説明

表示装置、表示方法及びプログラム

【課題】従来のやり方で住所、ランドマーク名を表示すると、自宅近く等のよく行く場所も、一度しか行かないような旅行先も同様に表示されるため、ランドマーク名が表示されても場所がわからない。或いは、逆に住所が全て表示されるため、分かりきった情報が多くて見難くなる。よって、より分かりやすく場所情報を表示することを目的とする。
【解決手段】表示装置が、データの位置情報を取得する取得手段と、前記位置情報と基準点の位置情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の結果に基づいて場所情報の表示形態を決定し、前記場所情報を表示する表示手段と、を備えることによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データが有する位置情報を基に場所情報を表示する表示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、データが有する位置情報を表示する方法では、位置情報の経度情報及び位置情報の緯度情報を表示する方法、位置情報を基に住所、ランドマーク名等を検索して表示する方法等が用いられていた。近年、撮影の際に位置情報を取得し、写真プリントする際にプリント上に表示する形態を経度及び緯度、住所、或いは場所から撮影者が選択することで、プリントする際に指定された形態で場所情報を表示する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−309835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法では、自宅近く等のよく行く場所も、一度しか行かない旅行先も同様に表示されるため、ランドマーク名が表示されても場所がわかり難く、一方では住所が全て表示されるため、分かりきった情報が多くなり、見難くなる問題が生じ得る。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、より分かりやすく場所情報を表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、データの位置情報を取得する取得手段と、前記位置情報と基準点の位置情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の結果に基づいて場所情報の表示形態を決定し、前記場所情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より分かりやすく場所情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】表示装置の構成を示す図である。
【図2】表示装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】表示処理に係るフローチャートを示す図である。
【図4】表示画面の一例を示す図である。
【図5】表示詳細処理に係るフローチャートを示す図である。
【図6】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図7】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図8】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図9】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図10】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図11】表示画面の一例を示す図である。
【図12】分類装置の構成を示す図である。
【図13】分類処理に係るフローチャートを示す図である。
【図14】分類詳細処理に係るフローチャートを示す図である。
【図15】データ構成とデータ例とを示す図である。
【図16】表示画面の一例を示す図である。
【図17】表示画面の一例を示す図である。
【図18】データ構成とデータ例とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
本実施形態に係る表示装置100(コンピュータを含んで構成される。)の構成について、図1を参照して説明する。表示装置100は、単一の装置(情報処理装置)で実現してもよいし、必要に応じた複数の装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数の装置で構成される場合は、各装置は、互いに通信可能なようにLAN(Local Area Network)等で接続されている。
表示装置100は、データの位置情報を基に場所情報を表示する装置であり、表示装置100において基準点決定部101は、基準点の位置情報を決定する。基準点該否判定部102は、データが有する位置情報が基準点の位置情報に合致するか否かの判定を行う。場所情報を取得する場所情報取得部103は、データが有する位置情報を基に場所情報を取得する。場所情報表示部104は、基準点該否判定部102による判定の結果を基に場所情報取得部103で取得された場所情報を表示する。
【0011】
図2は、表示装置100のハードウェア構成を示す図である。201は、CPU(Central Processing Unit)である。202は、ROM(Read Only Memory)であり、各種の制御プログラム、データ等を保持する。203は、記憶装置であり、各種の制御プログラム、各種データ等を保存する。204は、RAM(Random Access Memory)であり、CPU201のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。205は、ネットワーク・インターフェイス(Nte−IF)であり、他の情報処理装置等とネットワーク206を介して通信を行うことができる。207は、バスであり、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。
CPU201に対する制御プログラムの提供は、ROM202、記憶装置203から行うこともできるし、ネットワーク206を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。CPU201は、ROM202、記憶装置203等に格納された制御プログラムに基づいてバス207に接続された各デバイスを制御する。なお、本実施形態では、CPU201が、例えば、RAM204に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、表示装置100における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。
【0012】
以下、場所情報の表示に係る処理等について詳細に説明する。図3は、表示装置100で行われる表示処理に係るフローチャートを示す図である。図4は、表示装置100で表示される表示画面の一例を示す図である。図5は、表示装置100で行われる表示詳細処理(後述のステップS304の詳細な処理)に係るフローチャートを示す図である。
ステップS301では、CPU201は、基準点の位置情報を決定する。より具体的には、ステップS301では、CPU201は、基準点入力画面311からの操作指示により基準点の位置情報を決定する。基準点入力画面311については、図4を参照して後ほど説明する。なお、基準点入力画面311では、操作者が地図情報を使用して基準点の位置情報が指定され、CPU201が指定された位置情報を取得する構成であるが、これに限られるものではない。例えば、CPU201は、住所が指定されることで位置情報を取得してもよいし、位置情報を保持しているデータが選択されることで位置情報を取得してもよい。CPU201は、ステップS301で決定した基準点の位置情報を基準点位置情報321として保持する。CPU201は、基準点位置情報321には、複数の基準点の位置情報を含めてもよい。CPU201は、ステップS301の処理で基準点の位置情報を決定すると、続いて、ステップS302の処理を行う。
【0013】
ここで、基準点位置情報321について図6を参照して説明する。基準点位置情報321は、複数の基準点の位置情報を保持可能であり、位置情報は、緯度情報及び経度情報を含んで構成されている。なお、緯度情報及び経度情報は、所定の規則によって保持されているが、これに限られるものではない。
また、基準点位置情報321のデータ値は、緯度情報、経度情報ともに秒の部分については「ABC」等のアルファベットで示しているが、実際のデータは数字(数値)である。なお、図6以外でも、緯度情報及び経度情報の秒の部分についてはアルファベットで示しているが、実際のデータは数字である。
【0014】
ステップS302では、取得手段及び判定手段の一例であるCPU201は、デジタルデータ312が保持している位置情報を取得し、基準点位置情報321とデジタルデータ312から取得した位置情報とを比較する。そして、CPU201は、比較した結果に基づいて、基準点該否判定済デジタルデータ情報322を更新する。
ここで、図7に、デジタルデータ312が保持している情報の例(一覧例)を示す。701は、デジタルデータ312のファイル名である。702は、デジタルデータ312の撮影年月日である。703は、デジタルデータ312が撮影されたときの撮影場所の位置情報である。位置情報は、緯度情報及び経度情報を含んで構成されている。なお、緯度情報及び経度情報は、所定の規則によって保持されているが、これに限られるものではない。
【0015】
図8に、基準点該否判定済デジタルデータ情報322の一例を示す。基準点該否判定済デジタルデータ情報322は、ファイル名701、撮影年月日702、位置情報703、及び基準点判定801を含んで構成されている。
ファイル名701は、デジタルデータ312のファイル名701と同一であり、CPU201は、ステップS302の処理でデータの移動を行う。撮影年月日702は、デジタルデータ312の撮影年月日702と同一であり、CPU201は、ステップS302の処理でデータの移動を行う。位置情報703は、デジタルデータ312の位置情報703と同一であり、CPU201は、ステップS302の処理でデータの移動を行う。基準点該否判定済デジタルデータ情報322の基準点判定801は、以下に説明する処理により設定される。
なお、基準点該否判定済デジタルデータ情報322と後述の住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323とで同一の名称である項目は、同一の項目であり、CPU201は、ステップS303の処理でデータの移動を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323と後述の場所情報設定済デジタルデータ情報324とで同一の名称である項目は、同一の項目であり、CPU201は、ステップS304の処理でデータの移動を行う。
【0016】
図9に、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の一例を示す。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323は、ファイル名701、撮影年月日702、基準点判定801、住所901、及びランドマーク名902を含んで構成されている。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901及びランドマーク名902は、以下に説明する処理により設定される。
図10に、場所情報設定済デジタルデータ情報324の一例を示す。場所情報設定済デジタルデータ情報324は、ファイル名701、撮影年月日702、基準点判定801、住所901、ランドマーク名902、及び場所情報1001を含んで構成されている。場所情報設定済デジタルデータ情報324の場所情報1001は、以下に説明する処理により設定される。
【0017】
ここで、ステップS302について、より詳細に説明すると、CPU201は、位置情報703が基準点位置情報321の何れかと一致する場合は、基準点該否判定済デジタルデータ情報322の基準点判定801を「該当」とする。他方、CPU201は、位置情報703が基準点位置情報321の何れとも一致しない場合は、基準点該否判定済デジタルデータ情報322の基準点判定801を「否該当」とする。なお、例えば、デジタルデータ312は、jpegファイルであり、デジタルデータ312の位置情報703(撮影時の撮影場所の位置情報)は、jpegファイルが保持するEXIF情報中のGPS情報であるが、これに限られるものではない。
すなわち、基準点該否判定済デジタルデータ情報322は、デジタルデータ312の位置情報703と基準点位置情報321の位置情報とが比較された結果が基準点判定801に設定されたものである。基準点該否判定済デジタルデータ情報322では、ファイル名が「IMG010005.jpg」及び「IMG010009.jpg」から「IMG010015.jpg」までのデータが「否該当」であるとCPU201により判定されている(図8参照のこと。)。なお、上記以外のファイル名のデータは、「該当」であるとCPU201により判定されている。CPU201は、ステップS302の処理で基準点について判定し、基準点該否判定済デジタルデータ情報322を出力すると、続いて、ステップS303の処理を行う。
【0018】
ステップS303では、CPU201は、基準点該否判定済デジタルデータ情報322の位置情報を基に住所・ランドマーク名データベース313から、住所・ランドマーク名を取得する。取得した結果の一例である住所を住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901に設定する。また、CPU201は、取得した結果の一例であるランドマーク名を住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902に設定する。ランドマーク名を取得できない場合は、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902には「なし」を設定する。例えば、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323においては、CPU201は、ファイル名が「IMG010004.jpg」のデータについてランドマーク名を取得できず「なし」を設定している(図9参照のこと。)。
【0019】
なお、上述の例では、住所・ランドマーク名データベース313は、表示装置100に設けられるデータベースであるが、これに限られるものではない。例えば、他の装置が住所・ランドマーク名データベース313を保持し、表示装置100は、他の装置にアクセスして住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323を取得してもよい。また、例えば、住所・ランドマーク名データベース313は、他の装置がWebサービス等のネットワークサービスとして提供されているものであってもよい。また、例えば、住所・ランドマーク名データベース313は、住所を取得するデータベースとランドマーク名を取得するデータベースとに分かれていてもよい。そして、CPU201は、住所・ランドマーク名の取得が終わると、続いて、ステップS304の処理を行う。
【0020】
ステップS304では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323を基に場所情報の編集設定を行い、場所情報設定済デジタルデータ情報324の出力を行う。なお、ステップS304の処理については、図5に示すフローチャートを用いて後ほど詳細に説明する。続いて、CPU201は、ステップS305の処理を行う。
ステップS305では、CPU201は、場所情報設定済デジタルデータ情報324を撮影場所情報表示画面325に表示する。すなわち、表示手段の一例であるCPU201は、ステップS302での判定の結果に基づいて表示形態を決定し、場所情報設定済デジタルデータ情報324の一部又は全部(例えば、場所情報1001)を表示する。
図11は、撮影場所情報表示画面325の一例を示す図である。一覧表示情報1101は、ファイル名、撮影年月日、撮影場所情報を含んで構成される。CPU201は、場所情報設定済デジタルデータ情報324からファイル名701、撮影年月日702、場所情報1001のデータを取得し、取得した各データを一覧として表示している。1102は、撮影場所情報表示画面325を閉じるボタンである。なお、撮影場所情報表示画面325では、デジタルデータ312が1件だけ選択された場合、CPU201は、例えば、選択されたデジタルデータ312のファイル名701、撮影年月日702、及び場所情報1001を1件だけ表示する。
【0021】
ここで、図4を参照して基準点入力画面311について説明する。401は、地図情報である。402は、地図情報401中の地点を指し示しているカーソルを表す。403は、地図情報401中でカーソル402の位置情報を経度・緯度で表示している。
基準点入力画面311の操作者は、地図情報401に対して、マウス等のポインティングデバイスを使用し、基準点の位置情報とすべき任意の点にカーソルを置く。基準点入力画面311の操作者は、基準点の位置情報とすべき任意の点のカーソルが指す位置の位置情報が経度・緯度の表示403に示されていることを確認し、決定ボタン404を押下する。決定ボタン404が押下されると、CPU201は、カーソルが示している地点を基準点の位置情報として決定する。
【0022】
図5に示すフローチャートを参照してステップS304の処理を詳細に説明する。
ステップS501では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323を受取り、基準点判定801が「該当」である場合では、ステップS502の処理を行う。他方、基準点判定801が「否該当」である場合には、CPU201は、ステップS505の処理を行う。
ステップS502では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902がある否かを判定する。ランドマーク名がある場合(つまり「なし」が設定されていない場合)は、CPU201は、ステップS503の処理を行い、ランドマーク名902がない場合(つまり「なし」が設定されている場合)は、CPU201は、ステップS504の処理を行う。
【0023】
ステップS503では、CPU201は、基準点の位置情報に合致し、ランドマーク名が存在するデータに対して住所・ランドマーク名より場所情報の編集設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010001.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS503の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902をそのまま場所情報1001に設定する(図10参照のこと。)。例えば、ファイル名701「IMG010001.jpg」のランドマーク名902は、「A会社」であるので、CPU201は、ファイル名701「IMG010001.jpg」の場所情報1001には、「A会社」を設定する。また、CPU201は、同じ条件に合致するファイル名701が「IMG010002.jpg」等のデータも場所情報1001に同様の設定を行う。
【0024】
ステップS504では、CPU201は、基準点の位置情報に合致し、ランドマーク名が存在しないデータに対して住所より場所情報の編集設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010004.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS504の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901より市町村名以下を場所情報1001に設定する(図10参照のこと。)。例えば、ファイル名701「IMG010004.jpg」の住所901は、「東京都大田区BB町1丁目−3」であるので、CPU201は、ファイル名701「IMG010004.jpg」の場所情報1001には、「BB町1丁目−3」を設定する。また、CPU201は、同じ条件に合致する住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のファイル名701が「IMG010018.jpg」等のデータも場所情報1001に同様に設定を行う。なお、ここでは、住所の市町村名以下を設定しているが、基準点の位置情報に合致している場所であるので、住所の下位構造部分を表示することを主眼としており、市町村名以下に限られるものではない。
【0025】
ステップS505では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323にランドマーク名902があるか否かを判定する。ランドマーク名902がある場合は、CPU201は、ステップS506の処理を行う。他方、ランドマーク名902がない場合は、CPU201は、ステップS507の処理を行う。
ステップS506では、CPU201は、基準点の位置情報に合致せず、ランドマーク名が存在するデータに対して住所・ランドマーク名より場所情報の編集設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010009.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS506の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901の都道府県名を括弧で囲み、続いて、ランドマーク名902を付加し、場所情報1001に設定する(図10参照のこと。)。より具体的には、ファイル名701「IMG010009.jpg」の住所901は、「北海道札幌市東区CC町3丁目」であり、ランドマーク名902は、「D博物館」である。この場合、CPU201は、住所901の都道府県名である「北海道」を括弧で囲み、ランドマーク名「D博物館」を付加する。したがって、ファイル名701「IMG010009.jpg」の場所情報1001には、CPU201は、「(北海道)D博物館」を設定する。
なお、CPU201は、ファイル名が「IMG010005.jpg」「IMG010010.jpg」「IMG010011.jpg」「IMG010014.jpg」「IMG010015.jpg」のデータも場所情報1001に同様に設定を行う。また、ここでは、住所の都道府県をランドマーク名に付加して設定しているが、基準点の位置情報に合致していない場所であるので、住所の上位構造部分を表示することを主眼としており、都道府県に限られるものではない。また、都道府県など住所の上位構造部分は、括弧で囲うだけでなく、CPU201は、「北海道.D博物館」「D博物館(北海道)」「北海道のD博物館」等、ランドマーク名を適切に修飾する形式で設定してもよい。また、例えば、CPU201は、住所の最上位構造部分として国名を使用して設定してもよい。
【0026】
ステップS507では、CPU201は、基準点の位置情報に合致せず、ランドマーク名が存在しないデータに対して住所より場所情報の編集設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010012.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS507の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901の都道府県名と市区町村名を、場所情報1001に設定する(図10参照のこと。)。例えば、ファイル名701「IMG010012.jpg」の住所901は、「北海道小樽市GG町1丁目−1」である。よって、CPU201は、住所901の都道府県名「北海道」に住所901の市区町村名「小樽市」を連結する。ファイル名701「IMG010012.jpg」の場所情報1001には、CPU201は、連結した「北海道小樽市」を設定する。また、CPU201は、同じ条件に合致する住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のファイル名701が「IMG010013.jpg」のデータも場所情報1001に同様の設定を行う。なお、ここでは、住所の都道府県と市区町村名を設定しているが、基準点の位置情報に合致していない場所であるので、住所の上位構造部分を表示することを主眼としており、都道府県と市区町村名とを連結したものに限られるものではない。
【0027】
上述した構成によれば、データの位置情報を基に場所情報を表示する際に、訪れる頻度が高い場所及び訪れる頻度が低い場所に応じて(すなわち、訪れる頻度に応じて)、場所情報の表示の形態を変更することで、操作者は、見やすくかつ容易に場所を把握できる。
また、上述した構成によれば、撮影の際に位置情報を画面(プリントを含む)上に表示する形態を指定することなく、見やすくかつ容易に場所を表示でき、撮影時に適切な形態を選択しなければならないという煩わしい操作を極力省くことができる。
【0028】
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、CPU201が場所情報を用いて分類する例について説明する。本実施形態に係る分類装置1200(コンピュータを含んで構成される。)の構成について、図12を参照して説明する。なお、第1の実施形態の構成と同一のものについては、同一の符号を付して説明する。
分類装置1200は、データの位置情報を基に求めた場所情報で分類を行う分類装置である。分類装置1200における基準点決定部101及び基準点該否判定部102については、第1の実施形態に係る表示装置100の同一の符号を付した構成と同様の構成であるので説明を省略する。
住所・ランドマーク名取得部103aは、基準点該否判定部102の判定の結果を基に住所・ランドマーク名を取得する。分類部1201は、基準点該否判定部102の判定の結果を基に、住所・ランドマーク名取得部103aで取得した住所・ランドマーク名から場所情報を決定する。そして、分類部1201は、場所情報を分類のキーとなる分類値として編集設定し、分類値でデータの分類を行う。なお、付言するならば、分類装置1200は、例えば、表示部(図示せず。)を有し、分類を行った場所情報を表示部にて表示する。
【0029】
図13は、分類装置1200で行われる分類処理に係るフローチャートを示す図である。ステップS301からステップS303までの処理は、第1の実施形態における図3中の処理(ステップS301からステップS303までの処理)と同様であるので説明を省略する。
ステップS1301では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323に対して場所情報を分類値として設定し、分類値設定済デジタルデータ情報1321の出力を行う。ステップS1301の処理については、図14に示すフローチャートを用いて後ほど詳細に説明する。続いて、CPU201は、ステップS1302の処理を行う。
ここで、分類値設定済デジタルデータ情報1321は、ファイル名701、撮影年月日702、基準点判定801、住所901、ランドマーク名902、分類値(1)1501、及び分類値(2)1502を含んで構成されている(図15参照のこと。)。分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501及び分類値(2)1502は、以下に説明する処理で設定され、使用される。
【0030】
ステップS1302では、CPU201は、分類値設定済デジタルデータ情報1321を分類表示画面1322に表示する。図16は、分類表示画面1322の一例を示す図であり、撮影場所で分類する際に1階層で分類表示している例である。1601は、撮影場所による分類を1階層の分類フォルダとしてツリー表示したものである。ツリー表示1601の分類表示内容については、後ほど詳細に説明する。
【0031】
図14のフローチャートを参照してステップS1301の処理について詳細に説明する。
ステップS1401では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323を受取り、基準点判定801が「該当」である場合には、ステップS1402の処理を行う。他方、基準点判定801が「否該当」である場合には、CPU201は、ステップS1405の処理を行う。
ステップS1402では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902があるか否かを判定する。ランドマーク名がある場合(つまり「なし」が設定されていない場合)は、CPU201は、ステップS1403の処理を行う。他方、ランドマーク名902がない場合(つまり「なし」が設定されている場合)は、CPU201は、ステップS1404の処理を行う。
【0032】
ステップS1403では、CPU201は、基準点の位置情報に合致し、ランドマーク名が存在するデータに対して住所・ランドマーク名より場所情報として分類値(1)1501の設定を行う。分類値とは、場所情報が設定されるデータを分類するためのキーとなる値であると同時に分類されたデータを配置するための分類フォルダの名称となるものである。本実施形態では、CPU201は、分類値(1)1501及び分類値(2)1502の設定を行うが、1階層のみの分類フォルダを作成する構成を採用しているため、分類時には分類値(1)1501のみを使用する。
住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010001.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS1403の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する(図15参照のこと。)。より具体的には、ファイル名701「IMG010001.jpg」のランドマーク名902は、「A会社」であるので、CPU201は、分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501には、「A会社」を設定する。なお、ステップS1403では、CPU201は、分類値(2)1502には何も設定しない(或いは、「なし」を設定する。)。
【0033】
ステップS1404では、CPU201は、基準点の位置情報に合致し、ランドマーク名が存在しないデータに対して住所より分類値(1)1501の設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010004.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS1404の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901の市町村名以下を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する(図15参照のこと。)。より具体的には、ファイル名701「IMG010004.jpg」の住所901は、「東京都大田区BB町1丁目−3」であるので、CPU201は、ファイル名701「IMG010004.jpg」の分類値(1)1501には「BB町1丁目−3」を設定する。なお、ステップS1404の処理では、CPU201は、分類値(2)1502には何も設定しない(或いは、「なし」を設定する。)。
【0034】
ステップS1405では、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323にランドマーク名902があるか否かを判定する。ランドマーク名902がある場合は、CPU201は、ステップS1406の処理を行う。他方、ランドマーク名902がない場合は、CPU201は、ステップS1407の処理を行う。
ステップS1406では、CPU201は、基準点の位置情報に合致せず、ランドマーク名が存在するデータに対して住所・ランドマーク名より分類値(1)1501及び分類値(2)1502の設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010009.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS1406の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901の都道府県名を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する。続いて、CPU201は、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323のランドマーク名902を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(2)1502に設定する(図15参照のこと。)。より具体的には、ファイル名701「IMG010009.jpg」の住所901は、「北海道札幌市東区CC町3丁目」であり、ランドマーク名902は、「D博物館」である。この場合、CPU201は、住所901の都道府県名である「北海道」を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する。また、CPU201は、ランドマーク名902「D博物館」を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(2)1502に設定する。
【0035】
ステップS1407では、CPU201は、基準点の位置情報に合致せず、ランドマーク名が存在しないデータに対して住所より分類値(1)1501及び分類値(2)1502の設定を行う。住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323では、例えば、ファイル名701が「IMG010012.jpg」のデータが前記条件に合致する(図9参照のこと。)。
すなわち、CPU201は、ステップS1407の処理では、住所・ランドマーク名設定済デジタルデータ情報323の住所901の都道府県名を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する。続いて、CPU201は、市区町村名以下を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(2)1502に設定する(図15参照のこと。)。より具体的には、ファイル名701「IMG010012.jpg」の住所901は、「北海道小樽市GG町1丁目−1」である。この場合、CPU201は、住所901の都道府県名である「北海道」を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に設定する。また、CPU201は、住所901の市区町村名以下「小樽市GG町1丁目−1」を場所情報として分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(2)1502に設定する。
このようにして、分類値設定済デジタルデータ情報1321に場所情報が分類値として設定される。
【0036】
ここで、図16を参照して、撮影場所による分類を1階層の分類フォルダとしてツリー表示した分類内容であるツリー表示1601について、詳細に説明する。
ツリー表示1601は、「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」の直下に複数のフォルダ(「北海道」「東京都」「A会社」「B公園」「BB町1丁目―3」等を名称とするフォルダ)を含んで構成される。これらのフォルダは、撮影場所によって自動分類される分類フォルダであり、データ又はデータのメタデータに基づき分類のためのフォルダとして作成される。
本実施形態では、CPU201は、分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に基づき分類する。より具体的には、CPU201は、「北海道」「東京都」「A会社」「B公園」「BB町1丁目―3」を名称とするフォルダを作成し、各々のフォルダ下に分類値(1)1501に対応したデータを配置する。換言するならば、分類値(1)1501に値「北海道」を有するデータ(ファイル名701「IMG010009.jpg」「IMG010010.jpg」等)がツリー表示1601では「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「北海道」下に配置される。なお、「東京都」「A会社」「B公園」「BB町1丁目―3」についても分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に基づき同様に分類が行われて配置される。
以上、よりよく行く場所を基準点の位置情報とすることにより、よりよく行く場所については、CPU201は、ランドマーク名、町名等の小さな単位で分類し、あまり行くことがない場所については、都道府県名等の大きな単位で分類する。
【0037】
本実施形態では、上述した構成により、場所情報を分類値として分類する際に、自宅近く等の訪れる頻度が高い場所と、一度しか行かないような旅行先とを区別して分類可能とする。この構成によれば、適切な粒度での分類が可能となり、目的の場所のデータへのアクセスがしやすい場所情報分類装置及び分類方法を実現できる。
また、上述した構成によれば、場所情報を使用して分類する際に、訪れる頻度に応じて、分類値の設定を変更することで、訪れる頻度が低い場所では、まとめて分類されやすくなるため、見やすく目的の場所のデータへのアクセスが効率的となる効果を奏する。
【0038】
<第3の実施形態>
第2の実施形態では、撮影場所による分類を1階層の分類フォルダとしてツリー表示する構成であるが、第3の実施形態では、撮影場所による分類を複数の階層(例えば、2階層)の分類フォルダとしてツリー表示する構成である。なお、本実施形態では、ステップS301からステップS1301までの処理については、第2の実施形態におけるステップS301からステップS1301までの処理と同様の処理であるので説明を省略する。
【0039】
図17は、本実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。ツリー表示1701は、撮影場所による分類において2階層の分類が行われて分類フォルダとしてツリー表示された分類内容であり、以下詳細に説明する。本実施形態では、CPU201は、分類値(1)1501及び分類値(2)1502の両方を使用する。より具体的には、基準点の位置情報に合致するデータについては、CPU201は、1階層のみの分類フォルダを作成するため、分類時には分類値(1)1501のみを使用する。また、基準点の位置情報に合致しないデータについては、CPU201は、2階層の分類フォルダを作成するため、1階層目の分類には分類値(1)1501を使用し、2階層目の分類には分類値(2)1502を使用する。
ツリー表示1701は、「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」の直下に複数のフォルダ(「北海道」、「東京都」、「A会社」、「B公園」、「BB町1丁目―3」等とする名称のフォルダ)を有して構成される。なお、「分類項目:撮影場所」の直下のフォルダ構成は、第2の実施形態と同様である。本実施形態では、ツリー表示1701には、「北海道」下に更に複数のフォルダ(「D博物館」、「E公園」、「F館」、「H空港」、「小樽市GG町1丁目―1」等とする名称のフォルダ)が配置されている。また、「東京都」下にも同様にフォルダ(「C駅」等)が配置されている。
【0040】
分類値(1)1501に値「北海道」を有し、分類値(2)1502に値「D博物館」を有するデータは、ツリー表示1701では「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「北海道」下の「D博物館」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010009.jpg」等のデータが挙げられる。また、分類値(1)1501に値「北海道」を有し、分類値(2)1502に値「E公園」値を有するデータは、ツリー表示1701では「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「北海道」下の「E公園」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010010.jpg」等のデータが挙げられる。
また、分類値(1)1501に値「北海道」を有し、分類値(2)1502に値「F館」を有するデータは、ツリー表示1701では「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「北海道」下の「F館」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010011.jpg」等のデータが挙げられる。また、分類値(1)1501に値「北海道」を有し、分類値(2)1502に値「H空港」を有するデータは、ツリー表示1701では「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「北海道」下の「H空港」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010014.jpg」等のデータが挙げられる。
また、分類値(1)1501に値「北海道」を有し、分類値(2)1502に値「小樽市GG町1丁目―1」を有するデータは、ツリー表示1701では、「小樽市GG町1丁目―1」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010012.jpg」、「IMG010013.jpg」等のデータが挙げられる。また、分類値(1)1501に値「東京都」を有し、分類値(2)1502に値「C駅」を有するデータは、ツリー表示1701では、「分類フォルダ」下の「分類項目:撮影場所」下の「東京都」下の「C駅」下に配置される。なお、上述のデータとしては、「IMG010005.jpg」、「IMG010015.jpg」等のデータが挙げられる。
ここで、1階層で分類される「A会社」、「B公園」、及び「BB町1丁目―3」については、第2の実施形態と同様に、分類値設定済デジタルデータ情報1321の分類値(1)1501に基づき分類が行われ、配置される。
以上のように、CPU201は、よりよく行く場所を基準点の位置情報とすることにより、よりよく行く場所については、ランドマーク名、町名等の小さな単位で分類し、あまり行くことがない場所については、都道府県名等の大きな単位で分類する。更に、CPU201は、大きな単位で分類された中をランドマーク名、町名等の小さな単位で分類するので、あまり行くことがない場所のデータへのアクセス性を向上させている。
【0041】
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、CPU201が基準点の位置情報の決定について過去のデジタルデータを解析して決定する例について説明する。第4の実施形態では、指定された複数のデジタルデータの中に、同じ位置情報を保持するデータが2つ以上存在し、かつ、それらのデータの最大撮影間隔が半年以上ある場合は、そのデータが有する位置情報を基準点の位置情報とする。
【0042】
図18は、本実施形態に係るデータ構成とデータ例とを示す図である。1800は、基準点判定801の内容以外は、基準点該否判定済デジタルデータ情報322と同様の内容である。CPU201は、第1の実施形態では、基準点該否判定済デジタルデータ情報322については、基準点位置情報321の基準点位置情報と合致するか否かで判定を行い、基準点判定801に判定の結果を設定している。本実施形態では、CPU201は、基準点判定801については、同一場所で、所定の期間(例えば、半年)以上隔てて撮影された地点を基準点の位置情報として判定し、判定の結果を設定している。
【0043】
ファイル名701「IMG010001.jpg」に係るデータは、撮影年月日として「2005/1/1」を保持し、位置情報としての緯度「N 35°34′A.ABC″」及び経度「E 139°40′A.ABC″」を保持している。基準点該否判定済デジタルデータ情報1800には、「IMG010001.jpg」と同じ位置情報を保持するもの「IMG010002.jpg」等が存在する。ここで、「IMG010002.jpg」の撮影年月日は、「2005/1/1」であるが、「IMG010006.jpg」の撮影年月日は、「2005/12/24」である。「2005/12/24」は、「2005/1/1」より半年以上経った日付である。よって、CPU201は、緯度「N 35°34′A.ABC″」、経度「E 139°40′A.ABC″」を基準点(基準地点)とする。よって、CPU201は、「IMG010001.jpg」等の基準点判定801を全て「該当」に設定する。
また、CPU201は、同様に判定し、ファイル名701「IMG010003.jpg」、「IMG010017.jpg」等については、基準点判定801を全て「該当」に設定する。ここで、ファイル名701が「IMG010009.jpg」「IMG010010.jpg」、「IMG010011.jpg」、及び「IMG010014.jpg」については、夫々が同じ位置情報を有するデータが他にない。そこで、CPU201は、同様に判定し、これらについては、基準点判定801を「否該当」に設定する。なお、ファイル名701「IMG010012.jpg」については、同じ位置情報を有するデータ「IMG010013.jpg」が存在するが、撮影年月日が半年以上隔てられていないので、CPU201は、「否該当」に設定する。
【0044】
本実施形態では、CPU201は、複数のデジタルデータを解析して基準点の位置情報を決定している。この構成によれば、操作者が基準点の位置情報として指定が漏れているような位置情報を網羅することが可能となる。例えば、ファイル名が「IMG010005.jpg」及び「IMG010015.jpg」は、基準点の位置情報に該当している。しかしながら、ファイル名が「IMG010005.jpg」及び「IMG010015.jpg」は、基準点の位置情報に否該当であった(図8参照のこと。)。これは、基準点の決定は、基準点位置情報321に合致するか否かで判定されたためである。
なお、複数のデジタルデータを解析する方法は、半年以上経て、同じ場所で撮影された位置情報を基準点の位置情報とすることに、限られるものではない。例えば、1年以上経て同じ場所で撮影された位置情報が3件以上あること(予め定めた撮影頻度)を条件としてもよい。
【0045】
<第5の実施形態>
第4の実施形態では、基準点の位置情報の決定について過去のデジタルデータを解析して決定する例について説明した。データを指定して基準点の位置情報を決定する方法は、これに限られるものではない。本実施形態では、例えば、CPU201は、GPS情報取得記録装置からのログ情報を解析して決定する。
【0046】
<第6の実施形態>
基準点位置情報とデジタルデータの位置情報とが合致しているか否かの判定は、緯度の度分秒及び経度の度分秒の全てが合致しなくてもよい。本実施形態では、例えば、CPU201は、緯度の度分及び経度の度分が一致すれば基準点の位置情報と判定する。また、基準点位置情報とデジタルデータの位置情報とが合致しているか否かの判定は、経度及び緯度で比較するだけに限られるものではない。例えば、CPU201は、基準点の位置情報とデータの位置情報とを基に、共に住所を取得し、住所の全て或いは住所の上位構造部分について比較して判定してもよい。
【0047】
<第7の実施形態>
基準点の位置情報の決定方法は、一つに限られるものではない。各実施形態で説明した基準点位置情報の決定方法の組合せであってもよい。
【0048】
<第8の実施形態>
上述した実施形態の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパソコン等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【0049】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0050】
100 表示装置、101 基準点決定部、102 基準点該否判定部、103 場所情報取得部、104 場所情報表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの位置情報を取得する取得手段と、
前記位置情報と基準点の位置情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に基づいて場所情報の表示形態を決定し、前記場所情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記基準点の位置情報は、頻度に応じて設定されることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
データの位置情報を取得する取得工程と、
前記位置情報と基準点の位置情報とが一致するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程の結果に基づいて場所情報の表示形態を決定し、前記場所情報を表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。
【請求項4】
コンピュータを、
データの位置情報を取得する取得手段と、
前記位置情報と基準点の位置情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に基づいて場所情報の表示形態を決定し、前記場所情報を表示する表示手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−7960(P2011−7960A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150245(P2009−150245)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】