表示処理装置及び表示処理方法
【課題】3次元仮想空間における街に配置されたコンテンツを探しやすくする。
【解決手段】記録再生装置1は、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定し、項目が設定された通りを第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。記録再生装置1は、コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された項目に該当するコンテンツを選択し、項目が設定された通りに沿って、選択されたコンテンツを配置する。記録再生装置1は、生成されたレイアウトに従ってコンテンツが配置された通りを3次元仮想空間にマッピングして、3次元仮想空間における街を生成し、ユーザの操作に応じて、生成された3次元仮想空間における街を表示させる。
【解決手段】記録再生装置1は、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定し、項目が設定された通りを第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。記録再生装置1は、コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された項目に該当するコンテンツを選択し、項目が設定された通りに沿って、選択されたコンテンツを配置する。記録再生装置1は、生成されたレイアウトに従ってコンテンツが配置された通りを3次元仮想空間にマッピングして、3次元仮想空間における街を生成し、ユーザの操作に応じて、生成された3次元仮想空間における街を表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示処理装置及び表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC、HDDレコーダ、テレビ等のAV機器におけるコンテンツ(番組)保存能力の拡大やビデオオンデマンドなどのサービスの拡大、機器内に留まらない機器間またはインターネットなどのネットワーク上に存在するコンテンツのシームレス性の拡大などにより、ユーザは多数のコンテンツへのアクセスが可能となっている。このような背景のもと、多数のコンテンツの中から視聴を希望するコンテンツをユーザが選択するため、建物等の街並みに模した3次元仮想空間の街にコンテンツを配置し、ユーザの操作に応じて3Dレンダリングして表示された3次元仮想空間の街を散策してコンテンツの選択を行うようにする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−208036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、コンテンツが配置された3次元仮想空間の街をどのように散策すれば希望するコンテンツに到達できるかが分かりづらく、希望するコンテンツを見つけづらかった。例えば、3次元仮想空間の街を通り沿いに散策して希望するコンテンツを見つける場合は、散策している際に見える一つ一つのコンテンツを選択してその内容を確認する作業が必要であり、希望するコンテンツに到達するまで3次元仮想空間の街の通りをしらみ潰しに散策する必要があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、3次元仮想空間の街に配置されたコンテンツを探しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施形態は、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する項目設定手段と、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するレイアウト生成手段と、コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置するコンテンツ配置手段と、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するマッピング手段と、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする表示処理装置である。
【0007】
また、本発明の別の実施形態は、項目設定手段、レイアウト生成手段、コンテンツ選択手段、コンテンツ配置手段、マッピング手段、及び表示制御手段を備える表示処理装置の表示処理方法であって、前記項目設定手段が、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定するステップと、前記レイアウト生成手段が、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するステップと、前記コンテンツ選択手段が、コンテンツごとのメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するステップと、前記コンテンツ配置手段が、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置すると、前記マッピング手段が、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するステップと、前記表示制御手段が、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、記録再生装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、リモートコントローラの外観を示す正面外観図である。
【図3】図3は、記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、3次元仮想空間における街のレイアウトを例示する概念図である。
【図5】図5は、記録再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、3次元仮想空間マッピング処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、3次元仮想空間における街の表示例を示す概念図である。
【図8】図8は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【図9】図9は、3次元仮想空間における街中を操作に応じて移動するユーザを例示する概念図である。
【図10】図10は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【図11】図11は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの表示例を示す概念図である。
【図12】図12は、選択されたコンテンツの詳細情報の表示例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本実施形態にかかる表示処理装置、及び表示処理方法を詳細に説明する。なお、本実施形態では、表示処理装置としてHDDなどの大容量記憶媒体によりコンテンツ(番組)を読み書き自在に記録する記録再生装置を例示して説明する。なお、表示処理装置は、記録再生装置の他、テレビジョン装置、PC(Personal Computer)、ノートPCなどであってもよい。
【0010】
図1は、記録再生装置1のハードウエア構成を示すブロック図である。図1に示すように、記録再生装置1は、CPU42(Central Processing Unit)、ROM44(Read Only Memory)、RAM46(Random Access Memory)、MPEGエンコーダ16、赤外線受信部20、ネットワークコントローラ26、HDDコントローラ30、MPEGデコーダ36、メニュー用RAM38がバス18に接続される。CPU42は、記録再生装置1の動作を中央制御する。具体的には、CPU42は、ROM44に記憶された各種プログラムを読み出し、RAM46の作業領域に展開して順次実行することで、バス18を介して接続する記録再生装置1の各部に制御信号を出力する。これにより、記録再生装置1は、操作部としてのリモートコントローラ3を介して入力されるユーザの操作に応じた表示、再生、記録動作や、表示装置2への表示制御を行う。
【0011】
図2は、リモートコントローラ3の外観を示す正面外観図である。図2に示すように、リモートコントローラ3は、エンターボタン60、メニューボタン61、矢印ボタン62a、62b、62c、62dなどの操作ボタンを備えている。エンターボタン60は、選択決定などの操作入力を行うボタンである。メニューボタン61は、メニュー画面の表示指示などの操作入力を行うボタンである。矢印ボタン62a、62b、62c、62dは種々の項目の選択や、3次元仮想空間を表示している際の方向指示などの操作入力を行うボタンである。
【0012】
ユーザは、上述したリモートコントローラ3のボタンを操作することで、記録再生装置1の各種機能の実行や表示装置2の表示を指示することができる。なお、本実施形態ではユーザの操作指示をリモートコントローラ3を介して受け付ける構成を例示したが、ユーザの操作指示は、記録再生装置1や表示装置2の操作パネルに設けられた操作ボタン(図示しない)から直接入力されてもよい。
【0013】
図1を参照して記録再生装置1のハードウエア構成の続きを説明する。記録再生装置1において、放送局4からの放送電波はアンテナを介してTVチューナ12に入力され、TVチューナ12で選局された放送局の放送信号がNTSCデコーダ14、MPEGエンコーダ16を介してバス18に供給される。これにより、バス18上を放送信号に含まれるデータ、すなわちMPEG−2方式で圧縮されたテレビ映像情報(コンテンツデータ)やそのコンテンツデータにかかるEPG(Electronic Program Guide)情報が伝送される。コンテンツデータはランダムアクセス可能なHDD32にコンテンツデータ32aとして記憶される。同様に、EPG情報はコンテンツデータ32aにかかるメタデータ32bとしてHDD32に記憶される。
【0014】
なお、TVチューナ12は、複数のチューナ部、例えば4つのチューナ部121、122、123、124を有し、同時に複数のチャンネルを受信することができる。これにより、記録再生装置1は、複数のチャンネルで同時に放送されたコンテンツをコンテンツデータ32aとしてHDD32に録画可能である。また、記録再生装置1は、地上デジタルTVチューナとそのデコーダを備え、デジタルTV放送のコンテンツデータをコンテンツデータ32aとしてHDD32に録画し、そのEPG情報をメタデータ32bとしてHDD32に記憶してもよい。
【0015】
記録再生装置1では、リモートコントローラ3からの指示入力を示す赤外線信号が赤外線受信部20で受信され、バス18上に伝送される。インターネット5に接続されるコネクタ24がネットワークコントローラ26に接続される。これにより、インターネット5を介して接続する番組情報提供サイト(図示しない)からのEPG情報やコンテンツデータがコネクタ24、ネットワークコントローラ26を介してバス18上に伝送される。この番組情報提供サイトからのEPG情報やコンテンツデータも、コンテンツデータ32a、メタデータ32bとしてHDD32に記憶される。
【0016】
ここで、コンテンツデータとは、デジタルデータ化された人間が観賞するひとまとまりの情報、すなわち、映像や画像、音楽、文章、などのコンテンツを表すデジタルデータ、あるいはそれらの組み合わせであると定義する。映像の例としては、TV放送番組、DVDなどの記録媒体やVODサービスの形態等で配信、販売、配布されている映画・ビデオクリップなどの作品、Web上で配信されている動画像、カメラや携帯電話で撮影した動画像、ビデオレコーダ、HDDレコーダ、DVDレコーダ、録画機能付きTV・PCなどで録画された録画番組などが挙げられる。画像の例としてはデジタルカメラなどで撮影されたデジタル写真データなどが挙げられる。音楽の例としては、CDなどの記憶媒体で販売、配布される音楽アルバム、Web上のオンラインストアで販売、配布、配信される曲データ(例えば、MP3データ)などが挙げられる。
【0017】
コンテンツデータに関するメタデータとは、コンテンツに付属している情報の集まりであり、主として、コンテンツの内容を説明することを目的とした情報である。具体的には、コンテンツごとにユニークに割り当てられたコンテンツIDに、コンテンツに付属している情報が関連付けて記録されている。
【0018】
例えば、コンテンツがTV番組の場合、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時(放送終了時刻)、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報、キャプション情報などの情報を1固まりとした情報である。例えば、地上波デジタル放送によるTV番組の場合、ARIB(社団法人 電波産業会)がその情報を1固まりとして扱うためのフォーマットの標準規格を規定している。地上波デジタルTV放送では、放送波に、この規定されたフォーマットの形式でメタデータが重畳されて配信されている。同様に、他の種別のコンテンツに関しても、標準的な規格があることが多く、例えば、コンテンツがデジタルカメラによって撮影された写真である場合当該コンテンツに対応するメタデータは、Exif(Exchangeable Image File Format)として提唱されているフォーマットがデファクトスタンダードとなって広く使われている。
【0019】
尚、メタデータは、上述したようなコンテンツ制作者や配信者によって予め付与された上で販売、配布、配信される場合だけではなく、ユーザによって後から付与される場合もある。例えば、コンテンツがデジタルカメラによって撮影された写真である場合ユーザが写真の内容の弁別用にあとからコメント文を追加するようなこともある。また、制作者や配信者以外が何らかの手法を用いて付与するようなこともある。例えば、最近のビデオレコーダ(HDDレコーダなどを含む)では、録画したTV放送番組のシーンの切れ目やCM部分を自動検出して、その切れ目の情報をチャプタ情報として自動的に付与するものがある。このような機器では、機器内部にシーンの切れ目を検出するような機能が予め組み込まれており、この機能を用いてチャプタ情報を生成し、これをメタデータとして追加している。以上で説明したのはあくまでも一例であって、メタデータには様々な形態があるが、メタデータは、あるコンテンツに対して定まるコンテンツの付属情報の1単位であり、その中身は特定のルールに従って、項目別に整理されている情報であるといえる。
【0020】
したがって、メタデータ検索部105(図3参照)が提示された所定のキーワードでメタデータ32bの検索を行う場合は、そのキーワードを含むメタデータ(あるいは、メタデータの項目)がどれであるかを検索し、その検索結果(どのメタデータ、あるいは、メタデータ内の項目が合致しており、その合致したメタデータは、どのコンテンツに対応しているのかという結果)がコンテンツIDなどで提示されることとなる。
【0021】
また、メタデータには、コンテンツ全体に係るメタデータと、コンテンツの一部のみに係るメタデータがありうる。コンテンツがTV番組の場合では、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報、キャプション情報といったメタデータのうち、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報は、通常、コンテンツ全体に係るメタデータである。一方、キャプション情報として格納されている1情報であるクローズドキャプション情報は、そのTV番組の放送時刻の位置に対応した内容情報が提供されている。具体的には、放送開始から1分後〜5分後までは、「○○○」といった内容を放映している、6分後〜10分後までは、「×××」といった内容を放映している、・・・、というように、タイムスケールとそれに対応した放映内容を示す文章のペアの形で提供されている。この場合、クローズドキャプション情報(の一部)は、時刻を基準としたコンテンツの一部のみに係るメタデータであるということができる。コンテンツにチャプタ情報が付与される場合、あるチャプタ区間での番組内容やチャプタ名などがメタデータとして記憶されているが、これもコンテンツの一部のみに係るメタデータの一例である。
【0022】
記録再生装置1では、HDD32から読み出されたコンテンツデータ32aがMPEGデコーダ36、D/A部34(Digital-To-Analog)を介して表示装置2へ供給される。また、HDD32から読み出されたメタデータ32bを元に、CPU42の制御の下で生成された表示画面もD/A部34を介して表示装置2へ供給される。
【0023】
ここで、CPU42がプログラムを順次実行することで実現される記録再生装置1の機能構成について説明する。図3は、記録再生装置1の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、記録再生装置1は、通信部101、視聴率情報取得部102、人気度算出部103、メタデータ取得部104、メタデータ検索部105、コンテンツ取得部106、2軸項目取得部107、ユーザ嗜好情報記憶部108、表示コンテンツ選択部109、レイアウト生成部110、コンテンツ配置部111、3次元仮想空間マッピング部112、ユーザ操作取得部113、表示部114としての機能を有する。
【0024】
通信部101は、放送局4やインターネット5を介した番組情報提供サイトとの通信や、HDD32におけるデータ読み書きを制御する。視聴率情報取得部102は、インターネット5を介してコンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報を取得する。ここで、視聴率とは、あるコンテンツを閲覧可能なユーザ全体の何パーセントが視聴したかを表す一つの指標である。例えば、TV番組の場合は、そのTV番組を放送する地区のテレビ所有世帯のうち何パーセントが視聴したかを示す。コンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報は、コンテンツを識別するためのコンテンツIDとともに、そのコンテンツの視聴率が記述されたファイルなどである。この視聴率が記述されたファイルは、視聴率を調査するリサーチ会社の調査結果をもとに作成され、所定のWebサーバに公開されている。なお、ファイルに記述されるコンテンツの視聴率は、時間ごとの視聴率の推移、瞬間的な最高値である瞬間最高視聴率、時間ごとの視聴率の平均値である平均視聴率などを含むものとする。
【0025】
人気度算出部103は、視聴率情報取得部102が取得した視聴率情報をもとに、コンテンツごとの人気度を算出する。ここで、人気度とは、コンテンツの人気を示す指標である。視聴率が高いほど人気が高いと言えることから、人気度算出部103は、例えば視聴率を段階的に区切ってランク付けを行い、そのランクを人気度として出力する。より具体的には、視聴率が20パーセント以上を人気度が最も高いランクとし、20パーセント未満15パーセント以上、15パーセント未満10パーセント以上、10パーセント未満で順次ランク付けを行う。なお、瞬間最高視聴率が高くても平均視聴率が低ければ人気が高いとは言えないことから、時間ごとの視聴率の推移が低く、平均視聴率が高い場合には人気度が高くなるように補正してもよい。
【0026】
メタデータ取得部104は、HDD32に記憶されているメタデータ32bを取得する。メタデータ検索部105は、メタデータ取得部104が取得したメタデータ32bを検索する。具体的には、2軸項目取得部107(詳細は後述する)で取得された項目をキーワードとし、そのキーワードに該当するコンテンツの検索を行う。例えば、コンテンツに登場する人物や、音楽などのジャンルが項目とされた場合には、メタデータ32bの中でその人物や音楽を含むコンテンツが該当コンテンツとして検索され、その該当コンテンツを示すコンテンツIDが検索結果として出力される。
【0027】
コンテンツ取得部106は、放送局4やインターネット5を介した番組情報提供サイトから取得したコンテンツデータのHDD32への記録や、HDD32に記録されたコンテンツデータ32aの取得などの制御を行う。
【0028】
2軸項目取得部107は、リモートコントローラ3によるユーザの操作指示を取得し、取得した操作指示に応じて、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する。具体的には、2軸項目取得部107は、メニュー画面に表示された「ジャンル」、「人物」、「対象年代」などの種々のカテゴリの中から、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向のそれぞれに対応するカテゴリの選択指示をリモートコントローラ3より受け付ける。次いで、2軸項目取得部107は、カテゴリごとに予め登録されている項目をもとに、受け付けたカテゴリに対応する項目をコンテンツを分類する項目として設定する。
【0029】
例えば、第1の軸方向に対応するカテゴリとして、「ジャンル」というカテゴリが選択された場合には、「ジャンル」として予め登録されている「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目が第1軸方向に沿って並べる通りごとの項目として設定されることとなる。
【0030】
なお、2軸項目取得部107は、項目を設定する際に、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されているユーザの嗜好を示す嗜好情報を参照し、ユーザの嗜好にマッチする項目を設定してもよい。ユーザの嗜好を示す嗜好情報とは、複数の項目ごとのユーザの選択回数の記録やコンテンツの視聴履歴など、操作履歴の中でユーザの嗜好傾向を示す情報を記憶したものである。例えば、ユーザ嗜好情報記憶部108が複数の項目ごとのユーザの選択回数を嗜好情報として記憶している場合は、ユーザの選択回数が多い項目がユーザの嗜好が強い項目ということとなる。2軸項目取得部107は、「ジャンル」というカテゴリが選択された場合は、複数の項目の中からユーザの嗜好が強い「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目を選択する。また、2軸項目取得部107は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されている嗜好情報をもとに、ユーザの嗜好が強い順に項目をソートしてもよい。例えば、「ドラマ」、「時代劇」、「音楽」の順にユーザの選択回数が多く、ユーザの嗜好が強い場合には、その「ドラマ」、「時代劇」、「音楽」の順に項目をソートする。
【0031】
また、本実施形態において、3次元仮想空間における第1の軸方向は、縦軸方向(奥行き方向)、第2の軸方向は、横軸方向(幅方向)とする。すなわち、第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りで構成された3次元仮想空間における街は、通りがマトリクス状に配置されるものとする。なお、第1及び第2の軸方向の定義は、いわゆる直交座標系に従うものだけでなく、極座標系(動径方向、偏角方向)に従うものであってもよいことは言うまでもないことである。
【0032】
表示コンテンツ選択部109は、2軸項目取得部107で設定された項目でメタデータ検索部105による検索を行い、その項目に該当するコンテンツを表示するコンテンツ(表示コンテンツ)として選択する。例えば、第1の軸方向に対応するカテゴリとして「ジャンル」というカテゴリが選択されて、「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目が第1軸方向に沿って並べる通りごとの項目として2軸項目取得部107で設定された場合は、「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」を順にキーワードとしたメタデータ検索部105による検索を行い、それぞれの項目に該当するコンテンツを表示コンテンツとする。
【0033】
レイアウト生成部110は、2軸項目取得部107により項目が設定された通りを第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。上述したように、レイアウト生成部110は、通りがマトリクス状に配置された街のレイアウトを生成する。
【0034】
図4は、3次元仮想空間における街のレイアウトを例示する概念図である。図4の例では、第1の軸方向(縦方向)に沿って、「ジャンル」のカテゴリの項目である「ZZZZ」、「YYYY」、「XXXX」、「WWWW」、「VVVV」の通りが配置され、第2の軸方向(幅方向)に沿って、「人物」のカテゴリの項目である「AAAA」、「BBBB」、「CCCC」、「DDDD」の通りが配置されている。レイアウト生成部110は、例えば図4に例示したような街のレイアウトを生成する。
【0035】
コンテンツ配置部111は、項目が設定された通りに沿って、表示コンテンツ選択部109により通りの項目に該当するコンテンツとされた表示コンテンツを配置する。なお、表示コンテンツは通りに沿った建物として配置される。具体的には、第1の軸方向に沿って並べた通りと、第2の軸方向に沿って並べた通りとが交わる地点(交差点)に、各々の通りに設定された項目に該当する表示コンテンツを建物として配置する。例えば、第1の軸方向に沿って並べた通りに「音楽」が設定され、第2の軸方向に沿って並べた通りに「XXXX」という人物が設定されている場合、その通りの交差点には、「音楽」と「XXXX」とが該当する表示コンテンツが建物として配置されることとなる。図4の例では、「人物」のカテゴリの項目である「CCCC」と、「ジャンル」のカテゴリの項目である「WWWW」とが該当する表示コンテンツ「One!」が、その通りの交差点に配置されることとなる。
【0036】
なお、表示コンテンツの配置は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されている嗜好情報をもとに、ユーザの嗜好に応じた順に配置されてよい。具体的には、交差点に向かう方向から見た際に、ユーザの嗜好が強いコンテンツが手前となるように配置される。
【0037】
また、コンテンツ配置部111は、人気度算出部103により算出された人気度をもとに、表示コンテンツに対応した人気度を示す標章を、その表示コンテンツに対応する位置に配置する。具体的には、表示コンテンツとして配置される建物の前に、人気度算出部103により算出された人気度に対応した人数の群衆を配置する。例えば、算出された人気度のランクに応じた人数の群集を配置する。これにより、表示コンテンツとして配置される建物の前に群がる群衆の人数で、その表示コンテンツの人気度を知ることができる。なお、人気度を示す標章を群衆とすることは本実施形態で示す一例であって、人気度を示す標章は、人気度に対応した大きさの看板などであってもよいことは言うまでもないことである。
【0038】
3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたレイアウト(図4参照)に従って、コンテンツ配置部111によりコンテンツが配置された通りを3次元仮想空間にマッピングして、3次元仮想空間における街を生成する。具体的には、3次元仮想空間における座標に、生成されたレイアウトに従って通り、表示コンテンツ、人気度を示す標章などを配置した街のマップデータを生成する3次元仮想空間マッピング処理を行う。なお、3次元仮想空間マッピング処理の詳細については後述する。
【0039】
ユーザ操作取得部113は、リモートコントローラ3で入力されたユーザの操作を取得する。表示部114は、ユーザ操作取得部113が取得したユーザの操作に応じて、3次元仮想空間マッピング部112で生成された3次元仮想空間における街を表示装置2に表示させる表示データを生成する。具体的には、表示部114は、3次元仮想空間マッピング部112で生成されたマップデータをもとにレンダリングすることで、ユーザの操作に応じて街中を歩くユーザ(アバター)を視点にした映像を表示装置2に表示させる表示データを生成する。例えば、このレンダリングには、近くにある通り、建物、人は大きく表示され、遠くにある通り、建物、人は小さく表示される3次元遠近法が用いられる。この3次元遠近法は、特表2007−500883号公報などに記載された公知技術を用いてよい。なお、3次元遠近法を用いた映像の視点は、アバターから見た視点以外に、アバターを背後から見た視点や、街の上空から俯瞰した視点であってもよい。
【0040】
ここで、上述した機能構成により実現される記録再生装置1の動作を説明する。図5は、記録再生装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0041】
図5に示すように、処理が開始されると、2軸項目取得部107は、リモートコントローラ3によるユーザの操作指示を取得し、第1及び第2の軸方向にかかる項目を設定する(S1)。次いで、2軸項目取得部107は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶された嗜好情報の一種であるユーザの視聴履歴をもとに、軸方向ごとに項目をソートする(S2)。具体的には、第1の軸方向における項目と、第2の軸方向における項目とを、視聴履歴が示すユーザの嗜好が強い順にソートする。例えば、図4に例示したように、第2の軸方向(幅方向)における「人物」のカテゴリに関する項目については、「AAAA」、「BBBB」、「CCCC」、「DDDD」のような視聴回数が多い人物の順にソートする。このソート結果をもとに、レイアウト生成部110は、第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。
【0042】
次いで、メタデータ検索部105は、2軸項目取得部107で設定された項目ごとにメタデータ32bの検索を行い、該当するコンテンツを取得する(S3)。次いで、表示コンテンツ選択部109、コンテンツ配置部111によるループ処理(S4〜S9)が、レイアウト生成部110で生成されたマトリクス状の街のレイアウトにおける直交点(交差点)の数だけ実施される。具体的には、図4に例示した街のレイアウトにおける項目「DDDD」の通りと、項目「ZZZZ」の通りとが交わる直交点から、項目「AAAA」の通りと、項目「VVVV」の通りとが交わる直交点まで順次ループ処理が実施される。
【0043】
具体的には、表示コンテンツ選択部109は、直交点に合う(該当する)コンテンツがあるかを判定し(S5)、直交点に合うコンテンツがない(S5:NO)場合は次のループへ処理を進める。直交点に合うコンテンツがある(S5:YES)場合、コンテンツ配置部111は、直交点に合うコンテンツを取得し(S6)、そのコンテンツの人気度を人気度算出部103より取得し(S7)、取得したコンテンツを表示コンテンツとして直交点に配置して(S8)、次のループへ処理を進める。この時、コンテンツ配置部111は、人気度に対応した標章も配置する。
【0044】
次いで、ループ処理(S4〜S9)が終了すると、3次元仮想空間マッピング部112は、3次元仮想空間マッピング処理を行う(S10)。図6は、3次元仮想空間マッピング処理(S10)の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図6に示すように、3次元仮想空間マッピング処理が開始されると、3次元仮想空間マッピング部112は、3次元仮想空間の街の外観などを表示するための画像を、通信部101によりインターネット5経由でサーバなどから取得する(S101)。この3次元仮想空間の街の画像は、3次元仮想空間の街をレンダリングして表示する際に必要な画像であり、例えば通り、建物、人など、3次元仮想空間の街を構成するパーツごとの画像であってよい。なお、3次元仮想空間の街の画像は、インターネット5経由で取得することなく、ROM44などのシステム内に保持されてもよい。
【0046】
次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたレイアウトに従って、3次元仮想空間の街の縦の通り(第1の軸方向の通り)の項目をマッピングし(S102)、3次元仮想空間の街の横の通り(第2の軸方向の通り)の項目をマッピングする(S103)。次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたマトリクス状の街のレイアウトにおける直交点(交差点)の数だけループ処理(S104〜S109)を行い、処理を終了する。
【0047】
具体的には、3次元仮想空間マッピング部112は、通りの直交点に配置する表示コンテンツがあるか否かを判定し(S105)、直交点に配置する表示コンテンツがない(S105:NO)場合は次のループへ処理を進める。直交点に配置する表示コンテンツがある場合(S105:YES)、3次元仮想空間マッピング部112は、その直交点の座標をもとに表示コンテンツを配置する(S106)。具体的には、直交点が示す交差点の角の座標に、表示コンテンツに対応する建物を配置する。
【0048】
次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、表示コンテンツの人気度を取得し(S107)、その人気度に応じた人数の人を配置して(S108)、次のループへ処理を進める。具体的には、表示コンテンツに対応する建物の前にあたる座標に人を配置する。
【0049】
ここで、上述した3次元仮想空間マッピング処理により生成されたマップデータをもとに、表示部114がレンダリングして表示する3次元仮想空間における街の表示例を説明する。図7は、3次元仮想空間における街の表示例を示す概念図である。
【0050】
表示部114がレンダリングして生成された表示データにより、図7に示すように、表示装置2には、アバターUを後ろから俯瞰した3次元仮想空間における街の映像である表示画像Gが表示される。この時、リモートコントローラ3により矢印G31が示すアバターUの移動方向を指示することで、3次元仮想空間における街中をアバターUが移動する。このようにアバターUを移動させて街中を散策することで、ユーザは、建物Bとして配置される表示コンテンツを閲覧することができる。3次元仮想空間における街は、項目「ZZZZ」が設定された通りSt1、項目「AAAA」が設定された通りSt2、項目「YYYY」が設定された通りSt3などがマトリクス状に配置されている。そして、各項目に該当する表示コンテンツは、その項目の通り沿いの建物Bとして配置される。したがって、ユーザは、アバターUを通り沿いに移動させることで、項目に該当するコンテンツを見つけることができることから、所望のコンテンツを容易に探し当てることが可能となる。
【0051】
なお、3次元仮想空間における街の外観は、設定される項目に応じて変更してよい。具体的には、項目ごとに街の外観に関する画像情報(具体的には上述した3次元仮想空間の街を構成するパーツごとの画像)をサーバやROM44などのシステム内に予め登録しておき、表示部114は、設定されている項目に応じた街の外観に関する画像を呼び出して表示する。このように、設定される項目に応じて街の外観を変更することで、ユーザは表示される街の外観から設定されている項目を知ることができる。例えば、カテゴリが「年代」である場合は、「現代」、「近代」、「中世」などの項目で街の外観を変更してよい。
【0052】
なお、通りSt1、St2,St3には、設定された項目を示す通り標章G11、G12、G13を表示してよい。このように、通り標章G11、G12、G13を表示することで、アバターUが進む通りに設定されている項目が確認し易くなる。また、表示コンテンツとして配置された建物Bには、コンテンツの名称などを示すコンテンツ標章G21、G22をメタデータ32bより読み出して表示してよい。このように、コンテンツ標章G21、G22を表示することで、ユーザはコンテンツを容易に確認できる。
【0053】
また、表示コンテンツとして配置された建物Bの前には、その表示コンテンツの人気度を示す群集Hが表示される。ユーザは、この群集Hの人数を確認することで、その表示コンテンツの人気を把握することができる。
【0054】
図8は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。図9は、3次元仮想空間における街中を操作に応じて移動するユーザ(アバターU)を例示する概念図である。具体的には、図8は通りSt1、St2が交差する交差点CR1におけるコンテンツの配置を例示しており、図9はリモートコントローラ3の操作に応じて交差点CR1へアバターUが移動する様子を例示している。
【0055】
図8に示すように、交差点CR1では、通りSt1の項目と通りSt2の項目とに該当するコンテンツがコーナーC1、C2、C3、C4の4つのコーナーに配置される。したがって、二つの項目から所望のコンテンツを探す場合は、図9に示すように、それらの項目が設定された通りSt1、通りSt2が交わる交差点CR1にアバターUを移動させればよい。このようにアバターUを移動させることで、ユーザは効率的にコンテンツを探し当てることができる。
【0056】
また、表示コンテンツは、交差点に向かう方向から見た際に、ユーザの嗜好が強いコンテンツが手前となるように配置される。図10は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。具体的には、通りSt1、St2が交差する交差点CR1と、通りSt2、St3とが交差する交差点CR2とにおけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【0057】
図10に示すように、アバターUは、通りSt2上の交差点CR1において交差点CR2に向かう方向に向いているものとする。この時、ユーザの嗜好が強いコンテンツは、手前側のコーナーC6、C5に配置される。このような配置により、ユーザの嗜好が強いコンテンツに関する建物Bは、3次元遠近法でより大きく表示され、見付け易くなる。
【0058】
ここで、表示コンテンツの選択は、表示コンテンツとして配置された建物BへアバターUを移動するようにリモートコントローラ3を操作することによって実現される。なお、表示コンテンツの選択は、建物Bの近くにアバターUを移動させてメニューボタン61などを操作して行ってもよい。表示部114は、表示コンテンツの選択が行われた場合、そのコンテンツと関連するコンテンツなどの表示画面を表示装置2に表示させる。
【0059】
図11は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの表示例を示す概念図である。図11に示すように、表示部114は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの一覧をサムネイル画像G51、G52、G53、G54、G55として表示装置2の表示画像Gに表示させる。選択されたコンテンツと関連するコンテンツは、選択されたコンテンツのメタデータに含まれるキーワードそのもの若しくは類似するキーワードでメタデータ検索部105による検索が行われた結果などから取得される。なお、検索される範囲は、現在日時を基準に、過去1週間から未来1週間分であってよい。
【0060】
また、表示画像Gには、選択されたコンテンツのサムネイル画像G41、リモートコントローラ3の操作に応じて選択などを行うためのカーソルG60、カーソルG60によって選択されたコンテンツの視聴予約や録画予約などを行うためのボタンBT1、BT2、一覧するコンテンツの年代を変更するためのボタンBT3などが表示される。ユーザは、リモートコントローラ3を操作してカーソルG60を所望のコンテンツのサムネイル画像に合わせた後に、ボタンBT1、BT2を選択することで、コンテンツの視聴予約や録画予約を行うことができる。
【0061】
図12は、選択されたコンテンツの詳細情報の表示例を示す概念図である。図12に示すように、例えばカーソルG60によりサムネイル画像G55が選択された場合、表示部114は、そのサムネイル画像G55のコンテンツの詳細情報(例えば番組内容や出演者情報等)をメタデータ32bより読み出して詳細情報ウインドウG70に表示してもよい。
【0062】
なお、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0063】
さらに、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0064】
本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、上述した機能構成を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した機能構成が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0065】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0066】
1…記録再生装置、2…表示装置、3…リモートコントローラ、32…HDD、32a…コンテンツデータ、32b…メタデータ、42…CPU、44…ROM、46…RAM、101…通信部、102…視聴率情報取得部、103…人気度算出部、104…メタデータ取得部、105…メタデータ検索部、106…コンテンツ取得部、107…2軸項目取得部、108…ユーザ嗜好情報記憶部、109…表示コンテンツ選択部、110…レイアウト生成部、111…コンテンツ配置部、112…3次元仮想空間マッピング部、113…ユーザ操作取得部、114…表示部、B…建物、C1〜C8…コーナー、CR1、CR2…交差点、H…群集、U…アバター、G…表示画像、St1〜St3…通り
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示処理装置及び表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC、HDDレコーダ、テレビ等のAV機器におけるコンテンツ(番組)保存能力の拡大やビデオオンデマンドなどのサービスの拡大、機器内に留まらない機器間またはインターネットなどのネットワーク上に存在するコンテンツのシームレス性の拡大などにより、ユーザは多数のコンテンツへのアクセスが可能となっている。このような背景のもと、多数のコンテンツの中から視聴を希望するコンテンツをユーザが選択するため、建物等の街並みに模した3次元仮想空間の街にコンテンツを配置し、ユーザの操作に応じて3Dレンダリングして表示された3次元仮想空間の街を散策してコンテンツの選択を行うようにする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−208036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、コンテンツが配置された3次元仮想空間の街をどのように散策すれば希望するコンテンツに到達できるかが分かりづらく、希望するコンテンツを見つけづらかった。例えば、3次元仮想空間の街を通り沿いに散策して希望するコンテンツを見つける場合は、散策している際に見える一つ一つのコンテンツを選択してその内容を確認する作業が必要であり、希望するコンテンツに到達するまで3次元仮想空間の街の通りをしらみ潰しに散策する必要があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、3次元仮想空間の街に配置されたコンテンツを探しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施形態は、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する項目設定手段と、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するレイアウト生成手段と、コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置するコンテンツ配置手段と、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するマッピング手段と、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする表示処理装置である。
【0007】
また、本発明の別の実施形態は、項目設定手段、レイアウト生成手段、コンテンツ選択手段、コンテンツ配置手段、マッピング手段、及び表示制御手段を備える表示処理装置の表示処理方法であって、前記項目設定手段が、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定するステップと、前記レイアウト生成手段が、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するステップと、前記コンテンツ選択手段が、コンテンツごとのメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するステップと、前記コンテンツ配置手段が、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置すると、前記マッピング手段が、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するステップと、前記表示制御手段が、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、記録再生装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、リモートコントローラの外観を示す正面外観図である。
【図3】図3は、記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、3次元仮想空間における街のレイアウトを例示する概念図である。
【図5】図5は、記録再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、3次元仮想空間マッピング処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、3次元仮想空間における街の表示例を示す概念図である。
【図8】図8は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【図9】図9は、3次元仮想空間における街中を操作に応じて移動するユーザを例示する概念図である。
【図10】図10は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【図11】図11は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの表示例を示す概念図である。
【図12】図12は、選択されたコンテンツの詳細情報の表示例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本実施形態にかかる表示処理装置、及び表示処理方法を詳細に説明する。なお、本実施形態では、表示処理装置としてHDDなどの大容量記憶媒体によりコンテンツ(番組)を読み書き自在に記録する記録再生装置を例示して説明する。なお、表示処理装置は、記録再生装置の他、テレビジョン装置、PC(Personal Computer)、ノートPCなどであってもよい。
【0010】
図1は、記録再生装置1のハードウエア構成を示すブロック図である。図1に示すように、記録再生装置1は、CPU42(Central Processing Unit)、ROM44(Read Only Memory)、RAM46(Random Access Memory)、MPEGエンコーダ16、赤外線受信部20、ネットワークコントローラ26、HDDコントローラ30、MPEGデコーダ36、メニュー用RAM38がバス18に接続される。CPU42は、記録再生装置1の動作を中央制御する。具体的には、CPU42は、ROM44に記憶された各種プログラムを読み出し、RAM46の作業領域に展開して順次実行することで、バス18を介して接続する記録再生装置1の各部に制御信号を出力する。これにより、記録再生装置1は、操作部としてのリモートコントローラ3を介して入力されるユーザの操作に応じた表示、再生、記録動作や、表示装置2への表示制御を行う。
【0011】
図2は、リモートコントローラ3の外観を示す正面外観図である。図2に示すように、リモートコントローラ3は、エンターボタン60、メニューボタン61、矢印ボタン62a、62b、62c、62dなどの操作ボタンを備えている。エンターボタン60は、選択決定などの操作入力を行うボタンである。メニューボタン61は、メニュー画面の表示指示などの操作入力を行うボタンである。矢印ボタン62a、62b、62c、62dは種々の項目の選択や、3次元仮想空間を表示している際の方向指示などの操作入力を行うボタンである。
【0012】
ユーザは、上述したリモートコントローラ3のボタンを操作することで、記録再生装置1の各種機能の実行や表示装置2の表示を指示することができる。なお、本実施形態ではユーザの操作指示をリモートコントローラ3を介して受け付ける構成を例示したが、ユーザの操作指示は、記録再生装置1や表示装置2の操作パネルに設けられた操作ボタン(図示しない)から直接入力されてもよい。
【0013】
図1を参照して記録再生装置1のハードウエア構成の続きを説明する。記録再生装置1において、放送局4からの放送電波はアンテナを介してTVチューナ12に入力され、TVチューナ12で選局された放送局の放送信号がNTSCデコーダ14、MPEGエンコーダ16を介してバス18に供給される。これにより、バス18上を放送信号に含まれるデータ、すなわちMPEG−2方式で圧縮されたテレビ映像情報(コンテンツデータ)やそのコンテンツデータにかかるEPG(Electronic Program Guide)情報が伝送される。コンテンツデータはランダムアクセス可能なHDD32にコンテンツデータ32aとして記憶される。同様に、EPG情報はコンテンツデータ32aにかかるメタデータ32bとしてHDD32に記憶される。
【0014】
なお、TVチューナ12は、複数のチューナ部、例えば4つのチューナ部121、122、123、124を有し、同時に複数のチャンネルを受信することができる。これにより、記録再生装置1は、複数のチャンネルで同時に放送されたコンテンツをコンテンツデータ32aとしてHDD32に録画可能である。また、記録再生装置1は、地上デジタルTVチューナとそのデコーダを備え、デジタルTV放送のコンテンツデータをコンテンツデータ32aとしてHDD32に録画し、そのEPG情報をメタデータ32bとしてHDD32に記憶してもよい。
【0015】
記録再生装置1では、リモートコントローラ3からの指示入力を示す赤外線信号が赤外線受信部20で受信され、バス18上に伝送される。インターネット5に接続されるコネクタ24がネットワークコントローラ26に接続される。これにより、インターネット5を介して接続する番組情報提供サイト(図示しない)からのEPG情報やコンテンツデータがコネクタ24、ネットワークコントローラ26を介してバス18上に伝送される。この番組情報提供サイトからのEPG情報やコンテンツデータも、コンテンツデータ32a、メタデータ32bとしてHDD32に記憶される。
【0016】
ここで、コンテンツデータとは、デジタルデータ化された人間が観賞するひとまとまりの情報、すなわち、映像や画像、音楽、文章、などのコンテンツを表すデジタルデータ、あるいはそれらの組み合わせであると定義する。映像の例としては、TV放送番組、DVDなどの記録媒体やVODサービスの形態等で配信、販売、配布されている映画・ビデオクリップなどの作品、Web上で配信されている動画像、カメラや携帯電話で撮影した動画像、ビデオレコーダ、HDDレコーダ、DVDレコーダ、録画機能付きTV・PCなどで録画された録画番組などが挙げられる。画像の例としてはデジタルカメラなどで撮影されたデジタル写真データなどが挙げられる。音楽の例としては、CDなどの記憶媒体で販売、配布される音楽アルバム、Web上のオンラインストアで販売、配布、配信される曲データ(例えば、MP3データ)などが挙げられる。
【0017】
コンテンツデータに関するメタデータとは、コンテンツに付属している情報の集まりであり、主として、コンテンツの内容を説明することを目的とした情報である。具体的には、コンテンツごとにユニークに割り当てられたコンテンツIDに、コンテンツに付属している情報が関連付けて記録されている。
【0018】
例えば、コンテンツがTV番組の場合、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時(放送終了時刻)、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報、キャプション情報などの情報を1固まりとした情報である。例えば、地上波デジタル放送によるTV番組の場合、ARIB(社団法人 電波産業会)がその情報を1固まりとして扱うためのフォーマットの標準規格を規定している。地上波デジタルTV放送では、放送波に、この規定されたフォーマットの形式でメタデータが重畳されて配信されている。同様に、他の種別のコンテンツに関しても、標準的な規格があることが多く、例えば、コンテンツがデジタルカメラによって撮影された写真である場合当該コンテンツに対応するメタデータは、Exif(Exchangeable Image File Format)として提唱されているフォーマットがデファクトスタンダードとなって広く使われている。
【0019】
尚、メタデータは、上述したようなコンテンツ制作者や配信者によって予め付与された上で販売、配布、配信される場合だけではなく、ユーザによって後から付与される場合もある。例えば、コンテンツがデジタルカメラによって撮影された写真である場合ユーザが写真の内容の弁別用にあとからコメント文を追加するようなこともある。また、制作者や配信者以外が何らかの手法を用いて付与するようなこともある。例えば、最近のビデオレコーダ(HDDレコーダなどを含む)では、録画したTV放送番組のシーンの切れ目やCM部分を自動検出して、その切れ目の情報をチャプタ情報として自動的に付与するものがある。このような機器では、機器内部にシーンの切れ目を検出するような機能が予め組み込まれており、この機能を用いてチャプタ情報を生成し、これをメタデータとして追加している。以上で説明したのはあくまでも一例であって、メタデータには様々な形態があるが、メタデータは、あるコンテンツに対して定まるコンテンツの付属情報の1単位であり、その中身は特定のルールに従って、項目別に整理されている情報であるといえる。
【0020】
したがって、メタデータ検索部105(図3参照)が提示された所定のキーワードでメタデータ32bの検索を行う場合は、そのキーワードを含むメタデータ(あるいは、メタデータの項目)がどれであるかを検索し、その検索結果(どのメタデータ、あるいは、メタデータ内の項目が合致しており、その合致したメタデータは、どのコンテンツに対応しているのかという結果)がコンテンツIDなどで提示されることとなる。
【0021】
また、メタデータには、コンテンツ全体に係るメタデータと、コンテンツの一部のみに係るメタデータがありうる。コンテンツがTV番組の場合では、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報、キャプション情報といったメタデータのうち、そのTV番組のタイトル、サブタイトル、放送局情報、放送種別情報、放送開始日時、放送終了日時、放送時間長、番組内容、出演者情報、番組ジャンル情報、制作者情報は、通常、コンテンツ全体に係るメタデータである。一方、キャプション情報として格納されている1情報であるクローズドキャプション情報は、そのTV番組の放送時刻の位置に対応した内容情報が提供されている。具体的には、放送開始から1分後〜5分後までは、「○○○」といった内容を放映している、6分後〜10分後までは、「×××」といった内容を放映している、・・・、というように、タイムスケールとそれに対応した放映内容を示す文章のペアの形で提供されている。この場合、クローズドキャプション情報(の一部)は、時刻を基準としたコンテンツの一部のみに係るメタデータであるということができる。コンテンツにチャプタ情報が付与される場合、あるチャプタ区間での番組内容やチャプタ名などがメタデータとして記憶されているが、これもコンテンツの一部のみに係るメタデータの一例である。
【0022】
記録再生装置1では、HDD32から読み出されたコンテンツデータ32aがMPEGデコーダ36、D/A部34(Digital-To-Analog)を介して表示装置2へ供給される。また、HDD32から読み出されたメタデータ32bを元に、CPU42の制御の下で生成された表示画面もD/A部34を介して表示装置2へ供給される。
【0023】
ここで、CPU42がプログラムを順次実行することで実現される記録再生装置1の機能構成について説明する。図3は、記録再生装置1の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、記録再生装置1は、通信部101、視聴率情報取得部102、人気度算出部103、メタデータ取得部104、メタデータ検索部105、コンテンツ取得部106、2軸項目取得部107、ユーザ嗜好情報記憶部108、表示コンテンツ選択部109、レイアウト生成部110、コンテンツ配置部111、3次元仮想空間マッピング部112、ユーザ操作取得部113、表示部114としての機能を有する。
【0024】
通信部101は、放送局4やインターネット5を介した番組情報提供サイトとの通信や、HDD32におけるデータ読み書きを制御する。視聴率情報取得部102は、インターネット5を介してコンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報を取得する。ここで、視聴率とは、あるコンテンツを閲覧可能なユーザ全体の何パーセントが視聴したかを表す一つの指標である。例えば、TV番組の場合は、そのTV番組を放送する地区のテレビ所有世帯のうち何パーセントが視聴したかを示す。コンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報は、コンテンツを識別するためのコンテンツIDとともに、そのコンテンツの視聴率が記述されたファイルなどである。この視聴率が記述されたファイルは、視聴率を調査するリサーチ会社の調査結果をもとに作成され、所定のWebサーバに公開されている。なお、ファイルに記述されるコンテンツの視聴率は、時間ごとの視聴率の推移、瞬間的な最高値である瞬間最高視聴率、時間ごとの視聴率の平均値である平均視聴率などを含むものとする。
【0025】
人気度算出部103は、視聴率情報取得部102が取得した視聴率情報をもとに、コンテンツごとの人気度を算出する。ここで、人気度とは、コンテンツの人気を示す指標である。視聴率が高いほど人気が高いと言えることから、人気度算出部103は、例えば視聴率を段階的に区切ってランク付けを行い、そのランクを人気度として出力する。より具体的には、視聴率が20パーセント以上を人気度が最も高いランクとし、20パーセント未満15パーセント以上、15パーセント未満10パーセント以上、10パーセント未満で順次ランク付けを行う。なお、瞬間最高視聴率が高くても平均視聴率が低ければ人気が高いとは言えないことから、時間ごとの視聴率の推移が低く、平均視聴率が高い場合には人気度が高くなるように補正してもよい。
【0026】
メタデータ取得部104は、HDD32に記憶されているメタデータ32bを取得する。メタデータ検索部105は、メタデータ取得部104が取得したメタデータ32bを検索する。具体的には、2軸項目取得部107(詳細は後述する)で取得された項目をキーワードとし、そのキーワードに該当するコンテンツの検索を行う。例えば、コンテンツに登場する人物や、音楽などのジャンルが項目とされた場合には、メタデータ32bの中でその人物や音楽を含むコンテンツが該当コンテンツとして検索され、その該当コンテンツを示すコンテンツIDが検索結果として出力される。
【0027】
コンテンツ取得部106は、放送局4やインターネット5を介した番組情報提供サイトから取得したコンテンツデータのHDD32への記録や、HDD32に記録されたコンテンツデータ32aの取得などの制御を行う。
【0028】
2軸項目取得部107は、リモートコントローラ3によるユーザの操作指示を取得し、取得した操作指示に応じて、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する。具体的には、2軸項目取得部107は、メニュー画面に表示された「ジャンル」、「人物」、「対象年代」などの種々のカテゴリの中から、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向のそれぞれに対応するカテゴリの選択指示をリモートコントローラ3より受け付ける。次いで、2軸項目取得部107は、カテゴリごとに予め登録されている項目をもとに、受け付けたカテゴリに対応する項目をコンテンツを分類する項目として設定する。
【0029】
例えば、第1の軸方向に対応するカテゴリとして、「ジャンル」というカテゴリが選択された場合には、「ジャンル」として予め登録されている「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目が第1軸方向に沿って並べる通りごとの項目として設定されることとなる。
【0030】
なお、2軸項目取得部107は、項目を設定する際に、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されているユーザの嗜好を示す嗜好情報を参照し、ユーザの嗜好にマッチする項目を設定してもよい。ユーザの嗜好を示す嗜好情報とは、複数の項目ごとのユーザの選択回数の記録やコンテンツの視聴履歴など、操作履歴の中でユーザの嗜好傾向を示す情報を記憶したものである。例えば、ユーザ嗜好情報記憶部108が複数の項目ごとのユーザの選択回数を嗜好情報として記憶している場合は、ユーザの選択回数が多い項目がユーザの嗜好が強い項目ということとなる。2軸項目取得部107は、「ジャンル」というカテゴリが選択された場合は、複数の項目の中からユーザの嗜好が強い「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目を選択する。また、2軸項目取得部107は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されている嗜好情報をもとに、ユーザの嗜好が強い順に項目をソートしてもよい。例えば、「ドラマ」、「時代劇」、「音楽」の順にユーザの選択回数が多く、ユーザの嗜好が強い場合には、その「ドラマ」、「時代劇」、「音楽」の順に項目をソートする。
【0031】
また、本実施形態において、3次元仮想空間における第1の軸方向は、縦軸方向(奥行き方向)、第2の軸方向は、横軸方向(幅方向)とする。すなわち、第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りで構成された3次元仮想空間における街は、通りがマトリクス状に配置されるものとする。なお、第1及び第2の軸方向の定義は、いわゆる直交座標系に従うものだけでなく、極座標系(動径方向、偏角方向)に従うものであってもよいことは言うまでもないことである。
【0032】
表示コンテンツ選択部109は、2軸項目取得部107で設定された項目でメタデータ検索部105による検索を行い、その項目に該当するコンテンツを表示するコンテンツ(表示コンテンツ)として選択する。例えば、第1の軸方向に対応するカテゴリとして「ジャンル」というカテゴリが選択されて、「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」などの項目が第1軸方向に沿って並べる通りごとの項目として2軸項目取得部107で設定された場合は、「音楽」、「時代劇」、「ドラマ」を順にキーワードとしたメタデータ検索部105による検索を行い、それぞれの項目に該当するコンテンツを表示コンテンツとする。
【0033】
レイアウト生成部110は、2軸項目取得部107により項目が設定された通りを第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。上述したように、レイアウト生成部110は、通りがマトリクス状に配置された街のレイアウトを生成する。
【0034】
図4は、3次元仮想空間における街のレイアウトを例示する概念図である。図4の例では、第1の軸方向(縦方向)に沿って、「ジャンル」のカテゴリの項目である「ZZZZ」、「YYYY」、「XXXX」、「WWWW」、「VVVV」の通りが配置され、第2の軸方向(幅方向)に沿って、「人物」のカテゴリの項目である「AAAA」、「BBBB」、「CCCC」、「DDDD」の通りが配置されている。レイアウト生成部110は、例えば図4に例示したような街のレイアウトを生成する。
【0035】
コンテンツ配置部111は、項目が設定された通りに沿って、表示コンテンツ選択部109により通りの項目に該当するコンテンツとされた表示コンテンツを配置する。なお、表示コンテンツは通りに沿った建物として配置される。具体的には、第1の軸方向に沿って並べた通りと、第2の軸方向に沿って並べた通りとが交わる地点(交差点)に、各々の通りに設定された項目に該当する表示コンテンツを建物として配置する。例えば、第1の軸方向に沿って並べた通りに「音楽」が設定され、第2の軸方向に沿って並べた通りに「XXXX」という人物が設定されている場合、その通りの交差点には、「音楽」と「XXXX」とが該当する表示コンテンツが建物として配置されることとなる。図4の例では、「人物」のカテゴリの項目である「CCCC」と、「ジャンル」のカテゴリの項目である「WWWW」とが該当する表示コンテンツ「One!」が、その通りの交差点に配置されることとなる。
【0036】
なお、表示コンテンツの配置は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶されている嗜好情報をもとに、ユーザの嗜好に応じた順に配置されてよい。具体的には、交差点に向かう方向から見た際に、ユーザの嗜好が強いコンテンツが手前となるように配置される。
【0037】
また、コンテンツ配置部111は、人気度算出部103により算出された人気度をもとに、表示コンテンツに対応した人気度を示す標章を、その表示コンテンツに対応する位置に配置する。具体的には、表示コンテンツとして配置される建物の前に、人気度算出部103により算出された人気度に対応した人数の群衆を配置する。例えば、算出された人気度のランクに応じた人数の群集を配置する。これにより、表示コンテンツとして配置される建物の前に群がる群衆の人数で、その表示コンテンツの人気度を知ることができる。なお、人気度を示す標章を群衆とすることは本実施形態で示す一例であって、人気度を示す標章は、人気度に対応した大きさの看板などであってもよいことは言うまでもないことである。
【0038】
3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたレイアウト(図4参照)に従って、コンテンツ配置部111によりコンテンツが配置された通りを3次元仮想空間にマッピングして、3次元仮想空間における街を生成する。具体的には、3次元仮想空間における座標に、生成されたレイアウトに従って通り、表示コンテンツ、人気度を示す標章などを配置した街のマップデータを生成する3次元仮想空間マッピング処理を行う。なお、3次元仮想空間マッピング処理の詳細については後述する。
【0039】
ユーザ操作取得部113は、リモートコントローラ3で入力されたユーザの操作を取得する。表示部114は、ユーザ操作取得部113が取得したユーザの操作に応じて、3次元仮想空間マッピング部112で生成された3次元仮想空間における街を表示装置2に表示させる表示データを生成する。具体的には、表示部114は、3次元仮想空間マッピング部112で生成されたマップデータをもとにレンダリングすることで、ユーザの操作に応じて街中を歩くユーザ(アバター)を視点にした映像を表示装置2に表示させる表示データを生成する。例えば、このレンダリングには、近くにある通り、建物、人は大きく表示され、遠くにある通り、建物、人は小さく表示される3次元遠近法が用いられる。この3次元遠近法は、特表2007−500883号公報などに記載された公知技術を用いてよい。なお、3次元遠近法を用いた映像の視点は、アバターから見た視点以外に、アバターを背後から見た視点や、街の上空から俯瞰した視点であってもよい。
【0040】
ここで、上述した機能構成により実現される記録再生装置1の動作を説明する。図5は、記録再生装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0041】
図5に示すように、処理が開始されると、2軸項目取得部107は、リモートコントローラ3によるユーザの操作指示を取得し、第1及び第2の軸方向にかかる項目を設定する(S1)。次いで、2軸項目取得部107は、ユーザ嗜好情報記憶部108に記憶された嗜好情報の一種であるユーザの視聴履歴をもとに、軸方向ごとに項目をソートする(S2)。具体的には、第1の軸方向における項目と、第2の軸方向における項目とを、視聴履歴が示すユーザの嗜好が強い順にソートする。例えば、図4に例示したように、第2の軸方向(幅方向)における「人物」のカテゴリに関する項目については、「AAAA」、「BBBB」、「CCCC」、「DDDD」のような視聴回数が多い人物の順にソートする。このソート結果をもとに、レイアウト生成部110は、第1及び第2の軸方向に沿って並べた、3次元仮想空間における街のレイアウトを生成する。
【0042】
次いで、メタデータ検索部105は、2軸項目取得部107で設定された項目ごとにメタデータ32bの検索を行い、該当するコンテンツを取得する(S3)。次いで、表示コンテンツ選択部109、コンテンツ配置部111によるループ処理(S4〜S9)が、レイアウト生成部110で生成されたマトリクス状の街のレイアウトにおける直交点(交差点)の数だけ実施される。具体的には、図4に例示した街のレイアウトにおける項目「DDDD」の通りと、項目「ZZZZ」の通りとが交わる直交点から、項目「AAAA」の通りと、項目「VVVV」の通りとが交わる直交点まで順次ループ処理が実施される。
【0043】
具体的には、表示コンテンツ選択部109は、直交点に合う(該当する)コンテンツがあるかを判定し(S5)、直交点に合うコンテンツがない(S5:NO)場合は次のループへ処理を進める。直交点に合うコンテンツがある(S5:YES)場合、コンテンツ配置部111は、直交点に合うコンテンツを取得し(S6)、そのコンテンツの人気度を人気度算出部103より取得し(S7)、取得したコンテンツを表示コンテンツとして直交点に配置して(S8)、次のループへ処理を進める。この時、コンテンツ配置部111は、人気度に対応した標章も配置する。
【0044】
次いで、ループ処理(S4〜S9)が終了すると、3次元仮想空間マッピング部112は、3次元仮想空間マッピング処理を行う(S10)。図6は、3次元仮想空間マッピング処理(S10)の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図6に示すように、3次元仮想空間マッピング処理が開始されると、3次元仮想空間マッピング部112は、3次元仮想空間の街の外観などを表示するための画像を、通信部101によりインターネット5経由でサーバなどから取得する(S101)。この3次元仮想空間の街の画像は、3次元仮想空間の街をレンダリングして表示する際に必要な画像であり、例えば通り、建物、人など、3次元仮想空間の街を構成するパーツごとの画像であってよい。なお、3次元仮想空間の街の画像は、インターネット5経由で取得することなく、ROM44などのシステム内に保持されてもよい。
【0046】
次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたレイアウトに従って、3次元仮想空間の街の縦の通り(第1の軸方向の通り)の項目をマッピングし(S102)、3次元仮想空間の街の横の通り(第2の軸方向の通り)の項目をマッピングする(S103)。次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、レイアウト生成部110で生成されたマトリクス状の街のレイアウトにおける直交点(交差点)の数だけループ処理(S104〜S109)を行い、処理を終了する。
【0047】
具体的には、3次元仮想空間マッピング部112は、通りの直交点に配置する表示コンテンツがあるか否かを判定し(S105)、直交点に配置する表示コンテンツがない(S105:NO)場合は次のループへ処理を進める。直交点に配置する表示コンテンツがある場合(S105:YES)、3次元仮想空間マッピング部112は、その直交点の座標をもとに表示コンテンツを配置する(S106)。具体的には、直交点が示す交差点の角の座標に、表示コンテンツに対応する建物を配置する。
【0048】
次いで、3次元仮想空間マッピング部112は、表示コンテンツの人気度を取得し(S107)、その人気度に応じた人数の人を配置して(S108)、次のループへ処理を進める。具体的には、表示コンテンツに対応する建物の前にあたる座標に人を配置する。
【0049】
ここで、上述した3次元仮想空間マッピング処理により生成されたマップデータをもとに、表示部114がレンダリングして表示する3次元仮想空間における街の表示例を説明する。図7は、3次元仮想空間における街の表示例を示す概念図である。
【0050】
表示部114がレンダリングして生成された表示データにより、図7に示すように、表示装置2には、アバターUを後ろから俯瞰した3次元仮想空間における街の映像である表示画像Gが表示される。この時、リモートコントローラ3により矢印G31が示すアバターUの移動方向を指示することで、3次元仮想空間における街中をアバターUが移動する。このようにアバターUを移動させて街中を散策することで、ユーザは、建物Bとして配置される表示コンテンツを閲覧することができる。3次元仮想空間における街は、項目「ZZZZ」が設定された通りSt1、項目「AAAA」が設定された通りSt2、項目「YYYY」が設定された通りSt3などがマトリクス状に配置されている。そして、各項目に該当する表示コンテンツは、その項目の通り沿いの建物Bとして配置される。したがって、ユーザは、アバターUを通り沿いに移動させることで、項目に該当するコンテンツを見つけることができることから、所望のコンテンツを容易に探し当てることが可能となる。
【0051】
なお、3次元仮想空間における街の外観は、設定される項目に応じて変更してよい。具体的には、項目ごとに街の外観に関する画像情報(具体的には上述した3次元仮想空間の街を構成するパーツごとの画像)をサーバやROM44などのシステム内に予め登録しておき、表示部114は、設定されている項目に応じた街の外観に関する画像を呼び出して表示する。このように、設定される項目に応じて街の外観を変更することで、ユーザは表示される街の外観から設定されている項目を知ることができる。例えば、カテゴリが「年代」である場合は、「現代」、「近代」、「中世」などの項目で街の外観を変更してよい。
【0052】
なお、通りSt1、St2,St3には、設定された項目を示す通り標章G11、G12、G13を表示してよい。このように、通り標章G11、G12、G13を表示することで、アバターUが進む通りに設定されている項目が確認し易くなる。また、表示コンテンツとして配置された建物Bには、コンテンツの名称などを示すコンテンツ標章G21、G22をメタデータ32bより読み出して表示してよい。このように、コンテンツ標章G21、G22を表示することで、ユーザはコンテンツを容易に確認できる。
【0053】
また、表示コンテンツとして配置された建物Bの前には、その表示コンテンツの人気度を示す群集Hが表示される。ユーザは、この群集Hの人数を確認することで、その表示コンテンツの人気を把握することができる。
【0054】
図8は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。図9は、3次元仮想空間における街中を操作に応じて移動するユーザ(アバターU)を例示する概念図である。具体的には、図8は通りSt1、St2が交差する交差点CR1におけるコンテンツの配置を例示しており、図9はリモートコントローラ3の操作に応じて交差点CR1へアバターUが移動する様子を例示している。
【0055】
図8に示すように、交差点CR1では、通りSt1の項目と通りSt2の項目とに該当するコンテンツがコーナーC1、C2、C3、C4の4つのコーナーに配置される。したがって、二つの項目から所望のコンテンツを探す場合は、図9に示すように、それらの項目が設定された通りSt1、通りSt2が交わる交差点CR1にアバターUを移動させればよい。このようにアバターUを移動させることで、ユーザは効率的にコンテンツを探し当てることができる。
【0056】
また、表示コンテンツは、交差点に向かう方向から見た際に、ユーザの嗜好が強いコンテンツが手前となるように配置される。図10は、通りが交差する交差点におけるコンテンツの配置を例示する概念図である。具体的には、通りSt1、St2が交差する交差点CR1と、通りSt2、St3とが交差する交差点CR2とにおけるコンテンツの配置を例示する概念図である。
【0057】
図10に示すように、アバターUは、通りSt2上の交差点CR1において交差点CR2に向かう方向に向いているものとする。この時、ユーザの嗜好が強いコンテンツは、手前側のコーナーC6、C5に配置される。このような配置により、ユーザの嗜好が強いコンテンツに関する建物Bは、3次元遠近法でより大きく表示され、見付け易くなる。
【0058】
ここで、表示コンテンツの選択は、表示コンテンツとして配置された建物BへアバターUを移動するようにリモートコントローラ3を操作することによって実現される。なお、表示コンテンツの選択は、建物Bの近くにアバターUを移動させてメニューボタン61などを操作して行ってもよい。表示部114は、表示コンテンツの選択が行われた場合、そのコンテンツと関連するコンテンツなどの表示画面を表示装置2に表示させる。
【0059】
図11は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの表示例を示す概念図である。図11に示すように、表示部114は、選択されたコンテンツと関連するコンテンツの一覧をサムネイル画像G51、G52、G53、G54、G55として表示装置2の表示画像Gに表示させる。選択されたコンテンツと関連するコンテンツは、選択されたコンテンツのメタデータに含まれるキーワードそのもの若しくは類似するキーワードでメタデータ検索部105による検索が行われた結果などから取得される。なお、検索される範囲は、現在日時を基準に、過去1週間から未来1週間分であってよい。
【0060】
また、表示画像Gには、選択されたコンテンツのサムネイル画像G41、リモートコントローラ3の操作に応じて選択などを行うためのカーソルG60、カーソルG60によって選択されたコンテンツの視聴予約や録画予約などを行うためのボタンBT1、BT2、一覧するコンテンツの年代を変更するためのボタンBT3などが表示される。ユーザは、リモートコントローラ3を操作してカーソルG60を所望のコンテンツのサムネイル画像に合わせた後に、ボタンBT1、BT2を選択することで、コンテンツの視聴予約や録画予約を行うことができる。
【0061】
図12は、選択されたコンテンツの詳細情報の表示例を示す概念図である。図12に示すように、例えばカーソルG60によりサムネイル画像G55が選択された場合、表示部114は、そのサムネイル画像G55のコンテンツの詳細情報(例えば番組内容や出演者情報等)をメタデータ32bより読み出して詳細情報ウインドウG70に表示してもよい。
【0062】
なお、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0063】
さらに、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0064】
本実施形態の記録再生装置1で実行されるプログラムは、上述した機能構成を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した機能構成が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0065】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0066】
1…記録再生装置、2…表示装置、3…リモートコントローラ、32…HDD、32a…コンテンツデータ、32b…メタデータ、42…CPU、44…ROM、46…RAM、101…通信部、102…視聴率情報取得部、103…人気度算出部、104…メタデータ取得部、105…メタデータ検索部、106…コンテンツ取得部、107…2軸項目取得部、108…ユーザ嗜好情報記憶部、109…表示コンテンツ選択部、110…レイアウト生成部、111…コンテンツ配置部、112…3次元仮想空間マッピング部、113…ユーザ操作取得部、114…表示部、B…建物、C1〜C8…コーナー、CR1、CR2…交差点、H…群集、U…アバター、G…表示画像、St1〜St3…通り
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する項目設定手段と、
項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するレイアウト生成手段と、
コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置するコンテンツ配置手段と、
生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するマッピング手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツにかかるユーザの嗜好を示す嗜好情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記項目設定手段は、前記嗜好情報が示すユーザの嗜好に応じてソートした項目を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ配置手段は、前記嗜好情報が示すユーザの嗜好に応じた順に前記コンテンツを配置すること、
を特徴とする請求項2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報をもとに、前記コンテンツごとの人気度を算出する算出手段を更に備え、
前記コンテンツ配置手段は、配置する前記コンテンツに対応して、算出された前記人気度を示す標章を配置すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記標章は、算出された前記人気度に対応した人数の群衆であること、
を特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツ配置手段は、前記第1の軸方向に沿って並べた通りと、前記第2の軸方向に沿って並べた通りとが交わる地点に、各々の通りに設定された前記項目に該当するコンテンツを配置すること、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、前記通りに沿った建物として配置されること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、設定される項目ごとに予め登録されている前記街の外観を示す画像情報をもとに、前記項目設定手段が設定した項目に対応した外観で前記3次元仮想空間における街を表示させること、
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項9】
項目設定手段、レイアウト生成手段、コンテンツ選択手段、コンテンツ配置手段、マッピング手段、及び表示制御手段を備える表示処理装置の表示処理方法であって、
前記項目設定手段が、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定するステップと、
前記レイアウト生成手段が、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するステップと、
前記コンテンツ選択手段が、コンテンツごとのメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するステップと、
前記コンテンツ配置手段が、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置すると、
前記マッピング手段が、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するステップと、
前記表示制御手段が、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させるステップと、
を含むことを特徴とする表示処理方法。
【請求項1】
3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定する項目設定手段と、
項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するレイアウト生成手段と、
コンテンツごとの項目にかかるメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置するコンテンツ配置手段と、
生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するマッピング手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツにかかるユーザの嗜好を示す嗜好情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記項目設定手段は、前記嗜好情報が示すユーザの嗜好に応じてソートした項目を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ配置手段は、前記嗜好情報が示すユーザの嗜好に応じた順に前記コンテンツを配置すること、
を特徴とする請求項2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツごとの視聴率を示す視聴率情報をもとに、前記コンテンツごとの人気度を算出する算出手段を更に備え、
前記コンテンツ配置手段は、配置する前記コンテンツに対応して、算出された前記人気度を示す標章を配置すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記標章は、算出された前記人気度に対応した人数の群衆であること、
を特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツ配置手段は、前記第1の軸方向に沿って並べた通りと、前記第2の軸方向に沿って並べた通りとが交わる地点に、各々の通りに設定された前記項目に該当するコンテンツを配置すること、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、前記通りに沿った建物として配置されること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、設定される項目ごとに予め登録されている前記街の外観を示す画像情報をもとに、前記項目設定手段が設定した項目に対応した外観で前記3次元仮想空間における街を表示させること、
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項9】
項目設定手段、レイアウト生成手段、コンテンツ選択手段、コンテンツ配置手段、マッピング手段、及び表示制御手段を備える表示処理装置の表示処理方法であって、
前記項目設定手段が、3次元仮想空間における第1及び第2の軸方向に沿って並べる通りごとに、コンテンツを分類する項目を設定するステップと、
前記レイアウト生成手段が、項目が設定された前記通りを前記第1及び第2の軸方向に沿って並べた、前記3次元仮想空間における街のレイアウトを生成するステップと、
前記コンテンツ選択手段が、コンテンツごとのメタデータをもとに、設定された前記項目に該当するコンテンツを選択するステップと、
前記コンテンツ配置手段が、前記項目が設定された前記通りに沿って、選択された前記コンテンツを配置すると、
前記マッピング手段が、生成された前記レイアウトに従って前記コンテンツが配置された通りを前記3次元仮想空間にマッピングして、前記3次元仮想空間における街を生成するステップと、
前記表示制御手段が、ユーザの操作を受け付ける操作部で受け付けた操作に応じて、生成された前記3次元仮想空間における街を表示させるステップと、
を含むことを特徴とする表示処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−113630(P2012−113630A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263881(P2010−263881)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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