説明

表示システム、表示制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】複数の表示装置を並置した場合に効果的に音声を出力できるように制御することができる表示システム、表示制御方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】マルチビジョンを構成する並置された表示装置1群に接続される制御装置2を備え、制御装置2の制御部20は表示装置1群の配列の情報を取得し、各表示装置1の表示装置1群内での位置に応じて、音声出力の有無の決定、及び、出力する音声のチャンネルの選択を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数チャンネル対応のスピーカを夫々備える複数の表示装置を用いて画像及び音声を出力するシステムに関し、複数の表示装置を並置した場合に効果的に音声を出力できるように制御することができる表示システム、表示制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
LCD(Liquid Crystal Display)又はプラズマディスプレイを用いた表示装置を複数台並べ、1つの大型表示画面とする所謂マルチビジョンと呼ばれるシステムが利用されている。マルチビジョンシステムは、催し物会場、又は公共施設等の広い場所で、ライブ中継又は宣伝広告等の用途で映像を大画面に表示するために利用される。
【0003】
マルチビジョンシステムでは、制御装置が大画面に表示するテレビジョン信号、ビデオ信号、又はパーソナルコンピュータからの画面出力信号を含む映像信号を、映像拡大装置で拡大し、表示装置の台数分に分割して夫々送出する。各表示装置が制御装置から送出された映像信号を各々表示することにより、全体として1つの大画面を実現する。
【0004】
近年、技術進歩に伴い、LCD及びプラズマディスプレイを用いた表示装置の正面のベゼル部分の幅が従来よりも狭くなり、正面から見た場合のパネル部分の占める割合が増えた。表示装置を複数台並べて用いる場合、ベゼル幅が広いとパネルの境界部分の映像が表示されない部分が広くなり大画面と言えども全体としては見づらく、マルチビジョンシステムとするメリットが少ない。しかしながら、ベゼル部分が狭くなっているので複数台の表示装置を用いて大画面とすることで迫力のある映像表示を実現することができ、マルチビジョンシステムを用いるメリットが増大しつつある。
【0005】
マルチビジョンシステムを用いる場合には、どのように映像の分割を実現するかが課題になる。予め設計により、どの表示装置に分割された映像信号の内の何れを出力するかを決定するのでは、任意の台数の表示装置を用いる場合に毎回設定作業を行なわなければならず、作業が煩雑である。
【0006】
特許文献1には、2つの表示装置を並べて1つの画面とする場合に、各表示装置の上部、底部及び左右側部に検出子を備え、各表示装置が自身で左右を認識できるようにし、各表示装置が、受信している映像信号から自身の左右の位置に応じた一部を表示する発明が開示されている。また特許文献2には、複数のディスプレイとそれを取り囲むように設置された複数のスピーカとを組み合わせたシステムにて、ディスプレイにて表示される画像に対応する音声の信号処理を行なう発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−164060号公報
【特許文献2】特開2008−109209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
マルチビジョンシステムを用いる場合には、映像の分割の制御のみならず、どのように音声を出力するかを制御することも課題である。音声については各表示装置に同様に出力させ、各表示装置が備えるステレオスピーカにて夫々左右のチャンネルの音声を出力する構成では、音声が左右のチャンネルに分けられた意味をなさず、臨場感、迫力が失われる。一方で、各表示装置のスピーカからは音声を出力させず、別途スピーカを設けることもできるが、その構成では各表示装置が内蔵するスピーカの性能が高められているにも拘わらず、余計な費用及びスペースを要する。
【0009】
特許文献1に開示されている発明では、音声出力に関しても、2台の表示装置を用いた場合に左右のスピーカを適宜選択することができる構成を提案している。しかしながら、3台以上の表示装置を用いる場合の設定については記載も示唆もない。特許文献1に開示されている発明は、2台用いる設定であるから表示装置自身が左右を認識した後は予めしてある設定に基づき、いずれかのチャンネルの音声を出力するかを選択できる。しかしながら、何台の表示装置が用いられるか不明な場合は、自身がどの位置なのかを検出子のみでは判別できず、受信した映像信号のいずれの部分を表示するのかが不明であり、音声についてもいずれのチャンネルの音声を出力すべきか不明である。したがって、多様な配置に応じて自動的に選択できるわけではなく、多様なマルチビジョンシステムに対応するためには利便性が不十分である。
【0010】
特許文献2に開示されている発明は、複数のディスプレイで異なる映像を表示することを前提に、アクティブな画面即ちユーザに選択された映像に対応する音声が選択されると共に、選択された映像を表示するディスプレイに対応する位置のスピーカの選択がされる構成であって、そもそもスピーカを元々備える表示装置を並べて用いる構成ではない。
【0011】
このように、近年の表示装置を複数用いてマルチビジョンシステムを実現するメリットが増大しているにも拘わらず、表示装置の多様な配置に応じて表示装置から音声を効果的に出力させることができるようにする技術については、これまでは特に考慮されてこなかった。
【0012】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、複数の表示装置を並べた場合に効果的に音声を出力できるように制御することができる表示システム、表示制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る表示システムは、画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置を少なくとも横方向に並置し、前記複数の表示装置で少なくとも1つの画像を表示する表示システムにおいて、前記複数の表示装置夫々のスピーカでの音声出力を、前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での各表示装置の位置に応じて制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る表示システムは、前記制御手段は、各表示装置の並置方向の位置情報を取得する手段と、取得した表示装置夫々の位置情報に応じて、前記表示装置が備える各スピーカからの音声出力の有無を決定する決定手段と、取得した表示装置夫々の位置情報に応じて、前記表示装置が備える各スピーカから出力する音声のチャンネルを選択する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る表示システムは、前記選択手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線よりも右側(又は左側)の位置に対応する場合、右(又は左)チャンネルと選択するようにしてあることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る表示システムは、前記選択手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線上に対応する場合、前記表示装置の右(又は左)スピーカには右(又は左)チャンネルの音声を選択し、位置情報が前記中心線よりも右側(又は左側)に対応する場合、右(又は左)チャンネルの音声を選択するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る表示システムは、前記選択手段は、1つの表示装置のスピーカに対し、右(又は左)チャンネルの音声を選択した場合、前記1つの表示装置の位置情報と前記並置表示装置群の中心線を基準に対称関係にある位置情報の表示装置のスピーカに対し、左(又は右)チャンネルの音声を選択するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る表示システムは、前記決定手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中で外側の位置に対応する場合、音声出力を有と決定するようにしてあることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る表示システムは、前記決定手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線よりも右側(又は左側)に対応する場合、左(又は右)スピーカでの音声出力を無と決定するようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る表示システムは、前記複数の表示装置が複数段に配列されており、前記決定手段は、1段おき又は複数段おきに出力を無と決定するようにしてあることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る表示システムは、前記決定手段は、位置情報が最下段に対応する場合のみ音声出力を有と決定するようにしてあることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る表示システムは、前記決定手段は、1つの表示装置のスピーカからの音声出力を有と決定したとき、前記1つの表示装置の位置情報と前記並置表示装置群の中心線を基準に対称の位置関係にある位置情報の表示装置のスピーカからの音声出力を有と決定するようにしてあることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る表示システムは、前記制御手段は、音声を出力させるスピーカを備える表示装置の選択、又は各表示装置のスピーカに出力させる音声のチャンネルの選択を受け付ける画面を出力する手段を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る表示制御方法は、画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置を少なくとも横方向に並置し、前記複数の表示装置で少なくとも1つの画像を表示する表示システムにて、各表示装置のパネルでの画像表示及び各表示装置のスピーカでの音声出力を制御する方法において、各表示装置の並置方向の位置情報を取得し、取得した位置情報が示す前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での位置に応じて、表示装置が備える各スピーカの音声出力の有無を決定し、取得した位置情報が示す前記並置表示装置群内での位置に応じて、前記表示装置のスピーカが出力する音声のチャンネルを選択することを特徴とする。
【0025】
本発明に係るコンピュータプログラムは、画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置と接続されるコンピュータに、各表示装置のパネルでの画像表示及び各表示装置のスピーカでの音声出力を制御させるコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータに、各表示装置の並置方向の位置情報を取得する手段、取得した位置情報が示す前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での位置に応じて、表示装置が備える各スピーカの音声出力の有無を決定する手段、及び取得した位置情報が示す前記並置表示装置群内での位置に応じて、前記表示装置のスピーカが出力する音声のチャンネルを選択する手段として機能させることを特徴とする。
【0026】
本発明では、スピーカを一体に備える複数の表示装置を配列して1つの画像を表示する並置表示装置群を構成するに際し、各表示装置での音声出力を制御する制御手段が備えられ、該制御手段により、各表示装置のスピーカからの音声出力が各表示装置の配列内での位置に応じて制御される。これにより、各表示装置自身が判断することなく、表示装置の配列の情報を制御手段が取得したときに各表示装置の位置情報に応じて適切に多チャンネルの音声が各々出力される。なお表示装置の配列は、少なくとも横方向に並置する構成であり、縦方向にも積まれて碁盤目状でもよいし、ハニカム状であってもよい。
【0027】
本発明では、制御手段は、表示装置の位置情報が示す並置表示装置群での位置に応じて該表示装置が備える1又は複数のスピーカ夫々の音声出力の有無自体が決定され、また、音声出力が有の場合でも、複数のチャンネルの内の何れのチャンネルの音声を出力するかが選択される。システム内に音声を出力しない表示装置の存在を許可することにより、音声出力に要する電力消費を抑えることができると同時に、適切に多チャンネルの音声が効果的に出力される。そして、右チャンネルの音声は、並置表示装置群に向かって右側に位置する表示装置のスピーカから、左チャネルの音声は、左側に位置する表示装置のスピーカから出力されるようにする等の制御が可能である。更に、低音チャンネルの音声は下側に位置する表示装置のスピーカから出力されるようにすることも可能である。音声が出力されないスピーカが有ってもよい上、各チャンネルの音声が各スピーカで適切に選択されることにより、多チャンネルの音声が効果的に出力される。
【0028】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の中央を基準として、左側の表示装置のスピーカからは左チャンネルの音声、右側の表示装置のスピーカからは右チャンネルの音声が出力されるように自動的に選択される。これにより、左右チャンネルを含むステレオ音声が効果的に出力される。なお、同様に、中央よりも下側にある表示装置のスピーカからは低音のチャンネルが出力されるように自動的に選択されてもよい。
【0029】
本発明では、横方向に奇数台の表示装置を並置して並置表示装置群を構成する場合、1つの画像を構成する複数の表示装置全体の縦方向の中心線上に表示装置が並ぶことになるので、中心線上にある表示装置では通常通り、向かって右側にあるスピーカから右チャンネルの音声、左側にあるスピーカからは左チャンネルの音声が出力されるように選択される。中心線よりも右側にある表示装置のスピーカからは右チャンネルの音声が出力されるように選択される。これにより、左右チャンネルを含む多チャンネル音声が効果的に出力される。
【0030】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の中央を基準として、1つの表示装置のスピーカに対し、右チャンネルの音声が選択された場合は、前記1つの表示装置と対称な位置に配置されている表示装置のスピーカから左チャンネルの音声が自動的に選択される。左右逆も同様である。これにより、ステレオ音声が左右対称にバランスよく出力される。
【0031】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の外側に位置する表示装置のスピーカのみから音声を出力される。これにより、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることができると同時に、左右又は重低音の音声のバランスが鮮明となり、多チャンネルの音声が効果的に出力される。
【0032】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の中央を基準として、表示装置の位置が向かって右側にある表示装置では、右スピーカのみで音声出力が可能であり、左側にある表示装置では、左スピーカのみで音声出力が可能である。これにより、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることができると同時に、左右又は重低音の音声のバランスが鮮明となり、多チャンネルの音声が効果的に出力される。
【0033】
本発明では、表示装置が複数段に並置され、音声を出力する表示装置と、音声を出力しない表示装置とが、1段又は複数段毎おきに設定される。これにより、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることができる。
【0034】
本発明では、最下段に配置されている表示装置のスピーカからのみ音声が出力される。これにより、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることができる。
【0035】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の中央を基準として、1つの表示装置のスピーカに対し、音声出力有が決定された場合は、前記1つの表示装置と対称な位置に配置されている表示装置のスピーカからの音声出力も自動的に有に決定される。これにより、音声が左右対称にバランスよく出力される。
【0036】
本発明では、1つの画像を構成する並置表示装置群の表示装置夫々について、スピーカからの音声の出力の有無、又は各スピーカからのチャンネルの選択が、画面を通じて任意に可能となる。これにより、ユーザは自由に選択することが可能であり、多様な構成の表示システムに対し、容易に設定が可能となる。
【発明の効果】
【0037】
本発明による場合、マルチビジョンシステムにて別途スピーカを用いることなく、各表示装置が内蔵するスピーカを有効に利用して、多チャンネルの音声の混合、又は音響効果の低下を防止し、多チャンネルの音声を効果的に出力することができる。また、1つの画像を構成する複数の表示装置の中に、音声を出力しない表示装置が存在することを許可することによって、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施の形態1における表示システムの構成を模式的に示す模式図である。
【図2】実施の形態1の表示システムを構成する制御装置の制御部による音声出力制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1の表示システムを構成する制御装置の制御部による音声出力の有無の決定処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1の表示システムを構成する制御装置の制御部による音声出力の有無の決定処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1の表示システムを構成する制御装置の制御部による音声出力の有無の決定処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1における制御装置の制御部による音声チャンネルの選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図8】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図9】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図10】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図11】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図12】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図13】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図14】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図15】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図16】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図17】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図18】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図19】並置表示装置群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。
【図20】実施の形態2の表示システムを構成する制御装置の制御部による音声出力制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態2における制御部により出力されるカスタム画面の例を示す説明図である。
【図22】実施の形態2における制御部により出力されるカスタム画面の例を示す説明図である。
【図23】実施の形態2における制御部により出力されるカスタム画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
【0040】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における表示システムの構成を模式的に示す模式図である。表示システムは、複数台の表示装置1,1,…と、表示装置1が接続される制御装置2とを含む。図1では表示装置1は、9台が用いられている。3段3列に碁盤目状に並置され、並置表示装置群を構成している。
【0041】
表示装置1は、パネル11と、左スピーカ12と、右スピーカ13とを備える。パネル11は、LCD又はプラズマディスプレイを用いる。左スピーカ12は、表示装置1の正面に向かって左側下部に備えられている。右スピーカ13は、表示装置1の正面に向かって右側下部に備えられている。なお、スピーカは他に、左側部及び右側部夫々にも備えられてもよいし、下部中央に重低音用のスピーカが備えられてもよい。
【0042】
表示装置1は後述するように制御装置2から出力される映像信号(画像信号)に基づきパネル11に画像を表示する。同様に、表示装置1は映像信号に含まれる音声信号、又は画像信号と共に出力される音声信号に基づき、左スピーカ12及び右スピーカ13から音声を出力させる。
【0043】
制御装置2は、パーソナルコンピュータを用い、制御部20と、記憶部21と、出力部22と、入力部23とを備える。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を用いる。制御部20は、記憶部21に記憶してある制御プログラム2Pを内蔵するメモリに読み出して実行し、コンピュータを本発明に係る表示システムの制御手段として機能させる。記憶部21は、ハードディスクドライブ又はSSD(Solid State Drive)等の外部記憶装置を用いる。記憶部21には、制御プログラム2Pが記憶されているほか、表示装置1で表示及び出力する画像と音声が多重化された映像データ、制御部20が制御に用いる設定条件などのデータが記憶される。出力部22は、表示装置1に接続されており、制御部20からの指示に基づき、映像信号(画像信号及び音声信号)を表示装置1へ出力する。なお出力部22は、表示装置1が接続されるとこれを検知して制御部20へ通知する。これにより制御部20は、出力部22経由で接続されている表示装置1の数を認識することができる。入力部23は、図示しないキーボード又はマウス等のユーザインタフェースと接続され、ユーザが入力する情報を受け付けて制御部20へ通知する機能を有する。
【0044】
制御装置2は、制御プログラム2Pに基づく制御部20の処理により、出力部22を介して接続される複数の表示装置1,1,…の数及び配列情報を取得し、各表示装置1の配列中での位置に応じて、音声出力の有無及び出力する音声チャンネルを制御する。
【0045】
制御装置2の制御部20による表示装置1,1,…への音声出力の制御処理についてフローチャートを参照して説明する。
【0046】
図2は、実施の形態1の表示システムを構成する制御装置2の制御部20による音声出力制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0047】
制御部20は、接続されている表示装置1の配列情報を取得する(ステップS1)。配列情報は、予め記憶部21に記憶しておくようにしてもよいし、入力部23を介してユーザにより入力されるようにしてもよい。配列情報は例えば、各表示装置1の識別情報と、位置情報(座標情報)との対からなる。位置情報は例えば、段数と列の数とで表わす。9台の表示装置1を図1のように配列する場合であれば、向かって左上の表示装置の位置を0段目0列(0,0)とし、右上を0段目2列(0,2)、左下を2段目0列目(2,0)、右下を2段目2列目(2,2)とするなどして特定できるようにする。また、予め出力部22の複数の接続端子夫々に位置情報を対応付けておき、自動的に各接続端子に接続されている表示装置1の位置情報を認識し、位置情報を総合して配列を特定する構成としてもよい。このとき制御部20は、表示装置1の位置情報(0,0)〜(2,2)に基づき、マルチビジョンを構成する複数の表示装置1の中央を、位置情報の段数及び列数の中央値をとって(1,1)とし、0列目の表示装置は右側、1列目の表示装置1は中心線上、2列目の表示装置1は左側にあると区別する。
【0048】
なお、9台の表示装置1を1面に並べて用いるとしても、その内の4台の表示装置1を使って1つの画像を表示し、他の5台の表示装置1では夫々の画像、又は2台ずつ若しくは3台ずつで1つの画像を表示する場合も考えられる。この場合は、4台の表示装置1の位置情報(0,0)〜(1,1)を用い、中央は(0.5,0.5)として0列目の表示装置は右側、1列目の表示装置1は左側にあると区別するようにしてもよい。
【0049】
制御部20は、接続されている表示装置1の1つを選択し(ステップS2)、選択した表示装置の位置を特定する(ステップS3)。位置の特定方法は、上述のように選択した表示装置の位置情報から区別することで特定できる。
【0050】
制御部20は、特定した位置に基づき、選択した表示装置1が備える各スピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)の音声出力の有無を決定する(ステップS4)。各スピーカの音声出力の有無の決定の詳細については後述にて説明する。
【0051】
次に制御部20は、各表示装置1について特定された位置に基づき、選択した表示装置1が備える各スピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)のチャンネルを選択する(ステップS5)。各スピーカのチャンネル選択の詳細についても後述にて説明する。
【0052】
制御部20は、接続されている全ての表示装置1を選択したか否かを判断し(ステップS6)、選択していないと判断した場合(S6:NO)、処理をステップS2に戻して次の表示装置1について処理を行なう。制御部20は、全ての表示装置1を選択したと判断した場合(S6:YES)、音声出力の制御処理を終了する。
【0053】
ステップS4における各スピーカの音声出力の有無の決定処理について複数の例を挙げて詳細を説明する。
【0054】
図3は、実施の形態1の表示システムを構成する制御装置2の制御部20による音声出力の有無の決定処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0055】
制御部20は、選択されている1つの表示装置1について、取得した位置情報に基づき、マルチビジョンを構成する複数の表示装置1内で最も外側の位置に対応するか否かを判断する(ステップS41)。
【0056】
制御部20は、ステップS41にて最も外側の位置に対応すると判断した場合(S41:YES)、当該表示装置1のスピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)の音声出力を有と決定し(ステップS42)、図2のフローチャートに示すステップS5へ処理を戻す。このとき制御部20は、最も外側の位置に対応する左右対称の表示装置1のスピーカを音声出力有と決定する。
【0057】
上述の位置情報の例であれば、制御部20は選択されている表示装置1の位置情報が0列目、及び2列目に対応する場合に外側の位置に対応すると判断する。外側には、0段目2段目が含まれてもよい。また最も外側とは限らず、横方向に6台の表示装置1が並置されている場合には、1つ内側の表示装置1も外側と判断するようにしてもよい。
【0058】
制御部20は、ステップS41にて最も外側の位置に対応しないと判断した場合(S41:NO)、当該表示装置1のスピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)の音声出力を無と決定し(ステップS43)、図2のフローチャートに示すステップS5へ処理を戻す。
【0059】
上述の位置情報の例であれば、制御部20は選択されている表示装置1の位置情報が1列目に対応する場合に外側の位置に対応しないと判断する。
【0060】
なお制御部20は、表示装置1のみならずスピーカ自体の位置をも考慮して、最も外側の位置に対応するスピーカのみ音声出力を有と決定するようにしてもよい。上述の位置情報の例であれば、制御部20は選択されている表示装置1の位置情報が0列目に対応する場合、左スピーカ12のみ外側の位置に対応すると判断して音声出力を有と決定し、2列目に対応する場合、右スピーカ13のみ外側の位置に対応すると判断して音声出力を有と決定してもよい。
【0061】
制御部20が図3のフローチャートに示した処理手順を実行することにより、マルチビジョンを構成する複数の表示装置1内で外側に位置する表示装置1のみから音声が出力される。上述の例であれば0列目及び2列目の表示装置1のみから音声が出力される。
【0062】
図4は、実施の形態1の表示システムを構成する制御装置2の制御部20による音声出力の有無の決定処理手順の他の一例を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
【0063】
制御部20は、選択されている1つの表示装置1について、取得した位置情報に基づき、表示装置1の位置がマルチビジョンを構成する複数の表示装置1内で下段に対応するか否かを判断する(ステップS44)。
【0064】
制御部20は、ステップS44にて下段に対応すると判断した場合(S44:YES)、当該表示装置1のスピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)の音声出力を有と決定し(S42)、図2のフローチャートに示すステップS5へ処理を戻す。
【0065】
上述の位置情報の例であれば、制御部20は選択されている表示装置1の位置情報が2段目に対応する場合に下段に対応すると判断する。
【0066】
制御部20は、ステップS41にて下段に対応しないと判断した場合(S44:NO)、当該表示装置1のスピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)の音声出力を無と決定し(S43)、図2のフローチャートに示すステップS5へ処理を戻す。
【0067】
制御部20が図4のフローチャートに示した処理手順を実行することにより、マルチビジョンを構成する複数の表示装置1内で下段に位置する表示装置1のみから音声が出力される。上述の例であれば2段目の表示装置1のみから音声が出力される。
【0068】
図5は、実施の形態1の表示システムを構成する制御装置2の制御部20による音声出力の有無の決定処理手順の他の一例を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】
制御部20は、選択されている1つの表示装置1が備える各スピーカの内、1つのスピーカを選択する(ステップS45)。制御部20は、選択したスピーカが右スピーカ13であるか否かを判断する(ステップS46)。制御部20は、右スピーカであると判断した場合(S46:YES)、取得した位置情報に基づき、選択されている表示装置1の位置はマルチビジョンを構成する表示装置1群の中央よりも右側に対応するか否かを判断する(ステップS47)。
【0070】
制御部20は、ステップS47にて右側に対応すると判断した場合(S47:YES)、選択したスピーカの音声出力を有と決定し(S42)、処理を後述のステップS49へ進める。制御部20は、ステップS47にて右側に対応しないと判断した場合(S47:NO)、選択したスピーカの音声出力を無と決定し(S43)、処理を後述のステップS49へ進める。
【0071】
制御部20は、ステップS46にて右スピーカでないと判断した場合(S46:NO)、取得している位置情報に基づき、選択されている表示装置1の位置はマルチビジョンを構成する表示装置1群の中央よりも左側に対応するか否かを判断する(ステップS48)。制御部20は、ステップS48にて左側に対応しないと判断した場合(S48:NO)、選択したスピーカの音声出力を無と決定し(S43)、処理を後述のステップS49へ進める。
【0072】
制御部20は、ステップS48にて左側に対応すると判断した場合(S48:YES)、選択したスピーカの音声出力を有と決定し(S42)、処理を後述のステップS49へ進める。
【0073】
制御部20は、全てのスピーカを選択したか否かを判断する(ステップS49)。制御部20は、全てのスピーカを選択していないと判断した場合(S49:NO)、ステップS45へ処理を戻し、次のスピーカについて処理を行なう。制御部20は、全てのスピーカを選択したと判断した場合(S49:YES)、音声出力の有無の決定処理を終了し、図2のフローチャートに示したステップS5へ処理を戻す。
【0074】
制御部20が図5のフローチャートに示した処理手順を実行することにより、マルチビジョンを構成する表示装置1群に向かって右側に位置する表示装置1では、右スピーカ13のみから音声が出力され、また、向かって左側に位置する表示装置1では、左スピーカ12のみから音声が出力される。
【0075】
なお制御部20は、図2のフローチャートにおけるステップS4の処理を行なう場合には、図3から図5のフローチャートに示した処理手順の内のいずれかを行なうか、又は組み合わせてもよい。なお、ステップS4の処理の詳細は図3から図5のフローチャートに示した処理手順に限られない。
【0076】
次に、図2のフローチャートに示した処理手順の内のステップS5における各スピーカの音声チャンネルの選択処理について例を挙げて詳細を説明する。
【0077】
図6は、実施の形態1における制御装置2の制御部20による音声チャンネルの選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
制御部20は、選択されている1つの表示装置1が備える各スピーカの内、1つのスピーカを選択する(ステップS51)。制御部20は、選択したスピーカが音声出力有に決定されているか否かを判断する(ステップS52)。
【0079】
制御部20は、音声出力無に決定されていると判断した場合(S52:NO)、処理を後述のステップS59へ進める。
【0080】
制御部20は、音声出力有に決定されていると判断した場合(S52:YES)、取得している位置情報に基づき、選択されている表示装置1の位置はマルチビジョンを構成する表示装置1群の中央よりも右側に対応するか否かを判断する(ステップS53)。
【0081】
制御部20は、右側に対応すると判断した場合(S53:YES)、選択されているスピーカが出力する音声チャンネルに右チャンネルを選択し(ステップS54)、処理を後述のステップS59へ進める。
【0082】
制御部20は、ステップS53にて右側に対応しないと判断した場合(S53:NO)、逆に左側に対応するか否かを判断する(ステップS55)。
【0083】
制御部20は、左側に対応すると判断した場合(S55:YES)、選択されているスピーカが出力する音声チャンネルに左チャンネルを選択し(ステップS56)、処理を後述のステップS59へ進める。
【0084】
制御部20は、ステップS55にて左側に対応しないと判断した場合(S55:NO)、選択されている表示装置1の位置は、マルチビジョンを構成する表示装置1群の中心線上に存在するはずである。このとき制御部20は、ステップS51で選択したスピーカは右スピーカ13であるか否かを判断する(ステップS57)。
【0085】
制御部20は、ステップS57で右スピーカ13であると判断した場合(S57:YES)、選択したスピーカが出力する音声チャンネルに右チャンネルを選択し(ステップS58)、処理を後述のステップS59へ進める。このとき制御部20は、選択した右スピーカ13に対して右チャンネルを選択したので、左右対称の位置にある表示装置1の左スピーカ12に対し、左チャンネルを選択する処理を実行するようにしてもよい。
【0086】
制御部20は、ステップS57で左スピーカ13であると判断した場合(S57:NO)、選択したスピーカが出力する音声チャンネルに左チャンネルを選択し(S56)、処理を後述のステップS59へ進める。
【0087】
制御部20は、全てのスピーカを選択したか否かを判断する(ステップS59)。制御部20は、全てのスピーカを選択していないと判断した場合(S59:NO)、ステップS51へ処理を戻し、次のスピーカについて処理を行なう。制御部20は、全てのスピーカを選択したと判断した場合(S59:YES)、音声チャンネルの選択処理を終了し、図2のフローチャートに示したステップS6へ処理を戻す。
【0088】
制御部20が図6のフローチャートに示した処理手順を実行することにより、マルチビジョンを構成する表示装置1群に向かって右側に位置する表示装置1では、出力有と決定されたスピーカから右チャンネルの音声が出力され、また、向かって左側に位置する表示装置1では、出力有と決定されたスピーカから左チャンネルの音声が出力される。また、中心線上に位置する表示装置1では、出力有と決定された右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力され、出力有と決定された左スピーカ12からは左チャンネルの音声が出力される。このようにして、多チャンネルの音声の混合、又は音響効果の低下を防止し、多チャンネルの音声を効果的に出力することができる。また、音声出力無のスピーカがあることにより、表示システム全体として電力を抑えることも可能である。
【0089】
以下、並置表示装置1群の並置のパターンと、音声が出力されると決定されたスピーカのパターン、及び出力される音声チャンネルのパターンについてイメージ図を参照して説明する。
【0090】
図7から図19は、並置表示装置1群の並置パターンと、音声が出力されるスピーカのパターン、及び選択された音声チャンネルのパターンについてのイメージ図である。各図では、各スピーカにおける出力の有無は無の場合に「無」と表記し、選択された音声チャンネルを丸で囲んで示している。
【0091】
図7に示す例は、2台の表示装置1を横に並置した場合のパターンを示す。図5のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、左側に位置する表示装置1の左スピーカ12、及び右側に位置する表示装置1の右スピーカ13のみが出力有となり、他のスピーカは出力無となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。なお、図7に示すように、音声出力の有無は左右対称に決定され、音声チャンネルも左右対称に選択される。
【0092】
図8に示す例は、2台の表示装置1を横に並置した場合の他のパターンを示す。図3のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、全てのスピーカが出力有となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からのみならず右スピーカ13からも左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1の右スピーカ13のみならず左スピーカ12からも右チャンネルの音声が出力される。
【0093】
図9に示す例は、2台の表示装置1を横に並置した場合の他のパターンを示す。図9に示すように、左側の表示装置1の右スピーカ13及び右側の表示装置1の左スピーカ12のみ出力有となってもよい。この場合も、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の右スピーカ13から左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1の左スピーカ12から右チャンネルの音声が出力される。
【0094】
図10に示す例は、3台の表示装置1を横に並置した場合のパターンを示す。図3のフローチャートに示す処理手順、及び図5のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12、及び右側の表示装置の右スピーカ13のみが出力有となっている。中央の表示装置1のスピーカはいずれも出力無となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。これにより、左右の音声出力の差異が鮮明となり、ステレオ音声を効果的に出力することができる。
【0095】
図11に示す例は、3台の表示装置1を横に並置した場合の他のパターンを示す。図11に示すように、中央の表示装置1も含み、全ての表示装置1の全てのスピーカで出力有となってもよい。縦方向に1段のみの構成では、図4のフローチャートに示す処理手順を実行することにより、全ての表示装置1のスピーカが出力有に決定され得る。このとき、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1では、左スピーカ12からのみならず右スピーカ13からも左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1でも右スピーカ13のみならず左スピーカ12からも右チャンネルの音声が出力される。そして、中央の表示装置1では、左スピーカ12からは左チャンネルの音声が出力され、右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。
【0096】
図12に示す例は、3台の表示装置1を横に並置した場合の他のパターンを示す。図12に示すように、最も外側の表示装置1が備えるスピーカの内、内側に位置するスピーカのみ出力有となり、中央の表示装置1が備えるスピーカは全て出力無と決定されるようにしてもよい。このときも、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1では、出力有に決定された右スピーカ13から左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1では、出力有と決定された左スピーカ12から右チャンネルの音声が出力される。
【0097】
図13に示す例は、3台の表示装置1を横に並置した場合の他のパターンを示す。図13に示すように、最も外側の表示装置1が備えるスピーカについて、図5のフローチャートに示す処理手順が実行されることで左側の表示装置1では左スピーカ12のみ、右側の表示装置1では右スピーカ13のみ出力有となる。図13に示すように、中央の表示装置1が備えるスピーカは全て出力有と決定されるようにしてもよい。このときも、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1及び中央の表示装置1では、出力有に決定された左スピーカ12から左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1及び中央の表示装置1では、出力有と決定された右スピーカ13から右チャンネルの音声が出力される。
【0098】
図14に示す例では、4台の表示装置1を横に2列、縦に2段並置した場合のパターンを示す。図5のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、左側に位置する表示装置1の左スピーカ12、及び右側に位置する表示装置1の右スピーカ13のみが出力有となり、他のスピーカは出力無となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。これにより、左右の音声出力の差異が鮮明となり、ステレオ音声を効果的に出力することができる。
【0099】
図15に示す例では、4台の表示装置1を横に2列、縦に2段並置した場合の他のパターンを示す。図4のフローチャートに示す処理手順、及び図5のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、下段の左側の表示装置1の左スピーカ12、及び下段の右側の表示装置の右スピーカ13のみが出力有となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、下段左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。これにより、左右の音声出力の差異が鮮明となり、ステレオ音声を効果的に出力することができる。
【0100】
図16に示す例では、4台の表示装置1を横に2列、縦に2段並置した場合の他のパターンを示す。図16に示すように、出力有に決定されるスピーカが1段ずつ左右入れ替わるようにしてもよい。出力有に決定されるスピーカが左右対称となり、チャンネルも左右対称となるように選択されている。なおこのときも、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1のスピーカからは左チャンネルの音声、右側の表示装置1のスピーカからは右チャンネルの音声が出力される。
【0101】
図17に示す例では、6台の表示装置1を横に2列、縦に3段並置した場合のパターンを示す。図5のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声の出力有無を決定することにより、左側に位置する表示装置1の左スピーカ12、及び右側に位置する表示装置1の右スピーカ13のみが出力有となり、他のスピーカは出力無となっている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。これにより、左右の音声出力の差異が鮮明となり、ステレオ音声を効果的に出力することができる。
【0102】
なお図17に示す例では、制御部20が1段おきに出力有と決定する処理を行なうことにより、2段目の2台の表示装置1のスピーカではいずれも出力無と決定されるようにするようにしてもよい。これにより、システム全体として音声出力に要する電力消費を抑えることが可能となる。
【0103】
図18に示す例では、6台の表示装置1を横に3列、縦に2段並置した場合のパターンを示す。図13に示した3台の表示装置1の例と同様に、最も外側の表示装置1が備えるスピーカについて、図5のフローチャートに示す処理手順が実行されることで左側の表示装置1では左スピーカ12のみ、右側の表示装置1では右スピーカ13のみ出力有となる。そして中央の表示装置1が備えるスピーカは全て出力有と決定されている。更に、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1及び中央の表示装置1では、出力有に決定された左スピーカ12から左チャンネルの音声が出力され、右側の表示装置1及び中央の表示装置1では、出力有と決定された右スピーカ13から右チャンネルの音声が出力される。
【0104】
なお図18に示すように、6台の表示装置1を横に3列、縦に2段並置した場合には、図10の例に示したように、左側の上下段の表示装置1の左スピーカ12、及び右側の上下段の表示装置1の右スピーカ13のみ音声出力有と決定されてもよいことは勿論である。
【0105】
図19に示す例では、6台の表示装置1を横に3列、縦に2段並置した場合の他のパターンを示す。図19に示すように、左側の上下段の表示装置1の左スピーカ12、右側の上下段の表示装置1の右スピーカ13、及び中央下段の表示装置1のスピーカのみ音声出力有と決定されてもよい。このとき、図6のフローチャートに示す処理手順で制御部20が音声チャンネルを選択することにより、左側の表示装置1の左スピーカ12からは左チャンネルの音声、右側の表示装置1の右スピーカ13からは右チャンネルの音声が出力される。また制御部20は、図19に示すように、選択されている表示装置1の位置がマルチビジョンを構成する表示装置1群の中央下段の位置に対応する場合に、重低音のチャンネルを当該スピーカに選択するようにしてもよい。これにより、2.1chサラウンド音声を効果的に出力することができる。
【0106】
(実施の形態2)
実施の形態1では、制御部20は、図3から図6のフローチャートの例に示されたような処理手順のいずれか1つ又は組み合わせにより、つまりプログラムの設計通り、音声を出力するスピーカを決定し、音声を出力するスピーカのチャンネルが選択する構成とした。これに対し、実施の形態2では、ユーザが音声を出力するスピーカを選択することができる構成とする。
【0107】
なお、実施の形態2における表示システムの構成は、実施の形態1における表示システムと同様であり、以下に説明する制御装置2の制御部20による処理内容が更に行なわれるのみである。したがって、以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0108】
図20は、実施の形態2の表示システムを構成する制御装置2の制御部20による音声出力制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0109】
制御部20は、接続されている表示装置1の配列情報を取得する(ステップS21)。配列情報の詳細は、実施の形態1と同様である。
【0110】
制御部20は、ユーザからの選択を受け付けるための設定画面を接続されているいずれかの表示装置1へ出力する(ステップS22)。これにより、マルチビジョンを構成する表示装置1群の内のいずれか又は全体に設定画面が表示され、ユーザは入力部23に接続されているユーザインタフェースを用いて種々の選択が可能である。
【0111】
制御部20は、設定画面にて表示システム全体での音声出力の有無を受け付け、音声出力有が選択されたか否かを判断する(ステップS23)。制御部20は、ユーザからの入力により、音声出力無が選択されたと判断した場合(S23:NO)、全スピーカの出力を無として(ステップS24)、処理を終了する。
【0112】
制御部20は、音声出力有が選択されたと判断した場合(S23:YES)、設定画面により、スピーカの選択方法を受け付ける(ステップS25)。
【0113】
制御部20は、カスタムに選択することが選択されたか否かを判断し(ステップS26)、カスタムに選択することが選択されたと判断した場合(S26:YES)、カスタム画面を出力し、該カスタム画面で各スピーカの音声出力の有無、及び出力する音声チャンネルの選択を受け付け(ステップS27)、処理を終了する。
【0114】
制御部20は、カスタムに選択することが選択されていないと判断した場合(S26:NO)、一部自動的に設定を行なう。そこで制御部20は、設定画面にて、マルチビジョンを構成する表示装置1群の外側1列ずつのスピーカを使用することが選択されたか否かを判断する(ステップS28)。
【0115】
制御部20は、外側1列ずつのスピーカを使用することが選択されていないと判断した場合(S28:NO)、マルチビジョンを構成する表示装置1群の1台ずつの使用が選択されると判断し、設定画面への入力により、音声出力有りの表示装置1の選択を受け付ける(ステップS29)。このとき設定画面では、半自動で選択できるように、各段で使用の選択を受け付けるようにしてある。例えば、上段/中段/下段のいずれの表示装置1を使用するかを選択できるように画面を出力し、いずれかの選択を受け付ける。
【0116】
次に制御部20は、スピーカを使用する(音声出力有)と選択された表示装置1について、左スピーカ12及び右スピーカ13の片側を使用するか、両側を使用するかの選択を受け付ける(ステップS30)。制御部20は、ステップS28にて外側1列ずつのスピーカを使用することが選択されたと判断した場合も(S28:YES)、左スピーカ12及び右スピーカ13の片側を使用するか、両側を使用するかの選択を受け付ける(S30)。
【0117】
制御部20は、ステップ30で受け付けた選択に基づき、スピーカを使用する(音声出力有)と選択された表示装置1が備えるスピーカ夫々の音声出力の有無を決定する(ステップS31)。ステップS31は詳細には、両側を使用すると選択されている場合は、使用される表示装置1のスピーカ全てを出力有りと決定するが、片側を使用すると選択されている場合、位置情報が右側に対応する表示装置1の右スピーカのみ出力有と決定し、位置情報が左側に対応する表示装置1の左スピーカのみ出力有と決定する。
【0118】
制御部20は、各スピーカの音声出力有無の決定後、各表示装置1について特定された位置に基づき、使用すると選択された表示装置1が備える各スピーカ(左スピーカ12及び右スピーカ13)のチャンネルを選択し(ステップS32)、処理を終了する。ステップS32の詳細は、図6のフローチャートに示す処理手順に対応する。
【0119】
図21から図23は、実施の形態2における制御部20により出力されるカスタム画面の例を示す説明図である。
【0120】
図21では、制御部20が、取得したマルチビジョンを構成する表示装置1群の位置情報に基づき特定した配列を示している。図21の例では、3段3列の9台の表示装置1を使用する場合の配列が示されている。各表示装置1は、1から9の番号で識別されている。図21の例では、左上の表示装置1(例えば位置情報(0,0))の識別情報は「1」、右下の表示装置1(例えば位置情報(2,2))の識別情報は「9」である。
【0121】
ユーザは、図21に示すカスタム画面が表示装置1に表示された場合、マウス又はキーボードの方向キー等により、スピーカを使用する表示装置1を選択することができる。
【0122】
図22では、ユーザが識別情報「4」の表示装置1を選択した場合に表示される画面の例を示している。制御部20は、識別情報「4」の表示装置1が選択された場合、3段3列のマルチビジョンを構成する表示装置1群の中心を基準として左右対称の位置にある識別情報「6」の表示装置1でもスピーカを使用すると決定する。このとき制御部20は、識別情報「4」の表示装置の位置情報(1,0)に基づき、中央(1,1)に対し左右対称の位置の(1,2)を特定し、当該位置情報を持つ識別情報「6」の表示装置1を左右対称の位置にある表示装置1として特定する。
【0123】
また図22のカスタム画面では、左(L)チャンネル及び右(R)チャンネル夫々の音声チャンネルを出力する表示装置1の識別番号が表示されている。カスタム画面では、各表示装置1に対し、片側のスピーカを使用するか、両方のスピーカを使用するかを右下に表示されているボックスで選択することが可能である。図22のカスタム画面の例では、片側のスピーカを使用することがデフォルトで選択されており、現在選択されている識別情報「4」の表示装置1及びそれに対して左右対称に選択された識別情報「6」の表示装置1では、片側のスピーカを使用するように選択されている。したがって、左側の位置に対応する識別情報「4」の表示装置1で左チャンネル、右側の位置に対応する識別情報「6」の表示装置1では右チャンネルが選択されている。
【0124】
図23では、ユーザが識別情報「1」「4」「7」の表示装置1を選択した場合に表示される画面の例を示している。識別情報「1」「4」「7」の表示装置1が選択された場合、制御部20は、各々と左右対称の位置に対応する識別情報「3」「6」「9」の表示装置1を、スピーカを使用する(音声出力有の)表示装置1と決定する。
【0125】
図23のカスタム画面で表示されている左(L)チャンネル及び右(R)チャンネル夫々の音声チャンネルを出力する表示装置1の識別番号では、「4」及び「6」に「+(プラス)」の記号が付されている。「+」の記号は、両側のスピーカを使用すると選択された場合に表示される。このときも左右対称の位置にある表示装置1間では、使用するスピーカも左右対称となるように決定されている。
【0126】
このように、ユーザは自由に選択が可能であり、多様な構成の表示システムに対し、容易に設定が可能となる。なお、ユーザによってスピーカを使用する表示装置1の選択が自由にされるとしても、外側の表示装置を使用するか否か、また上段/中段/下段かなどを選択させることにより、音声出力の左右対称性は保持される。またチャンネルの選択については、制御装置2によって自動的に適切に選択され、左右の音声のバランスを鮮明とすることが可能である。
【0127】
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0128】
1 表示装置
11 パネル
12 左スピーカ
13 右スピーカ
2 制御装置
20 制御部
21 記憶部
2P 制御プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置を少なくとも横方向に並置し、前記複数の表示装置で少なくとも1つの画像を表示する表示システムにおいて、
前記複数の表示装置夫々のスピーカでの音声出力を、前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での各表示装置の位置に応じて制御する制御手段
を備えることを特徴とする表示システム。
【請求項2】
前記制御手段は、
各表示装置の並置方向の位置情報を取得する手段と、
取得した表示装置夫々の位置情報に応じて、前記表示装置が備える各スピーカからの音声出力の有無を決定する決定手段と、
取得した表示装置夫々の位置情報に応じて、前記表示装置が備える各スピーカから出力する音声のチャンネルを選択する選択手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記選択手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線よりも右側(又は左側)の位置に対応する場合、右(又は左)チャンネルと選択するようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記選択手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線上に対応する場合、前記表示装置の右(又は左)スピーカには右(又は左)チャンネルの音声を選択し、
位置情報が前記中心線よりも右側(又は左側)に対応する場合、右(又は左)チャンネルの音声を選択するようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の表示システム。
【請求項5】
前記選択手段は、1つの表示装置のスピーカに対し、右(又は左)チャンネルの音声を選択した場合、前記1つの表示装置の位置情報と前記並置表示装置群の中心線を基準に対称関係にある位置情報の表示装置のスピーカに対し、左(又は右)チャンネルの音声を選択するようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の表示システム。
【請求項6】
前記決定手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中で外側の位置に対応する場合、音声出力を有と決定するようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の表示システム。
【請求項7】
前記決定手段は、位置情報が前記並置表示装置群の中心線よりも右側(又は左側)に対応する場合、左(又は右)スピーカでの音声出力を無と決定するようにしてあること
を特徴とする請求項2から5のいずれか1つに記載の表示システム。
【請求項8】
前記複数の表示装置が複数段に配列されており、
前記決定手段は、1段おき又は複数段おきに出力を無と決定するようにしてあること
を特徴とする請求項2から5のいずれか1つに記載の表示システム。
【請求項9】
前記決定手段は、位置情報が最下段に対応する場合のみ音声出力を有と決定するようにしてあること
を特徴とする請求項2から8のいずれか1つに記載の表示システム。
【請求項10】
前記決定手段は、1つの表示装置のスピーカからの音声出力を有と決定したとき、前記1つの表示装置の位置情報と前記並置表示装置群の中心線を基準に対称の位置関係にある位置情報の表示装置のスピーカからの音声出力を有と決定するようにしてあること
を特徴とする請求項2から9のいずれか1つに記載の表示システム。
【請求項11】
前記制御手段は、
音声を出力させるスピーカを備える表示装置の選択、又は各表示装置のスピーカに出力させる音声のチャンネルの選択を受け付ける画面を出力する手段を
備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の表示システム。
【請求項12】
画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置を少なくとも横方向に並置し、前記複数の表示装置で少なくとも1つの画像を表示する表示システムにて、各表示装置のパネルでの画像表示及び各表示装置のスピーカでの音声出力を制御する方法において、
各表示装置の並置方向の位置情報を取得し、
取得した位置情報が示す前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での位置に応じて、表示装置が備える各スピーカの音声出力の有無を決定し、
取得した位置情報が示す前記並置表示装置群内での位置に応じて、前記表示装置のスピーカが出力する音声のチャンネルを選択する
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項13】
画像を表示するパネル及び該パネルに表示される画像に対応する多チャンネルの音声を出力する1又は複数のスピーカを一体に備える複数の表示装置と接続されるコンピュータに、各表示装置のパネルでの画像表示及び各表示装置のスピーカでの音声出力を制御させるコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
各表示装置の並置方向の位置情報を取得する手段、
取得した位置情報が示す前記1つの画像を表示する並置表示装置群内での位置に応じて、表示装置が備える各スピーカの音声出力の有無を決定する手段、及び
取得した位置情報が示す前記並置表示装置群内での位置に応じて、前記表示装置のスピーカが出力する音声のチャンネルを選択する手段
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−250113(P2011−250113A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−120837(P2010−120837)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】