説明

表示器

【課題】PLCの動作開始前に用意した操作入力内容を命令出力する動作プログラムを追加変更することなく、操作内容の入力の自動化を図る表示器を提供する。
【解決手段】表示器は、所定の操作入力内容に対する実行結果を表示する表示器であって、表示画面に対する前記操作入力内容を含む予約情報を設定する予約情報設定部と、前記予約情報設定部により設定された前記予約情報を記憶する外部記憶装置と通信し、当該記憶されている前記予約情報を取得する予約情報取得部と、前記予約情報取得部により取得された前記予約情報に対応する操作入力内容を実行する予約情報処理部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面への操作入力内容を、所定条件を満たす場合に自動的に実行する表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プログラマブルロジックコントローラ(以下、単に「PLC」という)等では、当該コントローラの動作状態の監視又は動作の指示を外部から入力するためにプログラマブル表示器(以下、単に「表示器」という)が使用されている。特に、生産ラインの制御等に使用されるPLC等では、当該PLCそのものに動作状態を表示するためのデバイスが無く、前述した表示器を使用することにより当該動作状態を監視及び確認することができる。
【0003】
この種の表示器として、表示デバイス及び操作入力デバイスを有する表示部の他に、オペレーションシステムプログラムを保存したシステムメモリ、当該オペレーションシステムプログラムに基づいてシステム全体を制御する制御部、外部機器と接続され、その外部機器との間でデータを送受信する通信部、表示部の表示画面の設定情報を記憶する設定記憶メモリ等を備えたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
表示部の表示画面には、設定情報に基づいて、外部接続機器の操作用の操作ボタン又は操作スイッチ等の操作部材、各種表示用の文字又は画像等の表示シンボル等が表示される。表示画面の操作部材等の表示領域がタッチされることにより、表示画面上の操作入力デバイス及び制御部によって操作部材に対応する操作入力信号が生成され、通信部より出力されて外部接続機器に出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−45110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示器を用いてPLCの動作状態の監視又は動作の指示を入力する例としては、(1)操作者によりPLCに対する操作入力内容を表示器の表示画面に対して手動入力する場合、(2)表示器と接続されているPLCから当該表示器への制御情報等を入力する場合、(3)表示器と接続されている外部機器から当該表示器へ接点入力する場合、及び(4)表示器とネットワーク接続されている上位ホスト機器(例:PC、サーバ装置等)からの制御情報等を入力する場合等がある。これらの入力例のうち、(1)を除き、(2)〜(4)による入力例は、自動化することができており、表示器の操作者が手動で表示画面を操作して操作入力内容を直接入力する必要はない。
【0007】
ただし、前述した入力例の自動化を図る目的で、表示器を介してPLCの動作状態の監視又は動作の指示を入力する場合には、事前に、表示器及びPLCにそれぞれ必要な動作プログラムが個別に設定される必要がある。すなわち、当該PLC及び表示器をそれぞれ動作させる前に、表示器が当該表示器への操作入力内容をPLCに命令出力するための動作プログラムが表示器に、PLCが表示器から出力されたプログラムを取得して動作するための動作プログラムがPLCにそれぞれ設定する必要がある。例えば、「表示器の表示部に表示されているスイッチをAM10時00分にONする」旨の操作入力内容の実行を表示器に行わせたいとする。この場合には、表示器には、当該スイッチに割り付けられるPLCの接点をAM10時00分にONさせる旨の操作入力内容をPLCに命令出力する動作プログラムが表示器に設定される必要がある。PLCには、当該スイッチに割り付けられるPLCの接点をAM10時00分にONする旨の動作プログラムが設定される必要がある。
【0008】
しかし、表示器への操作内容入力の自動化を図る際、PLC及び表示器が一旦動作を開始した後は、当該PLC及び表示器の動作を停止させない限り、表示器に設定される動作プログラム及びPLCに設定される動作プログラムを事後的に追加設定することはできないという不都合があった。このため、従来の方法では、PLC及び表示器が動作を開始した後は、操作者が操作内容入力を表示器に手動で入力していたため、表示器への操作内容入力の自動化を完全に図ることができなかった。従って、当該PLCの運用環境等によっては、当該PLC及び表示器の動作を停止させずに、且つ、PLC及び表示器の動作プログラムを変更することなく、表示器への操作内容の入力の自動化を図りたいというニーズは著しく高い。
【0009】
そこで、本発明は、前述従来の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、PLC及び表示器それぞれの動作開始後でも、当該PLC及び表示器の動作プログラムを変更することなく、操作入力内容の入力の自動化を図る表示器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の表示器は、所定の操作入力内容に対する実行結果を表示する表示器であって、表示画面に対する前記操作入力内容を含む予約情報を設定する予約情報設定部と、前記予約情報設定部により設定された前記予約情報を記憶する外部記憶装置と通信し、当該記憶されている前記予約情報を取得する予約情報取得部と、前記予約情報取得部により取得された前記予約情報に対応する操作入力内容を実行する予約情報処理部と、を備える。
【0011】
前述した構成によれば、予め表示器の表示画面に対する操作入力内容を含む予約情報を設定しておくことにより、表示器は、当該予約情報に従った操作入力内容を実行する。このため、操作者の表示器に対する操作入力内容の設定入力の自動化を図ることができる。
【0012】
また、本発明の表示器は、前記予約情報設定部により設定された予約情報を記憶する内部記憶部と、を更に備え、前記予約情報取得部は、前記内部記憶部に記憶される前記予約情報より、前記外部記憶装置に記憶される前記予約情報を優先して取得することを特徴とする。
【0013】
前述した構成によれば、当該表示器に差し込むことの可能なメモリーカード等に記憶された予約情報を、内部記憶部に記憶されている予約情報よりも優先して実行することができるため、当該メモリーカードに記憶された予約情報を適宜変更することにより、PLCの動作開始前に用意した操作入力内容を命令出力するPLC内の記憶されたPLC用の動作プログラムを追加変更する必要がなくなると共に、PLCの動作開始後であっても表示器にメモリーカード等に記憶された予約情報を動的に追加設定することができる。
【0014】
また、本発明の表示器は、前記予約情報に含まれる基準処理が実行されたときからの経過時間を計測するタイマー部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記タイマー部により計測された経過時間が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする。
【0015】
前述した構成によれば、仮に時計機能又は日付管理のカレンダー機能を有さない小型等の表示器においても、予め表示器の表示画面に対する操作入力内容、基準処理及び当該基準処理の終了後に当該操作入力内容を実行するための経過時間(実行条件)を含む予約情報を設定しておくことにより、表示器は、当該予約情報に従った操作入力内容を実行する。このため、操作者の表示器に対する操作入力内容の入力の自動化を図ることができる。
【0016】
また、本発明の表示器は、当該表示器の時刻を計測する時刻管理部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記時刻管理部により計測された時刻が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする。
【0017】
前述した構成によれば、時計機能を有する表示器において、予め表示器の表示画面に対する操作入力内容、当該操作入力内容が実行される所定時間(実行条件)を含む予約情報を設定しておくことにより、表示器は、当該予約情報に従った操作入力内容を実行し、操作者の表示器に対する操作入力内容の入力の自動化を図ることができる。更に、時刻単位での操作入力内容が実行されるため、毎日同時刻に行わなければならない作業等のために一日ごとの繰り返し動作を自動的に実行させることもできる。更に、予約情報の実行条件が時刻であるため、予約情報の中に基準処理を設定する必要がなくなるという効果がある。
【0018】
また、本発明の表示器は、当該表示器の日付を計測する日付管理部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記日付管理部により計測された日付が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする。
【0019】
前述した構成によれば、日付機能を有する表示器において、予め表示器の表示画面に対する操作入力内容、当該操作入力内容が実行される所定日付(実行条件)を含む予約情報を設定しておくことにより、表示器は、当該予約情報に従った操作入力内容を実行し、操作者の表示器に対する操作入力内容の入力の自動化を図ることができる。更に、日付単位での操作入力内容が実行されるため、例えば年間に数回程度のチェック業務が発生する場合において、当該チェック業務を繰り返して動作させるような自動化を図ることができる。更に、予約情報の実行条件が日付であるため、予約情報の中に基準処理を設定する必要がなくなるという効果がある。
【0020】
また、本発明の表示器は、前記予約情報処理部により実行された前記操作入力内容の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記操作入力内容が実行されたときを起点に前記タイマー部により計測された経過時間が前記操作ログ情報に含まれる再実行条件を満たす場合、前記内部記憶又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の表示器は、前記予約情報処理部により前記操作入力内容が実行された時刻若しくは日付、及び所定の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記時刻管理部により計測された時刻が前記操作ログ情報に含まれる再実行条件を満たす場合、前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の表示器は、前記予約情報処理部により前記操作入力内容が実行された時刻若しくは日付、及び所定の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記日付管理部により計測された日付が前記操作ログ情報に含まれる再実行条件を満たす場合、前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする。
【0023】
前述した構成によれば、予約情報に従って一度実行された操作入力内容を、例えば一定時間後に再現することができる。再実行条件は予め表示器の操作者によって設定されても構わないし、操作ログ管理部によって自動的に設定されても構わない。また、同一の操作ログ情報に従った操作入力内容を繰り返して実行することによって、当該操作ログ情報に対応する操作入力内容又は再実行条件等が適切であるか否か等の運転評価試験等を適切に行うことが可能である。
【0024】
また、本発明の表示器は、前記予約情報又は前記操作ログ情報に含まれる前記操作入力内容、前記実行条件又は前記再実行条件を変更する予約情報編集部と、を更に備えることを特徴とする。
【0025】
前述した構成によれば、予約情報又は操作ログ情報に含まれる操作入力内容、実行条件又は再実行条件を、操作者の意図又は実行環境等に合わせて適宜変更することができるという効果がある。
【0026】
また、本発明の表示器の予約情報取得部は、当該表示器と接続された外部端末と通信し、前記予約情報又は前記操作ログ情報に含まれる、前記操作入力内容、前記実行条件又は前記再実行条件のいずれかが変更された編集後予約情報又は編集後操作ログ情報を前記外部端末から取得し、前記予約情報処理部は、前記取得された前記編集後予約情報又は前記編集後操作ログ情報に応じて、当該編集後予約情報又は当該編集後操作ログ情報に対応する操作入力内容を実行することを特徴とする。
【0027】
前述した構成によれば、表示器と接続されている外部端末(例:PC等)の操作環境においても、予約情報又は操作ログ情報に含まれる操作入力内容、実行条件又は再実行条件を操作者又は他の担当者等の意図に合わせて効率的に変更することができる。また、予約情報又は操作ログ情報はテキストデータで編集することも可能のため、専用の画面設計ツール等が表示器又は外部端末にインストールされていない場合であっても、作業現場等で簡単に編集作業を行うことができる。
【0028】
また、本発明の表示器は、前記内部記憶部及び前記外部記憶装置にそれぞれ記憶されている前記予約情報を取得して当該予約情報の一覧を表示すると共に、当該表示された前記予約情報の選択を促す予約情報選択部と、を更に備え、前記予約情報処理部は、前記予約情報選択部により選択された1つ以上の予約情報に応じて、当該予約情報に対応する操作入力内容を実行することを特徴とする。
【0029】
前述した構成によれば、表示器又は外部記憶装置に記憶されている予約情報のうち操作者等が実行させるべきものを任意に選択することができる。更に、複数の予約情報が選択された場合には、当該予約情報の実行させるべき実行順序も選択されるため、現場等の使用シーンにおいて柔軟に操作入力内容を自動的に実行させることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の表示器によれば、PLC及び表示器それぞれの動作開始後でも、当該PLC及び表示器の動作プログラムを変更することなく、操作入力内容の入力の自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1の実施形態の表示器のハードウェア構成を示すブロック図
【図2】第1の実施形態の表示器により実行される各処理の相関関係を示すソフトウェアブロック図
【図3】予約情報の内容の一例を示す図
【図4】第1の実施形態の表示器における予約情報の設定入力を説明するフローチャート
【図5】第1の実施形態の表示器における予約情報の操作入力内容の実行の一例を説明するフローチャート
【図6】操作ログ情報の内容の一例を示す図
【図7】第1の実施形態の表示器における予約情報の操作入力内容の再実行の一例を説明するフローチャート
【図8】内部記憶部及び外部記憶部に記憶される予約情報の一覧画面の一例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の表示器1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態の表示器1は、CPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Randam Access Memory)等のメモリ3、表示部5、及びインターフェース部8が、バス9を介して接続されている。後述するように、第1の実施形態の表示器1は、インターフェース部8を介して、外部端末(例:PC等)又は外部記憶部(例:メモリーカード、ICカード等)と接続されている。
【0034】
CPU2は、表示器1の電源がONされた場合、メモリ3から表示器1を起動するためのプログラムを読み出して実行し、更にメモリ3に記憶されたオペレーティングシステムを読み出す。また、CPU2は、タッチパネル7からの入力信号又はメモリ3に記憶されたプログラムに応じて、各部の制御を行い、メモリ3に記憶されたプログラム及びデータを読み出して当該メモリ3内のRAMに展開すると共に、当該RAMから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、データの計算又は加工等の情報処理を実行する。
【0035】
メモリ3は、表示器1を起動するためのプログラムを含み、CPU2により実行される後述の各種プログラムが記憶されるROM、及び当該CPU2により実行される際のワークメモリとして使用されるRAM、更には、フラッシュメモリ、VRAM、ハードディスク等を含む記憶部である。メモリ3には、第1の実施形態の表示器1を起動するためのシステムプログラムデータが記憶されている。
【0036】
表示部5は、タッチパネル7、当該タッチパネル7を制御する表示制御部6、及び不図示のLCD(Liquid Crystal Display)とから構成されている。表示部5を構成するLCD上には、メニュー画面又はPLC等の動作状態が表示される。タッチパネル7を介して入力された操作入力内容は、表示部5上に表示されている部品等の配置座標と当該タッチパネル7上の座標とがCPU2により比較され、当該比較結果に基づいて処理される。インターフェース部8は、第1の実施形態の表示器1と接続されている外部端末(例:PC等)又は外部記憶部(例:メモリーカード、ICカード等)と通信して各種の情報の伝達を行う。
【0037】
次に、第1の実施形態の表示器1により実行される各処理の相関関係について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態の表示器1のCPU2により実行される各処理の相関関係を示すソフトウェアブロック図である。図2には、図1に示す表示器1のCPU2により実行される処理内容がブロック化され、当該ブロック化された処理内容と他の処理内容との相関関係が示されている。また、図2には、説明の便宜を図る上で、内部記憶部12、インターフェース部13、表示部20、PC40及び外部記憶部50も併せて図示されており、これらはCPU2により実行される処理単位ではないため網掛けされている。表示器1のCPU2により実行される処理内容は、図2に示すように、予約情報設定部11、基準処理実行認知部14、タイマー部15、時刻管理部16、日付管理部17、予約情報取得部18、予約情報処理部19、操作ログ管理部21、予約情報編集部22、及び予約情報選択部23を有する。
【0038】
予約情報設定部11は、第1の実施形態の表示器1を操作する操作者に予約情報の設定を促すと共に、当該操作者により設定入力された当該予約情報を内部記憶部12又は外部記憶部50に記憶する。ここで、予約情報及び当該予約情報の設定入力の手順について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、予約情報の内容の一例を示す図面である。図4は、第1の実施形態の表示器1における予約情報の設定入力を説明するフローチャートである。ここで、予約情報とは、図3に示すように、当該予約情報を識別するID、第1の実施形態の表示器1の表示画面に対する操作入力の内容を示す操作入力内容、当該操作入力内容を実行するための実行条件、及び基準処理内容が少なくとも関連付けられた情報である。第1の実施形態の表示器1は、予約情報の実行条件が満たされたとき、当該予約情報の操作入力内容を自動的に実行する。
【0039】
例えば、ID「001」の予約情報では、基準処理「画面Xが表示された」場合であって、当該基準処理が実行された後の1分後にスイッチAを押下する処理が表示器1により自動的に実行される。ここで、基準処理とは、例えばID「001」の予約情報の様に、操作入力内容を実行するために事前に実行されている必要のある基準となる処理である。ID「002」の予約情報では、(毎日)時刻が21時00分になったときに、第1の実施形態の表示器1は電源が自動的にOFFする。ID「003」の予約情報では、日付が2009年12月3日になったとき、スイッチBを押下する処理が第1の実施形態の表示器1により自動的に実行される。同様に、ID「004」の予約情報では、日付が2009年12月28日の時刻21時00分になったとき、スイッチCを押下する処理が第1の実施形態の表示器1により自動的に実行される。
【0040】
図4において、予約情報設定部11は、表示器1の操作者に対して予約情報の設定入力を促した場合(S11)、当該操作者は、表示器1のタッチパネル7上にある予約情報の設定入力のメニューボタン等を押下する。この操作者の予約情報の設定入力メニューボタン等の押下に基づいて、表示器1は、予約情報の設定入力画面を表示部5(図1参照)に表示するように制御する(S12)。予約情報の設定入力画面において操作者が当該予約情報の入力を完了した場合に限って(S13のYES)、予約情報設定部11は当該操作者により入力された予約情報を内部記憶部12又は外部記憶部50に記憶し、予約情報の設定の処理は終了する。
【0041】
この予約情報の記憶先は、操作者によって内部記憶部12又は外部記憶部50のいずれに指定されても構わないし、内部記憶部12及び外部記憶部50の両方に指定されても構わない。また、予約情報の記憶先として内部記憶部12及び外部記憶部50のいずれも指定されない場合には、第1の実施形態の表示器1の予約情報設定部11は、当該入力された予約情報を外部記憶部50に優先して記憶するものとする。但し、後述する予約情報編集部22により、予約情報の記憶先が指定されない場合に優先して記憶される記憶部も内部記憶部12でも構わない。また、操作者により設定入力される予約情報の中に、後述する再実行条件が含まれても構わない。
【0042】
内部記憶部12は、図1に示すメモリ3に対応し、予約情報設定部11を介して第1の実施形態の表示器1の操作者により設定入力された結果生成された予約情報を記憶する。インターフェース部13は、図1に示すインターフェース部8に対応し、第1の実施形態の表示器1と接続されているPC40又は外部記憶部50と通信して各種の情報の伝達を行う。
【0043】
基準処理実行認知部14は、例えば図3に示したID「001」の予約情報を実行するために基準となる処理が実行されたことを認知する。前述したように、例えば図3に示したID「001」の予約情報の様に基準処理が設定されており、当該基準処理である「画面Xが表示された」場合には、基準処理実行認知部14は、当該画面Xが表示されたことを認知する。基準処理実行認知部14は、当該基準処理が実行された旨の基準処理実行済認知情報をタイマー部15に出力する。
【0044】
タイマー部15は、基準処理実行認知部14により出力された基準処理実行済認知情報を取得する。タイマー部15は、基準処理実行認知部14により出力された基準処理実行済認知情報を取得したときを起点に、タイマーとしての動作を開始し、当該基準処理実行済認知情報を取得したときからの経過時間を計測する。タイマー部15は、常時、当該計測された経過時間に関する経過時間情報を予約情報取得部18に出力している。
【0045】
時刻管理部16は、時計機能を有し、表示器1の時刻を管理する。具体的には、時刻管理部16は、常時、表示器1の時、分及び秒単位での時刻を把握し、当該時刻に関する時刻情報を予約情報取得部18に出力している。日付管理部17は、カレンダー機能を有し、表示器1の日付を管理する。具体的には、日付管理部17は、常時、表示器1の年、月及び日単位での日付を把握し、当該日付に関する日付情報を予約情報取得部18に出力している。また、日付管理部17は、時刻管理部16の機能も有しても構わない。この場合には、日付管理部17は、常時、表示器1の年、月、日、時、分、秒単位での日付及び時刻を把握し、当該日付及び時刻に関する日付時刻情報を予約情報取得部18に出力している。
【0046】
予約情報取得部18は、タイマー部15、時刻管理部16又は日付管理部17により出力された経過時間情報、時刻情報又は日付情報を取得する。予約情報取得部18は、表示器1の電源がONされたとき、インターフェース部13を介して外部記憶部50と通信して、当該外部記憶部50に記憶されている予約情報を取得する。第1の実施形態では、予約情報取得部18は、内部記憶部12に記憶されている予約情報の内容ではなく、外部記憶部50に記憶されている予約情報の内容を優先して取得するものとする。予約情報取得部18は、外部記憶部50に記憶されている予約情報の内容を取得した後、タイマー部15、時刻管理部16又は日付管理部17により出力された経過時間情報、時刻情報又は日付情報に基づいて、当該取得された予約情報の実行条件が満たされているか否かを判定する。予約情報取得部18は、この判定により予約情報の実行条件が満たされている場合には、当該実行条件が満たされた旨を示す実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0047】
予約情報取得部18がタイマー部15により出力された経過時間情報を取得した場合について具体的に説明する。予約情報取得部18は、外部記憶部50に記憶されている予約情報の内容を取得した後、タイマー部15により出力された経過時間情報に関する経過時間が、当該外部記憶部50から取得された予約情報の実行条件を満たすか否かを判定する。すなわち、予約情報取得部18は、タイマー部15により出力された経過時間情報に関する経過時間と、当該外部記憶部50から取得された予約情報に対応する基準処理の実行からの経過時間とが一致しているか否かを判定する。
【0048】
また、予約情報取得部18が時刻管理部16から時刻情報を取得した場合について具体的に説明する。予約情報取得部18は、外部記憶部50に記憶されている予約情報の内容を取得した後、時刻管理部16により出力された時刻情報に関する時刻が、当該外部記憶部50から取得された予約情報に対応する実行条件(実行時刻)と一致しているか否かを判定する。
【0049】
また、予約情報取得部18が日付管理部17から日付情報を取得した場合について具体的に説明する。予約情報取得部18は、外部記憶部50に記憶されている予約情報の内容を取得した後、日付管理部17により出力された日付情報に関する日付が、当該外部記憶部50から取得された予約情報に対応する実行条件(実行日付)と一致しているか否かを判定する。
【0050】
予約情報処理部19は、予約情報取得部18により出力された実行条件成立情報を取得する。予約情報処理部19は、この取得された実行条件成立情報に応じて、この実行条件成立情報に対応する予約情報の操作入力内容を実行し、当該実行結果を表示部20に表示する。予約情報処理部19は、当該操作入力内容を実行した旨の実行済情報を操作ログ管理部21に出力する。また、予約情報処理部19は、後述する操作ログ情報35(図6参照)の再実行条件が満たされた旨の再実行条件成立情報を操作ログ管理部21より取得した場合、当該再実行条件成立情報に対応する操作ログ情報35(図6参照)の操作入力内容を再実行する。
【0051】
操作ログ管理部21は、予約情報処理部19により出力された実行済情報を取得する。このとき、操作ログ管理部21は、タイマー部15、時刻管理部16又は日付管理部17から、予約情報処理部19により出力された実行済情報に対応する予約情報の操作入力内容が実行されたときを起点にした経過時間情報、当該操作入力内容が実行されたときの時刻情報、又は当該操作入力内容が実行された日付情報をそれぞれ取得する。操作ログ管理部21は、この取得された経過時間情報、時刻情報又は日付情報を前述した実行済情報に対応する予約情報に付記した操作ログ情報35(図6参照)を生成し、この生成された操作ログ情報35(図6参照)を内部記憶部12又は外部記憶部50に記憶する。操作ログ情報35とは、図6に示すように、図3に示した予約情報の内容に、前述した経過時間情報、時刻情報又は日付情報、更に、後述の再実行条件の内容を付記したものである。
【0052】
また更に、操作ログ情報35には、予約情報処理部19により出力された実行済情報に対応する予約情報の中に、当該予約情報の操作入力内容の再実行条件が操作者により予め設定入力されている場合と、予め設定入力されていない場合とがある。当該再実行条件が操作者により予め設定入力されている場合には、操作ログ管理部21は、当該再実行条件が満たされた場合、当該再実行条件が満たされたことを示す再実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0053】
また、前述した予約情報の操作入力内容の再実行条件が操作者により予め設定入力されていない場合には、操作ログ管理部21は、当該予約情報の内容に、所定の再実行条件を付記した操作ログ情報35を自動的に生成する。例えば、所定の再実行条件として「操作入力内容が実行された時刻の24時間後」が付記されるものとする。但し、この所定の再実行条件は、後述する予約情報編集部22により任意に編集可能である。例えば、図6に示す操作ログ情報においては、ID「003」を除く、ID「001」、ID「002」及びID「004」の操作ログ情報には、前述した所定の再実行条件として「操作入力内容が実行された時刻の24時間後」が付記されたものである。ID「003」の操作ログ情報は、表示器1の操作者により設定入力されたものとする。
【0054】
予約情報編集部22は、内部記憶部12又は(及び)外部記憶部50に記憶されている予約情報又は(及び)操作ログ情報を編集可能とする。予約情報編集部22は、当該編集された予約情報又は(及び)操作ログ情報を内部記憶部12又は(及び)外部記憶部50に記憶する。例えば、予約情報の編集においては、予約情報の操作入力内容、又は実行条件等が変更され得る。操作ログ情報の編集においては、操作入力内容、更に、予め操作者により設定入力された再実行条件又は操作ログ管理部21により自動的に生成された操作ログ情報における再実行条件が変更され得る。
【0055】
予約情報選択部23は、図8に示すように、内部記憶部12及び外部記憶部50にそれぞれ記憶されている予約情報の一覧を示す予約情報一覧画面60を表示し、当該表示された予約情報のうち実行させるべき予約情報の選択を操作者に促す。図8は、内部記憶部12及び外部記憶部50に記憶される予約情報の一覧及び当該一覧から実行させるべき予約情報を選択する様子を示した図面である。図8において、操作者により選択される予約情報は、1つでも良いし、複数でも良い。但し、複数の予約情報が選択された場合には、当該選択された複数の予約情報の実行順序も設定され、当該設定された実行順序に従って予約情報が実行される。
【0056】
予約情報選択部23を設けることにより、複数の予約情報の中から実行させるべき予約情報を任意に選択することができるため、当該選択された予約情報に従って、表示器1の表示画面に対する操作入力を自動化することができる。例えば、オーブンレンジ等の温度調整機器の操作入力内容を予約情報として予め用意しておくことにより、複数ある予約情報から1つ(又は複数)選択して実行することで、従来人が手動で行っていたオーブンレンジ等のコントロールを自動化することができる。より具体的には、ロールパン用の予約情報、菓子パン用の予約情報等、用途別に予め用意された予約情報から予約情報選択部23を用いて選択して実行することにより、人が手動で行っていたオーブンレンジ等のコントロールを自動化することができる。
【0057】
(第1の実施形態の表示器1における予約情報の操作入力内容の実行動作)
次に、図5を参照し、第1の実施形態の表示器1において、予約情報の操作入力内容を実行する手順について説明する。図5は、第1の実施形態の表示器1における予約情報の操作入力内容の実行の一例を説明するフローチャートである。
【0058】
図5において、表示器1の電源がONされたとき、予約情報取得部18は、インターフェース部13を介して外部記憶部50と通信して、当該外部記憶部50に記憶されている予約情報を取得する(S21)。S21により取得された予約情報の中に基準処理が設定入力されている場合(S22のYES)、表示器1は、基準処理実行認知部14により予約情報に設定入力されている基準処理が実行されたか否かを判定する(S23)。この判定により基準処理が実行された場合(S23のYES)、基準処理実行認知部14は基準処理が実行されたことを認知すると共に、当該基準処理が実行された旨の基準処理実行済認知情報をタイマー部15に出力する。
【0059】
タイマー部15は、この基準処理実行済認知情報を取得したときを起点に、タイマーとしての動作を開始し、された結果、当該基準実行済認知情報が取得されたときを起点に当該起点からの経過時間を計測する。タイマー部15は、常時、当該計測された経過時間に関する経過時間情報を予約情報取得部18に出力している。予約情報取得部18は、タイマー部15により出力された経過時間情報に基づいて、S21で取得された予約情報の実行条件を満たすか否かを判定する(S24)。予約情報取得部18は、この判定により予約情報の実行条件が満たされている場合には(S24のYES)、当該実行条件が満たされた旨を示す実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0060】
予約情報処理部19は、予約情報取得部18により出力された実行条件成立情報を取得する。予約情報処理部19は、この取得された実行条件成立情報に応じて、当該実行条件が満たされたときの予約情報の操作入力内容を実行し(S25)、当該実行結果を表示部20に表示して予約情報の操作入力内容の実行を終了する。
【0061】
一方、S21により取得された予約情報に基準処理が設定入力されていない場合(S22のNO)、予約情報取得部18は、時刻管理部16又は日付管理部17から常時出力されている表示器1の時刻情報又は日付情報に基づいて、S21で取得された予約情報の実行条件を満たすか否かを判定する(S25)。予約情報取得部18は、この判定により予約情報の実行条件が満たされている場合には、当該実行条件が満たされた旨を示す実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0062】
予約情報処理部19は、予約情報取得部18により出力された実行条件成立情報を取得する。予約情報処理部19は、この取得された実行条件成立情報に応じて、当該実行条件が満たされたときの予約情報の操作入力内容を実行し(S25)、当該実行結果を表示部20に表示して予約情報の操作入力内容の実行を終了する。
【0063】
(第1の実施形態の表示器1における操作ログ情報の操作入力内容の再実行動作)
次に、図7を参照し、第1の実施形態の表示器1において、操作ログ情報の操作入力内容を再実行する手順について説明する。図7は、第1の実施形態の表示器1における操作ログ情報の操作入力内容の再実行の一例を説明するフローチャートである。
【0064】
図7において、予約情報取得部18は、インターフェース部13を介して外部記憶部50と通信して、当該外部記憶部50に記憶されている操作ログ情報を取得する(S41)。S41により取得された操作ログ情報に再実行条件が予め設定されている場合には(S42のYES)、操作ログ管理部21は、タイマー部15により出力された経過時間情報、時刻管理部16により出力された時刻情報、又は日付管理部17により出力された日付情報のいずれかに基づいて、S41で取得された操作ログ情報の再実行条件を満たすか否かを判定する(S44)。操作ログ管理部21は、この判定により操作ログ情報の再実行条件が満たされている場合には(S44のYES)、当該再実行条件が満たされた旨を示す再実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0065】
予約情報処理部19は、操作ログ管理部21により出力された再実行条件成立情報を取得する。予約情報処理部19は、この取得された再実行条件成立情報に応じて、当該再実行条件が満たされたときの操作ログ情報の操作入力内容を再実行し(S45)、当該再実行結果を表示部20に表示して操作ログ情報の操作入力内容の再実行を終了する。
【0066】
一方、S41により取得された操作ログ情報に再実行条件が設定されていない場合には(S42のNO)、操作ログ管理部21は、予約情報の内容に、所定の再実行条件を付記した操作ログ情報を自動的に生成する(S43)。例えば、所定の再実行条件として「操作入力内容が実行された時刻の24時間後」が付記されるものとする。この後、操作ログ管理部21は、タイマー部15により出力された経過時間情報、時刻管理部16により出力された時刻情報、又は日付管理部17により出力された日付情報のいずれかに基づいて、S41で取得された操作ログ情報の再実行条件を満たすか否かを判定する(S44)。操作ログ管理部21は、この判定により操作ログ情報の再実行条件が満たされている場合には(S44のYES)、当該再実行条件が満たされた旨を示す再実行条件成立情報を予約情報処理部19に出力する。
【0067】
予約情報処理部19は、操作ログ管理部21により出力された再実行条件成立情報を取得する。予約情報処理部19は、この取得された再実行条件成立情報に応じて、当該再実行条件が満たされたときの操作ログ情報の操作入力内容を再実行し(S45)、当該再実行結果を表示部20に表示して操作ログ情報の操作入力内容の再実行を終了する。
【0068】
以上、添付図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明の入力装置はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、組合せ例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0069】
前述の実施形態において、図2に示した各処理内容はCPU2により実行される旨を説明したが、これに限定されない。例えば、特定の処理内容は第1の実施形態の表示器1内に別途設けられたマイコン等により実行されて構わない。どの処理内容をCPU2又は当該マイコン等に実行させるかは、本発明の技術分野における通常の知識を有する当業者が適宜設計し得ることである。なお、前述の実施形態において、タイマー部15は、CPU2により実行されるソフトウェアの処理として記載したが、これに限定されない。例えば、タイマー部15としてハードウェアとしてのタイマーカウンターを用いても構わない。
【0070】
なお、前述の実施形態において、時刻管理部16は、第1の実施形態の表示器1の時、分及び秒単位での時刻を常時把握し、日付管理部17は、第1の実施形態の表示器1の年、月及び日単位での日付を常時把握する旨を記載したが、これに限定されない。例えば、時刻管理部16及び日付管理部17の両方の機能を一体的に含めた日付時刻管理部として構成することも可能である。
【0071】
なお、前述の実施形態において、予約情報取得部18が予約情報を取得する記憶部として外部記憶部50を優先する旨を記載したが、これに限定されない。例えば、予約情報取得部18は、内部記憶部12に記憶される予約情報を取得するようにしても構わない。
【0072】
なお、前述の実施形態において、表示器1は、図2に示すように、タイマー部15、時刻管理部16、及び日付管理部17を全て備えるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、表示器1は、タイマー部15、時刻管理部16、又は日付管理部17のうち特定の1つのみを有するようにしても構わない。また、表示器1は、タイマー部15、時刻管理部16、又は日付管理部17のうち特定の2つのみを有するようにしても構わない。更に、タイマー部15は、CPU2により実行される処理単位として説明したが、カウンタ等のハードウェア資源を用いた構成としても構わない。
【0073】
なお、前述した表示器1の予約情報取得部18は、当該表示器1と接続された外部端末(例:PC40)と通信し、前記予約情報又は前記操作ログ情報に含まれる、前記操作入力内容、前記実行条件又は前記再実行条件のいずれかが変更された編集後予約情報又は編集後操作ログ情報を前記外部端末(例:PC40)から取得し、前記予約情報処理部19は、前記取得された前記編集後予約情報又は前記編集後操作ログ情報に応じて、当該編集後予約情報又は当該編集後操作ログ情報に対応する操作入力内容を実行しても構わない。
【0074】
この場合には、表示器と接続されている外部端末(例:PC40等)の操作環境においても、予約情報又は操作ログ情報に含まれる操作入力内容、実行条件又は再実行条件を操作者又は他の担当者等の意図に合わせて効率的に変更することができる。また、予約情報又は操作ログ情報はテキストデータで編集することも可能のため、専用の画面設計ツール等が表示器又は外部端末にインストールされていない場合であっても、作業現場等で簡単に編集作業を行うことができる。
【符号の説明】
【0075】
1…表示器
2…CPU
3…メモリ
5、20…表示部
6…表示制御部
7…タッチパネル
8、13…インターフェース部
9…バス
11…予約情報設定部
12…内部記憶部
14…基準処理実行認知部
15…タイマー部
16…時刻管理部
17…日付管理部
18…予約情報取得部
19…予約情報処理部
21…操作ログ管理部
22…予約情報編集部
23…予約情報選択部
30…予約情報
35…操作ログ情報
40…PC
50…外部記憶部
60…予約情報一覧画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の操作入力内容に対する実行結果を表示する表示器であって、
表示画面に対する前記操作入力内容を含む予約情報を設定する予約情報設定部と、
前記予約情報設定部により設定された前記予約情報を記憶する外部記憶装置と通信し、当該記憶されている前記予約情報を取得する予約情報取得部と、
前記予約情報取得部により取得された前記予約情報に対応する操作入力内容を実行する予約情報処理部と、
を備えることを特徴とする表示器。
【請求項2】
請求項1に記載の表示器であって、
前記予約情報設定部により設定された前記予約情報を記憶する内部記憶部と、を更に備え、
前記予約情報取得部は、前記内部記憶部に記憶される前記予約情報より、前記外部記憶装置に記憶される前記予約情報を優先して取得することを特徴とする表示器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の表示器であって、
前記予約情報に含まれる基準処理が実行されたときを起点に当該起点からの経過時間を計測するタイマー部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記タイマー部により計測された経過時間が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする表示器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の表示器であって、
当該表示器の時刻を計測する時刻管理部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記時刻管理部により計測された時刻が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする表示器。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の表示器であって、
当該表示器の日付を計測する日付管理部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記日付管理部により計測された日付が前記予約情報に含まれる実行条件を満たす場合、当該予約情報に対応する前記操作入力内容を実行することを特徴とする表示器。
【請求項6】
請求項3に記載の表示器であって、
前記予約情報処理部により実行された前記操作入力内容の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記操作入力内容が実行されたときを起点に前記タイマー部により計測された経過時間が前記操作ログ情報に含まれる前記再実行条件を満たす場合、前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする表示器。
【請求項7】
請求項4に記載の表示器であって、
前記予約情報処理部により前記操作入力内容が実行された時刻若しくは日付、及び所定の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記時刻管理部により計測された時刻が前記操作ログ情報に含まれる再実行条件を満たす場合、前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする表示器。
【請求項8】
請求項5に記載の表示器であって、
前記予約情報処理部により前記操作入力内容が実行された時刻若しくは日付、及び所定の再実行条件を含む操作ログ情報を前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶する操作ログ管理部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記日付管理部により計測された日付が前記操作ログ情報に含まれる再実行条件を満たす場合、前記内部記憶部又は前記外部記憶装置に記憶された前記操作ログ情報に対応する操作入力内容を再実行することを特徴とする表示器。
【請求項9】
請求項6〜8のいずれか一項に記載の表示器であって、
前記予約情報又は前記操作ログ情報に含まれる前記操作入力内容、前記実行条件又は前記再実行条件を変更する予約情報編集部と、
を更に備えることを特徴とする表示器。
【請求項10】
請求項3〜9のいずれか一項に記載の表示器であって、
前記予約情報取得部は、当該表示器と接続された外部端末と通信し、前記予約情報又は前記操作ログ情報に含まれる、前記操作入力内容、前記実行条件又は前記再実行条件のいずれかが変更された編集後予約情報又は編集後操作ログ情報を前記外部端末から取得し、
前記予約情報処理部は、前記取得された前記編集後予約情報又は前記編集後操作ログ情報に応じて、当該編集後予約情報又は当該編集後操作ログ情報に対応する操作入力内容を実行することを特徴とする表示器。
【請求項11】
請求項2〜10のいずれか一項に記載の表示器であって、
前記内部記憶部及び前記外部記憶装置にそれぞれ記憶されている前記予約情報を取得して当該予約情報の一覧を表示すると共に、当該表示された前記予約情報の選択を促す予約情報選択部と、を更に備え、
前記予約情報処理部は、前記予約情報選択部により選択された1つ以上の予約情報に応じて、当該予約情報に対応する操作入力内容を実行することを特徴とする表示器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−129056(P2011−129056A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289568(P2009−289568)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】