説明

表示装置、撮像装置および表示プログラム

【課題】ユーザにとって他者に対して公開したい情報と公開したくない情報とを分けて、複数の情報のうち選択された情報を公開するように表示部に表示させる。
【解決手段】表示装置が、第1の出力部によって第1の表示部に出力される情報が記憶される第1の記憶部と、第2の出力部によって前記第1の表示部とは異なる第2の表示部に出力される情報が記憶される第2の記憶部と、入力される複数の情報を前記第1の記憶部に記憶させ、前記複数の情報のうち選択された前記情報を前記第2の記憶部に記憶させる制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に情報を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
予め生成された複数の画像等の情報を表示部に表示する際、表示装置は複数の情報を順次表示部に表示させる。特許文献1には、予め作成されたファイルの管理情報を含むインデックスファイルと、記録媒体に記憶されているファイルの記録状態との不整合の有無を検出する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−236161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、表示部に表示させる複数の情報のうちには、ユーザにとって他者に対して公開したい情報と公開したくない情報とが存在する場合がある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、複数の情報のうち選択された情報を公開するように表示部に表示させる表示装置、撮像装置および表示プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、第1の出力部によって第1の表示部に出力される情報が記憶される第1の記憶部と、第2の出力部によって第1の表示部とは異なる第2の表示部に出力される情報が記憶される第2の記憶部と、入力される複数の情報を第1の記憶部に記憶させ、複数の情報のうち選択された情報を第2の記憶部に記憶させる制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明によれば、複数の情報を第1の記憶部に記憶させることにより第1の表示部に出力させる一方、複数の情報のうち選択された情報を第2の記憶部に記憶させることにより第2の表示部に出力させるようにしたので、複数の情報のうち選択された情報を公開するように表示部に表示させる表示装置、撮像装置および表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による撮像装置の動作例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態による撮像装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による表示装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による撮像装置1の構成を示すブロック図である。撮像装置1は、撮像部10と、メモリー20と、メモリー制御回路21と、操作検出回路30と、操作検出回路30と、モニター40と、ビデオ出力部51と、HDMI出力部52と、画像処理エンジン60とを備えている。
【0010】
撮像部10は、光学系11と、撮像素子12と、映像回路13と、光学系制御回路14とを備えており、光学系11による光学像(被写体像)を撮像し、画像信号を生成して出力する。光学系11は、撮像素子12の受光面に光学像を導く。光学系11は、光学系制御回路14に駆動されることで、撮像する倍角や画角を変更する。また、光学系11は、例えば、焦点を調整する機能を有するフォーカスレンズ、手ブレによる像揺れを補正する機能を有する手ブレ防止レンズ、シャッター等を備えている。
【0011】
撮像素子12は、光電変換面を備え、光学系11により光電変換面の受光面に結像した光学像を電気信号に変換する。撮像素子12は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等である。
映像回路13は、撮像素子12から出力される画像信号を増幅し、デジタル信号に変換して画像情報を生成する。
【0012】
光学系制御回路14は、光学系11を駆動させて撮像素子12への光量を調節する。光学系制御回路14は、例えば、フォーカスレンズを制御して自動的に焦点を調整するオートフォーカス制御機能、シャッターの開閉を制御するシャッター制御機能、絞りを制御して自動的に露出を調整するAE制御機能等を備えている。
【0013】
メモリー20は、撮像部10によって撮像され、画像処理エンジン60によって画像処理された画像が記憶される記憶部である。また、メモリー20には、公開画像リスト生成部65によって生成される公開画像リストが記憶される。メモリー20は、例えばメモリーカードなど撮像部100に対して抜き差し可能な記憶媒体であり、画像処理エンジン60によって画像処理された複数の画像が記憶される。このように、画像とともに公開画像リストをメモリー20に記憶させることにより、メモリー20を他の撮像装置に差した場合にも、他の撮像装置において公開画像リストを読み出して出力処理を行うことで、再度の公開設定処理を行う必要がなくなる。
【0014】
メモリー制御回路21は、メモリー20と画像処理エンジン60との情報の入出力を制御する。メモリー制御回路21は、例えば、画像処理エンジン60によって画像処理された画像をメモリー20に記憶させる処理や、メモリー20に記憶されている画像等の情報を読み出して画像処理エンジン60に出力する処理などを行う。
【0015】
操作検出回路30は、電源スイッチ31a、レリーズスイッチ31b、・・・31nなどの入力部を備え、入力部にユーザから入力される操作情報を、制御信号として画像処理エンジン60に出力する。
モニター40は、画像を表示するディスプレイであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの液晶ディスプレイである。
【0016】
ビデオ出力部51は、外部の表示装置に画像を出力する端子である。ビデオ出力部51は、接続されるピン端子に対して画像を出力する。
HDMI出力部52は、マルチメディアインタフェースであるHDMI(High-Definition Multimedia Interface)に基づく出力端子である。HDMI出力部52は、接続されるピン端子に対して画像を出力する。ビデオ出力部51やHDMI出力部52には、例えばテレビやプロジェクタなどの外部の表示装置(表示部)からの入力端子が接続される。
【0017】
画像処理エンジン60は、自身が備える不揮発メモリーに予め記憶されたプログラムに基づいて撮像装置1の各部の動作を制御する。画像処理エンジン60は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算部やSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の記憶部等により構成される。画像処理エンジン60は、例えば、ユーザの操作に応じて操作検出回路30から入力される制御信号に応じて、撮像装置1への電源の投入、光学系制御回路14を介した光学系11の駆動制御、撮像素子12や映像回路13の駆動制御、モニター出力部67を介したモニター40の表示制御等を行う。画像処理エンジン60は、画像処理部61と、モニター表示画像記憶部62と、公開画像記憶部63と、公開画像リスト記憶部64と、公開画像リスト生成部65と、画像登録部66と、モニター出力部67と、外部出力部68とを備えている。
【0018】
画像処理部61は、映像回路13から出力された画像情報を、自身の記憶領域に一時的に記憶(バッファリング)し、画像を生成する画像処理を行う。
モニター表示画像記憶部62には、モニター出力部67を介してモニター40に表示される画像が記憶される。
公開画像記憶部63には、外部出力部68によってビデオ出力部51またはHDMI出力部52に出力され、外部の表示装置に出力される画像が記憶される。
【0019】
公開画像リスト記憶部64には、外部出力部68に出力する画像を識別する識別情報が含まれる情報である公開画像リストが記憶される。公開画像リストには、メモリー20に記憶された画像のうち、外部出力部68に出力することが定められた画像である公開画像のファイルの所在を示すパス情報が含まれる。
【0020】
公開画像リスト生成部65は、モニター出力部67によってモニター40に表示される画像に応じてユーザから操作検出回路30に入力される操作情報に基づいて、公開画像リストを生成し、公開画像リスト記憶部64に記憶させる。
【0021】
画像登録部66は、メモリー20に記憶された複数の画像を、メモリー制御回路21を介して読み出してモニター表示画像記憶部62に記憶させ、複数の画像のうち選択された画像を公開画像記憶部63に記憶させる。ここで、画像登録部66は、公開画像リスト記憶部64に記憶された公開画像リストに基づいて、メモリー20に記憶された複数の画像のうち、公開画像リストに示される画像を選択して読み出し、公開画像記憶部63に記憶させる。ここで、モニター表示画像記憶部62に記憶された画像は、モニター出力部67によって出力され、モニター40に表示される。一方、公開画像記憶部63に記憶された画像は、外部出力部68によって出力され、外部の表示装置に表示される。これにより、例えば撮像装置1のユーザは、メモリー20に記憶された複数の画像を、自身が持つ撮像装置1のモニター40に表示させて表示内容を確認する一方、操作によって選択した画像のみを外部の表示装置に表示させることができる。これにより、ユーザは、例えば、撮像装置1により撮像した画像を外部の表示装置に表示させて他者に見せようとする場合、ブレのある画像や、複数の同内容の画像などを外部の表示装置に表示させないようにすることができる。
【0022】
また、画像登録部66は、公開画像リストに基づいてメモリー20から画像を読み出す際、読み出した画像を一旦モニター表示画像記憶部62に記憶させ、読み出した画像をモニター出力部67に出力させる。そして、画像がユーザによって確認されたことを示す確認情報が操作検出回路30に入力されると、確認された画像を公開画像記憶部63に記憶させる。このように、画像登録部66は、公開画像リストに含まれる識別情報に応じてメモリー20から読み出される画像を、一旦モニター40に表示させ、ユーザによって確認された後に公開画像記憶部63に記憶させて外部に出力させる。これにより、例えば、公開画像リストによって示される画像のパスが、公開設定が行われた際の画像と異なる画像を示すものとなっている場合に、画像の内容をユーザに確認させることが可能となる。
【0023】
例えば、PC(パーソナルコンピュータ)などの操作によってメモリー20に記憶される画像のファイル名が変更された場合には、公開設定が行われた際に公開画像リストに記憶されたパスが、公開設定時の画像と異なる画像を示すものとなることが考えられる。また、例えば画像処理エンジン60によって生成された画像のファイル名が生成される際、画像処理エンジン60が、ファイル名が一意になるように、メモリー20に存在しない例えば連番のファイル名を付与する場合がある。この場合には、ファイルが一旦作成された後に、そのファイルが削除された場合、削除されたファイルと同一のファイル名が新たに付与されることがある。そこで、このように画像が出力される段階でユーザに確認させることにより、公開設定が行われた際に公開画像リストに記憶されたパスが公開設定時の画像と異なる画像を示すものとなっている場合に、ユーザが意図しない画像が外部の表示装置に表示されることを防ぐことが可能となる。
【0024】
モニター出力部67は、モニター表示画像記憶部62に記憶された画像をモニター15に表示させる処理や、モニター40の点灯、消灯や明るさ調整などの表示制御処理等を行う。モニター出力部67は、モニター表示画像記憶部62に記憶された画像を読み出してモニター40に出力する。ここでは、モニター出力部67は、モニター表示画像記憶部62に記憶された複数の画像を、画像のファイル名や生成日時などの情報に応じて順次モニター40に出力する。この際、モニター出力部67は、例えばユーザからページ送りを示す情報が操作検出回路30に入力される毎に、異なる画像をモニター表示画像記憶部62から読み出してモニター40に出力する。
【0025】
外部出力部68は、公開画像記憶部63に記憶された画像を、一定時間毎に外部の表示装置に表示させる。例えば、外部出力部68は、いわゆるスライドショーの機能を備えており、公開画像記憶部63に記憶された複数の画像を、一定時間(例えば、5秒)の間隔毎に読み出してビデオ出力部51またはHDMI出力部52に出力する。ここでは、モニター出力部67が、モニター表示画像記憶部62に記憶された画像をユーザからの操作に応じてモニター40に表示させる一方、外部出力部68が、公開画像記憶部63に記憶された画像を一定時間毎に自動的に外部の表示装置に出力する。これにより、例えばユーザは撮像装置1を操作して画像の公開設定の操作を行う作業を、公開設定された画像が外部の表示装置に表示される処理と並行して行うことができる。
【0026】
次に、図面を参照して撮像装置1の動作例を説明する。図2は、撮像装置1により公開画像リストが生成される動作例を示すフローチャートである。ここで、撮像装置1は、ユーザからの操作入力によってモニター40に画像が表示される際と、ページ送りによって新たな画像がモニター40に表示される際とに、以下の公開設定処理を実行する。まず、画像登録部66は、メモリー制御回路21を介してメモリー20に記憶された複数の画像のうち、一枚の画像を読み出し、モニター表示画像記憶部62に記憶させる(ステップS1)。モニター出力部67は、ステップS1においてモニター表示画像記憶部62に記憶された画像を、モニター40に出力して表示させる(ステップS2)。
【0027】
公開画像リスト生成部65は、モニター40に表示された設定対象画像の公開設定を行うか否かを示す情報の入力を促す画面を、モニター40に表示させる。操作検出回路30は、ステップS2においてモニター40に表示された設定対象画像の公開設定を行うか否かを示す情報の入力を受付ける(ステップS3)。ここで、公開設定が入力されなければ(ステップS3:NO)、処理を終了する。公開設定が入力されれば(ステップS3:YES)、公開画像リスト生成部65は、設定対象画像の識別情報であるパスを、公開画像リスト記憶部64に含まれる公開画像リストに追加して記憶させる(ステップS4)。
【0028】
また、画像登録部66は、ステップS4において公開設定された画像が、公開画像記憶部63に記憶されているか否かを判定する(ステップS5)。画像登録部66が、公開設定された画像は公開画像記憶部63に記憶されていると判定すると(ステップS5:YES)、処理を終了する。一方、画像登録部66が、公開設定された画像は公開画像記憶部63に記憶されていないと判定すると(ステップS5:NO)、公開設定された画像を公開画像記憶部63に記憶させ(ステップS6)、処理を終了する。
【0029】
図3は、撮像装置1が公開画像リストに基づいて画像を出力する動作例を示すフローチャートである。撮像装置1に電源が投入され、撮像装置1が再生モードである場合、画像登録部66は、メモリー20に記憶された複数の画像を読み出し、モニター表示画像記憶部62に記憶させる(ステップS11)。モニター出力部67は、ステップS11においてモニター表示画像記憶部62に記憶された画像を、モニター40に出力して表示させる(ステップS12)。
【0030】
外部出力部68は、ビデオ出力部51またはHDMI出力部52に端子の接続があり公開モードであるか否かを判定する(ステップS13)。ここで、ビデオ出力部51またはHDMI出力部52に端子の接続がなければ(ステップS13:NO)、外部出力部68は、処理を終了する。ビデオ出力部51またはHDMI出力部52に端子が接続されていれば(ステップS13:YES)、画像登録部66は、メモリー20に記憶された公開画像リストを読み出し、公開画像リスト記憶部64に記憶させる。画像登録部66は、公開画像リスト記憶部64に公開画像リストが記憶されているか否かを判定する(ステップS14)。ここで、公開画像リストが記憶されていなければ(ステップS14:NO)、処理を終了する。
【0031】
ステップS14において、画像登録部66が、公開画像リスト記憶部64に公開画像リストが記憶されていると判定すれば(ステップS14:YES)、画像登録部66は、公開リストに含まれる公開画像識別情報(パス)の全てについて、ステップS15〜ステップS18までの公開確認処理を繰り返す。画像登録部66は、モニター40に表示された画像を公開するか否かを示す情報の入力を促す画面を、モニター40に表示させる。操作検出回路30は、ステップS14においてモニター40に表示された画像を公開するか否かを示す情報の入力を受付ける(ステップS16)。操作検出回路30に、画像を公開することを示す情報が入力されると(ステップS16:YES)、画像登録部66は、画像を公開画像記憶部63に記憶させる(ステップS17)。操作検出回路30に、画像を公開しないことを示す情報が入力されると(ステップS16:NO)、画像登録部66は、画像を公開画像記憶部63に記憶させずに次の処理を行う。
【0032】
公開リストに含まれるパスの全てについて、ステップS15〜ステップS18までの公開確認処理が行われると、外部出力部68は、公開画像記憶部63に画像が記憶されているか否かを判定する(ステップS19)。外部出力部68が、公開画像記憶部63に画像が記憶されていると判定すると(ステップS19:YES)、外部出力部68は、公開画像記憶部63に記憶された画像を、ビデオ出力部51またはHDMI出力部52に出力する(ステップS20)。公開画像記憶部63に画像が記憶されていないと判定すると(ステップS19:NO)、外部出力部68は、画像の出力処理を行わずに、処理を終了する。
【0033】
なお、ステップS17において画像登録部66が画像を公開画像記憶部63に記憶させる際には、メモリー20における画像のパスと、公開画像記憶部63における画像のパスとが異なるものとなる場合、パスの対応関係を示す情報を生成して、公開画像リスト記憶部64に記憶させるようにしても良い。ただし、例えば公開画像記憶部63における画像に、メモリー20における画像のパスと同一のファイル名を付与するなど、一定の法則に基づいてパス名を付与することにより対応付けを行っても良い。
【0034】
また、ここでは公開画像リストの生成処理と、表示装置への出力処理を分けて説明したが、両処理は並行して行うようにして良い。すなわち、撮像装置1は、ユーザからの操作を受付けて公開設定処理を行う一方、公開設定された画像の外部出力処理を並行して行うようにして良い。これにより、例えば公開画像を選択する選択者とは別に、公開された画像の説明を行う説明者が存在するような場合、画像の選択によって説明者の説明を妨げることがない。
【0035】
また、画像登録部66がメモリー20から読み出した画像を公開画像記憶部63に記憶させる際、公開画像記憶部63のメモリサイズが小さい場合には、公開用の画像の全てを公開画像記憶部63に記憶させることができない場合がある。この場合、画像登録部66は、公開画像リストに基づいて次に出力する画像を予測して読み込んでおくことで、メモリー20へのアクセスの競合を低減させるようにしても良い。
また、画像登録部66が画像を公開画像記憶部63に記憶させる際、外部出力部68が画像を出力する出力先に応じて画像サイズを最適化して記憶させるようにしても良い。
【0036】
また、本実施形態では、ユーザから操作検出回路30に入力される操作に基づいて画像を公開するか否かを判定する例を示したが、画像登録部66によってメモリー20から読み出される画像を、公開画像リスト生成部65が読み込んで、画像の内容等に基づいて公開するか否かを判定するようにしても良い。例えば、一定時間以上の間、ユーザがモニター40に表示させていた画像は、ユーザによって重要度の高い画像であると思われる。そこで、公開画像リスト生成部65は、メモリー20に記憶されている各画像がモニター40に表示された時間を記憶しておき、表示時間の長さに応じて画像を公開するか否かを判定する。このとき、公開画像リスト生成部65は、一定時間以上の間、モニター40に表示された画像を公開すると判定し、その画像のパスを公開画像リスト生成部65に記憶された公開画像リストに追加する。
【0037】
あるいは、例えば、公開画像リスト生成部65は、画像登録部66によって読み出された画像の画像解析を行い、ブレの無い画像を選択して公開設定を行うようにしても良い。また、画像に含まれる人物が眼をつぶってない画像を選択して、公開設定を行うようにしても良い。また、画像に含まれる人物が笑っている画像を選択して、公開設定を行うようにしても良い。また、同様の複数の画像のうち、画像に含まれる人物の数がより多い画像を選択して、公開設定を行うようにしても良い。また、特定の人物の顔画像を予め記憶しておき、記憶した顔画像とメモリー20から読み出された画像とを比較して、特定の人物が含まれる画像を選択して、公開設定を行うようにしても良い。
【0038】
また、ここでは、撮像装置1が公開設定処理と外部出力処理とを行う例を示したが、撮像装置1とは異なるコンピュータ装置がこれらの処理を行うように構成しても良い。図4は、このような構成による表示装置2の例を示す図である。表示装置2が備える各部は、撮像装置1が備える同名の各部と同様の構成である。ただし、入力部131aや入力部131bは、キーボードやマウスなどのデバイスである。
【0039】
また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各部により実行される処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0040】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0041】
1…撮像装置、10…撮像部、60…画像処理エンジン、62…モニター表示画像記憶部、63…公開画像記憶部、66…画像登録部、67…モニター出力部、68…外部出力部、2…表示装置、160…画像処理エンジン、162…モニター表示画像記憶部、163…公開画像記憶部、166…画像登録部、167…モニター出力部、168…外部出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の出力部によって第1の表示部に出力される情報が記憶される第1の記憶部と、
第2の出力部によって前記第1の表示部とは異なる第2の表示部に出力される情報が記憶される第2の記憶部と、
入力される複数の情報を前記第1の記憶部に記憶させ、前記複数の情報のうち選択された前記情報を前記第2の記憶部に記憶させる制御部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第1の出力部は、前記第1の記憶部に記憶された前記情報を、入力される操作に応じて前記第1の表示部に表示させ、
前記第2の出力部は、前記第2の記憶部に記憶された前記情報を、一定時間毎に順次前記第2の表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載された表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記複数の情報のうち、前記第2の出力部に出力する情報を識別する識別情報に基づいて、前記複数の情報のうち、前記第2の記憶部に記憶させる情報を選択する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記識別情報によって識別される前記情報を、前記第1の記憶部を介して前記第1の表示部に表示させ、当該情報の選択が確認されたことを示す確認情報が入力されると、当該情報を前記第2の記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項3に記載された表示装置。
【請求項5】
第1の出力部によって第1の表示部に出力される画像が記憶される第1の記憶部と、
第2の出力部によって前記第1の表示部とは異なる第2の表示部に出力される画像が記憶される第2の記憶部と、
画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像される複数の前記画像を前記第1の記憶部に記憶させ、前記複数の画像のうち選択された前記画像を前記第2の記憶部に記憶させる制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
第1の出力部によって第1の表示部に出力される情報が記憶される第1の記憶部と、第2の出力部によって前記第1の表示部とは異なる第2の表示部に出力される情報が記憶される第2の記憶部とを備えた表示装置のコンピュータに、
入力される複数の情報を前記第1の記憶部に記憶させ、前記複数の情報のうち選択された前記情報を前記第2の記憶部に記憶させるステップ
を実行させる表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−191674(P2011−191674A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−59686(P2010−59686)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】