説明

装飾的コーティング

装飾的な外観を伴う基材であって、エポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料でできた硬化したコーティングを含み、特殊効果顔料が硬化したコーティング中で非均質に分配されている、基材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新しい装飾的な外観を有する物品、及びこれらの新しい装飾的な外観を伴う物品の製造方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
伝統的に、家庭用のそして商業用の表面、例えばキッチンベンチのトップ、キッチンの流し台のはねよけ板(splash back)、床のカバー、テーブルトップ及びこれらの類似品は、簡単に掃除され、耐久性があり、清潔であり、そして耐摩耗性であることが求められる塗装面である。これらの特徴はこれらの表面が概して適当にカバーされることを意味する。タイルは光沢のある外観及び滑らかで清掃が簡単な表面をもたらす表面カバーリングの一つの例である。木製の床は耐摩耗性をもたらす硬質ポリウレタンコーティングでコートされることが可能である。テーブルトップは一連の材料、例えば、石、大理石、ラミネックスでカバーされることが可能であり、引っかき抵抗性があり、清掃(および殺菌)が簡単な表面をもたらす。キッチンの流し台のはねよけ板はこれらの特性が必要でありそして調理器具がもたらす高温にも抵抗力がなければならない。
【0003】
要求される物理的機能的特徴を有する表面を得ること、かつさらに大理石、強化ガラス及びタイルのような製品を使用しないで見て美しくそして装飾的であることは困難である。ポリウレタンコーティングは通常薄くそして透明か又は単一のソリッドカラーによって着色されておりそして一般的には興味深い装飾的な効果を全くもたらさない。塗装は概してツヤのない色を加えるだけであり、さらなる装飾的な効果又は野外的な特徴(field characteristics)の深みもない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
様々な産業が特定の機能的な特徴を有する表面を、目に訴える装飾的な効果と組み合わせて、提供するという問題に直面している。例えば、自動車産業は耐久性があり、耐水性で、強い等の性質を持ち、消費者にも訴える、新しくそして他と異なる乗り物の表面を提供するという問題に直面している。これは薄いソリッドカラーのベースコートを適用すること、及び非常にムラが無くそして標準的な伝統的な真珠光沢の効果を表現する薄いトップ層を適用することを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はコーティング組成物を適用することに基づいて独特の装飾的な外観を有する基材のような物品、及びこの物品/装飾的外観を製造する方法を提供する。
【0006】
第一の態様では、本発明はエポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料でできた硬化コーティングを含む基材を提供する。ここで特殊効果顔料は不均一に硬化コーティング中で分散されている。
【0007】
この硬化コーティング組成物は、陰影の変動によって特徴づけられる装飾的なパターン及び「三次元効果」を結果としてもたらす不均一に分散する特殊効果顔料を有する。それゆえに、この特殊効果顔料の不均一な分布の拡大は、パターンが視覚的な観察によって見ることができるようにするはずである。
【0008】
特殊効果顔料とともに、標準的な厚い、透明なエポキシ又はヒドロキシル基の樹脂を使用することは、厚いコーティング組成物が形成されることを可能にし、そしてこの適用技術はこの特殊効果顔料がこの顔料の不均一分散を通じて作製された装飾的パターン中で懸濁されることを可能にする。他の薄く適用した特殊効果顔料を含有するコーティング組成物と異なり、この特殊効果顔料は乾燥する前に組成物のいたるところに均質的に分散されない。その代わりに、それらはコーティングを適用する間に適用されるパターンに応じてコーティング内で不均一に分散され、そしてこのコーティング表面は硬化する前に安定化し、滑らかなコーティング表面を伴うコーティング内にこのパターンを懸濁させる。
【0009】
コーティング組成物は好ましくは懸濁助剤及び/又は透明着色剤をさらに含む。この懸濁助剤は特殊効果顔料の懸濁及び硬化していないコーティング組成物の粘性を支援する。透明着色剤は粒子状顔料によって引き起こされる不透明化をすることなくコーティングに色合い(colour tint)を加える。
【0010】
さらなる態様において、本発明は基材に装飾的効果を創造する方法を提供し、この方法はエポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料を含む装飾的コーティング組成物を基材に適用すること、この適用したコーティング(これには特殊効果顔料がコーティング組成物中に不均一に分散される)にパターンを創造すること、このコーティングの表面を安定化すること、及びこのコーティング組成物を硬化することを含む。
【0011】
またさらなる態様において、本発明は上述した基材を含む物品を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の装飾的なコーティング組成物は基材を提供し、この基材はこの組成物でコートされており、特別な半透明の効果を伴い、そしてランダムなこともあるパターン、例えば渦巻きパターン、又はより秩序だてられたパターン、特にこの基材表面のためにデザインしたパターンを伴う。この装飾的なコーティング組成物は半透明の効果を提供し、この組成物は比較的粘性があるが(硬化前の適用の際)、この粘性はそこで特殊効果顔料を懸濁させることを支援し、この組成物が基材の表面で安定化するとパターン又はイメージはコーティング内にとりこまれ保存される(captured)。このパターン又はイメージは外観は三次元的であり、これはこのコーティングの特殊効果顔料がコーティングの表面の横方向及びコーティングの厚みの両方で不均質に分散されていることを意味する。
【0013】
エポキシ及びヒドロキシル基の(ウレタン)系コーティングは耐水性であり、そしてそれゆえ細菌をかくまうことがない。その結果として、このコーティングは、商業的なキッチンベンチ、床、壁及び流し台のはねよけ板、さらにテーブルトップを含む食物を準備する領域用に非常に衛生的な表面を提供する。これは重大な利点をしっくいタイル、材木及びその他の多孔質の表面に提供する。
【0014】
「基材」という用語はここで広い意味で使用されそして装飾的なコーティングが適用されることがあるあらゆる材料をいう。好適な基材の例はコンクリート、テラッコッタ、タイル、プラスターボード、ファイブロセメント、ファイバーボード、チップボード、鉄、ステンレス、金属合金、MDF、ベニヤ板、ガラス、ラミネックス、ファイバーガラス、PVC、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリスチレンである。「物品」という用語は基材を含む任意の対象物、例えばテーブル、ベンチ又は流し台のはねよけ板を言う。
【0015】
装飾的なコーティング組成物の成分は、エポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分、及び特殊効果顔料である。
【0016】
主要な樹脂成分は単一の樹脂又は二つ若しくは三以上の樹脂の組合せでもよい。
【0017】
エポキシ樹脂
使用されることがある樹脂の二つの分類のうちの一つはエポキシ樹脂である。エポキシ樹脂という用語は広く使用され、一つの又は二以上の、好ましくは二つの、エポキシ基を含むあらゆる樹脂を含む。適当な下位分類は芳香族及び脂肪族エポキシ樹脂である。芳香族エポキシ樹脂の分類はビスフェノールエポキシ誘導体を含む。
【0018】
好ましくはエポキシ樹脂は1000〜5000cpsの、さらに好ましくは2500〜4500cpsの、そしてより好ましくは3000〜4000cpsの粘性を有する。
【0019】
いくつかの好適なエポキシ樹脂は以下である:
A.以下の化学式のビスフェノールAジグリシジルエーテル(「DGEBA」)
【化1】

B.ビスフェノールA水素化(脂肪族)ジグリシジルエーテル
【化2】

C.以下の化学式のビスフェノールFジグリシジルエーテル
【化3】

及びそれらの異性体;
D.ポリグリコールエポキシ及びそれらの誘導体及び/又は
E.その好適な例がブチルグリシジルエーテル、クレシルグリシジルエーテルである、脂肪族モノエポキシ、及びそれらの誘導体。
【0020】
ビスフェノールFジグリシジルエーテルはオルト−パラ異性体又はパラ−パラ及びオルト−パラ異性体の組合せを含んでもよい。
【0021】
好ましくは、使用されるエポキシ樹脂のエポキシ当量(EEW)は約160〜240である。
【0022】
上記A〜Cの分類で概説した特定の樹脂のそれぞれの場合において、好ましいエポキシ当量(EEW)は以下に概説するとおりである。
【0023】
Aの場合、約160〜約240、好ましくは約180〜約200である。Bの場合、EEWは約160〜約240、好ましくは約200〜約220であってもよい。CのEEWは好ましくは約170である。
【0024】
単一のエポキシ樹脂が唯一のエポキシ樹脂成分として使用されてもよく、又は異なる樹脂の組合せが使用されて変化する特性をもつコーティングを創成することもできる。この組合せの選択は終わりがなく、そして概してコストに対する異なるエポキシの利益特性と不利益特性のバランスに基づく。例えば、水及び日光に抵抗力のあるエクステリアバージョンは高価な日光耐黄変性の樹脂といくつかの廉価の樹脂とを組み合わせることにより製造されることが可能である。また、適用を簡略化するための粘性を変化させることを伴ってコーティング組成物が製造されることが可能である。
【0025】
一例として、耐熱性及び耐水性を備えそしてそれゆえに屋外用途で使用されることが可能なコーティングは、以下の範囲のエポキシ樹脂成分を含む;約50%より多いA又はC、約50%未満のD及び約10%未満のE。
【0026】
エクステリア使用のための別の例では、コーティング組成物のエポキシ樹脂成分は約50%より多いB、約50%未満のD及び約10%未満のEを含んでもよい。
【0027】
エクステリア使用のための別の例では、コーティング組成物のエポキシ樹脂成分は約70〜100%のB、約0〜30%のD及び約5%のEを含んでもよい。
【0028】
エクステリア使用のための別の例では、コーティング組成物のエポキシ樹脂成分は約75〜85%のB、約15〜25%のD及び約5%のEを含んでもよい。
【0029】
インテリア使用のためには、一つの好適なエポキシ樹脂混合物は約50%より多いA又はC、約50%未満のD及び約10%未満のEを含む。
【0030】
インテリア使用のための別の例では、冷却組成物のエポキシ樹脂成分は約70〜90%のA又はC、約10〜30%のD及び約5%未満のEを含む。
【0031】
このエポキシ樹脂は最終的にコートした基材に強靱性、剛性及び高温性能という際だった特性を与える。樹脂及び硬化剤成分の性質は、以下に記載したとおり、組み合わせて、特殊効果顔料を組成物中に懸濁させる能力を伴うコーティング組成物を提供し、これにより装飾的な効果が表現されることが可能になる。
【0032】
ヒドロキシル基樹脂
使用されることがある樹脂の別の分類はヒドロキシル基樹脂である。ポリイソシアネート硬化剤と反応すると、これらはポリウレタンを形成する。
【0033】
ヒドロキシル基樹脂という用語は全てのヒドロキシル基を含む樹脂を包含する。好ましくはヒドロキシル基樹脂は二つ又は三以上のヒドロキシル基を含み(一般にポリオールとして言及される)、好ましくは二つのヒドロキシル基を含む。このポリオールは脂肪族又は芳香族であってもよい。この脂肪族又は芳香族ポリオールは他の官能基を含んでもよく、そして例えばポリエステル又はアクリルから誘導されたものでもよい。
【0034】
ヒドロキシル基樹脂の二つの好適な分類は以下である:
●ヒドロキル化ポリエステル(芳香族及び脂肪族の両方)
●ヒドロキル化アクリル(芳香族及び脂肪族の両方)
【0035】
この「ヒドロキシル化ポリエステル」は酸及びポリオールの反応生成物である。
【0036】
この「ヒドロキル化アクリル」はヒドロキシル基を含むアクリル又はアリル基モノマー(すなわちヒドロキシル官能化アクリル又はアリル基モノマー)から作られる。ヒドロキシル基エチルメタクリレートは従来型のアクリルポリオールモノマーの一例である。
【0037】
アリル基モノマーの好適な例はアリル基アルコール、アリル基モノエトキシレート及びアリル基モノプロポキシレートを含む。Acryflowシリーズのポリオールは特に好適であり、そしてこれらのモノマーを含む。これらのモノマーは、多くの従来型のアクリルモノマーと比べて、結果物であるポリオール中の末端OH官能価の量を増加させる連鎖移動剤である。
【0038】
ポリオールは好ましくは非黄化ポリオールであり、特に組成物が透明な組成物であるか、又は所与のポリオールから誘導されたウレタンの黄化により影響をうけることがある色である場合の用途のためのものである。いうまでもなく、装飾的なコーティング組成物はウレタンの黄化による影響を受けない着色された組成物であり、ポリオールの同一性は重要ではない。概して、この脂肪族ポリオールは非黄化性である。
【0039】
ポリエステル及びアクリルポリオールは好ましくは低粘性材料である。これらのポリオールの粘性は1000cps〜5000cps、好ましくは2500cps〜4500cps、さらに好ましくは3000cps〜4000cpsの範囲にある。全ての粘性は25℃で測定される。
【0040】
ポリオール樹脂は最終的にコートした基材に物理的安定性及び良好なプロセス能力という際だった特性を与える。ヒドロキシル基樹脂及び硬化剤成分の性質も、以下に記載したとおり、組み合わせて、特殊効果顔料を組成物中に懸濁させる能力を伴うコーティング組成物を提供し、これにより装飾的な効果が表現されることが可能になる。
【0041】
硬化剤
好ましい硬化剤は上記から選択した特定の樹脂のために使用される。エポキシ樹脂の場合、硬化剤は好適にアミン系硬化剤である。ポリオール樹脂の場合は、硬化剤はポリオールと反応する任意の官能基、例えばイソシアネート、が好適にベースにされる。ポリオールとイソシアネート硬化剤の組合せはウレタンコーティング組成物を創りだす。
【0042】
コーティング組成物の硬化剤成分は単一の硬化剤又は二つ若しくは三以上の硬化剤の組合せであってもよい。
【0043】
上述のとおり、樹脂がエポキシ樹脂である場合、硬化剤成分はアミン硬化剤を好適に含む。アミン硬化剤という用語は、エポキシドと反応してエポキシ樹脂を硬化させる任意のアミン基を含む組成物を包含する。アミン硬化剤は第一アミン又は第二アミンであってもよい。第一アミン又は第二アミンは脂肪族又は芳香族アミン、好ましくはポリ官能基脂肪族又は芳香族アミンそしてそれらの誘導体であってもよい。
【0044】
使用されるアミン硬化剤の量はエポキシ樹脂の量に匹敵するように選択され、そして使用されるエポキシ樹脂のエポキシ当量によって決まる。本出願書類での教示に基づいて所与の特定の成分の好適な比率を定めることは本発明の技術分野における当業者の能力の範囲内である。
【0045】
好ましくは、アミン硬化剤は以下を含む群から選択される:
A.ジエチレントリアミン(DETA)、テトラエチレントリアミン(TETA)及びそれらの誘導体(それらの線状アミン付加化合物を含む)を含む線状多官能基アミン、
B.ポリエーテルトリアミンのような、修飾脂肪族アミン、
C.脂環式アミン、及びそれらの誘導体、
D.芳香族アミン。
【0046】
装飾的効果を有するコーティングが耐熱性及び耐水性を有し、そしてそれゆえに屋外用途に好適な、上記の好ましい実施態様において、アミン硬化剤は好ましくは修飾脂肪族アミン又はポリエーテルトリアミンである。
【0047】
装飾的効果を有するコーティングがインテリアで使用するのに好適である、上記の好ましい実施態様において、アミン硬化剤成分は脂環式アミンを含む。
【0048】
上記にリストされたA、B及びCの群のアミンは臭いが少なくかつ刺激性が少ないコーティング組成物をもたらし、そしてこの理由により好まれることがある。
【0049】
樹脂がヒドロキシル基を含む樹脂、例えばポリオールである場合、この硬化剤は好ましくはイソシアネートである。イソシアネートという用語は全ての芳香族又は脂肪族イソシアネートを包含する。イソシアネートは好ましくはポリイソシアネート(二つ又は三以上のイソシアネート基を含む)である。イソシアネートは好適に低粘性のポリイソシアネートである。ポリイソシアネートは好ましくは100%固体のポリイソシアネートである。
【0050】
脂肪族イソシアネート硬化剤の好適な例はモノマーイソシアネートのビウレット(バイエル Desmodur(登録商標)N100)、モノマーイソシアネートのトリマー(バイエル Desmodur(登録商標)N3400)、モノマーイソシアネートのユレトディオン(Uretdione)(バイエル Desmodur(登録商標)N3400)及びモノマーイソシアネートのアロファネート(バイエル Desmodur(登録商標)VP LS2102)を含む。
【0051】
上記で概説したエポキシ及びヒドロキシル基樹脂のための硬化剤の共通の特徴は、樹脂のエポキシ又はヒドロキシル基と反応するための反応基に窒素原子を含むことである。
【0052】
コーティング組成物において必要とされるアミン硬化剤の量は、エポキシ樹脂成分が必要とする量によって示される。同様のやり方で、イソシアネート硬化剤の量はポリオール成分が必要とする量によって示される。
【0053】
特殊効果顔料
コーティング組成物の第三の成分は特殊効果顔料である。特殊効果顔料は、光を操作して視覚的効果を生む化合物の認知された分類である。概して無機化合物が好ましい、しかし有機化合物も特殊な視覚効果を生むために使用されることができる。特殊効果顔料は、透明効果顔料(真珠光沢顔料を含む)、発光顔料(蛍光及びリン光を示すもの)、熱変色及び光発色顔料の群によって、広範に実証されている。
【0054】
真珠光沢効果顔料は真珠光沢又は玉虫色効果を生む透明効果顔料であり、低屈折率材料でできた小平板に高屈折率材料を被覆したものをベースとする。
【0055】
発光材料は好適な励起で光(可視光、赤外線又は紫外線)を発する材料であるが、光輝くまでにはならない。蛍光は、発光顔料が励起条件下で光を発しているときに生まれる視覚的効果である(例えば、昼光蛍光)。リン光は励起が中止した後で蛍光顔料による光の放出によって生じた視覚的効果である(例えば、暗闇での光)。
【0056】
熱変色顔料は熱にさらされると色を変える顔料である。
【0057】
光発色顔料は富UV光源にさらされると色を変える顔料である。
【0058】
上述した群の中の顔料を含む多様な特殊効果顔料は、装飾的コーティング組成物において好適に使用されることができる。これらは一般に真珠ツヤ顔料、金属光沢効果顔料、光変色顔料及び色ずれ効果顔料と称される。一又は二以上の顔料が、望まれる効果に応じて、組成物に使用されることができる。
【0059】
特殊効果顔料の好適な例は、 Merck社 Xirallic(登録商標) チタニウム二酸化物を被覆した合成アルミニウム酸化物小平板; Merck社 Biflair(登録商標) ビスマス酸塩化物; Merck社 Ivioden(登録商標) 金属酸化物を被覆した真珠ツヤマイカ; Merck社 Colourstream(登録商標) 屈折性金属酸化物を被覆した合成シリカ二酸化物; BASF社 Chroma(登録商標) Colibri(登録商標), 真珠ツヤ出し; BASF社 Chroma(登録商標), Colibri(登録商標),真珠ツヤ出し; Honeywell 社 Lumilux(登録商標) 顔料; Beaver Luminescers 社, Beaver 発光顔料; Wengzhoa Kunwei Pearl Pigments 社, 真珠顔料; Taizhu Group 社, Taizhu(登録商標) 真珠光沢顔料; Amantech Pearlescent Pigments USA社; Sumica 真珠顔料; Changzhou Huazhu Pigments 社, 真珠顔料, Iridescent G シリーズ; Fitz-Chem 社, Concord カラー顔料; Wezhou Kuncai Pearlescent Pigment 社, 真珠顔料;, Novant Chemicals, Sirius 真珠光沢顔料; Shantou Longhau Pearl Pigments 社, マイカチタニウム真珠; Englehard, Merlin(登録商標), Lumina(登録商標), Firemist(登録商標), Mearlite(登録商標), Sante Fe(商標), Black Olive(商標); Tritech 社, Tritium(商標) SPO, Super Luminous(商標); Glotech International 社, Glotech 顔料; HW Sands 社, 赤外線及び紫外線顔料及び/又は Cleveland Pigments & Color 社, 蛍光顔料を含む。
【0060】
特殊効果顔料はコーティング組成物中に懸濁され、そして組成物の比較的高い粘性が或るやり方で顔料が懸濁されることを確実にするが、そのやり方は基材へ適用している間の再分配が、硬化前に適用したパターンに基づいて視覚効果を生じることを可能にする。
【0061】
好ましい実施態様において、特殊効果顔料はコーティング組成物において、コーティング組成物の総質量に対して、約5質量%未満、さらに好ましくは約2質量%未満、より好ましくは約0.1〜約1質量%、そして最も好ましくは約0.6質量%〜約1質量%の量で使用される。
【0062】
好ましくは、基材に適用する前の装飾的コーティング組成物の粘性は、1000cps〜5000cps、好ましくは2500cps〜4500cps、より好ましくは3000cps〜4000cpsの範囲である。樹脂、硬化剤及びその他の成分(通常は薄める溶剤はない)の適当な選択がこの粘性の組成物をもたらす。この装飾的コーティング組成物の粘性が選択されると、0.1〜5m/lのコーティング厚が得られ、約0.1mm〜5mmの乾燥フィルム厚(単一適用)をもたらす。好ましくは単一コーティング厚は0.5〜3m/lであり、約0.5mm〜3mmの乾燥フィルム厚をもたらす。
【0063】
装飾的コーティング組成物は添加剤、例えば懸濁助剤及び/又は透明着色剤をさらに含んでもよい。
【0064】
懸濁助剤は特殊効果顔料の組成物中での懸濁を支援するため、及び基材に適用される間又は後、ただし硬化する前に装飾的パターンを組成物中に生じさせることを可能とするために、加えられてもよい。特殊効果顔料の組成物中での懸濁を支援するために又は組成物を濃化するために作用するあらゆる懸濁助剤が使用可能である。好適な例は有機的に修飾した粘土例えばベントナイト及びヘクトライト粘土、ヒュームドシリカ、アタパルガイト及び修飾した尿素及びポリアミドである。
【0065】
好ましい懸濁助剤は有機的に修飾したベントナイト粘土である。この懸濁助剤は好ましくはコーティング組成物の総質量に対して、約0質量%〜約5質量%、好ましくは約0質量%〜約2質量%、最も好ましくは約0.5質量%〜約1質量%の量で存在する。
【0066】
透明着色剤もコーティング組成物に含まれてよい。好適な着色剤は色の安定な透明染料例えば一連の金属錯体染料である。この金属(銅又はクロム)の有機錯体に対する比は、例えば黄色、赤、青及び黒を伴う主要な色の完全スペクトルを創るために、1:1〜1:2の範囲にある。この有機成分は好ましくはアゾ又はアゾメチン基を含む。
【0067】
透明化剤の好適な例はBASF社 Neozapon(登録商標) 染料, Ciba社 Irgalon(登録商標) 染料及び Dystar UK社 Dystar(登録商標) 染料である。透明染料は通常は樹脂成分を含むコーティングにおいて使用されない。しかしながら、透明色成分の使用は装飾的効果の形成において役に立ちそして液体ガラスと同種の特殊効果を有するコートした基材に寄与する。
【0068】
着色剤は好ましくはコーティング組成物の総質量に対して、約0質量%〜約5質量%、好ましくは約0質量%〜約2質量%、最も好ましくは約0.5質量%〜約1質量%の量で存在する。
【0069】
コーティング組成物は好ましくは「溶剤を含まない」。これはコーティング組成物が実質的に水性、又は非水性のあらゆる溶剤を含まないことを意味する。溶剤がないことは望ましい装飾的効果の実現に寄与するより濃い濃度を有する組成物において役に立つ。いくつかの随意的な添加剤が少量の溶剤の状態で存在してもよく、そしてそれゆえこの組成物は完全にあらゆる溶剤を含まないわけではないと理解される一方で、好ましくは樹脂又は硬化剤を可溶化し、これらの成分間の反応を完了させる又はこの組成物の粘性をかなり低下させることを意図して溶剤を付加することはない。
【0070】
樹脂及び硬化剤の選択はコーティングの性能特性を決定する。耐久性、耐摩耗性及び清浄化が容易という特性が望ましくそして上述の成分を使用することによって得られる。高性能の耐研磨性はポリウレタン含有コーティング(ポリオール樹脂とイソシアネート硬化剤から誘導される)の使用によってもたららされる。概して、本発明の装飾的効果のあるコーティングは床、壁、家具又は装飾性、高い耐久性及び耐摩耗性のあるコーティングが必要とされるあらゆる表面に好適である。好適な用途は商業用及び屋内用の床及びキッチンの流し台のはねよけ板、小売店及び事務所、工場及びショールームの床、壁アート、スイミングプール、シャワー及び浴室の床及び壁、ベンチの表面及びテーブルトップ、壁パネル、適切な作り付けの備品並びに広範囲の建築的装飾用途を含む。これらのアイテムはこの基材を含む物品の例である。この基材は物品の表面であってもよく、又は物品に添えられた別のアイテムであってもよい(例えばテーブルトップを取り付けたテーブルの場合)。
【0071】
さらなる化合物がコーティング組成物において随意的に使用されてもよい。これらは触媒、例えば硬化促進剤又は遅延剤、例えばトリス−(ジメチルアミノメチルフェノール、MEK又はMIBK可塑剤、レオロジー改質剤、ワックス、シリコーン及び湿潤剤を含む。
【0072】
本発明はまたエポキシ及び/又はヒドロキシル基含有樹脂成分、窒素含有硬化剤成分及び特殊効果顔料を混合することによって溶剤を含まない装飾的なコーティング組成物を製造する方法も提供する。好ましくは懸濁助剤及び/又は着色剤が組成物にこの段階で加えられる。他の随意的な添加剤もこの段階で含まれてよい。
【0073】
この組成物はまず特殊効果顔料と任意の他の添加剤を樹脂成分に加えることにより混合され、そしてそれからこれを硬化剤成分と混合する。懸濁助剤が使用されている場合、最終的なコーティング組成物が十分な粘性となり特殊効果顔料を懸濁状態で運ぶことを確実なものにするために、懸濁助剤は好ましくは硬化剤成分に加えられる。
【0074】
ひとたび樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料が、任意の他の添加剤と一緒に混合されると、適用してパターンを創成する前に組成物が硬化することを防ぐために、組成物を適当な時間内、好ましくは1時間以内に基材に適用することが必要になる。
【0075】
別の実施態様において、特殊効果顔料を含み全ての添加剤を含む樹脂成分及び硬化剤成分(必要に応じて懸濁助剤も含む)は、別々に保管されそして使用の直前にすなわち、基材に適用する前に混合される。従って、本発明は、樹脂を含む第一の部分、硬化剤を含む第二の部分、及び第一及び第二の部分のいずれかに存在する特殊効果顔料を含む本発明の装飾的コーティング組成物を形成するための一式(キット)を含む。
【0076】
適用技術
本発明はまた基材に装飾的効果を創成する方法も提供し、装飾的なコーティング組成物を基材に適用することを含む。組成物は、任意の器具、例えばコテ、ヘラ、刃物、ローラー、スプレー及びそれらに類するものを使用して、基材に適用される。組成物の粘性は基材に適用されるときに、硬化する前では、概して約1000〜5000cpsであり、そして好適には2500cps〜4500cpsであってもよい。
【0077】
装飾的コーティング組成物の単一コートを適用している間、又は単一コーティングを適用した後だが硬化する前は、硬化していない厚いコーティング組成物を好適な器具(例えば上述した適用器具)で引きずり抜くことによって、コーティングにパターンが生じ得る。これにより特殊効果顔料粒子が不均一に分散したパターンを引かれ、これは引きずったパターンに対応している。
【0078】
パターンが創られた後は、コーティングの表面は平坦な又は実質的に平坦な状態に安定化し、一方特殊効果顔料は引きずる動作によって創られた不均一に分散したパターンのままである。コーティングはその後時間がたつにつれ樹脂と硬化剤の反応で硬化(乾燥)する。エポキシ樹脂系のコーティングの場合、好ましくは、コーティングは15℃またはそれより高い温度で硬化される。より高い温度を適用して乾燥プロセスを早めてもよく、例えばコーティングを約50℃でオーブン乾燥してもよい。
【0079】
本明細書において、文脈が要求するかさもなければ明白な言語又は必要な意味合いによって要求される場面を除いて、「含む」又はその変形例えば「含み」又は「含んでいる」という語は包含的な意味で使用される、すなわち述べられた特徴が存在することを明確に述べるが、本発明の多様な実施態様におけるさらなる特徴が存在すること又は付加することを排除しない。
【0080】
本明細書において使用されるように、文脈が明白にそうでないと指示していなければ、単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」及び「この(the)」は複数の言及を含む。従って、例えば、「一つの樹脂成分」という言及は複数の樹脂の複数の混合物を含み、「一つの添加剤」という言及は二つ又は三以上のそのような複数の添加剤、及びそれに類する物の複数の混合物を含む。
【実施例】
【0081】
本発明は以下の非限定的な例を参照してこれから説明される。
【0082】
例1:
インテリアコーティング
【表1】

【0083】
例2:
インテリア/エクステリアコーティング
【表2】

【0084】
例3:
エクステリアコーティング
【表3】

【0085】
例4:
インテリアコーティング
【表4】

【0086】
例5:
インテリア/エクステリアコーティング
【表5】

【0087】
例6:
エクステリアコーティング
【表6】

【0088】
例1のコーティング組成物は50.6%の量のDGEBAエポキシ樹脂(ダウケミカル供給)、12.8%の量のポリグリコールエポキシ樹脂(ダウケミカル供給)、0.6%の量のメルク社のIriodenパール特殊効果顔料、及び0.6%の量のBASF社のNeozapon染料を混合すること、及びこれと別に34.8%の量の脂環式アミン(Ancamine 1618)及び0.6%の量のベントナイト懸濁助剤(ズードケミー Tixogel MP250)を混合することにより用意した。
【0089】
この二つの混合物をその後混合して粘性3500cpsの組成物をもたらし、そしてコテを使用してファイブロセメント基材に1平方メートル/リットルの厚さで塗った。このコテは組成物を介して引きずられて渦巻き効果を創成した。基材はその後20℃で10時間乾燥した。
【0090】
これは結果として1mmの厚さでかつ渦巻きパターンを含む滑らかな液体ガラスの外観のコーティングを有するコートしたファイブロセメント基材をもたらした。
【0091】
青と黒の染料を含む例1のコーティングを有する製品を図1に示す。
【0092】
例2〜6の組成物を例1と同様のやり方で用意した。これらの組成物を器具を使用して基材に適用し、そして硬化する前に硬化していない(uncurred)コーティングにパターンが創成した。赤い染料及びメルク社の(Iriodenシリーズの)銀白パールのツヤ出し顔料を伴う例3の硬化したコーティングを図2に示す。この製品はピンクのかすかに光る外観を有する。
【0093】
青い染料及びメルク社の(Iriodenシリーズの)colour stream銀パールの顔料を伴う例3のコーティングを含む敷布を、トイレの壁にかけたものを図3に示す。これは表面の清掃が簡単な魅力的な青−銀−パールの着色をもたらした。
【0094】
本発明の技術分野における当業者には、本発明の精神と範囲から逸脱することなく多くの改良がなされ得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の一実施態様により用意したコート済基材の写真。
【図2】本発明の別の実施態様により用意したコート済基材の写真。
【図3】本発明の別の実施態様により用意したコート済基材の写真。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾的な外観を伴う基材であって、エポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料でできた硬化したコーティングを含み、特殊効果顔料が該硬化コーティング中で不均一に分布している、基材。
【請求項2】
樹脂成分が、ビスフェノールエポキシ誘導体、ポリグリコールエポキシ及びそれらの誘導体、並びに脂肪族モノエポキシ及びそれらの誘導体からなる群から選択したエポキシの一つ又は混合物から選択したエポキシ樹脂である、請求項1に記載された基材。
【請求項3】
エポキシ樹脂が以下からなる群から選択した一つ又は混合物から選択される、請求項2に記載された基材:
A.以下の化学式のビスフェノールAジグリシジルエーテル
【化1】

B.ビスフェノールA水素化ジグリシジルエーテル
【化2】

C.以下の化学式のビスフェノールFジグリシジルエーテル
【化3】

及びそれらの異性体;
D.ポリグリコールエポキシ及びそれらの誘導体;並びに
E.脂肪族モノエポキシ、及びそれらの誘導体。
【請求項4】
エポキシ樹脂成分のエポキシ当量(EEW)が160〜240である、請求項1〜3のいずれか1項に記載された基材。
【請求項5】
硬化剤がアミン硬化剤である、請求項2〜4のいずれか1項に記載された基材。
【請求項6】
アミン硬化剤が、線状多官能アミン;修飾脂肪族アミン;脂環式アミン、及びそれらの誘導体;並びに芳香族アミンを含む群から選択した一つ又は二以上のアミンから選択される、請求項5に記載された基材。
【請求項7】
アミン硬化剤が脂環式アミンである、請求項5に記載された基材。
【請求項8】
アミン硬化剤がポリエーテルアミンである、請求項5に記載された基材。
【請求項9】
樹脂成分がヒドロキシル基含有樹脂である、請求項1に記載された基材。
【請求項10】
前記ヒドロキシル基含有樹脂成分がヒドロキシル化ポリエステル及び/又はヒドロキル化アクリルの一つ又は混合物を含む、請求項9に記載された基材。
【請求項11】
ヒドロキシル基含有樹脂がヒドロキシル化アクリル樹脂である、請求項10に記載された基材。
【請求項12】
ヒドロキシル基含有樹脂が脂肪族ヒドロキシル基含有樹脂である、請求項9〜11のいずれか1項に記載された基材。
【請求項13】
硬化剤がイソシアネート硬化剤である、請求項9〜12のいずれか1項に記載された基材。
【請求項14】
樹脂成分が1000cps〜5000cpsの粘性を有する、請求項1〜13のいずれか1項に記載された基材。
【請求項15】
樹脂成分が2500cps〜4500cpsの粘性を有する、請求項14に記載された基材。
【請求項16】
特殊効果顔料は、透明効果の顔料;発光顔料;熱変色性及び光発色性顔料からなる群から選択した顔料の一つ又は混合物から選択される、請求項1〜15のいずれか1項に記載された基材。
【請求項17】
基材に適用して硬化したコーティングを創成するコーティング組成物の総質量に対して、特殊効果顔料は5%未満の量で存在する、請求項1〜16のいずれか1項に記載された基材。
【請求項18】
基材に適用するコーティング組成物の総質量に対して、特殊効果顔料は2%未満の量で存在する、請求項17に記載された基材。
【請求項19】
基材に適用するコーティング組成物の総質量に対して、特殊効果顔料は約0.1〜約1%の量で存在する、請求項17に記載された基材。
【請求項20】
コーティング組成物の粘性が、基材への適用及び硬化したコーティングを創成するための硬化前は、1000cps〜5000cpsである、請求項1〜19のいずれか1項に記載された基材。
【請求項21】
基材への適用前のコーティング組成物の粘性が2500cps〜4500cpsである、請求項20に記載された基材。
【請求項22】
基材への適用前の組成物の粘性が3000cps〜4000cpsである、請求項20に記載された基材。
【請求項23】
基材に適用されそして硬化したコーティングを創成するために硬化されたコーティング組成物が懸濁助剤を含んでなる、請求項1〜22のいずれか1項に記載された基材。
【請求項24】
懸濁助剤が、ベントナイト及び/又はヘクトライト粘土を含む有機的に修飾した粘土、ヒュームドシリカ、アタパルガイト、修飾した尿素及びポリアミドからなる群から選択した懸濁助剤の一つ又は混合物から選択される、請求項23に記載された基材。
【請求項25】
コーティング組成物の総質量に対して、懸濁助剤は5質量%までの量で存在する、請求項23又は24に記載された基材。
【請求項26】
基材に適用されそして硬化したコーティングを創成するために硬化されたコーティング組成物が透明着色剤を含んでなる、請求項1〜25のいずれか1項に記載された基材。
【請求項27】
コーティング組成物の総質量に対して、透明着色剤はコーティング組成物中に5質量%までの量で存在する、請求項26に記載された基材。
【請求項28】
コーティング厚が0.1mm〜5mmである、請求項1〜27のいずれか1項に記載された基材。
【請求項29】
コーティング厚が0.5mm〜3mmである、請求項28に記載された基材。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか1項に記載された基材を含んでなる物品。
【請求項31】
装飾的な外観を伴う基材を形成する方法であって、
エポキシ及び/又はヒドロキシル基を含有する樹脂成分、硬化剤成分及び特殊効果顔料を含むコーティング組成物を基材に適用すること、
基材(そこでは特殊効果顔料がコーティング組成物中で不均一に分散されている)に適用したコーティング組成物中にパターンを創成すること、
コーティング組成物の表面が安定化することを可能にすること、及び
コーティング組成物を硬化すること、を含んでなる方法。
【請求項32】
コーティング組成物中にパターンを創成することにはコーティング組成物を介して器具を引きずることを含んでなる、請求項31に記載された方法。
【請求項33】
コーティング組成物が0.1〜5m/lの量で適用される、請求項31又は32に記載された方法。
【請求項34】
コーティング組成物が0.5〜3m/lの量で適用される、請求項33に記載された方法。
【請求項35】
コーティング組成物が少なくとも50℃の温度で硬化される、請求項31〜34のいずれか1項に記載された方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−511692(P2008−511692A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528505(P2007−528505)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【国際出願番号】PCT/AU2005/000518
【国際公開番号】WO2006/024067
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(507069449)
【Fターム(参考)】