説明

表示装置

【課題】時間の経過とともに変化する動的な表示を行うことのできる表示装置を低コストで提供する。
【解決手段】いわゆるエッジライト方式のバックライト2のうち導光板4に複数の凹溝4aを形成し、その各凹溝4aをもって導光板4を各セグメント4bに分割するとともに、各セグメント4b毎に独立して且つ個別に点灯および消灯が可能な赤色LED5Rおよび緑色LED5Gを、各セグメント4bの端面に対向配置する。赤色LED5Rまたは緑色LED5Gから照射して上下方向矢印状の透光部6を備えた表示プレート3を透過した照射光をもって、上方向矢印または下方向矢印を点灯表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の指示方向を指し示す表示図柄の描画をもって形成された表示部に光源からの光を照射し、表示部を透過した光をもって表示図柄を点灯表示する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の表示装置として、例えばエレベータのホールランタンが特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のホールランタンは、互いに点灯色の異なる二種のLEDを導光板の端面にそれぞれ対向配置し、いわゆるエッジライト方式のバックライトを構成するとともに、その導光板のうちLEDからの光を出射する発光面に、かごの走行方向を示す矢印が描かれた表示プレートを重ね合わせたものである。すなわち、LEDの発した照射光が導光板の発光面から出射し、表示プレートを透過した照射光をもって表示図柄を点灯表示するようになっている。
【0003】
そして、エレベータが乗場呼びに割り当てられたときに一方の色のLEDを点灯し、かごが到着したときに他方の色のLEDを点滅させるようにしている。
【特許文献1】特開2005−263430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のホールランタンでは、乗場呼びに対してかごが割り当てられてからかごが到着するまで、ホールランタンが点灯しているのみでその表示に変化がなく、乗客が待ち時間を長く感じるという問題があった。
【0005】
また、時間とともに動的に変化する表示を行う表示装置として、例えば液晶表示装置やLEDをドットマトリックス状に配置した表示装置が挙げられるが、いずれも高価であり、コスト的に不利となる。
【0006】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、時間の経過とともに変化する動的な表示を行うことのできる表示装置を低コストで提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、導光板と、その導光板の端面に対向配置された光源と、上記導光板の表裏両面のいずれか一方に所定の指示方向を指し示す表示図柄の描画をもって形成された表示部と、を備えていて、上記光源から照射されて表示部を透過した照射光をもって上記表示図柄を点灯表示するようにした表示装置であることを前提とし、上記導光板が表示図柄の指示方向で少なくとも三つの独立したセグメントに分割されているとともに、上記光源が各セグメント毎に独立していて且つ個別にその点灯と消灯が可能となっていて、上記表示図柄の点灯表示が、少なくとも所定のタイミングにおいていずれか一つのセグメントでの光源の消灯と残りのセグメントでの光源の点灯とを組み合わせた複数のパターンを含む動的表示パターンをもってなされるようになっているとともに、上記動的表示パターンは、消灯する光源をセグメントの並設方向の順番で周期的に切り換えることにより、上記表示図柄の点灯表示を動的に行うようになっていることを特徴としている。
【0008】
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、上記導光板が表示図柄の指示方向で少なくとも三つのセグメントに分割されているとともに、各セグメントでの光源がそれぞれ独立していて且つ個別に点灯および消灯が可能であるため、上記動的表示パターンをもって時間とともに流れるように変化する動的な表示を行うことが可能となる。
【0009】
詳細には請求項2に記載のように、上記導光板に形成された凹溝により上記導光板を各セグメントに分割することで、上記凹溝により各セグメント間におけるいわゆる光漏れが防止される。
【0010】
望ましくは請求項3に記載のように、表示図柄の長手方向両端部にそれぞれ描画され、それぞれ指示方向を指し示す一対の方向指示部と、表示図柄の長手方向中間部に描画され、表示図柄の長手方向に沿った長手方向部と、を上記表示部が備えているとともに、特定の方向を指し示す際に一対の方向指示部が選択的に点灯表示するのに対して、長手方向部がそれぞれの方向指示部の点灯表示の際に共通して点灯表示すると、単一の表示装置で二方向の指示方向を選択的に指示することができるようになる。
【0011】
その上で請求項4に記載のように、各セグメントの光源がそれぞれ少なくとも二色で発光可能となっていて、一方の指示方向を指し示すときに他方の指示方向を指し示すときと異なる色で各セグメントの光源を点灯するようになっていると、指示方向の視認性を向上させる上でより望ましい。
【0012】
上記動的表示パターンとして好ましくは請求項5に記載のように、消灯する光源を表示図柄の指示方向の順番で周期的に切り替えるようになっていると、上記導光板のうち消灯している領域が表示図柄の指示方向に流れるような表示を行うことで、指示方向の視認性がより向上する。
【0013】
また、請求項6に記載のように、上記動的表示パターンが、所定のタイミングにおいて、点灯表示する表示図柄に対応するすべてのセグメントの光源を点灯させるパターンを含むようにしてもよい。
【0014】
ここで、例えば請求項7,8に記載のように、表示図柄をエレベータのかごの走行方向を指し示す図柄もしくは群管理方式の一群のエレベータのうち乗場の呼びに応答するエレベータを指し示す図柄とし、表示装置をエレベータのホールランタンとして用いてもよい。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、時間とともに流れるように変化する上記表示図柄の点灯表示を容易に行うことができるようになり、コスト的に有利となるメリットがある。
【0016】
特に請求項2に記載の発明によれば、単一の導光板に凹溝を形成することで導光板が各セグメントに分割されるため、コスト的により有利となる。
【0017】
また、請求項3に記載の発明によれば、単一の表示装置で二方向の指示方向を選択的に指示することができるようになるため、さらにコスト的に有利となるほか、表示装置が省スペース化を図る上で好ましいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明のより具体的な実施の形態として、エレベータのホールランタンを示す斜視図であって、図2は図1におけるホールランタンのうち導光板単体を裏面側から見た斜視図である。
【0019】
図1に示す表示装置たるホールランタン1は、周知のように群管理方式の一群のエレベータの乗場に各エレベータ毎に設けられていて、対応するエレベータが乗場呼びに応答するときに点灯し、乗場呼びに応答するエレベータを予報するとともに、かご到着後の運転方向を表示するようになっている。
【0020】
ホールランタン1はいわゆるエッジライト方式のバックライト2と表示図柄が描かれた表示部たる表示プレート3を備えていて、バックライト2は透光性のアクリルから形成された略平板状の導光板4と光源たる赤色LED5Rおよび緑色LED5Gから構成されている。すなわち、赤色LED5Rおよび緑色LED5Gから照射されて表示プレート3を透過した光をもって表示図柄を点灯表示するようになっている。なお、ホールランタン1は乗場の垂直壁に埋め込まれていて、表示プレート3の表面が乗場の垂直壁面と面一となるように設置される。
【0021】
図2に示すように、導光板4の裏面には導光板4をその幅方向(左右方向)で貫通する互いに平行な複数(図示の例では9つ)の凹溝4aが形成されていて、その凹溝4aをもって導光板4が単列で複数(図示の例では8つ)の独立したセグメント4bに分割されている。なお、周知のように導光板の裏面には図示しない白色の拡散ドットが印刷されている。
【0022】
各セグメント4bの長手方向端面、すなわち導光板4の左右方向端面には、図1に示すように各セグメント4b毎にそれぞれ独立した赤色LED5Rおよび緑色LED5Gがそれぞれ対向配置されていて、各LED5R,5Gはそれぞれ個別に点灯および消灯が可能となっている。すなわち、緑色LED5Gおよび赤色LED5Rの二つが組となっていて、各組における緑色LED5Gおよび赤色LED5Rを選択的に点灯させるようになっている。
【0023】
したがって、赤色LED5Rから導光板4に光を照射すると、その照射光は対応するセグメント4bの表面たる発光面4cから出射し、その発光面4cが赤色に発光する。同様に、緑色LED5Gから導光板4に光を照射すると、その照射光は対応するセグメント4bの発光面4cから出射し、その発光面4cが緑色に発光する。なお、各セグメント4b内に入射した照射光は全反射によって各セグメント4b内に導かれ、図示しない上記拡散ドットに当たった照射光が発光面4cから出射するため、各セグメント4bの側壁面から凹溝へ照射光を出射することが防止される。つまり、各セグメント4bの側壁面で照射光が全反射することで、各セグメント4b間におけるいわゆる光漏れが防止される。
【0024】
一方、表示プレート3は、導光板4の発光面4cに重合していて、バックライト2からの光を透過する透光部6と、バックライト2からの光を遮光する遮光部7と、を備えている。
【0025】
詳細には、表示プレート3の透光部6が、その上端に形成された方向指示部たる上方向矢印部6aと、その下端に形成された方向指示部たる下方向矢印部6bと、両矢印部6a,6bを連結する長手方向部たる棒線部6cと、から構成され、透光部6は表示図柄としてその長手方向両側、すなわち上下方向を指し示すいわゆる上下方向矢印状をなしている。換言すれば、透光部6が導光板4の凹溝4aに直交する方向の両側を指示方向として指し示していて、導光板4は透光部6の指示方向で複数の独立したセグメント4bに分割されている。
【0026】
そして、表示プレート3のうち上方向矢印部6aおよび下方向矢印部6bがそれぞれ二つのセグメント4bに重合していて、表示プレート3のうち棒線部6cが四つのセグメント4bに重合している。つまり、透光部6のうち棒線部6cおよび上方向矢印部6aに対応するセグメント4bの緑色LED5Gを点灯することで、上方向矢印を緑色で点灯表示する一方で、透光部のうち棒線部6cおよび下方向矢印部6bに対応するセグメント4bの赤色LED5Rを点灯することで、下方向矢印を赤色で点灯表示するようになっている。
【0027】
図3はホールランタン1の表示制御装置を示す図である。なお、図3では一例としてN階の乗場に設けられたホールランタン1の表示制御装置を示しているが、ホールランタン1は各階の乗場に設けられているとともに、各階のホールランタン1はほぼ同様に構成されている。
【0028】
図3に示すように、N階で乗場呼びが登録されると、主制御装置8にて一群のエレベータのうち乗場呼びに応答するエレベータを決定し、乗場呼びに応答するエレベータの情報およびかご到着後の走行方向の情報がN階の乗場制御装置9を介して乗場呼びに応答するエレベータのホールランタン1のうち表示制御装置10のCPU11に伝送される。
【0029】
CPU11には、乗場制御装置9からDC−DCコンバータ12を介して電源が供給されていて、乗場制御装置9から入力した情報に応じてCPU11から表示制御部13に表示指令を出力する。
【0030】
表示制御部13は、CPU11からの表示指令に応じて各LED5R,5Gの点灯指令を緑色LED出力インタフェース14および赤色LED出力インタフェース15に出力し、両出力インタフェース14,15をスイッチング動作させることで、各LED5R,5Gを点灯させることとなる。なお、各LED5R,5Gには乗場制御装置9から電源が供給されている。
【0031】
図4はホールランタン1の動作を示すフローチャートである。
【0032】
したがって本実施の形態では、図4に示すように昇方向の乗場呼びが登録されてその乗場呼びに応答するエレベータが割り当てられると(ステップS1)、割り当てられたエレベータのホールランタン1が点灯する(ステップS2)。すなわち、上方向矢印部6aおよび棒線部6cに対応する各セグメント4bの緑色LED5Gをそれぞれ点灯し、上方向矢印を緑色で点灯表示することで、乗場呼びに応答するエレベータを予報するとともに、かご到着後の走行方向を指し示すこととなる。
【0033】
そして、上方向矢印部6aおよび棒線部6cに対応する各セグメント4bの緑色LED5Gをそれぞれ例えば3秒間点灯した後に(ステップS3)、棒線部6cの下端に対応するセグメント4bの緑色LED5Gを一旦消灯し、一つのセグメント4bでの緑色LED5Gの消灯と残りのセグメント4bでの緑色LED5Gの点灯とを組み合わせた複数のパターンを含む動的表示パターンをもって上方向矢印を点灯表示する(ステップS4)。
【0034】
図5の(a)〜(g)は上方向矢印の動的表示パターンを構成する各パターンを示していて、図5の(a)〜図5の(g)の順番で消灯する緑色LED5Gを切り替えることで上方向に流れるような表示を行うようになっている。なお、図5の(a)〜(g)において、黒色の部位は消灯部分を示していて、白色の部位が点灯部分を示している。
【0035】
すなわち、上記動的表示パターンは、図5の(a)に示すパターンのように、棒線部6cの下端に対応するセグメント4bにおける緑色LED5Gを消灯した状態から、図5の(b)〜(f)に示すパターンのように、消灯する緑色LED5Gを上方向、言い換えればセグメントの並設方向の順番で周期的に切り替えることにより、上方向矢印の点灯表示を動的に行うようになっている。したがって、上記動的表示パターンでは、上方向矢印部6aのうち少なくとも一部が常に点灯表示されている。
【0036】
なお、図5の(f)に示すパターンのように、上方向矢印部6a上端に対応するセグメント4bの緑色LED5Gを消灯した場合には、次いで図5の(g)に示すパターンのように、上方向矢印部6aおよび棒線部6cに対応するすべてのセグメント4bの緑色LED5Gをそれぞれ点灯し、その次に図5の(a)に示すパターンのように、棒線部6c下端に対応するセグメント4bの緑色LED5Gを消灯して動的表示パターンを繰り返すようになっている。
【0037】
かごが乗場に接近して減速を始めると(ステップS5)、上方向矢印部6aおよび棒線部6cに対応する各セグメント4bの緑色LED5Gをそれぞれ同一のタイミングで点滅させることで、上方向矢印を点滅表示する(ステップS6)。
【0038】
そして、かごが乗場に到着し、乗客がかごへ乗降して戸閉動作を開始した時点で(ステップS7)、すべての緑色LED5Gをそれぞれ消灯することとなる(ステップS8)。
【0039】
一方、降方向の乗場呼びが登録されてその乗場呼びに応答するエレベータが割り当てられた場合には、下方向矢印部6bおよび棒線部6cに対応する各セグメント4bの赤色LED5Rをそれぞれ点灯して下方向矢印を赤色で点灯表示する。なお、この場合にも上方向の乗場呼びが登録された場合と同様に、下方向矢印部6bおよび棒線部6cに対応する各セグメント4bの赤色LED5Rを例えば3秒間点灯した後に、動的表示パターンをもって下方向矢印を点灯表示し、さらに下方向矢印の点滅表示を行うこととなる。
【0040】
図6の(a)〜(g)は下方向矢印の動的表示パターンを構成する各パターンを示している。なお、図6の(a)〜(g)において、黒色の部位は消灯部分を示していて、白色の部位が点灯部分を示している。
【0041】
すなわち、この場合における上記動的表示パターンは、図6の(a)〜(g)に示すように、消灯する赤色LED5Rを下方向の順番で周期的に切り替えることにより、下方向に流れるような点灯表示を動的に行うこととなる。
【0042】
したがって本実施の形態によれば、凹溝4aにより導光板4を各セグメント4bに分割することで、各セグメント4b間におけるいわゆる光漏れを防止するとともに、各セグメント4bにおける各LED5R,5Gをそれぞれ独立して且つ個別に点灯および消灯することで、時間とともに流れるように変化する動的な表示を行うようにしているため、動的な表示を容易に行うことができるようになり、コスト的に有利となるメリットがある。
【0043】
また、単一のホールランタン1で二方向の指示方向を指し示すことができ、コスト的により有利となる上に、省スペース化を図る上で好ましいものとなる。
【0044】
図7,8は本発明の第2の実施の形態を示す図であって、図7はエレベータの乗場を示す図、図8は図7におけるホールランタンを示す図である。
【0045】
図7に示す第二の実施の形態では、群管理方式のA号機エレベータ16およびB号機エレベータ17に共通の呼びボタン18が、乗場の垂直壁のうち両エレベータ16,17の乗場出入口16a,17a同士の間に設けられていて、その呼びボタン18の上方にホールランタン19が設けられている。
【0046】
図8に示すように、ホールランタン19は、いわゆる左右方向矢印を表示する一対の表示装置20,21を上下方向で並設したものであって、両エレベータ16,17のうち乗場呼びに応答するエレベータを指し示すようになっている。すなわち、昇方向の乗場呼びに応答するエレベータを上方の表示装置20をもって指し示す一方で、降方向の乗場呼びに応答するエレベータを下方の表示装置21をもって指し示すようになっている。なお、両表示装置20,21同士の間には遮光板22が設けられている。
【0047】
各表示装置20,21は上述した第1の実施の形態におけるホールランタン1とほぼ同様に構成されているが、第1の実施の形態におけるホールランタン1では各セグメント4bに対応して緑色LED5Gおよび赤色LED5Rがそれぞれ設けられているのに対し、各表示装置20,21における各セグメントには単一のLEDのみが設けられている点で異なっている。すなわち、上方の表示装置20のうち各セグメント4bの長手方向端面に緑色LED5Gが対向配置されている一方で、下方の表示装置21のうち各セグメント4bの長手方向端面に赤色LED5Rが対向配置されている。つまり、昇方向の乗場呼びに応答するエレベータを指示する矢印を緑色で点灯表示する一方で、降方向の乗場呼びに応答するエレベータを指示する矢印を赤色で点灯表示するようになっている。
【0048】
そして、この第2の実施の形態においても、第1の実施の形態とほぼ同様な動的表示パターンをもって乗場呼びに応答するエレベータを指示する矢印を点灯表示し、第1の実施の形態とほぼ同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示していて、エレベータの乗場に設置されたホールランタンを示す図。
【図2】図1におけるホールランタンのうち導光板を単体で示す図。
【図3】図1におけるホールランタンの表示制御装置を示す図。
【図4】図1におけるホールランタンの動作を示すフローチャート。
【図5】図1のホールランタンにおける上方向矢印の動的表示パターンを示す図。
【図6】図1のホールランタンにおける下方向矢印の動的表示パターンを示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図であって、エレベータの乗場を示す図。
【図8】図7におけるホールランタンを示す図。
【符号の説明】
【0050】
1…ホールランタン(表示装置)
3…表示プレート(表示部)
4…導光板
4a…凹溝
4b…セグメント
5R…赤色LED(光源)
5G…緑色LED(光源)
6…透光部(表示図柄)
6a…上方向矢印部(方向指示部)
6b…下方向矢印部(方向指示部)
6c…棒線部(長手方向部)
20…表示装置
21…表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導光板と、その導光板の端面に対向配置された光源と、上記導光板の表裏両面のいずれか一方に所定の指示方向を指し示す表示図柄の描画をもって形成された表示部と、を備えていて、上記光源から照射されて表示部を透過した照射光をもって上記表示図柄を点灯表示するようにした表示装置であって、
上記導光板が表示図柄の指示方向で少なくとも三つの独立したセグメントに分割されているとともに、上記光源が各セグメント毎に独立していて且つ個別にその点灯と消灯が可能となっていて、
上記表示図柄の点灯表示が、少なくとも所定のタイミングにおいていずれか一つのセグメントでの光源の消灯と残りのセグメントでの光源の点灯とを組み合わせた複数のパターンを含む動的表示パターンをもってなされるようになっているとともに、
上記動的表示パターンは、消灯する光源をセグメントの並設方向の順番で周期的に切り換えることにより、上記表示図柄の点灯表示を動的に行うようになっていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
上記導光板に形成された凹溝により上記導光板が各セグメントに分割されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
表示図柄の長手方向両端部にそれぞれ描画され、それぞれ指示方向を指し示す一対の方向指示部と、表示図柄の長手方向中間部に描画され、表示図柄の長手方向に沿った長手方向部と、を上記表示部が備えているとともに、特定の方向を指し示す際に一対の方向指示部が選択的に点灯表示するのに対して、長手方向部がそれぞれの方向指示部の点灯表示の際に共通して点灯表示するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
各セグメントの光源がそれぞれ少なくとも二色で発光可能となっていて、一方の指示方向を指し示すときに他方の指示方向を指し示すときと異なる色で各セグメントの光源を点灯するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
上記動的表示パターンは、消灯する光源を表示図柄の指示方向の順番で周期的に切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
上記動的表示パターンが、所定のタイミングにおいて、点灯表示する表示図柄に対応するすべてのセグメントの光源を点灯させるパターンを含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
表示図柄がエレベータのかごの走行方向を指し示すものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置。
【請求項8】
表示図柄が群管理方式の一群のエレベータのうち乗場の呼びに応答するエレベータを指し示すものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−129094(P2008−129094A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310892(P2006−310892)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000228246)日本オーチス・エレベータ株式会社 (61)
【Fターム(参考)】