説明

表示装置

【課題】 色別の画像を時間順に表示する表示装置では、画像データを記憶する大規模なメモリが必要である。
【解決手段】 行方向と列方向に配列し、時間順に異なる色で発光する発光部を備えた画素と、
選択信号が印加されて前記画素を行単位で選択する走査線と、
前記列方向の画素に前記異なる色の複数の映像信号を供給するデータ線と
を有する表示装置であって、
前記画素が、前記データ線から供給された前記複数の映像信号を保持する複数の保持容量と、前記保持容量に保持された複数の映像信号を電流に変換し、時間順に前記発光部に供給する回路部とを含むことを特徴とする表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、詳しくは電流を注入して発光するエレクトロルミネッセンス(EL)素子などの発光素子を画像表示に使用したアクティブマトリクス型表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光素子を駆動するアクティブマトリックス型の表示装置について、複数の発光素子を色別に時分割発光させる駆動方式がある。
【0003】
特許文献1は、基板に積層したRGB3色の発光素子で画素を形成し、各色の発光素子を時分割で発光させてカラー画像を構成する表示素子を開示する。RGBの各発光素子は保持容量を共通にした画素回路で駆動され、1フレーム期間を3分割してR、G、Bの色別の画像を順次表示させる。サブフレームごとに各発光素子の発光データを画素回路にプログラミングし発光を行っている。
【特許文献1】国際公開特許第04/051614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置に入力されるビデオデータは、色ごとに並列でラスター走査の順に時系列のデータになっている。このビデオデータを受けて、3つのサブフレームで異なる色のデータを画素にプログラミングし、順次色別に発光させるためには、各色のデータをサブフレーム期間ずつ遅らせて使うために、少なくとも遅れて表示される色データをメモリに保持しておく必要がある。画像データを階調情報も含めて記憶しておくには多数のメモリを必要とし、回路規模の増大とコストアップを招く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
行方向と列方向に配列し、時間順に異なる色で発光する発光部を備えた画素と、
選択信号が印加されて前記画素を行単位で選択する走査線と、
前記列方向の画素に前記異なる色の複数の映像信号を供給するデータ線と
を有する表示装置であって、
前記画素が、前記データ線から供給された前記複数の映像信号を保持する複数の保持容量と、前記保持容量に保持された複数の映像信号を電流に変換し、時間順に前記発光部に供給する回路部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数色の発光素子を色別に時分割で表示する表示装置に関して、一度のプログラミング期間内に各色のデータを同時にプログラミングするので、表示画像データを記憶する大規模なメモリが不要になり、安価なシステムによるELパネルを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明のアクティブマトリクス表示装置の画素配列と走査線、データ線の敷設形態を示す図である。
【0008】
画素Pは行方向と列方向にn行m列のマトリクス形状に配列し、行方向に画素を接続する走査線R1、R2、・・・、Rn(全n本。以下代表してRと書く)と、列方向に画素を接続するデータ線D1、D2、・・・、Dm(全m本。以下代表してDと書く)がそれぞれ配置されている。走査線Rには順に選択信号が印加されて画素を行単位で選択する。列方向のデータ線Dには時間的に変動する表示信号が印加されており、選択行の画素Pにそのときの表示信号が供給される。
【0009】
プログラミングとは、走査線Rに順次選択信号が印加されて、選択された行の各画素Pに、データ線Dから映像信号が供給され、画素内に設けられているキャパシタなどの電圧保持機構によって保持される動作である。各行の走査線Rに選択信号が印加されている期間がプログラミング期間である。この期間は行ごとに1プログラミング期間ずつ時間的にずれていく。
【0010】
各行はプログラミング期間が終了すると発光期間に移る。各画素に設けられた回路が保持容量に保持された映像信号に応じた電流を発生させ発光素子に供給する。発光素子はこの電流に応じた輝度で発光する。
【0011】
本発明の表示装置は、画素が異なる複数の色を時間順に発光する発光部を備えている。1フレーム期間は1回のプログラミング期間と複数の発光期間に分けられ、1回のプログラミング期間中に、当該選択行の画素に、異なる各色の映像信号をすべてプログラミングし、その後の複数の発光期間に色別の発光を行う。各発光期間で映像信号に応じた輝度の発光を行い、時間的に合成されたカラー画像を得る。
【0012】
各画素には色別に映像信号を保持する複数の保持容量を設ける。画素には、この他に、保持された映像信号を電流に変換して順次発光素子に供給するための回路部が設けられる。
【0013】
映像信号を供給する各列のデータ線は、以下の例で示すように色別に複数本設けられる。別の方式として、1本のデータ線にして時分割で色別信号を供給するようにしてもよい。
【0014】
図2は、AB2色を発光する本発明の表示装置の実施形態におけるプログラミングと表示の時間的順序を表す図である。
【0015】
row(1)からrow(n)まで各行が順次選択され、各行のプログラミングが行われる。その際、A、B2色の発光に対応して2つの映像信号がプログラミングされる。その後、第1の色で発光するA発光期間と、それに続く、第1の色とは異なる第2の色で発光するB発光期間がある。
【0016】
従来の駆動シーケンスを図3に示す。A発光期間の直前にプログラミング期間(1)を設け、B発光期間の直前にプログラミング期間(2)を設けるので、Bのプログラミング期間(2)はA発光期間の後になる。
【0017】
通常、映像信号は画素ごとの時系列の信号であり、異なる色の信号は並列に外部回路から表示装置に入力される。1つのプログラミング期間にAとBの両方の映像信号が並列して表示装置に入力されるので、これに同期してプログラミング期間(1)にAの映像信号のプログラミングを行うと、その後のプログラミング期間(2)にはBの映像信号は消え去っている。そのため、A発光期間の間、Bの映像信号を保持しておくメモリが必要になる。
【0018】
また、従来の駆動シーケンスでは、AB各色のプログラミングをそれぞれ1/2フレーム期間(3色の場合は1/3フレーム期間)のうちに完了させなければならない。映像信号は、フレームごとに同期信号を持って送られてくるが、各色のプログラミング時間がフレーム期間の1/2またはそれ以下になると、映像信号に同期したプログラミングを行うことが不可能になる。この結果、Aの映像信号を保持するためのメモリがさらに必要になる。
【0019】
これに対して、図2の本発明は、1つのプログラミング期間で並列して存在するAB2つの映像信号をともにプログラミングするので、発光期間が後に来るBの映像信号を記憶するメモリは不要である。また、外部から送られてくる映像信号に同期して1フレーム期間でプログラミングを行うことができるので、Aの映像データを記憶する必要もない。
【0020】
一連のプログラミングと発光(駆動シーケンスという)はフレーム周期で繰り返される。
【0021】
輝度を調整するために、各色の発光期間中にそれぞれに消灯期間を設けても良い。図1ではA発光期間、B発光期間の発光が1回ずつとなっているが、消灯期間を2回またはそれ以上設けて各色が複数回点滅するようにするとフリッカが軽減される。
【0022】
図4は本実施形態の画素の断面を模式的に示す図である。
【0023】
1つの画素Pは、基板10の上に、2色の発光素子2,3が積層された構造を持っている。2層の発光素子2,3は赤と青、赤と緑、または青と緑の組み合わせである。各発光素子は有機エレクトロルミネセンス(EL)素子であって、ダイオード特性をもち、上から下に向かって電流が流れて発光する。発光素子2,3は独立に駆動できるように上面11と下面12と層間1の電極が配置されている。
【0024】
最上層の電極11と最下層の電極12は短絡されて電源Vcに接続され、中央の層間の電極1は画素ごとに設けられた画素回路4,5に接続されている。このように接続された2つの発光素子2,3は逆向きに並列接続されたダイオードと考えることができる。
【0025】
図5は、図4の画素の発光部と画素回路の配置を示す図である。逆向きに接続されたダイオード2,3は図4の積層された2層の発光素子2,3にそれぞれ対応し、2つで1つの画素の発光部を構成している。2つのブロック4、5はこの発光部に電流を供給する回路である。回路4,5は画素ごとに設けられているので、以下これらをまとめて1つの画素回路という。画素回路4、5と発光素子2、3とが、図1の1つの画素Pを構成する。
【0026】
各画素にはP1,P2の2本の走査線、Pa,Pbの2本の発光制御線、data1、data2の2本のデータ線、発光素子の上下電極に接続された電源線Vc及び画素回路の電源線Vaが配設されている。画素回路4にはデータ線data1と制御線P1、Paが接続され、画素回路5にはデータ線data2と制御線P2、Pbが接続されている。なお、図1では、走査線が各行に1本、データ線も各列に1本描かれていたが、実際には図5のようにそれぞれ複数本で構成されている。
【0027】
図6は図5の画素回路4,5を具体的に示したものである。
【0028】
画素回路4は、走査線P1の選択信号でオンになるスイッチングトランジスタ(スイッチQ2A)、容量C1A、Pチャネル型の駆動トランジスタQ1A、および走査線Paの選択信号でオンになるスイッチングトランジスタ(スイッチQ3A)で構成されている。画素回路5は、走査線P2の選択信号でオンになるスイッチングトランジスタQ2B、容量C1B、Nチャネル型の駆動トランジスタQ1B、および走査線Pbの選択信号でオンになるスイッチングトランジスタQ3Bで構成されている。
【0029】
駆動トランジスタQ1A、Q1Bと、発光制御線Pa,Pbの選択信号でオンになるスイッチングトランジスタQ3A,Q3Bとは、保持容量C1A,C1Bの保持電圧を電流に変換し、順に発光部の発光素子に供給する。
【0030】
図7は、図6の画素回路4,5の動作を表すタイミングチャートである。図7の中の各ラインは、図6で同じ符号で示した各信号線の電圧波形である。
【0031】
t1〜t3がプログラミング期間、t3〜t4が発光素子2の発光期間、t4〜t5が発光素子3の発光期間である。2本のデータ線data1、data2には、n行、n+1行、n+2行・・・の映像信号が時系列に印加されている。走査線P1、P2の選択信号(Hレベル)は引き続いて印加され、1つの連続した選択期間t1〜t3となっている。
【0032】
1つの行のプログラミング期間(t1〜t3)には各データ線に1つの映像信号が供給され、以下に説明する手順で選択された画素の保持容量に保持される。
【0033】
プログラミング期間(t1〜t3)の前半のt1〜t2の期間において、電源VaとVcの電圧はVa=Vcc、Vc=Gndになる。この期間に、走査線P1に選択信号(Hレベル)が印加されることにより画素回路4スイッチQ2AがONになり、データ線data1から映像信号が保持容量C1Aにチャージされる。
【0034】
プログラミング期間の後半のt2〜t3の期間において、電源電圧は切り替えられてVa=Gnd、Vc=Vccになる。この期間に、走査線P2に選択信号が印加されることにより画素回路5スイッチQ2BがONになり、データ線data2から映像信号が保持容量C1Bにチャージされる。
【0035】
本実施形態では、プログラミング期間を2つに分割して別々にプログラミングを行っている。これは、保持容量C1Aの充電電圧がVccを基準にした電圧であるのに対し、保持容量C1Bの充電電圧がGNDを基準にした電圧となるので、プログラミング時に電源電圧を切り替える必要があるためである。
【0036】
しかし画素回路4と5の電源Vaを別々の電源にすれば、2つの映像信号data1、data2を同時にプログラミングすることもできる。
【0037】
プログラミング期間終了後のt3〜t5の期間が発光期間である。
【0038】
前半のt3〜t4の期間(図1のA発光期間に該当する)では電源をVa=Vcc、Vc=Gndとし、発光制御線Paに選択信号(Hレベル)が印加される。これによってQ3AがONし、駆動トランジスタQ1Aから発光部のEL素子2に向かって電流が流れ、EL素子2が発光する。このときQ3B1はOFFであり、EL素子3は消灯状態にある。
【0039】
後半のt4〜t5の期間(図1のB発光期間に該当する)ではVa=Vcc、Vc=Gndとし、発光制御線Pbに選択信号(Hレベル)が印加される。これによりQ3B1がONし、EL素子3から駆動トランジスタQ1Bに向かって電流が流れEL素子3が発光状態になる。このときQ3AはOFFであり、EL素子2は消灯状態になる。
【0040】
以上のt1〜t5の期間はフレーム毎に繰り返される。
【0041】
1フレーム期間中は、1回のプログラミング期間(t1〜t3)内に2つの映像信号がデータ線data1とdata2から画素に供給され、画素回路4と5にそれぞれプログラミングされる。プログラミングされた電圧はそれぞれの保持容量で保持される。電源VaとVcの電圧と、発行制御線Pa,Pbの信号によって画素回路4、5が発光素子2、3を順に発光させる。このようにして2つの色が順次別々の時間で表示され、合成されたカラー画像が得られる。
【0042】
電源VaとVcとは、プログラミング期間内と発光期間の切り替わりタイミングで極性を変える。これらのタイミングは行方向の画素に共通であるから、電源電圧の反転も行方向に配列する画素について一斉に行われる。図3、4において電源VaとVcがともに走査線に平行に設けられているのはこの理由による。
【0043】
2つの色の発光期間は同じ長さでもよいが、発光素子のように色によって発光素子の効率が著しく異なる場合は、発光期間の割合を変化させることにより、ホワイトバランスを調整しても良い。
【0044】
発光制御線Pa、Pbを制御して、それぞれの発光期間に一定期間の消灯状態(L状態)を設けることで全体輝度を調整することができる。
【0045】
発光素子の積層は2層とは限らない。RGB3層を積層して3色を時分割で発光させる画素を作ってもよい。この場合は、1回のプログラミング期間で3色の映像信号をプログラミングし、その後の3つの発光期間でRGBを発光させる。
【実施例】
【0046】
図8は本実施例の画素の断面構成を模式的に示す図である。本実施例の画素は、図4に示した積層された発光素子対が2組並列して基板上に形成されたものである。
【0047】
図4の構成に加えて、発光素子7、8と画素回路6が配置されている。
【0048】
発光素子7,8は、発光素子2、3と同じく、2層に積層された有機エレクトロルミネセンス(EL)素子であって、ダイオード特性をもち、上から下に向かって電流が流れて発光する。発光素子7,8は上面11と下面12と層間9の3層の電極が配置されている。
【0049】
最上層の電極11と最下層の電極12は、発光素子対2、3と共通の電極であり、図4の構成と同じく短絡されて電源Vcに接続されている。中央の層間電極9はもう1つの層間電極1とは電気的に切り離され、画素回路6と5に接続されている。画素回路5は、発光素子対2、3と共有している。
【0050】
発光素子対2,3と発光素子対7,8は、1つの画素Pのエリアを2分して、それぞれPLとPRの領域に形成されており、PLとPRの2つの領域で1つの画素Pを構成している。
【0051】
発光素子2は赤色(R)発光素子であり、発光素子7は緑色(G)発光素子であり、発光素子3と発光素子8は青色(B)発光素子である。このように、RGBの3原色のうちの2色を組み合わせた積層発光素子対を2つの領域PL,PRに形成し、2つの領域では2色の組み合わせが異なっている。これによって、本実施例はフルカラーの表示装置を実現する画素構成になっている。
【0052】
PL,PR2領域の計4つの発光素子のうち、2つは同じ色で構成されるので、共通の発光層で構成してよい。図8では発光素子2と7が同じ発行層で構成されている。これらの層は同時に発光させることができるので、その場合は1つの駆動回路を共有することができる。2つの領域で共有される駆動回路5は、この共通の発光層をもつ発光素子を駆動するための回路である。
【0053】
図9は図8の画素の回路構成を示す図である。図6と同じ動作をする個所には同番号を付与している。
【0054】
画素回路4は,データ線data1から映像信号を受けて発光期間にR発光素子2に電流を供給する。
【0055】
画素回路5は、データ線data2から映像信号を受けて発光期間に2つの領域のB発光素子3と8の両方に同時に電流を供給する。
【0056】
画素回路6は,データ線data3から映像信号を受けて発光期間にG発光素子7に電流を供給する。
【0057】
図10は図9の回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【0058】
プログラミング期間の前半(t1〜t2)で、電源電圧はVa=Vcc,Vc=GNDに設定される。走査線P1に選択信号(Hレベル)が印加され、スイッチングトランジスタQ2AとQ2Cが導通する。データ線data1から画素回路4に赤色(R)の映像信号が供給され、保持容量C1Aに保持される。同時にデータ線data3から画素回路6に緑色(G)の映像信号が供給され、保持容量C1Cに保持される。
【0059】
プログラミング期間の後半(t2〜t3)で、電源電圧はVa=GND,Vc=Vccに設定される。走査線P2に選択信号(Hレベル)が印加され、スイッチングトランジスタQ2Bが導通する。データ線data2から画素回路5に青色(B)の映像信号が供給され、保持容量C1Bに保持される。
【0060】
プログラミング期間終了後、発光期間の前半(t3〜t4)では、電源電圧はVa=Vcc,Vc=GNDに設定される。発光制御線PaがHレベルになり、スイッチングトランジスタQ3AとQ3Cが導通する。駆動トランジスタQ1Aの駆動電流はVaからVcに向かう方向なので、すべてR発光素子2に流れ、B発光素子3には流れない。同様に、駆動トランジスタQ1Cの駆動電流はG発光素子7にのみ供給され、B発光素子8には流れない。この結果RおよびGの画像が表示される。
【0061】
発光期間の後半(t4〜t5)では、電源電圧はVa=GND,Vc=Vccに設定される。制御線PbがHレベルになり、スイッチグトランジスタQ3B1とQ3B2が導通する。この結果、駆動トランジスタQ1BからB発光素子3と7に電流が供給されるが、この電流はVcからVaに向かう方向の電流なので、R発光素子2やG発光素子7には流れず、B発光素子3と8にのみ流れ、その結果青色画像が表示される。
【0062】
発光期間前半のRとGの表示と後半のBの表示が合成されてカラー階調画像が表示される。
【0063】
発光期間の比率は、発光素子の効率を考慮し比率を変えても良い。また発光素子2,3,7,8の色の組み合わせは上の色に限定されるものではなく任意に決めることができる。並列に接続される発光素子の対は一方が他方と比べ劣化しやすい発光素子にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の表示装置の画素配列と信号線の敷設方向を示す模式図である。
【図2】本発明の表示装置における駆動シーケンスを示す図である。
【図3】従来の表示装置の駆動シーケンスを示す図である。
【図4】本発明の表示装置の画素断面構成を示す模式図である。
【図5】本発明の表示装置の画素の回路ブロック図である。
【図6】本発明の表示装置の画素の回路図である。
【図7】本発明の表示装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】実施例の画素の断面構成を示す模式図である。
【図9】実施例の画素の回路図である。
【図10】実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1、9,11,12 発光素子の電極
2、3、7,8 発光素子
4、5、6 画素回路
C1A、C1B、C1C 保持容量
P 画素
P1、P2 走査線
Pa、Pb 発光制御線
data1,data2,data3 データ線
Vc,Va 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
行方向と列方向に配列し、時間順に異なる色で発光する発光部を備えた画素と、
選択信号が印加されて前記画素を行単位で選択する走査線と、
前記列方向の画素に前記異なる色の複数の映像信号を供給するデータ線と
を有する表示装置であって、
前記画素が、前記データ線から供給された前記複数の映像信号を保持する複数の保持容量と、前記保持容量に保持された複数の映像信号を電流に変換し、時間順に前記発光部に供給する回路部とを含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記データ線が前記異なる色別に設けられた複数のデータ線からなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記走査線の選択信号による画素の行単位の選択が、前記表示装置に入力される映像信号に同期していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記画素に各色の発光期間を制御する発光制御線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記発光部は、少なくとも2層に積層された発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記発光部は、3層の電極とその間に挟まれた2層の異なる色の発光層を含む発光部であり、最上層と最下層の電極が共通に電源線に接続され、中央の電極が前記回路部に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記発光部が、3原色のうちの2色の発光素子を異なる組み合わせで含む2つの領域からなり、前記2つの領域に共通する色の映像信号が1つの保持容量に保持されることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記電源線が行方向の画素に共通に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−2756(P2010−2756A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162317(P2008−162317)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】