説明

複数のインターフェースを介した非接触型通信

【課題】高速データ通信を行える非接触型通信装置を提供する。
【解決手段】非接触型通信装置は、第1のキャリア信号に基づいて、非接触型通信装置または非接触型通信パートナーをアクティブにするように構成されたエネルギーインターフェースと、高周波(HF)よりも高い周波数を有する第2のキャリア信号に基づいて、非接触型通信装置と非接触型通信パートナーとの間のデータ通信を可能にするように構成された非接触型高速データインターフェースとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の非接触型インターフェースを有する非接触型通信装置に関し、より詳細にいうと、電力を供給するように構成されたインターフェースと、高速データ通信を提供するように構成されたインターフェースとを有する非接触型通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非接触型カードシステムの基本的な部材は、非接触型読取り装置および非接触型カードである。非接触型読取り装置は、フェーズ結合型デバイス(PCD)としても知られており、電子回路に電気的に結合されたアンテナを備えている。
【0003】
非接触型カードは、スマートカード、タグ、近接型ICチップ(PICC)、または無線IC(RFID)タグとしても知られており、誘導アンテナと該誘導アンテナに電気的に結合された集積回路とを備えている。
【0004】
非接触型カードが、読取り装置の伝送フィールドの中に入ると、読取り装置のアンテナは、非接触型カードにキャリア信号を伝送する。該キャリア信号は、無線周波数フィールドを生成して、非接触型カードに電力およびデータを供給する。
【0005】
読取り装置のアンテナが非接触型カードにキャリア信号を伝送することは、キャリア信号を振幅変調することによって行われる。
【0006】
これに対し、非接触型カードは、キャリア信号を負荷変調することによってデータを伝送する。この負荷変調された信号は、読取り装置のアンテナによって検出される。
【0007】
読取り装置と非接触型カードとの間の通信は、ISO(国際標準化機構)の、例えば14443のA/B/Cタイプ、15693、18000などの数多くの規格のいずれかによって規定されていてよい。
【0008】
上述のISO通信は、848kビット/秒の速度のデータ通信に制限されるが、現在、進行中の仕様設定作業中の規格では、10Mビット/秒よりも速い速度のデータ通信が設定される。
【0009】
これらの規格に基づいて構築された通信装置では、一般に、無線周波数の信号によって電力が供給される。キャリア伝送フィールドは、データ通信だけに用いられるのではなく、上記カードに電力を供給するためにも用いられる。
【0010】
他の、UHF、WLANなどの規格は、より早いビット転送速度を有している。しかし、これらの規格の電磁フィールドは、弱すぎて、非接触型装置に対しミリアンペア(mA)の範囲の電力を供給することができない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】典型的な一実施形態に係る、非接触型読取り装置と非接触型カードとを有する非接触型システムを示す回路図である。
【図2A】典型的な一実施形態に係る非接触型通信方法を示すフロー図である。
【図2B】典型的な他の一実施形態に係る非接触型通信方法を示すフロー図である。
【図2C】典型的な他の一実施形態に係る非接触型通信方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、典型的な一実施形態に係る、読取り装置つまりPCD110と非接触型カードつまりPICC120とを有する、非接触型システム100を示す回路図である。
【0013】
読取り装置110は、高周波(HF)インターフェース116に結合されたHFアンテナ112と、高速データインターフェース118に結合された高速データアンテナ114とを備えている。
【0014】
同様に、非接触型カード120は、HFインターフェース126に結合されたHFアンテナ122と、高速データインターフェース128に結合された高速データアンテナ124とを備えている。
【0015】
当然ながら、一般的に読取り装置および非接触型カード内に設けられる、内部回路、発振器、変調部材、復調部材、マイクロプロセッサ、メモリ、整流器などといったさらなる部材も、想定可能である。本明細書では、記載を不必要に不明瞭なものとしないように、このような部材については、説明されず、図示されていない。
【0016】
読取り装置110および非接触型カード120が、各HFインターフェース116・126と各HFアンテナ112・122とを用いて、HF範囲内の周波数において通信することは公知である。HF周波数とは3MHz〜30MHzの間の周波数である。
【0017】
上述のISO規格によって規定されたプロトコルを用いることによって、このHF周波数のデータは、約848kビット/秒未満の速度で伝送される。
【0018】
より詳細にいうと、読取り装置110のHFインターフェース116は、データにて変調されたキャリア信号を生成し、HFアンテナ112は、この変調されたキャリア信号を伝送する。
【0019】
変調されたキャリア信号は、HF伝送フィールドを生成する。非接触型カード120が、上記HF伝送フィールドの中に入ると、HFアンテナ122は、変調されたキャリア信号を検出および受信する。HFインターフェース126は、該キャリア信号を整流および復調して電力を発生させ、上記データを復号する。
【0020】
その後、非接触型カード120は、新たなデータによりキャリア信号を変調すると共に、この新たに変調されたキャリア信号を、HFアンテナ122を介して読取り装置110に返送することによって、読取り装置110に対して応答することができる。読取り装置と非接触型カードとの間のこの通信は、上述のような、数多くのISO規格のいずれかによって規定されていてよい。
【0021】
典型的な本実施形態では、各インターフェース116・126は、HF範囲内の周波数において伝送されたキャリア信号を処理するように構成されている。本発明は、必ずしもこの構成に限定されるものではない。各インターフェース116・126は、意図される目的に適した、十分な電力を供給することが可能な他の任意の周波数のキャリア信号を介して通信するように構成されていてよい。
【0022】
典型的な一実施形態に係る、各高速データアンテナ114・124と各高速データインターフェース118・128とを用いることによって、読取り装置110と非接触型カード120との間のデータ通信を高速にて生じさせることが可能である。
【0023】
各高速データインターフェース118・128は、高周波(HF)よりも高く、GHz範囲までの周波数において伝送されるキャリア信号を処理するように構成されている。典型的な一実施形態では、読取り装置110の高速データインターフェース118および非接触型カード120の高速データインターフェース128は、いずれも、300MHz〜3GHzまでの範囲である極超短波(UHF)範囲内の周波数のキャリア信号を介して通信するように構成されている。
【0024】
図2Aは、典型的な一実施形態に係る、非接触型高速通信方法を示すフロー図である。最初に、各HFインターフェース116・126が、非接触型カード120をアクティブ(動作可能状態)にする(工程210A)。
【0025】
より詳細にいうと、読取り装置のHFインターフェース116が、上述のHF範囲内の周波数のキャリア信号を変調させ、変調された上記キャリア信号を、HFアンテナ112を介して伝送する。非接触型カード120がHFキャリア信号のHF伝送フィールドの中に入ると、上記非接触型カードのHFアンテナ122は、変調されたキャリア信号を検出および受信する。
【0026】
上記非接触型カードのHFインターフェース126は、キャリア信号を整流および復調して、電力および場合によってはデータを得る。これらの電力およびデータは、非接触型カード120をアクティブにするために用いられる。
【0027】
各HFインターフェース116・126は、基本的に、非接触型カード120に電力を供給するためのエネルギーインターフェースであるが、これらのインターフェースは、通信を行うことも可能である。
【0028】
また、典型的な一実施形態では、HFインターフェース116・126は、HF周波数範囲にある周波数において伝送されるキャリア信号を処理する。しかし、もし、十分な電力が供給され得るならば、この周波数が、上述の典型的な範囲の外にあることも可能である。
【0029】
非接触型カード120がアクティブにされると、各高速データインターフェース118・128がアクティブになり、読取り装置110と非接触型カード120との間の高速データ通信が可能になる(工程220A)。
【0030】
非接触型カード120の高速データインターフェース128は、非接触型カード120のHFインターフェース126によってアクティブにされることが可能である。
【0031】
あるいは、非接触型カード120の高速データインターフェース128は、非接触型カード120がアクティブにされた後の、読取り装置110の高速データインターフェース118との通信に基づいてアクティブにされてもよい。
【0032】
各高速データインターフェース118・128は、高周波(HF)よりも高い周波数、例えばGHz範囲の周波数において動作するキャリア信号を介して通信し、これによって、848kビット/秒よりも著しく速いデータ通信速度を実現可能である。
【0033】
また、典型的な一実施形態では、各高速データインターフェース118・128は、極超短波(UHF)範囲における周波数において動作するキャリア信号を処理するように構成されている。
【0034】
あるいは、各高速データインターフェース118・128は、HFインターフェース116・126と同様の方法で、すなわち、キャリア信号上にてデータを変調することによって(しかし、HFインターフェース116・126よりも高い周波数のキャリア信号にて変調することにより)、読取り装置110と非接触型カード120との間でデータを伝送する。
【0035】
読取り装置110および非接触型カード120が、各高速データインターフェース118・128を介して通信するので、読取り装置110は、高周波(HF)のキャリア信号を介して電力を供給することにより、非接触型カード120に各HFインターフェース116・126を介して電力を継続的に供給することができる。
【0036】
図2Bは、典型的な他の一実施形態に係る非接触型通信方法を示すフロー図である。本方法は、図2Aの方法と類似しているが、非接触型カード120が、エネルギーパルスによってアクティブにされ(工程210B)、その後、直ちに、通信は、高速データ通信に切り替えられ、実質的に、読取り装置110によっては、非接触型カード120に追加的な電力は供給されない点が異なっている(工程220B)。
【0037】
より詳細にいうと、読取り装置のHFインターフェース116は、HF範囲内の周波数のキャリア信号をポーリングデータによって変調し、変調されたキャリア信号を、HFアンテナ112を介して伝送する。
【0038】
非接触型カード120がHFキャリア信号のHF伝送フィールドの中に入ると、非接触型カードのHFアンテナ122は、変調されたキャリア信号を受信する。非接触型カードのHFインターフェース126は、キャリア信号を整流してエネルギーパルスの形の電力を得る。これによって、非接触型カード120はアクティブになる(工程210B)。
【0039】
HFインターフェース116は、その後、キャリア信号を伝送することを停止し、その代わりに、高速データインターフェース118・128が、上述のように、読取り装置110と非接触型カード120との間の高速データ通信を行うことが可能である(工程220B)。その後、非接触型カード120は、その電力を、内蔵電池(図示しない)などの別の供給源から得る。
【0040】
図2Cは、典型的な他の一実施形態に係る非接触型通信方法を示すフロー図である。本方法は、図2Aの方法と類似しているが、各高速データインターフェース118・128を介したデータ通信に加えて、各HFインターフェース116・126を介したデータ通信も存在する点が異なっている。
【0041】
図2Aの方法と同様に、各HFインターフェース116・126は、非接触型カード120をアクティブにするように構成されている(工程210C)。その後、上述のように、読取り装置110と非接触型カード120との間の、高周波(HF)におけるデータ通信が、HFインターフェース116・126によって可能になる(工程220C)。
【0042】
次に、上述のように、読取り装置110と非接触型カード120との間の、高周波(HF)よりも高い周波数における高速データ通信が、高速データインターフェース118・128によって可能になる。結果的に、データ通信は、インターフェース116・126および/または高速データインターフェース118・128を介して、同時に、連続的に、交互に、または任意の適した順番において行われ得る。
【0043】
図2Aに関連して説明したように、高速データインターフェース128は、HFインターフェース126によってアクティブにされてもよいし、または高速データインターフェース118との通信に基づいてアクティブにされてもよい。
【0044】
また、高速通信の間、読取り装置110は、高周波(HF)のキャリア信号を介して電力を供給することによって、非接触型カード120に各HFインターフェース116・126を介して電力を継続的に供給することができる。
【0045】
読取り装置110および非接触型カード120は、それぞれ、単一のHFインターフェース116・126および単一の高速データインターフェース118・128を有したものとして説明してきたが、本発明は、この形態に限定されない。読取り装置110および非接触型カード120は、意図される目的に適した任意の数のHFインターフェースまたは高速データインターフェースを有していてよい。
【0046】
また、読取り装置110および非接触型カード120はそれぞれ、別個のHFアンテナおよび高速データアンテナを有するものとして説明してきた。これに代えて、HFアンテナと高速データアンテナとを組み合わせて単一のアンテナとし、全ての動作周波数における信号を受信可能にすることも可能である。
【0047】
各高速データインターフェース118・128は、主にその高速通信性能のために提供されたものであるが、これらは、また、非接触型カード120に電力を供給することも可能である。しかしながら、より高周波のために、各高速データインターフェース118・128によって供給される任意の電力は、各HFインターフェース116・126によって供給される電力よりも大幅に少ないことは明らかであろう。
【0048】
本発明は、多数の利点を提供する。各高速データインターフェース118・128は、データ転送を管理するだけでよい。また、非接触型カード120の高速データインターフェース128は、HFインターフェース126によって電力を供給され、他のエネルギー源によって電力を供給される必要はない。
【0049】
しかしながら、本発明は、この形態に限定されることを意図していないことは明らかであろう。高速データインターフェース128は、HFインターフェース126に加えて、またはHFインターフェース126の代わりに、別のエネルギー源によっても電力を供給されてよい。
【0050】
典型的な本実施形態では、非接触型カードについて説明してきたが、本発明は、この形態に限定されない。非接触型カード120は、カードの形態である必要はない。例えば、非接触型カード120は、パーソナルコンピュータに連結されたデジタルカメラであってよい。
【0051】
このような場合、電力伝達および通信の設定は、各HFインターフェース116・126を介して行われる。各HFインターフェース116・126は、ISO14443によって既に説明したようなインターフェースであってよい。その後、このプロトコルは、高速データインターフェース118・128に切り替わり、写真を公知のUSBなどの技術に基づいて転送する。
【0052】
あるいは、非接触型カード120は、携帯電話用の非接触式高密度加入者識別モジュール(High Density Subscriber identity Module (HD−SIM))であってよい。HD−SIM上のデータは、メガバイトからギガバイトの範囲内である。
【0053】
しかしながら、各HFインターフェース116・126によって非接触型カードに電力を供給すると共に、各高速データインターフェース118・128を介して大量のデータを転送することが可能である。
【0054】
あるいは、非接触型カード120を、オンボードプリント基板(PCB)通信の代わりに用いてもよい。PCB上のチップを書き込む代わりに、HFインターフェース126および高速データインターフェース128が、データおよび電力リンクとして機能することが可能である。この設定は、デバイスを容易に拡張することを可能にする。
【0055】
本発明を主にISO14443通信に関して説明してきたが、本発明は、この形態に限定されない。本発明は、任意の種類の非接触型通信に適用可能である。
【0056】
本明細書には、具体的な実施形態について図解したが、図解したこれら具体的な実施形態を、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形例および/または同様の形態に置き換えてもよいことは、当業者には明らかであろう。
【0057】
本願は、本明細書にて説明した具体的な実施形態の任意の適合または変形をも対象とすることを意図している。従って、本発明は、特許請求の範囲およびその同様のものによってのみ限定されることを意図するものである。
【符号の説明】
【0058】
110 読取り装置
112 HFアンテナ
114 高速データアンテナ
116 HFインターフェース
118 高速データインターフェース
120 非接触型カード
122 HFアンテナ
124 高速データアンテナ
126 HFインターフェース
128 高速データインターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のキャリア信号に基づいて、非接触型通信装置または非接触型通信パートナーをアクティブにするように構成されたエネルギーインターフェースと、
高周波(HF)よりも高い周波数を有する第2のキャリア信号に基づいて、上記非接触型通信装置と上記非接触型通信パートナーとの間のデータ通信を可能にするように構成された非接触型高速データインターフェースとを備える、非接触型通信装置。
【請求項2】
上記第1のキャリア信号は、HF範囲内の周波数を有している、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項3】
上記第2のキャリア信号は、極超短波(UHF)範囲内の周波数を有している、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項4】
上記エネルギーインターフェースは、さらに、上記第1のキャリア信号からエネルギーパルスを検出するとすぐに、上記アクティブにすることを実行するように構成されている、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項5】
上記エネルギーインターフェースは、さらに、上記アクティブにすることを実行した後に、上記非接触型通信装置または上記非接触型通信パートナーに電力を供給するように構成されている、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項6】
上記非接触型高速データインターフェースは、さらに、上記アクティブにすることが実行された後に、データ通信を可能にするように構成されている、請求項4に記載の非接触型通信装置。
【請求項7】
上記エネルギーインターフェースは、さらに、HF範囲内の周波数を有する上記第1のキャリア信号に基づいて、上記非接触型通信装置と上記非接触型通信パートナーとの間のさらなるデータ通信を可能にするように構成されており、
上記非接触型高速データインターフェースは、さらに、上記エネルギーインターフェースによるデータ通信の後に、データ通信を可能にするように構成されている、請求項4に記載の非接触型通信装置。
【請求項8】
上記エネルギーインターフェースは、さらに、上記非接触型高速データインターフェースをアクティブにするように構成されている、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項9】
上記非接触型高速データインターフェースは、さらに、上記非接触型通信パートナーの非接触型高速データインターフェースから上記第2のキャリア信号を受信するとすぐに、アクティブにされるように構成されている、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項10】
複数の非接触型高速データインターフェースをさらに備える、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項11】
上記非接触型通信装置は、非接触型通信カードであり、上記非接触型通信パートナーは、非接触型通信読取り装置である、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項12】
上記非接触型通信装置は、非接触型通信読取り装置であり、上記非接触型通信パートナーは、非接触型通信カードである、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項13】
上記非接触型通信装置および上記非接触型通信パートナーの一方は、デジタルカメラである、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項14】
上記非接触型通信装置および上記非接触型通信パートナーの一方は、SIMカードである、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項15】
上記非接触型通信装置および上記非接触型通信パートナーのそれぞれは、集積回路チップである、請求項1に記載の非接触型通信装置。
【請求項16】
エネルギーインターフェースによって、非接触型通信装置または非接触型通信パートナーを、第1のキャリア信号に基づいてアクティブにする工程と、
非接触型高速データインターフェースによって、上記非接触型通信装置と上記非接触型通信パートナーとの間のデータ通信を、高周波(HF)よりも高い周波数を有する第2のキャリア信号に基づいて可能にする工程とを備える、非接触型通信方法。
【請求項17】
上記第1のキャリア信号は、HF範囲内の周波数を有している、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
上記第2のキャリア信号は、極超短波(UHF)範囲内の周波数を有している、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
上記アクティブにする工程は、上記第1のキャリア信号からエネルギーパルスを検出する工程を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
上記アクティブにする工程の後、上記エネルギーインターフェースによって、上記非接触型通信装置または上記非接触型通信パートナーに電力を供給する工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
上記非接触型高速データインターフェースはさらに、上記アクティブにする工程の後、データ通信を可能にするように構成されている、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
上記エネルギーインターフェースによって、上記非接触型通信装置と上記非接触型通信パートナーとの間のさらなるデータ通信を、上記HF範囲内の周波数を有する第1のキャリア信号に基づいて可能にする工程と、
上記エネルギーインターフェースによる上記データ通信の後に、上記高速データインターフェースによってデータ通信を可能にする工程とをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
上記エネルギーインターフェースによって、上記非接触型高速データインターフェースをアクティブにする工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
上記非接触型通信パートナーの高速データインターフェースから上記第2のキャリア信号を受信するとすぐに、高速データインターフェースをアクティブにする工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
エネルギーインターフェースおよび高速データインターフェースを備える読取り装置と、
エネルギーインターフェースおよび高速データインターフェースを備える非接触型装置とを有する非接触型通信システムであって、
上記読取り装置のエネルギーインターフェース、および上記非接触型装置のエネルギーインターフェースは、第1のキャリア信号に基づいて、上記非接触型装置をアクティブにするように構成されており、
上記読取り装置の高速データインターフェース、および上記非接触型装置の高速データインターフェースは、高周波(HF)範囲よりも高い周波数範囲内の周波数を有する第2のキャリア信号に基づいて、上記読取り装置と上記非接触型装置との間のデータ通信を可能にするように構成されている、非接触型通信システム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【公開番号】特開2010−287228(P2010−287228A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128003(P2010−128003)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(501209070)インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト (331)
【Fターム(参考)】