説明

表示装置、及びデータ送信システム

【課題】受信した画像データを保存するか否かの選択をすることができる表示装置、及びデータ送信システムを提供する。
【解決手段】画像データ保存処理が実行されると、RAMの画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROMの画像データ記憶エリアに保存可能か否かが判断される(S21)。保存可能と判断された場合(S21:YES)、画像データがEEPROMの画像データ記憶エリアに保存される(S22)。そして、RAMの画像データ領域に記憶されている画像データが、表示部に表示される(S23)。画像データが保存不可能と判断された場合(S21:NO)、S23へ移行する。そして、画像データ領域が解放され、RAMに記憶された画像データが削除される(S24)。また、削除される画像データに対応づけられた記憶指示情報も削除される。そして、画像データ保存処理が終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、及びデータ送信システムに関するものであり、詳細には、受信した画像データを保存するか否かの選択をすることができる表示装置、及びデータ送信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、文書管理サーバからイメージデータを受信し、不揮発性の表示部に表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の画像表示装置では、ネットワークを介して画像装置からの要求を受けた文書管理サーバが、画像装置にその要求に応じたイメージデータを受信する。そして、受信したイメージデータを表示部に表示させた後は、イメージデータをバッファメモリより削除する。これにより、機密情報であるイメージデータの漏えいを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−134418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明の画像表示装置では、受信したイメージデータは、表示後にバッファメモリより削除されるため、必要であるイメージデータを保存するか否かの選択をすることができないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、受信した画像データに応じて、不揮発性記憶手段に保存するか否かを決定して制御することができる表示装置、及びデータ送信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の表示装置は、電力の供給が断たれても情報の表示を保持する不揮発性表示手段を備えた表示装置において、前記不揮発性表示手段に表示させるデータを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段により受信した前記データを記憶する揮発性のデータ記憶手段と、前記データを電源切断後も記憶可能な不揮発性の不揮発性記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性表示手段に表示させる表示制御手段と、前記データ記憶手段に記憶された前記データを、前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断する記憶判断手段と、前記記憶判断手段にて前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させると判断された場合、前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備えている。
【0007】
また、請求項2に係る発明の表示装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記データに対応する記憶指示情報を受信する記憶指示情報受信手段と、前記記憶指示情報受信手段にて前記記憶指示情報を受信したか否かを判断する受信判断手段を備え、前記記憶判断手段は、前記受信判断手段により前記記憶指示情報が受信されたと判断された場合、前記記憶指示情報に基づいて、前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明の表示装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶するか否かを判断するためのあらかじめ定められた基準である判断基準を設定する判断基準設定手段を備え、前記記憶判断手段は、前記判断基準設定手段により設定された前記判断基準に基づいて前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明の表示装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記データ受信手段により受信した前記データを、前記不揮発性保存手段に記憶させるための指示をする指示手段と、前記指示手段による指示入力を促す報知手段と、前記報知手段により報知が行われた後に、前記指示手段により指示がされたか否かを判断する指示判断手段とを備え、前記記憶制御手段は、前記指示判断手段により前記指示手段にて前記不揮発性保存手段に記憶させるための指示がされたと判断された場合、前記データ記憶手段に記憶された前記データを、前記不揮発性記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る発明のデータ送信システムは、請求項2乃至4のいずれかに記載の表示装置と、当該表示装置の前記不揮発性表示手段に表示させるデータを前記表示装置に送信するデータ送信手段を備えたクライアント端末とから構成されたデータ送信システムであって、前記クライアント端末は、前記データ送信手段により送信される前記データを前記表示装置の前記不揮発性記憶手段への前記データの記憶に関する情報である記憶指示情報を入力する入力手段と、前記入力手段により前記記憶指示情報が入力されたか否かを判断する入力判断手段とを備え、前記データ送信手段は、前記入力判断手段により前記記憶指示情報が入力されたと判断された場合、前記記憶指示情報を前記データに対応づけて前記表示装置に送信することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る発明のデータ送信システムは、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記クライアント端末は、前記データ送信手段により送信される前記データが、第一画像データと、当該第一画像データを拡大した画像のデータである第二画像データとを含むか否かを判断する画像データ判断手段と、前記入力手段にて入力された前記記憶指示情報が、前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報であるか否かを判断する記憶指示情報判断手段とを備え、前記画像データ判断手段にて前記データが前記第一画像データと前記第二画像データとを含むデータであると判断され、且つ前記記憶指示情報判断手段にて前記記憶指示情報が、前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報であると判断された場合、前記データ送信手段は、前記データに替えて前記第一画像データのみを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明の表示装置では、データ受信手段にて受信したデータを揮発性のデータ記憶手段に記憶し、表示制御手段によって電力の供給が断たれても情報の表示を保持する不揮発性表示手段に表示される。そして、記憶判断手段にて不揮発性の不揮発性記憶手段に記憶するか否かが判断される。記憶判断手段にて不揮発性記憶手段に記憶すると判断された場合、記憶制御手段によってデータが不揮発性記憶手段に記憶される。これにより、データに対応づけられた記憶指示情報の内容で、データを不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを決定できる。その結果、例えば、データを不揮発性記憶手段に記憶させるか、表示装置の不揮発性表示手段でデータを確認するだけかを選択することが可能となる。そして、受信したデータをユーザが再利用しないようにすることなどもできる。
【0013】
また、請求項2に係る発明の表示装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、データに対応づけられた記憶指示情報を受信する記憶指示情報受信手段を備えている。また、記憶指示情報を記憶指示情報受信手段にて受信したか否かを判断する受信判断手段を備えている。そして、受信判断手段にて記憶指示情報を受信したと判断され、記憶判断手段にて不揮発性記憶手段に記憶させると判断された場合、記憶制御手段によってデータが不揮発性記憶手段に記憶される。これにより、送信されたデータに対応づけられた記憶指示情報に基づいて、受信したデータを不揮発性表示手段に記憶するか否かの判断をすることができる。その結果、例えば、不揮発性記憶手段に記憶させたくないデータに対して、受信したデータをユーザが再利用できないように制限を付け、表示装置の不揮発性表示手段でデータを確認させることだけを可能にできる。そして、受信したデータをユーザが再利用しないようにできる。
【0014】
また、請求項3に係る発明の表示装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、判断基準設定手段にて、データを不揮発性記憶手段に記憶するか否かを判断するための基準である判断基準に基づいて記憶指示情報を設定できる。そして、記憶判断手段は設定された判断基準に基づいて、データ記憶手段に記憶されたデータを、不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断する。記憶判断手段にてデータを不揮発性記憶手段に記憶させると判断された場合、記憶制御手段にてデータが不揮発性記憶手段に記憶される。これにより、予め設定された判断基準で記憶させるか否かが判断でき、表示装置に不必要なデータを記憶させることがなくなる。その結果、不揮発性記憶手段の使用量を抑えることができる。
【0015】
また、請求項4に係る発明の表示装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、受信したデータを不揮発性記憶手段に記憶させるための指示をする指示手段が、指示されたか否かを判断する指示判断手段を備えている。そして、指示判断手段にて指示されたと判断された場合、データ記憶手段に記憶されたデータが記憶制御手段にて不揮発性記憶手段に記憶される。これにより、表示装置を使用するユーザは、指示手段によって不揮発性表示手段にデータを記憶させるか否かを指示することができる。その結果、表示装置に不必要なデータを記憶させることがなくなり、不揮発性記憶手段の使用量を抑えることができる。
【0016】
また、請求項5に係る発明のデータ送信システムでは、表示装置と、表示装置にデータを送信するクライアント端末とか構成されている。クライアント端末は、入力手段により指示情報が入力されたか否かを判断する入力判断手段を備え、入力判断手段にて指示情報が入力された場合、不揮発性記憶手段に記憶させる旨を示す指示情報をデータに対応づけて表示装置にデータを送信する。これにより、データを送信する側であるクライアント端末を使用するユーザが、表示装置の不揮発性記憶手段に記憶させるデータか否かを決定して、表示装置にデータとそのデータに対応付けられた記憶指示情報を送信することができる。その結果、表示装置の不揮発性記憶手段に記憶させたくないデータに対しては、確実にデータの再利用を防ぐことができる。
【0017】
また、請求項6に係る発明のデータ送信システムでは、請求項5に記載の発明の効果に加え、クライアント端末は、データ送信手段にて送信されるデータが第一画像データと、第二画像データとを含んでいるか否かを判断する画像データ判断手段を備えている。また、入力手段にて入力された記憶指示情報が、データを不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報であるか否かを判断する記憶指示情報判断手段を備えている。そして、データ送信手段は、前記第一画像データと前記第二画像データとを含むデータであり、且つ前記記憶指示情報が、データを前記不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報である場合、第一画像データのみを送信する。これにより、データを受信する側である表示装置は、不揮発性記憶手段に記憶しないデータに対しては、拡大された第二画像データを受信しないで済む。その結果、表示装置のデータ記憶手段の使用量を抑えることができるとともに、データの送信速度を速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】表示装置100及びクライアント端末200の接続形態の一例を示す図である。
【図2】表示装置100の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】表示装置100のERRPROM104の構成を示す模式図である。
【図4】クライアント端末200の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】クライアント端末200のHDD204の構成を示す模式図である。
【図6】表示装置100のメイン処理のフローチャートである。
【図7】表示装置100で実行される画像データ保存処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】クライアント端末200で実行される画像データ送信処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図9】クライアント端末200で表示される送信画面300の一具体例を示す図である。
【図10】第一変形例における表示装置100のメイン処理のフローチャートである。
【図11】第一変形例における表示装置100の画像データ保存処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】第二変形例における表示装置100の画像データ保存処理のサブルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0020】
まず、図1〜図5を参照して、本実施形態に係るデータ送信システム1の全体構成、ならびに、データ送信システム1の構成要素である表示装置100、及びクライアント端末200の構成について、順に説明する。
【0021】
最初に、図1を参照して、データ送信システム1の全体構成の概略を説明する。図1に示すように、データ送信システム1は、表示装置100、及びクライアント端末200を含んでいる。クライアント端末200は、例えば、周知のパーソナルコンピュータ等の汎用型の装置であり、表示装置100に送信するデータ等を保持、管理する。表示装置100は、例えば、携帯電話、電子ブック、PDA、電気泳動表示装置等の持ち運び可能な装置であり、電力の供給が断たれても情報の表示を保持する不揮発性の表示部を備えた装置である。そして、表示装置100とクライアント端末200とは、無線LAN等のネットワーク3を介してデータ通信が可能となっている。本実施の形態において、表示装置100は、不揮発性の表示部で表示するデータとして、クライアント端末200から画像データを受信するものとする。ここで、クライアント端末200から送信される画像データとして、表示装置100で表示される通常のサイズの画像データ(以下、「通常画像データ」という。)と、通常画像データが拡大されたサイズの画像データ(以下、「拡大画像データ」という。)とが其々対応づけられて、同時に送信されるものとする。また、図1では、表示装置100は1つしか図示されていないが、実際には、例えば、会社の各個人が所有することにより、表示装置100は複数存在してもよい。
【0022】
次に、図2のブロック図を参照して、表示装置100の電気的構成について説明する。図2に示すように、表示装置100は、表示装置100の制御を司るCPU101を備えている。そして、このCPU101には、ROM102、RAM103、EEPROM104、無線通信制御部105、表示制御部107、入力制御部109、電源制御部111がバス120を介して接続されている。無線通信制御部105を介して無線通信部106が接続され、外部のネットワーク3に接続している。表示制御部107を介して不揮発性の表示部108が接続されている。入力制御部109を介して入力部110が接続されている。
【0023】
ROM102には、表示装置100を起動させるためのプログラム等が記憶され、RAM103には、各種情報等が一時的に記憶される。EEPROM104には、クライアント端末200から受信した画像データ等が記憶される。無線通信制御部105は、表示装置100に送信する画像データ等を管理しているクライアント端末200等に対しての通信を制御する。表示制御部107は表示部108に表示される文字や画像、映像、又はこれらを組み合わせた情報であるコンテンツデータ等の表示を制御する。入力制御部109は、ユーザによる入力を受け付けるボタンや十字キーから構成された入力部110からの入力を制御する。また、電源制御部111は、表示装置100に接続する電池112、及び電源の入出力を行う電源ボタン113の制御を行う。
【0024】
次に、図3を参照して、EEPROM104の記憶エリアについて説明する。EEPROM104には、画像データ記憶エリア1401、プログラム記憶エリア1402、及びプログラム関係情報記憶エリア1403が設けられている。画像データ記憶エリア1401には、クライアント端末200から受信した画像データが記憶される。プログラム記憶エリア1402には、表示装置100で実行される各種のプログラムが記憶される。プログラム関係情報記憶エリア1403には、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報が記憶される。
【0025】
次に、図4のブロック図を参照して、クライアント端末200の電気的構成について説明する。図4に示すように、クライアント端末200は、クライアント端末200の制御を司るCPU201を備えている。そして、このCPU201には、ROM202、RAM203、ハードディスクドライブ(HDD)204、入力制御部205、出力制御部206、無線通信制御部207がバス210を介して接続されている。入力制御部205を介してキーボード250及びマウス260が接続され、出力制御部206を介してディスプレイ270が接続されている。無線通信制御部207は、ネットワーク3を介して無線通信を行う無線通信部208に接続されている。
【0026】
ROM202は、クライアント端末200を起動させるためのBIOSのプログラム等を記憶し、RAM203は各種のデータを一時的に記憶する。HDD204は、表示装置100に送信する画像データを含む各種データ、クライアント端末200で実行される各種のプログラム等を記憶する。無線通信制御部207は、表示装置100に表示させる画像データを、ネットワーク3に接続した無線通信部208を介して表示装置100へ送信する制御を行う。
【0027】
次に、図5を参照して、クライアント端末200のHDD204の記憶エリアについて説明する。HDD204には、データ記憶エリア2401、プログラム記憶エリア2402、及びプログラム関係情報記憶エリア2403等の各種記憶エリアが設けられている。データ記憶エリア2401には、表示装置100へ送信するための画像データ等か記憶される。プログラム記憶エリア2402には、クライアント端末200で実行される各種のプログラムが記憶される。プログラム関係情報記憶エリア2403には、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報が記憶される。
【0028】
次に、図6、図7を参照して、表示装置100で実行される各処理について説明する。なお、図6の表示装置100のメイン処理は、表示装置100の電源がON時に実行される処理である。また、表示装置100で実行される他の処理は、別のプロセスで実行されているものとする。なお、電源がOFFになると自動的にメイン処理は終了するものとする。
【0029】
図6に示すように、表示装置100のメイン処理が実行されると、表示装置100の表示部108で表示する画像データを、クライアント端末200から受信したか否かが判断される(S11)。クライアント端末200から画像データを受信していないと判断された場合(S11:NO)、S11へ移行する。そして、画像データをクライアント端末200から受信するまで繰り返す。
【0030】
クライアント端末200から画像データを受信したと判断された場合(S11:YES)、受信した画像データがRAM103に記憶される(S12)。その際、RAM103には、受信した画像データを記憶できるたけの領域(以下、「画像データ領域」という。)が確保され、画像データが記憶される。
【0031】
そして、クライアント端末200から記憶指示情報を受信したか否かが判断される(S13)。この記憶指示情報は、クライアント端末200から送信された画像データに対応づけられた情報であり、クライアント端末200から受信した画像データをEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶するか否かを判断するために使用される。なお、この記憶指示情報には、画像データをEEPROM104に記憶する旨を示す値「1」、又は画像データをEEPROM104に記憶しない旨を示す値「0」が設定されている。
【0032】
クライアント端末200から記憶指示情報を受信したと判断されると(S13:YES)、受信した記憶指示情報がRAM103に記憶される(S14)。その際、RAM103には、受信した記憶指示情報を記憶できるたけの領域(以下、「記憶指示情報領域」という。)が確保され、受信した画像データに対応づけられて記憶指示情報が記憶される。そして、画像データ保存処理が行われ(S15)、S11へ移行する。この画像データ保存処理についての詳細は後述する。
【0033】
また、クライアント端末200から記憶指示情報を受信せず、記憶指示情報を受信していないと判断された場合(S13:NO)、S15へ移行する。
【0034】
次に、図7を参照して、画像データ保存処理について説明する。この処理は、表示装置100のメイン処理(図6参照)より実行される処理である。画像データ保存処理が実行されると、クライアント端末200から受信し、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、EEPROM104に保存可能か否かが判断される(S21)。この判断処理は、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報に基づいて判断される。つまり、記憶指示情報の値が「1」の場合、画像データをERRPROM104に保存可能と判断し、記憶指示情報の値が「0」の場合、画像データをERRPROM104に保存不可能と判断する。
【0035】
RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存可能と判断された場合(S21:YES)、つまり、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「1」である場合、画像データがEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に保存される(S22)。そして、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、表示部108に表示される(S23)。その際、通常画像データが表示されるものとする。
【0036】
また、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存不可能と判断された場合(S21:NO)、つまり、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「0」であるか、記憶指示情報が対応づけられてない場合、S23へ移行する。
【0037】
次いで、図6のS12でRAM103に確保された画像データ領域が解放され、RAM103に記憶された画像データが削除される(S24)。また、削除される画像データに対応づけられて、記憶指示情報がRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている場合、同時に、記憶指示情報領域も解放され、RAM103に記憶された記憶指示情報が削除される。そして、画像データ保存処理が終了する。
【0038】
次に、図8、図9を参照して、クライアント端末200で実行される画像データ送信処理について説明する。なお、図8の画像データ送信処理は、送信画面300(図9参照)を表示するための送信画面表示ボタン(図示外)が押されることにより実行される処理である。また、クライアント端末200で実行される他の処理についての説明は省略する。
【0039】
送信画面表示ボタン(図示外)が押され、図8に示すように、画像データ送信処理が実行されると、送信画面300(図9参照)が表示される(S31)。
【0040】
図9に示すように、送信画面300には、送信先端末指定項目301,ファイル名指定項目302,ファイル選択ボタン303,データ保存チェックボックス304,送信ボタン305,及びキャンセルボタン306が設けられている。
【0041】
送信先端末指定項目301には、画像データの送信先の表示装置100を特定するアドレスが指定される。本実施の形態では、例えば、表示装置100を識別するマックアドレスが指定される。また、画像データの送信先の表示装置100を識別できればよく、IPアドレス等であっても問題はない。
【0042】
ファイル名指定項目302には、表示装置100に送信する画像データのファイル名が指定される。ここで、ファイルを指定する際にファイル選択ボタン303を押すことで、ファイルセレクタ(図示外)を起動させ、送信する画像データのファイル名を選択することも可能である。なお、図9では、ファイル名が「AAAA.bmp」のファイルが選択されたことを示している。
【0043】
データ保存チェックボックス304は、表示装置100に送信した画像データを、送信先の表示装置100に保存させるか否かを選択する際に使用される。なお、図9では、送信した画像データを送信先の表示装置100に保存させる旨を示している。
【0044】
送信ボタン305は、ファイル名指定項目302で指定されたファイル名の画像データを、送信先端末指定項目301で指定された表示装置100に送信するためのボタンである。キャンセルボタン306は、送信画面300を閉じるためのボタンである。
【0045】
図9に示す送信画面300が表示されると(S31)、表示装置100に対して、画像データの送信指示が、クライアント端末200のユーザから行われたか否かが判断される(S32)。つまり、送信画面300の送信ボタン305が押されたか否かが判断される。クライアント端末200のユーザから、送信指示がなかったと判断された場合(S32:NO)、つまり、クライアント端末200のユーザが、送信ボタン305を押さなかった場合、S32へ移行する。そして、送信ボタン305が押されるまで、処理を繰り返す。ここで、送信画面300が表示されている状態で、キャンセルボタン306が押された場合、画像データ送信処理を終了するものとする。
【0046】
また、画像データの送信指示が、クライアント端末200のユーザから行われたと判断された場合(S32:YES)、つまり、送信ボタン305が押された場合、指示情報の入力があったか否かが判断される(S33)。この指示情報は、送信先の表示装置100に送信した画像データを保存させるための情報である。そして、指示情報の入力があったか否かの判断処理は、送信画面300のデータ保存チェックボックス304がチェックされたか否かで判断される。
【0047】
指示情報の入力があったと判断された場合(S33:YES)、表示装置100に画像データを記憶させる旨の記憶指示情報が、送信される画像データに対応づけられる(S34)。つまり、送信する画像データに対して、「1」の値が対応づけられる。
【0048】
そして、画像データが、表示部108に表示される通常サイズの通常画像データと、拡大されたサイズの拡大画像データとを含むか否かが判断される(S36)。
【0049】
また、指示情報の入力がなかったと判断された場合(S33:NO)、表示装置100に画像データを記憶させない旨の記憶指示情報が、送信される画像データに対応づけられる(S35)。つまり、送信する画像データに対して、「0」の値が対応づけられる。そして、S36へ移行する。
【0050】
画像データが通常画像データと拡大画像データとを含むと判断された場合(S36:YES)、記憶指示情報が表示装置100に画像データを記憶させない旨の情報か否かが判断される(S37)。つまり、画像データに対して、対応づけられた値が「0」の値か否かが判断される。
【0051】
記憶指示情報が表示装置100に画像データを記憶させない旨の情報であると判断された場合(S37:YES)、つまり、画像データに対して、対応づけられた値が「0」である場合、通常画像データのみが表示装置100に対して送信され(S38)、S32へ移行する。なお、送信される通常画像データは、送信画面300のファイル名指定項目302で指定された画像データの通常画像データである。また、送信先の表示装置100は、送信画面300の送信先端末指定項目301で指定された表示装置100である。
【0052】
記憶指示情報が表示装置100に画像データを記憶させない旨の情報でないと判断された場合(S37:NO)、つまり、画像データに対して、対応づけられた値が「1」である場合、通常画像データと拡大画像データとが表示装置100に対して送信され(S39)、S32へ移行する。なお、送信される通常画像データ、及び拡大画像データは、送信画面300のファイル名指定項目302で指定された画像データの通常画像データ、及び拡大画像データである。また、送信先の表示装置100は、送信画面300の送信先端末指定項目301で指定された表示装置100である。
【0053】
また、画像データが通常画像データと拡大画像データとを含まないと判断された場合(S36:NO)、つまり、拡大画像データが存在せず通常画像データのみの場合、S38へ移行する。
【0054】
以上説明したように、本実施の形態では、画像データを送信するクライアント端末200において、表示装置100に送信する画像データを、表示装置100に設けられている不揮発性の記憶媒体であるEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶させるか否かを送信時に決定する。そして、決定された結果に対応した記憶指示情報を、送信する画像データに対応づけて表示装置100に送信する。表示装置100では、クライアント端末200から受信した画像データを不揮発性の表示部108に表示し、受信した画像データに対応づけられた記憶指示情報に基づいて、EEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶するか否かを判断する。そして、記憶すると判断された場合、EEPROM104の画像データ記憶エリア1401に受信した画像データを記憶する。
【0055】
これにより、画像データを送信する側であるクライアント端末200を使用するユーザが、表示装置100のEEPROM104に記憶させる画像データか否かを判断して、表示装置100に画像データを送信することができる。表示装置100では、受信した画像データを不揮発性の表示部108に表示させる。そして、受信した画像データに対応づけられた記憶指示情報の内容で、画像データをEEPROM104に記憶させるか否かを決定できる。その結果、不揮発性のEEPROM104に記憶させたくない画像データに対しては、表示装置100の表示部108で、受信した画像データを、ユーザに対して確認することだけが可能となる。そして、受信した画像データをユーザが再利用しないようにすることなどもできる。
【0056】
なお、上述した実施の形態における表示装置100のRAM103が「データ記憶手段」に相当する。EEPROM104の画像データ記憶エリア1401が「不揮発性記憶手段」に相当し、データ保存チェックボックス304が「入力手段」に相当する。無線通信部106及び無線通信制御部105が「データ受信手段」に相当する。通常画像データが「第一画像データ」に相当し、拡大画像データが「第二画像データ」に相当する。
【0057】
また、S23を実行するCPU101が「表示制御手段」に相当する。S21を実行するCPU101が「記憶判断手段」に相当し、S22を実行するCPU101が「記憶制御手段」に相当する。S13を実行するCPU101が「受信判断手段」に相当し、S13:YESを実行するCPU101が「記憶指示情報受信手段」に相当し、S32を実行するCPU201が「入力判断手段」に相当する。S36を実行するCPU201が「画像データ判断手段」に相当し、S37を実行するCPU201が「記憶指示情報判断手段」に相当する。S38、S39を実行するCPU201が「データ送信手段」に相当する。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは無論である。以下に、変形例について説明する。
【0059】
上述した実施の形態では、クライアント端末200から送信された画像データをEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶するか否かを、送信された画像データに対応づけられた記憶指示情報のみで判断するが、これに限定しない。
【0060】
たとえば、予め、記憶するか否かを判断するための判断基準を表示装置100に設定し、この判断基準に基づいて、クライアント端末200から受信した画像データをEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶するか否かを判断するようにしてもよい。また、この判断基準と記憶指示情報を共用しても良い。これについては、図10、図11を参照して説明する。なお、図10の第一変形例における表示装置100のメイン処理は、上述した実施の形態と同様に、表示装置100の電源がON時に実行される処理である。また、表示装置100で実行される他の処理は、別のプロセスで実行されているものとする。また、電源がOFFになると自動的にメイン処理は終了するものとする。ここで、図10のメイン処理のS41〜S45の処理は、上述した実施の形態のメイン処理(図6参照)のS11〜S15の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0061】
図10に示すように、第一変形例のメイン処理が実行されると、表示装置100の表示部108で表示する画像データをクライアント端末200から受信したか否かが判断される(S41)。クライアント端末200から画像データを受信していないと判断された場合(S41:NO)、ユーザから判断基準情報が入力されたか否かが判断される(S46)。この判断基準情報は、クライアント端末200から受信した画像データをEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に記憶するか否かを判断するためのものである。本実施の形態では、一例として、この判断基準情報は、表示装置100の入力部110に備えられた判断基準情報入力ボタン(図示外)の変化状態によって入力される。ここでは、判断基準情報入力ボタンとしてトグルスイッチが用いられており、押下するたびに判断基準情報が入力され、ON状態の場合に画像データを保存し、OFF状態の場合には画像データを保存しないものとする。なお、この実施例では、単に判断基準入力ボタンの状態変化で判断基準情報を入力したが、他の判断基準入力方法であっても問題はない。例えば、受信した画像データの容量で制限する判断基準情報や例えば「「*.bmp」のファイル名の画像データであれば保存する」などのようにファイル名の一部、ファイルの種類などを条件として入力できるようにしてもてもよい。また、2つ以上の判断基準情報を組み合わせてもよい。
【0062】
判断基準情報の入力がないと判断された場合(S46:NO)、S41へ移行する。そして、クライアント端末200から画像データを受信するか、判断基準情報の入力が行われるまで、S41:NO,S46:NOの処理を繰り返す。
【0063】
判断基準情報の入力がされた場合(S46:YES)、入力された判断基準情報がEEPROM104の判断基準情報記憶エリア(図示外)に記憶される(S47)。そして、S41へ移行する。
【0064】
次に、図11を参照して、第一変形例の画像データ保存処理について説明する。画像データ保存処理が実行されると、クライアント端末200から受信し、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、EEPROM104に保存可能か否かが判断される(S51)。この判断処理は、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報に基づいて判断される。つまり、記憶指示情報の値が「1」の場合、画像データをERRPROM104に保存可能と判断し、記憶指示情報の値が「0」の場合、画像データをERRPROM104に保存不可能と判断する。
【0065】
RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存可能と判断された場合(S51:YES)、つまり、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「1」である場合、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、判断基準情報に基づいてERRPROM104に保存可能か否かが判断される(S52)。この判断基準情報は、図10のS47でEEPROM104の判断基準情報記憶エリア(図示外)に記憶された情報である。なお、図10のS47の処理が一度も行われていない初期状態の場合は、判断基準情報入力ボタンはOFF状態であるものとする。
【0066】
RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、判断基準情報に基づいてERRPROM104に保存可能と判断された場合(S52:YES)、つまり、判断基準情報入力ボタンがON状態である場合、送信された画像データはEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に保存される(S53)。そして、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、表示部108に表示される(S54)。その際、通常画像データが表示されるものとする。
【0067】
また、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存不可能と判断された場合(S51:NO)、つまり、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「0」であるか、記憶指示情報が対応づけられてない場合、S54へ移行する。
【0068】
また、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、判断基準情報に基づいてERRPROM104に保存不可能と判断された場合(S52:NO)、つまり、判断基準情報入力ボタンがOFF状態である場合、判断基準情報の条件を満たさない場合、S54へ移行する。
【0069】
そして、S54でRAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが表示部108に表示されると、図6のS12で、RAM103に確保された画像データ領域が解放され、RAM103に記憶された画像データが削除される(S55)。また、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報も、記憶指示情報領域が解放されることで、同時に削除される。そして、画像データ保存処理が終了する。
【0070】
以上説明したように、第一変形例では、受信した画像データを不揮発性のEEPROM104に記憶するか否かを判断するための情報である判断基準情報を設定できる。そして、RAM104の画像データ領域に記憶されている画像データを、記憶指示情報、及び判断基準情報に基づいて、不揮発性のEEPROM104に記憶させると判断された場合のみ、記憶させる。これにより、予め設定された判断基準情報に基づいて画像データを記憶させるか否かを判断できるため、表示装置100を使用しているユーザは、不必要な画像データを記憶することがなくなる。その結果、EEPROM104の使用量を抑えることができる。
【0071】
なお、上述した第一変形例における判断基準情報が「判断基準」に相当し、S47を実行するCPU101が「判断基準設定手段」に相当し、S52を実行するCPU101が「記憶判断手段」に相当する。そして、S53を実行するCPU101が「記憶制御手段」に相当する。
【0072】
また、例えば、クライアント端末200から画像データを受信する毎に、表示装置100のユーザに対して、EEPROM104の画像データ記憶エリア1401に保存するか否かの判断を促してもよい。また、この判断基準と記憶指示情報を共用しても良い。これについては、図12を参照して説明する。なお、表示装置100で実行される他の処理は、上述した実施の形態と同様のため説明を省略する。この第二変形例の画像データ保存処理は、上述した実施の形態と同様に表示装置100のメイン処理(図6参照)より実行される処理である。
【0073】
図12の第二変形例の画像データ保存処理が実行されると、クライアント端末200から受信し、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、EEPROM104に保存可能か否かが判断される(S61)。この判断処理は、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報に基づいて判断される。つまり、記憶指示情報の値が「1」の場合、画像データをERRPROM104に保存可能と判断し、記憶指示情報の値が「0」の場合、画像データをERRPROM104に保存不可能と判断する。
【0074】
RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存可能と判断された場合(S61:YES)、つまり、画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「1」である場合、保存確認画面(図示外)が表示部108に表示される(S62)。この保存確認画面には、「受信した画像データを保存しますか?」というメッセージが表示される。
【0075】
そして、表示装置100のユーザにより、受信した画像データをEEPROM104に保存するための保存指示が行われたか否かが判断される(S63)。つまり、入力部110に設けられた承認ボタン(図示外)が押されたか否かが判断される。表示装置100のユーザにより、保存指示が行われた場合(S63:YES)、つまり、承認ボタンが押された場合、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104の画像データ記憶エリア1401に保存される(S64)。そして、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データが、表示部108に表示される(S65)。その際、通常画像データが表示されるものとする。
【0076】
また、RAM103の画像データ領域に記憶されている画像データがEEPROM104に保存不可能と判断された場合(S61:NO)、つまり、画像データに対応づけられて、RAM103の記憶指示情報領域に記憶されている記憶指示情報の値が「0」であるか、記憶指示情報が対応づけられてない場合、S65へ移行する。
【0077】
また、ユーザにより、受信した画像データをEEPROM104に保存するための保存指示が行われなかった場合(S63:NO)、つまり、入力部110に設けられたキャンセルボタン(図示外)が押された場合、S65へ移行する。
【0078】
次いで、図6のS12でRAM103に確保された画像データ領域が解放され、RAM103に記憶された画像データが削除される(S66)。また、記憶指示情報が画像データに対応づけられてRAM103の記憶指示情報領域に記憶されている場合、記憶指示情報領域も解放され、RAM103に記憶された記憶指示情報も同時に削除される。そして、画像データ保存処理が終了する。
【0079】
以上説明したように、第二変形例では、表示装置100において、記憶指示情報に基づいて、受信した画像データをEEPROM104に記憶させると判断された場合、保存確認画面を表示する。そして、入力部110の承認ボタンがユーザより押された場合、受信した画像データがEEPROM104に記憶される。これにより、表示装置100を使用するユーザは、記憶指示情報に基づいてEEPROM104に記憶させると判断された画像データに対しても、記憶させるか否かを指示することができる。その結果、表示装置100のEEPROM104に不必要な画像データを記憶させることがなくなり、EEPROM104の使用量を抑えることができる。
【0080】
なお、上述した第二変形例における入力部110が「指示手段」に相当し、表示部108が「報知手段」に相当する。S63を実行するCPU201が「指示判断手段」に相当し、S64を実行するCPU201が「記憶制御手段」に相当する。
【符号の説明】
【0081】
1 データ送信システム
3 ネットワーク
100 表示装置
101,201 CPU
102,202 ROM
103,203 RAM
104 EEPROM
107 表示制御部
108 表示部
110 入力部
109,205 入力制御部
200 クライアント端末
270 ディスプレイ
300 送信画面
304 データ保存チェックボックス
1401 画像データ記憶エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力の供給が断たれても情報の表示を保持する不揮発性表示手段を備えた表示装置において、
前記不揮発性表示手段に表示させるデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段により受信した前記データを記憶する揮発性のデータ記憶手段と、
前記データを電源切断後も記憶可能な不揮発性の不揮発性記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記データ記憶手段に記憶された前記データを、前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断する記憶判断手段と、
前記記憶判断手段にて前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させると判断された場合、前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記データに対応する記憶指示情報を受信する記憶指示情報受信手段と、
前記記憶指示情報受信手段にて前記記憶指示情報を受信したか否かを判断する受信判断手段を備え、
前記記憶判断手段は、前記受信判断手段により前記記憶指示情報が受信されたと判断された場合、前記記憶指示情報に基づいて、前記データ記憶手段に記憶された前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶するか否かを判断するためのあらかじめ定められた基準である判断基準を設定する判断基準設定手段を備え、
前記記憶判断手段は、前記判断基準設定手段により設定された前記判断基準に基づいて前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記データ受信手段により受信した前記データを、前記不揮発性保存手段に記憶させるための指示をする指示手段と、
前記指示手段による指示入力を促す報知手段と、
前記報知手段により報知が行われた後に、前記指示手段により指示がされたか否かを判断する指示判断手段とを備え、
前記記憶制御手段は、前記指示判断手段により前記指示手段にて前記不揮発性保存手段に記憶させるための指示がされたと判断された場合、前記データ記憶手段に記憶された前記データを、前記不揮発性記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれかに記載の表示装置と、当該表示装置の前記不揮発性表示手段に表示させるデータを前記表示装置に送信するデータ送信手段を備えたクライアント端末とから構成されたデータ送信システムであって、
前記クライアント端末は、
前記データ送信手段により送信される前記データを前記表示装置の前記不揮発性記憶手段への前記データの記憶に関する情報である記憶指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により前記記憶指示情報が入力されたか否かを判断する入力判断手段とを備え、
前記データ送信手段は、前記入力判断手段により前記記憶指示情報が入力されたと判断された場合、前記記憶指示情報を前記データに対応づけて前記表示装置に送信することを特徴とするデータ送信システム。
【請求項6】
前記クライアント端末は、前記データ送信手段により送信される前記データが、第一画像データと、当該第一画像データを拡大した画像のデータである第二画像データとを含むか否かを判断する画像データ判断手段と、
前記入力手段にて入力された前記記憶指示情報が、前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報であるか否かを判断する記憶指示情報判断手段とを備え、
前記画像データ判断手段にて前記データが前記第一画像データと前記第二画像データとを含むデータであると判断され、且つ前記記憶指示情報判断手段にて前記記憶指示情報が、前記データを前記不揮発性記憶手段に記憶させない旨の情報であると判断された場合、前記データ送信手段は、前記データに替えて前記第一画像データのみを送信することを特徴とする請求項5に記載のデータ送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−185990(P2010−185990A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29231(P2009−29231)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】