説明

表示装置

【課題】 大きさの異なる表示画面においても、同一の発光ユニットを用いることができ、また表示画面を広角あるいは狭角に切り替えて表示することができる優れた表示装置を提供する。
【解決手段】 赤色LED103と緑色LED104と青色LED105とからなる発光ユニット102を、4つ用いて一つの集合画素106を構成し、その集合画素106を縦横に複数並べて大型画面101を形成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の発光ユニットで表示画面を構成する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置として、複数の発光ユニットを多数用いた大型映像表示装置などがある。
【0003】そして従来の表示装置においては、R(赤)、G(緑)、B(青)それぞれに発光するLEDなどの発光素子を、設置する場所に合わせた表示画面に複数並べ、それぞれ発光素子の発光色の輝度を調整して映像データを表示していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の表示装置においては、表示画面の大きさに合わせてRGBの発光素子の並べ、並べられたRGBを画素のドット数に合わせて組にして画素とするので、画素の大きさに合わせて異なる設計が必要であった。
【0005】また表示画面を広角あるいは狭角に切り替えて表示することができなかった。
【0006】本発明は、画素の大きさによらず同一の発光ユニットを用いることができ、また表示画面を広角あるいは狭角に切り替えて表示することができる優れた表示装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、RGBの発光素子をそれぞれ有する複数の発光ユニットで、表示画面の一つの画素を構成した。
【0008】したがって、一つの画素を構成するために同一の発光ユニットを複数用いることができ、一つの画素の大きさを発光ユニットの個数で変えることができる。
【0009】また本発明の表示装置は、前記画素を構成する複数の発光ユニットを同時に表示制御する表示制御手段を備えた構成とした。
【0010】したがって同じ表示制御を行うこととなる一つの画素を構成した複数の画素を同時に制御することができる。
【0011】また本発明の表示装置は、前記表示制御手段が、前記画素を構成する複数の発光ユニットを、同一の走引信号で発光制御する構成とした。
【0012】したがって同一の走引信号を用いて、一つの画素を構成した複数の画素を同時に制御することができる。
【0013】また本発明の表示装置は、複数の発光ユニットで一つの画素を表示することと、一つの発光ユニットで一つの画素を表示することを切り替える切替手段を備えた構成とした。
【0014】したがって、表示画面を変えずとも、表示画面上の画素数を変更することができる。
【0015】また本発明の表示装置は、前記表示画面が複数の領域画面で構成され、前記少なくとも二つの領域画面の接続位置に、前記二つの領域画面の相対角度を変える可動部を備えた構成とした。
【0016】したがって、表示画面を広角あるいは狭角に切り替えて表示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の第一の実施形態に係る表示装置の正面図である。
【0019】図1において、大型映像表示装置の大型画面101は発光面積が数m〜数十m平方と大きい。
【0020】そして発光ユニット102は、赤色LED103、緑色LED104、青色LED105で構成され、発光ユニット102を4つ用いて集合画素106が構成さえれ、さらに集合画素106を縦横に複数並べて大型画面101が構成されている。
【0021】そして表示データ送出装置110によって入力映像データの縦の映像情報が送引信号となって、大型画面101に並べられた複数の集合画素106の縦の列それぞれに対して入力される。
【0022】したがって、一つの集合画素106の4つの発光ユニットには、同じ送引信号が入力されるので、集合画素106のRGBそれぞれの輝度が入力画像に合わせて制御することができる。
【0023】次に本発明の第二の実施形態について説明する。
【0024】図2は本発明の第二の実施形態に係る表示装置の正面図であり、映像表示装置の小型画面201は、図1の大型画面101より小さい。
【0025】そして集合画素106を構成する一つの発光ユニット102により、小型画面201の一つの画素が構成され、小型画面201には、その一つの画素である一つの発光ユニット102が縦横に複数並べらている。
【0026】そして第一の実施形態と同様に、表示データ送出装置202によって入力映像データの縦の映像情報が送引信号となって、小型画面201に並べられた複数の発光ユニット102の縦の列それぞれに対して入力される。
【0027】したがって、大型画面101では一つの画素が4つの発光ユニット102で構成されて映像が表示されていたところ、小型画面201では、一つの画素が同じ発光ユニット102を一つで構成して映像を表示することができる。
【0028】次に本発明の第三の実施形態について説明する。
【0029】図3は本発明の第三の実施形態に係る表示装置の上面図であり、表示画面が一つあるいは複数の発光ユニット102を一つの画素として、複数の発光ユニット102で構成された表示画面301および表示画面302で構成されている。
【0030】そして表示画面301と表示画面とを回動可能に接続するヒンジ303が設けられている。
【0031】なお表示画面301および表示画面302への映像データの表示は、第一の実施形態と同様に、図示しない表示データ送出装置によって行われている。
【0032】したがって表示画面301と表示画面302とを、ヒンジ303によって、外側に向けて表示画面側を開いた場合には、映像の見られる幅を広角に広げることができる。また内側に向けて表示画面側を閉じた場合には、映像の見られる幅を狭角に狭めることができる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の映像表示装置は、画素の大きさによらず同一の発光ユニットを用いて表示画面を構成することができる。また表示画面を広角あるいは狭角に切り替えて表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る表示装置の正面図
【図2】本発明の第二の実施形態に係る表示装置の正面図
【図3】本発明の第三の実施形態に係る表示装置の上面図
【符号の説明】
101 大型画面
102 発光ユニット
103 赤色LED
104 緑色LED
105 青色LED
106 集合画素
110 表示データ送出装置
201 小型画面
202 表示データ送出装置
301、302 表示画面
303 ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 RGBの発光素子をそれぞれ有する複数の発光ユニットで、表示画面の一つの画素を構成することを特徴とする表示装置。
【請求項2】 前記画素を構成する複数の発光ユニットを同時に表示制御する表示制御手段を備えた請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】 前記表示制御手段が、前記画素を構成する複数の発光ユニットを、同一の走引信号で発光制御する請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】 前記複数の発光ユニットで前記一つの画素を表示することと、一つの前記発光ユニットで前記一つの画素を表示することを切り替える切替手段を備えた請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】 前記表示画面が複数の領域画面で構成され、前記少なくとも二つの領域画面の接続位置に、前記二つの領域画面の相対角度を変える可動部を備えた請求項1ないし4のいずれかに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2001−282142(P2001−282142A)
【公開日】平成13年10月12日(2001.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−97355(P2000−97355)
【出願日】平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】