説明

装置及び方法

形成−充填−密封包装機械は、定量分与しようとする流体を貯蔵するタンク(20)と、このタンク(20)からの製品を受け入れて定量分与する、複数のノズル(26)と、各ノズル(26)の下の位置を含んでいる搬送通路(30)に沿って動くコンベヤ(22)とを包含する。調整可能な管状の接続装置(43)が、タンク(20)と各ノズル(26)との間の流体流れ通路に設けられて、製品をタンク(20)からノズル(26)へ送る。接続装置(43)は、垂直軸線を備えている入口端部分を有し、またこの入口端部分の垂直軸線と平行な垂直軸線を備えている出口端部分を有し、この出口端部分の垂直軸線は移動可能であり、その結果、接続装置(43)の出口端部分の垂直軸線はその移動範囲のどこにおいても入口端部分の垂直軸線と平行のままである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳又はジュース等の飲料プラントにおいて使用されている公知の無菌式の形成−充填−密封包装機械において、包装しようとする流体製品はチェーンコンベヤの上方に間隔を置いているタンク内に貯蔵されている。チェーンコンベヤは2つのエンドレスの平行なチェーンを包含し、各チェーンは垂直軸線を有する駆動スプロケットと垂直軸線を有するアイドリングスプロケットとを備えている。これらの2つのチェーンは、底部が密封されている、それぞれのカートンスリーブを受け入れるためのポケットの境界をなす。タンクは、ポンプを通して流体製品をフィラーノズル内に放出する。ポンプとフィラーノズルとの間は、剛性のステンレス鋼製のフィラーチューブである。チェーンコンベヤは、充填しようとする、底部が密封されているカートンスリーブをフィラーノズルの下のそれぞれの位置に運ぶ。チェーンコンベヤが前進するにつれて、カートンはフィラーノズルの下に割り出しされて、充填され、それからラインに沿って動かされる。カートンは、ある適用においては、ラインに沿って動かす前に充填のために上昇せしめ、それから下降せしめることができ、又は上昇せしめることなしに充填せしめて動かすことができる。
【0003】
時間が経過すると、コンベヤのチェーンは伸びてしまい、このため、フィラーノズルを停止位置のカートンと整列せしめるためにフィラーノズルをチェーンコンベヤの通路に沿って多少再位置決めすることが必要となる。その結果、フィラーノズルが動かされたときには、ポンプ及びタンクもまた動かされなければならず、これは厄介で好ましくない作業である。タンクとポンプとの間にフレキシブルな波形のフィラーチューブを使用することは不可能である。なぜなら、このようなチューブは、流体製品を好ましくなく集めてクリーンにすることを困難にせしめるリッジ又は割れ目を有する内面を形成するからである。このような内面は、また、滑らかな製品流れを妨げ、そしておそらくは流体を攪拌せしめ、製品が液体製品であるときには液体製品に泡を生成せしめる。更に、形成−充填−密封包装機械においては、フレキシブルなチューブの接続のために利用できる空間が制限され、フレキシブルなチューブは好ましくなく曲げられ又はねじられる。
【0004】
ドイツのヘールベークのリンネマン ゲーエムベーハー(Linneman GmbH)製の公知の無菌パイプ接続装置は、2つの隣接するパイプ端を無菌かつ流体密の方法で固定する2つのピースを包含する。この公知の接続装置において、ライナー(第1のピース)が一方のパイプ端に(例えば溶接により)設けられ、また、外部ねじが切られているフェルール(第2のピース)が他方のパイプ端に(例えば溶接により)設けられている。組み立て中に、Oリングがライナーの端フランジの端面に配置される。フェルールはライナーと隣接して配置されて、2つのピースが相互に係合する(ライナーがフェルールの端面のリム内に嵌合する)。それから、ナットがライナーを越えて動かされて、フェルールに螺合される。これは、これらの2つのピースが密に係合するまで行われる。Oリングは、ライナーとフェルールとの間及びこれにより2つのパイプ端間のシールを行う。この公知のパイプ接続装置におけるパイプ及び管継手は、まっすぐであり、調整可能には設計されていない。
【0005】
US−A−760,015は、貯蔵した穀物を貯蔵所の貯蔵床から下の種々の穀物入れに重力により分配するための穀物用の貯蔵所コンベヤを開示する。そして、分配器の放出端を貯蔵所の穀物置場の円内に配置し、また、分配器の受け入れ端からの円の半径の任意の点から分配器の個々の部分を適所に支持して調整するようにしている。穀物床の大きなホッパーは、穀物を小さなホッパーに送り出す。この小さなホッパーからは一連の三関節チューブが延びており、これらの各チューブは、垂直面に対して傾斜している長い中間区域と、2つの短い、垂直な端区域とを有する。最も下のチューブ、中間のチューブ及び最も上のチューブのそれぞれの上端区域は、それぞれ、中間のチューブの下端区域、最も上のチューブの下端区域及び小さなホッパーの底部に、フランジ及びハーフシェル型コネクタにより関節接続されている。このコネクタは、一連のチューブが互いに関して垂直軸線のまわりを回転することができるようにすると共に、最も上のチューブが小さなホッパーに関して垂直軸線のまわりを回転することができるようにする。
【0006】
US−A−2004/0,037,657は、次に述べるような粒子材料搬送装置を開示する。この粒子材料搬送装置は、材料受け入れ入口を有する上側導管と、前記上側導管に連通していると共に前記上側導管に関して第1の水平軸線のまわりを旋回可能な第1の中間導管と、前記第1の中間導管に連通していると共に前記第1の中間導管に関して前記第1の水平軸線と平行な第2の水平軸線のまわりを旋回可能な第2の中間導管と、材料放出出口を有し、前記第2の中間導管に連通していると共に前記第2の中間導管に関して前記第2の水平軸線と平行な第3の水平軸線のまわりを旋回可能な下側導管と、前記第1の中間導管に関しての前記第2の水平軸線のまわりの前記第2の中間導管の角度位置を、前記上側導管に関しての前記第1の水平軸線のまわりの前記第1の中間導管の角度位置に移行せしめるチェーン及びスプロケット機構とを包含する。
【0007】
特開昭51−128717号公報は、パイプの偏心接続のための継手であって、2つの管状のスラブから成り、各スラブは一端を有し、この一端がスラブの他端に関して偏心している継手を開示する。スラブの各端には外部のフランジが形成され、各フランジには複数のナット及びボルト型コネクタのための複数の穴がフランジのまわりに規則正しい間隔を置いて形成されている。これらのナット及びボルト型コネクタにより、2つのスラブは、環状のシールをこれらのスラブの互いに隣接するスラブ端の内周部から内向きに間隔を置いて介在するようにして、端と端とを接して接続される。内向きに傾斜されている、他方のスラブ端の複数のナット及びボルト接続具は、これらの他方のスラブのフランジを関連するパイプのフランジにクランプして、内向きに傾斜している端をパイプを取り囲んでいる環状のシールに対して付勢するために用いられ、これにより、継手をパイプ端間の間隔の範囲の全体にわたって用いることができる。特開昭51−128717号公報も同様な継手を開示しているが、しかし、2つのスラブ間の連結部の一定の穴がアーチ形スロットに置き換えられて、互いに関してのスラブの周方向の改良した調整性を提供している。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一態様によれば、作動装置と、支持体と、一端が前記支持体に回転可能に取り付けられていると共に他端が前記作動装置に接続されている、2つのバーを有するリンケージと、搬送通路に沿って前進するコンベヤとを包含し、前記作動装置は、前記リンケージの2つのバーを互いに関して及び前記支持体に関して実質的に垂直な軸線のまわりに回転せしめることにより、前記支持体に関して前記搬送通路に沿って実質的に無限に調整可能である装置が提供される。
【0009】
本発明の他の態様によれば、作動装置を搬送通路に沿う位置に設ける段階と、一端が支持体に回転可能に取り付けられていると共に他端が前記作動装置に接続されている、2つのバーを有するリンケージを設ける段階と、前記リンケージの2つのバーを互いに関して及び前記支持体に関して回転せしめることにより前記搬送通路に沿う前記作動装置の位置を調整する段階とを包含する方法が提供される。
【0010】
本発明によると、搬送通路の長手方向における寸法変化にかなりの正確さでもって容易に対処することができる。
【0011】
本発明による装置の好適な実施形態は、次に述べるような定量分与機械である。この定量分与機械は、流動可能な材料のための投入装置と、前記流動可能な材料のための放出装置と、前記投入装置と前記放出装置とを相互に連通する、調整可能な管状の接続装置とを包含する。前記接続装置は調整可能な区域を包含し、この調整可能な区域は、第1のオフセットコネクタ、すなわち、第1の導管と、第2のオフセットコネクタ、すなわち、第2の導管とを包含し、前記第1のオフセットコネクタは前記投入装置に連通すると共に前記投入装置に関して選択的に実質的に水平に旋回運動することができ、また前記第2のオフセットコネクタは前記第1のオフセットコネクタに連通すると共に前記第1のオフセットコネクタに関して選択的に実質的に水平に旋回運動することができる。前記第2のオフセットコネクタは、前記放出装置に連通すると共に前記放出装置に関して選択的に実質的に水平に旋回運動することができる。定量分与機械は、更に、定量分与しようとする前記流動可能な材料を貯蔵するタンクと、前記流動可能な材料を前記タンクから受け入れて定量分与するノズルと、前記ノズルの下の位置を含んでいる通路に沿って動くコンベヤとを包含する。前記調整可能な管状の接続装置は、前記タンクと前記ノズルとの間に設けられて、前記流動可能な材料を前記タンクから前記ノズルへ運ぶ働きをする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による形成−充填−密封包装機械の一部分の概略図である。
【図2A】図1の包装機械の一部分の概略拡大図であって、部品が第1の位置である状態が示されている。
【図2B】図2Aと同様な図であるが、しかし部品が第2の位置である状態が示されている。
【図3】図1の包装機械の部品を形成する、調整可能な管状の接続装置の分解斜視図である。
【図4】図3の接続装置の組立て断面図である。
【図5】図3の接続装置の側面図である。
【図6】図3の接続装置の調整性を示す図である。
【図7】同様に図3の接続装置の調整性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を明確にかつ完全に開示するために、以下添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は本発明によるダブルインデクシング式の形成−充填−密封包装機械10を概略的に示し、それ故包装機械10は2つのフィラーチューブ12を包含する。包装機械10は同時に2つのカートン28内に分与しようとする流動材料を保持するタンク20を包含する。タンク20は、チェーンコンベヤ22の上方に設置されている。タンク20は、無菌室29内に設置されている2つのフィラーノズル26の中に流動材料を2つの定量分与ポンプ24を通して放出する。チェーンコンベヤ22は、充填しようとするカートン28をフィラーノズル26の下の位置へ運び、それからこれらのカートン28は一対のリフター27によりノズルボックス25内に二つずつ上昇させられる。例示した実施形態においては、カートン28は上昇させられ、それから充填され、それから下降させられ、それから直線通路30に沿って相当な距離動かされる。しかしながら、図示していない代替的な実施形態においては、カートンは上昇又は下降の段階なしに充填され、それから相当な距離動かされる。本発明は、例示した2つのノズルによる分与に加えて、1つのノズルによる分与にも適用可能である。本発明は、また、1つ又は2つのノズルを使用する適用に限定されるものではなく、特定の適用に有益である又は要求される任意の数のノズルを用いることも有益であって実施できることを認識されよう。
【0015】
2つのノズル26の各々のために、タンク20は関連するタンク出口チューブ40(図2A,図2B及び図3)を有し、各タンク出口チューブ40は流体をタンクから導く。タンク出口チューブ40(図3)は、その下方(出口)端に、環状ライナー42を担持する外部フランジ41を有する。ナット44は、タンク出口チューブ40の外部フランジ41により捕えられる。
【0016】
ポンプ24は、流体をこのポンプの中に受け入れるためのポンプ入口チューブ50(図2A,図2B及び図3)を有する。ポンプ入口のチューブ50(図3)は、その上方(入口)端に、外部ねじが切られているフェルール52を有する。環状のシール54が、フェルール52の中に受け入れられる。シール54は、例えば、Oリングとすることができる。
【0017】
カートン28を無菌充填するのに適当である、調整可能な管状の接続装置43(図2A,図2B及び図3)は、各タンク出口チューブ40と、この各タンク出口チューブ40に関連するポンプ入口チューブ50との間に設置される。接続装置43は、1つ又はそれ以上の調整可能なコネクタを包含する。例示した実施形態においては、接続装置43(図3)は2つの調整可能なコネクタ、すなわち、上側コネクタ60と下側コネクタ80とを包含する。他の実施形態においては、1つ又は3つ以上の調整可能なコネクタを用いることができる。
【0018】
上側コネクタ60はオフセットコネクタであり、このオフセットコネクタは、その上方端のフェルール62、その下方端の、環状ライナー63を備える外部フランジ64、フェルール62と外部フランジ64との間のチューブ区域66、シール68及びナット70を包含する。チューブ区域66は、フェルール62及び外部フランジ64と一体に結合されている。フェルール62及び外部フランジ64は、円形であるが、しかし同軸ではない。更に適切に言えば、チューブ区域66はフェルール62と外部フランジ64との間を斜めの角度で延びており、その結果、フェルール62は外部フランジ64と平行であるが、しかし外部フランジ64から横方向(半径方向)にずれている。
【0019】
フェルール62は、ナット42と係合するために、外部ねじが切られている。ナット70は、フランジ64の上でチューブ区域66に捕縛される。シール68は、フェルール62内に受け入れられ、例えばOリングとすることができる。
【0020】
下側コネクタ80は、オフセットコネクタであり、本実施形態の場合と同じように、上側コネクタ60と同一にすることができる。したがって、下側コネクタ80は、フェルール82、フランジ84、ライナー85、フェルール82とフランジ84との間のチューブ区域86及びナット90を包含する。
【0021】
外部ねじが切られているフェルール82は、ナット70と係合する。内部ねじが切られているナット90は、フェルール52と係合する。
【0022】
包装機械10の部品が組み立てられたとき、タンク出口チューブ40が上側コネクタ60に連結され、この上側コネクタ60が下側コネクタ80に連結され、この下側コネクタ80がポンプ入口チューブ50に連結される。
【0023】
より詳細には、フランジ41及びライナー42がフェルール62内に挿入されると共に、シール68がフランジ41とフェルール62との間に介在される。それから、ナット44がフェルール62に螺合される。その結果、タンク出口チューブ40が上側コネクタ60に密封して連結される。この螺合接続は、すべての部品がそれらの所望した関連位置に組み立てられるまで、ゆるくしておくことができる。
【0024】
上側コネクタ60のフランジ64及びライナー63はフェルール82内に挿入されると共に、シール88がフランジ64とフェルール82との間に介在される。それから、ナット70がフェルール82に螺合される。その結果、上側コネクタ60は下側コネクタ80に密封して連結される。この螺合接続は、全ての部品がそれらの所望した関連位置に組み立てられるまで、ゆるくしておくことができる。
【0025】
各ポンプ24の位置がタンク20に関してセットされると、接続装置43の種々の螺合連結がきつく締められる。その結果、無菌の流体密の連通がタンク20と各ポンプ24及び部品との間に確立され、連通が適所に固定されていることを提供する。上述した連通は、特に、無菌充填に適している。なぜなら、シール54,68及び88の各々及びシール54に隣接する、チューブ50及びコネクタ80の表面部分、シール68に隣接する、チューブ40及びコネクタ60の表面部分、及びシール88に隣接する、コネクタ60及び80の表面部分を図4から見ることができるように、これらのシール54,68及び88がコネクタ80からチューブ50へチューブ40からコネクタ60へ、及びコネクタ60からコネクタ80への通過流水断面の境界をなし、換言すれば、これらのシール54,68及び88がチューブ40からチューブ50への実質的に連続する内部表面を改善せしめ、これにより、例えば、CIP(clean in place:定置洗浄)にもかかわらず流体の痕跡が形成されて残るような割れ目は実質的にない。
【0026】
接続装置43は、タンク出口チューブ40とポンプ入口チューブ50との間に、動きの2つの自由度を提供するツーバーリンケージを有効に形成する。接続装置43の構成のために、各ポンプ入口チューブ50は、上側コネクタ60及び下側コネクタ80がそれぞれ作動することにより、関連するタンク出口チューブ40に関して再位置決めすることができる。この調整能力は、図5−図7に概略的に示されている。
【0027】
図5において、タンク出口チューブ40の中心線又は軸線は線A−Aで示されている。ナット70の中心線は線B−Bで示されている。ポンプ入口チューブ50の中心線と同一である、ナット90の中心線又は軸線は線C−Cで示されている。
【0028】
上側コネクタ60のチューブ区域66がタンク出口チューブ40と下側コネクタ80との間を斜めに延びているで、ナット70は軸線A−Aのまわりに円運動で揺動することができる。したがって、軸線B−Bは、軸線A−Aのまわりで想像円BB(図6)の任意の地点へ揺動することができる。上側コネクタ60は、タンク出口チューブ40と下側コネクタ80との間でスイベルジョイントとして有効に働く。想像円BBの中心は、タンク出口チューブ40の軸線、すなわち、軸線A−Aである。想像円BBの直径は、チューブ区域66により提供されている、上側コネクタ60の半径方向ずれに等しい。
【0029】
同様に、チューブ区域86が上側コネクタ60とポンプ入口チューブ50との間を斜めに延びているので、ナット90はナット70及びナット44と平行な面内において軸線B−Bのまわりに揺動することができる。その結果、軸線C−Cは軸線B−Bのまわりで想像円CC(図6)の任意の地点へ揺動することができる。想像円CCの直径は、チューブ区域86により提供される、下側コネクタ80の半径方向ずれに等しい。したがって、下側コネクタ80は、上側コネクタ60とポンプ入口チューブ50との間でスイベルジョイントとして有効に働く。
【0030】
このような2つの自由度が備えられているので、軸線C−Cは軸線A−A上に中心を置いた円区域100(図6及び図7において斜線で示されている)内のいかなるところにも位置することができ、この位置には円区域100の周辺のいかなるところも含まれる。想像円CCの直径は、想像円B−B及びCCの半径の総和に等しく、したがって、(1)チューブ区域66により提供されている、上側コネクタ60のずれの量と、(2)チューブ区域86により提供されている、下側コネクタ80のずれの量との総和に等しい。構造的には、したがって、(中心線C−Cを有する)下側コネクタ80の下方端は、上側コネクタ60の上方端に平行である面内において、(中心線A−Aを有する)タンク出口チューブ40に関して、同一の円区域100内のいかなるところにも位置することができる。したがって、作用において、入口A−A及び出口C−Cの軸線は、これらの入口と出口との間の相対的動きの範囲のいたるところで互いに平行のままである。
【0031】
この調整度は、ポンプ入口チューブ50をタンク出口チューブ40に関連するチェーンコンベヤ22の通路30に沿って連続して可変の方法でセットすることを可能にする。その結果、上述したようなチェーン伸びの場合においては、接続装置43が、チェーンコンベヤ22によりセットされたカートンインディクス位置のカートン28と整列するために、チェーンコンベヤ22の長さに沿ってフィラーチューブ12、ノズルボックス25、ノズル26及びポンプ24の再位置決めを可能にする。接続位置43のナットの締め付けは、すべてのジョイント部をロックし、タンク20とポンプ24との間に確実な無菌流れ通路を提供する。
【0032】
図2A及び図2Bは、また、上記調整能力を示す。図2Aにおいて、2つのフィラーチューブ12、タンク20、2つのポンプ24及び2つのノズル26のすべては想像線102上に(図2Aにおいて見て左右方向において)中心が置かれている。図2Bにおいては、2つのフィラーチューブ12、2つのノズル26及び2つのポンプ24がチェーンコンベヤ22によりセットされたカートンインデックス位置の再位置決めによるカートン28の再位置決めに適応するように想像線102から離れて動くようにされている。調整可能な接続装置43が部品の相対的な再位置決めに適応するので、タンク20を動かす必要はない。
【0033】
本発明の上述した説明から、当業者は本発明において種々の改善、変更及び変形が可能であることを理解されよう。例えば、コンベヤはインデックスではなくて連続的に動く型式のものとすることができる。また、調整可能な接続装置43は各ポンプ24とこのポンプに関連するノズル26との間、又は包装機械のどこか他の所に用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動装置と、支持体と、一端が前記支持体に回転可能に取り付けられていると共に他端が前記作動装置に接続されている、2つのバーを有するリンケージと、搬送通路に沿って前進するコンベヤとを包含し、前記作動装置は、前記リンケージの2つのバーを互いに関して及び前記支持体に関して実質的に垂直な軸線のまわりに回転せしめることにより、前記支持体に関して前記搬送通路に沿って実質的に無限に調整可能である装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、前記2つのバーの一方が前記支持体に関して適所に選択的にロック可能であり、また前記2つのバーが互いに関して適所に選択的にロック可能であり、更に前記2つのバーの他方が前記作動装置に関して適所に選択的にロック可能である装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の装置において、更に、前記支持体に設けられた、流動可能な材料のための投入装置を包含し、前記リンケージの2つのバーが前記流動可能な材料のための第1の導管及び第2の導管から成り、前記作動装置が前記流動可能な材料のための放出装置である装置。
【請求項4】
請求項3記載の装置において、定量分与機械の形である装置。
【請求項5】
請求項3又は4記載の装置において、環状の圧縮可能なシールが前記投入装置と前記第1の導管との間に設けられて、前記投入装置から前記第1の導管への通過流れ断面の境界をなすと共に、他の環状の圧縮可能なシールが前記第1の導管と前記第2の導管との間に設けられて、前記第1の導管から前記第2の導管への通過流れ断面の境界をなし、かつ更に他の環状の圧縮可能なシールが前記第2の導管と前記放出装置との間に設けられて、前記第2の導管から前記放出装置への通過流れ断面の境界をなしている装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか一項に記載の装置において、前記投入装置が定量分与しようとする流体製品の形の前記流動可能な材料を貯蔵するタンクから成ると共に、前記放出装置が前記タンクから前記流体製品を受け入れて、定量の前記流体製品を送出するノズルから成る装置。
【請求項7】
請求項6記載の装置において、前記定量分与機械が形成−充填−密封包装機械から成り、前記定量分与機械が更に前記流体製品を前記タンクから吐出せしめるポンプを包含し、前記ノズルが前記コンベヤにより前進させられてきた容器に前記流体製品を分与せしめる機能をなし、前記ポンプが前記ノズルと一緒に実質的に無限に調整可能であり、前記リンケージが前記タンクと前記ポンプとの間に設けられている装置。
【請求項8】
請求項3〜7のいずれか一項に記載の装置において、前記第1の導管及び前記第2の導管の各々が平行でかつ斜めの両端部分を有する管要素から成る装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置において、前記コンベヤが線形コンベヤであり、前記作動装置が前記支持体に関して前記コンベヤに沿って直線状に移動可能である装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置において、前記2つのバーが同一である装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置において、前記2つのバーの各々の両端部分の一方は、外部ねじが切られ、この外部ねじと組み合った、内部ねじが切られている締め付けナットを有している装置。
【請求項12】
作動装置を搬送通路に沿う位置に設ける段階と、一端が支持体に回転可能に取り付けられていると共に他端が前記作動装置に接続されている、2つのバーを有するリンケージを設ける段階と、前記リンケージの2つのバーを互いに関して及び前記支持体に関して回転せしめることにより前記搬送通路に沿う前記作動装置の位置を調整する段階とを包含する方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、前記調整の前後の両方で、流動可能な材料を前記支持体に設けた投入装置から前記作動装置を構成する放出装置へ前記2つのバーを通して通過させる方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、前記流動可能な材料が食品又は飲料製品である方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−540365(P2010−540365A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526354(P2010−526354)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【国際出願番号】PCT/GB2008/003195
【国際公開番号】WO2009/040505
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(591139909)エロパック・ジステムズ・アクチエンゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】ELOPAK SYSTEMS AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】