説明

表示装置及び表示方法

【課題】ユーザの顔の大小を判定し、表示部の表示方法を変更する。
【解決手段】所定の範囲を撮像して画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された画像から顔画像を検出する顔画像検出手段と、前記顔画像検出手段により検出された顔画像から顔の大きさを判定する顔大小判定手段と、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、画像を表示する表示部の制御方法を変更する制御手段とを設け、ユーザの状況に適した表示制御を行うことができるようにして、実際にはユーザが表示部を見ていない状況において、無駄な画像表示を行う事態が発生するのを防止できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置及び表示方法に関し、特に、ユーザの状況に応じた画像表示処理を行うために用いて好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術の表示装置には、カメラにより所定距離範囲を撮像し、所定距離範囲内に顔画像があるか否かを検出する。そして、所定時間以上にわたって顔画像が検出できなければユーザが表示装置を見ていないと判定し、表示制御部により表示装置の電源を切ることにより省電力制御を行う技術が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−242733号公報
【特許文献2】特開平9−251534号公報
【特許文献3】特開平10−232934号公報
【特許文献4】特開2005−086516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、所定距離範囲内を撮像し、所定距離範囲内に顔画像があるか否かを検出する。そして、所定時間以上にわたって顔画像が検出できなければ、表示装置の電源を切っているが、顔画像が検出されたとしても、ユーザが表示装置から遠く、顔画像が小さい場合がある。
【0005】
従来技術においては、顔画像が検出されるとユーザが表示装置を見ていると判定し、電源を入れる制御方法である。このため、実際にはユーザが表示装置を見ていない状況においても、電源を入れる場合があるので、無駄な画像表示を行う事態が発生し、省電力制御を十分に行うことができない問題点がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、ユーザの状況に応じた画像表示を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示装置は、所定の範囲を撮像して画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された画像から顔画像を検出する顔画像検出手段と、前記顔画像検出手段により検出された顔画像から顔の大きさを判定する顔大小判定手段と、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、画像を表示する表示部の制御方法を変更する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顔画像の顔の大きさが一定以上の場合、表示部の表示制御方法を変えるようにしたので、表示装置の省電力、長寿命を達成することができる。また、ユーザに興味を抱かすことが可能な表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態を示し、デジタルフォトフレームの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のデジタルフォトフレームの外観を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。
【図5】第3の実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。
【図6】第4の実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】第5の実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
本発明の実施形態をデジタルフォトフレームにおいて説明する。もちろん、デジタルフォトフレームに限らず、パソコンモニター、テレビモニターの表示装置でも構わない。
図1は、本実施形態に適用したデジタルフォトフレーム100の構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に適用したデジタルフォトフレームの外観を示す斜視図である。
【0010】
図1において、101は、撮像素子からなるカメラ部であって、表示部102を中心とした所定範囲を撮像画像を生成するために配置されている。顔画像検出部103は、カメラ部101で撮像された画像データから人間の顔が存在するか否かを検出するものである。この顔画像検出については公知技術を用いるものとする。例えば、特許文献2や特許文献3である。
【0011】
顔大小判定部104は、顔画像検出部103で検出された顔画像から顔のサイズの大小を判定する。この顔大小判定を行う技術については公知技術を用いるものとする。例えば、特許文献4に記載の技術を用いて行うことができる。
【0012】
表示部102は、メモリ110に格納された画像データを表示する。105は、デジタルフォトフレーム全体を制御する制御部である。位置取得部106は、人感センサー107、距離センサー108から構成されている。人感センサー107は、人物の温度や熱線、動き等を検出して、人物の存在を感知するセンサーであり、人物が所定の空間に存在する場合、所定の電気信号を出力するように構成されている。距離センサー108は、超音波や定常波レーダー等を用いて人物までの距離を検出し、検出した距離に応じた電気信号を出力するように構成されている。109は、メモリ110に格納されている音楽データの再生を行い、音声を発生する音声発生装置である。
【0013】
次に、前述のような構成のデジタルフォトフレーム100の表示方法の変更の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS301において、位置取得部106で、人物が図2のデジタルフォトフレーム100に近づいているかどうかを判定する。ステップS301において、人物がデジタルフォトフレーム100に予め決められた所定の距離より近づいたと判定した場合、ステップS302に進む。
【0014】
ステップS302では、デジタルフォトフレーム100のシステムの電源をオンする。このときは、表示部102には、画像はまだ表示されていない。なお、本実施形態では、所定の距離は、表示部102から1m程とし、ユーザがデジタルフォトフレーム100を視界の範囲に収まる距離とするが、距離設定は、任意に変えられるものとする。一方、ステップS301において、人物が近くにいると判定できない場合は、人物が近づくまで、判定処理を続行する。
【0015】
ステップS302において、システムの電源がオンされた状態となったら、ステップS303に進み、カメラ部101から撮影し、顔画像検出部103により顔画像が有るか否かを検出する。ステップS303で顔画像があると判定した場合、ステップS304に進み、顔大小判定部104で検出された顔画像が予め決められた一定の大きさ以上か未満かを判定する。
【0016】
本実施形態では、顔の一定の大きさの基準は、表示部102から50cm程の離れた一般的な顔の大きさの平均とし、ユーザが表示部102の表示内容を確認できる距離の顔の大きさとする。しかしながら、この顔の大きさ設定は、任意に変えられるものとする。また、このときは、まだ、表示部102には、画像は表示されていない。
【0017】
ステップS304において、顔画像が一定の大きさ以上であると判定した場合、ステップS305に進み、表示部102の電源をオンして、メモリ110に格納されている画像データを表示し、ステップS306に進む。
【0018】
ステップS303において、顔画像が存在しないと判定した場合、または、ステップS304において、顔の大きさが一定の大きさ以上でないと判定した場合は、ステップS308に進む。ステップS308においては、ステップS301と同様に、人物がデジタルフォトフレームに近づいているか否かを判定する。ステップS308において、人物が近くにいると判定した場合は、ステップS303に戻り、前述した処理を実行する。また、人物が近くにいないと判定した場合、ステップS309に進み、システムの電源をオフにしてステップS301に戻る。
【0019】
ステップS306では、ステップS304と同様に、顔の大きさを判定する。この判定の結果、顔の大きさが一定の大きさ以上であると判定した場合、ステップS307に進み、表示部102の表示をオンにしたままにする。
【0020】
一方、ステップS306において、顔画像が一定の大きさ以上で無いと判定した場合、ステップS310に進み、ユーザの顔画像が一定の大きさ未満の時間をカウントし、一定時間経過させる。そして、一定時間経過させた後、ステップS311に進む。ステップS311では、ステップS304と同様に、顔が一定の大きさ以上であるかを判定する。
【0021】
ステップS311の判定の結果、顔が一定の大きさ以上であると判定した場合は、ステップS307に進み、表示部102の電源はオンを維持する。一方、ステップS311において、顔の大きさが一定の大きさ以上で無いと判定した場合は、ステップS312に進んで、システムの電源をオフにする。その後、ステップS301に戻り、前述した処理を実行する。
【0022】
以上説明したように、本実施形態によれば、顔の大小の判定でユーザが表示部102を見ている時と見ていない時を判別し、判別結果に応じて表示制御方法を変更するようにしたので、デジタルフォトフレームの省電力制御が可能である。なお、本実施形態では、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態の限定されるものではなく、様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0023】
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態のデジタルフォトフレームの構成例を示すブロック図は第1の実施形態と同様である。そこで、本実施形態の構成のデジタルフォトフレームの表示方法の変更の動作について、図4を用いて説明する。
図4のフローチャートにおいて、第1の実施形態との相違点は、ステップS402とステップS405とステップS407とステップS412である。
【0024】
ステップS301において、人物が近くにいると判定した場合、ステップS402において、デジタルフォトフレームのシステムの電源をオンし、かつ、表示部102の電源もオンにする。この時、表示部102には、メモリ110に格納された1枚の画像を表示する。
【0025】
ステップS304で顔の大きさが一定以上の大きさと判定された場合に、ステップS405において、画像を順次送るスライドショーを開始する。スライドショーの開始を行った表示部102では、メモリ110に格納された複数の画像を決められた間隔で順次表示を行っていく。
【0026】
ステップS407では、顔の大きさが一定以上であると判定された場合は、表示されているスライドショー設定のまま表示を行う。また、ステップS412では、ステップS311において顔の大きさが一定未満と判定された場合、スライドショー設定をオフし、スライドショーを行っていた最後の画像を表示し続けて、ステップS303に戻る。ステップS311の判定の結果、顔の大きさが一定未満でなかった場合にはステップS407に戻り、その後、ステップS306に戻る。
【0027】
以上説明したように、本実施形態においては、顔の大小の判定でユーザが表示部102を見ている時と見ていない時を判別するようにし、スライドショーのオン、オフをするようにした。これにより、ユーザが表示部102を見ている時には、スライドショーにしてメモリ110に格納されている複数の画像を連続的に表示し、ユーザが見ていない時には1枚の画像表示することで、ユーザにデジタルフォトフレームに興味を抱かせることができる。本実施形態では、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態の限定されるものではなく、様々な変更や改良が加えられて実施することができる。
【0028】
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態のデジタルフォトフレームの構成ブロック図は第1の実施形態と同様であり、本実施形態の構成のデジタルフォトフレームの表示方法の変更の動作について図5を用いて説明する。図5のフローチャートにおいて、第1の実施形態との相違点は、ステップS502と、ステップS505と、ステップS507と、ステップS512である。
【0029】
ステップS301において、人物が近くにいると判定した場合、ステップS502において、デジタルフォトフレームのシステムの電源をオンし、かつ、表示部102の電源もオンにする。この時、表示部102には、メモリ110に格納された複数の画像を順次表示するスライドショーの設定を行う。本実施形態においては、スライドショーの画像間の間隔は、第1の間隔と第2の間隔とが設けられており、ステップS502において第1の間隔のスライドショーの設定を行う。なお、第1の間隔は、第2の間隔より間隔時間が短いこととする。
【0030】
ステップS505では、ステップS304で顔の大きさが一定以上の大きさと判定された場合に、画像を順次送るスライドショーの画像間の間隔を第2の間隔である設定2にし直し、改めてスライドショーを行う。第2の間隔を設定されたスライドショーは、スライドショーの間隔が長くなり、一枚一枚の画像の確認が容易になる。
【0031】
ステップS306において、顔の大きさが一定以上であると判定された場合は、ステップS507において、設定されているスライドショー間隔を第2の間隔のまま表示を行う。
ステップS311において顔の大きさが一定未満と判定された場合、ステップS512では、スライドショーの間隔の設定を第2の間隔から第1の間隔である設定1に変更させ、スライドショーを行い、その後、ステップS303に戻る。
【0032】
以上説明したように、本実施形態においては、顔の大小の判定でユーザが表示部102を見ている時と見ていない時を判別することにより、スライドショーの画像間の間隔を変更するようにした。これにより、ユーザが見ている時には、スライドショーの間隔を長くして一枚一枚の画像を確認しやすくなる。また、ユーザが見ていない時には1枚の画像の間隔を短くし、よりたくさんの画像を表示することで、ユーザにデジタルフォトフレームに興味を抱かせることができる。
【0033】
また、ユーザが表示部102を見ている時に間隔を短くし、ユーザが見ていない時に間隔を長くしても構わない。本実施形態では、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0034】
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態のデジタルフォトフレームの構成を示すブロック図は第1の実施形態と同様であり、本実施形態の構成のデジタルフォトフレームの表示方法の変更の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
図6において、第1の実施形態との相違点は、ステップS602と、ステップS605と、ステップS607と、ステップS612である。
ステップS301において、人物が近くにいると判定した場合、ステップS602において、デジタルフォトフレームのシステムの電源をオンし、かつ、表示部102の電源もオンにする。この時、表示部102には、メモリ110に格納された画像を表示する。
【0036】
ステップS304で顔の大きさが一定以上の大きさと判定された場合に、ステップS605では、メモリ110に格納された音楽データを音楽発生装置109に供給して音楽を発生させる。
【0037】
ステップS306において顔の大きさが一定以上であると判定された場合は、ステップS607では、音楽再生をしたままにする。その後、ステップS306に戻り、ステップS306において顔の大きさが一定以上でないと判定されるまで繰り返す。
ステップS311において顔の大きさが一定未満と判定された場合、ステップS612では、音楽再生の設定をオフにして音楽再生を停止し、その後、ステップS303に戻る。
【0038】
以上説明したように、本実施形態においては、顔の大小の判定でユーザが表示部102を見ている時と見ていない時を判別することにより、音楽再生のオン、オフを変更するようにした。例えば、ユーザが見ている時には、音楽再生オン、ユーザが見ていない時には音楽再生オフするようにした。これにより、ユーザにデジタルフォトフレームに興味を抱かせることができる。
【0039】
また、ユーザが見ていない時に音楽再生オン、ユーザが見ている時に音楽再生オフのように設定するようにしても構わない。なお、本実施形態では、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述の実施形態の限定されるものではなく、様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0040】
(第5の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態のデジタルフォトフレームの構成ブロック図は第1の実施形態と同様であり、本実施形態の構成のデジタルフォトフレームの表示方法の変更の動作について図7を用いて説明する。
図7のフローチャートにおいて、第1の実施形態との相違点は、ステップS702とステップS705とステップS707とステップS710である。
【0041】
ステップS301において、人物が近くにいると判定した場合、ステップS702において、デジタルフォトフレームのシステムの電源をオンし、かつ、表示部102の電源もオンにする。この時、表示部102には、メモリ110に格納された画像を表示する。
【0042】
また、ステップS705では、ステップS304で顔の大きさが一定以上の大きさと判定された場合に、一定時間カウントする。そして、ステップS306において顔の大きさが一定以上であると再度判定された場合は、その大きさが所定の時間以上保持されたことになる。この場合は、ステップS707に進み、現在表示されている画像から、メモリ110に格納されている現在の次の画像を読み出して表示する。その後、ステップS306に戻り、ステップS306において顔の大きさが一定以上でないと判定されるまで繰り返す。
【0043】
また、ステップS306において顔画像の顔が一定の大きさ未満と判定された場合は、ステップS710において、現在表示している画像をそのまま表示させる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態においては、顔の大小の判定でユーザが表示部102を見ている時と見ていない時を判別し、表示画像を変えるようにした。例えば、ユーザが見ている時には、メモリ110に格納されている次の画像を表示させ、ユーザが見ていない時には現在表示されている画像をそのまま表示するようにしたので、ユーザにデジタルフォトフレームに興味を抱かせることができる。
【0045】
また、ユーザが見ていない時に次の画像を再生し、ユーザが見ている時には現在の画像の表示でも構わない。本実施形態では、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0046】
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態における表示装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0047】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよく、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0048】
なお、本発明は、前述した表示方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。実施の形態では図3〜図7に示すフローチャートに対応したプログラムを供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0049】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0050】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0051】
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0052】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0053】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0054】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0055】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0056】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0057】
100 デジタルフォトフレーム、101 カメラ部、102 表示部、103 顔画像検出部、104 顔大小判定部、105 制御部、106 位置取得部、107 人感センサー、108 距離センサー、109 音声発生装置、110 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の範囲を撮像して画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された画像から顔画像を検出する顔画像検出手段と、
前記顔画像検出手段により検出された顔画像から顔の大きさを判定する顔大小判定手段と、
前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、画像を表示する表示部の制御方法を変更する制御手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記顔画像検出手段により検出された顔画像から顔の大きさの判定の結果、顔の大きさが一定以上の場合に前記表示部の電源をオンすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、顔の大きさが一定以上の場合に、記憶媒体に記録されている画像を前記表示部に順次表示するスライドショー設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、顔の大きさが一定以上の場合に、記憶媒体に記録されている画像を前記表示部に順次表示するスライドショーにおいて、画像を表示する間隔の変更を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
音声発生手段を備え、
前記制御手段は、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、顔の大きさが一定以上の場合に、記憶媒体に記録されている音声を前記音声発生手段から発生する設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記顔大小判定手段により判定された顔の大きさ情報に基づき、顔の大きさが一定以上の場合、及びその大きさが所定の時間以上保持された場合に、前記表示部に表示されている画像から次の画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
所定の範囲を撮像して画像を生成する撮像工程と、
前記撮像工程において生成された画像から顔画像を検出する顔画像検出工程と、
前記顔画像検出工程において検出された顔画像から顔の大きさを判定する顔大小判定工程と、
前記顔大小判定工程において判定された顔の大きさ情報に基づき、画像を表示する表示部の制御方法を変更する制御工程とを備えたことを特徴とする表示方法。
【請求項8】
所定の範囲を撮像して画像を生成する撮像工程と、
前記撮像工程において生成された画像から顔画像を検出する顔画像検出工程と、
前記顔画像検出工程において検出された顔画像から顔の大きさを判定する顔大小判定工程と、
前記顔大小判定工程において判定された顔の大きさ情報に基づき、画像を表示する表示部の制御方法を変更する制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−59198(P2011−59198A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206187(P2009−206187)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】