説明

装置、方法、及びプログラム

【課題】アイコンに関する操作性を向上させること。
【解決手段】1つの態様において、装置(例えば、スマートフォン)1は、ホーム画面40が表示されるタッチスクリーンディスプレイ2と、コントローラ10とを備える。コントローラ10は、ホーム画面40に表示するアイコン50の配置を調整する調整モードにおいて、ホーム画面40を縮小して表示し、ホーム画面40の外側にアイコン50が配置できる領域を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本出願は、タッチスクリーンを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンを備えるタッチスクリーンデバイスが知られている。タッチスクリーンデバイスには、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンデバイスは、タッチスクリーンを介して指、ペン、又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンデバイスは、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
タッチスクリーンデバイスの基本的な動作は、デバイスに搭載されるOS(Operating System)によって実現される。タッチスクリーンデバイスに搭載されるOSは、例えば、Android(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Symbian(登録商標) OS、Windows(登録商標) Phoneである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タッチスクリーンデバイスの多くは、ホーム画面と呼ばれる画面をディスプレイに表示する。ホーム画面には、アイコンと呼ばれるオブジェクトが配置される。タッチスクリーンデバイスは、アイコンに対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが行われたアイコンに対応するアプリケーションを実行する。
【0006】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、ホーム画面を複数設け、表示させるホーム画面を切り換え可能とする装置がある。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、アイコンを表示させるホーム画面の位置およびホーム画面内における位置を利用者が調整するユーザ・インターフェース再構成モード(調整モード)を備える装置がある。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、ユーザ・インターフェース再構成モードを備えることで、各ホーム画面に表示させるアイコンを変更することができる。
【0007】
このような理由により、ホーム画面に表示するアイコンの位置の調整を簡単に実行できる装置、方法、及びプログラムに対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様に係る装置は、ホーム画面が表示されるタッチスクリーンディスプレイと、前記ホーム画面に表示するアイコンの配置を調整する調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記ホーム画面の外側にアイコンが配置できる領域を表示させるコントローラと、を備える。
【0009】
1つの態様に係る方法は、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを含むホーム画面を表示させるステップと、前記ホーム画面に表示する前記アイコンの配置を調整する調整モードに移行するステップと、前記調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記タッチスクリーンディスプレイの前記ホーム画面の外側にアイコンを配置できる領域を表示させるステップと、を含む。
【0010】
1つの態様に係るプログラムは、タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを含むホーム画面を表示させるステップと、前記ホーム画面に表示する前記アイコンの配置を調整する調整モードに移行するステップと、前記調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記タッチスクリーンディスプレイの前記ホーム画面の外側にアイコンを配置できる領域を表示させるステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。
【図3】図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。
【図4】図4は、ホーム画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。
【図6】図6は、調整モードの制御の一例を示す図である。
【図7】図7は、調整モードの制御の一例を示す図である。
【図8】図8は、調整モードの制御の一例を示す図である。
【図9】図9は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、ホーム画面の他の例および調整モードで表示する画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、ホーム画面を表示している間に実行する制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】図14は、調整モードの制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】図15は、調整モードの制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、調整モード終了時に実行する処理の設定のテーブルの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
【0013】
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0014】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0015】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
【0016】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
【0017】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、ペン、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
【0018】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
【0019】
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0020】
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0021】
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0022】
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0023】
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。
【0024】
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0025】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
【0026】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
【0027】
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
【0028】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定されてもよい。
【0029】
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0030】
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、どのホーム画面が現在表示されているかを示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
【0031】
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。さらに、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在ディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
【0032】
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を変更する。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
【0033】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
【0034】
図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0035】
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
【0036】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0037】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
【0038】
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
【0039】
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。
【0040】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)またはPHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0041】
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
【0042】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
【0043】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0044】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メール機能を提供する。電子メール機能は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等を可能にする。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBブラウジング機能を提供する。WEBブラウジング機能は、例えば、WEBページの表示、及びブックマークの編集等を可能にする。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
【0045】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ホーム画面とアイコンとの対応関係の情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。ホーム画面とアイコンとの対応関係の情報とは、各ホーム画面のそれぞれの位置と当該位置に表示させるアイコンとの対応関係の情報である。ホーム画面とアイコンとの対応関係の情報を変更する制御とは、ホーム画面に表示させるアイコンの変更、アイコンを表示させるホーム画面の変更およびアイコンを表示させるホーム画面上の位置の変更の少なくとも1つの制御である。
【0046】
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0047】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
【0048】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する。
【0049】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0050】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置である。
【0051】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0052】
図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
【0053】
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも一つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
【0054】
図6から図11を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。なお、図6から図11では、複数のホーム画面が左右方向に配列されている。図6から図9及び図11においてホーム画面は、左から右に向かって、ホーム画面40b、ホーム画面40、ホーム画面40a、ホーム画面40cの順で配列されている。図6から図9および図11では、アイコン50を簡略化した四角の枠で表示する。図6から図9および図11に示す簡略化したアイコン50は、図4に示すアイコン50と同様に、画像と文字を含むことができる。図10では、ホーム画面に含まれるアイコンの表示を省略する。制御プログラム9Aが提供する機能には、利用者の指示に従ってアイコンとホーム画面との対応関係を変更する機能等が含まれる。利用者の指示に従ってアイコンとホーム画面との対応関係を変更する機能は、アイコンを表示するホーム画面を変更する機能およびホーム画面内におけるアイコンの表示位置を変更する機能を含む。以下に、利用者の指示に従ってアイコンとホーム画面との対応関係を変更する複数の例を示す。
【0055】
図6に示すステップS11では、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示されている。ステップS11では、利用者の指Fがホーム画面40に表示されているアイコン50をロングタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、アイコン50が配置されている部分でのロングタップを検出する。スマートフォン1は、アイコン50が配置されている部分でのロングタップが検出されると、調整モードに移行する。調整モードは、ユーザ・インターフェース再構成モードまたはアイコン再配置モードとも呼ばれる。
【0056】
スマートフォン1は、調整モードに移行すると、ステップS12に示すように、ホーム画面40を縮小してタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。ホーム画面40は、4つのロケータ51に加え、ロケータ51aを含む。ロケータ51aは、ステップS11の状態では作成されていないホーム画面に対応付けられたロケータである。つまり、ロケータ51aは、新たに追加可能なホーム画面に対応付けられている。ロケータ51aは、4つのロケータ51のいずれとも異なる態様で表示されている。具体的には、ロケータ51aを破線で表示している。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40の左右に、ホーム画面の配列において、ホーム画面40の左右にそれぞれ対応付けられているホーム画面40a、40bの一部を表示させる。スマートフォン1は、ホーム画面40の右側に、ホーム画面40aの左側の一部を表示させる。スマートフォン1は、ホーム画面40の左側に、ホーム画面40bの右側の一部を表示させる。ホーム画面40a、40bは、隣接ホーム画面となる。ホーム画面40a、40bは、ホーム画面40と同じ大きさに縮小され、一部が表示される。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40の上側の領域を第1仮置き場60とし、ホーム画面40の下側の領域を第2仮置き場62とする。第1仮置き場60は、タッチスクリーンディスプレイ2の画像表示領域のうち、ホーム画面40、40a、40bと、領域42とで挟まれた領域である。第2仮置き場62は、タッチスクリーンディスプレイ2の画像表示領域のうち、ホーム画面40、40a、40bよりも画面上下方向の下側となる領域である。
【0057】
ステップS13では、利用者の指Fがホーム画面40のアイコン50のうち1つのアイコン50にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、アイコン50aが配置されている部分でのタッチを検出する。スマートフォン1は、アイコン50aが配置されている部分でのタッチが検出されると、タッチされているアイコン50aを他のアイコン50よりも大きく表示させる。つまり、タッチされているアイコン50aは、タッチされていないアイコン50よりも大きく表示される。
【0058】
次に、図7のステップS21は、ステップS13でアイコン50aにタッチしていた指Fが、ホーム画面40aが表示されている領域を一定時間以上タッチしている。つまり、利用者は、ステップS13でアイコン50aが表示されている領域に指Fをタッチさせた後、矢印α1に示す経路でスワイプさせてホーム画面40aが表示されている領域に移動させる。その後、利用者は、ホーム画面40aが表示されている領域でのタッチを一定時間以上継続させる。この場合、スマートフォン1は、アイコン50aが配置されている部分が始点であり、タッチスクリーンディスプレイ2の右側端部のホーム画面40aが表示されている部分まで移動するスワイプを検出する。その後、スマートフォン1は、ホーム画面40aが表示されている領域が一定時間以上継続してタッチされていることを検出する。スマートフォン1は、当該スワイプが検出されると、スワイプに追随させてアイコンの表示位置を移動させる。スマートフォン1は、その後のホーム画面40aの継続したタッチが検出されると、ステップS22に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2の表示を変化させる。スマートフォン1は、ステップS22ではタッチスクリーンディスプレイ2に、ホーム画面40aの全面が縮小して表示させている。つまり、スマートフォン1は、ステップS22では、ステップS21でホーム画面40が表示されていた位置にホーム画面40aが表示されている。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40aの右側に、ホーム画面の配列において、ホーム画面40aの右側に対応付けられているホーム画面40cの左側の一部を表示させる。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40aの左側に、ホーム画面の配列において、ホーム画面40aの左側に対応付けられているホーム画面40の右側の一部を表示させる。ステップS22においてホーム画面40、40cは、隣接ホーム画面となる。このように、スマートフォン1は、アイコン50aのスワイプジェスチャで、一部が表示されている隣接ホーム画面が一定時間以上タッチされると、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面を変化させる。具体的には、スマートフォン1は、アイコン50aが一定時間以上タッチされている隣接ホーム画面を、タッチスクリーンディスプレイ2の中央で全面表示させるホーム画面とする。スマートフォン1は、当該ホーム画面の隣接ホーム画面の一部を、当該ホーム画面の左右に表示させる。
【0059】
その後、利用者は、ステップS22でアイコン50aにタッチしていた指Fを、ホーム画面40aが表示されている領域でリリースする。つまり、利用者は、ステップS21でアイコン50aが表示されている領域に指Fを移動させ、タッチスクリーンディスプレイ2の表示を変化させた後、タッチスクリーンディスプレイ2の中央のホーム画面40aが表示されている領域に移動させ、リリースする。この場合、スマートフォン1は、ステップS13でアイコン50aが配置されている部分が始点であり、タッチスクリーンディスプレイ2の右側端部のホーム画面40aが表示されている部分まで移動したスワイプを、表示が変化した後のホーム画面40aを終点であるドロップとして検出する。スマートフォン1は、当該ドロップが検出されると、アイコン50aをドロップされたホーム画面40aに表示させるアイコンに設定する。つまり、スマートフォン1は、ステップS23に示すように、アイコン50aをホーム画面40aに表示させるアイコンに設定する。
【0060】
スマートフォン1は、図7に示すように、アイコン50のスワイプを検出した場合、スワイプで接触を検出している位置にアイコン50を表示させることが好ましい。つまり、スマートフォン1は、アイコン50のスワイプを検出した場合、スワイプされているアイコン50を、指Fの移動に合わせて移動させて表示することが好ましい。図7では、アイコン50aの大きさを他のアイコンの大きさと同じにしたがこれに限定されない。スワイプされている間、図6のステップS13に示したように他のアイコン50よりも大きく表示してもよい。
【0061】
次に、図8を用いて、利用者の指示に従ってアイコンとホーム画面との対応関係を変更する他の例について説明する。なお、図8に示す例は、図6に示すステップS13の処理を行った後に実行される処理を示している。つまり、図8に示す例は、アイコン50aへのタッチした後に図7とは異なるジェスチャを実行する例である。図8のステップS31は、ステップS13でアイコン50aにタッチしていた指Fが、第1仮置き場60でリリースされている。つまり、利用者は、ステップS31でアイコン50aが表示されている領域に指Fをタッチさせた後、スワイプさせて第1仮置き場60にアイコン50aを重ねてリリースしている。この場合、スマートフォン1は、第1仮置き場60に対するアイコン50aのドロップを検出する。スマートフォン1は、第1仮置き場60とアイコン50aとを重ねたリリースを検出すると、ステップS32に示すように、アイコン50aを第1仮置き場60に表示させる。
【0062】
次に、ステップS32は、ホーム画面40a上で指Fが画面右から左方向へフリックされている。つまり、利用者は、アイコン50aを第1仮置き場60にドロップした後、指Fで矢印α2の向きのフリックを行う。この場合、スマートフォン1は、矢印α2の向きのフリックを検出する。スマートフォン1は、当該フリックが検出されると、ステップS33に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2の表示を変化させる。スマートフォン1は、ステップS33ではタッチスクリーンディスプレイ2に、ホーム画面40aの全面が縮小して表示させている。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40aの右側に、ホーム画面の配列において、ホーム画面40aの右側に対応付けられているホーム画面40cの左側の一部を表示させる。スマートフォン1は、縮小して表示されているホーム画面40aの左側に、ホーム画面の配列において、ホーム画面40aの左側に対応付けられているホーム画面40の一部を表示させる。このように、スマートフォン1は、フリックが検出されると、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面を変化させる。具体的には、スマートフォン1は、アイコン50aが一定時間以上タッチされている隣接ホーム画面を、タッチスクリーンディスプレイ2の中央で全面表示させるホーム画面とする。さらに、スマートフォン1は、当該ホーム画面の隣接ホーム画面の一部を、当該ホーム画面の左右に表示させる。
【0063】
ここで、スマートフォン1は、ホーム画面の表示を変化させる場合、第1仮置き場60の表示をそのまま維持する。つまり、スマートフォン1は、第1仮置き場60にアイコン50aを表示させた状態を維持しつつ、ホーム画面40aの全面が表示された状態とする。
【0064】
ステップS34は、指F1でアイコン50aがタッチされ、指F2の位置までスワイプされている。つまり、利用者は、第1仮置き場60に表示されているアイコン50aをタッチした指F1を矢印α3の軌跡に沿って指F2の位置までスワイプする。この場合、スマートフォン1は、第1仮置き場60のアイコン50aが配置されている部分が始点であり、ホーム画面40aが表示されている部分まで移動したスワイプを検出する。スマートフォン1は、当該スワイプが検出されると、アイコン50aをスワイプされた位置まで移動させる。
【0065】
その後、利用者は、指F2をリリースする。この場合、スマートフォン1は、第1仮置き場60のアイコン50aが配置されている部分が始点であり、ホーム画面40aが表示されている部分を終点とするドロップを検出する。スマートフォン1は、当該ドロップを検出すると、第1仮置き場60に表示されていたアイコン50aをドロップされたホーム画面40aに表示させるアイコンに設定する。なお、図8では、第1仮置き場60にアイコンをドロップした場合を説明したが、第2仮置き場62にドロップした場合も同様である。図8では、1つのアイコン50を第1仮置き場60にドロップしたが複数のアイコンをドロップし、第1仮置き場60に複数のアイコンが表示された状態にすることもできる。
【0066】
以上のように、スマートフォン1は、調整モードが実行されると、ホーム画面40の表示を縮小し、ホーム画面40が表示されなくなった領域の少なくとも一部を第1仮置き場60および第2仮置き場62とする。スマートフォン1は、図8に示すように、第1仮置き場60および第2仮置き場62にアイコンを配置可能とする。さらにスマートフォン1は、ホーム画面40、40a、40b、40cが変化しても第1仮置き場60および第2仮置き場62をそのまま表示させる。これにより、利用者は、表示させるホーム画面を変更したいアイコンを一旦第1仮置き場60に移動させることで、アイコンをタッチし続けなくても、アイコンを他のホーム画面に移動させることができる。つまり、利用者は、図7のように、アイコンをスワイプさせつつジェスチャを入力しなくても、対象のアイコンをディうプレイ2B上に表示させつつ、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面を変化させることができる。利用者は、第1仮置き場60および第2仮置き場62に複数のアイコン50を移動させることができる。これにより、利用者は、1つ1つのアイコンをスワイプさせながら、ホーム画面の表示を変化させホーム画面を何度も往復しなくても、複数のアイコンの表示位置を他のホーム画面に変更することができる。さらに、利用者は、アイコンをスワイプしていない状態で、ホーム画面を移動できる。このため、利用者は、簡単な操作でホーム画面を移動させることができ、複数画面のホーム画面も簡単に移動できる。この結果、利用者は、簡単な操作でアイコンを他のホーム画面に移動することができる。
【0067】
本実施形態のスマートフォン1は、図6および図7に示すように、調整モードにおいて、縮小して表示させたホーム画面に加え隣接するホーム画面を表示させる。これにより、利用者は、図7に示すように、アイコン50aを隣接したホーム画面に移動させる際に、アイコン50aと隣接ホーム画面とを重ねることができ、ホーム画面を移動させる操作を入力しやすくすることができる。さらに、利用者は、隣接したホーム画面の有無を確認することができる。
【0068】
ここで、図9は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。スマートフォン1は、図9に示すように、隣接ホーム画面であるホーム画面40a、40bを、タッチスクリーンディスプレイ2に全面が表示されているホーム画面40と異なる態様で表示している。例えば、隣接ホーム画面であるホーム画面40a、40bの色とホーム画面40の色とを異なる色とすることができる。この場合、ホーム画面の背景の色を異なる色としてもよいし、アイコン50のみを異なる色としてもよいし、ホーム画面全体の色を異なる色をしてもよい。隣接ホーム画面を半透明で表示させるようにしてもよい。このように、スマートフォン1は、隣接ホーム画面40a、40bを、タッチスクリーンディスプレイ2に全面が表示されているホーム画面40と異なる態様で表示する。これにより、スマートフォン1は、操作の対象となるタッチスクリーンディスプレイ2に全面が表示されているホーム画面40がどの領域であるかを利用者に明確に理解させることができる。
【0069】
本実施形態のスマートフォン1は、ホーム画面と隣接ホーム画面を同じ大きさに縮小したがこれに限定されない。ここで、図10は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。図10に示すタッチスクリーンディスプレイ2は、ホーム画面40dの全面を表示し、ホーム画面40dに隣接するホーム画面40e、40fの一部を表示している。図10に示すタッチスクリーンディスプレイ2は、隣接ホーム画面となるホーム画面40e、40fを全面が表示されるホーム画面40dよりもより縮小して表示する。スマートフォン1は、隣接ホーム画面をより縮小することで、操作の対象となるタッチスクリーンディスプレイ2に全面が表示されているホーム画面40がどの領域であるかを利用者に明確に理解させることができる。
【0070】
本実施形態のスマートフォン1は、タッチされたアイコンを他のアイコンよりも大きくしたがこれに限定されない。スマートフォン1は、タッチされたアイコンの大きさを変化させずに、他のアイコンを小さくするようにしてもよい。
【0071】
ここで、本実施形態のスマートフォン1は、調整モードの実行中に、第1仮置き場60にアイコンがドロップされた場合、第1仮置き場60にアイコンを表示させた。ホーム画面40に表示されたアイコンを第1仮置き場60および第2仮置き場62に表示させる、つまりホーム画面40のアイコン50を第1仮置き場60および第2仮置き場62に移動させる操作は、これに限定されない。スマートフォン1は、アイコンのフリック、ピンチイン、ピンチアウト、マルチタッチ等の他のジェスチャをホーム画面40のアイコン50を第1仮置き場60および第2仮置き場62に移動させる操作とすることができる。
【0072】
スマートフォン1は、調整モードを起動させる操作を、アイコン50へのロングタップ以外の操作としてもよい。スマートフォン1は、フリック、ピンチイン、及びピンチアウト等の他のジェスチャを、調整モードを起動させる操作としてもよい。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われるジェスチャ以外の操作を、調整モードを起動させる操作としてもよい。例えば、スマートフォン1は、ボタン3を介して検出される操作、加速度センサ15等を介して検出されるスマートフォン1を振る操作または音声による操作を、調整モードを起動させる操作としてもよい。ここで、音声による操作は、例えば、マイク8から送信される音声信号に対してコントローラ10が音声認識処理を実行することによって実現されてもよい。音声による操作は、マイク8から送信される音声信号を、通信ユニット6を介して他の装置へ送信し、他の装置に行わせた音声認識処理の結果に基づいて実現されてもよい。
【0073】
本実施形態のスマートフォン1は、第1仮置き場60および第2仮置き場62を調整モードでアイコンを一時的に表示させる場所とした。スマートフォン1は、第1仮置き場60および第2仮置き場62にさらに別の機能を追加してもよい。図11は、調整モードで表示する画面の一例を示す図である。図11に示すタッチスクリーンディスプレイ2は、第1仮置き場60にフォルダ64が表示されている。スマートフォン1は、アイコン50がフォルダ64にドロップされた場合、ドロップされたアイコンを格納したフォルダを作成し、ホーム画面に表示させる。スマートフォン1は、フォルダ64に複数のアイコン50がドロップされた場合、フォルダ64にドロップされた複数のアイコン50を格納する1つのフォルダを作成し、ホーム画面に表示させる。このとき、スマートフォン1は、フォルダ64にドロップされたアイコン50の数がフォルダの格納可能な数よりも多い場合、2つ以上のアイコンを作成し、ホーム画面に表示させる。このように、第1置き場60にアイコンをフォルダ化するトリガーとなるフォルダ62を設けることで、表示させるホーム画面を変化させつつ、同じフォルダにアイコンを格納することができる。つまり、複数のホーム画面に別々に表示されているアイコンを効率よく同じフォルダに格納することができる。
【0074】
図11に示すタッチスクリーンディスプレイ2は、第2仮置き場62にゴミ箱66が表示されている。スマートフォン1は、アイコン50がゴミ箱66にドロップされた場合、ドロップされたアイコン50を削除する。このように、第2仮置き場62にアイコン50を削除する機能を追加することで、アイコンを簡単に削除することができる。なお、スマートフォン1は、アイコン50がゴミ箱66にドロップされた場合、アイコンを削除するか否かを選択する操作画面を表示させ、アイコンの削除の操作を検出したら当該アイコンを削除するようにしてもよい。スマートフォン1は、インストールされている全てのアプリケーションのアイコンをホーム画面に表示させる設定の場合、アイコンの削除と同時にアプリケーションのアンインストールを実行する。スマートフォン1は、アプリケーションのアンインストールができないアイコンの場合、ゴミ箱66へのドロップを無効にする。
【0075】
スマートフォン1は、フォルダ64またはゴミ箱66へのドロップを当該機能の実行のトリガーとしたが、フォルダ64が表示されている第1仮置き場60またはゴミ箱66が表示されている第2仮置き場62へのドロップを当該機能の実行のトリガーとしてもよい。つまり、第1仮置き場60または第2仮置き場62の領域の全域に当該機能を追加してもよい。
【0076】
スマートフォン1は、調整モードの終了時にフォルダ化処理およびアイコンの削除処理を実行するようにしてもよい。つまり、スマートフォン1は、調整モードを実行している間、上述した第1仮置き場60および第2仮置き場62にドロップしたアイコンを再度移動可能とする。スマーとフォン1は、調整モードの終了時に第1仮置き場60および第2仮置き場62の少なくとも一方にアイコンが残っている場合、当該アイコンに上述した各機能の処理を実行してもよい。
【0077】
スマートフォン1は、調整モードの終了時に、第1仮置き場60および第2仮置き場62の少なくとも一方にアイコンがある場合、フォルダ化処理、アイコンの削除処理以外の処理を実行してもよい。例えば、スマートフォン1は、調整モードの終了時に、第1仮置き場60および第2仮置き場62の少なくとも一方にアイコンがある場合、当該アイコンの表示位置を元のホーム画面としてもよいし、現在全面が表示されているホーム画面としてもよいし、新たなホーム画面を作成し当該ホーム画面としてもよい。スマートフォン1は、第1仮置き場60と第2仮置き場62とで別々の処理を実行するようにしてもよい。
【0078】
本実施形態のスマートフォン1は、第1仮置き場60および第2仮置き場62をホーム画面40の上限に設けたが仮置き場の表示位置はこれに限定されない。仮置き場の数も1つ以上であればよく数は限定されない。本実施形態のスマートフォンは、隣接ホーム画面を表示させたが表示させなくてもよい。
【0079】
図12は、ホーム画面の他の例および調整モードで表示する画面の一例を示す図である。スマートフォン1は、図12のステップS41に示すように、通常モード時でホーム画面72を表示している場合、つまり調整モードではない状態でホーム画面72を表示している場合、ドック領域(共有領域)74をホーム画面72の下に設けてもよい。ドック領域74は、全てのホーム画面72に共有のアイコンを表示させる領域であり、ホーム画面72が変化しても表示が変化せず、同じアイコンを表示させる。スマートフォン1は、ステップS41に示すように、ドック領域74をホーム画面72下側に設けることが好ましい。
【0080】
スマートフォン1は、ステップS41に示す画面を表示している状態で調整モードが実行された場合、ステップS42に示す画面をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。ステップS42では、ホーム画面72の上に、第1仮置き場60が表示され、ホーム画面72とドック領域74との間に第2仮置き場62が表示される。ステップS42では、ホーム画面72の右側にホーム画面72aの左側の一部が表示される。
【0081】
スマートフォン1は、ステップS42において、ホーム画面72とドック領域74との間に第2仮置き場62を表示させたが、第2仮置き場62の表示位置はこれに限定されない。スマートフォン1は、ステップS41に示す画面を表示している状態で調整モードが実行された場合、ステップS43に示す画面をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させてもよい。ステップS43では、ホーム画面72の上に、第1仮置き場60が表示され、ドック領域74の下に第2仮置き場62が表示される。ステップS42では、ホーム画面72の右側にホーム画面72aの左側の一部が表示される。
【0082】
スマートフォン1は、図12に示すようにドック領域74を表示させる場合も、調整モードで第1仮置き場60と第2仮置き場62を表示させることで、アイコン50の配置を簡単に調整することができる。具体的には、スマートフォン1は、ドック領域74に既にアイコンが表示されている場合でも、アイコン50を表示させるホーム画面を変更することができる。また、スマートフォン1は、ドック領域74に表示可能な数以上のアイコンの配置位置を一度に調整することができる。
【0083】
図13から図16を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図13は、ホーム画面を表示している間に実行する制御の処理手順を示している。図14および図15は、調整モードの制御の処理手順を示している。図13から図15に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図13に示す処理手順は、ホーム画面40がディスプレイ2Aに表示されている間、繰り返して実行される。コントローラ10は、図13に示す処理手順と並行して、ホーム画面40に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。図14および図15に示す処理手順は、調整モードが実行されている間、繰り返し実行される。
【0084】
コントローラ10は、ステップS112として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS112でジェスチャが検出されてない(ステップS112でNo)と判定した場合、ステップS112に進む。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bでジェスチャが検出されるまで、ステップS112の処理を繰り返す。
【0085】
コントローラ10は、ステップS112でジェスチャが検出された(ステップS112でYes)と判定した場合、ステップS114としてアイコンへのロングタッチであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS112で検出されたジェスチャがアイコンへのロングタッチであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS114でアイコンへのロングタッチである(ステップS114でYes)と判定した場合、ステップS116として、調整モードに移行し、本処理を終了する。コントローラ10は、ステップS114でアイコンへのロングタッチではない(ステップS114でNo)と判定した場合、ステップS118として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。ここで、検出したジェスチャの処理としては、アイコンに対応するアプリケーションの起動処理またはホーム画面の移動処理等、コントローラ10がホーム画面を表示している際に実行する種々の処理が含まれる。
【0086】
次に、図14を用いて、調整モードが実行されている間の処理について説明する。コントローラ10は、ステップS120として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS120でジェスチャが検出されてない(ステップS120でNo)と判定した場合、ステップS120に進む。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bでジェスチャが検出されるまで、ステップS120の処理を繰り返す。
【0087】
コントローラ10は、ステップS120でジェスチャが検出された(ステップS120でYes)と判定した場合、ステップS122として、アイコンのスワイプであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS120で検出されたジェスチャがアイコンのスワイプであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS122でアイコンのスワイプである(ステップS122でYes)と判定した場合、ステップS124に進む。コントローラ10は、ステップS122でアイコンのスワイプではない(ステップS122でNo)と判定した場合、ステップS140に進む。
【0088】
コントローラ10は、ステップS124として、画面端部での停止時間>閾値時間であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、スワイプしたアイコンが画面端部に閾値時間より長く停止した状態で維持されているかを判定する。ここで、画面端部とは、隣接ホーム画面が表示されている領域である。コントローラ10は、ステップS124で画面端部での停止時間>閾値時間である(ステップS124でYes)と判定した場合、ステップS128として、ホーム画面を移動させる。つまり、コントローラ10は、アイコンをスワイプした状態を維持し、かつ、表示するホーム画面をアイコンが重なっている隣接ホーム画面に変更する。コントローラ10は、ステップS128の処理を行った後、ステップS130に進む。
【0089】
コントローラ10は、ステップS124で画面端部での停止時間>閾値時間ではない(ステップS124でNo)と判定した場合またはステップS128の処理を行った後、ステップS130としてリリースがあるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS130として、検出しているスワイプの接触が終了したかを判定する。
【0090】
コントローラ10は、ステップS130でリリースなし(ステップS130でNo)、つまりアイコンをスワイプしていると判定した場合、ステップS124に進み、上記処理を繰り返す。コントローラ10は、ステップS130でリリースあり(ステップS130でYes)、つまりアイコンのスワイプが終了した判定した場合、ステップS132として、仮置き場にドロップされたかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS130で検出したリリースの位置が仮置き場を表示している領域であるかを判定する。
【0091】
コントローラ10は、ステップS132で仮置き場へのドロップではない(ステップS132でNo)と判定した場合、ステップS134として、リリースされた位置にアイコンを移動させる。つまり、コントローラ10は、スワイプされ、かつリリースされたアイコンの表示しているホーム画面内に位置をリリースされた位置とする。その後、コントローラ10は、ステップS138に進む。
【0092】
コントローラ10は、ステップS132で仮置き場へのドロップである(ステップS132でYes)と判定した場合、ステップS136として、アイコンをドロップされた仮置き場に移動させる。つまり、コントローラ10は、ドロップされたアイコンを、ドロップされた位置を含む仮置き場に表示させる。その後、コントローラ10は、ステップS138に進む。
【0093】
コントローラ10は、ステップS134の処理またはステップS136の処理を行ったら、ステップS138として、アイコンを自動配列し、本処理を終了する。なお、コントローラ10は、アイコンの移動元のホーム画面とアイコンの移動先のホーム画面との両方に対して、アイコンの自動配列処理を行う。
【0094】
ここで、図14に示す処理の例では、ステップS124およびステップS128の処理で、スワイプされているアイコンが一定時間の間、画面端部で維持された場合、ホーム画面を移動させる処理を行ったが、本処理は必ずしも行わなくてもよい。
【0095】
コントローラ10は、ステップS122でアイコンのスワイプではない(ステップS122でNo)と判定した場合、ステップS140として、ホーム画面を変化させるジェスチャであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS140でホーム画面を変化させるジェスチャである(ステップS140でYes)と判定した場合、ステップS142として、ホーム画面を変化させ、本処理を終了する。コントローラ10は、ステップS140でホーム画面を変化させるジェスチャではない(ステップS140でNo)と判定した場合、ステップS144として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。
【0096】
図14に示す処理の例では、ステップS138としてアイコンを自動配列することで、アイコンの移動元のホーム画面とアイコンの移動先のホーム画面との両方で、アイコンを整列した状態で表示させることができる。なお、アイコンの自動配列は必ずしも行わなくてもよい。例えば、ホーム画面が移動されたアイコンは、移動先のホーム画面の最後尾に表示させるようにしてもよい。
【0097】
次に、図15を用いて、図14のステップS144の処理の一例を説明する。ここで、図15は、検出したジェスチャが調整モードを終了するジェスチャであるかを判定し、その結果に基づいて処理を実行する制御の一例である。コントローラ10は、ステップS150として、調整モードを終了させるジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS120で検出されたジェスチャが調整モードを終了させるジェスチャであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS150で調整モードを終了させるジェスチャではない(ステップS150でNo)と判定した場合、ステップS152として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。
【0098】
コントローラ10は、ステップS150で調整モードを終了させるジェスチャである(ステップS150でYes)と判定した場合、ステップS154として仮置き場にアイコンがあるかを判定する。コントローラ10は、ステップS154で仮置き場にアイコンがない(ステップS154でNo)と判定した場合、そのまま調整モードを終了し、本処理を終了する。
【0099】
コントローラ10は、ステップS154で仮置き場にアイコンがある(ステップS154でYes)と判定した場合、ステップS156として、仮置き場にあるアイコンに対して、設定された処理を実行する。ここで、図16は、調整モード終了時に実行する処理の設定のテーブルの一例を示す説明図である。図16に示すテーブルは、設定データ9Zに保存されている。図16のテーブルは、第1仮置き場が第1仮置き場60に対応しており、第2仮置き場が第2仮置き場62に対応している。
【0100】
図16に示すテーブルは、設定1として、第1仮置き場の処理に元のホーム画面に戻す処理、第2仮置き場の処理に元のホーム画面に戻す処理が対応付けられている。図16に示すテーブルは、設定2として、第1仮置き場の処理に元のホーム画面に戻す処理、第2仮置き場の処理にアイコンの削除処理が対応付けられている。図16に示すテーブルは、設定3として、第1仮置き場の処理に元のホーム画面に戻す処理、第2仮置き場の処理にアイコンのフォルダ化処理が対応付けられている。図16に示すテーブルは、設定4として、第1仮置き場の処理にアイコンの削除処理、第2仮置き場の処理にアイコンのフォルダ化処理が対応付けられている。図16に示すテーブルは、設定5として、第1仮置き場の処理に現在表示中のホーム画面に表示させる処理、第2仮置き場の処理に現在表示中のホーム画面に表示させる処理が対応付けられている。図16に示すテーブルは、設定6として、第1仮置き場の処理に新たなホーム画面に移動させる処理、第2仮置き場の処理に新たなホーム画面に移動させる処理が対応付けられている。なお、図16に示すテーブルでは、設定を6つ示したがその数は限定されない。図16に示す処理は、各種組み合わせることができる。
【0101】
コントローラ10は、ステップS156として、設定データ9Zからテーブルを読み出し、テーブルの設定から実行する設定を決定する。なお、実行する設定は予め利用者の操作等により決定されている。コントローラ10は、読み出した設定の処理を各仮置き場に表示されているアイコンに対して実行した後、調整モードを終了し、本処理を終了する。
【0102】
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【0103】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0104】
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。
【符号の説明】
【0105】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9Z 設定データ
10 コントローラ
11 スピーカ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホーム画面が表示されるタッチスクリーンディスプレイと、
前記ホーム画面に表示するアイコンの配置を調整する調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記ホーム画面の外側にアイコンが配置できる領域を表示させるコントローラと、
を備える装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記調整モードにおいて、表示させるホーム画面を変更するジェスチャが検出されると、前記ホーム画面の外側に配置されたアイコンを表示させつつ、表示させるホーム画面を変更する請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記ホーム画面の外側にアイコンが配置された状態で、前記調整モードが終了されると、前記ホーム画面の外側に配置されたアイコンを前記ホーム画面に配置させる請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記ホーム画面の外側にアイコンが配置された状態で、前記調整モードが終了されると、前記ホーム画面の外側に配置されたアイコンを前記ホーム画面から削除する請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記ホーム画面の外側にアイコンが配置された状態で、前記調整モードが終了されると、前記ホーム画面の外側に配置されたアイコンを格納したフォルダを前記ホーム画面に配置させる請求項1または2に記載の装置。
【請求項6】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを含むホーム画面を表示させるステップと、
前記ホーム画面に表示する前記アイコンの配置を調整する調整モードに移行するステップと、
前記調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記タッチスクリーンディスプレイの前記ホーム画面の外側にアイコンを配置できる領域を表示させるステップと、
を含む方法。
【請求項7】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを含むホーム画面を表示させるステップと、
前記ホーム画面に表示する前記アイコンの配置を調整する調整モードに移行するステップと、
前記調整モードにおいて、前記ホーム画面を縮小して表示し、前記タッチスクリーンディスプレイの前記ホーム画面の外側にアイコンを配置できる領域を表示させるステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−114413(P2013−114413A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259451(P2011−259451)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】