説明

表示制御装置、電子カメラ、及び表示制御方法

【課題】撮像画像の焦点状態の確認を使い勝手よく行うことができる表示制御装置、電子カメラ、表示制御方法を提供する。
【解決手段】デジタルカメラで被写体を撮像する撮像段階において、モニタの画面に撮像画像の印刷サイズを設定可能とする選択画面を表示させる。そして、その選択画面を使用して設定された印刷サイズに応じて撮像画像の一部領域を拡大させた拡大画像をモニタの画面上に全画面表示させる。例えば、撮像画像の印刷サイズが相対的に小さい場合には印刷サイズが相対的に大きい場合の拡大倍率よりも小さい拡大倍率で撮像画像の一部を拡大させた拡大画像を生成する。そのため、拡大画像が不必要に大きく拡大表示されたり、拡大画像では焦点状態が良好と判断できても実際に印刷した場合には焦点状態が良好でない撮像画像が印刷されたりする不具合が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像の一部が拡大された拡大画像を画面上に表示させる表示制御装置、そのような表示制御装置を備える電子カメラ、及び表示制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、デジタルスチルカメラなどの電子カメラでは、背面側に設けられた液晶の画面に撮像画像を表示可能になっている。そして、その撮像画像における焦点状態を確認する場合には、その撮像画像の一部(例えば、合焦位置を中心とする一定領域)を画像処理により拡大して生成した拡大画像を画面全体に拡大表示するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−208717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、撮像画像の印刷サイズは様々であり、その印刷時には印刷サイズに対応した撮像画像毎の拡大倍率により撮像画像全体が拡大されて用紙上に印刷される。その一方、撮像画像の焦点状態を確認するための拡大画像は、撮像画像毎の印刷サイズに関係なく、その撮像画像の一部を予め定めた一律の拡大倍率で拡大していた。そのため、撮像画像の用紙への印刷時における拡大倍率と、撮像画像における焦点状態を確認する際の一部領域の拡大画像の拡大倍率とが大きく乖離することがあった。したがって、このように拡大倍率を一律に適用する表示制御に基づき生成された拡大画像により、撮像画像の焦点状態を確認することは、ユーザにとって使い勝手が良好であるとは言い難かった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像画像の焦点状態の確認を使い勝手よく行うことができる表示制御装置、電子カメラ、表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の表示制御装置は、撮像手段が撮像した撮像画像を表示可能な画面を有する表示手段と、該表示手段の前記画面上に前記撮像画像の一部を該撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大させた拡大画像を表示させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の表示制御装置において、前記制御手段は、前記撮像画像の印刷サイズが相対的に小さい場合には、前記撮像画像の印刷サイズが相対的に大きい場合の拡大倍率よりも小さい拡大倍率で前記撮像画像の一部を拡大させた拡大画像を前記画面上に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の表示制御装置において、前記制御手段は、前記撮像画像における合焦位置又は画像内中央位置の部分を拡大させた拡大画像を前記画面上に表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の表示制御装置において、前記撮像画像毎の印刷サイズ情報を設定可能とする印刷サイズ情報設定手段を更に備えたことを特徴とする。
一方、本発明の電子カメラは、上記構成の表示制御装置を備えたことを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の表示制御方法は、撮像手段が撮像した撮像画像の一部を拡大した拡大画像を表示手段の画面上に表示する際に、前記撮像画像の一部を該撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大させた拡大画像を表示させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮像画像の焦点状態の確認を使い勝手よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】デジタルカメラの背面図。
【図2】デジタルカメラの内部構成を示すブロック図。
【図3】撮像段階制御処理ルーチンのフローチャート。
【図4】拡大処理計算ルーチンのフローチャート。
【図5】モニタの画面サイズと撮像画像の印刷サイズとの対比図。
【図6】印刷サイズの相違と拡大対象領域の大きさの相違を説明する対比図。
【図7】再生表示制御処理ルーチンのフローチャート。
【図8】トリミング制御処理ルーチンのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を電子カメラの一種であるデジタルスチルカメラ(以下、「カメラ」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1は本実施形態のカメラ11の背面図であり、同図に示すようにカメラ11は略直方体形状をなすカメラ本体12を有している。カメラ本体12の上面右端部寄り部分には、このカメラ11で被写体を撮像する際に撮像者により押し下げ操作されるレリーズボタン13が設けられている。また、カメラ本体12の上面においてレリーズボタン13の左側には、カメラ11を電源オン状態とする際に撮像者により押し下げ操作される電源ボタン14が設けられている。
【0014】
また、カメラ本体12の後面側には、表示手段としての液晶表示モニタ(以下、「モニタ」と略す。)15における画素数が横640×縦480の矩形状の画面15aがカメラ本体12の後面側における右端側寄り部分を除く略全域に亘るように設けられている。なお、図1に示す画面15aの表示内容は撮像画像の印刷サイズを選択して設定する場合の表示内容であり、L版からHP版までの5種類のサイズ項目が選択識別子となるカーソル16と共に表示されている。そして、このモニタ15の画面15aよりも右側の領域にはカメラ11のユーザにより操作される複数種類のボタンが設けられている。
【0015】
まず、モニタ15の画面15aよりも右側の領域において上方寄りの位置には、ズームボタン17が設けられ、ズームボタン17よりも下方となる位置には、モードボタン18、切り替えボタン19、セレクトボタン20、決定ボタン21、メニューボタン22及び削除ボタン23が設けられている。ズームボタン17は、主として被写体を広角又は望遠で撮像するときに押圧操作されるボタンであり、広角で撮像する場合にはその左端側部位Wが押圧操作され、望遠で撮像する場合にはその右端側部位Tが押圧操作される。そして、本実施形態の場合、モニタ15の画面15a上に撮像画像が表示されている状態でズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作された場合には、撮像画像の一部(例えば、合焦位置(焦点位置ともいう)を中心とする一定領域)をデジタルズームの画像処理により拡大した拡大画像がモニタ15の画面15a全体に拡大表示されるようになっている。
【0016】
また、モードボタン18は、カメラ11のモード(撮像モードや再生表示モード等)を選択するときに使用するモード選択画面をモニタ15の画面15a上に表示させる場合に押圧操作される。また、切り替えボタン19は、主としてカメラ11のモード状態を撮像モードと再生表示モードとの間で切り替える場合に押圧操作される。そして、本実施形態の場合、モニタ15の画面15a上に撮像画像の一部を拡大した拡大画像が拡大表示されている状態で、切り替えボタン19が押圧操作された場合には、撮像画像の印刷サイズを選択するための選択画面がモニタ15の画面15a上に表示されるようになっている。
【0017】
また、セレクトボタン20は、モニタ15の画面15a上に複数の選択項目が表示されている場合に選択識別子であるカーソル16を移動させて所望する項目を選択対象として指定するときに押圧操作される。また、決定ボタン21は、モニタ15の画面15a上でカーソル16により指定されている項目を選択すると意思決定するときに押圧操作される。また、メニューボタン22は、カメラ11の機能設定をする場合等に使用するメニュー画面をモニタ15の画面15a上に表示させるときに押圧操作される。また、削除ボタン23は、モニタ15の画面15aに表示されている撮像画像を削除するときに押圧操作される。
【0018】
次に、カメラ11の内部構成を図2のブロック図に基づき説明する。
図2に示すように、カメラ11は、その鏡筒24内にフォーカスレンズ、ズームレンズ及び絞り等からなるレンズ部25(図2では図面の簡略化のため1つのレンズのみ図示)を有すると共に、そのレンズ部25を通過した被写体光をレンズ部25の像空間側において結像させて撮像する撮像手段としての撮像素子26をカメラ本体12内に有している。レンズ部25の各レンズは、それぞれが光軸方向に移動可能とされており、フォーカスレンズは撮像素子26上に焦点を合わせる(合焦する)場合に使用され、ズームレンズは焦点距離を変更する光学ズームで被写体を望遠撮像する場合に使用される。なお、絞りは撮像素子26に入射する光量を調整するために使用される。
【0019】
撮像素子26は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなり、その撮像面に結像した被写体像に対応した信号電荷を蓄積し、その蓄積した信号電荷を画素信号と呼ばれるアナログ信号として出力する。撮像素子26の出力側にはA/D変換回路27と信号処理回路28が直列に接続され、撮像素子26から出力されたアナログ信号からなる画素信号は、A/D変換回路27においてデジタル信号に変換された後、信号処理回路28に入力されて各種の画像処理(補正処理や圧縮処理等)が施されるようになっている。
【0020】
また、カメラ11のカメラ本体12内には、不図示のROMに記憶された所定制御プログラムに基づきカメラ11における各種動作を統括的に制御する制御手段としてのMPU(Micro Processing Unit)29が設けられている。そして、このMPU29に対して、既述した各種のボタン13,14,17〜23及びモニタ15が接続され、モニタ15上の表示内容は各ボタン13,14,17〜23の押圧操作内容に従ってMPU29により制御されるようになっている。
【0021】
また、図2に示すように、このMPU29からは信号処理回路28に対して画像処理のための各種の制御信号が入力可能とされている。すなわち、信号処理回路28は、デジタル化された画素信号に対してMPU29から入力された制御信号に基づき各種の画像処理(例えば、デジタルズームによる拡大画像を生成するための画像間引き処理等)を施して所定の画像信号を生成する。そして、そのように生成された画像信号はMPU29が内蔵するバッファメモリ(図示略)に一時記憶され、さらに不図示のカードスロットを介してカメラ11に着脱可能に装着されたSDカード等のカード型記憶媒体からなる画像メモリ30に所定のフォーマット態様で記録されるようになっている。
【0022】
次に、本実施形態のカメラ11のMPU29が撮像段階において実行する撮像段階制御処理ルーチンの概要を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
さて、MPU29は、カメラ11が電源ON状態である場合において、モードボタン18が押圧操作されると、モニタ15の画面15a上にモード選択画面を表示させる。そして、セレクトボタン20及び決定ボタン21の押圧操作によりカメラ11のモード状態が撮像モードに設定されると、図3の撮像段階制御処理ルーチンを開始する。
【0023】
そして、その撮像段階制御処理ルーチンが開始すると、まず、ステップS1において、MPU29は、ROMから印刷サイズの選択画面を表示するための画像情報を読み出し、図1に示すように、モニタ15の画面15a上に印刷サイズの選択画面を表示させる。なお、モニタ15の画面15a上には選択識別子となるカーソル16がセレクトボタン20の押圧操作内容に従い移動自在に表示される。すなわち、カーソル16を移動させる方向にセレクトボタン20が押圧操作されると、MPU29は、そのセレクトボタン20の押圧操作内容に従ってモニタ15の画面15a上でカーソル16の表示位置が移動するようにモニタ15の表示内容を制御する。
【0024】
そして、次のステップS2において、MPU29は、決定ボタン21が押圧操作されたときにカーソル16が指し示しているサイズ項目の印刷サイズを撮像画像の印刷サイズを規定する印刷サイズ情報としてMPU29が備えるRAM(図示略)に一時記憶させる。この点で、MPU29は、撮像画像毎の印刷サイズ情報を設定可能とする印刷サイズ情報設定手段として機能する。例えば、図1に示す状態において、決定ボタン21が押圧操作された場合には、2L版が撮像画像の印刷サイズとしてRAMに一時記憶されることになる。そして、ステップS2での印刷サイズの設定が終了すると、MPU29は、その処理を次のステップS3に移行する。
【0025】
すると、次のステップS3において、MPU29は、撮像素子26の結像面に結像した被写体像と対応した画像をレリーズボタン13の全押し操作に伴って信号処理回路28で画像処理させた後、撮像画像の画像情報としてRAMに一時記憶させる。なお、その場合には撮像画像における被写体の合焦位置の位置情報も撮像画像のヘッダ部に記録される。そして、ステップS3での撮像処理の終了後、切り替えボタン19が押圧操作されると、MPU29は、その処理を次のステップS4に移行する。
【0026】
すると、次のステップS4において、MPU29は、RAMに一時記憶させた撮像画像の画像情報を読み出し、その画像情報と対応した撮像画像を再生して、モニタ15の画面15a上に全画面表示させる。そして、次のステップS5において、MPU29は、モニタ15の画面15a上に全画面表示されている撮像画像における焦点状態の確認をするために、その撮像画像の一部をモニタ15の画面15a上に拡大表示させるか否かを判定する。具体的には、ズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作されたか否かに基づき、MPU29は撮像画像の一部を拡大した拡大画像を生成するか否かを判定する。そして、MPU29はズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作された(ステップS5=Yes)と判定した場合、その処理を次のステップS6に移行する。
【0027】
そして、次のステップS6において、MPU29は、モニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像の焦点状態を確認する際に表示する拡大画像を生成するために必要な拡大処理計算を実行する。具体的には、図4に示す拡大処理計算ルーチンのステップS61〜ステップS64の各処理をMPU29は実行する。
【0028】
まず、ステップS61において、MPU29は、その時点でモニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像について設定されている印刷サイズの情報を取得する。すなわち、RAMに一時記憶されている撮像画像のヘッダ部には、その撮像画像の印刷サイズが記録されているため、このヘッダ部の記録情報を読み出すことによりMPU29はモニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像の印刷サイズの情報を取得する。そして、このステップS61の処理が終了すると、MPU29は、次に、ステップS62の画像間引き処理を実行する。
【0029】
なお、ステップS62の画像間引き処理とは、撮像画像の一部を撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大した拡大画像にしてモニタ15の画面15a上に全画面表示するために、その画素数を拡大画像の拡大倍率に応じて間引く画像処理のことをいう。また、本実施形態の場合、この画像間引き処理は、撮像画像における焦点合わせがされた位置である合焦位置を中心とする一定の矩形領域を拡大対象領域として実行される。そして、本実施形態では、図1に示すように、撮像画像はL版からHP版まで5種類の印刷サイズに設定可能であるため、MPU29はL版からHP版までの各種の印刷サイズ毎に個別対応した画素数の間引き処理を選択的に実行することになる。
【0030】
また、MPU29は、ステップS62の画像間引き処理を行う場合、ステップS63のフォーカス評価値演算を平行処理する。ここで、フォーカス評価値演算とは、画素数が横640×縦480のVGA(Video Graphics Array)サイズの画面15aでの表示解像度を演算することをいう。そして、これらのステップS62とステップS63の平行処理が終了すると、MPU29は、その処理を次のステップS64に移行する。
【0031】
そして、次のステップS64において、MPU29は、ステップS62での画像間引き処理の計算結果(印刷サイズに応じた拡大画像における画素数の間引き量)と、ステップS63でのフォーカス評価値演算の計算結果(フォーカス評価値)とをRAMに記録した後、その処理を図3に示す撮像段階制御処理ルーチンのステップS7に移行する。
【0032】
すると、次のステップS7において、MPU29は、その撮像画像における合焦位置Fを中心とする矩形の拡大対象領域を先のステップS64でRAMに記録した間引き量等を反映した拡大倍率による拡大画像の画像信号を信号処理回路28において生成させる。すなわち、撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率による拡大画像の画像信号を生成させ、かかる画像信号に対応した矩形の拡大画像をモニタ15の画面15a上に焦点状態の確認のために全画面表示させる。この点で、本実施形態では、かかる制御手段として機能するMPU29と、表示手段として機能するモニタ15とにより、撮像画像の一部を拡大した拡大画像を画面上に表示させる表示制御装置が構成されており、このようなMPU29とモニタ15とをカメラ本体12内に有するカメラ11は、上記の表示制御装置を備えているといえる。
【0033】
そして、ステップS7での拡大表示処理が終了すると、MPU29は、その処理を次のステップS8に移行する。なお、先のステップS5において、MPU29が、ズームボタン17の右端側部位Tの押圧操作がないことを根拠に、撮像画像の一部をモニタ15の画面15a上に拡大表示させない(ステップS5=No)と判定した場合は、ステップS6とステップS7を経由することなく、その処理がステップS8に直接移行される。
【0034】
そして、ステップS8において、MPU29は、決定ボタン21が押圧操作されたか否かを判定する。そして、決定ボタン21が押圧操作された(ステップS8=Yes)との判定の場合、MPU29は、次のステップS9において、その時点でモニタ15の画面15a上に全画面表示されている拡大画像の元画像である撮像画像の画像情報及び印刷サイズ情報を印刷枚数などの印刷指定情報と共に画像メモリ30に記憶させる。なお、この場合、印刷指定情報は、DPOF(Digital Print Order Format)形式で記録される。そして、ステップS9の処理が終了すると、MPU29は、撮像段階制御処理ルーチンを終了する。
【0035】
一方、先のステップS8において、決定ボタン21は押圧操作されない(ステップS8=No)との判定の場合、MPU29は、その処理をステップS10に移行し、撮像画像の印刷サイズを再設定するか否かを判定する。具体的には、切り替えボタン19が押圧操作されたか否かに基づき、MPU29は、印刷サイズの再設定を行うか否かを判定する。そして、ステップS10において、切り替えボタン19は押圧操作されない(ステップS10=No)との判定の場合、MPU29は、撮像段階制御処理ルーチンを終了させる。その一方、ステップS10において、切り替えボタン19は押圧操作された(ステップS10=Yes)との判定の場合、MPU29は、その処理を次のステップS11に移行する。
【0036】
すると、次のステップS11において、MPU29は、ステップS1の場合と同様に、印刷サイズの選択画面をモニタ15の画面15a上に表示させる。そして、次のステップS12において、MPU29は、決定ボタン21が押圧操作されたときにカーソル16が指し示しているサイズ項目の印刷サイズを撮像画像の印刷サイズを規定する印刷サイズ情報としてMPU29が備えるRAM(図示略)に再設定のために書き換え記憶させる。そして、ステップS12での印刷サイズの再設定が終了すると、MPU29は、その処理をステップS6に移行し、再び、このステップS6以降の各処理を実行する。
【0037】
そこで次に、以上のように構成された本実施形態のカメラ11の作用について、特に、カメラ11による被写体の撮像段階で撮像画像の焦点状態を確認する際の表示制御方法に着目して以下説明する。
【0038】
さて、カメラ11のモードが撮像モードに設定されると、モニタ15の画面15aには図1に示すように印刷サイズの選択画面が表示される。そのため、ユーザは、セレクトボタン20の操作により選択画面内でカーソル16を移動させると共に、決定ボタン21を押圧操作することにより、撮像画像の印刷サイズを設定することが可能となる。そして、撮像画像の印刷サイズを設定した後において、切り替えボタン19が押圧操作されると、モニタ15の画面15aには撮像直後の撮像画像が表示される。
【0039】
そのため、このモニタ15の画面15aに表示された撮像画像によりユーザは撮像画像の画像内容を確認することが可能とされる。そして、その撮像画像を印刷する場合には、撮像画像毎に設定された印刷サイズの用紙に対して、その印刷サイズに応じた拡大倍率で撮像画像全体が拡大されて印刷される。
【0040】
ちなみに、本実施形態のモニタ15は、その画面15aの画素数が横640×縦480の3型VGAであり、その画面15aのサイズを実際に撮像画像が印刷される各種の用紙のサイズと対比すると、図5に示すような大きさ関係になる。すなわち、図5にVGAの符号で示す本実施形態のモニタ15の画面15aは、その大きさが60mm(XVGA)×45mm(YVGA)=2700mmであり、L版からHP版までの各用紙(図5にはL版から6P版までの3種類の用紙を図示)の印刷面よりも面積は相対的に小さい。
【0041】
これに対し、印刷サイズがL版の用紙は、その大きさが127mm(XL)×90mm(YL)=11430mmであり、モニタ15の画面15aのVGAサイズ(2700mm)の約4.23倍の大きさとなる。そのため、印刷サイズがL版に設定されている場合、モニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像は約4.23倍の拡大倍率で撮像画像全体が拡大されてL版の用紙上に印刷される。
【0042】
また、印刷サイズが2L版の用紙は、その大きさが180mm(X2L)×127mm(Y2L)=22860mmであり、モニタ15の画面15aのVGAサイズ(2700mm)の約8.46倍の大きさとなる。そのため、印刷サイズが2L版に設定されている場合、モニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像は約8.46倍の拡大倍率で撮像画像全体が拡大されて2L版の用紙上に印刷される。
【0043】
また、印刷サイズが6P版の用紙は、その大きさが254mm(X6P)×203mm(Y6P)=51562mmであり、モニタ15の画面15aのVGAサイズ(2700mm)の約19.10倍の大きさとなる。そのため、印刷サイズが6P版に設定されている場合、モニタ15の画面15a上に表示されている撮像画像は約19.10倍の拡大倍率で撮像画像全体が拡大されて6P版の用紙上に印刷される。
【0044】
以上のように、同じ撮像画像であっても、用紙に対する印刷時の拡大倍率は印刷サイズの大きさに対応した異なる拡大倍率が適用され、印刷サイズが大きい場合ほど大きな拡大倍率で撮像画像全体が拡大される。そのため、その撮像画像の一部である合焦位置を中心とする一定の矩形領域についても、その撮像画像の印刷サイズに対応した拡大倍率で同様に拡大されることになり、印刷サイズが大きい場合ほど大きく拡大される。
【0045】
その一方、モニタ15の画面15a上に全画面表示された撮像画像における焦点状態を確認したい場合には、ズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作される。すると、図6に示すように、撮像画像における合焦位置Fを中心とする一定の矩形領域からなる拡大対象領域ΔL,Δ6Pを撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大してなる拡大画像がモニタ15の画面15a上に全画面表示される。
【0046】
そして、この場合は、撮像画像の印刷サイズが異なっていても、その拡大画像が全画面表示されるモニタ15の画面15aのVGAサイズ(2700mm)は一律の大きさであるため、図6に示すように、撮像画像の印刷サイズが異なる場合には、元画像となる撮像画像における拡大対象領域ΔL,Δ6Pの占有面積も異なることになる。具体的には、撮像画像の印刷サイズがL版である場合の拡大対象領域ΔLは、撮像画像の印刷サイズが6P版である場合の拡大対象領域Δ6Pよりも、元画像となる撮像画像における占有面積が大きなものとなる。
【0047】
そのため、本実施形態では、撮像画像の印刷サイズが最小のL版である場合の拡大対象領域ΔLをモニタ15の画面15a上に全画面表示する際には、撮像画像の印刷サイズがL版よりも大きな6P版である場合の拡大対象領域Δ6Pをモニタ15の画面15a上に全画面表示する場合の拡大倍率よりも小さな拡大倍率で拡大した拡大画像が生成される。すなわち、撮像画像の印刷サイズが相対的に小さい場合には、撮像画像の印刷サイズが相対的に大きい場合の拡大倍率よりも小さい拡大倍率で撮像画像の一部(合焦位置Fを中心とする一定の矩形領域からなる拡大対象領域)を拡大させた拡大画像がモニタ15の画面15a上に全画面表示される。
【0048】
したがって、撮像画像の印刷サイズがL版などの小さなサイズに設定されたことにより印刷時における撮像画像の拡大倍率が小さい場合には、その撮像画像における焦点状態を確認するために撮像画像の一部の領域を拡大画像にして拡大表示させる場合の拡大倍率も小さなものとされる。そのため、その拡大画像は撮像画像の全体構図との比較がし難くなるほど不必要に大きく拡大されることがない。
【0049】
その一方、撮像画像の印刷サイズが6P版などの大きなサイズに設定されたことにより印刷時における撮像画像の拡大倍率が大きい場合には、その撮像画像における焦点状態を確認するために撮像画像の一部の領域を拡大画像にして拡大表示させる場合の拡大倍率も大きなものとされる。そのため、その拡大画像において焦点状態が良好と判断できた場合は、焦点状態が良好な撮像画像を用紙上に大きく印刷することが可能となる。
【0050】
そして、このようにモニタ15の画面15a上に拡大表示された拡大画像によって焦点状態を確認された撮像画像については、その焦点状態が良好でないと判別されると、削除ボタン23が押圧操作されることにより、その画像情報がRAMから削除される。したがって、本実施形態の場合、焦点状態が良好でない撮像画像が画像メモリ30に蓄積されてしまうことが抑制される。
【0051】
また、本実施形態のカメラ11では、被写体を撮像する撮像段階とは別のときにモードボタン18や切り替えボタン19等の操作に基づきモード状態が再生表示モードにされた場合には、MPU29が図7に示す再生表示制御処理ルーチンを実行することになる。
【0052】
すなわち、カメラ11が再生表示モードになると、MPU29は、ステップS21において、画像メモリ30に記憶されている画像情報を読み出し、その読み出した画像情報と対応した撮像画像をモニタ15の画面15a上に表示させる。なお、読み出した撮像画像が複数ある場合は、画面表示の切り替えにより一枚ずつ表示したり、一定枚数の撮像画像がサムネイル表示されたりする。そして、サムネイル表示の場合は、セレクトボタン20と決定ボタン21の操作により全画面表示される一枚の撮像画像が選択決定される。
【0053】
そして、ステップS22において、MPU29は、図3の撮像段階制御処理ルーチンにおけるステップS5の場合と同様に、モニタ15の画面15a上に全画面表示された撮像画像における焦点状態の確認をするために、その撮像画像の一部をモニタ15の画面15a上に拡大表示させるか否かを判定する。具体的には、ズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作されたか否かに基づき、MPU29は撮像画像の一部を拡大した拡大画像を生成するか否かを判定する。そして、MPU29はズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作された(ステップS22=Yes)と判定した場合、その処理を以降のステップS23及びステップS24へと順次に移行し、撮像段階制御処理ルーチンにおけるステップS6の場合と同様の拡大処理計算及びステップS7の場合と同様の拡大表示の各処理を実行する。
【0054】
そして、MPU29は、ステップS24の拡大表示の処理を終了すると、その処理を次のステップS25に移行する。なお、先のステップS22において、MPU29が、ズームボタン17の右端側部位Tの押圧操作がないことを根拠に、撮像画像の一部をモニタ15の画面15a上に拡大表示させない(ステップS22=No)と判定した場合は、ステップS23とステップS24を経由することなく、その処理がステップS25に直接移行される。
【0055】
そして、ステップS25において、MPU29は、本再生表示制御処理ルーチンを終了するか否かを判定する。具体的には、再生表示モードにあるときに切り替えボタン19が押されたか否かにより再生表示制御処理ルーチンを終了するか否かを判定する。そして、所定時間(例えば3秒程度)が経過した時点で切り替えボタン19は押されない(ステップS=No)と判定した場合、MPU29は、その処理を再びステップS21に戻し、元画像となる撮像画像をモニタ15の画面15aに全画面表示し、以降の各処理を繰り返し実行する。その一方、切り替えボタン19は押された(ステップS=Yes)と判定した場合、MPU29は、再生表示制御処理ルーチンを終了する。
【0056】
したがって、本実施形態では、撮像モードの場合だけに限らず、再生表示モードにおいても、画像メモリ30に蓄積されている撮像画像を読み出し、その撮像画像における合焦位置を中心とする矩形領域を拡大させた拡大画像をモニタ15の画面15a上に拡大表示することにより、撮像画像の焦点状態を確認することがユーザには可能とされる。
【0057】
さらに、本実施形態のカメラ11では、モニタ15の画面15aに撮像画像の焦点状態確認用の拡大画像が拡大表示されている場合に、メニューボタン22、セレクトボタン20及び決定ボタン21の操作に基づきトリミング項目が選択決定された場合には、MPU29が図8に示すトリミング制御処理ルーチンを実行することになる。
【0058】
すなわち、カメラ11がトリミング可能な編集状態になると、MPU29は、その時点で画面15aに拡大表示されている拡大画像の元画像となる撮像画像の印刷サイズの情報を画像メモリ30から読み出す。そして、次のステップS32において、MPU29は、読み出した撮像画像の印刷サイズがL版(すなわち、撮像画像の印刷サイズとして予定する最小の印刷サイズ)よりも大きいか否かを判定する。
【0059】
そして、読み出した撮像画像の印刷サイズがL版よりも大きい(ステップS32=Yes)と判定した場合、MPU29は、その処理を次のステップS33に移行する。そして、ステップS33において、MPU29は、モニタ15の画面15aにトリミング枠の選択画面を表示させる。この場合、選択画面には、読み出した撮像画像の印刷サイズよりは小さく且つ予定する最小の印刷サイズ以上の大きさの矩形のトリミング枠がカーソル表示等と共に選択可能な態様で表示される。例えば、読み出した撮像画像の印刷サイズが6P版である場合は、その6P版よりも小さく且つ最小の印刷サイズであるL版以上の大きさのトリミング枠として、2L版とL版の2種類のトリミング枠が選択対象として選択画面に表示される。
【0060】
そして、このステップS33の選択画面において、セレクトボタン20及び決定ボタン21の操作により何れか一つのトリミング枠が選択されると、MPU29は、その処理を次のステップS34に移行し、モニタ15の画面15a上において選択されたトリミング枠の枠画像と拡大画像とを重畳表示させる。この場合、トリミング枠の枠画像はセレクトボタン20の操作に基づき画面15a内で所望するトリミング位置に移動可能とされる。なお、先のステップS32において読み出した撮像画像の印刷サイズはL版よりも大きくない(ステップS32=No)と判定した場合、MPU29は、ステップS33を経由することなく、その処理をステップS34に直接移行する。
【0061】
そして次に、MPU29は、ステップS35において、トリミングする領域が決定されたか否かを判定する。具体的には、決定ボタン21が押圧操作されたか否かに基づき決定されたか否かを判定する。そして、まだ決定されていない(ステップS35=No)との判定の場合は、決定されるまで本ステップS35の処理を周期的に繰り返す。その一方、トリミングする領域が決定された(ステップS35=Yes)と判定した場合、MPU29は、その処理を以降のステップS36及びステップS37へと順次に移行し、撮像段階制御処理ルーチンにおけるステップS6の場合と同様の拡大処理計算及びステップS7の場合と同様の拡大表示の各処理を実行する。
【0062】
そして、MPU29は、ステップS37における拡大表示の処理を終了すると、その処理を次のステップS38に移行し、決定ボタン21が押圧操作されたか否かを判定する。そして、決定ボタン21が押圧操作された(ステップS38=Yes)との判定の場合、MPU29は、次のステップS39において、その時点でモニタ15の画面15a上にて拡大画像に重畳表示されているトリミング枠により区画されたトリミング領域の画像情報を印刷サイズ情報及び印刷枚数などの印刷指定情報と共にDPOF形式で画像メモリ30に記憶させる。そして、このステップS39の処理が終了すると、MPU29は、トリミング制御処理ルーチンを終了する。
【0063】
一方、先のステップS38において、決定ボタン21は押圧操作されない(ステップS38=No)との判定の場合、MPU29は、その処理をステップS40に移行し、トリミング枠を再選択するか否かを判定する。本実施形態の場合は、その時点でズームボタン17の右端側部位Tが押圧操作されたか否かに基づき、MPU29は、トリミング枠の再選択を行うか否かを判定する。そして、ステップS40において、ズームボタン17の右端側部位Tは押圧操作されない(ステップS40=No)との判定の場合、MPU29は、トリミング制御処理ルーチンを終了させる。その一方、ステップS40において、ズームボタン17の右端側部位Tは押圧操作された(ステップS40=Yes)との判定の場合、MPU29は、その処理を再びステップS33に戻し、以降の各処理を繰り返し実行する。
【0064】
したがって、本実施形態では、モニタ15の画面15aに拡大表示された拡大画像から一定の領域をトリミングする場合にも、そのトリミング領域の焦点状態をトリミング領域の拡大画像により確認することが可能とされる。また、元画像となる撮像画像の印刷サイズが大きい場合には、それよりも小さなサイズの複数種類のトリミング枠を選択して所望の大きさのトリミングをすることも可能とされる。
【0065】
以上説明した本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)撮像画像の焦点状態を確認する場合には、その撮像画像の一部を当該撮像画像に設定された印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大した拡大画像をモニタ15の画面15a上に全画面表示させることにより、ユーザは焦点状態が良好であるか否かの確認作業を容易に行うことができる。そして、焦点状態が良好でない撮像画像が画像メモリ30に不必要に蓄積されることを抑制できる。
【0066】
(2)また、その際において、撮像画像の印刷サイズが例えばL版などの相対的に小さなサイズに設定されたことにより印刷時における撮像画像の拡大倍率が小さい場合には、その撮像画像における焦点状態を確認するために撮像画像の一部の領域を拡大画像にして拡大表示させる場合の拡大倍率も相対的に小さなものとされる。そのため、その拡大画像は不必要に大きく拡大されることがないので、ユーザは撮像画像の全体構図との比較をしながら拡大画像に基づき焦点状態の確認をすることができる。
【0067】
(3)その一方、撮像画像の印刷サイズが例えば6P版などの相対的に大きなサイズに設定されたことにより印刷時における撮像画像の拡大倍率が大きい場合には、その撮像画像における焦点状態を確認するために撮像画像の一部の領域を拡大画像にして拡大表示させる場合の拡大倍率も相対的に大きなものとされる。そのため、その拡大画像において焦点状態が良好と判断できた場合は、確実に焦点状態が良好な撮像画像を用紙上に大きく印刷することができる。
【0068】
(4)被写体を撮像する撮像段階において撮像画像の印刷サイズをモニタ15の画面15aに表示された選択画面を使用して容易に設定することができるので、撮像直後に撮像画像の一部を焦点状態が使い勝手よく確認できる拡大画像に拡大表示することができる。
【0069】
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、撮像画像の印刷サイズを設定する際に使用する選択画面は、撮像段階制御処理ルーチンのステップS6で拡大画像のための拡大処理計算が実行される前ならば、実施形態におけるステップS1の段階に限定されず、例えば、ステップS5とステップS6の間でモニタ15の画面15aに表示されるようにしてもよい。
【0070】
・上記実施形態において、撮像画像の一部を拡大画像に拡大する際の拡大対象領域は、合焦位置Fを中心とする矩形領域に限定されず、元画像となる撮像画像の画像内中央位置であってもよい。
【0071】
・上記実施形態において、撮像画像の印刷サイズは、L版からHP版の5種類の大きさに限定されず、5種類以外の複数の印刷サイズに設定可能であってもよい。
・上記実施形態において、カメラ11のMPU29を例えばUSB回線等により高精細テレビ等の大型の表示装置に画像情報及び制御情報を通信可能に接続し、カメラ11から表示装置に送信した撮像画像の画像情報に基づき表示装置が有する大きな画面上において撮像画像及びその一部の拡大画像を表示させるようにしてもよい。この場合は、表示装置が表示手段となり、カメラ11のMPU(制御手段)29と共に、表示制御装置を構成することになる。
【0072】
・上記実施形態において、カメラ11に着脱自在とされたSDカード等からなる画像メモリ30をカメラ11から取り出すと共に、高精細テレビ等の表示装置に情報通信可能に接続された制御装置が有するカードスロットに装着し、その制御装置の制御により表示装置の画面上に撮像画像及びその一部の拡大画像を表示させるようにしてもよい。この場合は、表示装置が表示手段となり、カードスロットを有する制御装置(制御手段)と共に、表示制御装置を構成することになる。
【符号の説明】
【0073】
11…デジタルカメラ(電子カメラ)、15…表示制御装置を構成する表示手段としてのモニタ、15a…画面、26…撮像手段としての撮像素子、29…表示制御装置を構成する制御手段及び印刷サイズ情報設定手段としてのMPU、F…合焦位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段が撮像した撮像画像を表示可能な画面を有する表示手段と、
該表示手段の前記画面上に前記撮像画像の一部を該撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大させた拡大画像を表示させる制御手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置において、
前記制御手段は、前記撮像画像の印刷サイズが相対的に小さい場合には、前記撮像画像の印刷サイズが相対的に大きい場合の拡大倍率よりも小さい拡大倍率で前記撮像画像の一部を拡大させた拡大画像を前記画面上に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の表示制御装置において、
前記制御手段は、前記撮像画像における合焦位置又は画像内中央位置の部分を拡大させた拡大画像を前記画面上に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記撮像画像毎の印刷サイズ情報を設定可能とする印刷サイズ情報設定手段を更に備えたことを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の表示制御装置を備えたことを特徴とする電子カメラ。
【請求項6】
撮像手段が撮像した撮像画像の一部を拡大した拡大画像を表示手段の画面上に表示する際に、前記撮像画像の一部を該撮像画像の印刷サイズに応じた拡大倍率で拡大させた拡大画像を表示させるようにしたことを特徴とする表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−183337(P2010−183337A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−24817(P2009−24817)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】