説明

表示装置及びそれを用いた電子機器

【課題】発光素子の発光、非発光をより正確に制御することができる表示装置、電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】駆動用トランジスタのゲート電極に、所望の期間、常に一定の電位を印加する補償回路を設けた表示装置を提供する。補償回路を設けることにより、駆動用トランジスタのゲート電極の電位の変動を防止する。従って、特に黒表示の場合に表示不良として認識されやすい黒浮きの発生を抑制し、発光素子の発光、非発光をより正確に制御することができる。具体的には、発光素子が発光の場合と非発光の場合で、発光素子の陽極と陰極の間の異なる電圧値を活用し、発光素子が発光の場合には、駆動用トランジスタのゲート電極の電位はその電位を維持するようにし、発光素子が非発光の場合には駆動用トランジスタのゲート電極の電位を確実にオフする電位を確実に印加し続ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子を用いた表示装置に関する。具体的には、マトリクス状に配置された複数の画素を有し、複数の画素の各々が発光素子を含むアクティブマトリクス型表示装置に関する。また、表示装置を用いた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自発光素子を用いた表示装置の研究開発が盛んに行われている。中でも、エレクトロルミネッセンス(Electro luminescence:EL)素子を代表とした発光素子を用いた表示装置は、ディスプレイ用途への実用化にむけ、研究開発が盛んに行われている。
【0003】
発光素子を用いた表示装置において、多階調の画像を表示する場合、アナログ駆動方式(アナログ階調方式)又はデジタル駆動方式(デジタル階調方式)の駆動方法が採用される。アナログ駆動方式とは、発光素子に流れる電流の大きさを連続的に制御して階調を得るという方式である。デジタル駆動方式とは、発光素子がオン状態(輝度がほぼ100%で発光している状態)と、オフ状態(輝度がほぼ0%、非発光状態)の2つの状態のみによって駆動するという方式である。
【0004】
デジタル駆動方式では、オン状態とオフ状態の2つの状態のみによって駆動するため、そのままでは2階調しか表示できない。従って、面積階調方式や時間階調方式といった、多階調を表示する駆動方法と組み合わせる方式がある。面積階調方式とは、画素内に副画素を設け、その副画素の点灯する面積の大小により階調表示を行う方法である(例えば、特許文献1参照)。また、時間階調方式とは、画素が点灯する期間の長さや、画素の点灯回数を制御して、階調を表現する方法である(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平11−73158号公報
【特許文献2】特開2001−5426号公報
【特許文献3】特開2001−343933号公報
【0005】
以下には、デジタル駆動方式を採用した表示装置の画素の構成の一例とその動作について説明する。なお、絶縁表面を有する基板上の薄膜トランジスタは、その構造から、ソース電極とドレイン電極の定義が困難である。従って、以下には、ソース電極、ドレイン電極の定義が特別に必要な場合を除き、ソース電極とドレイン電極の一方を第1の電極、他方を第2の電極と表記する。なお、一般的には、Nチャネル型トランジスタは、電位の低い側がソース電極、高い側がドレイン電極であり、Pチャネル型トランジスタは、電位の高い側がソース電極、低い側がドレイン電極である。
【0006】
画素210は、書き込み用トランジスタ203、駆動用トランジスタ205、発光素子206を有する(図12参照)。書き込み用トランジスタ203のゲート電極は、走査線202に接続され、第1の電極は信号線200に接続され、第2の電極は駆動用トランジスタ205のゲート電極に接続されている。駆動用トランジスタ205は、第1の電極が電源線201に接続され、第2の電極が発光素子206の第1の電極に接続されている。発光素子206の第2の電極は、電源207に接続されている。発光素子206は、第1の電極を陽極、第2の電極を陰極としてもよいし、その逆の構成としてもよい。その際、電流の向きが変わるため、適宜、電源線201や電源207の電位を設定する。
【0007】
容量素子204は、駆動用トランジスタ205のゲート電極とソース電極の間の電圧(以下、Vgsと表記)を保持するために設けられている。容量素子204は、駆動用トランジスタ205のゲート電極と電源線201との間に設けてもよいし、駆動用トランジスタ205のゲート電極と、一定の電位に保たれた配線との間に設けてもよい。また、駆動用トランジスタ205のゲート電極とソース電極の間の電圧を保持するための容量素子204を設けず、駆動用トランジスタ205のVgsを保持するために、駆動用トランジスタ205のゲート電極とソース電極の間に寄生する寄生容量を用いてもよい。
【0008】
電源線201と電源207は、それぞれ所定の電位に保たれており、互いに電位差を有する。電源線201は一定の電位に保たれている。電源207に接続された発光素子206の第2の電極は、一定の電位に保たれている。
【0009】
走査線202を介して入力される信号により書き込み用トランジスタ203がオンになると、信号線200を介してビデオ信号が駆動用トランジスタ205のゲート電極に入力される。ビデオ信号の電位と電源線201の電位の電位差が、駆動用トランジスタ205のVgsとなる。Vgsの値により駆動用トランジスタ205がオンすると、発光素子206に電流が供給され、発光素子206は発光する。一方、Vgsの値により駆動用トランジスタ205がオフすると、発光素子206には電流が供給されず、発光素子206は非発光となる。駆動用トランジスタ205のVgsは、画素210に次のビデオ信号が入力されるまで、容量素子204により、一定の期間保持される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
発光素子206の発光、非発光は、駆動用トランジスタ205のオン、オフによって決定される。したがって、駆動用トランジスタ205のVgsは、駆動用トランジスタ205が確実にオン、オフする電位である必要があり、また、駆動用トランジスタ205のVgsは、一定の期間変動しないように保持される必要がある。
【0011】
容量素子204は、駆動用トランジスタ205のVgsを保持するために設けられているが、高精細化に伴う画素210の微細化が進むと、十分な電荷量を保持する容量素子を形成する面積の確保は困難であった。また、画素210の微細化の度合いによっては、容量素子204を設ける面積を確保できず、駆動用トランジスタ205の寄生容量を用いて、駆動用トランジスタ205のVgsを保持することがあった。
【0012】
容量素子204の容量値が不十分であったり、書き込み用トランジスタ203にリーク電流が生じたりすると、駆動用トランジスタ205のゲート電極の電位が徐々に変動することがあった。特に画素210が黒を表示する場合、駆動用トランジスタ205のゲート電極のわずかな電位の変動により、駆動用トランジスタ205が完全にオフせず、発光素子206にわずかな電流が流れて、発光素子206に微発光(以下黒浮きと表記)が生じてしまうことがあった。黒浮きは、認識されやすい表示不良であり、大きな問題であった。
【0013】
上述の実情を鑑み、本発明は、発光素子の発光、非発光をより正確に制御することができる表示装置、電子機器の提供を目的とする。また本発明は、発光素子の発光、非発光をより正確に制御するために、駆動用トランジスタを確実にオン、オフすることができる表示装置、電子機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、駆動用トランジスタのゲート電極に、所望の期間、常に一定の電位を印加する補償回路を設けた表示装置を提供する。補償回路を設けることにより、駆動用トランジスタのゲート電極の電位の変動を防止することができる。従って、特に黒表示の場合に表示不良として認識されやすい黒浮きの発生を抑制し、発光素子の発光、非発光をより正確に制御する。
【0015】
具体的には、発光素子が発光の場合と非発光の場合とで、発光素子の陽極と陰極の間の電圧値は異なる。本発明は、このときの電圧値を活用して、発光素子が発光の場合には、駆動用トランジスタのゲート電極の電位はその電位を維持するようにし、発光素子が非発光の場合には駆動用トランジスタのゲート電極の電位を確実にオフする電位を印加し続けることのできる表示装置を提供する。
【0016】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタ(駆動用トランジスタに相当)と、発光素子と、第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路(補償回路に相当)とを含む画素を複数有する。
【0017】
上記構成の表示装置において、第1のトランジスタのゲート電極は走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。回路は、発光素子の第1の電極の電位と走査線の電位により、導通又は非導通になる。電源線の電位は、前記発光素子の第2の電極の電位と異なる電位に保たれている。
【0018】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタ(駆動用トランジスタに相当)と、発光素子と、第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路(補償回路に相当)と、第2のトランジスタのゲート電極と第2の走査線の導通を制御する制御素子とを含む画素を複数有する。
【0019】
上記構成の表示装置において、第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。回路は、発光素子の第1の電極の電位と第1の走査線の電位により、導通又は非導通になる。制御素子は、第2の走査線の電位に基づき、導通又は非導通になる。電源線と第2の走査線の電位は、第2のトランジスタをオフにする電位に保たれている。
【0020】
また、上記構成の表示装置において、第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。回路は、発光素子の第1の電極の電位と第1の走査線の電位と第2の走査線の電位により、導通又は非導通になる。制御素子は、第2の走査線の電位に基づき、導通又は非導通になる。電源線と第2の走査線の電位は、第2のトランジスタをオフにする電位に保たれている。
【0021】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタ(駆動用トランジスタに相当)と、発光素子と、第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路(補償回路に相当)と、第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電源線の導通を制御する制御素子を含む画素を複数有する。
【0022】
上記構成の表示装置において、第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記制御素子を介して電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。回路は、発光素子の第1の電極の電位と第1の走査線の電位により、導通又は非導通になる。制御素子は、第2の走査線の電位により、導通又は非導通になる。電源線の電位は、前記発光素子の第2の電極の電位と異なる電位に保たれている。
【0023】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタとを含む画素を複数有する。第1のトランジスタのゲート電極は走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第4のトランジスタのゲート電極は走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は電源線と電気的に接続されている。電源線の電位は、第2のトランジスタをオフにする電位に保たれている。
【0024】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、制御素子とを含む画素を複数有する。第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と制御素子の一方の端子と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第4のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は電源線と電気的に接続されている。制御素子の他方の端子は第2の走査線に接続されている。電源線と第2の走査線の電位は、第2のトランジスタをオフにする電位に保たれている。
【0025】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、制御素子とを含む画素を複数有する。第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と第3のトランジスタのゲート電極と制御素子の一方の端子と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第4のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は電源線と電気的に接続されている。制御素子の他方の端子は第2の走査線に接続されている。電源線と第2の走査線の電位は、第2のトランジスタをオフにする電位に保たれている。
【0026】
上記構成の表示装置において、制御素子はダイオードである。また、上記構成の表示装置において、制御素子は第6のトランジスタである。制御素子の一方の端子は、第6のトランジスタのゲート電極とドレイン電極であり、制御素子の他方の端子は、第6のトランジスタのソース電極である。また、上記構成の表示装置において、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、発光素子、第3のトランジスタ、第4のトランジスタ、第5のトランジスタ及び第6のトランジスタは、同じ絶縁表面を有する基板上に設けられている。制御素子として第6のトランジスタを用いると、画素が含む第1乃至第5のトランジスタと第6のトランジスタとを同じ作製工程で作製することができる。従って、制御素子として第6のトランジスタを用いると、作製工程を追加する必要がなく、容易に作製することができる。
【0027】
本発明の表示装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタとを含む画素を複数有する。第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は第2のトランジスタのゲート電極と第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は発光素子の第1の電極と第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続されている。発光素子の第2の電極は一定の電位に保たれている。第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続されている。第4のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は電源線と電気的に接続されている。第5のトランジスタのゲート電極は第2の走査線に接続され、ソース電極及びドレイン電極の他方は電源線と電気的に接続されている。
【0028】
上記構成の表示装置において、制御素子は第5のトランジスタである。第5のトランジスタのゲート電極は第2の走査線に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は電源線に接続され、他方は第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方に接続されている。
【0029】
上記構成の表示装置において、第3のトランジスタは、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタであってもよい。つまり、第3のトランジスタを、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタ(マルチゲート構造のトランジスタともよぶ)に置換してもよい。互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタを用いることにより、リーク電流を低減することができる。
【0030】
上記構成の表示装置において、第1のトランジスタと第4のトランジスタの極性(導電型ともいう)は互いに異なる。
【0031】
本発明の表示装置には、デジタル駆動方式、デジタル時間階調方式で高精度の多階調表示を実現することができる駆動方式を適用することができる。
【0032】
また本発明の電子機器(携帯情報端末、デジタルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオカメラ等のカメラ、携帯電話機、携帯型のテレビジョン装置、ノート型コンピュータ等のコンピュータなど)は、上記のいずれかの構成の表示装置を用いたものである。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、駆動用トランジスタのゲート電極の電位の変動を抑制することにより、発光素子の発光、非発光をより正確に制御することができる。従って、表示不良の発生を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下の説明では、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
【0035】
(実施の形態1)
本発明の表示装置の画素の構成について、図1を参照して説明する。
【0036】
画素110は、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、発光素子107、駆動用トランジスタ106のゲート電極と電源線101の導通を制御する回路(以下、補償回路109とよぶ)を有する。補償回路109は、直列に接続されたトランジスタ104とトランジスタ105を有する。
【0037】
また、画素110は、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位を保持する容量素子を有していてもよい。容量素子の第1の電極は駆動用トランジスタ106のゲート電極に接続され、容量素子の第2の電極は駆動用トランジスタ106のソース電極、又は一定の電位に保たれた電源線に接続される。以下には、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位が駆動用トランジスタ106の容量(寄生容量)によって保持される場合について説明する。
【0038】
書き込み用トランジスタ103において、ゲート電極は走査線102に接続され、第1の電極(ソース電極とドレイン電極の一方)は信号線100に接続され、第2の電極(ソース電極とドレイン電極の他方)は駆動用トランジスタ106のゲート電極とトランジスタ104の第1の電極に接続されている。駆動用トランジスタ106において、第1の電極(ソース電極とドレイン電極の一方)は発光素子107の第1の電極とトランジスタ104のゲート電極に接続され、第2の電極(ソース電極とドレイン電極の他方)は電源線101に接続されている。発光素子107の第2の電極は、電源に接続された端子108に接続され、一定の電位に保たれている。
【0039】
トランジスタ104において、ゲート電極は発光素子107の第1の電極と駆動用トランジスタ106の第1の電極に接続され、第1の電極(ソース電極とドレイン電極の一方)は駆動用トランジスタ106のゲート電極に接続され、第2の電極(ソース電極とドレイン電極の他方)はトランジスタ105の第1の電極に接続されている。トランジスタ105において、ゲート電極は走査線102に接続され、第1の電極(ソース電極とドレイン電極の一方)はトランジスタ104の第2の電極に接続され、第2の電極(ソース電極とドレイン電極の他方)は電源線101に接続されている。
【0040】
発光素子107は、第1の電極を陽極、第2の電極を陰極としてもよいし、その逆の構成としてもよい。その際、電流の向きが変わるため、電源線101や端子108に接続された電源の電位を適宜設定する。
【0041】
書き込み用トランジスタ103とトランジスタ105は、共に、走査線102に接続されている。書き込み用トランジスタ103とトランジスタ105の極性は互いに異なっており、書き込み用トランジスタ103がオンのとき、トランジスタ105はオフとなる。また、書き込み用トランジスタ103がオフのとき、トランジスタ105がオンとなる。
【0042】
なお、書き込み用トランジスタ103とトランジスタ105の極性が同じ場合、書き込み用トランジスタ103とトランジスタ105の各々に対応した走査線を設ける。
【0043】
また、トランジスタ104は、端子108に接続された電源の電位が伝達されると、オフになる極性のトランジスタである。
【0044】
次に、画素110の動作について、タイミングチャートを用いて説明する(図2参照)。なお、以下では、一例として、書き込み用トランジスタ103をNチャネル型トランジスタとし、駆動用トランジスタ106、トランジスタ104、トランジスタ105をPチャネル型トランジスタとする。また、電源線101の電位を基準とし、信号線100、走査線102の電位を決定する。信号線100において、ビデオ信号のHレベル(高電位)側の電位は、電源線101よりも高い電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、駆動用トランジスタ106が確実にオンするような電位(例えば0V)とする。走査線102において、Hレベル(高電位)側の電位は、信号線100の電位よりも高く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオンするような電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、信号線100の電位よりも低く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオフするような電位とする。電源線101と発光素子107の第2の電極の電位は一定に保たれている。
【0045】
なお、上記のトランジスタの極性や、各電源電位は、本発明に何ら限定を加えるものではない。トランジスタの極性、各電源電位に変更を加え、本発明に記載の技術思想にしたがって等価な回路を構成することは、当業者においては容易であり、本発明にはこれらの構成も含まれることは明らかである。
【0046】
期間T1において、ゲートドライバにより走査線102が選択されて、走査線102の電位が高電位になると、書き込み用トランジスタ103がオンする。また、信号線100を介して、ソースドライバから画素110にビデオ信号が入力される。そうすると、ビデオ信号の電位が、書き込み用トランジスタ103を介して、駆動用トランジスタ106のゲート電極に印加される。ビデオ信号と電源線101との電位差により、駆動用トランジスタ106のオン、オフが決定する。駆動用トランジスタ106がオンの場合、電源線101から発光素子107に電流が供給されて発光素子107は発光する。駆動用トランジスタ106がオフの場合、発光素子107は非発光となる。期間T1では、画素110に入力されるビデオ信号により、駆動用トランジスタ106がオフになったとする。
【0047】
ゲートドライバによる走査線102の選択が終了し、走査線102の電位が低電位になると、書き込み用トランジスタ103はオフする。そして、走査線102が再び選択されて、画素110に次のビデオ信号が入力されるまで、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位は、駆動用トランジスタ106により保持される。
【0048】
画素110に入力されるビデオ信号に基づき、駆動用トランジスタ106がオフになり、発光素子107が非発光となる場合、発光素子107の第1の電極の電位は、端子108に接続された電源とほぼ同じ電位以上、端子108の電位から発光素子107のしきい値電圧分だけ高い電位(発光素子107の発光開始電位(発光素子が発光を開始する電位))以下となる。したがって、トランジスタ104はオンになる。また、このとき、トランジスタ105はオンである。そうすると、駆動用トランジスタ106のゲート電極は、トランジスタ104とトランジスタ105を介して、電源線101に接続される。その結果、駆動用トランジスタ106のゲート電極には電源線101の電位が伝達され、駆動用トランジスタ106は確実にオフとなる。
【0049】
このように、画素110に入力されるビデオ信号に基づき、駆動用トランジスタ106がオフする場合、補償回路109を導通状態にして、駆動用トランジスタ106のゲート電極と電源線101とを導通状態にする。そして、駆動用トランジスタ106のゲート電極に、電源線101の電位を伝達することにより、駆動用トランジスタ106を確実にオフする。その結果、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位の変動を防止することができる。なお、補償回路109が含むトランジスタ104は、発光素子107の第1の電極の電位に基づいて制御される。また、補償回路109が含むトランジスタ105は、走査線の102の電位により制御される。このように、本発明では、補償回路109を制御するための専用の回路を設けず、発光素子107の第1の電極の電位と、走査線102の電位を活用して、補償回路109を制御することを特徴とする。
【0050】
期間T2において、ゲートドライバにより走査線102が選択されて、走査線102の電位が高電位になると、書き込み用トランジスタ103がオンする。また、信号線100を介して、ソースドライバから画素110にビデオ信号が入力される。期間T2では、画素110に入力されるビデオ信号により、駆動用トランジスタ106がオンになったとする。
【0051】
ゲートドライバによる走査線102の選択が終了し、走査線102の電位が低電位になると、書き込み用トランジスタ103はオフする。そして、画素110に次のビデオ信号が入力されるまで、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位は、駆動用トランジスタ106により保持される。
【0052】
画素110に入力されるビデオ信号に基づき、駆動用トランジスタ106がオンになり、発光素子107が発光する場合、発光素子107の第1の電極の電位は、電源線101と同じ電位又はほぼ同じ電位となる。したがって、トランジスタ104はオフになる。駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位は低電位であるため、駆動用トランジスタ106はオンである。
【0053】
なお、駆動用トランジスタ106がオンになり、発光素子107が発光する際、駆動用トランジスタ106のゲート電極に保持されている電荷が漏れ、その電位はわずかに上昇する場合がある。しかしながら、駆動用トランジスタ106が線形領域で動作する場合、発光素子107に供給される電流値は、電源線101と端子108に接続された電源との電位差によって決定されるため、ほとんど問題とならない。また、駆動用トランジスタ106が飽和領域で動作する場合、発光素子107に供給される電流値は、駆動用トランジスタ106によって決定されるため、やや輝度が低下する。しかしながら、デジタル駆動方式の場合、発光素子107の動作は、発光、非発光の2状態のみで制御されるため、輝度ばらつきとしては認識され難い。
【0054】
なお、補償回路109が含むトランジスタ104を、直列に接続されたトランジスタ600〜603に置換してもよい(図6参照)。つまり、トランジスタ104を、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタ(マルチゲート構造のトランジスタともよぶ)に置換してもよい。互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタを用いることにより、リーク電流を低減することができる。
【0055】
(実施の形態2)
デジタル駆動方式と時間階調方式を組み合わせた方式により多階調表示を行う場合、発光時間の制御をより細かく行うため、制御信号を用いて、所望の画素を強制的に非点灯の状態とする動作を必要とする場合がある。本実施の形態においては、強制的に非点灯とする機能を付加した画素に、本発明を適用する例に関して、図3(A)、図4(A)を参照して説明する。
【0056】
画素110は、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、発光素子107、駆動用トランジスタ106のゲート電極と電源線101の導通を制御する補償回路109、駆動用トランジスタ106のゲート電極と走査線300の導通を制御する制御素子111を有する。補償回路109は、トランジスタ104とトランジスタ105を有する。また、制御素子111は、ダイオード301である。
【0057】
なお、制御素子111は、ゲート電極とドレイン電極を接続し、整流効果を持たせたトランジスタ400(ダイオード接続したトランジスタ400と表記することがある)でもよい(図4(A)参照)。トランジスタ400は、画素110が含む他のトランジスタと同一の工程で容易に形成が可能である。なお、制御素子111は、整流効果を有する素子であれば、その構成は問わない。また、前述のとおり、トランジスタ400を用いる場合、その極性がNチャネル型かPチャネル型かによって、ドレイン電極の位置が異なるため、それに合わせて適宜接続を変更する。
【0058】
走査線102、信号線100、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、電源線101、発光素子107、トランジスタ104およびトランジスタ105の接続は、実施の形態1で説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。ダイオード301の第1の電極(一方の端子)は走査線300に接続され、第2の電極(他方の端子)は駆動用トランジスタ106のゲート電極に接続されている(図3参照)。ダイオード接続したトランジスタ400は、トランジスタ400のソース電極が走査線300に接続され、ゲート電極およびドレイン電極が駆動用トランジスタ106のゲート電極に接続される(図4参照)。走査線300の電位は、駆動用トランジスタ106をオフにする電位に保たれている。
【0059】
次に、画素110の動作について説明する。なお、一例として、書き込み用トランジスタ103をNチャネル型トランジスタとし、駆動用トランジスタ106、トランジスタ104、トランジスタ105、トランジスタ400をPチャネル型トランジスタとする。また、電源線101の電位を基準とし、信号線100、走査線102、走査線300の電位を決定する。信号線100において、ビデオ信号のHレベル(高電位)側の電位は、電源線101よりも高い電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、駆動用トランジスタ106が確実にオンするような電位(例えばこの場合0V)とする。走査線102において、Hレベル(高電位)側の電位は、信号線100の電位よりも高く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオンするような電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、信号線100の電位よりも低く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオフするような電位とする。走査線300において、信号のHレベル(高電位)側の電位は、信号線100の電位よりも高い電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、信号線100の電位よりも低い電位とする。なお、上記のトランジスタの極性や、各電源電位は、本発明に何ら限定を加えるものではない。トランジスタの極性、各電源電位に変更を加え、本発明に記載の技術思想にしたがって等価な回路を構成することは、当業者においては容易であり、本発明はこれらの構成も含まれることは明らかである。
【0060】
画素110に対するビデオ信号の入力の動作、ビデオ信号に基づく画素110の点灯と非点灯の動作については、実施の形態1の記載と同様であるので、ここでは省略する。
【0061】
次に、画素110を強制的に非点灯にするときの動作について説明する。
【0062】
画素110に対するビデオ信号の書き込み動作が終了すると、駆動用トランジスタ106のゲート電極には、発光素子107を発光にする場合には低電位が保持され、発光素子107を非発光にする場合には高電位が保持されている。
【0063】
ここで、画素110を強制的に非点灯とすべきタイミングで、ゲートドライバにより走査線300が選択され、走査線300は高電位になる。そうすると、制御素子111(ダイオード301又はトランジスタ400)が導通状態になり、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位は高電位となる。より正確には、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位は、走査線300の高電位側電位に対し、ダイオード301のしきい値電圧分だけ低い電位となる。この動作により、駆動用トランジスタ106がオフし、発光素子107への電流供給が遮断される。そうすると、発光素子107の第1の電極の電位は、直ちに、端子108に接続された電源の電位とほぼ同電位にまで降下し、トランジスタ104がオンする。また、トランジスタ105はオンである。走査線300の電位が低電位となった後も、駆動用トランジスタ106のゲート電極には、トランジスタ104、トランジスタ105を介して、電源線101の電位が印加されるため、駆動用トランジスタ106はオフの状態を保つ。以上の動作により、一旦、強制的に非点灯とされた画素110は、次のビデオ信号の書き込みがない限り、非点灯の状態を継続する。
【0064】
このように、本発明では、画素110を強制的に非点灯とすべきタイミングにおいて、制御素子111(ダイオード301又はトランジスタ400)を導通状態にする。そして、駆動用トランジスタ106のゲート電極に走査線300の電位を伝達し、駆動用トランジスタ106をオフにする。このように、走査線300の電位を伝達することにより、駆動用トランジスタ106はオフになるが、このままでは、駆動用トランジスタ106のゲート電極に電位の変動が生じる可能性がある。そのため、本発明では、補償回路109を導通状態にして、駆動用トランジスタ106のゲート電極と電源線101を導通状態にする。そして、駆動用トランジスタ106のゲート電極に電源線101の電位を伝達する。その結果、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位の変動を防止し、駆動用トランジスタ106を確実にオフにすることができる。
【0065】
なお、走査線300が選択されて、走査線300が高電位になり、制御素子111(ダイオード301又はトランジスタ400)が導通状態になり、制御素子111(ダイオード301又はトランジスタ400)を介して、走査線300の電位が駆動用トランジスタ106のゲート電極に伝達されると、駆動用トランジスタ106はオフになり、発光素子107は非発光になる。そして、発光素子107の第1の電極の電位は、直ちに、端子108に接続された電源とほぼ同電位まで降下し、トランジスタ104がオンする。
【0066】
一方、トランジスタ105はオンであるため、走査線300と電源線101との間に、トランジスタ105、104、制御素子111を介して、貫通パスが生じてしまう。このとき、走査線300が高電位にあるときの電位と、電源線101の電位が同電位であれば問題がないが、この2本の配線に電位差があると、電流が流れてしまう。
【0067】
そこで、図3(B)、図4(B)に示すように、トランジスタ112を設けて、走査線300が高電位になったとき、トランジスタ112がオフして、貫通パスの経路を遮断するような構成にしてもよい。トランジスタ112を配置する箇所は、貫通パスを遮断できる位置であれば、特に限定されず、例えば、トランジスタ104とトランジスタ105の間に、トランジスタ112を設けてもよい。また、制御素子111の一方の端子と、トランジスタ104との間に、トランジスタ112を設けてもよい。トランジスタ112は、走査線300から伝達される信号により制御素子111が導通状態になったとき、走査線300から伝達される信号によりオフになるような極性のトランジスタである。
【0068】
なお、画素110の点灯している間、駆動用トランジスタ106のゲート電極の電位を保持するためには、ダイオード301又はトランジスタ400のリーク電流よりも、トランジスタ104のリーク電流を小さくしておくことが好ましい。そのため、トランジスタ104を、直列に接続されたトランジスタ600〜603に置換してもよい(図6参照)。つまり、トランジスタ104を、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタに置換してもよい。互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタを用いることにより、さらに、リーク電流を低減することができる。
【0069】
(実施の形態3)
強制的に非点灯とする機能を付加した画素110に、本発明を適用する例に関して、図5を参照して説明する。
【0070】
画素110は、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、電源線101、発光素子107、駆動用トランジスタ106のゲート電極と電源線101の導通を制御する補償回路109、駆動用トランジスタ106の第1の電極と電源線101の導通を制御する制御素子111を有する。補償回路109は、トランジスタ104とトランジスタ105を有する。制御素子111は、トランジスタ501である。
【0071】
走査線102、ビデオ信号が入力される信号線100、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、電源線101、発光素子107、トランジスタ104およびトランジスタ105の接続は、実施の形態1で説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。トランジスタ501は、駆動用トランジスタ106の第2の電極(ソース電極又はドレイン電極)と、電源線101との間に直列に接続され、そのゲート電極は、走査線500に接続されている。
【0072】
次に、画素110の動作について説明する。なお、動作の説明を明確にするため、一例として、書き込み用トランジスタ103をNチャネル型トランジスタとし、駆動用トランジスタ106、トランジスタ104、トランジスタ105、トランジスタ501をPチャネル型トランジスタとする。また、電源線101の電位を基準とし、信号線100、走査線102、500の電位を決定する。信号線100において、ビデオ信号のHレベル(高電位)側の電位は、電源線101よりも高い電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、駆動用トランジスタ106が確実にオンするような電位(例えばこの場合0V)とする。走査線102において、Hレベル(高電位)側の電位は、信号線100の電位よりも高く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオンするような電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、信号線100の電位よりも低く、かつ書き込み用トランジスタ103が確実にオフするような電位とする。走査線500において、信号のHレベル(高電位)側の電位は、電源線101の電位よりも高い電位とし、Lレベル(低電位)側の電位は、信号線100の電位と同電位、もしくはより低い電位とする。なお、上記のトランジスタの極性や、各電源電位は、本発明に何ら限定を加えるものではない。トランジスタの極性、各電源電位に変更を加え、本発明に記載の技術思想にしたがって等価な回路を構成することは、当業者においては容易であり、本発明はこれらの構成も含まれることは明らかである。
【0073】
画素110に対するビデオ信号の入力の動作、ビデオ信号に基づく画素110の点灯と非点灯の動作については、実施の形態1の記載と同様であるので、ここでは省略する。
【0074】
次に、画素110を強制的に非点灯にするときの動作について説明する。
【0075】
画素110に対するビデオ信号の書き込み動作が終了すると、駆動用トランジスタ106のゲート電極には、発光素子107を発光する場合には低電位が保持され、発光素子107を非発光とする場合には高電位が保持されている。
【0076】
ここで、画素110を強制的に非点灯とすべきタイミングで、ゲートドライバにより走査線500が選択され、走査線500は高電位となる。そうすると、トランジスタ501はオフする。この動作により、電源線101から発光素子107への電流供給の経路が遮断される。そして、発光素子107の第1の電極の電位は、直ちに、端子108に接続された電源の電位とほぼ同電位にまで降下し、トランジスタ104がオンする。また、トランジスタ105はオンである。したがって、駆動用トランジスタ106のゲート電極に電源線101の電位が伝達され、駆動用トランジスタ106がオフする。その後、走査線500が低電位となっても、すでに駆動用トランジスタ106はオフしているので、発光素子107への電流の供給は行われない。以上の動作により、一旦、強制的に非点灯とされた画素110は、次のビデオ信号の書き込みがない限り、非点灯の状態を継続する。
【0077】
なお、トランジスタ104を、直列に接続されたトランジスタ600〜603に置換してもよい(図6参照)。つまり、トランジスタ104を、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタ(マルチゲート構造のトランジスタともよぶ)に置換してもよい。互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタを用いることにより、さらに、リーク電流を低減することができる。
【実施例1】
【0078】
本発明の表示装置の構成について、図7を参照して説明する。本発明の表示装置は、ソースドライバ151、ゲートドライバ156、画素部159を有する。ソースドライバ151は、パルス出力回路152、ラッチ回路153、154、バッファ回路155を有する。ゲートドライバ156は、パルス出力回路157、バッファ回路158を有する。パルス出力回路152、157は、サンプリング信号を出力する回路であり、例えば、シフトレジスタやデコーダである。ラッチ回路153、154は、ビデオ信号を保持したり、保持したビデオ信号を下段の回路に出力したりする。バッファ回路155、158は、入力された信号を増幅し、増幅した信号を下段の回路に出力する。ソースドライバ151は、信号線を介して、画素110にビデオ信号を出力する。ゲートドライバ156は、走査線を介して、画素110に選択信号を出力する。
【0079】
画素部159は、複数本の信号線(S1〜Sx、xは自然数)、複数本の走査線(G1〜Gy、yは自然数)、複数本の電源線(V1〜Vx)、マトリクス状に配置された複数の画素110を有する。複数の画素110の各々は、書き込み用トランジスタ103、駆動用トランジスタ106、トランジスタ104、トランジスタ105、発光素子107を有する。なお、画素110の構成は上記構成に制約されず、図3〜図6に示したいずれの構成を用いてもよい。また、画素110が含むトランジスタの極性は、特に制約されない。
【実施例2】
【0080】
本発明の表示装置の一形態であるパネルについて、図8を参照して説明する。パネルは、基板120と基板121の間に、複数の素子125を含むソースドライバ151、ゲートドライバ156、駆動用トランジスタ106と発光素子107を含む画素部159を有する(図8(A)(B)参照)。また、基板120上に設けられた接続フィルム122を有する。接続フィルム122は、複数のICチップに接続されている。図8(A)のA−Bと、図8(B)のA−Bは対応する。また、図8(B)のC−D−Eと、図11のC−D−Eは対応する。
【0081】
ソースドライバ151、ゲートドライバ156及び画素部159の周囲にはシール材123が設けられており、発光素子107は、シール材123と基板120と基板121により封止されている。封止処理は、発光素子107を水分から保護するための処理であり、ここではカバー材(ガラス、セラミックス、プラスチック、金属等)により封止する方法を用いるが、熱硬化性樹脂や紫外光硬化性樹脂を用いて封止する方法、金属酸化物や窒化物等のバリア能力が高い薄膜により封止する方法を用いてもよい。
【0082】
発光素子107の画素電極(第1の電極)160が透光性を有し、発光素子107の対向電極(第2の電極)161が遮光性を有する場合、発光素子107は下面射出を行う(図8(B)参照)。また、発光素子107の画素電極160が遮光性を有し、発光素子107の対向電極161が透光性を有する場合、発光素子107は上面射出を行う。また、発光素子107の画素電極160と、発光素子107の対向電極161の両者が透光性を有する場合、発光素子107は両面射出を行う。なお、下面射出とは、発光素子107が基板120の方向に発光することをさし、上面射出とは、発光素子107が基板121の方向に発光することをさし、両面射出とは、発光素子107が基板120と基板121の方向に発光することをさす。
【0083】
発光素子107は、画素電極160と対向電極161の間に、電場を加えることで発生するルミネッセンスが得られる電界発光材料を含む層(以下、電界発光層162と略記)を有する。電界発光層162は、単層または複数の層で構成されている。これらの層の中に無機化合物を含んでいる場合もある。電界発光層162におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)の一方又は両方を含む。
【0084】
なお、基板120上に設けられる素子は、移動度等の特性が良好な結晶質半導体をチャネル部とした薄膜トランジスタにより構成するとよい。そうすると、接続する外部ICの個数を減少することができるため、小型化、軽量化、薄型化を実現することができる。
【0085】
また、基板120上に設けられる素子は、非晶質半導体をチャネル部としたトランジスタにより構成し、ソースドライバ151とゲートドライバ156をICチップにより構成してもよい。ICチップは、COG方式により基板120上に貼り合わせたり、接続フィルム122に貼り合わせたりする。非晶質半導体は、CVD法を用いることで、大きな面積の基板に簡単に形成することができ、かつ結晶化の工程が不要であることから、安価なパネルの提供することができる。また、この際、インクジェット法に代表される液滴吐出法により導電層を形成すると、より安価なパネルを提供することができる。
【実施例3】
【0086】
本発明の表示装置を用いた電子機器の一態様について、図9、10を参照して説明する。ここで例示する電子機器は携帯電話装置であり、筐体2700、2706、パネル2701、ハウジング2702、プリント配線基板2703、操作ボタン2704及びバッテリー2705を含む(図9参照)。パネル2701は、ソースドライバ151、ゲートドライバ156及び画素部159を有し、これらの回路は、一対の基板により封止されている。パネル2701はハウジング2702に脱着自在に組み込まれ、ハウジング2702はプリント配線基板2703に嵌着される。ハウジング2702はパネル2701が組み込まれる電子機器に合わせて、形状や寸法が適宜変更される。プリント配線基板2703には、中央処理回路(CPU)、コントローラ回路、電源回路等から選択された一つ又は複数に相当する複数のICチップが実装される。
【0087】
パネル2701は、接続フィルム2708を介して、プリント配線基板2703と接続される。パネル2701にプリント配線基板2703が実装された状態はモジュールとよばれる。パネル2701、ハウジング2702、プリント配線基板2703は、操作ボタン2704やバッテリー2705と共に、筐体2700、2706の内部に収納される。パネル2701が含む画素部は、筐体2700に設けられた開口窓から視認できるように配置されている。
【0088】
なお、筐体2700、2706は、携帯電話装置の外観形状を一例として示したものであり、本実施例に係る電子機器は、その機能や用途に応じて様々な態様に変容しうる。そこで、以下に、電子機器の態様の一例について、図10を参照して説明する。例えば、デジタルカメラやビデオカメラ等のカメラ、携帯型ゲーム機、モニター、コンピュータ、カーオーディオ等の音響再生装置、家庭用ゲーム機等の記録媒体を備えた画像再生装置、PDA等の携帯情報端末(図10(A)参照)、デジタルビデオカメラ(図10(B)参照)、携帯型のテレビジョン装置(図10(C)参照)、ノート型のコンピュータ(図10(D)参照)、テレビジョン装置(テレビ、テレビジョン受信機、図10(E)参照)等が挙げられる。これらの電子機器の表示部700〜705に、本発明の表示装置が用いられる。本発明の表示装置は、駆動用トランジスタのゲート電極の電位の変動を抑制することにより、発光素子の発光、非発光をより正確に制御することができる。従って、本発明の表示装置を用いることにより、表示不良の発生を抑制した電子機器を提供することができる。
【実施例4】
【0089】
本発明の表示装置の画素のレイアウト図について、図11を参照して説明する。図11に示す画素110のレイアウト図は、図4(B)の等価回路図に対応する。画素110の制御は、走査線102、走査線300、信号線100及び電源線101の各配線から伝達される信号や電位により行われる。また、画素110は、書き込み用トランジスタ103、トランジスタ104、トランジスタ105、駆動用トランジスタ106、トランジスタ400、トランジスタ112を含む。また、図4(B)の等価回路図では図示していないが、画素110は容量素子177を含む。容量素子177の一方の電極は駆動用トランジスタ106のゲート電極に接続され、他方の電極は電源線101に接続されている。また、図11のレイアウト図では、画素110が含む発光素子107の画素電極178を図示している。また、図11のレイアウト図では、書き込み用トランジスタ103は、互いに接続された2つのゲート電極を含むトランジスタであり、トランジスタ104は、互いに接続された複数のゲート電極を含むトランジスタである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の表示装置における画素の構成例を示す図。
【図2】タイミングチャートを示す図。
【図3】本発明の表示装置における画素の構成例を示す図。
【図4】本発明の表示装置における画素の構成例を示す図。
【図5】本発明の表示装置における画素の構成例を示す図。
【図6】本発明の表示装置における画素の構成例を示す図。
【図7】本発明の表示装置を説明する図。
【図8】本発明の表示装置を説明する図。
【図9】本発明の表示装置を用いた電子機器を示す図。
【図10】本発明の表示装置を用いた電子機器を示す図。
【図11】画素のレイアウトを示す図。
【図12】表示装置における画素の構成例を示す図。
【符号の説明】
【0091】
100 信号線
101 電源線
102 走査線
103 書き込み用トランジスタ
104 トランジスタ
105 トランジスタ
106 駆動用トランジスタ
107 発光素子
108 端子
109 補償回路
110 画素
111 制御素子
112 トランジスタ
120 基板
121 基板
122 接続フィルム
123 シール材
125 複数の素子
151 ソースドライバ
152 パルス出力回路
153 ラッチ回路
154 ラッチ回路
155 バッファ回路
156 ゲートドライバ
157 パルス出力回路
158 バッファ回路
159 画素部
160 画素電極
161 対向電極
162 電界発光層
177 容量素子
178 画素電極
200 信号線
201 電源線
202 走査線
203 書き込み用トランジスタ
204 容量素子
205 駆動用トランジスタ
206 発光素子
207 電源
210 画素
300 走査線
301 ダイオード
400 トランジスタ
500 走査線
501 トランジスタ
600 トランジスタ
601 トランジスタ
602 トランジスタ
603 トランジスタ
700 表示部
701 表示部
702 表示部
703 表示部
704 表示部
705 表示部
2700 筐体
2701 パネル
2702 ハウジング
2703 プリント配線基板
2704 操作ボタン
2705 バッテリー
2708 接続フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、前記第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路とを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極の第1の電極と電気的に接続され、
前記回路は、前記画素電極の電位と前記走査線の電位により、導通又は非導通に選択されることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、前記第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路と、前記第2のトランジスタのゲート電極と第2の走査線の導通を制御する制御素子とを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と電気的に接続され、
前記回路は、前記画素電極の電位と前記第1の走査線の電位により、導通又は非導通に選択され、
前記制御素子は、前記第2の走査線の電位に基づき、導通又は非導通になり、
前記電源線と前記第2の走査線の電位は、前記第2のトランジスタをオフになる電位に保たれていることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、前記第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路と、前記第2のトランジスタのゲート電極と第2の走査線の導通を制御する制御素子とを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と電気的に接続され、
前記回路は、前記画素電極の電位と前記第1の走査線の電位と前記第2の走査線の電位により、導通又は非導通に選択され、
前記制御素子は、前記第2の走査線の電位に基づき、導通又は非導通になり、
前記電源線と前記第2の走査線の電位は、前記第2のトランジスタをオフになる電位に保たれていることを特徴とする表示装置。
【請求項4】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、前記第2のトランジスタのゲート電極と電源線の導通を制御する回路と、前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と前記電源線の導通を制御する制御素子を含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記制御素子を介して電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と電気的に接続され、
前記回路は、前記画素電極の電位と前記第1の走査線の電位により、導通又は非導通に選択され、
前記制御素子は、第2の走査線の電位により、導通又は非導通になることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタとを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と前記第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、前記第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのゲート電極は前記走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記電源線と電気的に接続されることを特徴とする表示装置。
【請求項6】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、制御素子とを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と前記制御素子の一方の端子と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と前記第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、前記第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのゲート電極は前記第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記電源線と電気的に接続され、
前記制御素子の他方の端子は第2の走査線に接続され、
前記電源線と前記第2の走査線の電位は、前記第2のトランジスタをオフになる電位に保たれていることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、制御素子とを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は電源線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と前記第3のトランジスタのゲート電極と前記制御素子の一方の端子と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、前記第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのゲート電極は前記第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は前記電源線と電気的に接続され、
前記制御素子の他方の端子は第2の走査線に接続され、
前記電源線と前記第2の走査線の電位は、前記第2のトランジスタをオフになる電位に保たれていることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、画素電極と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタとを含む画素を有し、
前記第1のトランジスタのゲート電極は第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は信号線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記第2のトランジスタのゲート電極と前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方は前記第5のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記画素電極と前記第3のトランジスタのゲート電極と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方は、前記第4のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方と電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのゲート電極は前記第1の走査線と電気的に接続され、ソース電極とドレイン電極の他方は前記電源線と電気的に接続され、
前記第5のトランジスタのゲート電極は第2の走査線に接続され、ソース電極及びドレイン電極の他方は前記電源線と電気的に接続されていることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
請求項2、請求項3、請求項6又は請求項7のいずれか一項において、
前記制御素子はダイオードであることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項6又は請求項7において、
前記制御素子は第6のトランジスタであり、
前記制御素子の一方の端子は、前記第6のトランジスタのゲート電極とドレイン電極であり、
前記制御素子の他方の端子は、前記第6のトランジスタのソース電極であることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項4において、
前記制御素子は第5のトランジスタであり、
前記第5のトランジスタのゲート電極は前記第2の走査線に接続され、ソース電極とドレイン電極の一方は前記電源線に接続され、他方は前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極の一方に接続されていることを特徴とする表示装置。
【請求項12】
請求項5乃至請求項8のいずれか一項において、
前記第3のトランジスタは、互いに接続された複数のゲート電極を有するトランジスタであることを特徴とする表示装置。
【請求項13】
請求項5乃至請求項8のいずれか一項において、
前記第1のトランジスタと前記第4のトランジスタの極性は互いに異なることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、
前記画素は第2の電極を有し、
前記画素電極である第1の電極と前記第2の電極との間に発光層を有することを特徴とする表示装置。
【請求項15】
請求項14において、
前記第2の電極は一定の電位に保たれていることを特徴とする表示装置。
【請求項16】
請求項14または請求項15において、
前記第2の電極の電位は電源線の電位と異なることを特徴とする表示装置。
【請求項17】
請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の表示装置を用いたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−317923(P2006−317923A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−109612(P2006−109612)
【出願日】平成18年4月12日(2006.4.12)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】