク候補として識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記探索中に前記少なくとも1つの中間有効ピークを識別することが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つの中間ピークを囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算することを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記探索中に前記少なくとも1つの中間有効ピークを識別することが、より初期のピークが識別された場合、より初期の相関値の補正を識別することを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
初期または早期に前記探索を選択的に遷移させることが、測定レートから探索積分時間を動作可能に分離することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記探索を選択的に遷移させることが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つのピーク候補を囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも2つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることと、前記標本化相関値のうちの前記少なくとも2つの各々を前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることが、少なくとも前記少なくとも1つの探索を終了準備完了として識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることが、前記探索を終了またはリセットすることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることが、少なくとも1つの他のタイプの探索を開始することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第1の相関値が最良最大ピーク(BMP)候補として識別され、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第2の相関値が最良初期ピーク(BEP)候補または最良アザーピーク(BOP)候補として識別される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの探索が捕捉探索を備え、前記方法が、
前記探索を選択的に遷移させることに応答して、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて検証探索を開始すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの探索が、捕捉探索または検証探索のうちの少なくとも1つを備え、前記方法が、
前記探索を選択的に遷移させることに応答して、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて追跡探索を開始すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記SVの前記コードを前記受信信号と相関させることが、コード位相仮定の範囲に関連する前記相関値と、ドップラー周波数仮定の範囲に関連する前記相関値とを確立することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記探索中に前記積分相関値の少なくとも前記一部分を標本化することが、前記探索中に前記積分相関値の少なくとも前記一部分を周期的に標本化することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1つのピークしきい値に少なくとも部分的に基づいて、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つが、前記SVからの前記送信に関連するピーク候補を表していると判断することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
以前の探索に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させることをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つの以前に標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させることをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ピークしきい値が、雑音しきい値およびジャマーしきい値のうちの少なくとも1つに等しいかまたはそれよりも大きい、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記ピークしきい値が、少なくとも1つのパッド値と、雑音しきい値およびジャマーしきい値のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づく、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記パッド値が、前記少なくとも1つの探索のタイプに少なくとも部分的に基づく、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索をもつ捕捉探索を備え、前記パッド値がより低いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索なしの捕捉探索を備え、前記パッド値がより高いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの探索が検証探索を備え、前記パッド値がより高いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備え、前記追跡探索に関連する探索時間が時間しきい値を超えなかったという条件で、前記パッド値がより高いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備え、前記追跡探索に関連する探索時間が時間しきい値を超えたという条件で、前記パッド値がより低いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の選択的に終了された探索に関連する追跡探索を備え、前記パッド値がより高いパッド値を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の追跡探索に関連する追跡探索を備え、前記パッド値が、少なくともより低いパッド値およびより高いパッド値から少なくとも1回変更される、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記パッド値が、0dBであるより低いパッド値、または0dBよりも大きいより高いパッド値のうちの少なくとも1つを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記ピークしきい値が、前記少なくとも1つの探索のタイプに少なくとも部分的に基づく、請求項17に記載の方法。
【請求項32】
以前の探索に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を動的に確立することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項33】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に早期に遷移させることが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較することが、相互相関テストの少なくとも一部分を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較することが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つよりも大きい、前記少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値が、前記SVからの前記送信に関連するピーク候補であると判断することをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記相関値のうちの少なくとも2つのために少なくとも2つの異なる雑音しきい値または少なくとも2つの異なるジャマーしきい値を確立することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの探索を選択的に遷移させることが、
前記少なくとも1つの探索を終了すること、
前記少なくとも1つの探索をリセットすること、
前記少なくとも1つの探索に終了準備完了のフラグを付けること、
前記少なくとも1つの探索を第1のタイプの探索から第2のタイプの探索に遷移させること、または
前記少なくとも1つの探索を拡張すること
のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
宇宙ビークル(SV)からの送信を受信し、前記受信した送信に基づいて対応するデジタル信号を生成するように適合された少なくとも1つのフロントエンド無線と、
前記SVからの前記送信についての少なくとも1つの探索の一部として前記デジタル信号にアクセスし、複数の相関値を確立するために前記SVのコードを受信信号と相関させ、前記探索中に前記相関値の少なくとも一部分を標本化し、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させるように適合された少なくとも1つの処理ユニットと
を備える装置。
【請求項41】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、初期ピークが検出されおよび/または最大積分時間に達するまで、前記探索中に少なくとも1つの中間有効ピークをピーク候補として識別するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つの中間ピークを囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算するように適合された、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、より初期のピークが識別された場合、より初期の相関値の補正を識別するように適合された、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、測定レートから探索積分時間を動作可能に分離するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つのピーク候補を囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算するように適合された、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、
前記標本化された相関値のうちの少なくとも2つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させ、
前記標本化相関値のうちの前記少なくとも2つの各々を前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別する
ように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも前記少なくとも1つの探索を終了準備完了として識別することによって前記少なくとも1つの探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記探索を終了またはリセットすることを備える、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項50】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの他のタイプの探索を開始することを備える、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項51】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第1の相関値が最良最大ピーク(BMP)候補として識別され、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第2の相関値が最良初期ピーク(BEP)候補または最良アザーピーク(BOP)候補として識別される、請求項47に記載の装置。
【請求項52】
前記少なくとも1つの探索が捕捉探索を備え、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて検証探索を開始することによって前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項53】
前記少なくとも1つの探索が捕捉探索または検証探索のうちの少なくとも1つを備え、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて追跡探索を開始することによって前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項54】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つのピークしきい値に少なくとも部分的に基づいて、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つが前記SVからの前記送信に関連するピーク候補を表していると判断するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、以前の探索に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させるように適合された、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの以前に標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させるように適合された、請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記ピークしきい値が、少なくとも1つのパッド値と、雑音しきい値およびジャマーしきい値のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づく、請求項54に記載の装置。
【請求項58】
前記パッド値が、前記少なくとも1つの探索のタイプに少なくとも部分的に基づく、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索をもつ捕捉探索を備える場合、前記パッド値がより低いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索なしの捕捉探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が検証探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備える場合、前記追跡探索に関連する探索時間が時間しきい値を超えなかったという条件で、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備える場合、前記追跡探索に関連する前記探索時間が前記時間しきい値を超えたという条件で、前記パッド値がより低いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の選択的に終了された探索に関連する追跡探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、および/または、
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の追跡探索に関連する追跡探索を備える場合、前記パッド値が、少なくともより低いパッド値およびより高いパッド値から少なくとも1回変更される、
請求項57に記載の装置。
【請求項60】
前記パッド値が、0dBであるより低いパッド値、または0dBよりも大きいより高いパッド値のうちの少なくとも1つを備える、請求項57に記載の装置。
【請求項61】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項62】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記相関値のうちの少なくとも2つのために少なくとも2つの異なる雑音しきい値または少なくとも2つの異なるジャマーしきい値を確立するように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項63】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立するように適合された、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立するように適合された、請求項62に記載の装置。
【請求項65】
前記少なくとも1つの処理ユニットが、
前記少なくとも1つの探索を終了すること、
前記少なくとも1つの探索をリセットすること、
前記少なくとも1つの探索に終了準備完了のフラグを付けること、
前記少なくとも1つの探索を第1のタイプの探索から第2のタイプの探索に遷移させること、または
前記少なくとも1つの探索を拡張すること
のうちの少なくとも1つを開始することによって前記少なくとも1つの探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項40に記載の装置。
【請求項66】
少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、
宇宙ビークル(SV)からの送信についての少なくとも1つの探索の一部として、複数の相関値を確立するために前記SVのコードを受信信号と相関させることと、
前記探索中に前記相関値の少なくとも一部分を標本化することと、
前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることと
を可能にするように適合された、その上に記憶されたコンピュータ実装可能命令を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項67】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、初期ピークが検出されおよび/または最大積分時間に達するまで、前記探索中に少なくとも1つの中間有効ピークをピーク候補として識別することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項68】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つの中間ピークを囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項69】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、より初期のピークが識別された場合、より初期の相関値の補正を識別することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項67に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項70】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、測定レートから探索積分時間を動作可能に分離することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項71】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項72】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの無相関測定値を与えるために、後続のセル、領域、および/またはグリッドから少なくとも1つのピーク候補を囲む少なくとも1つのエネルギー測定値を減算することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項68に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項73】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、
前記標本化された相関値のうちの少なくとも2つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることと、
前記標本化相関値のうちの前記少なくとも2つの各々を前記SVからの前記送信に関連するピーク候補として識別することと
を可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項74】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも前記少なくとも1つの探索を終了準備完了として識別することによって前記少なくとも1つの探索を選択的に遷移させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項75】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記探索を終了またはリセットすることを備える、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの他のタイプの探索を開始することを備える、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記探索を選択的に遷移させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第1の相関値が最良最大ピーク(BMP)候補として識別され、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも2つのうちの第2の相関値が最良初期ピーク(BEP)候補または最良アザーピーク(BOP)候補として識別される、請求項73に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項78】
前記少なくとも1つの探索が捕捉探索を備え、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて検証探索を開始することによって前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項79】
前記少なくとも1つの探索が捕捉探索または検証探索のうちの少なくとも1つを備え、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて追跡探索を開始することによって前記探索を選択的に遷移させるように適合された、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項80】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つのピークしきい値に少なくとも部分的に基づいて、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つが前記SVからの前記送信に関連するピーク候補を表していると判断することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項81】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、以前の探索に関連する少なくとも1つの相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項80に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項82】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、少なくとも1つの以前に標本化された相関値に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのピークしきい値を選択的に適合させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項80に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項83】
前記ピークしきい値が、少なくとも1つのパッド値と、雑音しきい値およびジャマーしきい値のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づく、請求項80に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項84】
前記パッド値が、前記少なくとも1つの探索のタイプに少なくとも部分的に基づく、請求項83に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項85】
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索をもつ捕捉探索を備える場合、前記パッド値がより低いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が、後続の検証探索なしの捕捉探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が検証探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備える場合、前記追跡探索に関連する探索時間が時間しきい値を超えなかったという条件で、前記パッド値がより高いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が追跡探索を備える場合、前記追跡探索に関連する前記探索時間が前記時間しきい値を超えたという条件で、前記パッド値がより低いパッド値を備え、
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の選択的に終了された探索に関連する追跡探索を備える場合、前記パッド値がより高いパッド値を備え、および/または、
前記少なくとも1つの探索が、少なくとも1つのより初期の追跡探索に関連する追跡探索を備える場合、前記パッド値が、少なくともより低いパッド値およびより高いパッド値から少なくとも1回変更される、請求項83に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項86】
前記パッド値が、0dBであるより低いパッド値、または0dBよりも大きいより高いパッド値のうちの少なくとも1つを備える、請求項83に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項87】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの前記少なくとも1つを少なくとも1つの対応する以前に標本化された相関値と比較することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項88】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記相関値のうちの少なくとも2つのために少なくとも2つの異なる雑音しきい値または少なくとも2つの異なるジャマーしきい値を確立することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項89】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、前記標本化された相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項88に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項90】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、以前の探索に関連する相関値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、仮想グリッド領域内のセルのサブセットのために低減された雑音しきい値または低減されたジャマーしきい値のうちの少なくとも1つを確立することを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項88に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項91】
前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行された場合、前記少なくとも1つの処理ユニットが、
前記少なくとも1つの探索を終了すること、
前記少なくとも1つの探索をリセットすること、
前記少なくとも1つの探索に終了準備完了のフラグを付けること、
前記少なくとも1つの探索を第1のタイプの探索から第2のタイプの探索に遷移させること、または
前記少なくとも1つの探索を拡張すること
のうちの少なくとも1つを開始することによって前記少なくとも1つの探索を選択的に遷移させることを可能にするように適合された、その上に記憶されたさらなるコンピュータ実装可能命令を備える、請求項66に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−522254(P2011−522254A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511742(P2011−511742)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/045030
【国際公開番号】WO2009/146293
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】