説明

表示装置、表示パネルドライバ、及びバックライト駆動方法

【課題】回路規模の増大を抑制しながらバックライトの輝度の実効的な調節段階の数を増加させる。
【解決手段】液晶表示装置1が、LCDパネル3と、LCDパネル3を照明するバックライト8と、バックライト8の輝度を制御する輝度制御回路28とを具備する。輝度制御回路28は、バックライト8の輝度が各フレーム期間の途中において可変であるようにバックライト8の輝度を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示パネルドライバ、及びバックライト駆動方法に関し、特に、表示装置のバックライトの輝度制御に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の液晶表示装置、特に携帯端末に搭載される液晶表示装置における一つの問題は、消費電力の増大である。搭載されるLCDパネルの大型化や解像度の向上に伴い、液晶表示装置の消費電力は年々増加している。特に、バックライトで消費される消費電力は大きく、バックライトの消費電力の削減は、液晶表示装置全体の消費電力の低減に有効な手立てである。
【0003】
バックライトの輝度の制御の最適化は、画質を損なわずにバックライトの消費電力を低減するために有効な手法の一つである。暗い画像を表示する場合にバックライトの輝度を減少させれば、画質を損なわずに消費電力を低減することができる。また、液晶表示装置が暗い環境で使用される場合にも同様に、バックライトの輝度を低下させることによって消費電力を低減可能である。加えて、近年の携帯端末には、ユーザー設定によってバックライトの輝度を設定する機能がついており、ユーザー設定によってバックライトの消費電力を抑制することができる。画像の明るさ、即ち、各フレームの画像データの値に応じてバックライトの輝度を制御する技術は、例えば、特開2005−148708号公報に開示されている。一方、使用環境の明るさ(即ち、外光の強度)に応じてバックライトの輝度を制御する技術は、例えば、特開2003−161926号公報に開示されている。
【特許文献1】特開2005−148708号公報
【特許文献2】特開2003−161926号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バックライトの輝度の制御の最適化における一つの問題は、バックライトの輝度の調節段階の数に限りがあることである。現在最も一般的に使用されるバックライト駆動回路(バックライトがLED(light emitting diode)である場合にはLEDドライバ)は、仕様により、バックライトの輝度の調節段階数が256に決められている。より具体的には、デューティー比が256段階で可変であるようなPWM信号が輝度制御回路によって生成され、バックライト駆動回路は、生成されたPWM信号のデューティー比に応じた輝度でバックライトを駆動するように構成される。これに対応して輝度制御回路は、8ビットデータによってバックライトの輝度を制御するように構成される。しかしながら、バックライトの輝度の制御アルゴリズムによっては、256段階の調節では、不充分な場合がある。
【0005】
一例として、下記のような制御アルゴリズムを考える:
(1)バックライトの輝度を指定するバックライト輝度データが8ビットである。
(2)外光強度によってバックライト輝度データの取り得る範囲を決定し、画像の明るさにより、決定された範囲のうちでバックライト輝度データを決定する。
【0006】
外光強度が大きい場合(使用環境が明るい場合)には、バックライトの最大輝度が高く設定されるため、バックライト輝度データの範囲を広くすることができる。しかしながら、外光強度が小さい場合(使用環境が暗い場合)には、バックライトの最大輝度が低く設定される必要があるので、これに伴い、バックライト輝度データの取り得る範囲が狭くなってしまう。これは、使用環境が暗い場合には、バックライトの輝度の調節段階の数が少なくなってしまうことを意味している。
【0007】
外光の強度によって決定されたバックライトの輝度の調節段階の数が、画像の明るさを表現する段階の数よりも少なくなると、画像の明るさに応じたバックライトの輝度の制御が不充分になってしまう。例えば、画像の明るさが6ビットデータで表現される場合には、バックライトの輝度の調節段階の数は、少なくとも64以上である必要である。しかしながら、外光の強度によって決定されたバックライトの輝度の調節段階の数が64よりも小さくなると、バックライトの輝度を画像の明るさに応じて最適に制御できなくなってしまうことがある。
【0008】
このような問題に対処するためには、バックライト駆動回路と、それを制御する輝度制御回路を、より多段階でのバックライトの輝度の調節を可能に構成することが求められる。バックライトの輝度が多段階で調節可能であれば、バックライトの輝度の調節段階の数の不足の問題は起こらない。
【0009】
一つのアプローチは、輝度制御回路を、デューティー比が多段階(例えば、1024段階)で可変であるようなPWM信号を生成可能に構成し、且つ、バックライト駆動回路を多段階で可変であるPWM信号を処理可能に構成することである。しかしながら、このようなアプローチは、回路規模を増大させるため好ましくない。デューティー比が多段階で可変であるようなPWM信号を生成するためには、輝度制御回路を多ビットの制御データを取り扱うように構成する必要がある。これは、輝度制御回路の回路規模を増大させる。また、多段階で可変であるPWM信号を処理可能に構成すると、バックライト駆動回路の回路規模も増大してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一の観点においては、表示装置が、表示パネルと、表示パネルを照明するバックライトと、バックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御部とを具備する。バックライト輝度制御部は、バックライトの輝度が各フレーム期間の途中において可変であるようにバックライトの輝度を制御する。
【0011】
バックライトの輝度を各フレーム期間の途中において可変に制御すると、人間の目には、各フレーム期間におけるバックライトの輝度の平均がバックライトの輝度として認識される。したがって、バックライトの輝度を各フレーム期間の途中において変化させれば、中間段階のバックライトの輝度を擬似的に実現できる。このような手法によれば、回路規模の増大を抑制しながら、バックライトの輝度の実効的な調節段階の数を増加させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回路規模の増大を抑制しながらバックライトの輝度の実効的な調節段階の数を増加させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の一実施形態の液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態の液晶表示装置1は、CPU(central processing unit)2から供給される画像データDinに応じて画像を表示するように構成されており、LCD(liquid crystal display)パネル3と、走査線ドライバ4と、LCDドライバ5と、外光センサー6と、LED(light emitting diode)ドライバ7と、バックライト8とを備えている。本実施形態では、バックライト8は、LEDとライトガイドとで構成されている。
【0014】
LCDパネル3は、信号線(データ線)と、走査線(ゲート線)と、これらが交差する位置に配置された液晶画素とを備えている。走査線ドライバ4は、LCDパネル3に設けられた走査線を駆動する機能を有している。走査線ドライバ4は、LCDパネル3とは別のIC(integrated circuit)として実装されてもよく、また、COG(circuit on glass)技術を用いて、LCDパネル3自身に集積化されてもよい。
【0015】
LCDドライバ5は、下記の3つの機能を有している:第1に、LCDドライバ5は、CPU2から供給される画像データDin及び同期信号9に応答してLCDパネル3の信号線を駆動する機能を有している。第2に、LCDドライバ5は、走査線駆動タイミング制御信号10を生成し、走査線ドライバ4の動作タイミングを制御する機能を有している。更にLCDドライバ5は、輝度制御信号11を生成してバックライト8の輝度を制御する機能を有している。後述のように、輝度制御信号11は、PWM(pulse width modulation)によってパルス信号として生成され、バックライト8の輝度は、輝度制御信号11のデューティー比によって制御される。輝度制御信号11のデューティー比が100%であると、バックライト8の輝度が最も高くなり、輝度制御信号11のデューティー比が0%であると、バックライト8の輝度はゼロになる。
【0016】
外光センサー6は、当該液晶表示装置1が使用される環境における外光強度を測定するために使用される。外光センサー6は、それに入射される外光の強度に対応する信号レベルを有する外光強度信号12を生成し、LCDドライバ5に供給する。LCDドライバ5は、外光強度信号12に応答してバックライトの輝度を制御する。
【0017】
LEDドライバ7は、LCDドライバ5から供給される輝度制御信号11に応答して駆動電流13を生成し、生成した駆動電流13をバックライト8に供給するバックライト駆動回路である。駆動電流13の電流レベルは、輝度制御信号11のデューティー比に応じて制御される。最も簡便には、輝度制御信号11が“High”レベルである間に所定の電流レベルの駆動電流13がバックライト8に供給され、輝度制御信号11が“Low”レベルである間は駆動電流13の供給が停止される。このような制御により、バックライト8の輝度を輝度制御信号11のデューティー比に応じて制御できる。LEDドライバ7が輝度制御信号11のデューティー比を検出可能に構成される場合には、検出したデューティー比に応じて駆動電流13の電流レベルが制御されてもよい。現在最も一般的なLEDドライバでは、256段階のデューティー比に対応するように構成される。即ち、一般的には、バックライトの輝度の調節段階数は、256である。以下では、LEDドライバ7が、デューティー比が256段階で変更可能な輝度制御信号11に対応するように構成されているとして説明が行われる。
【0018】
LCDドライバ5は、画像データ認識回路21と、画像データ補正回路22と、データレジスタ回路23と、ラッチ回路24と、信号線駆動回路25と、階調電圧発生回路26と、タイミング制御回路27と、輝度制御回路28とを備えている。
【0019】
画像データ認識回路21は、CPU2から供給された画像データDinに基づいて、LCDパネル3に表示される画像の特徴を認識する機能を有している。本実施形態では、画像データ認識回路21は、各フレームの画像の明るさ、その他の画像の特徴を検出し、検出した画像の特徴に基づいて、画像データDinをどのように補正すべきかを指示する画像補正信号41を生成し、画像データ補正回路22に供給する。更に画像データ認識回路21は、各フレームの画像のAPL(average picture level)を算出し、算出されたAPLを示すAPL信号40を輝度制御回路28に供給する。APLとは、フレーム画像の全画素の階調の平均値である。後述されるように、算出されたAPLは、バックライト8の輝度の制御に使用される。
【0020】
画像データ補正回路22は、画像補正信号41に従って、輝度制御回路28により決められたバックライト8の輝度に最適な画像イメージになるように画像データDinを補正する。画像データ補正回路22によって補正された画像データDinは、以下では、補正後画像データDin’として参照される。
【0021】
データレジスタ回路23は、画像データ補正回路22から補正後画像データDin’を順次に受け取って一時的に保存する。データレジスタ回路23は、1水平ライン分の補正後画像データDin’を保存する容量を有しており、タイミング制御回路27から供給されるレジスタ信号42に同期して補正後画像データDin’を受け取って保存する。
【0022】
ラッチ回路24は、タイミング制御回路27から供給されるラッチ信号43に応答してデータレジスタ回路23から1水平ライン分の補正後画像データDin’を同時にラッチし、ラッチした補正後画像データDin’を信号線駆動回路25に転送する。
【0023】
信号線駆動回路25は、ラッチ回路24から送られてくる1水平ライン分の補正後画像データDin’に応答してLCDパネル3の信号線を駆動する。より具体的には、信号線駆動回路25は、補正後画像データDin’に応答して階調電圧発生回路26から供給される複数の階調電圧V〜Vのうちから対応する階調電圧を選択し、LCDパネル3の信号線を、選択された階調電圧に駆動する。
【0024】
タイミング制御回路27は、CPU2から送られる同期信号9に応答して液晶表示装置1のタイミング制御を行う。より具体的には、タイミング制御回路27は、レジスタ信号42及びラッチ信号43をそれぞれデータレジスタ回路23及びラッチ回路24に供給して、補正後画像データDin’のデータレジスタ回路23及びラッチ回路24への転送タイミングを制御する。更に、タイミング制御回路27は、走査線駆動タイミング制御信号10を生成し、走査線ドライバ4の動作タイミングを制御する。更にタイミング制御回路27は、フレーム信号44を生成して画像データ認識回路21及び輝度制御回路28に供給する。画像データ認識回路21及び輝度制御回路28は、フレーム信号44から各フレーム期間が開始されたことを認識する。
【0025】
輝度制御回路28は、画像データ認識回路21から供給されたAPL信号40と外光センサー6から供給された外光強度信号12に応答してバックライト8の輝度を制御する輝度制御信号11を生成する機能を有している。詳細には、あるフレーム期間におけるバックライト8の輝度を制御する場合、輝度制御回路28は、APL信号40に示された前フレーム期間におけるAPLと、外光強度信号12に示された現在の外光強度に応答してバックライト8の輝度を制御する。上述のように、輝度制御信号11は、PWMによってパルス信号として生成され、輝度制御信号11のデューティー比によってバックライト8の輝度が制御される。
【0026】
本実施形態では、輝度制御回路28が、バックライト8の輝度を各フレーム期間の途中において可変にすることができるように構成されている。詳細には、輝度制御回路28は、輝度制御信号11のデューティー比を各フレーム期間の途中において可変させ、これにより各フレーム期間の途中において可変させることができるように構成されている。
【0027】
図2は、バックライト8の輝度の制御の一例を示すタイミングチャートである。輝度制御回路28は、各フレーム期間のそれぞれにおけるフレーム期間全体としてのバックライト8の輝度を指定するバックライト輝度データを生成する。加えて、各フレーム期間が複数のサブフレーム期間T1〜Tnに分割され、輝度制御回路28は、そのサブフレーム期間T1〜Tnのそれぞれにおける輝度制御信号11のデューティー比を指示するPWMデータを設定する。PWMデータは、各フレーム期間の途中において可変であることが許容されている。あるフレーム期間の各サブフレーム期間におけるPWMデータの値は、その平均が当該フレーム期間におけるバックライト輝度データの値に一致するように生成される。例えば、図2の第(m+3)サブフレーム期間の動作では、バックライト輝度データが31.5であることに応じて、PWMデータが、奇数番目のサブフレーム期間においては31に、偶数番目のサブフレーム期間においては32に設定される。
【0028】
輝度制御信号11のデューティー比は、このようにして生成されたPWMデータに応じて制御される。例えば、PWMデータを31に決定すると、輝度制御信号11のデューティー比が12.2%(=31/255)に制御され、PWMデータを32に決定すると、輝度制御信号11のデューティー比が12.5%(=32/255)に制御される。(第m〜第(m+2)フレーム期間のように)PWMデータが各フレーム期間において一定であれば、輝度制御信号11のデューティー比が各フレーム期間において一定であり、したがって、バックライト8の輝度も各フレーム期間において一定である。一方、第(m+3)サブフレーム期間のように、PWMデータが奇数番目のサブフレーム期間においては31に、偶数番目のサブフレーム期間においては32に設定されると、輝度制御信号11のデューティー比は、奇数番目のサブフレーム期間では12.2%(=31/255)であり、偶数番目のサブフレーム期間では12.5%(=32/255)に制御される。このように輝度制御信号11のデューティー比を変化させることにより、バックライト8の輝度をバックライト輝度データに示された「31.5」に制御することができる。
【0029】
このような制御方法では、輝度制御信号11のデューティー比の調節段階数の増大の抑制しながら、バックライト8の輝度を多段階で制御することができる。例えば、輝度制御信号11のデューティー比の調節段階数が256であっても、バックライト8の輝度をそれ以上の調節段階数で(例えば、1024段階で)制御可能である。これは、輝度制御回路28やLEDドライバ7の回路規模の増大を抑制しながら、バックライト8の輝度の調節段階数を増大させることを可能にする。
【0030】
以下では、バックライト8の輝度が各フレーム期間の途中で可変であるような液晶表示装置1の動作例を説明する。本動作例では、LCDドライバ5にモード設定レジスタ29が用意され、モード設定レジスタ29の設定値により、LCDドライバ5がこれらの4つの制御モードのいずれかに設定される:
(1)ユーザー設定モード
(2)画像輝度制御モード
(3)外光強度制御モード
(4)画像輝度/外光強度制御モード
ここで、ユーザー設定モードとは、ユーザーによって設定された設定値に応じてバックライト8の輝度が制御される制御モードである。本動作例では、ユーザー設定輝度レジスタ30がLCDドライバ5に用意され、そのユーザー設定輝度レジスタ30の設定値に応じてバックライト8の輝度が制御される。画像輝度制御モードとは、画像の明るさに応じてよってバックライト8の輝度が制御される制御モードである。本動作例では、上述のように、あるフレーム期間のバックライト8の輝度が、その直前のフレーム期間の画像のAPLに応じて制御される。外光強度制御モードとは、外光の強度に応じてバックライト8の輝度が制御される制御モードである。本動作例では、外光センサー6によって生成される外光強度信号12に応じてバックライト8の輝度が制御される。最後に、画像輝度/外光強度制御モードとは、画像の明るさ(本実施形態ではAPL)と外光の強度の両方に応じてバックライト8の輝度が制御される制御モードである。後述されるように、これらの4つの制御モードのうちの画像輝度/外光強度制御モードにおいて、バックライト8の輝度を各フレーム期間の途中において可変にする制御が採用される。この画像輝度/外光強度制御モードにおけるLCDドライバ5の動作においては、切り替え閾値データレジスタ31に設定された切り替え閾値が使用される。
【0031】
以下では、上記の4つの制御モード(1)〜(4)について詳細に説明する。以下の説明においては、フレーム期間全体としてのバックライト8の輝度を指定するバックライト輝度データ、及び、輝度制御信号11のデューティー比を指定するPWMデータのいずれもが、8ビットデータであるとして説明を行う。ただし、バックライト輝度データ及びPWMデータのビット数が8に限定されないことは、当業者には自明的であろう。
【0032】
(1)ユーザー設定モード
LCDドライバ5がユーザー設定モードに設定されると、輝度制御回路28は、ユーザー設定輝度レジスタ30の設定値をバックライト輝度データとして使用する。加えて、輝度制御回路28は、PWMデータをバックライト輝度データに一致する値に設定し、更に、輝度制御信号11のデューティー比をそのPWMデータに応じて設定する。例えば、ユーザー設定輝度レジスタ30の設定値が255である場合には、バックライト輝度データが255に設定され、更にPWMデータが255に設定される。これにより、輝度制御信号11のデューティー比が100%(=255/255×100%)に設定される。また、ユーザー設定輝度レジスタ30の設定値が179である場合には、バックライト輝度データが179に設定され、更に、PWMデータが179に設定される。結果として、輝度制御信号11のデューティー比が70.2%(=179/255×100%)に設定される。これにより、バックライト8が所望の輝度で駆動される。LCDドライバ5がユーザー設定モードに設定された場合には、PWMデータ、即ち、輝度制御信号11のデューティー比は、各フレーム期間において一定である。
【0033】
(2)画像輝度制御モード
LCDドライバ5が画像輝度制御モードに設定されると、輝度制御回路28は、APL信号40に示されているAPLに応答してバックライト輝度データを決定すると共に、PWMデータをバックライト輝度データに一致する値に設定する;この制御モードでは、外光の強度と無関係にバックライト8の輝度が制御される。画像輝度制御モードにおいては、バックライト輝度データが0〜255の値として算出される。
【0034】
図3は、画像輝度制御モードにおける、APLとバックライト輝度データとの間の関係を概念的に示す図である。画像データ認識回路21で算出されたAPLが高いほど、バックライト輝度データが増大され、バックライト8の輝度が増大される。図3には、APLの値が6ビットデータとして表現される場合のAPLとバックライト輝度データとの間の関係が図示されており、APLの値がxである場合のバックライト輝度データの値がBAPLxとして図示されている。PWMデータは、バックライト輝度データと同一の値に設定され、これにより、輝度制御信号11のデューティー比が所望値に設定される。
【0035】
図4は、LCDドライバ5が画像輝度制御モードに設定された場合におけるLCDドライバ5の動作を示しており、特に、バックライト輝度データ及びPWMデータと、輝度制御信号11の波形との関係を示している。図4では、各フレーム期間が、フレーム信号44のプルアップによって開始されるとして図示されている。各フレーム期間のバックライト8の輝度は、バックライト輝度データ(即ち、PWMデータ)によって設定される。例えば、APLに応じてバックライト輝度データが179に設定されると、PWMデータも179に設定され、これにより、輝度制御信号11のデューティー比が70.2%(=179/255×100%)に設定される。これにより、バックライト8が所望の輝度で駆動される。図4において、輝度制御信号11のデューティー比が各フレーム期間において一定である、即ち、バックライト8の輝度が各フレーム期間において一定であることに留意されたい。
【0036】
(3)外光強度制御モード
LCDドライバ5が外光強度制御モードに設定されると、輝度制御回路28は、外光センサー6から供給される外光強度信号12に応答してバックライト輝度データを決定すると共に、PWMデータをバックライト輝度データに一致する値に設定する;この制御モードでは、画像の明るさと無関係にバックライト8の輝度が制御される。外光強度制御モードにおいても、画像輝度制御モードと同様に、バックライト輝度データが0〜255の値として算出される。
【0037】
図5は、外光強度制御モードにおける、外光強度とバックライト輝度データとの間の関係を概念的に示す図である。輝度制御回路28は、外光強度信号12の信号レベルから外光強度を認識する。図5の例では、外光強度が8ビットデータとして表現される場合の外光強度とバックライト輝度データとの間の関係が図示されている。外光強度が高いほど、バックライト輝度データが増大され、バックライト8の輝度が増大される。外光強度の小さな変動によってバックライト8の輝度が不安定になることを防ぐために、外光強度とバックライト輝度データとの間の関係にはヒステリシスが導入される。即ち、外光強度が増大するときの外光強度とバックライト輝度データとの間の関係と、外光強度が減少するときの外光強度とバックライト輝度データとの間の関係は相違している。
【0038】
外光強度制御モードでも、PWMデータがバックライト輝度データと同一の値に設定され、これにより、輝度制御信号11のデューティー比が所望値に設定される。図6は、LCDドライバ5が外光強度制御モードに設定された場合におけるLCDドライバ5の動作を示しており、特に、バックライト輝度データ及びPWMデータと、輝度制御信号11の波形との関係を示している。例えば、外光強度に応じてバックライト輝度データが44に設定されると、PWMデータも44に設定され、これにより、輝度制御信号11のデューティー比が17.3%(=44/255×100%)に設定される。これにより、バックライト8が所望の輝度で駆動される。図4と同様に、図6においても、輝度制御信号11のデューティー比が各フレーム期間において一定である、即ち、バックライト8の輝度が各フレーム期間において一定であることに留意されたい。
【0039】
(4)画像輝度/外光強度制御モード
LCDドライバ5が、画像輝度/外光強度制御モードに設定されると、輝度制御回路28は、APL信号40によって示されているAPLと、外光強度信号12によって示されている外光強度に応答してバックライト輝度データ及びPWMデータを決定する。詳細には、画像輝度制御モードと同一の方法によりAPLに応じてバックライト輝度データが決定され、加えて、外光強度制御モードと同一の方法により外光強度に応じてバックライト輝度データが決定される。これらのバックライト輝度データを区別するために、以下では、APLに応じて決定されたバックライト輝度データは、「画像輝度データBLAPL」と記載し、外光強度に応じて決定されたバックライト輝度データは、以後、「外光輝度データBLEX」と記載する。
【0040】
画像輝度データBLAPLと外光輝度データBLEXとに基づいて、最終的にバックライト8の輝度の制御に使用されるバックライト輝度データBLが算出される。外光輝度データBLEXは、最終的に決定されるバックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXを決定するために使用される。バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXは、外光輝度データBLEXが大きいほど大きくなるように決定される。一方、画像輝度データBLAPLは、最終的に決定されるバックライト輝度データBLの値の許容最大値BLMAXに対する割合を決定するために使用される。即ち、最終的バックライト8の輝度の制御に使用されるバックライト輝度データBLは、下記の式によって決定される:
BL=BLMAX・(BLAPL/255). ・・・(1)
最も簡便には、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXは、外光輝度データBLEXの値に一致するように設定される。即ち、
BL=BLEX・(BLAPL/255). ・・・(1)’
【0041】
図7は、式(1)を画像のAPLとバックライト輝度データBLとの間の関係として表すグラフである。図7に示されているように、外光強度が高いほど(即ち、外光輝度データBLEXの値が大きいほど)バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXが増大される。加えて、画像のAPLが高いほど(即ち、画像輝度データBLAPLの値が大きいほど)最終的に算出されるバックライト輝度データBLの値が大きくなる。このようにして算出されたバックライト輝度データBLからPWMデータが算出され、更に算出されたPWMデータに応じて輝度制御信号11のデューティー比が決定され、これにより、バックライト8の輝度が制御される。
【0042】
バックライト輝度データBLとPWMデータの算出方法は、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が切り替え閾値データレジスタ31に設定された切り替え閾値よりも大きいか否かに応じて切り換えられる。バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXが外光輝度データBLEXに一致する場合、バックライト輝度データBLとPWMデータの算出方法は、外光輝度データBLEXが切り替え閾値よりも大きいか否かに応じて切り換えられることになる。
【0043】
バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が切り替え閾値よりも大きい場合には、画像輝度制御モードと外光強度制御モードと同様に、輝度制御信号11は、そのデューティー比が各フレーム期間において一定であるように(即ち、バックライト8の輝度が各フレーム期間において一定であるように)生成される。
【0044】
詳細には、画像輝度制御モード及び外光強度制御モードと同様に、バックライト輝度データBLが、式(1)(又は式(1)’)により、(小数点以下の数値を含まない)0〜255の値として算出される。バックライト輝度データBLの全ビットが整数部分に割り当てられることに留意されたい。図7には、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が255、179、127である場合のAPLとバックライト輝度データBLの関係が図示されている。PWMデータは、バックライト輝度データBLに一致する値に設定される。PWMデータの値に応じて輝度制御信号11のデューティー比が制御され、これにより、バックライト8が所望の輝度に制御される。
【0045】
この場合も、輝度制御信号11のデューティー比が各フレーム期間において一定である、即ち、バックライト8の輝度が各フレーム期間において一定である。バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAX(即ち、外光輝度データBLEXの値)が大きい場合には、バックライト8の輝度の調節段階の数が充分に多いため、特別な制御を用いる必要はない。
【0046】
一方、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が切り替え閾値以下である場合、輝度制御信号11は、そのデューティー比が各フレーム期間の途中において可変であるように(即ち、バックライト8の輝度が各フレーム期間の途中において可変であるように)生成される。上述のように、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が小さい場合には、バックライト8の輝度の調節段階の数が少なくなることがある。この不具合を回避するために、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が切り替え閾値以下である場合には、バックライト8の輝度が各フレーム期間の途中において可変である制御が採用され、これにより、バックライト8の輝度の調節段階の数が擬似的に増大される。
【0047】
詳細には、バックライト輝度データBLが、式(1)(又は式(1)’)から、0.25刻みの0.0〜63.0の値として算出される。算出されるバックライト輝度データBLには、整数部分のみならず小数部分が含められることに留意されたい。バックライト輝度データBLのうちの上位6ビットは整数部分に割り当てられ、下位2ビットは小数部分に割り当てられる。図7には、バックライト輝度データBLの許容最大値BLMAXの値が63.0である場合のAPLとバックライト輝度データBLの関係が図示されている。
【0048】
加えて、図8に示されているように、各フレーム期間が第1〜第nサブフレーム期間T1〜Tnに分割され(ただし、nは4の倍数)、PWMデータの算出及び輝度制御信号11のデューティー比の制御が、所定数のサブフレーム期間を1周期として行われる。本動作例では、第1〜第nサブフレーム期間におけるPWMデータDPWMが、下記の演算式により算出され、これにより、4つのサブフレーム期間を1周期とする輝度制御信号11のデューティー比の制御が行われる(以下において、jは、n/4以下の自然数である):
第(4j−3)サブフレーム期間:DPWM=(BL+“00000000”)>>2
第(4j−2)サブフレーム期間:DPWM=(BL+“00000011”)>>2
第(4j−1)サブフレーム期間:DPWM=(BL+“00000001”)>>2
第4jサブフレーム期間 :DPWM=(BL+“00000010”)>>2
演算子”>>2”は、2ビットのシフト処理を示す。この処理によって算出されたPWMデータDPWMは、0〜63の整数値であることに留意されたい。例えば、図8の動作例の第(m+3)フレーム期間における輝度制御信号11のデューティー比の制御では、第(4j−3)サブフレーム期間、及び第(4j−1)サブフレーム期間においてPWMデータが「31」と算出され、第(4j−2)サブフレーム期間、及び第4jサブフレーム期間においてPWMデータが「32」と算出されている。算出されたPWMデータに応じて輝度制御信号11のデューティー比が制御され、これにより、小数部分を含むバックライト輝度データBLに応じた輝度制御信号11のデューティー比の制御、即ち、バックライト8の輝度の制御が実現される。
【0049】
一般に、バックライト輝度データBLのうちの下位kビットを小数部分に割り当てた場合、2個のサブフレーム期間を1周期としてPWMデータの算出が行われる。上述の例では、下位2ビットがバックライト輝度データBLの小数部分に割り当てられ、4つのサブフレーム期間を1周期としてPWMデータが算出されている。このようにして算出されたPWMデータに応答して輝度制御信号11のデューティー比を制御することにより、バックライト8の輝度の調節段階数を擬似的に2倍にすることができる。
【0050】
以上には本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば、輝度制御信号11が、CPU2によって生成されることも可能である。この場合、輝度制御回路28がCPU2に設けられ、外光センサー6は、CPU2に設けられた輝度制御回路28に接続される。加えて、CPU2によって画像のAPLが算出される。ただし、本実施形態のようにLCDドライバ5に輝度制御回路28が集積化される構成は、CPU2として汎用性のあるものを使用することを可能にするので、実装上、有利であることに留意されたい。
【0051】
また、上記の実施形態は液晶表示装置として記載されているが、本発明は、LCDパネル以外のバックライトを必要とする表示パネルを使用するような表示装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の一実施形態の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、輝度制御信号のデューティー比がフレーム期間の途中において可変であるバックライト輝度制御を示すタイミングチャートである。
【図3】図3は、画像輝度制御モードにおけるAPLとバックライト輝度データとの関係を示すグラフである。
【図4】図4は、画像輝度制御モードにおけるバックライトの制御を説明するタイミングチャートである。
【図5】図5は、外光強度制御モードにおける外光強度とバックライト輝度データとの関係を示すグラフである。
【図6】図6は、外光強度制御モードにおけるバックライトの制御を説明するタイミングチャートである。
【図7】図7は、画像輝度/外光強度輝度制御モードにおける、APLとバックライト輝度データとの関係を示すグラフである。
【図8】図8は、画像輝度/外光強度輝度制御モードにおけるバックライトの制御を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1:液晶表示装置
2:CPU
3:LCDパネル
4:走査線ドライバ
5:LCDドライバ
6:外光センサー
7:LEDドライバ
8:バックライト
9:同期信号
10:タイミング制御信号
11:輝度制御信号
12:外光強度信号
13:駆動電流
Din:画像データ
Din’:補正後画像データ
21:画像データ認識回路
22:画像データ補正回路
23:データレジスタ回路
24:ラッチ回路
25:信号線駆動回路
26:階調電圧発生回路
27:タイミング制御回路
28:輝度制御回路
29:モード設定レジスタ
30:ユーザー設定輝度レジスタ
31:切り替え閾値データレジスタ
40:APL信号
41:画像補正信号
42:レジスタ信号
43:ラッチ信号
44:フレーム信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルを照明するバックライトと、
前記バックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御部
とを具備し、
前記バックライトの輝度が、各フレーム期間の途中において可変であることが許容されている
表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記バックライト輝度制御部が、
前記バックライトの所望の輝度に対応したデューティー比を有するパルス信号である輝度制御信号を生成する輝度制御回路と、
前記輝度制御信号の前記デューティー比に応じて前記バックライトを駆動するバックライト駆動回路
とを備え、
前記輝度制御回路が、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変にすることができるように構成された
表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置であって、
前記輝度制御回路は、前記表示パネルに表示される画像の明るさと、外光強度とに応答して前記輝度制御信号を生成可能に構成され、
前記外光強度に関係なく前記画像の明るさに応答して前記バックライトの輝度が制御される場合、及び、前記画像の明るさに関係なく前記外光強度に応答して前記バックライトの輝度が制御される場合に、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間において一定であり、
前記画像の明るさと前記外光強度の両方に応答して前記バックライトの輝度が制御される場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変であることが許容される
表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の表示装置であって、
前記輝度制御回路は、前記バックライトの輝度が前記画像の明るさと前記外光強度の両方に応答して制御される場合に前記外光強度に応答して前記バックライトの輝度の許容最大値を決定するように構成され、
前記輝度制御回路は、前記許容最大値が所定の切り替え閾値を超える場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間において一定であるように前記輝度制御信号を生成し、前記許容最大値が所定の切り替え閾値未満である場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変であるように前記輝度制御信号を生成する
表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示装置であって、
前記輝度制御回路は、或るフレーム期間における全体としての前記バックライトの所望の輝度を指定するバックライト輝度データを生成すると共に、前記輝度制御信号の前記デューティー比を指定するPWMデータを生成するように構成され、
前記輝度制御回路は、前記バックライトの輝度が前記画像の明るさと前記外光強度の両方に応答して制御される場合、前記或るフレーム期間が分割されて定義された複数のサブフレーム期間のそれぞれにおける前記輝度制御信号の前記デューティー比を指定するように前記PWMデータを生成し、且つ、前記PWMデータの前記或るフレーム期間における平均値が前記バックライト輝度データの値に一致するように前記PWMデータを生成する
表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の表示装置であって、
各フレーム期間が、複数のサブフレーム期間に分割され、
前記バックライトの輝度が各フレーム期間の途中において可変に制御される場合に、前記バックライトの輝度が、所定数のサブフレーム期間を周期として制御される
表示装置。
【請求項7】
請求項2乃至6のいずれかに記載の表示装置であって、
前記輝度制御回路が、画像データに応答して前記表示パネルを駆動する表示パネルドライバに集積化されている
表示装置。
【請求項8】
表示パネルを駆動する表示パネルドライバであって、
前記表示パネルを照明するバックライトの輝度を制御する輝度制御回路
を具備し、
前記輝度制御回路による前記バックライトの輝度の制御において、前記バックライトの輝度が各フレーム期間の途中において可変であることが許容される
表示パネルドライバ。
【請求項9】
請求項8に記載の表示パネルドライバであって、
前記輝度制御回路は、前記バックライトの所望の輝度に対応したデューティー比を有するパルス信号である輝度制御信号を生成するように構成され、
前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変であることが許容される
表示パネルドライバ。
【請求項10】
請求項9に記載の表示パネルドライバであって、
前記輝度制御回路は、前記表示パネルに表示される画像の明るさと、外光強度とに応答して前記輝度制御信号を生成可能に構成され、
前記外光強度に関係なく前記画像の明るさに応答して前記バックライトの輝度が制御される場合、及び、前記画像の明るさに関係なく前記外光強度に応答して前記バックライトの輝度が制御される場合に、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間において一定であり、
前記画像の明るさと前記外光強度の両方に応答して前記バックライトの輝度が制御される場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変であることが許容される
表示パネルドライバ。
【請求項11】
請求項10に記載の表示パネルドライバであって、
前記輝度制御回路は、前記バックライトの輝度が前記画像の明るさと前記外光強度の両方に応答して制御される場合に前記外光強度に応答して前記バックライトの輝度の許容最大値を決定するように構成され、
前記輝度制御回路は、前記許容最大値が所定の切り替え閾値を超える場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間において一定であるように前記輝度制御信号を生成し、前記許容最大値が所定の切り替え閾値未満である場合、前記輝度制御信号の前記デューティー比が各フレーム期間の途中において可変であるように前記輝度制御信号を生成する
表示パネルドライバ。
【請求項12】
表示パネルを照明するバックライトの駆動方法であって、
バックライトの輝度が、各フレーム期間の途中において可変である
バックライト駆動方法。
【請求項13】
請求項12に記載のバックライト駆動方法であって、
各フレーム期間が、複数のサブフレーム期間に分割され、
前記バックライトの輝度が各フレーム期間の途中において可変に制御される場合に、前記バックライトの輝度が、所定数のサブフレーム期間を周期として制御される
バックライト駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−145488(P2010−145488A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319692(P2008−319692)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】