説明

製本方法、製本装置、ICタグラベルテープ及びラベラー

【課題】連続してICタグラベルを書籍等の表紙に貼付する方法等を提供する。
【解決手段】製本装置において、接着剤塗布装置は、クランプにより固定された丁合した折丁にそれぞれ第1の接着剤、第2の接着剤を塗る。製本装置により供給された表紙上に、ラベラー7はICタグラベル19を貼付する。ラベラー7が使用するICタグラベルテープ18aには、長手方向に対して斜めのミシン目を入れ、ICタグラベルテープ18aをジグザグ折りして集積する。その後、第1の接着剤、第2の接着剤を塗布した丁合した折丁と、ICタグラベル19を乗せた表紙を接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触情報通信を行うIC(Integrated Circuit)タグに係り、特に、ICタグを書籍に貼付する方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バーコードに代えて非接触で情報の読み出し及び書き込みが可能なICタグを商品に付して、市場で必要な様々な情報の管理を可能にすることが提案されている。
書籍、雑誌においても、ICタグを表紙、背表紙あるいは裏表紙の内面側等に取り付けて万引き防止機能を付与するだけではなく、流通や在庫、販売時点においても必要となる様々な情報管理をすることが考えられている。(例えば、特許文献1)。
【0003】
書籍、雑誌に効率的にICタグを付与するため、ICタグをインレットロールとして形成し、ラベラーのようなICタグラベル供給装置を用いて、ロール供給部から供給されるインレットロールと、テープ供給部から供給される両面テープの粘着部とを貼り合わせ、両面テープの剥離紙を除いてインレット毎に切断し、書籍、雑誌の表紙等に貼付するという方法がある。(例えば、特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−249492号公報
【特許文献2】特開2002−347145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記に示す方法では、例えば、図7に示すラベラー101を使用し、ローラー102に取り付けられたロール状の連続用紙であるICタグラベルテープ18を、ローラー31a、31b、31cに沿って所定の経路に沿って供給し、ICタグラベル19を書籍の表紙に供給する場合、ロール形状の連続用紙であるICタグラベルテープ18を交換する際に、製本装置の運転を停止させる必要があり非効率的である。連続的に製本装置を運転するため、ラベラー101を2台併用するという方法も考えられるが、ラベラー101を設置する場所も1台の場合と比べて多く必要となり、また、費用もかさむ。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものでその目的とするところは、連続してICタグラベルを書籍等の表紙に貼付する方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために第1の発明は、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に、所定の間隔で複数のICタグラベルを有し、前記ミシン目に沿ってジグザグ折りされたICタグラベルテープを用いて、前記ICタグラベルを表紙に貼付する工程と、背に接着剤が塗布された丁合した折丁に、前記表紙を前記接着剤で固定する工程と、を具備することを特徴とする製本方法である。
【0008】
ミシン目に沿ってジグザグ折りしたICタグラベルテープを用いることにより、製本の工程において、ICタグラベルテープの後端で次に用いるICタグラベルテープをつないで、連続してICタグラベルを書籍等の表紙に貼付することが可能となる。
【0009】
第2の発明は、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に、所定の間隔で複数のICタグラベルを有し、前記ミシン目に沿ってジグザグ折りされたICタグラベルテープを用いて、前記ICタグラベルを丁合した折丁の背に設置する工程と、前記丁合した折丁の背と前記ICタグラベルに、接着剤を塗布する工程と、前記接着剤により、前記丁合した折丁に表紙を貼り付ける工程と、
を具備することを特徴とする製本方法である。
【0010】
第3の発明は、丁合した折丁を把持するクランプが周回運動する搬送機構と、前記丁合した折丁の背に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、ラベラーにより表紙にICタグラベルを貼付し、前記丁合した折丁の背に、前記表紙を前記接着剤で固定する表紙供給部と、を具備し、前記ラベラーが、ジグザグ折りされた、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に所定の間隔で複数のICタグラベルを有するICタグラベルテープと、前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離する手段と、前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、を備えることを特徴とする製本装置である。
【0011】
第4の発明は、丁合した折丁を把持するクランプが周回運動する搬送機構と、前記丁合した折丁の背にICタグラベルを貼付するラベラーと、前記丁合した折丁の背と前記ICタグラベルに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記丁合した折丁の背に、前記表紙を前記接着剤で固定する表紙供給部と、を具備し、前記ラベラーが、ジグザグ折りされた、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に所定の間隔で複数のICタグラベルを有するICタグラベルテープと、前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離し、前記ICタグラベルを対象に貼付する手段と、前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、を備えることを特徴とする製本装置である。
【0012】
第5の発明は、所定の間隔で、テープ長手方向に対して斜めにミシン目が設けられた剥離紙テープと、前記剥離紙テープ上に、ミシン目とは重ならない箇所に、所定の間隔で設けられたICタグラベルと、を有することを特徴とするICタグラベルテープである。
【0013】
第6の発明は、長い間隔と短い間隔が交互に現れるように、テープ長手方向に対して垂直にミシン目が設けられた剥離紙テープと、前記剥離紙テープ上に、ミシン目とは重ならない箇所に、所定の間隔で設けられたICタグラベルと、を有することを特徴とするICタグラベルテープである。
【0014】
第7の発明は、第5の発明または第6の発明のICタグラベルテープと、前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離し、前記ICタグラベルを対象に貼付する手段と、前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、を備えることを特徴とするラベラーである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、連続してICタグラベルを書籍等の表紙に貼付する方法等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る製本装置及びICタグラベル貼付方法の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0017】
図1により、本発明に係る製本装置について説明する。
図1(a)は、製本装置1の概略構成を示す図、図1(b)は接着剤塗布装置5a、5bをA方向から見た図、図1(c)は、丁合した折丁3をクランプ4によりはさんで固定した状態をB方向より見た図である。
【0018】
図1(a)に示すように、製本装置1は、複数のクランプ4、接着剤塗布装置5a、5b、表紙供給部10、ラベラー7等を有する。
クランプ4は、印刷し終わった刷り本を折り工程で所定の判型に折った折丁をそろえ、丁合した折丁3をはさんで固定する。図1(c)に示すように、クランプ4は、折丁をページ順にそろえた丁合した折丁3をはさんで固定し、製本装置1内のクランプの流れの矢印の方向に適切な速度で移動し、各工程に丁合した折丁3を順次搬送する。
【0019】
接着剤塗布装置5a、5bは、クランプ4に固定された丁合した折丁3にそれぞれ第1の接着剤17a、第2の接着剤17bを塗布する。図1(b)は、図1(a)のAの方向から見た接着剤塗布装置5a、5bを示す。第1の接着剤17a、第2の接着剤17bには、ホットメルト系の接着剤を用いる。
接着剤塗布装置5aは、丁合した折丁3を接着するための第1の接着剤17aを塗布するもので、ローラー13a、ローラー14aを有する。接着剤塗布装置5aの第1の接着剤17aは、浸透性が高く、すぐ固まるものが好ましい。
接着剤塗布装置5bは、丁合した折丁3に表紙9を接着するための第2の接着剤17bを塗布するもので、ローラー13b、ローラー14bの二つのローラーを有する。接着剤塗布装置5bの第2の接着剤17bは、粘度が高いものが好ましい。第1の接着剤17aは、丁合した折丁3の折丁同士を固定するために塗布され、第2の接着剤17bは、丁合した折丁3と表紙9を固定するために塗布される。
ローラー13a、13b、14a、14bは、図示しない駆動モーターにより回転し、丁合した折丁3に第1の接着剤17a、第2の接着剤17bを塗布する。
【0020】
表紙供給部10は、コンベア(図示しない)で表紙9を搬送し、所定の位置で表紙9を第2の接着剤17bと接触させ、第2の接着剤17bにより丁合した折丁3と表紙9を固定する。
ラベラー7は、製本装置1の表紙供給部10に設置される。ラベラー7は、表紙供給部10から供給される表紙9上に後述するICタグラベル19を貼り付ける。
【0021】
次に、図2、3、4、5を参照しながら、ラベラー7、ICタグラベルテープ18a、18b、18cについて詳細に説明する。
図2は、ジグザグ折りされたICタグラベルテープ18を使用するラベラー7の概略構成を示す図、図3(a)、3(c)、3(d)は、ICタグラベルテープ18aの構成を示す図、図3(b)は、ICタグラベル19の構成を示す断面図、図4(a)、4(b)は、ICタグラベルテープ18bの構成を示す図、図5(a)、5(b)は、ICタグラベルテープ18cの構成を示す図である。
【0022】
ICタグラベルテープ18の給紙切り替え時も連続的に製本装置1を運転するため、図2(a)に示すように、ジグザグ折りした連続用紙であるICタグラベルテープ18をラベラー7で使用するということが考えられる。図2(b)に示すように、使用しているICタグラベルテープ18の後端に、次に使用するICタグラベルテープ18を予めつないでおくことにより、製本装置の運転を停止することなくICタグラベルテープ18の給紙切り替えが可能となる。
【0023】
図3(a)に示すように、ICタグラベルテープ18aは、剥離紙テープ20上にICタグラベル19が一定間隔で貼付している。ICタグラベル19を含むICタグラベルテープ18aをジグザグ折りするため、各ICタグラベル19間にはテープ長手方向に対して等間隔にミシン目26aを入れる。
【0024】
図3(b)に示すように、ICタグラベル19は、ベース基材27の上にアンテナ25を配設し、アンテナ25に電気的に接続したICチップ23を配置し、その上に表面層21を貼着して形成し、ベース基材27の下に粘着層29を積層し、剥離紙テープ20に貼付する。
ICチップ23は、制御部、情報記憶のためのメモリ部、非接触型IC無線通信部等を備えるものである。
【0025】
ICタグラベル19は、インレットの形式に限らず、例えば、インターポーザの形式でもよい。インターポーザは、ICチップと、ICチップとアンテナを接続する回路とを有し、アンテナを有しない。そのため、インターポーザを用いる際には、表紙9に予めアンテナを設け、表紙上のアンテナに前記接続回路が接続するようにインターポーザを設ける。
【0026】
ICタグラベル19の基材であるベース基材27としては、通常使用されるPET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−G(テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルフイド)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン等の素材を使用してもよいが、より脆弱な紙基材を使用してもよい。紙基材としては、上質紙、コート紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙、ラテックスやメラミン含浸紙等が使用できる。表面層21も同様の素材を用いることができる。
【0027】
アンテナ25は、アルミ箔(厚さ10〜50μm)をエッチングして形成する。アンテナサイズは、例えば76mm×45mmである。アンテナ25は、導電性インキによるプリント配線でもよく、また、銅箔や金属捲線を使用するものでもよい。
通信周波数は13.56MHz(ISO15693準拠)、あるいは、UHF帯域である860〜960MHz(ISO/IEC18000−6準拠)を使用する。
【0028】
粘着層29を構成する粘着材としては、ポリアクリル酸エステル、ニトリルゴム、天然ゴム、シリコーン粘着剤、ポリ塩化ビニルなどの各種材料およびそれらの水性エマルジョンを使用する。
【0029】
剥離紙テープ20は、特に限定されるものではないが、上質紙やグラシン紙に、クレーコーティングやポリエチレンラミネートを行い、シリコン樹脂をコーティングした剥離紙や、表面にシリコン樹脂をコーティングした樹脂フィルムなどが用いられる。
【0030】
しかし、ICタグラベルテープ18aをジグザグ折りして集積すると、図3(c)に示すようにICタグラベル19に含まれるICチップ23が一箇所に集中する。実際には、図3(d)に示すようにICチップ23に荷重が集中し、ジグザグ折りしたICタグラベルテープ18aの端面が垂れてしまい、荷姿が崩れる。また、最悪の場合、ICチップ23に荷重が集中し、ICチップ23の不良を引き起こす恐れがある。
【0031】
ICタグラベルテープ18をジグザグ折りしたときに、ICタグラベル19に含まれるICチップ23が一箇所に集中しないようにするため、例えば、図4(a)に示すように、ICタグラベルテープ18bの各ICタグラベル19間に、テープ長手方向に対して斜めになるようにミシン目26bを入れる。ICタグラベルテープ18bをジグザグ折りして集積した場合、図4(b)に示すように、ICタグラベル19内のICチップ23が一箇所に集中することなく、ずれた状態となる。
【0032】
また、図5(a)に示すように、ICタグラベルテープ18cに一定間隔ではなく、間隔が長、短、長、短、となるようにミシン目26c入れることにより、ICタグラベルテープ18cをジグザグ折りして集積すると図5(b)に示すようになり、ICチップ23が一箇所に集中しないようにすることもできる。
【0033】
次に、図6を参照しながら、製本装置1における製本の工程について説明する。
図6は、本実施に係る製本の工程を示す図である。
【0034】
製本装置1では、印刷し終わった刷り本を折り工程で所定の判型に折った折丁をそろえ、丁合した折丁3をクランプ4にはさんで固定し、クランプ4はクランプの流れの矢印方向に移動を開始する。ミーリング部(図示しない)で、丁合した折丁3の背の部分を2〜3ミリ削り落とし、さらに接着剤の引っかかりをつけるため、1〜2ミリのガリを入れて背に傷をつける。接着剤塗布装置5aのローラー13a、14aにより、図6(a)に示すように丁合した折丁3に第1の接着剤17aを塗り、接着剤塗布装置5bのローラ13b、14bにより、図6(b)に示すように第2の接着剤17bを丁合した折丁3の背の部分に第2の接着剤17bを塗り込む。
図6(c)に示すように、ラベラー7は表紙9上にICタグラベル19を貼付する。ラベラー7で用いるICタグラベルテープ18は、適宜、後端に次のICタグラベルテープ18をつなぐ。
図6(d)に示すように、第1の接着剤17a、第2の接着剤17bを塗布した丁合した折丁3と、ICタグラベル19を乗せた表紙9を接着し、表紙を折丁に接着させた後、断裁等の工程を行う。
【0035】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、製本装置の表紙供給部にラベラーを設置し、ジグザグ折りしたICタグラベルテープを適宜つなげて用いることにより、連続してICタグラベルを書籍等の表紙に貼付する方法等を提供できる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、一台のラベラーで、連続してICタグラベルを書籍の表紙などに貼付することが可能である。
【0037】
また、ラベラー7を、表紙供給部10に設けずに、接着剤塗布装置5aの前に設置してもよい。この場合、ICタグラベル19は、表紙9の裏表紙ではなく、丁合した折丁3の背に貼付される。丁合した折丁3の背にICタグラベル19を貼付した後、丁合した折丁3とICタグラベル19の上に接着剤塗布装置5aにより第1の接着剤17aを塗布する。第1の接着剤17aの上に、接着剤塗布装置5bにより第2の接着剤17bを塗布し、表紙9を丁合した折丁3に固定する。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る製本方法等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本実施の形態に係る製本装置1の概略構成を示す図
【図2】ジグザグ折りされたICタグラベルテープ18を使用するラベラー7の概略構成を示す図
【図3】本実施の形態に係るICタグラベルテープ18を示す図
【図4】本実施の形態に係るICタグラベルテープ18の他の実施の形態を示す図
【図5】本実施の形態に係るICタグラベルテープ18の他の実施の形態を示す図
【図6】本実施の形態に係る製本の工程を示す図
【図7】従来の実施の形態に係るロール形状のICタグラベルテープ18を使用するラベラー7の概略構成を示す図
【符号の説明】
【0040】
1………製本装置
3………丁合した折丁
4………クランプ
5a、5b………接着剤塗布装置
7………ラベラー
9………表紙
10………表紙供給部
13a、13b、14a、14b………ローラー
17a………第1の接着剤
17b………第2の接着剤
18………ICタグラベルテープ
19………ICタグラベル
20………剥離紙テープ
21………表面層
23………ICチップ
25………アンテナ
26………ミシン目
27………ベース基材
31a、31b、31c………ローラー
101………ラベラー
102………ローラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に、所定の間隔で複数のICタグラベルを有し、前記ミシン目に沿ってジグザグ折りされたICタグラベルテープを用いて、前記ICタグラベルを表紙に貼付する工程と、
背に接着剤が塗布された丁合した折丁に、前記表紙を前記接着剤で固定する工程と、
を具備することを特徴とする製本方法。
【請求項2】
所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に、所定の間隔で複数のICタグラベルを有し、前記ミシン目に沿ってジグザグ折りされたICタグラベルテープを用いて、前記ICタグラベルを丁合した折丁の背に設置する工程と、
前記丁合した折丁の背と前記ICタグラベルに、接着剤を塗布する工程と、
前記接着剤により、前記丁合した折丁に表紙を貼り付ける工程と、
を具備することを特徴とする製本方法。
【請求項3】
丁合した折丁を把持するクランプが周回運動する搬送機構と、
前記丁合した折丁の背に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
ラベラーにより表紙にICタグラベルを貼付し、前記丁合した折丁の背に、前記表紙を前記接着剤で固定する表紙供給部と、
を具備し、
前記ラベラーが、
ジグザグ折りされた、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に所定の間隔で複数のICタグラベルを有するICタグラベルテープと、
前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、
前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離する手段と、
前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、
を備えることを特徴とする製本装置。
【請求項4】
丁合した折丁を把持するクランプが周回運動する搬送機構と、
前記丁合した折丁の背にICタグラベルを貼付するラベラーと、
前記丁合した折丁の背と前記ICタグラベルに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記丁合した折丁の背に、前記表紙を前記接着剤で固定する表紙供給部と、
を具備し、
前記ラベラーが、
ジグザグ折りされた、所定の間隔で複数のミシン目を有する剥離紙テープの上に所定の間隔で複数のICタグラベルを有するICタグラベルテープと、
前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、
前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離し、前記ICタグラベルを対象に貼付する手段と、
前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、
を備えることを特徴とする製本装置。
【請求項5】
所定の間隔で、テープ長手方向に対して斜めにミシン目が設けられた剥離紙テープと、
前記剥離紙テープ上に、ミシン目とは重ならない箇所に、所定の間隔で設けられたICタグラベルと、
を有することを特徴とするICタグラベルテープ。
【請求項6】
長い間隔と短い間隔が交互に現れるように、テープ長手方向に対して垂直にミシン目が設けられた剥離紙テープと、
前記剥離紙テープ上に、ミシン目とは重ならない箇所に、所定の間隔で設けられたICタグラベルと、
を有することを特徴とするICタグラベルテープ。
【請求項7】
請求項5または請求項6記載のICタグラベルテープと、
前記ICタグラベルテープを送り出す手段と、
前記ICタグラベルテープより前記剥離紙テープを剥離し、前記ICタグラベルを対象に貼付する手段と、
前記剥離紙テープのみを巻き取るカス巻き手段と、
を備えることを特徴とするラベラー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−269668(P2009−269668A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124383(P2008−124383)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】