説明

製品を梱包する方法、梱包物および梱包材料

本発明は、1つまたはいくつかの製品(3)が、保護板(2a〜2d)で覆われまたは包装される、製品(3)を梱包する方法に関する。本発明に従う方法においては、天然湾曲の木材ベニヤ(11)で作製された板が保護板(2a〜2d)として使用され、前記ベニヤがフィルム状または繊維状の補強材料(12,13)で両面を被覆されている。本発明はまた、本発明の方法に従う梱包物(1)および梱包材料に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に従う方法、および請求項2の前提部に従う梱包物、さらには請求項12の前提部に従う梱包材料に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のところ、合板工場から供給される合板梱包物における保護板として、積み重ねた合板(合板スタック)を衝撃および磨耗から保護するために、合板が使用されている。特に、家具製造業に供給される加工軟木製の合板は、輸送中、衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対して充分に保護されなければならない。合板製の保護板は、輸送および取り扱い中に梱包物に加わる負荷に対して充分な耐久性を達成するために、少なくとも3層のベニヤを含まなければならないことを、経験が示している。合板は、輸送および保管の間に衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対して良好な抵抗性を必要とする、他の様々な製品の梱包物において、頻繁に使用される。合板製の保護板は、梱包物において製品および注文の情報を記すことが可能な表面として、一般に使用されてきた。
【0003】
合板は、その剛性、強度および比較的良好な耐湿性のおかげで、磨耗、擦過および衝撃性の負荷に対する抵抗性を必要とする梱包物における保護板としての使用に好適である。しかしながら、それらの使用に関する1つの欠点は、合板が比較的高価であり、したがって、多くの場合に、梱包材料としての使用にはあまりにも貴重な材料になることである。たとえば、合板工場で製造される合板が梱包材料として使用されるとき、そのような目的のための合板の使用が、工場自体の生産能力を消費する。合板工場は、保護板として使用された合板を販売することもできず、その場合、工場で製造された合板のこの目的での使用は、合板生産の販売利幅を弱めることにもなる。いくつかのベニヤ層を積層した合板は、また、比較的重い材料であり、ここで、重量の増加は、この方法で梱包された製品の運送費を増大させる結果にもなる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、衝撃性の負荷、磨耗および擦過から保護されなければならない製品を梱包するための新規な種類の方法、従来技術の梱包方法に伴っていた上述の欠点が排除され得る梱包物および梱包材料を、開示することにある。本発明の目的は、特に、衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対して良好な抵抗性を必要とする製品を梱包するための新規な種類の方法、そのような梱包に一般に使用されるベニヤの量を従来技術の梱包に比べて低減することが可能な梱包物および梱包材料を、開示することである。さらに、本発明の目的は、梱包材料としての使用に適し、かつ、製品および注文の情報などの、梱包物に付される様々な印のための表面としてより好適な保護板を、紹介することである。本発明の方法、梱包物および梱包材料の発明概念は、衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対する良好な抵抗性を必要とする梱包物において、少なくとも3つのベニヤ層を含む従来使用されていた合板に代えて使用される保護板が、フィルム状または繊維状の補強材料で両側が被覆された1つの天然湾曲のベニヤで形成された梱包材料で作製された保護板である、ということである。
【0005】
本出願において、「ベニヤ」の用語は、無垢の、接合されたおよび/またはスカーフ継ぎされたベニヤ単板を指す。一般に、このようなベニヤは、今日では回転切断またはスライシングで生産されるが、ベニヤは、木の幹の半径方向において木からベニヤを切り出すことによって、生産してもよい。接合ベニヤにおいては、この方法で生産されたベニヤ単板が相互に隣り合わせに接着され、スカーフ継ぎベニヤにおいては、相互に重ね合わせて接着される。本発明においては、ベニヤはまた、(一般に、少なくとも木目に垂直な方向において)天然湾曲した形状を有する。これは、ベニヤの表面に補強材料を取り付ける前にベニヤを真直ぐにすることを、全く必要としないことがしばしばあることを意味する。部分的に真直ぐにされた後でも、測定された平坦性偏差が少なくとも3mm/mとなる程度にベニヤの天然湾曲が残存するように、ベニヤは天然湾曲の形状を有するといえる。本出願において、「平坦性偏差」の用語は、平坦な表面に置いた1メートルの長さのベニヤ要素の表面(つまり、ベニヤの下面)の、その平坦な表面からの、湾曲形状に由来する最大距離を指す。天然湾曲のベニヤの湾曲形状に由来する平坦性偏差は、前記最小値よりもはるかに大きくてよいことにも、注意すべきである。一般に、上述の方法で定義される平坦性偏差は、真直ぐにされないベニヤについては、約10〜50mm/mである。
【0006】
ベニヤの被覆として使用される補強材料は、本願において、ベニヤに比べて相対的に薄く、一般に繊維状、フィルム状、または織物状の材料を指すが、被覆されるベニヤの表面の少なくとも1方向において、ある種の明確な張力強度をもたなければならない。たとえば、別の種類の塗装および張力強度をもたない被覆は、したがって、本発明で言う補強材料ではない。
【0007】
より厳密に言えば、本発明に従う方法は、請求項1の特徴部に表される事項を特徴とし、本発明に従う梱包物は、請求項2の特徴部に表される事項を特徴とし、本発明に従う梱包材料は、請求項12の特徴部に表される事項を特徴とする。
【0008】
本発明に従う方法、梱包物および梱包材料は、従来技術の方法および梱包物に関連して、著しい効果をもたらす。本発明に従う方法、梱包物および梱包材料のおかげで、衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対して良好な抵抗性を必要とし、現在は合板が使用されている梱包物の保護板は、必要なベニヤの量が少なくとも約60%低減される。なぜならば、合板で作製された従来技術の保護板においては、少なくとも3層のベニヤが存在するのに対し、本発明に従う梱包物および梱包材料においては、ベニヤ層の数が1つに減少するからである。こうして達成されるコスト削減は著しく、比較計算は、現在知られている方法で生産される保護合板の平方当たりの価格が、本発明に従う梱包材料で作製され本発明に従う梱包物で使用される保護板の平方当たりの価格よりも、2.1ユーロ/m高いことを示している。本発明に従う方法、梱包物および梱包材料のおかげで、梱包物の重量も低減され、また、印付けの目的に使用される種々の着色剤(たとえば、インクジェットプリンタによって印刷される着色剤など)によく適する既製のベースが、梱包物に印を付すために、梱包の表面に実現される。梱包材料の基材として使用される天然湾曲のベニヤのおかげで、梱包物は、それに加わる可能性のある衝撃を緩和する。湾曲した保護板は、梱包物の内側の製品と保護板との間に空隙が残存するように、梱包物上に位置することができ、この空隙は、衝撃が保護板のこの区域に向ったときに、保護板が撓むのを可能にするからである。さらに、染色したフィルム状または繊維状の材料がベニヤを被覆するのに使用されるときは、梱包に所望の着色を達成することが以前よりも容易かつ安価になり、したがって、梱包の外観がより均一になることが、本発明に従う方法、梱包物および梱包材料の利点である。さらに、フィルム状または繊維状の補強材料によって被覆されたベニヤによって、衝撃、磨耗および湿気に対する抵抗性などの梱包物の定性的特性を、輸送の態様および輸送条件によって定まる必要性を満たすように、変更することが従来よりも容易になる。よって、所与の必要事項に合致するように梱包の質を定性的に設定することが、従来よりも容易である。
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら、例示的実施形態によって、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に従う方法に従って製造された梱包物の斜視上面図である。
【図2】図1の梱包物に使用される梱包材料の構造を示す原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、衝撃性の負荷、磨耗および擦過に対して良好な抵抗性を有する、本発明に従う梱包物1を示す。梱包物1は、加工されたスプルースベニヤで作製された合板3を含む。この梱包物の目的は、これらのスプルース合板3を、保存および工場配送の間の通常の取り扱いによって生じる衝撃性の負荷および擦過性の負荷に対して、保護することである。図1の梱包物は、両端に保護板をもたない、いわゆる通常の合板梱包物である。
【0012】
図1の梱包物は、上面用の保護板2a、下面用の保護板2b、ならびに、合板3の長辺に平行な側面用の保護板2cおよび2dを含んでいる。梱包物1は、また、ストラップバンド6、下面用の保護板2bの下に取り付けられた支持木材4、上面の上の中央ビーム5、ならびに、支持木材4、中央ビーム5および保護板の周りに締められたストラップバンド7を含んでおり、これによって、支持木材4が下面用の保護板2bの底面に対して、また、中央ビーム5が上面用の保護板2aの上面に対して、締め付けられている。梱包物1は、また、合板3の長辺に平行なストラップバンド8を含んでおり、その目的は、合板をその長辺方向において固定保持することである。さらに、ストラップバンド6と長手方向における梱包物の縁との間に縁保護部材9が、また、ストラップバンド8と幅方向における梱包物の縁との間に縁保護部材10が、存在する。縁保護部材9および10の目的は、ストラップバンドによって生じる張力を、梱包物の縁に均等に分散して、縁を経由して延びるストラップバンド6および8の結果として梱包物の縁に向う負荷が、保護板2a〜2dまたは梱包物に収容された合板を損傷しないようにすることである。
【0013】
図2は、梱包物の上面、下面および側面に使用される保護板2a〜2dの構造を図解している。前述のように、対応する既知の梱包物においては、保護板は、一般に少なくとも3層の相互に積層されたベニヤを含む合板で作製されてきた。保護板として使用される図2の梱包材料は、1層のベニヤ11を含み、このベニヤは、この場合、3.6mm厚のスプルースベニヤである。この場合、ベニヤの上面および下面と同じ大きさを有するクラフト紙シート12および13が、補強材料としてベニヤの上面および下面に接着されている。この場合、クラフト紙シート12および13は、2成分系分散型接着剤によって、接着されている。工場条件では、クラフト紙シートの切断および接着は、容易に自動化することが可能であり、ロールから解いたクラフト紙で形成されるクラフト紙被覆が、手作業なしで、ベニヤの表面に取り付けられ得る。さらに、ベニヤを真直ぐにして、接着の前に完全に真直ぐな形態にすることは、(前述のように)必要ではないし推奨さえされないが、クラフト紙被覆は、加工(およびあり得る僅かな伸展または屈曲)の結果の湾曲した形状を保ったベニヤの上面および下面に接着され、したがって、天然湾曲のベニヤがその形状に硬化する。
【0014】
梱包材料の骨組みとして機能するベニヤ11は、梱包される合板3と等しい大きさのベニヤ(換言すれば、たとえば、これらの合板の原材料として使用されるベニヤ)で作製されるか、あるいは、これらのベニヤは、丸のこ、帯のこ、または他の適当な切断手段によって、より大きなベニヤから適切な大きさに切り出される。工業生産においては、切断は、たとえば、保護板の生産ラインに統合された数値制御される適切な切断装置によって、最も有利に行われる。ベニヤの大きさは、この場合、梱包物の上面および下面を形成するベニヤが、梱包される合板と同じ大きさを有し、側面に位置するベニヤが、梱包された合板スタックよりも高く、完成した保護板の厚さよりも約2倍高くなるように、規定される。
【0015】
図1の例示的実施形態において、支持木材4は、75mm×75mmの松ストリップであり、中央ビーム6は、9mm×100mmのベニヤスリップである(たとえば、いわゆる二流ベニヤから切り出される)。ストラップバンド6,7および8は、たとえばプラスチックのストラップバンドストリップからなど既知の方法で形成され、梱包物を集合させる場所にて、締められ、留められ、仕上げられる。縁保護部材9および10は、たとえばPVCプラスチック、厚いボール紙、または他の類似の柔らかく可撓性の材料で作製された、平角の形状の板状片である。これらは、ストラップバンド6および8を締める段階で、梱包物の縁に配置される。
【0016】
図1の梱包物1は、以下のように知られている態様で主に組み立てられる:まず、図1に示したように、支持木材4が地面に並べて配置されて、支持木材4の下に延在するストラップバンド7が、開いた状態で、これらの支持木材4の下を通るように配置される。その後、梱包物の下面を形成する保護板2bが支持木材4の上に置かれる。次いで、梱包物の長辺に平行なストラップバンド8(開いている)が、保護板2bの上(すなわち、梱包物における保護板2bの内面上)に置かれる。その後、この梱包物とする複数の合板4が、順に重ねられる。重ねた後、縁保護部材10がストラップバンド8と幅方向における重ねた合板の縁との間に位置するように、合板の長辺に平行なストラップバンド8が重ねられた合板体の周りに締められ、最終的に締め付けられる。次の段階で、梱包物の上面を形成する保護板2aが、合板4の上に置かれ、側面用の保護板2cおよび2dが梱包物の側面に対して配置される。この段階で、これらの保護板は、ストラップバンド6によって、互いに対しておよび梱包物の内側に残存する合板3に対して、縛られる。ストラップバンド6の締め付けと同時に、縁保護部材9が、ストラップバンド6と梱包物の長辺に平行な縁との間に、配置される。その後、中央ビーム5が、支持木材4の位置にて、上面を形成する保護板2aの上に置かれ、その後、支持木材4が梱包物の底面を形成する保護板2bに対して締められ、中央ビーム5が梱包物の上面を形成する保護板2aに対して締められるように、ストラップバンド7が留められる。この梱包物においては、支持木材4および中央ビーム5の周りに延在するストラップバンド7と梱包物との間には、縁保護部材は配置されないが、支持木材および中央ビームは、梱包物の短辺よりも僅かに長い寸法とされており、このため、ストラップバンド7は、梱包物の保護板2a〜2dに直接には負荷を加えない。図1の梱包物は、手作業で、または、この目的で設計された自動梱包ラインにおいて、生産することが可能である。
【0017】
必要な製品および注文の印付けが、当然、梱包物になされる。これらは、ベニヤの外面に取り付けられたクラフト紙において、梱包物を組み立てる前の完成品の保護板において、または、完成品の梱包物において、既になされていてよい。クラフト紙で両面を補強され、保護板として使用されるベニヤは、あらゆる場合において、たとえば、インクジェットプリンタまたは他の類似の機械的な印付け装置によりそのような印を付すための、良好な基材を提供する。上述の生産段階に関連して、または、後に、クラフト紙表面を有する梱包物に手作業で印を付すことも可能である。
【0018】
本発明に従う方法およびこれによって生産される梱包物は、上記の例示的実施形態とは多くの点で異なる態様で、実施することが可能である。まず、梱包物は、構造が種々の多くの様式で相違し得る多くの異なる製品の梱包であってよい。梱包物の外観は、直方体または、たとえば円柱状のように湾曲していてよい。本発明に従う梱包材料は、天然湾曲の形状を有しており、ベニヤの木目に垂直な方向において容易に曲がって、その天然湾曲よりも大きく湾曲した形状に、または、より真直ぐな形状になることが可能であるからである(ただし、完全に真直ぐにすると、梱包物の保護特性における僅かな湾曲の利点が失われるので、完全に真直ぐな形状にしてはならない)。たとえば、木材またはベニヤストリップで作製されたパレットであって、支持木材が、くぎまたは他の適当な手段によって、前以て取り付けられているパレットを、例示的実施形態の合板に類似の合板などの種々の板状製品の梱包物のための下層として、使用することも可能である。前述の例示的実施形態とは異なって、梱包物は、梱包物の両端に保護板を含んでもよく、ここで、合板製品の場合は、梱包物はいわゆる全面保護合板製品梱包物となる。これらの保護板も、最も有利には、本発明に従う梱包材料で上述の態様で作製される。当然、ストラップバンドなどの梱包物に属する固定手段の数および材料のほか、支持木材、中央ビームおよび縁保護部材の数および材料は、変えてもよい。梱包物中に梱包される製品は、梱包物中で異なる状態で、隣り合わせで、次々に重なってつまり上下に重ね合わさって、位置してよい。
【0019】
しかしながら、本発明に鑑みると、梱包の本質的部分は、梱包物において保護材料として使用される梱包材料の構造にある。梱包材料として使用されるベニヤは、いかなる種類の木材から作製してもよい。当然、使用に際してのベニヤの厚さは、必要な場合は、変えてよい。充分な剛性を達成するために、有利には、ベニヤは少なくとも約1mmの厚さを有するべきである。ベニヤの厚さを増減させることで、梱包物の保護特性を、また他方で、それに必要な木材の量を、調節することが可能である。クラフト紙に代えて、不織布またはPE、PPもしくはPETプラスチック製のフィルムなどの種々の合成繊維または合成フィルムを、ベニヤの表面の補強材料として使用することが可能である。補強材料の接着には、様々な接着剤を使用することができる。好適な接着剤には、たとえば、種類の異なる高分子系接着剤、ならびに、UF、RFおよびPF樹脂接着剤が含まれる。補強材料被覆は、熱可塑性物質をベニヤの表面で硬化させるなど、ベニヤの表面に、硬化液を積層することによって、または射出/成形することによって、形成することも可能である。ベニヤ層の異なる表面におけるフィルム状または繊維状の材料は、必ずしも同一材料である必要はない。本発明に従う梱包物の一実施形態において、保護板として使用される梱包材料は、たとえば、外面にクラフト紙を含み、内面に上述の繊維状またはフィルム状の材料の1つを含む態様で、実施することができる。
【0020】
本発明は、上述の例示的実施形態に限られるものではなく、添付の特許請求の範囲に示した発明概念の範囲内で、変更することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたはいくつかの製品(3)が、保護板(2a〜2d)で覆われまたは包装される、製品(3)を梱包する方法であって、
天然湾曲の木材ベニヤ(11)で作製された板が保護板(2a〜2d)として使用され、前記ベニヤがフィルム状または繊維状の補強材料(12,13)で両面を被覆されていることを特徴とする方法。
【請求項2】
1つまたはいくつかの製品(3)が、保護板(2a〜2d)で覆われまたは包装された梱包物であって、
天然湾曲の木材ベニヤ(11)で作製された板が保護板(2a〜2d)として使用され、前記ベニヤがフィルム状または繊維状の補強材料(12,13)で両面を被覆されていることを特徴とする梱包物。
【請求項3】
保護板が、その両側に繊維状またはフィルム状の補強材料(12,13)が接着または積層された木材ベニヤ(11)であることを特徴とする請求項2または3に記載の梱包物。
【請求項4】
繊維状の補強材料(12,13)が紙であることを特徴とする請求項2または3に記載の梱包物。
【請求項5】
繊維状の補強材料がPE,PPまたはPETプラスチックであることを特徴とする請求項2または3に記載の梱包物。
【請求項6】
補強材料が、ベニヤの表面に適用された硬化液また塊状物質であることを特徴とする請求項2に記載の梱包物。
【請求項7】
木材ベニヤ(11)の厚さが、少なくとも1.0mmであることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の梱包物。
【請求項8】
木材ベニヤ(11)が、スプルースベニヤであり、補強材料(12,13)がクラフト紙であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の梱包物。
【請求項9】
梱包される製品が、少なくとも上面および下面ならびに少なくとも2つの側面が保護板(2a〜2d)で覆われる木材系の製品(3)であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の梱包物。
【請求項10】
保護板(2a〜2d)が、ストラップバンド(6〜8)によって互いに対しておよび木材系の製品(3)に対して留められることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の梱包物。
【請求項11】
少なくともストラップバンド(6,8)の位置における梱包物の縁に縁保護部材(9,10)が存在し、保管および輸送の間の梱包物の取り扱いを容易にするために、中央ビーム(4,5)が梱包物の少なくとも1つの表面に留められることを特徴とする請求項10に記載の梱包物。
【請求項12】
1つまたはいくつかの製品(3)が、保護材料で作製された保護板(2a〜2d)で覆われまたは包装される梱包物において、製品を保護するための保護材料であって、
フィルム状または繊維状の補強材料(12,13)で両面を被覆された、天然湾曲の木材ベニヤ(11)であることを特徴とする梱包材料。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−525303(P2012−525303A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507791(P2012−507791)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/FI2010/050344
【国際公開番号】WO2010/125242
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(511262681)
【氏名又は名称原語表記】UPM−Kymmene Wood Oy
【住所又は居所原語表記】Niemenkatu 16,Lahti,Finland
【Fターム(参考)】