説明

袋またはチューブ切片用の保管装置

本発明は、一般的に、袋またはチューブ切片が積み重ねられた堆積体として送り込まれる、袋またはチューブ切片用の保管装置(3)に関する。この保管装置(3)は、少なくとも2つの棚段(16)と、第1の搬送装置と、第2の搬送装置(14、22)とを備える。この少なくとも2つの棚段(16)内には、袋またはチューブ切片(8)が保管され、第1の搬送装置は、棚段(16)内への袋またはチューブ切片(8)の搬送用であり、第2の搬送装置(14、22)は、棚段(16)に、あるいは棚段(16)から、袋またはチューブ切片(8)を送り込むために、または、取り出すために用いられる。第1の搬送装置が、エンドレスに周回する搬送要素(18)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲における請求項1の前提部分による袋またはチューブ切片用の保管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
袋を製造するためには、きわめて合理的な方法であるが、通常、最初に、いわゆるチューブ製造機で端部のないチューブを形成する。このため、互いに上下に置かれた1枚または複数枚の紙またはプラスチックのウェブをチューブ形状に重ね合わせて、上下に重ねられたウェブの端部を適切な接合剤、例えば接着剤で接合する。チューブの形成に続いて、チューブをチューブ片(チューブ・ピース)に分割し、個々に、あるいは、好ましくは、積み重ねた堆積体として搬出する。このようなチューブ片の形成装置は、例えば、独国特許第36 40 219 C1号(特許文献1)及び独国特許第44 40 660 C2号(特許文献2)に開示されている。
【0003】
このようにして製造されたチューブ片は、多くの場合、別の装置すなわち底形成装置に導かれ、この装置において、チューブ片が袋に加工される。このため、チューブ片の少なくとも一方の端部に底が作り付けられる。そのため、例えば、六角底のバルブ式袋を形成するためのこの種の装置で、チューブ片の両端にも底を作り付ける装置が知られている。独国特許第195 49 618 C2号(特許文献3)は、チューブ片の端部を引き開く装置を示している。
【0004】
この種の底形成装置は、特に、チューブ片ができ得る限り平坦である場合に障害なく作動する。しかし、実際には、このようなチューブ片は、特に接合継ぎ目の部分において強く波打っている。この原因は、チューブ製造機を離れる際に接合材料がまだ十分に乾燥していない点にある。これは、水分含有量の高いでんぷん糊を使用する場合に特に当てはまる。従って、過去において、チューブ片を、さらに加工する前に保管装置または貯蔵装置の中で貯蔵するようになった。保管期間中、チューブ片は、多くの場合積み重ねられた堆積体としてかかる保管装置の中に保存され、圧縮板を載せられるので、チューブ片は、接合材料の乾燥または硬化中に可能な限り平坦な層の状態になり、これは、保管装置を離れてからも保持される。
【0005】
独国特許出願公開第43 33 906 A1号(特許文献4)は、このような保管装置を開示している。この装置は複数段の棚段を有しており、チューブ片は、送り込み及び取り出し装置によって、この棚段上に載せられる。この送り込み及び取り出し装置は1つのグリッパーから構成されるが、このグリッパーは、第1のテレスコピック式搬送装置の構成要素であって、チューブ片、袋またはその堆積体をその搬送装置から取り上げ、水平方向に動いて、棚段内部の保管位置に載せることができる。各棚段に到達するため、第1の搬送装置が、垂直方向の動きの機能を担う第2の搬送装置に取り付けられる。さらに、各棚段には圧縮板が配置され、それによってチューブ片を圧縮すると共に、袋またはチューブ切片を送り込んだり取り出したりするために、その圧縮板を昇降させることができる。
【0006】
但し、チューブ切片または完成した袋をも棚段(階層)内に配置し、それに載せ得るために、第1の搬送装置のグリッパーが棚段の中に深く突っ込まなければならないことは欠点であることが判明している。このテレスコピック式の水平の動きは相対的に長い時間を要し、従って、袋またはチューブ切片を、その貯蔵場所に送り込み、そこから取り出すことが非常に不効率になる。さらに、このようなテレスコピック式搬送装置は機械的に極めて安定していなければならないので、長い搬送距離の場合に出現するトルクを支持し得るようにするためには、その構成に非常にコストが掛かる。
【0007】
【特許文献1】独国特許第36 40 219 C1号
【特許文献2】独国特許第44 40 660 C2号
【特許文献3】独国特許第195 49 618 C2号
【特許文献4】独国特許出願公開第43 33 906 A1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の課題は、袋またはチューブ切片を保管場所に効率的に供給することができ、かつ、機械的に簡単に構成されるような袋またはチューブ切片用の保管装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、この課題は、特許請求の範囲における請求項1の特徴部分の指針によって解決される。
それによれば、本発明は、第1の搬送装置がエンドレスに周回する搬送要素を有しているという特徴を備えている。この搬送要素は、ロール、ベルトとして、または搬送ベルトとして構成することができる。このため、第1の搬送装置はテレスコピックな動きをする必要は全くない。また、袋またはチューブ切片を取り上げかつ解放するのに必要なグリッパーの動きも不要になる。この場合、搬送ベルトは、通常端部を有する形に構成され、その端部がフック及び/またはアイレットを備えている。エンドレスに周回する搬送要素を構成するには、両端のフックを互いに掛合させるか、あるいは、連結棒、ワイヤ等を全アイレットに通すことによって両端部を接合する。
【0010】
第1の搬送装置のエンドレスに周回する搬送要素は、棚段の基板に配置するのが有利である。このようにすると、袋またはチューブ切片を、第2の搬送装置、つまり所要の棚段に移動する昇降リフトからのみ棚段の基板に受け渡せばよいことになる。続いて、搬送要素はチューブ切片または袋を所要の保管位置に搬送することができ、一方第2の搬送装置は、すでに別の袋またはチューブ切片を受け取り得る状態にある。特に有利であるのは、さらに別の第2の搬送装置を用いている点である。この別の第2の搬送装置によって、袋またはチューブ片を、同様に、棚段に送り込み、あるいは棚段から取り出すことができる。この場合、好ましい方式として、この第2の搬送装置の内の1つは、袋またはチューブ片を送り込む機能を果たし、一方別の搬送装置は、袋またはチューブ片を取り出す機能を果たす。その際、第1の搬送装置は、上記の2つの搬送装置が反対側に配置されていれば、袋またはチューブ片を常に1つの搬送方向に搬送すればよいだけである。
【0011】
第1の搬送装置と、第2の搬送装置との間の受け渡し箇所には、大きな間隙が生じる可能性があり、その間隙の中に、袋、しかし、とりわけ折れ曲がりやすいチューブ切片が滑り込んでしまうことがあり得る。これを避けるために、間隙を埋める1個または複数個のブラシロールを備え付けることができる。このブラシロールは、第2の搬送装置に好適に取り付けられる。第2の搬送装置を移動させる場合には、ブラシロールまたはローラのブラシを突起障害物によって側方に押し込むことができる。
【0012】
棚段が完全には充満されず、従って圧縮板が、チューブ切片または袋からの不均一な力の作用によって棚段の基板に平行な面から傾き、そのため、すべての袋またはチューブ切片が均等に圧縮されない可能性がある場合は、特別な問題が生じる。従って、袋またはチューブ片が、圧縮板の加圧面上で変化する反力を圧縮板に及ぼす場合には、圧縮の動きを中断させるような圧縮板の動きの制御装置が設けられる。これによって、圧縮板が、基本的に棚段の基板に平行な状態を保持することが確保される。棚段の基板が水平配置されている場合には、棚段の基板に平行な面からの圧縮板の傾きを、対応手段、例えば電子水準器によって簡単に測定することができ、この情報を制御装置に送ることができる。この場合は、袋またはチューブ切片が及ぼす反力を測定することは不要になる。
【0013】
本発明のさらに別の実施形態は、以下の具体的な説明、及び、特許請求の範囲の各請求項の記載から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、全体を参照番号1で表示した袋製造システムの第1の実施形態を示す。システム1の基本的な構成要素は、チューブ製造機2と、本発明に関わる保管装置3と、底形成装置4とである。チューブ製造機2は、複数の展開装置5、但し、最少の場合は1個の展開装置5を、最も重要な構成要素として含んでいる。この展開装置5には、紙またはプラスチックを巻いたコイルを装着することができる。このウェブは、展開装置5において展開され、図示されていない方向転換要素及びガイド要素を介してチューブ形成ステーション6に供給される。このチューブ形成ステーションの内部においては、ウェブの端部が折り重ねられ、それ自体と、及び/または、状況によって、他のウェブと接合される。チューブ形成ステーション6を通過した後、チューブは、分割装置7においてチューブ片8に分割される。その場合、チューブは、最初にミシン目を入れられ、続いて、これから、例えば独国特許第44 40 660 C2号(特許文献2)に示されるような裁断機においてチューブ片8に裁断される。複数のチューブ片8をチューブの堆積体に積み重ねることができる。チューブ片8の長手方向軸線は、その輸送方向zに向いている。
【0015】
チューブ片8は、搬送装置9と、ターンテーブル10と、別の搬送装置11とを経由して保管装置3に供給される。ターンテーブル10の上で、チューブ片8の長手方向軸線の方位が90°回転されるので、長手方向軸線は方向xを向くようになる。しかし、保管装置3の内部では、チューブ片8は再度搬送方向zに搬送される。従って、チューブ片8の長手方向軸線は搬送方向zに対して横方向を向いている。保管装置3の内部では、チューブ片8が保管され、同時に圧縮される。保管装置3の機能態様については以下に詳しく述べる。
【0016】
保管装置3を通過した後、チューブ片8は、別の搬送装置12によって底形成装置4に送られる。その場合、チューブ片8は、再度その長手方向軸線の方向、すなわち−xの方向に搬送される。底形成装置4の機能態様について詳しくは説明しないが、底形成装置4の内部において、チューブ片8は、その長手方向軸線に対して横方向の搬送方向zに搬送される。
【0017】
チューブ製造機2、保管装置3及び底形成装置4の図示の配置は、袋製造システムを長くて狭い工場空間内に配置しなければならない場合に有利なように選定されている。システムの3つの要素、すなわちチューブ製造機2、保管装置3及び底形成装置4の内部においては、チューブ片8の搬送方向は基本的に互いに平行である。
【0018】
しかし、短いけれども幅の広い工場空間も利用することが可能であり、この場合は、図2に示す実施形態を選択することができる。図1において選定されたシステムとは対照的に、チューブ片8の搬送方向が、保管装置3の内部において搬送方向zにはなく、−xの方向、すなわちチューブ製造機2の内部における搬送方向に対して横方向になっている。保管装置3の内部におけるチューブ片8の搬送がx方向であっても、これと等価な配置となる。この配置においても、チューブ片8は、保管装置3の内部において、その長手方向軸線に対して横方向に搬送される。しかし、それにも拘らず、チューブ片の長手方向軸線を搬送方向に平行にすることも可能であることを指摘しておく。
【0019】
保管装置3に、搬送装置9、ターンテーブル10、及び、別の搬送装置12が接続されており、これらが、チューブ片を底形成装置4に供給する。底形成装置4におけるチューブ片8の搬送方向(図示の場合には−zの方向)も、保管装置3の内部におけるチューブ片8の搬送方向x、−xに対して横方向になっている。
【0020】
図3は本発明に関わる保管装置3の側面図を示す。チューブ片8は、搬送装置11によって保管装置3のところに搬送され、横方向の押出し機13によって、昇降テーブル14として構成される送り込み及び取り出し装置上に移載される。この昇降テーブル14は、詳細には表現されていない方法で、垂直の支持柱15に沿って移動することができる。昇降テーブル14が、チューブ片8を載せるべき棚段16の高さに達すると、チューブ片8が受け渡される。このため、昇降テーブル14には、図示されていないコンベヤベルトが装備されており、このコンベヤベルトが、チューブ片8を、Aで示した搬送方向に搬送する。昇降テーブル14と棚段16との間の間隙を橋渡しするために、昇降テーブルにブラシロール29が配置される。棚段16には、反転ロールまたはローラ17が取り付けられ、それが、詳細には表現されていない方法で駆動されて、それぞれ、少なくとも1つのコンベヤベルト18を導く。この押出し機17及びコンベヤベルト18は、例示するために最下段の棚段16にのみ表示している。コンベヤベルト18は、チューブ片8を、昇降テーブル14から受け渡された後、チューブ片8が昇降テーブル14から完全に離れてしまうまでAの方向に搬送する。しかし、同じ棚段16上に、さらに別のチューブ切片8を載せなければならない場合、及び/または、載せられたチューブ切片8を別の加工装置に供給しなければならない場合には、チューブ片8を、さらに進めて搬送するか、あるいは場合によっては逆に送り戻す。棚段16は支持柱19に固定して取り付けられる。チューブ片8を圧縮するため、棚段16の側面にアクチュエータ20が取り付けられ、その上に圧縮板21が載っている。これによって、チューブ片8を所要の棚段16に沿って搬送しなければならない時には、アクチュエータ20が、対応する圧縮版21を持ち上げることができる。従って、また、チューブ片8を圧縮するにはアクチュエータ20が引き込まれ、その結果、圧縮版21はその固有重量によってチューブ片8を圧縮する。図3には、棚段16当たりただ1枚の圧縮板21しか表現されていないが、棚段16当たり複数個の圧縮板を考えることもできる。その場合は、チューブ片8または堆積したチューブ片の高さが異なっていても、それを最適状態に圧縮することができる。
【0021】
保管ユニットからのチューブ片8の搬出は、同様に、昇降テーブル22として構成される送り込み及び取り出し装置によって行われる。この昇降テーブル22は垂直の支柱23に沿って移動することができる。チューブ片は、昇降テーブル22によって搬送装置12に受け渡される。
【0022】
図4及び図5は、圧縮板21を昇降させる装置の代替案的実施形態の構成要素を概略的に示している。この実施形態によって、圧縮板21が、たとえ、中心外の偏心反力(圧縮板の重心を「中心」と見做す)のみを、チューブ片8、または、堆積した袋、もしくは、チューブ片から受けても、圧縮板21は、可能な限り棚段16に平行な状態を維持する。これを実現するため、圧縮板21はロープ24に吊り下げられており、ロープ24は方向変換ロールまたはローラ25に巻かれている。さらに、ロープ24の一部分は巻き付けドラム26に巻き付いていて、そのドラム26に固定されている。巻き付けドラム26及び方向変換ロール25は、図示されていない方法で機械支持台に支持される。図4及び図5には示されていないが、この装置の上部側の棚段に引張ばね27が吊り下げられる。引張ばね27のもう一方の端部には、図示しないアイレットが装着され、ロープ24がその中を通っている。図示の運転状態においては、引張ばね27はその自由位置から変位している。
【0023】
ここで、圧縮板21を下降させるために、モータ28によって巻き付けドラム26を回転させると、ロープ24は矢印Bの方向に動く。圧縮板21が、中心外の位置でチューブ片8または袋の上に載ると、対応する1本または複数本のロープ24は、もはや緊張状態を保持しなくなる。しかし、巻き付けドラム26はすべてのロープ24を、さらに解いていくので、もはや緊張されないロープ24に装着される引張ばね27は収縮することができ、その結果、そのロープ24は緊張状態を維持することができる。ばねの変位が当初の状態に対して変化すると、その変化が、図示されていない適切な検知器、例えば、光電センサによって測定され、この情報が、同様に図示されていない制御装置に伝達されて、これによって評価される。1個または複数個のばねの変位が変化すると、巻き付けドラム26の回転が制御装置によって停止され、それによって、圧縮板21は、棚段16に、ほぼ平行な状態に留まる。検知器が変位の変化量を定量測定し得る場合は、制御装置が、巻き付けドラム26を逆方向に回転させて、圧縮板21が棚段16に、ほぼ正確に平行な状態の位置を占めるように制御することも可能である。
【0024】
ここで、上記の実施形態においては、圧縮板21を棚段16に平行に保持し得る可能性のみを主題にしている点を、改めて指摘しておく。例えば、異なる位置で圧縮板の下降距離を測定することでも十分である。異なる測定点において差異が確定されると、直ちに下降の動きが停止される。さらに、代替的に、圧縮板の傾斜の動きを、例えば、角度測定器または水準器を用いて決定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に関わるシステムの実施形態の平面図である。
【図2】本発明に関わるシステムの第2の実施形態の平面図である。
【図3】本発明に関わる保管装置の側面図である。
【図4】圧縮板を昇降させる装置の側面図である。
【図5】図4の装置の平面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 袋製造システム
2 チューブ製造機
3 保管装置
4 底形成装置
5 展開装置
6 チューブ形成ステーション
7 分割装置
8 チューブ片
9 搬送装置
10 ターンテーブル
11 搬送装置
12 搬送装置
13 押出し機
14 昇降テーブル
15 垂直支持柱
16 棚段
17 反転ロール
18 コンベヤベルト
19 支持柱
20 アクチュエータ
21 圧縮板
22 昇降テーブル
23 垂直支持柱
24 ロープ
25 方向変換ローラ
26 巻き付けドラム
27 引張ばね
28 モータ
29 ブラシロール
A 保管装置内部における搬送方向
B 圧縮板21下降中のロープの移動方向
x チューブ片の搬送方向
y チューブ片の搬送方向
z チューブ片の搬送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋またはチューブ切片(8)が通常積み重ねられた堆積体として供給される袋またはチューブ切片(8)用の保管装置(3)であって、
前記袋またはチューブ切片(8)を保管する少なくとも2つの棚段(16)と、
前記棚段(16)内において該袋またはチューブ切片(8)を動かすための第1の搬送装置と、
前記棚段(16)にあるいは前記棚段(16)から、前記袋またはチューブ切片(8)を送り込みかつ取り出すための第2の搬送装置(14、22)とを備えた保管装置(3)において、
前記第1の搬送装置がエンドレスに周回する搬送要素(18)を有する、
ことを特徴とする保管装置(3)。
【請求項2】
前記エンドレスに周回する搬送要素(17、18)が前記棚段の基板(16)に装着されることを特徴とする請求項1に記載の装置(3)。
【請求項3】
前記エンドレスに周回する搬送要素として、コンベヤベルト(18)を用いることを特徴とする請求項2に記載の装置(3)。
【請求項4】
前記棚段(16)当たり1つのコンベヤベルト(18)が装備され、前記コンベヤベルト(18)上において、前記袋またはチューブ切片(8)を搬送することができることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項5】
前記第1の搬送装置(17、18)と前記第2の搬送装置(14、22)との間の少なくとも1つの受け渡し箇所に、少なくとも1つのブラシロール(29)が装着されることを特徴とする請求項4に記載の装置(3)。
【請求項6】
前記コンベヤベルト(18)の少なくとも1つが、前記コンベヤベルト(18)を、その搬送方向に対して横方向に横断する分割接合線によって接合されること、及び、前記コンベヤベルト(18)を結合するためのフック及びアイレット穴からなる連結装置が前記分割接合線に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項7】
前記棚段(16)における前記袋またはチューブ切片(8)の貯蔵中に、前記袋またはチューブ切片(8)を圧縮する圧縮手段(21)を備えており、
前記圧縮手段(21)は、その動きを制御する装置によって制御され、
前記圧縮手段(21)が、圧縮されるべき前記袋またはチューブ切片(8)から、前記圧縮手段(21)の圧縮面上で所定量だけ変化する反力を受けた時に、前記制御装置が圧縮の動きを中断させる、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項8】
前記圧縮手段(21)が、圧縮されるべき前記袋またはチューブ切片(8)上に下降して載せられる圧縮板(21)を含んでおり、
前記圧縮板(21)の異なる保持位置において係止する支持手段(24、25、26)が設けられ、
前記圧縮板(21)が前記支持手段(24、25、26)に及ぼす力の値を異なる保持位置において測定し得るセンサが設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項9】
前記支持手段(24、25、26)が、少なくとも1つの支持ベルトまたは支持ロープ(24)を巻き付けることができる軸(26)を含んでおり、
前記支持ベルトまたは支持ロープ(24)が前記圧縮板(21)の保持位置において係止する、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項10】
前記棚段(16)における前記袋またはチューブ切片(8)の貯蔵中に、対向基板(16)と共同して前記袋またはチューブ切片(8)を圧縮する圧縮手段(21)を備えており、
前記圧縮手段(21)は、その動きを調節する装置によって調節され、前記調節装置は、この動きを、前記圧縮板(21)の圧縮面が、その対向基板(16)に平行な状態を公差範囲内に維持するように調節する、
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項11】
前記対向基板(16)が水平に配置されており、
前記圧縮板(21)の動きを調節する前記装置にセンサが備えられ、前記センサによって、前記圧縮板(21)の水平方向への調節を、少なくとも1つの空間方向において制御することができる、
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項12】
袋またはチューブ切片(8)を、前記棚段(16)に及び/または前記棚段(16)から送り込みかつ取り出すための少なくとも2つの搬送装置(14、22)を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項13】
前記保管装置(3)の少なくとも1つの棚段(16)の、前記搬送装置内における前記袋またはチューブ片(8)の搬送方向(A)に対して横方向の空間方向(x)における寸法が、その搬送方向(A)に対して横方向の空間方向(x)において互いに並ぶ少なくとも2つの袋またはチューブ片(8)の貯蔵を許容することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項14】
前記1つまたは複数の第2の搬送装置が、昇降テーブル(14、22)を含んでおり、前記搬送装置(14、22、17、18)内における前記袋またはチューブ片(8)の搬送方向(A)に対して横方向の空間方向(x)における前記昇降テーブル(14、22)の寸法が、その搬送方向(A)に対して横方向(x)の空間方向において互いに並ぶ少なくとも2つの袋またはチューブ片(8)の保持を許容することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置(3)。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置(3)によるチューブ片または袋の貯蔵方法。
【請求項16】
第1の搬送装置と、第2の搬送装置との間の少なくとも1つの受け渡し箇所に、少なくとも1つのブラシロール(29)が装着される保管装置が用いられる請求項15に記載の方法であって、の搬送装置ブラシロール(29)が、エンドレスに周回する少なくとも1つの隣接搬送装置(14、17、18、22)の周速度に等しい周速度で駆動されることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−505034(P2008−505034A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512045(P2007−512045)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004962
【国際公開番号】WO2005/105622
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(590002909)ヴィントメーラー ウント ヘルシャー コマンディトゲゼルシャフト (33)
【Fターム(参考)】