説明

製袋充填機におけるシール装置

【課題】部品の組み付けや交換等の作業性を向上にする。
【解決手段】シール装置は、モータと、該モータの駆動力を受けて互いに反対方向に回転する第1回転体および第2回転体とが配設された駆動ユニットと、一対のシール体を両回転体の回転により開閉作動するよう、駆動ユニットに支持された作動機構と、この作動機構を支持した状態の駆動ユニットを挿脱可能な開口44を有する機枠34と、該機枠34に配設され、開口44を介して機枠34に対して挿脱される際に駆動ユニットを案内するガイド76とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、製袋充填機におけるシール装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筒状フィルムの搬送路を挟んで対向して配設された一対のシール体を開閉作動させて、筒状フィルムの幅方向に所定間隔毎にシールを施す製袋充填機におけるシール装置が知られている。この種のシール装置は、例えば特許文献1に開示の如く、シール装置における機枠の外側に配設されたモータからの駆動力を、機枠の内側に配設された複数のギヤが受けて、一対のシール体を開閉作動するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許2969258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したシール装置は、機枠に対してギヤなどの部品の組み付けや交換を行う際に、機枠の内側にスパナなどの工具を差し入れて、ねじを締め付けたり緩めたりする等の作業を行わなければならないため作業性が悪い。
【0005】
すなわち本発明は、従来の技術に係る製袋充填機におけるシール装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、部品の組み付けや交換を行い易い製袋充填機におけるシール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の製袋充填機におけるシール装置は、
筒状フィルムの搬送路を挟んで対向して配設された一対のシール体によって、筒状フィルムのフィルム移送方向と交差する方向に所定間隔毎にシールを施す製袋充填機におけるシール装置であって、
モータと、該モータの駆動力を受けて互いに反対方向に回転する第1回転体および第2回転体とが配設された駆動ユニットと、
前記第1回転体に連係された一方のシール体と前記第2回転体に連係された他方のシール体とが、両回転体の回転により開閉作動されるよう、前記駆動ユニットに支持された作動機構と、
前記作動機構を支持した状態の前記駆動ユニットを挿脱可能な開口を有する機枠と、
該機枠に配設され、前記開口を介して機枠に対して挿脱される際に前記駆動ユニットを案内するガイドとを備え、
前記駆動ユニットは、前記ガイドにより案内される方向と異なる方向への移動が規制されるよう該ガイドに当接した状態で前記機枠内に配設されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、機枠に対して駆動ユニットを着脱することができるので、モータや、回転体や、作動機構や、シール体などの部品の組み付けや交換等を行い易い。また、駆動ユニットは、機枠に対して挿脱する際に、ガイドによって案内されるので、挿脱作業および位置決め作業を行い易い。そして、駆動ユニットは、ガイドとの当接によって移動規制されて、ガタツキなく機枠内に配設することができる。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記駆動ユニットは、支持軸で夫々支持された前記第1回転体および前記第2回転体が、同じモータの駆動力を個々に受けて回転され、
各支持軸の両端に対応の回転体を挟むように配設された一対の連結部に、前記作動機構が連結されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、第1回転体および第2回転体を同じモータで回転することで、回転体の夫々に作動機構を介して連係させた両シール体の開閉作動のタイミングを同期させることができる。また、一対の連結部の間に回転体を配設することで、装置を簡素化することができる。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記一対のシール体の対向方向における前記機枠に対する前記駆動ユニットの支持位置を移動調節し得る調節機構を備え、該調節機構が前記ガイドを含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、ガイドを調節機構の一部として兼用することで、部品点数を少なくすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る製袋充填機におけるシール装置によれば、部品の組み付けや交換等を行い易く、これらの作業の作業性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の好適な実施例に係る横形製袋充填機の概略構成を示す説明図である。
【図2】実施例の横シール装置を示す概略斜視図である。
【図3】実施例の機枠を示す概略図である。
【図4】実施例の駆動ユニット、作動機構およびシール体を示す概略斜視図である。
【図5】実施例の調節機構を示す概略斜視図である。
【図6】実施例の機枠および調節機構を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る製袋充填機におけるシール装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
【実施例】
【0012】
図1に示すように、実施例に係る製袋充填機は、横形製袋充填機であって、フィルム繰出し機構10が原反ロール12から帯状フィルムFを製袋手段14に引き出し案内し、製袋手段14で筒状フィルムFを成形する。一対の送りローラ16により縦シール手段18に移送された筒状フィルムFのフィルム移送方向に沿う重合端縁部に対し、縦シール手段18によって縦シールが施される。また、物品供給コンベヤ20が物品Bを筒状フィルムF内に所定間隔毎に供給し、物品Bが供給された筒状フィルムFを搬送コンベヤ(図示せず)により横シール装置(シール装置)24に移送するようになっている。
【0013】
図2に示すように、横シール装置24は、筒状フィルムFの移送路を挟む上下に対向して配設されて、所要温度に加熱される一対のシール体26,28を備えている。上側の第1シール体(一方のシール体)26は、第1支持部材30に対してシール面26aが筒状フィルムFの移送路に臨む下向きで配設され、下側の第2シール体(他方のシール体)28は、第2支持部材32に対してシール面28aが筒状フィルムFの移送路に臨む上向きで配設される。一対のシール体26,28は、搬送コンベヤ(図示せず)の下方に配設された機枠34に配設された駆動ユニット36に支持された作動機構72,74によって開閉作動され、互いの近接時に両シール体26,28で筒状フィルムFを挟んで加熱および加圧することで、筒状フィルムFの幅方向(フィルム移送方向と交差する方向)に所定間隔毎に横シールを施すよう構成される。なお、横シールと共に第1シール体26側に配設されたカッタ(図示せず)によって筒状フィルムFが切断される。
【0014】
図3および図5に示すように、前記機枠34は、底側に延在するベース体38と、所要方向(実施例ではフィルム移送方向)に対向して立設された一対の支持体40,40と、両支持体40,40の対向方向と直交する方向に対向して立設された一対の壁体42,42とからなる箱状に構成されており、上部に駆動ユニット36を挿脱可能なユニット開口(開口)44を有している。機枠34の上方に配置された搬送コンベヤ(図示せず)を取り外すことで、ユニット開口44を開放し得るようになっている。
【0015】
前記駆動ユニット36は、機枠34の内側に着脱可能に配設される。図4に示すように、駆動ユニット36は、幅方向に対向して立設された一対の設置板部46,46と、両設置板部46,46の間に立設された中間板部48とを有し、両設置板部46,46および中間板部48が連結バー50で互いに連結されている。駆動ユニット36は、中間板部48に配設されたモータ52と、該モータ52の出力軸に配設された駆動歯車54と、該駆動歯車54に噛み合った第1従動歯車56と、該第1従動歯車56に噛み合った第2従動歯車58とを備えている。第1従動歯車56および第2従動歯車58は、中間板部48と一方の設置板部46との間でそれらに回転可能に支持されている。また、駆動ユニット36は、両設置板部46,46に回転可能に支持された第1支持軸60に配設されて、第1従動歯車56に噛み合った第1作動歯車(第1回転体)62と、両設置板部46,46に回転可能に支持された第2支持軸64に配設されて、第2従動歯車に噛み合った第2作動歯車(第2回転体)66とを備えている。ここで、第1作動歯車62および第2作動歯車66は、モータ52の駆動力を受けて互いに反対方向に回転するよう構成されている。第1支持軸60における設置板部46,46の外側に延出する両端には、該第1支持軸60の回転に伴って回転する第1カム板(連結部)68が夫々配設されて、第1カム板68に作動機構72,74を介して第1シール体26が連係している。第2支持軸64における設置板部46,46の外側に延出する両端には、該第2支持軸64の回転に伴って回転する第2カム板(連結部)70が夫々配設されて、第2カム板70に作動機構72,74を介して第2シール体28が連係している。モータ52は、図示しない制御手段によって位置および速度等を制御し得るものがよく、例えばサーボモータが用いられる。
【0016】
図4に示すように、前記作動機構72,74は、夫々の下端部が対応する側の第1カム板68の偏心位置に設けられた位置決め孔68aに連結されて、駆動ユニット36を挟んで幅方向に離間配置された一対のシャフト72,72と、夫々の下部が対応する側の第2カム板70の偏心位置に設けられた位置決め孔(図示せず)に連結されて、駆動ユニット36を挟んで幅方向に離間配置された一対のスリーブ74,74とを有している。各シャフト72は、同じ側にあるスリーブ74の内側を挿通して該スリーブ74の上方に延出しており、シャフト72とスリーブ74とが互いに上下方向に摺動可能になっている。また、一対のシャフト72,72の上端間には、第1シール体26が配設された第1支持部材30が架設され、一対のスリーブ74,74の上端間には、第2シール体28が配設された第2支持部材32が架設されている。なお、第1支持部材30の中央付近には、図示していないがカッタが配設されている。そして、モータ52の駆動力を受けた第1作動歯車62および第2作動歯車66の回転に伴い第1カム板68,68および第2カム板70,70が回転することで、作動機構72,74を介して一対のシール体26,28が、互いに近接・離間するように上下に開閉作動されると共にフィルム移送方向の前後に移動される所謂ボックスモーションを行う。なお、カム板68,70には、回転中心からの距離が異なる位置決め孔68aが回転中心を通る直線上に複数設定されている。第1カム板68における適宜の位置決め孔68aを選択して、その位置決め孔68aにシャフト72の係合部72aに配設された不図示のピンを連結すると共に、係合部72aを連結した位置決め孔68aと水平方向を挟んで対称な関係にある第2カム板70の位置決め孔にスリーブ74に配設された不図示のピンを連結することで、一対のシール体26,28の回転半径が同じになるように両シール体26,28の作動範囲を変更することができる。
【0017】
図2または図6に示すように、前記機枠34におけるフィルム移送方向に対向する壁面には、ユニット開口44を介して該機枠34に対して挿脱される駆動ユニット36を案内するガイド76が配設されている。フィルム移送方向上流側の支持体40(第1支持体という)の内面には、駆動ユニット36における手前側の設置板部46を案内する一対のガイド76,76が上下に離間して配設されると共に、奥側の設置板部46を案内するガイド76が配設されている。フィルム移送方向下流側の支持体40(第2支持体という)の内面上部には、手前側および奥側の設置板部46の夫々を対応的に案内する一対のガイド76,76が幅方向に離間して配設されている。また、一対の壁体42,42の間に架設されて機枠34の内側下部に延在する架設体43には、第1支持体40に対向する面に、手前側および奥側の設置板部46の夫々を対応的に案内する一対のガイド76,76が幅方向に離間して配設されている。なお、奥側のガイド76は、手前側のガイド76と比べて壁面からの延出寸法が大きく設定されている。そして、駆動ユニット36は、両設置板部46,46が外側から幅方向に離間したガイド76によって挟まれて、幅方向(駆動ユニット36がガイド76により案内される方向と異なる方向)の移動が規制されるよう該ガイド76に当接した状態で機枠34内に配設されている。
【0018】
前記各設置板部46におけるフィルム移送方向下流側の端縁上部に、ピンの挿脱により該設置板部46に対して着脱可能な位置決め片78が、前記端縁からフィルム移送方向下流側に延出するように取り付けられる。駆動ユニット36は、設置板部46におけるフィルム移送方向上流側の端縁を第1支持体40に当接させると共に位置決め片78を第2支持体40に当接させて、フィルム移送方向への移動が規制された状態で設置されている。また、駆動ユニット36は、設置板部46の下部が第1支持体40と架設体43と間に挟まれて、フィルム移送方向への移動が規制されている。なお、第2支持体40の上縁には、フランジ40aが内側に折れ曲がるように形成されており、このフランジ40aと第1支持体40との間に画成されるユニット開口44の開口幅が一対の支持体40,40の離間幅よりも小さくなっているが、位置決め片78を取り外すことで駆動ユニット36のユニット開口44を介した挿脱が許容される。
【0019】
前記機枠34に配設された駆動ユニット36は、調節機構80によって機枠34に対して上下方向(一対のシール体26,28の対向方向)にその支持位置を移動調節可能に構成されている。機枠34の底部に延在するベース体38には、ウォームホイール82が上下方向の軸回りに回転可能に配設され、このウォームホイール82の内ネジに上下方向に延在するようにアジャストボルト84が螺挿されている。機枠34に対して回転可能に配設されたハンドル軸86に、ウォームホイール82と噛み合うウォーム88が配設され、該ハンドル軸86における機枠34の正面外側に延出する端部に設けられたハンドル90によりハンドル軸86を回転すると、調節機構をなすウォーム88、ウォームホイール82およびアジャストボルト84の螺合作用下に、アジャストボルト84が上下にスライド移動される。ここで、駆動ユニット36は、該駆動ユニット36の下部に延在する連結バー50に開設された位置決め孔50aにアジャストボルト84を挿入することで水平方向に位置決めされる。また、駆動ユニット36は、前記ハンドル90の操作による該アジャストボルト84の上下に伴って、前記ガイド76に案内された状態で上下方向に移動される。
【0020】
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る横シール装置24の作用について説明する。駆動ユニット36を機枠34を取り付ける場合は、先ず調節機構80のアジャストボルト84を下降させて退避状態とする。駆動ユニット36をユニット開口44から機枠34の内側に挿入し、幅方向に離間したガイド76,76の間に駆動ユニット36を合わせた状態で下げることで、駆動ユニット36の側面をなす一対の設置板部46,46が対応のガイド76に当接して案内される。駆動ユニット36は、ガイド76に案内されるので、位置決め孔50aがアジャストボルト84に正確に整合した状態で調節機構80上に載置することができる。ハンドル90を回転操作してアジャストボルト84を上昇させて、アジャストボルト84を位置決め孔50aに嵌め合わせる。そして、両設置板部46に位置決め片78を夫々取り付けることで、一対の支持体40,40に挟まれて駆動ユニット36におけるフィルム移送方向への移動が規制されると共に、幅方向に離間したガイド76に挟まれて駆動ユニット36における幅方向への移動が規制される。また、駆動ユニット36を機枠34から取り外す場合は、位置決め片78を取り外した後に、ガイド76の案内に従って駆動ユニット36を引き上げることで、駆動ユニット36をユニット開口44から簡単に引き出すことができる。
【0021】
実施例の横シール装置24によれば、駆動ユニット36をモータ52や歯車54,56,58,62,66などの部品を含めたユニット単位で取り扱うことができると共に、シール体26,28および該シール体26,28を支持する作動機構72,74を含めた状態でユニット開口44から駆動ユニット36を挿脱できる。このように、機枠34に対して駆動ユニット36を着脱することができるので、駆動ユニット36のモータ52や歯車54,56,58,62,66等、作動機構72,74やシール体26,28などの部品の組み付けや交換等を行い易く、これらの作業の作業性を向上させることができる。また、駆動ユニット36は、機枠34に対して挿脱する際に、ガイド76によって案内されるので、挿脱作業および位置決め作業を行い易い。そして、駆動ユニット36は、ガイド76との当接および一対の支持体40,40との当接によって幅方向およびフィルム移送方向への移動が規制されるので、ガタツキなく機枠34内に配設することができる。第1作動歯車62および第2作動歯車66を同じモータ52で回転することで、作動歯車62,66の夫々に作動機構72,74を介して連係させた両シール体26,28の開閉作動のタイミングを同期させることができる。また、一対のカム板68,68,70,70の間に作動歯車62,66を配設することで、装置を簡素化することができる。ガイド76を調節機構80の一部として兼用することで、部品点数を少なくすることができる。
【0022】
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。なお、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)製袋充填機は、横形製袋充填機に限られず、縦形製袋充填機やその他に適用可能である。
(2)一対のシール体26,28が開閉作動する方向と交差する方向から、駆動ユニット36が機枠34内に案内されるように、ユニット開口44やガイド76などを構成してもよい。
(3)作動機構は、リンクやギヤあるいはこれらの組み合わせなどによりシール体26,28を開閉作動し得る構成を採用できる。
(4)駆動ユニットにおいて回転体62,66までモータの駆動力を伝達する機構としては、歯車に限られず、ベルトやリンクやその他の伝達手段を採用できる。
(5)支持体40を有する機枠34に変えて基台を設けて、この基台の複数個所から上方に向けてピンなどからなるガイドを突出させ、これらのガイドで駆動ユニット36を基台に対して案内し載置すると共に位置決めした状態で支持するように構成してもよい。
(6)ガイド76は機枠34内で駆動ユニット36を途中まで案内した後で駆動ユニット36から離れる構成としてもよい。この場合には、ガイド76とは別の部材を機枠34に配設して、この別の部材に駆動ユニット36を当接させた状態で機枠34に駆動ユニット36を固定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0023】
26 第1シール体(シール体),28 第2シール体(シール体),34 機枠,
36 駆動ユニット,44 ユニット開口(開口),52 モータ,
60 第1支持軸(支持軸),62 第1作動歯車(第1回転体),
64 第2支持軸(支持軸),66 第2作動歯車(第2回転体),
68 第1カム板(連結部),72 シャフト(作動機構),74 スリーブ(作動機構),
76 ガイド,70 第2カム板(連結部),80 調節機構,F 筒状フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状フィルム(F)の搬送路を挟んで対向して配設された一対のシール体(26,28)によって、筒状フィルム(F)のフィルム移送方向と交差する方向に所定間隔毎にシールを施す製袋充填機におけるシール装置であって、
モータ(52)と、該モータ(52)の駆動力を受けて互いに反対方向に回転する第1回転体(62)および第2回転体(66)とが配設された駆動ユニット(36)と、
前記第1回転体(62)に連係された一方のシール体(26)と前記第2回転体(66)に連係された他方のシール体(28)とが、両回転体(62,66)の回転により開閉作動されるよう、前記駆動ユニット(36)に支持された作動機構(72,74)と、
前記作動機構(72,74)を支持した状態の前記駆動ユニット(36)を挿脱可能な開口(44)を有する機枠(34)と、
該機枠(34)に配設され、前記開口(44)を介して機枠(34)に対して挿脱される際に前記駆動ユニット(36)を案内するガイド(76)とを備え、
前記駆動ユニット(36)は、前記ガイド(76)により案内される方向と異なる方向への移動が規制されるよう該ガイド(76)に当接した状態で前記機枠(34)内に配設される
ことを特徴とする製袋充填機におけるシール装置。
【請求項2】
前記駆動ユニット(36)は、支持軸(60,64)で夫々支持された前記第1回転体(62)および前記第2回転体(66)が、同じモータ(52)の駆動力を個々に受けて回転され、
各支持軸(60,64)の両端に対応の回転体(62,66)を挟むように配設された一対の連結部(68,70)に、前記作動機構(72,74)が連結されていることを特徴とする請求項1記載の製袋充填機におけるシール装置。
【請求項3】
前記一対のシール体(26,28)の対向方向における前記機枠(34)に対する前記駆動ユニット(36)の支持位置を移動調節し得る調節機構(80)を備え、該調節機構(80)が前記ガイド(76)を含むことを特徴とする請求項1または2記載の製袋充填機におけるシール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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