説明

表示装置

【課題】メモリーカードの抜き取り又は機能設定の変更を防止しメンテナンス作業が容易で安価な表示装置(50)を提供する。
【解決手段】箱状の筐体(1)とその前面(ZM)に設けられた開口部(1a)とこの開口部を塞ぐように内設された画像表示部(2)とを備え、互いに対向する第1側面(SML)及び第2側面(SMR)における第1側面に設けられた第1係合部(12)と第2側面に設けられた第2係合部(13)と、天面(JM)又は底面(SM)に設けられたカードスロット(6)の開口部(1d)又は調整操作部(11)と、を備え、第1係合部をこの装置の前面に沿う方向の移動で柱状被係合部材(73a)に係合する構成とし、第2係合部を前面に直交する方向の移動で柱状被係合部材に係合する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係り、特に、車両などの移動体におけるヘッドレストの支柱に取り付けて画像や文字などの情報を表示する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車、鉄道、航空機などの移動体において、乗客に対する宣伝のために広告情報を表示する表示装置が種々提案されており、特に、後部座席に着座した人に対して宣伝をするために、前座席のヘッドレストを利用して表示装置を配設した例が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には、画像を表示するモニタをヘッドレストに埋め込む例が記載されている。
【0003】
一方、表示装置としては、映画鑑賞などに好適な大型の表示素子を用いたものに対して、近年は、画面は小さくとも高精細な表示で文字や静止画像を中心に商品広告や店舗案内などを行う小型の表示装置も強く要望されてきている。
この小型の表示装置の例として、出願人による特許文献3に記載された画像表示装置がある。
【0004】
この画像表示装置は、表示素子として有機EL(electroluminescence)を用いて商品陳列棚に装着され、側面にカードスロットを備え、このスロットに挿抜可能に装着されたメモリーカードに記憶した広告情報を表示することができる比較的小型の表示装置である。
また、この種の表示装置は、その背面が棚に固定されることから、カードスロットはもとより、電源スイッチ,音量や画質の調整つまみなどは側面に備えられている。
【特許文献1】特開2001−354074号公報
【特許文献2】特開2005−343328号公報
【特許文献3】特開2006−343380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した表示装置は、特にタクシーなどにおいて、後部座席の乗客に対して広告情報を表示する装置として好適である。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載された表示装置は、ヘッドレスト本体に予め取り付けられたものであり、ヘッドレストやその支柱に対していわゆる後付(あとづけ)ができず、汎用性に乏しく、表示装置としてもコスト高となるものである。
【0007】
また、特許文献3に記載された画像表示装置は、そのままではヘッドレスト周りに装着するためのアタッチメントなどが必要である。
また、使用状態において、スロットに装着されたメモリーカードを抜き取られないような配慮が必要であり、電源の入り切り、音量調整、メモリーカードや電池の交換などのメンテナンス作業が容易であると共にこれらについても乗客が勝手に触れて設定を変えられないような配慮が必要となる。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ヘッドレスト周りに装着された際に、メモリーカードの抜き取りまたは機能設定の意図しない変更を防止し、メンテナンス作業が容易で、安価な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本願発明は、手段として次の1)乃至4)の構成を有する。
1) 略箱状の筐体(1)と、該筐体(1)の前面(ZM)に設けられた開口部(1a)と、該開口部(1a)を塞ぐように内設された画像表示部(2)と、を備えた表示装置であって、
互いに対向する第1の側面(SML)及び第2の側面(SMR)における、該第1の側面(SML)に設けられた第1の係合部(12)と、該第2の側面(SMR)に設けられた第2の係合部(13)と、
を備え、
前記第1の係合部(12)を、当該表示装置の前記前面(ZM)に沿う方向の移動で柱状の被係合部材(73a)と係合可能な構成にし、
前記第2の係合部(13)を、当該表示装置の前記前面(ZM)に前記前面(ZM)に略直交する方向の移動で柱状の被係合部材(73b)と係合可能な構成にして成ることを特徴とする表示装置(50)である。
2) 前記第2の係合部(13)を、前記被係合部材(73b)に対して前記前面(ZM)側から係合するよう構成したことを特徴とする1)に記載の表示装置(50)である。
3) 前記筐体(1)の天面(JM)又は底面(SM)に、カードスロット(6)の開口部(1d)又は当該表示装置の調整を行う調整部(11)を備えたことを特徴とする1)または2)に記載の表示装置(50)である。
4) 前記第2の係合部(13)を前記筐体(1)に対して伸縮可能にすると共に、該伸縮のいずれか一方向(Ln2)に付勢する付勢手段(15)を設けて成ることを特徴とする1)乃至3)のいずれかに記載の表示装置(50)である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ヘッドレスト周りに装着された際にも、メモリーカードの抜き取りや機能設定の意図しない変更を防ぐことができ、メンテナンス作業が容易であり、安価であるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図6を用いて説明する。
【0012】
まず、実施例の表示装置50の本体構成について説明する。
【0013】
図1において、この表示装置50は、樹脂で形成された細長で略箱状の筐体1を有し、その内部には画像を表示する表示素子2と、表示素子2の左右に配置された一対のスピーカ3と、表示素子2及びスピーカ3を駆動する駆動部4と、駆動部4などを制御する制御部5と、メモリーカードMCを外部から挿抜可能なカードスロット6と、バッテリー8aと、を備えている。
【0014】
筐体1は、その前面ZMに細長の開口部1aが設けられており、表示素子2は、この開口部1aを塞ぐように配設されている。
外部からはこの開口部1aを通じて、表示素子2に表示された画像GZを視認できる。
開口部1aの外側の長手方向左右には、スピーカ3からの音を外部に放出するための放音孔1bがそれぞれ設けられている。
【0015】
筐体1の上面(天面)JMには、カードスロット6に対して、メモリーカードMCを挿抜するためのカード開口部1dが設けられている。使用するメモリーカードMCとしては、SDメモリーカードなどがある。
また、上面JMの背面(後面)側には一部へこんだ凹部1cが設けられており、この凹部1cには、スピーカ3の音量や表示素子2の画面の輝度などを調整するためのボリュームノブ7,電源ボタン8,再生/停止ボタン9,及び再生頭出しボタン10などの調整操作部11が配設されている。
この調整操作部11の各ノブやボタンは、上面JMから突出しないように凹部1cからの突出量が設定されている。
【0016】
この表示装置50は、カードスロット6に装着された、画像情報や音声情報を予め記憶したメモリーカードMCから各情報を読み出して、表示素子2やスピーカ3から画像や音声として外部に送出するように制御部5が制御するものである。
【0017】
次に、この表示装置50の取り付け構造について詳述する。
【0018】
この表示装置50は、筐体1の各左右側面(長手方向の対向端面)SML,SMRに、この表示装置50を取り付ける部材(支柱)と係合する係合部12,13が設けられている。
具体的には、この係合部12,13は、所定の間隔で平行に配置された一対の支柱とそれぞれ係合し、係合後に各支柱は、表示装置50の表示素子2の表示面すなわち、筐体1の前面ZMに沿う上下方向に延在するようになっている。
この取り付け態様の一例として、自動車の座席におけるヘッドレストの支柱に取り付けた態様を図2に示す。
【0019】
図2において、座席71は前部座席であり、ヘッドレスト72は、座席の本体部71aに一対の支柱73a,73bで支持されている。
また、表示装置50は、その筐体1の幅Wが一対の支柱73a,73bの間隔Wstよりも十分小さく設定されている。
【0020】
従って、この取り付け状態においては、左側の係合部12(以下、左係合部12とも称する)が支柱73aと係合し、右側の係合部13(以下、右係合部13とも称する)が支柱73bと係合して、表示装置50は、一対の支柱73a,73bの間の、ヘッドレスト72の底面72tと座席の本体部71aの上面71ajとの間に収容されるように装着される。
【0021】
また、係合部12,13と支柱73a,73bとは、後述するように所定の力で互いに付勢されて係合しているので、ヘッドレスト72の位置を高くするために支柱73a,73bを本体部71aから引き出すと、表示装置50も支柱73a、73bと共に移動するので、この表示装置50とヘッドレスト72との位置関係は不変となる。
すなわち、装着の際に、表示装置50の上面JMとヘッドレスト72の底面72tとの隙間を狭くしておくことにより、装着後のメモリーカードMCの取り出しや、操作部11の操作が困難になっている。
【0022】
次に、係合部12,13について詳述する。
【0023】
左係合部12は、図3に示すように、ヘッドレスト72の支柱73aの一般的な直径φstよりも十分小さい幅d1で表示装置50の長手に沿う図の左方向Lnに開口するスリット12aと、φstよりも十分大きな直径φLなる内周面12bnと、を有する支柱収容部12bを備えている。
【0024】
スリット12aを形成する一方の腕部12cは、このスリット12aを拡張する方向Sに弾性変形可能とされている(以下、腕部12cを可撓腕部12cとも称する)。
また、支柱収容部12bの内部には、筐体1側からその内部に一端側がねじ30により固定された板ばね14が延入している。
【0025】
従って、スリット12aを支柱73aに当てて図の左方向Lnに押し込むと、可撓腕部12cが外方向Sに撓んでスリット12aの幅d1が拡張し、支柱73aは支柱収容部12b内に誘導される。
支柱収容部12b内に誘導された支柱73aに対しては、板ばね14がこの支柱73aを、変形しない他方の腕部12d(以下、固定腕部12dとも称する)に弾性反発力F1で付勢する。
【0026】
これにより、支柱73aは、支柱収容部12b内において、板ばね14と固定腕部12dとにより安定的に保持される。
【0027】
固定腕部12dの内面形状を、周方向のひだ状にして支柱73aとの軸方向の摩擦力を回転方向の摩擦力より増やしておくことは好ましい。
この支柱収容部12bに支柱73aを保持した状態において、所定以上の力を付与することで、表示装置50は支柱73a回り(図3のR方向)に回動させることができる。
【0028】
右係合部13は、図4に示すように、一般的なヘッドレスト72の支柱73bの一般的な直径φstよりも十分小さい幅d2で表示装置50の短手の手前方向(前面ZMと概ね直交する方向)Ltに開口するスリット13aと、長手の外方向Ln2に向かうにしたがって拡張するようなV字形状を有する支柱当接壁部13bと、支柱当接壁部13bから延出しスリット13aを形成する腕部13cと、を有する支柱収容部13dを備えている。
【0029】
腕部13cは、このスリット13aを拡張する方向Sに弾性変形可能とされている(以下、腕部13cを可撓腕部13cとも称する)。
また、右係合部13自体は、筐体1に対して長手に沿う外方向Ln2に常に付勢されている。
具体的には、右係合部13は、筐体1に対してその長手方向に所定範囲で摺動可能とされると共に、コイルばね15により外方向Ln2に向けてその弾性反発力F2により常に付勢されている。
右係合部13がこの弾性反発力F2で摺動可能とされる範囲は、図示しない摺動規制部により所定の範囲となるように規制されている。
【0030】
従って、スリット13aを支柱73bに押し当てて手前方向Ltに押し込むと、可撓腕部13cが外方向Sに撓んでスリット13aの幅d2が拡張し、支柱73bは支柱収容部13d内に誘導される。
支柱収容部13d内に誘導された支柱73bに対しては、コイルばね15の弾性反発力F2によって支柱当接壁部13bが付勢される。
この付勢により、支柱73bは、支柱収容部内13dにおいて、支柱当接壁部13bのV字を形成する各傾斜面にP1,P2の2カ所で当接することにより安定的に保持される。
【0031】
支柱当接壁部13bの内面は、支柱の軸に直交する方向のひだ状にして支柱73bとの軸方向の摩擦力を増やしておくのが好ましい。
また、この構成によれば、支柱73bの直径が異なる場合も、それぞれの径に応じてV字の傾斜面に当接するので安定保持することができる。
【0032】
この表示装置50は、支柱73a,73bに対して以下に説明する(a)〜(d)の取り付け手順で装着ができる(図5参照)。
図5は、座席71の本体部71aを上方から見た概略図であり、支柱73a,73bは断面である。
(a)〔図5(a)参照〕
まず、この表示装置50を、取り付ける座席71(本体部71a)の前方側から、左側の支柱73aに押し込むようにして係合部12を係合させる。
(b)〔図5(b)参照〕
次に、係合部12が係合した支柱73aを中心として当図における時計回りに回動させる。
(c)〔図5(c)参照〕
係合部13の筐体1に対する伸縮量を矢印SRのように調節して支柱73a,73bの間隔に合わせる。
(d)〔図5(d)参照〕
係合部13を支柱73bに係合させる。すなわち、係合部13の係合においては、表示装置50を、その画面を視認できる側である前面ZM側から支柱73に接近移動させるようにする。
【0033】
以上により表示装置50は支柱73a,73bに取り付けられる。取り外しの場合は、逆の手順で行えばよい。
【0034】
各係合部12,13は、上述したように、支柱73a,73bの直径が異なる場合にも取り付けが可能である。
また、図6(a)及び図6(b)にも示すように、筐体1に対して係合部13が、最縮の場合間隔Lminに対してその長手方向に所定量Lαだけ伸長可能とされているので、ヘッドレスト72の支柱73a,73bの間隔が異なる場合にも取り付けが可能である。
従って、表示装置50は、支柱への取り付けに際して汎用性が極めて高く、いわゆる後付を容易に行うことができる。
図6(a)は係合部13の最縮状態を示し、図6(b)は係合部13の最伸状態を示している。
【0035】
この表示装置50は、前部座席の一対のヘッドレスト支柱に取り付ける場合において、一方の係合部を、支柱に対して当該装置50をその長手方向に押しつけることで係合すると共に、係合後に支柱に対して回動自在となるよう構成してある。
また、その後、他方の係合部を他方の支柱に係合させる際には、座席の前側から表示画面側が他方の支柱と対向する姿勢で回動して取り付ける構造としてある。
【0036】
これにより、取り付けのためのアタッチメントが不要で、低コストとなり、また、前部座席側からの取り付け及び取り外しが極めて容易になる一方、後部座席側からの取り外しや、一方の支柱回りの回動が大変難しくなっている。
具体的には、後部座席側からこの装置を前方に向けて押しただけでは、その力が強い場合に他方の係合部13が支柱73bから外れるものの、一方の係合部12が支柱73aから外れることはない。
また、他方の係合部13が外れても、一方の係合部12を支柱73aから外そうとするならば、後部座席から助手席側に手を廻して前方に向けて引き抜かなければならず、容易に、また、密かに行えるものではない。
従って、後部座席の乗客が、この表示装置自体を外したり、メモリーカードを抜き取ったり、勝手に各種調整をしてしまう可能性を大幅に低減することができている。
【0037】
上述した実施例では、後部側から見て左側の支柱73aを中心に回動可能なように係合部12,13の形状が設定されている。
これにより、右ハンドルのタクシーなどにおいては、装置50を助手席に取り付けて回動した際に、運転席側から画面が視認可能となるので、運転手のメンテナンス作業が大変容易になっている。
【0038】
一方、左ハンドルのタクシーなどにおいては、係合部12,13を左右逆に設けることで、後部側から見て右側の支柱を中心に回動可能となるので運転手のメンテナンス作業が大変容易になる。
そこで、この表示装置50に、表示画面の上下反転機能を設けてもよい。それにより、左ハンドルと右ハンドルとで、カードスロットや操作部のある面が上下逆になるものの、筐体を共通として左ハンドルあるいは右ハンドルのそれぞれに好適な取り付け形態を選択することができる。
【0039】
上述した実施例においては、出力する画像情報や音声情報は、後部座席に着座した乗客に有益と思われる情報、あるいは、宣伝したい情報であり、例えば、商品や役務の広告,走行する路線に関連する周辺地域情報,テレビ放送あるいはラジオ放送などである。
【0040】
本発明の実施例は、上述の構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
【0041】
係合部13側のコイルばね15の反発力F2は、係合部13を伸びる方向に付勢しても、縮める方向に付勢してもよい。
縮める方向に付勢する場合、支柱当接壁部13bは、そのV字形状が筐体1から遠いほど狭くなるように形成しておく。
【0042】
一方、実施例で説明したような、係合部13が伸びる方向に付勢される場合には、支柱への装着後に係合部12側の支柱73aも内周面12bnに付勢されるので、係合部12側の板ばね14はなくても支柱73aは支柱収容部12bに保持され得るが、板ばね14を用いた方がより確実に保持される。
【0043】
いずれの場合も、支柱への装着後に係合部13の伸縮をロックするロック機構を設けておくと好ましい。また、そのロック解除は、装置50の背面(後面)側から行えることが好ましい。
これにより、後部座席の乗客の取り外しや調整行為をさらに確実に防止することができる。
【0044】
付勢手段として実施例では板ばね14とコイルばね15を説明したが、もちろんこれらに限るものではなく、弾性反発力を発揮する周知の弾性部材を自由に適用することができる。
表示装置50は、スピーカ3を内蔵していなくてもよい。外部のスピーカに音声を出力させてもよい。
表示素子50に表示させる内容は、動画像,静止画像の画像に限らず、単なる文字でもよい。
筐体1の形状における略箱状とは、概ね6面体であるものを指す。
表示する情報は、メモリーカードから供給されなくてもよい。例えば、外部と通信を行う通信部を備え、この通信部を介して外部から情報が供給される構成としてもよい。
カードスロット6にメモリーカードMCを挿抜するための開口部1dまたは調整操作部11は、表示装置50の天面(上面)JMに設けられるのが最も好ましいが、底面(下面)SMに設けるのも、この装置50が支柱53a,53bに取り付けられた状態で外部から容易に挿抜あるいは操作しづらくなるので好ましい。
【0045】
上述した実施例は、自動車のヘッドレストの支柱に取り付ける例を説明したが、博物館などの展示状の展示物近傍に設けた支柱に装着して展示物の解説用などに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の表示装置の実施例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の表示装置の実施例における装着状態を説明するための図である。
【図3】本発明の表示装置の実施例における要部を説明するための図である。
【図4】本発明の表示装置の実施例における他の要部を説明するための図である。
【図5】本発明の表示装置の実施例における装着手順を説明するための図である。
【図6】本発明の表示装置の実施例における機能を説明するための図である。
【符号の説明】
【0047】
1 筐体
1a 開口部
1b 放音孔
1c 凹部
1d 開口部
2 表示素子
3 スピーカ
4 駆動部
5 制御部
6 カードスロット
7 ボリュームノブ
8 電源ボタン
8a バッテリー
9 再生/停止ボタン
10 再生頭出しボタン
11 調整操作部
12 (左)係合部
12a スリット
12b 支柱収容部
12bn 内周面
12c (可撓)腕部
12d (固定)腕部
13 (右)係合部
13a スリット
13b 支柱当接壁部
13c (可撓)腕部
13d 支柱収容部
14 板ばね
15 コイルばね
50 表示装置
71 座席
71a 本体部
71aj 上面
72 ヘッドレスト
72t 底面
73a,73b 支柱
d1,d2 (スリットの)幅
F1,F2 弾性反発力
MC メモリーカード
ZM 前面
JM 上面(天面)
SML 左側面
SMR 右側面
SM 底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略箱状の筐体と、該筐体の前面に設けられた開口部と、該開口部を塞ぐように内設された画像表示部と、を備えた表示装置であって、
互いに対向する第1の側面及び第2の側面における、該第1の側面に設けられた第1の係合部と、該第2の側面に設けられた第2の係合部と、
を備え、
前記第1の係合部を、当該表示装置の前記前面に沿う方向の移動で柱状の被係合部材と係合可能な構成にし、
前記第2の係合部を、当該表示装置の前記前面に略直交する方向の移動で柱状の被係合部材と係合可能な構成にして成ることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第2の係合部を、前記被係合部材に対して前記前面側から係合するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記筐体の天面又は底面に、カードスロットの開口部又は当該表示装置の調整を行う調整操作部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2の係合部を前記筐体に対して伸縮可能にすると共に、該伸縮のいずれか一方向に付勢する付勢手段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−207581(P2008−207581A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−43436(P2007−43436)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】