説明

表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法および装置、並びに起動信号のパルス持続時間を調整する方法

【課題】表示パネルの走査線を起動する役割を果たす、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生する起動信号を生成するための駆動方法を提供する。
【解決手段】表示パネルの走査線(Com1〜ComN)を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法では、複数の記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成することによって、連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生する。駆動方法を実施する駆動装置も開示される。起動信号のパルス持続時間を調整するための方法も更に開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2008年7月31日に出願された、台湾出願番号097129025の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
液晶ディスプレイ(LCD)は、当技術分野で周知のように、その断面の薄さと軽量性から、多くのブラウン管(CRT)に取って代わった。LCDには、ねじれネマチック(TN)型、超ねじれネマチック(STN)型、あるいは薄膜トランジスター(TFT)型がある。TFT型のLCDは、TN型やSTN型のLCDに比べると、製造コストが比較的高い。そのため、TN型やSTN型のLCDは、携帯電話やデジタルカメラに使用されることが多い。
【0004】
図1では、表示パネル92および駆動装置91を含む従来のSTN型のLCDを図示する。表示パネル92は、複数の走査線(Com1〜ComN)を有する。駆動装置91は、表示パネル92の走査線(Com1〜ComN)に接続されており、順次走査様式で、表示パネル92の走査線(Com1〜ComN)を起動する役割を果たす起動信号を生成するように動作する。
【0005】
さらに図2を参照すると、前述した従来のSTN型のLCDには、以下のような欠点がある。それは、当該駆動装置91が、連続した一対の起動信号における先行起動信号(例えば、起動信号(S1))のパルス持続時間が終わる時点と、連続した一対の起動信号における後続起動信号(すなわち、起動信号(S2))のパルス持続時間が開始される時点が、同時(例えば、時点(t32))に発生するように起動信号を生成することである。しかしながら、走査線(Com1〜ComN)の非理想的効果(例えば、不ぞろいな負荷効果)のために、起動信号(S1、S2)が減衰し、結果として起動信号(S1´)のパルス持続時間が終わる時点(t33)は、起動信号(S2´)のパルス持続時間が開始される時点(t32)の後で発生することがある。すなわち、起動信号(S2´)は、起動信号(S1´)が走査線(Com1〜ComN)における隣接する一対の走査線の中の一方の走査線(例えば、走査線(Com1))を完全に非起動させる前に、隣接した一対の走査線の中の他方の走査線(例えば、走査線Com2))の起動を開始する。これにより、走査線(Com1、Com2)間にクロストークが生じ易くなり、結果的に従来のSTN型のLCDの表示パネル92上に現れる「影」になる。
【0006】
さらに、走査線(Com1〜ComN)の長さが異なるために非理想的な効果も異なり、走査線(Com1〜ComN)が減衰させる起動信号の度数が異なってくる。特に、最も短い走査線(Com1)は、起動信号(S1)の減衰度数が最も少ないのに対し、走査線(ComN)は最も長いため、起動信号(Sn)の減衰度数は最も大きい。
【0007】
上記問題を解決するために、走査線(Com1〜ComN)の幅を、最短の走査線(Com1)から最長の走査線(ComN)へと、徐々に増加させていくことが提案された。しかしながら、この提案では、例えば、回路基板(図示せず)の、走査線(Com1〜ComN)により占有された面積がより大きくなる。かかる問題は、多くの走査線を有する表示パネルにとって、さらに深刻度を増す。さらに、走査線(Com1〜ComN)の幅の増加度は、表示パネル92の特定の型に基づいて決定されるため、例えば、回路基板上などで、いったん走査線(Com1〜ComN)が形成されると、当該幅は別の型の表示パネルに適合するように変更することはできない。
【発明の概要】
【0008】
したがって、本発明の主な目的は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす、先行技術が有する上記欠点を克服することができる、起動信号を生成するための駆動方法を提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、上記駆動方法を実行する駆動装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、上記駆動装置を含むディスプレイを提供することである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、上記起動信号のパルス持続時間を調整するための方法を提供することである。
【0012】
本発明の第1の局面は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法であって、複数の記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成することによって、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生することを特徴とする駆動方法である。
【0013】
本発明の第2の局面は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号のパルス持続時間を調整する方法であって、
A)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点を決定する終了時点決定ステップと、
B)連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点を決定する開始時点決定ステップと、
C)ステップA)およびステップB)において決定された時点間の差異を算出する差異算出ステップと、
D)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、ステップC)において算出された差異に基づいて、連続した一対の起動信号の中の少なくとも1つの起動信号のパルス持続時間を調整するステップと、を備えることを特徴とする方法である。
【0014】
本発明の第3の局面は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法であって、
A)起動信号のパルス持続時間を調整するステップであって、
a1)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点を決定するサブステップと、
a2)連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点を決定するサブステップと、
a3)サブステップa1)およびa2)において決定された時点間の差異を算出するサブステップと、
a4)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、サブステップa3)で算出された差異に基づいて、連続した一対の起動信号の中の少なくとも1つの起動信号のパルス持続時間を調整するサブステップと、を含むステップと、
B)ステップA)で調整された起動信号のパルス持続時間を記録するステップと、
C)ステップB)で記録されたパルス持続時間に基づいて起動信号を生成するステップと、を備える駆動方法である。
【0015】
本発明の第4の局面は、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動装置であって、記憶部と起動部とを備える。記憶部は、複数のパルス持続時間情報を内部に記録するためのものである。起動部は、記憶部に連結され、記憶部に記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成するように動作する。起動部は、パルス持続時間情報により、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、起動信号を生成することが可能になる。
【0016】
本発明の第5の局面において、ディスプレイは、表示パネルと駆動装置とを備える。表示パネルは、複数の走査線を有する。駆動装置は、表示パネルに連結され、表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を順次生成するように動作し、記憶部と起動部とを備える。記憶部は、複数のパルス持続時間情報を内部に記録する。起動部は、記憶部と表示パネルとに連結され、記憶部に記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成するように動作する。起動部は、パルス持続時間情報により、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、起動信号を生成することが可能になる。
【0017】
上述したこの発明の特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来の超ねじれネマチック(STN)型の液晶ディスプレイ(LCD)の表示パネルおよび駆動パネルを図示したブロック図。
【図2】従来のSTN型のLCDの駆動装置によって生成された、連続した一対の起動信号を図示したタイミング図。
【図3】本発明による表示パネルの走査線に接続された駆動装置の好適な実施例のブロック図。
【図4】好適な実施例の記憶部および起動部を図示したブロック図。
【図5】図3で示した駆動装置を使用して実施される表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成する駆動方法の好適な実施例のフローチャート。
【図6】好適な実施例の記憶部に記録されたパルス持続時間情報を図示した概略図。
【図7】好適な実施例の記憶部に記録されたパルス持続時間情報を図示した概略図。
【図8】好適な実施例によって生成された連続した一対の起動信号を図示したタイミング図。
【図9】好適な実施例によって生成された連続した一対の起動信号を図示したタイミング図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図3および図4を参照すると、本発明によるディスプレイ2用の駆動装置1の好適な実施例が、記憶部4および起動部5を含むように示される。
【0020】
本実施例では、ディスプレイ2は、超ねじれネマチック(STN)型液晶ディスプレイ(LCD)であり、複数の走査線(Com1〜ComN)を有する、表示パネル3を含む。
【0021】
本発明の駆動装置1は、順次、つまり、順次走査様式で、表示パネル3の走査線(Com1〜ComN)を起動する役割を果たす起動信号を生成するように動作する。
【0022】
記憶部4は、複数のパルス持続時間情報をその内部に記録するためのものである。本実施例では、記憶部4は、デジタル情報をその内部に記録することができるコンピュータメモリまたは回路であって良い。
【0023】
起動部5は、記憶部4および表示パネル3の走査線(Com1〜ComN)に接続されている。本実施例では、起動部5は、記憶部4に記録されたパルス持続時間情報に基づいて、起動信号を生成するように動作する。起動部5は、パルス持続時間情報により、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、起動信号を生成することが可能になる。
【0024】
各パルス持続時間情報は、2進コード形式で記憶部4に記録されており、駆動装置1が生成した起動信号のパルス持続時間の解像度を表すビット数であることに留意されたい。
【0025】
本実施例では、起動部5は、起動信号が連続した起動信号のグループに配置されるように、かつ当該グループの1つの中にある起動信号が記憶部4に記録されたパルス持続時間情報の1つに基づいて生成されるように、当該起動信号を生成する。その結果、記憶部4に記録する必要があるパルス持続時間情報の数を減じることができる。
【0026】
起動部5は、カウント値を出力するように動作するカウンタ50を含む。当該カウント値は、1ずつインクリメントされるが、その値は1から始まり、最後の値は走査線(Com1〜ComN)の総数である。本実施例では、起動部5は、パルス持続時間情報に基づき、カウンタ50によって出力されたカウント値を参照して起動信号を生成する。
【0027】
本発明による起動信号を生成する駆動方法の好適な実施例を、図5を更に参照しながら説明する。
【0028】
ステップ51において、起動信号のパルス持続時間を調整する。
【0029】
本実施例では、ステップ51には、次のサブステップが含まれる。
511)起動部5で、連続した一対の起動信号を、記憶部4に記録されたパルス持続時間情報の1つに基づいて生成できるようにするサブステップ。
512)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間の立下がりエッジが終わる時点を決定するサブステップ。
513)連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間立ち上がりエッジが開始される時点を決定するサブステップ。
514)サブステップ512)およびサブステップ513)において決定された時点間の差異を算出するサブステップ。
515)連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間の立下りエッジが終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間の立上りエッジが開始される時点より前に発生するように、サブステップ514)において算出された差異に基づいて、連続した一対の起動信号の中の少なくとも1つの起動信号のパルス持続時間を調整するサブステップ。
【0030】
本実施例では、上記サブステップは、次の1つを行うことにより実行されてもよい。
a)サブステップ514)において算出された差異以上の量だけ、サブステップ512)において決定された時点を進めることで、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間を短縮する。
b)サブステップ514)において算出された差異以上の量だけ、サブステップ513)において決定された時点を遅延させることで、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間を短縮する。
c)サブステップ512)において決定された時点を第1の量だけ進め、かつサブステップ513)において決定された時点を第2の量だけ遅延させることで、連続した一対の起動信号のパルス持続時間を短縮する。その中では、第1と第2との量の合計は、サブステップ514)において算出された差異以上である。
【0031】
ステップ52において、ステップ51において調整された起動信号のパルス持続時間を、記憶部4に記録する。
【0032】
最後にステップ53において、起動部5が、ステップ52において記録されたパルス持続時間に基づいて起動信号を生成することができるようになる。
【0033】
ステップ51の図示として、図6および図7に図示するように、サブステップ511)で、連続した一対の起動信号、すなわち、起動信号(S5、S6)は、「11111111」の2進コードを有するパルス持続時間情報に基づいて生成されると仮定する。さらに、図8に図示するように、先行起動信号、すなわち、起動信号(S5)のパルス持続時間の立下りエッジが終わる時点(t77)は、後続起動信号、すなわち、起動信号(S6)が開始される時点(t76)の後で発生すると仮定する。この場合、時点(t77、t76)は、サブステップ512)および513)においてそれぞれ決定されており、該時点(t77)と時点(t76)の差異は、サブステップ514)において算出される。このようにして、サブステップ515)では、次の1つが実行される。
【0034】
a)起動信号(S5)のパルス持続時間は、サブステップ514)において算出された差異より大きい量だけ時点(t77)を進めて短縮され、それによって、図8で最も良く示すように、起動信号(S5´)のパルス持続時間の立下りエッジが終わる時点(t75)は、起動信号(S6)のパルス持続時間の立上がりエッジが開始される時点(t76)より前に発生する。
図6に図示するように、時点(t77)を、起動信号(S5)に対応する、記憶部4に記録されたパルス持続時間情報の2進コードを、「11111111」から「11111100」に変更して、時点(t75)まで進める。
【0035】
b)起動信号(S6)のパルス持続時間は、サブステップ514)において算出された差異より大きい量だけ時点(t76)を遅延させて短縮され、それによって、図9で最も良く示すように、起動信号(S5)のパルス持続時間の立下りエッジが終わる時点(t77)は、起動信号(S6´)のパルス持続時間の立上がりエッジが開始される時点(t78)より前に発生する。
図7に図示するように、時点(t76)を、起動信号(S6)に対応する記憶部4に記録されたパルス持続時間情報の2進コードを、「11111111」から「00111111」に変更して、時点(t78)まで遅延させる。
【0036】
c)起動信号(S5、S6)のパルス持続時間を、第1の量だけ時点(t77)を進め、かつ第2の量だけ時点(t76)を遅延させることで短縮し、そこでは、第1と第2との量の合計は、サブステップ514)において算出された差異より大きく、そのため、起動信号(S5)のパルス持続時間の立下がりエッジが終わる時点は、起動信号(S6)のパルス持続時間の立上がりエッジが開始される時点より前に発生する。
起動信号(S5、S6)に対応する、記憶部4に記録されたパルス持続時間情報の2進コードを、「11111111」から「01111110」に変更することで、時点(t77)を第1の量だけ進め、時点(t76)を第2の量だけ遅延させる。
【0037】
上記説明から、起動部5は、記憶部4に記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成するため、連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するようになり、走査線(Com1〜ComN)の隣接配線間のクロストークを防止することができる。さらに、パルス持続時間情報は記憶部4に記録されるため、記憶部4に対し、当技術分野で周知の方法で書き込み操作を実行するだけで、異なる表示パネル製品にも適合するように変更することができる。
【0038】
本発明は、最も実践的で好ましい実施例と考えられるものに関連して説明されたが、本発明は、開示された実施例に限定されると解釈されるべきではなく、最も広い解釈の精神と範囲内に含まれる様々な変更を含むものであり、そのような変更やそれらに等価な再構成をも包括するものである。
【符号の説明】
【0039】
1 駆動装置
2 ディスプレイ
3 表示パネル
4 記憶部
5 起動部
50 カウンタ
91 駆動装置
92 表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法であって、
複数の記録されたパルス持続時間情報に基づいて前記起動信号を生成することによって、連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生することを特徴とする駆動方法。
【請求項2】
請求項1に記載の駆動方法であって、前記起動信号が連続した起動信号のグループに配置され、前記グループの1つの中にある起動信号が前記記録されたパルス持続時間情報の1つに基づいて生成されることを特徴とする駆動方法。
【請求項3】
表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号のパルス持続時間を調整する方法であって、
A)連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点を決定するステップと、
B)前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点を決定するステップと、
C)前記ステップA)及び前記ステップB)において決定された時点間の差異を算出するステップと、
D)前記連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、前記ステップC)において算出された差異に基づいて、前記連続した一対の起動信号の中の少なくとも1つの起動信号のパルス持続時間を調整するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記ステップD)において、前記ステップC)で算出した差異以上の量だけ、前記ステップA)で決定した時点を進めることで、前記連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間を短縮することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、前記ステップD)において、前記ステップC)で算出した差異以上の量だけ、前記ステップB)で決定した時点を遅延させることで、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間を短縮することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項3に記載の方法であって、
前記ステップD)において、前記ステップA)において決定された時点を第1の量だけ進め、かつ前記ステップB)において決定された時点を第2の量だけ遅延させることで、前記連続した一対の起動信号のパルス持続時間を短縮し、
前記第1と前記第2との量の合計は、前記ステップC)で算出した前記差異以上であることを特徴とする方法。
【請求項7】
表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動方法であって、
A)起動信号のパルス持続時間を調整するステップであって、
a1)連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点を決定するサブステップと、
a2)前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点を決定するサブステップと、
a3)前記サブステップa1)およびa2)において決定された時点間の差異を算出するサブステップと、
a4)前記連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、前記サブステップa3)で算出された差異に基づいて、前記連続した一対の起動信号の中の少なくとも1つの起動信号のパルス持続時間を調整するサブステップと、を含むステップと、
B)前記ステップA)で調整された起動信号のパルス持続時間を記録するステップと、
C)前記ステップB)で記録されたパルス持続時間に基づいて前記起動信号を生成するステップと、を備えることを特徴とする駆動方法。
【請求項8】
請求項7に記載の駆動方法であって、前記サブステップa4)において、前記サブステップa3)で算出した差異以上の量だけ、前記サブステップa1)で決定した時点を進めることで、前記連続した一対の起動信号における先行起動信号のパルス持続時間を短縮することを特徴とする駆動方法。
【請求項9】
請求項7に記載の駆動方法であって、前記サブステップa4)において、前記サブステップa3)で算出した差異以上の量だけ、前記サブステップa2)で決定した時点を遅延することで、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間を短縮することを特徴とする駆動方法。
【請求項10】
請求項7に記載の駆動方法であって、
前記サブステップa4)において、前記サブステップa1)において決定された時点を第1の量だけ進め、かつ前記サブステップa2)において決定された時点を第2の量だけ遅延させることで、前記連続した一対の起動信号のパルス持続時間を短縮し、
前記第1と前記第2との量の合計は、前記サブステップa3)で算出した前記差異以上であることを特徴とする駆動方法。
【請求項11】
請求項7に記載の駆動方法であって、前記起動信号が連続した起動信号のグループに配置され、前記グループの1つの中にある起動信号が前記ステップB)において記録されたパルス持続時間の1つに基づいて生成されることを特徴とする駆動方法。
【請求項12】
表示パネルの走査線を起動する役割を果たす起動信号を生成するための駆動装置であって、
複数のパルス持続時間情報を内部に記録する記憶部と、
前記記憶部に連結され、前記記憶部に記録されたパルス持続時間情報に基づいて起動信号を生成するように動作する起動部と、を備え、前記起動部は、前記パルス持続時間情報により、連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、前記起動信号を生成することが可能になることを特徴とする駆動装置。
【請求項13】
請求項12に記載の駆動装置であって、前記起動部は、カウント値を出力するカウンタを備え、前記起動部は、前記パルス持続時間情報に基づきかつ前記カウンタにより出力されたカウント値を参照して、前記起動信号を生成することを特徴とする駆動装置。
【請求項14】
請求項12に記載の駆動装置であって、前記起動部は、前記起動信号が連続した起動信号のグループに配置されるように、かつ前記グループの1つの中にある起動信号が前記記憶部に記録されたパルス持続時間情報の1つに基づいて生成されるように、前記起動信号を生成することを特徴とする駆動装置。
【請求項15】
ディスプレイであって、
複数の走査線を有する表示パネルと、
前記表示パネルに連結され、前記表示パネルの前記走査線を順次起動する役割を果たす起動信号を生成するように動作する駆動装置と、を備え、前記駆動装置は、
複数のパルス持続時間情報を内部に記録する記憶部と、
前記記憶部と前記表示パネルとに連結され、前記記憶部に記録された前記パルス持続時間情報に基づいて前記起動信号を生成するように動作する起動部と、を備え、
前記起動部は、前記パルス持続時間情報により、連続した一対の前記起動信号における先行起動信号のパルス持続時間が終わる時点が、前記連続した一対の起動信号における後続起動信号のパルス持続時間が開始される時点より前に発生するように、前記起動信号を生成することが可能になることを特徴とするディスプレイ。
【請求項16】
請求項15に記載のディスプレイであって、前記起動部は、カウント値を出力するカウンタを備え、前記起動部は、前記パルス持続時間情報に基づきかつ前記カウンタにより出力されたカウント値を参照して、前記起動信号を生成することを特徴とするディスプレイ。
【請求項17】
請求項15に記載のディスプレイであって、前記起動部は、前記起動信号が連続した起動信号のグループに配置されるように、かつ前記グループの1つの中にある前記起動信号が前記記憶部に記録されたパルス持続時間情報の1つに基づいて生成されるように、前記起動信号を生成することを特徴とするディスプレイ。
【請求項18】
請求項15に記載のディスプレイであって、前記ディスプレイは、超ねじれネマチック(STN)型の液晶ディスプレイ(LCD)であることを特徴とするディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−39465(P2010−39465A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−34781(P2009−34781)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(509040503)聯合聚晶股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】